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【墓】 木峰 夏生[ 先走りと唾液が混ざり合って、口の端から だらりと溢れる。 俺の髪を掴む手に力が込められて、 嬉しくて目を細めた。 出るから、と懇願されれば素直にずるりと 口を滑らせて、口内から解放した。] ─── んッ……げッ、ほ、…… [ ぞくぞくと鳥肌を立てる咽喉の違和感に それでもさすがに数回咳き込みながら、 はぁ、はぁ、と息を整える。 熱っぽい視線を持ち上げて。 ] ……だから、 っん、 出していい、って、言ったろ─── [ 多少は掠れた声でこちらも少し苦しげに、 それでもにやりと笑ってそう告げる。 ] (+19) 2021/07/07(Wed) 22:20:01 |
【墓】 木峰 夏生[ 何か言われる前にまた咥え込んだ。 今度は一気に奥まで飲み込んで喉をしめれば、 海斗の身体と茎がびくびくと揺れる。 髪を掴まれ押し込まれ、ぎゅ、と足に力が入った。 未だ履いたままの黒のタックパンツに阻まれた 股間が完全に主張して勃ち上がり痛いほど。 ・・・・・ 離して、という声を無視して、好きにする。 なぁ海斗、男に二言はないだろ? 左手は指を絡めてきつく握ってシーツに縫い付けて、 頭ごと上下に動かすスピードを速めて、 扱く手も合わせて責め立てて、 その欲望が、俺の口のなかで爆ぜてくれるのなら、 喉を鳴らして、一滴も溢さず飲み込んでしまおう。] (+20) 2021/07/07(Wed) 22:23:13 |
【墓】 木峰 夏生[ 手と口のスピードを上げれば、 海斗の形の良い唇が歪んで、そこから漏れ出すのは 悲鳴じみた嬌声。 その艶を含んだ声と、止めどなく溢れて 口内を満たす欲望の滴、 びくびくと跳ねる身体。 頭に血が上って、様子を気遣いながらも 手は緩めてあげられない。 ] ─── あ゛、ッゔ、 んん……! (+27) 2021/07/08(Thu) 8:41:49 |
【墓】 木峰 夏生[ 海斗の背が撓る。 仰け反るように跳ねて、一層深く喉奥を 抉られて嘔吐く。 反射的に茎の先端ごと飲み込もうと喉が動いた。 決して飲み込めないものを嚥下しようとして、 塞がれた食道と気道に全身が強張る。 ぐじゅり、と自分の喉が出しているとは 思えないほどの音が聞こえて、 暴れるような動きで食道に直接吐き出される 精液を飲み込んだ。 苦しいのに、唾液と混じっていない 純粋な欲望が喉を灼いてたまらなく気持ちいい。 白濁液は見えない内臓の形を知らせるように 熱く駆けて伝い身体を落ちていく。 ] (+28) 2021/07/08(Thu) 8:43:18 |
【墓】 木峰 夏生─── っ、は……ァ……んんぅ [ 全て溢すまいと顎を上げて飲み込んで。 ずるりと口を離して、唇を拭った。 興奮と快感が過ぎて、触ってもいない下腹部の熱が 張り詰めて、うっかり出そうで、 往なすためにふざけて笑う。 ] え、飲むだろあれは。 惚れたやつの、なのに。 というか、誰かさんも 頭がっつり押しこんでくれてたしな。 [ 信じられない、と呆れた掠れ声はまあ、 お褒めの言葉と受けとりました。 ] (+29) 2021/07/08(Thu) 8:44:18 |
【墓】 木峰 夏生[ 続く言葉に息を呑んで、眉尻は これ以上ないほど下がった。 あんまり可愛すぎて、言われたことを 全部すっ飛ばしてそのままキスしようとしたけれど すんでのところで思いとどまって身体を起こす。] ……わかった。 [ 恭しく一礼して、バスルームへ向かう。 とりあえず言われたように濯いで、 歯磨きもしておいた。 名残惜しい気持ちはある。 ] (+30) 2021/07/08(Thu) 8:45:42 |
【墓】 木峰 夏生[ ざっと顔を洗って、タオルを首にかけたまま ベッドへ戻ろうか。 海斗はまだベッドにいてくれるだろうか。 姿を目で追って、その側へ。 鞄から、新品のローションとコンドームを取り出して、 そっとサイドテーブルに置いた。 ] ……歯ぁ、磨いてきたから、 キスしていー? [ 言いながら、身体を引き寄せる。 ついでに手を伸ばして取ったローションの ケースの蓋を器用に片手であけて、 中身を掌であたためながら、柔く微笑んで。 ]* (+31) 2021/07/08(Thu) 8:47:51 |
【墓】 木峰 夏生[ 半ば強引に果てさせたのに、若いっていいわね。 身体を起こしてこちらに向ける言葉は 相変わらず小生意気なもので。 それでも笑顔は弾けていて、瞳は瞬間的に 輝くのだからほんとにもう小悪魔。 よいしょ、とベッドに上がって、 胡座をかくように組んだ足のなかに 膝立ちの海斗を引き寄せる。 汗ばんだ肌に海斗の温もりが心地良い。 高級なスプリングは、軋む音さえ立てなかった。 ] (+37) 2021/07/08(Thu) 16:29:23 |
【墓】 木峰 夏生[ 下から見上げるように柔く笑んで、唇を合わせる。 ごく自然に、背中に手が回されて、 指先が汗を追うように皮膚を撫でて。 辿々しかった動きは少し変化して、 堂々と俺の口内へ侵入してきて、 舌を絡めていくから笑ってしまう。 俺に、染まっていくみたいで。 ] (+38) 2021/07/08(Thu) 16:30:25 |
【墓】 木峰 夏生[ 膝立ちの状態で、俺より少し高いところにある瞳を 覗き込みながら、片手を同じように背にそわせて 抱え込むように抱きしめて。 海斗の舌が腔内を弄るのに身を任せ、 好きにしていいと言った彼に好きなようにさせる。 時折こちらからも舌を絡めて、吸って、 生暖かい口の中を隈なく探った。 呼吸を奪うような激しいものではない どこか甘さを含んだ口付けを交わしながら、 ローションごとそっと腰に掌を這わせる。 ぬるりとした感触を塗り広げるように腰を撫で、 背中を擦り上げて。 また少し容器から足して、脇腹、それから臀部へと。 ] (+39) 2021/07/08(Thu) 16:31:36 |
【墓】 木峰 夏生[ 唇を離してくれたなら、ちょうど良い高さにある 胸の頂を喰んで、舌で刺激して、軽く歯を立てる。 ぬるぬると滑りを帯びた手で、先程達したばかりの 海斗の雄に触れる。 ゆるゆると扱きながら、反対の指はその後ろ、 綺麗なカーブの間の窄まり、後孔へと。 ] ……うしろ、さわるな。 [ 小さく囁いて、ローションの滑りを指先にまとわせて 蕾の皺に塗り込むように動かしていこうか。 ] (+40) 2021/07/08(Thu) 16:33:23 |
【墓】 木峰 夏生[ 海斗がこちらの経験があるとは 俺にはどうにも思えなくなっていたから、 きっと不快感があるはずのそこを丹念に解していく。 つぷ、と指の先を沈めてはまた滑りを馴染ませて 少しずつ、少しずつ、指を進めて。 ] ─── 海斗、息、ちゃんと吐いて、 [ 膝立ちが辛いようならそっとベッドに仰向けに 横たえるけれど、どちらでも羞恥と不快から 気を紛らわせられるように優しく、けれど執拗に。 重ねて男芯も、袋も、胸も、 刺激し続けることをやめないで。 ]* (+41) 2021/07/08(Thu) 16:34:54 |
【墓】 木峰 夏生[ 本来なら排泄のために使われるための場所。 塗り込んだ滑りの力を借りても、 異物の侵入をやすやすとは受け入れてもらえない。 入り口、いいえ出口です。 指が一本も入らないうちに海斗の眉間には 皺が寄って、艶のある嬌声は呻くようなものに変わる。 珍しく、俺の言うように息を吐こうとしている。 震える肩。 それが意味するところがわからないほど お兄ちゃん初心じゃないのごめんなさい。 再び出番となった般若心経を唱えて、 肺の中の空気を吐き出して、 落ち着け、と逸る気持ちを諫めて、 ─── いたのに。 ] (+46) 2021/07/08(Thu) 22:37:46 |
【墓】 木峰 夏生……っ [ 目元を羞恥で朱に染めながら懇願する言葉。 なにをするために、どうするべきか、 わかっていて、おれにすがる、声。 びしびしと心臓を鷲掴みにされる。 頭も身体も、血流が増していく。 愛しさで、弾け飛びそう。 ] ごめん、後ろばっかしてて。 あんまりかわいくて、やらしくて。 [ ふ、と眉を下げて笑った。 額に汗が見えれば、口付けて拭う。 ] (+47) 2021/07/08(Thu) 22:39:21 |
【墓】 木峰 夏生わかった、ここぐりってすればいい? [ 学習能力のない兄貴なのでわざと口にしながら 鈴口を親指でぐりゅ、と刺激する。 茎も握って扱いて擦り上げて、 先端をぐりぐりと徐々に強く力を込めて嬲っていく。 前での快感を得られるように。 そしてその快感の波に合わせるようにして、 後孔へ指を進めていく。 どうにか指の付け根まで収まれば、ひとつ息を吐いて ゆっくり抜き差しを繰り返し、捏ねるように動かして。 締め付けが少しずつ緩んできた頃合を見計らって 中で指を軽く曲げて、腹側の一点を探る。 うまくしこりを見つければ優しく刺激しようか。 膝立ちは辛くないならそのままで、 身体が跳ねて危ないようならそっとベッドに横たえて。] (+48) 2021/07/08(Thu) 22:41:37 |
【墓】 木峰 夏生[ 初めての刺激に、不快感を上書きするほどの 快感を得られるように、 解して、広げて、かき混ぜて、 前立腺を押して捏ねる。 反応を見ながら、耐えられそうなら ローションをまた足してどろどろにして 指を増やしていくだろう。 二本目、三本目と指の数を増やすことができれば 滑りがあってもぎちぎちと、 指に食い込む狭さを感じるだろうか。 ] ……痛くねぇか、───って痛いわな、 大丈夫か、無理だったらすぐ言えよ [ こちらも汗が額に浮かぶ。 苦痛を紛らわせられるならと口付けをあちこちに 落とし、強請ってもらえるなら強請られるまま すべて受け入れて、屹立も責めて。 ]* (+49) 2021/07/08(Thu) 22:44:02 |
【墓】 木峰 夏生[ 慎重に中を探っていた指がある一点を掠めて 海斗の背が撓った。 叫ぶような声ににんまりと口の端が持ち上がるのを 止められない。 心頭滅却すれば火も亦涼し。 無念無想。 俺には無理でした。 ] お、ここ? 海斗の、イイとこ。 ダメじゃないみたいだけど。 [ 言いながら何度もそこを指で刺激すれば、 びくびくと電気を流した魚のように 俺の腕の中で海斗が跳ねる。 ] (+53) 2021/07/09(Fri) 9:07:23 |
【墓】 木峰 夏生[ 前屈みで俺に凭れかかってくれるのは 本当に愛しくて可愛いし、 汗ばんでしっとりと吸い付くような肌が 合わさるのもたまらない。 快感を抑えるために口を覆わなくても、 俺の肩でも噛んでりゃいい位置、だし。 けれどあんまり跳ね回って、硬い頭や顎が バッティングするとやばいし、 舌噛んだりしかねないから。 ローション塗れでちょっと悪いな、とは 思いながらも前を触っていた手を離して、 背中を撫でた。 くにゃりと俺に凭れかかる海斗に体重をかけて、 押し倒すようにシーツに沈めていく。 ] (+54) 2021/07/09(Fri) 9:08:36 |
【墓】 木峰 夏生[ ゆっくり閉じられた瞼から、滴が堰を越えて 耳へ伝い、落ちる。 胸が焼けつくような感情に襲われて、 涙の筋を下から逆らって唇で掬い上げて喰んだ。 ベッドに仰向けにした海斗の足の間に身体を入れて また両手で前も後ろも動かしていく。 ] どっちがいい?前と、 [ 言いながら、先端の張り出した部分を掌で ぐり、と撫で回し、親指の腹で裏筋を押し上げて 鈴口を抉る。 ] ─── うしろと。 [ 後ろに飲み込ませた二本の指は 広げて解して蠢きながら、 しこりをぐぐ、と刺激する。 ] (+55) 2021/07/09(Fri) 9:10:06 |
【墓】 木峰 夏生[ 痛かったら、無理なら言えと、 優しいふりをして、紳士の皮を被って、 自分でそう言っておきながら、 追い立てるような動きは激しさを増すばかり。 苦しげに眉を寄せたくせに、 強がって笑みを浮かべて、大丈夫、だなんて。 自分の表情が、捕食者のそれに 変わっていくのがわかる。 食わせろ、俺に。 震える両手が伸びて、俺の頬を挟んだ。 唇が、動く。 ] (+56) 2021/07/09(Fri) 9:11:26 |
【墓】 木峰 夏生─── ッ、 [ すき、と形を作った唇。 音のない声。 噛み付くような口付けが贈られて、 感情が、焼き切れる。 被せるようにこちらも食らいつき貪る 口付けを返した。 舌に歯が立てられれば小さな痛みと ぞくりと湧き上がる被虐心に顔を顰め、 こちらも同じように柔く歯を立てて扱いて。 ] (+57) 2021/07/09(Fri) 9:12:20 |
【墓】 木峰 夏生[ 先端からとめどなく湧き出る透明な液体を 掬い取り纏わせて猛りを上下に擦り責めながら、 後ろは指を三本に増やして。 ぐちょぐちょと淫猥な水音と荒い吐息が混ざる 高級ホテルの一室はとてもアンバランスで淫らで、 越えてはいけない一線を超えて組み敷いた 細身の身体は実の弟で、 背徳感と罪悪感と、支配欲と、多幸感。 さまざまな感情が入り混じる。 後孔を解す指が締め付けを感じなくなり ふやけたころを見計らい、 ちゅぽんと音を立てて抜いた。 ベルトのバックルを外す。 完全に勃ち上がった屹立のせいで引っかかって 脱ぎづらいパンツと下着をずらした。 ] (+58) 2021/07/09(Fri) 9:13:54 |
【墓】 木峰 夏生……海斗、ごめん俺、もう ちょっと我慢の限界ぽい。 [ 耳元で、熱っぽく囁いて。 ] 嫌だ、って言われたらちょっと考える…… 止められないかも、だけど。 [ 冗談めかして笑って言いながら、 伸ばした手でゴムを取って、歯で切り破って 取り出し、手早く装着する。 臍に向かって聳り勃つ欲望に雑な手つきで ローションをぶっかければ、 解した後孔にひたりと先端を当てて、 海斗の表情を窺い見る。 答えを急かすようにぐちゅ、ぐちゅ、と音を立てて 入り口をゆっくり突いて。]* (+59) 2021/07/09(Fri) 9:16:27 |
【墓】 木峰 夏生─── ッ、 は [ 期待と不安が織り交ぜられて、妖しく光る瞳が ゆらりと揺れる。 そんな顔して、言葉はあくまで挑戦的。 生意気に、煽ってんじゃねぇよ、 ・・・・・・・・ はじめてのくせに。 にいぃ、と抑えられない笑みが浮かぶ。 怖がらせないように、懸命に鎖で繋ぎ止めていた 獰猛な牙がぎらりと鈍く輝く。 体を巡る熱と欲望に湧き上がるのは、愉悦。 ] (+66) 2021/07/09(Fri) 14:33:31 |
【墓】 木峰 夏生[ ─── 嗚呼、愉しい。 待て、と命じられて忠実に従っていた枷が がちゃりと外れる音が聞こえた気がした。 ] ちから、ぬいてろ [ ドスの効いた、雄の声。 獲物の急所に食らいつくように、 白く晒された喉元に口付けて、歯を立てて、齧る。 片手で指を絡めてシーツに押し付けて、 ぐ、と腰を押し進めた。 ] (+67) 2021/07/09(Fri) 14:34:51 |
【墓】 木峰 夏生……く、っ、─── [ 散々解したとは言え指よりは質量のある 俺の熱芯がそこを押し広げていく。 ローションの滑りを纏わせていてもやはりキツくて、 一瞬奥歯を噛み締めた。 焦ったい、一気に穿ってしまいたい、 そんな猛りをぎゅっと目を閉じて唇を噛んで、 どうにか堪える。 はっ、はっ、と短い呼吸で気を逸らしながら 少し進めては止めて、舌を絡めて口付ける。 馴染んだと見えればまた少し、奥へ。 みちみちと音が聞こえそうなほど皺が広がって、 受け入れるために伸びていく様を愉しみながら 海斗の様子を見、慎重に、ゆっくりと隧道を進む。 ] (+68) 2021/07/09(Fri) 14:36:16 |
【墓】 木峰 夏生[ 一番太い雁首を飲み込ませただけで、 汗がぼたりと滴り落ちた。 食いちぎられそうなほどの締め付けに 思わず舌打ちと呻き声が漏れる。 ] きっ、つ───、 [ 気を抜けば達してしまいそうな衝撃を往なして、 逃して、にへらと嗤う。 誤魔化しきれない汗がまた頬を流れて顎から落ちて 海斗の身体を濡らして。 ] (+69) 2021/07/09(Fri) 14:37:06 |
【墓】 木峰 夏生……いけるか、 [ 自分の理性に手綱を引いて、 出来るかぎり穏やかな声で尋ねて、頬に触れる。 汗が浮いた海斗の額を拭って。 ] ……舌、噛むなよ。 唇もな。 [ 親指で下唇をそっと撫でてから、 腰まで撫で下ろし力を入れて掴む。 逃げられないように抑えて、 ぐぐとその先へ、奥へ、熱を沈めていく。 きつそうなら前にも触れてゆるく扱きながら 割り広げ押し入って、時間をかけてすすめて。 やがてこつ、と壁にあたる感触があれば 動きを止めよう。 ] (+70) 2021/07/09(Fri) 14:38:36 |
【墓】 木峰 夏生[ 海斗の尻と俺の雄の付け根には まだ少し空間があったとしても、 ] かいと、 ……はいったぞ、 [ とまたわざわざ声に出して。 海斗の様子はどうだろうか。 幸福感と支配欲と征服感に包まれながら 壊れ物に触れるように、そっと口付けの雨を降らせて。]* (+71) 2021/07/09(Fri) 14:40:01 |
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