【墓】 クラヴィーア[私の言葉に、目の前の狐のお面をつけた人は少し沈黙をした。>>+8 お面は外され顔が見える。その作りが自分の趣味に合致していようとも、それに心を動かされるような状況ではない。 ただ、顔が見えた事に少し、安心しただけだ。>>+9] ……え 手伝い役……ですの? [ただ戸惑う。 考えがまとまらない内に、目の前の人に状況整理の説明を受けた。 行こうかと言われようともまだ状況についていけてない。] いや、いえ。待って下さいませ。 ……巻き込まれた、とおっしゃいましたわよね。 でしたら私より其方の方が問題ですわ。 それならばまずは其方が帰る手段を見つけなくては。 知らない方を巻き込む真似なんて出来ませんわ。 私の事は自分で何とかします。 [目覚めれば、元の場所に帰れる。>>1そう言われたが確実かどうかなんてわからない。ここがどういう状況なのか。普通でない以上他人を巻き込む真似はしたくない。どうしたって。 私はやはり、私の事を優先する気がない。 ] (+10) 2021/04/03(Sat) 19:36:45 |
【墓】 クラヴィーア[待て、一回ちゃんと考えよう。 私の記憶は消えている。 そう思っていいんだと思う。でないとおかしい。 あの声は大切な人の記憶の一部を預かった。そう言っていた。 ……願いが叶う月があるのなら、こういった理不尽で、人の手で不可能な事をやる存在がいたって何もおかしくない。 何故、どうしてとか色々思うとこはあるが……今は全部無視してやる。 ……この人は手伝い役、巻き込まれたと言った。 大切な人というのはじゃあどういう事なんだ? いや、勝手にそんな事をする声の存在を信じる方がおかしいのか? ……待て、なんか変じゃないか?] あの、どうして私の記憶がなくなっていると? 他に何か説明でも聞いたのです? [そう、私はまだ何も相手に話をしていない。 なのにどうしてそれを理解の上でいるのだろうか。 他に知っていることがあるなら教えてほしい。 情報がないのはそれだけで不安だ。]* (+11) 2021/04/03(Sat) 19:40:07 |
【墓】 クラヴィーア[ 人の成長は人と関わって起こる。 ]私はアマミさん以外の人とも沢山接して来た。 彼の影響は決して少なくないけれど、だからと言って何もかもを失い続けて、すがっていた希望すらなくた時もブチ切れて自分の足で無人島に行くだけの精神は元からしていたんだ。 彼の記憶が抜けたからといって一気に大きく退行することはない。 ただ、心の一番の支え>>0:104を失った分……それに今の私は自覚はないが相応に不安は大きい。それを他人には見せる気がないだけだ。 それは…… 否定は致しませんわ。 一人よりは二人と言いますし。 [まだ戸惑いつつも一般論として返答した。この状況に一人は普通にその通りだから否定しても仕方ない。 続けた言葉に何故か笑われた。>>+12 当然の事しか言ってないのに何故だ。 目の前の人曰く、私が記憶を取り戻さないといけないらしい。>>+13 申し訳なさが胸に広がる。私の問題に人を巻き込むのはいい気分じゃない。] (+16) 2021/04/04(Sun) 8:47:03 |
【墓】 クラヴィーア[私の質問に対する返答を聞けば疑問は納得に変わる。>>+14 いいえ、十分です。と説明に対する納得を示しておいた。 ……しかしこんな意味がわからない状況に巻き込まれて、知らぬ相手の記憶を探す手伝いを強要されているわりに冷静だ。 順応力高いな 、狐のお面さん。続いた言葉に、違和感を感じた。>>+15 嘘と思ったとかじゃない。その言葉は知らぬ相手に対してかける言葉に聞こえなかったからだ。 どういう訳か仕方なく、という感情を感じない。 ほんの少し自分のここに来る前の記憶をたどるだけでも私の中に欠けた『誰か』がいるのは流石にわかる。 あの大きな家に私は『誰か』に会いに行って、共に過ごしていた……筈だ。 その欠けたピースにいるのが目の前の人だなんて今は流石に思わない。 だが……もしかして、私の事を知っているのか? というわずかな気づきはあった。 差し出された手をどうするか考える。 ────……信じるか、疑うべきなのか。 ] (+17) 2021/04/04(Sun) 8:51:36 |
【墓】 クラヴィーア 嘘じゃない 、そう思います。[そう言って目をしっかり見返して手を軽く重ねる。] ただ、無理して守ろうとしなくていいですわ。 貴方は巻き込まれただけの人でしょう? なら守るなら私の方ですわ。 何があるか分からないことに巻き込んだ責任はとります。 記憶を戻して、無事に必ず帰れるよう致しますわ。 [そう言って空いている手で軽くスカートを持ち上げつつ頭を下げた。 私は選ぶなら、人を信じる人間でありたい。 母の事を思えば愚かな選択肢だろうし、裏切られることもあるだろう。それでも、自分で選んで傷付くならそれでいい。 どういう思いでこの人がここにいるかわからない。 だけど感じ取った守ろうとしてくれる心を踏みにじったりしたくない。相手が他人であろうとも、それでも。私は踏みにじる人間になりたくない。] 改めまして巻き込んだことをお詫び申し上げます。 大変申し訳ありません。暫しの間宜しくお願い致します。 私の名前はクラヴィーア・シーモア。 貴方の事はなんとお呼びすればよろしいでしょうか。 (+19) 2021/04/04(Sun) 8:57:11 |
【墓】 クラヴィーア……この館の主は随分な性格なようですわね。 [目が決して笑ってない笑顔で静かに怒った。 とりあえず、 元凶を許さないことは決定だ。 ]** (+21) 2021/04/04(Sun) 9:01:23 |
【墓】 クラヴィーア ― 喪失 ― [ピアノが好きだった。その記憶も思いも失った。 それでも今私は出来るだけ音を鳴らせるよう教会にあるオルガンに触らせて貰ったりしている。今の家に運ぶには実家のピアノは少々重量すぎたしな。 失くしても、もう一度好きになれない訳じゃない。 思い出はもうなくても練習すれば体が覚えてくれていた楽曲をへたっぴながらに響かせる事が出来た。 それが嬉しかった。 心が忘れても体が覚えてくれている事があった。 たまには聞きに来てくれてもいいんだぞ、って誘ったこともあったがあの人は果たして聞きに来てくれたことがあったかな。 教会にあるのがそれだから、という理由もあるが オルガンを弾くとどこかくすぐったい思いがあったのは 『どこぞの誰かの本の題目を思い出すからだよ』 って事を話したことは、あった。 今は、その本の存在すら……思い出すことは出来ない。 ]** (+23) 2021/04/04(Sun) 9:23:46 |
【墓】 クラヴィーア[私の意見に同調する言葉にそうですか、と返答した。>>+24 助けを求める重要性は身にしみている。それでも、どうしたって自分は頼るのが苦手な性分を変える事が出来ない。 ────それは、かつて頼りたいと願っていた相手に信じて貰えなかったトラウマが起因となっている訳なんだが。心のトラウマは簡単に完治しない。 巻き込まれただけの人に望まない事を、無理をさせる気は一切ない。 それなのに目の前の人はそうじゃないと言葉で示す。>>+26 この人は私を知っているのかもしれない。 それを確信に一歩一歩進めていく。] 困る事がありますの……? [可能性を確信に進める質問を一つ投げてみた。どう返ってきただろうな。 意味ありげに笑って告げられる名前。 どこからくる、その自信は。夢なんて覚めたら忘れてしまう事も多々あるというのに。] ……アマミ…殿ですか。 え、と。それはどういった意味で……? [今まで一度も呼んだことのない敬称を付けて呼べば、体が違和感を訴えた。 違う 、と。 その呼び方でない 、と。でも私はその違和感の理由に辿りつけることはない。とりあえず、今回のこの人の第一印象は落ち着いて冷静な大人の人だな。とはなった。 加えて変わった人だな。という評価もついた。 ] (+31) 2021/04/04(Sun) 13:21:49 |
【墓】 クラヴィーア[玄関を調べている時、不思議な事を言われた。>>+27 ……日ごろから使ってる口調なんだがなぁ。 見た目からして私は貴族とまで仮に見えなかったとしても、いいところのお嬢様以上には見えるはずだ。 目の前の人だって身なりがいい。ごきげんよう、と返答してきたり>>+9、言い回し的にきちんと教育を受けた事のある立場の人間だろうという事はわかる。 そういう立場の人間が口調を指摘してくるという事は余程変だったのか……? え、 そこまで板についてないのか? ]いえ、特には……。 どこか変でしょうか? [もしかしてとてつもなく言葉遣いを間違えているのだろうか、とかなり不安になった。] (+32) 2021/04/04(Sun) 13:25:23 |
【墓】 クラヴィーア[そういえばバーバチカは蝶という意味だったな。 と思ったのは小さな呟きとほぼ同時だった。>>+28] 全くだな。 [あ、いかん。怒りすぎてちょっと素が出た。 さっきの指摘をくらったのでどう喋るべきか考え過ぎた。軽く咳ばらいをする。] ……記憶というのは軽いものではありませんものね。 [失った事がある分余計にわかる。 あの時は願いの為の対価。だから納得も出来た。 今は? ……見返りなんて何一つないじゃないか。 関係ない人(?)まで巻き込まれているとかどんな冗談だ。 ロゼリアさんの事は今は連想することがない。 ]ただ、記憶を浮かべるとしたら彼女が来訪して来た事がある事実のみ。顔は浮かんでもどうして来たか、どんな会話をしていたかが浮かぶことはない。 (+33) 2021/04/04(Sun) 13:27:58 |
【墓】 クラヴィーア どうして……。 [どうしてなのだろう。 この人にとって本当に、私が他人じゃないという事なのだろうか。 どうして、そこまで……。 ただ、その言葉に心を強めに叩かれた。 最悪この人が無事に帰れれば、私は記憶を失くしてもきっと満足するんだと思う。 それを許さないような言葉が、ちっぽけな自分を救いあげようとしてくれているようで……。 どうして 私にそんな言葉をかけれるのだろう。 ……少し泣きそうになるのをぐっと堪えた。 そしてあの時と同じ返答を、今の私はまだ 返せない。 (+35) 2021/04/04(Sun) 13:38:33 |
クラヴィーアは、メモを貼った。 (a6) 2021/04/04(Sun) 17:29:35 |
【墓】 クラヴィーア[どうやら喋り方は変ではなかったようで。>>+37 わかりやすく安堵をこぼす。 流石に初対面の年上の異性に対して口調を崩す気はなかった。 謝罪にいえ、と返答して気にしてないと示した。 『バーバチカ島の再来』その言葉が耳に入って思わずアマミ殿を見てしまう。 ……あの島の存在や願いの話だけを知ってたっておかしくはない。ただ、現状の記憶喪失と絡めてつい考える。 ……この人もあの島に、あの時もしかして……? 首を振った。今はそれどころじゃない、と。 怒るように握られている拳。>>+38 それは何かに耐えているようにも私の目に映る。 思わずつぶやいた言葉を出した時の私は、不安も相まって迷子になったような顔をしていた事だろう。 実際、自分の欠片を失っているこの現状は迷子と近いのかもしれない。 わからないだけで、心が欠けているのと同義なのだから。それが、私の一番大事にしているものならなおさら。] ……わかりました。 では帰った後。約束ですわね。 [帰った後に会うのを確信している言い回しに疑問を示さず、凛とした態度でカーテシーをした。] (+43) 2021/04/05(Mon) 9:00:53 |
【墓】 クラヴィーア[思い返せば、巻き込まれたという言い回しと自分にとって初対面だから、相手も初対面だろうと勝手に判断したのは私の方だった。 アマミ殿は一言も“初めまして”と言ってない。] [探索を続ける。庇われた腕に根負けして前を歩くのは諦めた。 部屋の扉を開いては見回して。 鍵になりそうな物がない部屋もあった。 次に見つけたのは、ガブリーシュの実だった。 ──エリック先生に教えて貰ったんだっけ。ああ、それとアラウダさんと出会う切欠はこの実だったな。 なんて思い返して懐かしい気持ちになって触れれば……消えた。 余計な笑い声には構わない。 絶対に構ってやらない。 ピアノもまた鍵でないものだった。ふむ、あの島の時と関連あるものだけが鍵とは限らないのか。 こうなってくると段々気づいてくる。 私の記憶に関連している物が鍵かもしれない物だ。] (+44) 2021/04/05(Mon) 9:08:42 |
【墓】 クラヴィーア[だからと言って、流石に虐待を受けていた頃の関連の物が現れた時には……引いたが。 苦い思いを顔に出さないよう必死に堪えて蝋燭や、乗馬用に使う鞭にも渋々触れた。 本物でないのに逆に安堵したぞ。ったく。 ……ちょっとこの館の主、 顔を貸してくれないかな? と思考は少々危険な方向に向かっていた。まぁ顔を合わせてもどうせ私は殴れないくらいちっぽけな人間ではあるんだが。] (+45) 2021/04/05(Mon) 9:11:08 |
【墓】 クラヴィーア[書斎のような場所に入った時、慣れてきたのもあり少し別に動いていた。ふと、自分のポケットに何かが入っているのに気づく。>>0:164 ……私の字の招待状。宛先は 『Amami Oda.』 ] ─────……やっぱり。 [私が失ったピースのどこかにこの人は いる。 ピースの外枠に追いやられた人は、まだ元の位置に当てはまらなくても、内側に入るものだと理解が出来た。>>+25 自分が残していた私の残滓を開いてみる。招待状はまた書けばいいだけだ。内容はいたって普通の誕生祝いの夜会への招待。これと言った手掛かりはない。 ただ、最後に小さく エスコートして、一緒に踊ってくれたら嬉しい。 なんて書かれている。 ……どうにもしっくりこない。 私が男の人にこんな文章を書くことが、わからない。 友人関係ならまだわかるが父と婚約者の件を考えるとどうしたって恋愛をする自分なんて想像も出来ない。 ただの友人に頼むにしては、違和感のある書き方にただ混乱した。 ] (+46) 2021/04/05(Mon) 9:17:52 |
【墓】 クラヴィーア[書斎の奥にまだ扉があったから、私はそれを開く。] ……冗談だと言ってくれ…………。 [思わずつぶやいた言葉が素だったはもう仕方ないだろう。 目の前に広がった何百という本がつまった本棚がつまった巨大な図書館のような部屋。その本のいくつかが見ただけで『鍵かもしれない』と感じたのだから。 広すぎる。対象が多すぎる。だが触らない訳にいかない……。] ええと、目の前にいくつか鍵らしきものはありそうですが…… 申し訳ありません。少し休憩させてくださいませ……。 [動く前に流石に気力を戻したい。 返答がどうであれ私は御免なさい、と部屋にあった椅子を引いて座り込む。 ……そういえば、ここまでアマミ殿が何かを手にして消える、という事がなかったし記憶が消えてないという判断はそれで多分平気だと思う。思うがちょっとだけ心配だった。] アマミ殿、生憎でもなんでもなく記憶がなくなってないとおっしゃってましたが 昔の記憶は平気です? ほら、そういった時期ならすぐ思い出せなくても不思議はないじゃないですか。 [自分が過去そうだったから心配だった。 踏み込むのに躊躇していた理由すら覚えていない。今まで問えなかったことも平気で口に出来る。]** (+48) 2021/04/05(Mon) 9:24:10 |
【人】 クラヴィーア ― 回想: 恋 に落ちた ―[恋に落ちるなんて 想定外だった。 あの島にいた時の私は一番悪い状況で、心身共に傷付ききっていた。 婚約者に信じて貰えなかった傷だって深いまま。 恋をしてなくても相応に親しみはあったんだからな。 恋をするには最悪の心の状態だった。 ───それなのに、落とされた。 力もなく、何一つ出来ない。怪我をしていて助けられるまま人の手を求めないと動く事一つすら満足に出来ない状態だった弱くちっぽけな人間。それが私の自分の評価だ。 願いが必ず叶う月が本物と分かって、喜ぶどころか私は怯えた。必ず叶うというのが怖かった。 人に出来ない事が出来るのが実在するのを恐れた小心者だ。 『未熟なリンゴ』は本当にただの未熟な人間だったさ。] (40) 2021/04/05(Mon) 21:36:43 |
【人】 クラヴィーア[アマミさんはそんな未熟者の為に願い、ちっぽけなだけの私をそれだけで十分な理由にしてくれたんだ。>>0:104 あの時、どれほど心が震えただろう。 どれほど嬉しかったのか。 どんな言葉でも言い表せない。 私の心の一番奥深くにそのたった一言で根付いてしまった。 あの人が私の存在を救って、そして報いてくれた。 世界の隅っこで小さくなってた私を見つけてくれたんだ。 それを特別に感じないなんて出来なかった。 恋 に落ちたおまけに相手が縁切りを想定した言葉は>>34、皮肉な事に私にとどめをさしていた。 そんな事言わなければ思う事は続けても、会いにいってその言葉の責任をとらせてやろうなんて願わなかったのにな。 ] (41) 2021/04/05(Mon) 21:38:53 |
【人】 クラヴィーア[家族の事、体と心に深く残ったトラウマと戦う事。 三年の間にあったことの中には苦く辛い事も多かった。 判決が決まる頃父が脱走しようとした。 私はそれを聞いた瞬間駆け出していた。 目が合った瞬間、その父は偶然が重なって……捕らえられた。 ────守って貰った そう思っている。 悪夢を見た時、体が痛んで上手く眠れなかった時 ふっと、穏やかになる瞬間があった。 そんな瞬間を重ねる度、気づく度 私は必ず願いを思い出して、彼を思い出して 掴まれた心をぎゅっと握りしめていた。 三年は短くない。 恋は三年すれば冷めるとか聞いたこともある。 冷めるどころか掴まれた心は、落ちてしまった心はただただひたすらに会いたい気持ちを募らせていた。] (42) 2021/04/05(Mon) 21:42:00 |
【人】 クラヴィーア[会いたいと、月に願った内容は条件付きだった。 条件の一つ、三年好きでいるかは正直賭けだった。 賭けに 恋 は勝った。馬鹿でも良かった。呆れられてもよかった。 ただ、伝えて返答を貰えればそれだけでもこの恋は報われた。 側にいたい。 恋を伝えた時願ったのはただそれだけ。 当然だろう? 相手にとって私は通りすがりの少女でしかないのだから。 そうしてそれが受け入れられて、傍に居続ける事でこの恋はさらに育っていった。 好きを募らせずにいられない。 私にとってアマミさんはきっと運命の人なんだって そう思うんだ──── ]** (43) 2021/04/05(Mon) 21:46:50 |
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