【人】 天野 時雨[ 狭い島国日本ではどうしたって目立ってしまう、 その体系には憧れを抱いたことすらあると、まさに 本人に話したことがあったかも知れない。 そしてそのイメージと違うことない快活な人柄で、 この人が来店した日の仕事はいつだって楽しく、 忙しいものになると記憶している。 しかし、まさかこんな所で会うなんて、と小さく呻く。 だって そう言う場 なのだと聞いているから。どんな顔で話かければ良いものか、 そもそも声を欠けて良いのかすら全く浮かばないまま、 足を止めて考え込んだところ。 ]* (28) 2020/07/10(Fri) 22:41:27 |
天野 時雨は、メモを貼った。 (a15) 2020/07/10(Fri) 22:47:31 |
【人】 天野 時雨[ 突然聞こえた、自分の名前を呼ぶ、 弾けるような声>>23。 思わずびくっとしてそぉっと振り返る。と。 ] あれぇ???吹雪ちゃん!??! [ 素っ頓狂な、このラグジュアリーな空間にはおおよそ 相応しくない大きな声が出た自覚はある。 こちらも、最近バーにちょくちょく来てくれる、 たしか20歳そこそこの、たしかまだ大学生。 綺麗な瞳の、キラキラした女の子。 飲みやすいカクテルをいくつか作ったり、 カクテル言葉、なんてのを話したりした記憶がある。 飲みすぎんなよ、とか、彼氏出来た?とか、 悪い男にひっかかんなよ、とか、 そんはたわいもない話もしたかもしれない。 ] (29) 2020/07/10(Fri) 23:02:47 |
【人】 天野 時雨[ で、あの。 ここで会うって事はつまり。 ] えぇぇぇぇまじですか… [ まじまじと彼女の顔を見つめたまま。 思わずポケットのスマホを握りしめてしまった。 ]* (30) 2020/07/10(Fri) 23:03:31 |
【人】 天野 時雨[ なんですかこれ。 [ 開店したばかりの、自分たち以外誰もいない店内で、 ひらりと目の前に差し出された封筒。 カウンターを挟んで座る男性の柔らかい眼差しと、 その指に挟まれた美しい封筒を、交互に、 そして訝しげに見つめた。 ] 「代わりに行ってくれ。俺行けなくなっちまって。」 [ はあ、と間抜けな声で頷きながら、中身を指先で そっと引っ張り出す。 サンライズ・クイーン そこには、誰でも一度くらいは聞いたことがあるであろう、 豪華客船の名前が上品に印字されていて、男の眉は ぴくりと小さく動く。 用紙からしてすでに風格を感じさせるそれを、 たいして良くも見ずに同じように指先で封筒の中に戻して、 カウンターに伏せた。 ] (42) 2020/07/11(Sat) 7:40:30 |
【人】 天野 時雨[ 何を問うべきか迷って、黙ったまま氷を削る作業に戻る。 静かな店内にカッ、カッと小気味良い音が響いた。 ] [ そう尋ねる己の声と、キン、という金属音とが重なった。 男性が咥えた煙草の先端が赤く灯る。 ] (43) 2020/07/11(Sat) 7:41:46 |
【人】 天野 時雨[ ここは繁華街からは少し離れた所にある、 小さな隠れ家的なバー。 大学を卒業してそのままここで働くようになって6年。 在学中からバイトをしていたので、目の前の椅子に どっかと腰を下ろして煙草を燻らせている15年上の男性 ーこの店のオーナーーとの付き合いはぼちぼち10年に なろうとしている。 ] 「何度か参加しているいいパーティなんだが、 嫁さんにバレちゃってさぁ… 強行してやろうと思ったんだけど、その日が 結婚記念日なのもあって殺されそうになった。」 (44) 2020/07/11(Sat) 7:43:43 |
【人】 天野 時雨 ああ、あの美人の奥さん。 [ そんな言葉に、端正な顔立ちを苦しげに歪めて オーナーは紫煙をゆるく吐き出す。 ] 「…キレたらヤベェぞ…竿をな、こうギリッと」 …竿を 「握り潰された」 にっ… [ ニヤリと笑うマスターの股間に無意識に目がいってしまう。 瞬間、背中がヒュッと寒くなって、頭をひとつ振った。 ] (45) 2020/07/11(Sat) 7:45:54 |
【人】 天野 時雨 何やらかしたんです? 「あー、あんま大きな声じゃ言えないんだがこの客船、 普通のクルーズじゃないんだ。 …まぁそういう場所になってる。所謂男と、女の、 出会いっつーか、そういう目的の、な。」 [ がたん、と音を立てて手から滑り落ちたアイスピックが シンクに転がった。 ] 「ちょっとした繋がりで、何回か乗船してんだ。 嫁にはバーテンの仕事ってことにしてるんだけど。 あ、もちろん必要があれば酒も作るし。 まぁあれだ、要するに希望があって合意さえあれば、 誰とでも。何処ででも、どんなプレイだってー」 ちょ、ちょっと待ってください。 何うっとり語ってるんですかあんた… それを俺に?馬鹿ですか?それかもう酔っ払ってます? [ つう、と背中に妙な汗が伝う。 ] そもそもとんでもなく高いんでしょ? 俺は無理ですよ、そんな金ないし。 (46) 2020/07/11(Sat) 7:52:13 |
【人】 天野 時雨…俺しばらく女はこりごりなんですってば。 「だからだよ。ウサ晴らししてこいって。 金は決済済んでるから心配すんな。 ちなみに上からふたつめのランクの部屋だから 気にしなくていい。 会長さんにもちゃんとお前のこと話通してあるし、 どうしてもってんなら黙ってシェイカー振ってりゃ いいんだし。」 …そんな立派なクルーズ船なら、当然超がつくくらいの 一流バーテンダーがいるでしょうが普通に。 [ 馬鹿ですかあんたは、とまた呟いた。 ]* (47) 2020/07/11(Sat) 7:55:52 |
【人】 天野 時雨[ それでも。 そういうのしない、と言う言葉の真意がどこにあるのか 探りたくて、まじまじとその表情を見つめてしまう。 ジリ、と胸の奥から首を擡げる、男の性。 普段は、仕事だから、ときちんとしまっているその感情が、 こうもいとも簡単に流れ出ようとするのは、 やはりこのクルーズのせいなのだろうか。 ] いや俺仕事中に吹雪ちゃんのことそんな目で 見たことないぜ…多分…10回くらいしか。 [ 主導権をこの年下の彼女から奪い返すべく、 からからと笑いながらそんな事を。 ] (51) 2020/07/11(Sat) 8:49:50 |
【人】 天野 時雨[ ついでにそっと、身体を傾けて。 少しだけ彼女の綺麗な耳元に己の口元を寄せて。 ] 残念だなぁ。 [ なんて付け足して。 ] (52) 2020/07/11(Sat) 8:51:51 |
【人】 天野 時雨[ そしてまた、耳に届く、違う種類の声>>33。 しー、というポーズをしている女の子に目をやれば、 身長こそずいぶん違うけれど、確かに見慣れた彼女と 同じ顔をしていて。 ] え?吹雪ちゃん、双子さんだったの?? [ 声に出してから、これまた礼儀に欠けた発言だったなぁと 苦笑いが零れ落ちた。 せめてこれ以上失礼を重ねてしまわないよう、姿勢を正す。 出来る限り紳士のように、軽く頭を下げて。 ] 天野時雨です。 バーテンしてます。 吹雪ちゃんは、ちょくちょく来てくれるんだけど、 貴方ははじめまして、ですよね。 [ そう挨拶をして顔を上げて、よく似た二人の顔を見つめて、 ゆるり微笑んだ。 ]* (53) 2020/07/11(Sat) 8:57:15 |
【人】 天野 時雨[ いやいやお世話なんて、と言いかけた時、 またも投げられる豪速球。>>56 今度こそ本気で仰け反った。 ぱちり、と瞬きをして、抑えられずにくつくつと笑う。 ] 二人いっぺんにかぁ! そりゃあれだな、男のロマンだわ。 [ なんて、笑いながら。 とんでもない破壊力だな、と内心ドギマギしつつ。] だけどさ、満足してもらえる気がしないわ… 手が10本は要りそうだ。 [ 冷や汗に気づかれないうちに話題を変えようと、 そう言えば何か飲みます?と尋ねてみる。 バーカウンターのような場所は見えるし、 二人が望むなら何かもらってくるつもり。 二人が、何処かに向かうというなら、じゃあまた、と にっこり笑って手をあげて。 ]* (67) 2020/07/11(Sat) 15:42:54 |
【人】 天野 時雨[ 雪菜、と名乗った彼女が笑う。>>68 ふわりと花が開くようだなと思った。 二人のオーダーを聞けば>>69、>>70 即座に頷いて。 ] サンライズとオレンジジュースね、かしこまりました。 [ ちらり、先程の豪速球と、オレンジジュースのオーダーが 合わないな、なんて思うけれど。 バーカウンターでサンライズとオレンジジュースを オーダーし、職業柄その人の動きを目で追ってしまう。 さすがというか当然なのか、テキーラとオレンジジュースを ステアする動きも、グレナディンシロップを注ぐ手つきも 流れるようなもので、は、と息をひとつ吐いて礼を言って グラスを受け取った。 ] (74) 2020/07/11(Sat) 17:38:55 |
【人】 天野 時雨 お待たせ致しました、レディ。 …って俺が作ったわけじゃないけど。 [ 笑いながら、まずはサンライズを。 ] サンライズのカクテル言葉、話したことあったっけ。 【熱烈な恋】だってさ。 それから、オレンジジュースも。 これは特に言葉はないけど。 ビタミンCは美容に良いそうです。 [ なんてふざけて。 ] (75) 2020/07/11(Sat) 17:40:59 |
天野 時雨は、メモを貼った。 (a31) 2020/07/11(Sat) 21:47:53 |
【人】 天野 時雨[ 片方の耳にかかる吹雪の声。 小さな囁き故の吐息に、ぞわりと熱が這った。 ] えっ…いやもう想像したくない… ほんとの兄弟になっちまうなんて考えたくない… 姉妹と兄弟なんて定番のAVじゃん… [ どうにかせりあがる何かに気づかないふりをして、 ふざけてがっくりと頭を落として笑う。 それなのにまた他方の耳にかけられる、別の囁き>>98。 手の甲に彼女の甲が触れれば、またぞわりと這い上がる 男の性。 バーテンダーは常に紳士であれ。 そう教えてくれたのはオーナーだったはず。 てめぇ嘘ばっかじゃねえか、と心の中で毒吐いて。 でもこんな状況で、それでもあんた紳士でいられますか? 無理ですよねぇ、と一人笑む。]* (107) 2020/07/11(Sat) 23:05:03 |
【人】 天野 時雨[ 船内アナウンスが出航の近付きを知らせる。 二人はここで自分と話をしていて良いのだろうか。 正直に話せば、このクルーズ船の状況に、 本当に乗っかってしまって良いのか(船だけに) 未だに迷いがある訳で。 このたわいもない会話に救われているのだ、と言えば、 年下の二人はどんな顔をするのだろう。 つまりは、28にもなってびびっているのだ、と。] (108) 2020/07/11(Sat) 23:08:43 |
【人】 天野 時雨[ バーテンダーという職業柄、黙っていたって 声をかけられることは少なくなかったし、 実際しばらく前までは、同時にたくさんの女性と 関係を持ったりもしていた。 本気で惚れた女が出来るまでは。 よくある話だけれど、本気で惚れて、何もかもその彼女に 捧げた挙句手酷くフラれた、というだけの、よくある話。 なのに意外とダメージはデカかったようで、 それからはすっかり臆病になってしまったのだ。 この話は吹雪ちゃんにはしてないな、と頭の中で確認して、 大丈夫、と頷く。 誰に話したっけ。 あの時クダ吐きまくって、店番のくせにぐでんぐでんに 酔っ払って迷惑かけたのって 曳山さんじゃなかったか…。>>34 ]* (110) 2020/07/11(Sat) 23:14:00 |
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