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【墓】 木峰 夏生……っはぁ、やべ、 かいと、大丈夫か、…… [ 全身の神経が一斉に立ち上がり、 波のようにざっと引いていく。 腕の中の海斗に声をかけて、様子を窺った。 腹の上に白が飛び散っているのが見られたなら ほ、と一息ついて眉尻を下げて微笑んで。 ずるりと引き抜いて、吐き出した欲を処理する。 サイドテーブルのティッシュを取って 腹の上を拭いてやる時に、指で掬って 舐め取りたい衝動に襲われたけれど、 また口をすすげと怒られるのが見えたので 仕方なく我慢した。 ] (+18) 2021/07/10(Sat) 15:43:06 |
【墓】 木峰 夏生海斗、大丈夫か、 ごめんな、制御できなかった あんまり気持ちよくて、 幸せで。 [ 汗で張り付いた前髪をそっと撫でて払って、 額に、それから唇に口付ける。 返事はあるだろうか、どちらにしてもタオルでざっと 汗を拭ってやって、水を取りに行く。 飲めるか、と聞いて、必要なら飲ませてやって。 ] お前さ、……はじめてだよな。 [ と、どうしても聞きたかったことをようやく 口にすれば、ぶわ、と込み上げる愛しさと幸福感に 溺れてしまいそうだった。 口元はきっと、だらしなく緩んでいたと思う。 ]* (+19) 2021/07/10(Sat) 15:44:50 |
【墓】 木峰 夏生[ はじめて呼ばれた名前は、甘美な 毒 鼓膜から脳を直接握って余計なものを全部潰して、 愉悦だけを搾り取られて濾されて濃縮されて。 繋がりをずるりと引き抜けば漏れ出る切なげな声。 自分の腹にも飛び散って咲いた白も拭って。 蚊の鳴くような、きもちよかった、に ふ、と嬉しさが込み上げて笑った。 ] そーか、よかった。 二回目なのに、まだ濃いのな。 [ 若いっていいわね、なんてふざけて、水を渡す。 ] (+26) 2021/07/11(Sun) 7:06:44 |
【墓】 木峰 夏生[ ある程度確信はあったけれど、 やはり図星、だったのだろう。 焦ったように身体を起こして背中を向ける 海斗の顔は、こちらから見ても耳まで赤い。 ] ─── かわいーなぁ、もう。 [ その背中にそっと近づいて、ベッドに上がる。 さっきの海斗のように膝立ちになって、 後ろから頭をくしゃくしゃと撫でた。 ] はじめてなのに、俺で良かったの? (+27) 2021/07/11(Sun) 7:09:18 |
【墓】 木峰 夏生ねぇ、男とやるのは初めて、って 女とはしたことあんの? [ そのまま背後から抱きしめて、 髪に口付けを落としてそんなことを口にして。 ] お兄ちゃん妬いちゃうじゃん。 海斗のはじめてはぜんぶ俺が欲しいのに。 [ ふざけた口調でくすくす笑いながら、 耳朶を唇で食んだ。 軽い物言いとは裏腹に、低く、甘い声が また、自分の知らない腹底から響く。 ] (+28) 2021/07/11(Sun) 7:11:04 |
【墓】 木峰 夏生海斗のバージンもらえてめちゃくちゃ 幸せなんだけど、それならもういっそ 童貞も奪っときゃよかったな。 [ 耳の中に舌を突っ込んで、耳殻の形を なぞるように這わせる。 そこから首筋に伝わせて、頸の下にまた、 ぢゅ、と音を立てて所有の証をひとつ。 焦らして、誘って、ふと空気を変える。 なんでもなかったように。 ] (+29) 2021/07/11(Sun) 7:12:20 |
【墓】 木峰 夏生なに、素直じゃん。 [ 男とするのは兄貴とだけで充分、なんて。 忘れていましたこの弟が無自覚天使なことを。 胸の奥にふわりと灯が灯るように、じんわり火照る。] モテてるのはなんとなく知ってたからな。 連れから 『お前の弟が綺麗な女とパンケーキ食ってたぞ』 って言われた時の俺の気持ち知らねぇだろ。 [ くすくす笑いながら、すっかり簡単に 腕の中に収まってくれる身体を抱く力を込めた。 ] (+38) 2021/07/11(Sun) 12:42:28 |
【墓】 木峰 夏生[ 耳朶に唇を寄せればさっきよりずっと容易く 漏れ出る甘い吐息混じりの声に、 また下腹部に熱が走る。 はじめてが欲しかった。 そんな俺と同じこと、返されると 思っていなかったから、ちょっと眉を上げて 思わず執着心のあらわれを咲かせてしまう。 いい歳して猿だな、と我ながら呆れて笑う。 ] だから言ったろ、 俺は、 惚れたやつとこーゆーことすんの 初めてなんだよ。 (+39) 2021/07/11(Sun) 12:44:27 |
【墓】 木峰 夏生[ 腕の中で身を捩り振り返る海斗が 俺の瞳を掴んで離さない。 ─── お、と思った。 ぎらりと潜む光は、確かな欲望。 猫のようにしなやかに身体をくねらせて、 顎に、胸に肌を擦り寄せる。 猫というよりはより高貴で、気高く美しい。 そう、やっぱり彪を思わせるその動きで 唇が耳の裏を捉える。 覚束ないキスをしていたその舌が紡ぐ言葉は 一丁前に、捕食者の色を携えて。 ぞくりと期待と欲望が背を駆ける。 ] (+40) 2021/07/11(Sun) 12:45:52 |
【墓】 木峰 夏生へぇ、いいなその顔。 ─── ぞくぞくする [ こちらも挑むような欲情を瞳の中に煌めかせて 見下ろして、低く、甘く、囁き返した。 胸元にぐ、と力が込められて抵抗もせず受け止める。 さっき散々海斗を受け止めて乱れたシーツが 今度は俺の背中の下でさり、と音を立てた。 ] それも、さっき言った お前が抱きたいなら好きにしていいって、な (+41) 2021/07/11(Sun) 12:47:19 |
【墓】 木峰 夏生[ 明らかに雄の表情を浮かべて 見下ろしてくる海斗の頬に手を伸ばす。 触れられれは、色を込めてじっとりと撫でて。 ] それともあれか、さっき好すぎて忘れたか。 [ にやりと挑戦的な笑みを浮かべて、煽る。 心の中が沸き立つ。 はやく、はやく食えよ、と嗤う。 ] (+42) 2021/07/11(Sun) 12:49:05 |
【墓】 木峰 夏生[ 好きだよと言って 俺も好きだよと返ってくるなんて これっぽっちも思っていない。 そんな簡単に手懐けられるなら苦労しないし、 楽しくもないだろ? ……いや、それはそれでかわいくて良いな、うん。 知ってるよ、と小生意気な口調とは違って、 顔には嬉しさが滲み出たような笑みが浮かんでいる。 そうだな、返してくれなくて、いい いまは、まだ─── ] (+49) 2021/07/11(Sun) 22:15:46 |
【墓】 木峰 夏生[ 視線を受け止めていた表情を緩めて瞼を伏せる。 啄むような口付けが落ちてきて。 俺のより少し細くて綺麗な指が、耳を擽り 顎から首筋を伝い、鎖骨を撫で擦っていく。] ……ッふ、 そうでもねぇよ、稚拙なやつも好き、 お前がしてくれるんならさ─── [ ふと緩く笑えば、優しくしてたんだ、と 言い訳じみたセリフが落ちてきて、 口付けが深く、激しくなる。 ] (+50) 2021/07/11(Sun) 22:16:52 |
【墓】 木峰 夏生[ 歯列をなぞり、舌を絡めて吸って、 呑み込みがいいですね、ちゃんと歯まで立ててくれて。 さっきより幾分遠慮の無くなった動きに目を閉じて 腔内の感覚を研ぎ澄ませてキスに酔った。 口蓋をざらりと舐められるとぞくりと背が粟立つ。 そっちから吹っかけてきておいて、 先に荒む呼吸と吐息を聞かせられるのは 計算だったら末恐ろしい。 けれど多分、素なんだろうなと思う。 キスするの、好きだって言ってたもんな。 ] (+51) 2021/07/11(Sun) 22:17:48 |
【墓】 木峰 夏生[ 唇が離れる瞬間には引き留めるように唇を食んだ。 目を細めて、口端を緩く持ち上げる。 後頭部に手を差し入れて、強請るように 引き寄せる俺の顔は、年上の兄貴というには 少し、甘ったるいかもしれない。 被さるように上から降るキスは深く、激しく。 口付けを交わすごとに、海斗の唾液が流れ込んでくる。 自分のものと合わさって、だんだんと口腔内を 粘性の水分が満たしていく。 仰向けのままだとうまく飲み込めなくなって、 唇の端から溢れて、頬を伝う。 喉を動かしたらごふ、と小さくむせて息が詰まった。 多少苦しくて、くらりとしながらも 無理矢理飲まされてるようで ついつい被虐心に火がついてしまう。 無意識にやってんだろな、とは思うのだけれど なかなかやっぱり舐めてかかると火傷しそうだ。 ] (+52) 2021/07/11(Sun) 22:19:30 |
【墓】 木峰 夏生っ……はッ、 んう、…… [ げほ、と咳き込みながら、腔内の唾液を胃へ送る。 ごく、と動く自分の喉の音にさえ、欲情した。 荒々しい吐息と共に、其処彼処に降るキスの雨。 ] …… 余裕、なんて、ねぇよ、 [ 掠れた声でそう言えばまた口を塞がれる。 飲み込めないほど注がれるのは、唾液だけじゃない。 海斗の想いが、際限なく注がれるようで。 ] (+53) 2021/07/11(Sun) 22:21:11 |
【墓】 木峰 夏生─── っ、 ! [ 胸の頂を摘まれて背が撓る。 きつい刺激だったけれど痛い、なんて言わない。 びりびりと神経が騒ついて、 さっき達したばかりの下半身がもう、 熱くなるのがわかる。 ] ……ッは、ァッ……きもちい、それ [ 眉を顰めながら、そう口にした。 海斗の下腹部に触れようと手を伸ばす。 もうすでに二回出したそこが、 俺を攻めていてそれでもちゃんと兆しているのか どうしても知りたくて。 ]* (+54) 2021/07/11(Sun) 22:22:47 |
【墓】 木峰 夏生[ さっきまで、溶けそうな顔してよがっていた 海斗に今浮かんでいるのは確かな高揚感。 真っ新な紙に記録し記憶されていく自分たちの 新しい関係性が嬉しくて。 ただただ可愛いだけだと思っていた海斗の 獰猛な一面が垣間見れるのがたまらない。 気持ちいい、と口に出せばまた変わる 愉しそうな表情に、俺は眉を顰めながら 人知れず破顔っていた。 ] ───ッ ンっ…… [ これは?と言いながら試すように動く指。 キツく摘まれたそこを今度は円をえがくように 親指で刺激され、押しつぶされて、腰が焦れる。 ] (+60) 2021/07/12(Mon) 6:29:13 |
【墓】 木峰 夏生[ 思わず伸ばした手の中で、海斗の雄が あっという間に硬さを取り戻して 勃ち上がっていくのがわかった。 安心したように、優しく握って下から撫で上げる。 さっきまでの責め立てる動きではなくて、 どこか縋るような、甘える手つきで。 ] ……かいと、たのしそう、 おれのこと、攻めて、こーふんしてんの、 [ はぁ、はぁと荒む吐息で途切れ途切れに伝えれば 気まずそうに逸らされた視線はすぐに にやりとぎらつきを取り戻して。 またぎゅっと頂を摘まれて、身を捩るように跳ねた。] (+61) 2021/07/12(Mon) 6:30:33 |
【墓】 木峰 夏生[ 挑発的な言葉を紡ぐ海斗の声は、 さっき鳴きすぎたのか掠れていて、 普段よりずっと低く、鼓膜から脳髄を掴んで 痺れさせる。 無意識に上がった顎のせいで、 一撃で急所を狙う猛獣を思わせる動きで 首を食まれ、強く吸われて、小さく呻く。 ぢり、という痛みは強くはないけれど、 熱さと鋭さは所有者の証の焼印のよう。 喉元に歯が立てられれば、今度は唇を固く結んで 後頭部をシーツに押し付けて、自ら捧げるように すすんで喰らわれるように海斗に向かって 喉を晒した。 ] (+62) 2021/07/12(Mon) 6:32:02 |
【墓】 木峰 夏生[ 耳元で、もう熱さしか感じない声が これは?と囁く。 そのまま身体を伝い降りていった唇が胸に触れて 耐えきれず喉の奥がぐ、と鳴る。 右手で海斗の欲望を優しく扱きながら、 左手はシーツを握りしめて、頂の攻め苦に 耐えているけれど、押しつぶされたり指で 弾かれるたびに、口から出るのは完全に喘ぎ声。] ……ッは、ァッ……んっ…… [ 触れられている片方はもちろん、未だなんの刺激も 与えられていない対の頂も 期待に硬さを増して尖っている。 そこを躊躇いもなく食まれ、舌で転がされ、 吸われ、そして、 ] (+63) 2021/07/12(Mon) 6:33:17 |
【墓】 木峰 夏生っ あぁ゛…ッ!!ん゛、 ぅ、っ─── [ ぎり、と鋭い歯が立てられて、全身が痙攣した。 逃げられるはずもないのに腰は シーツに沈めようと引いてしまう。 それでも撓る背のせいでさらに胸を 突き出すようにしながら、顔を背けた。 海斗の雄に触れる手は離さないで、 反対の手の甲を口に当てて息を整える。 今ので完全に勃ち上がった俺の下腹部から、 先走りがたらりと腹を汚すのがわかった。 ] (+64) 2021/07/12(Mon) 6:34:21 |
【墓】 木峰 夏生……ッはぁ、 ゔ、 っああ…… それ、痛ッ、てぇ…… [ びくびくと身体を跳ねさせながら、 抑えた手の下で懸命に口を動かす。 ] だから、めちゃくちゃきもちいい、 かいと、……にされん、の、たまんねぇ…… [ 毛穴全部から溢れるような強烈な快感を 伝えるために、擦り付けるように腰を動かして、 強請る。 ] (+65) 2021/07/12(Mon) 6:35:51 |
【墓】 木峰 夏生[ 喰い千切られるかと思うほどの強烈な刺激に 本能的に逃れようと跳ねる身体を 海斗が体重をかけて押さえつけてくれる。 それさえもぞくりと興奮を産む。 焼けた鉄を押し当てられたような痛みと熱が 胸の頂から神経を伝達して全身を駆け巡り、 脳かどこかで快感に変わっていく。 どっと汗が吹き出した。 握ったままの茎が俺の手の中でどくりと震えて、 思わずこのまま扱き上げてしまおうかと 過ぎるほどの昂りに襲われながら、 揺れる瞳を挑戦的な笑みで覗き込む。 ] (+72) 2021/07/12(Mon) 18:42:18 |
【墓】 木峰 夏生[ 手のひらから溢れるローションが 火照る身体にぼたりと落ちて、びく、と反応する。 子どもが粘土を捏ねるみたいな手つきに目を細めて 淫らに響く粘っこい水音を聞きながら、 身体を這う熱い掌に酔った。 担ぐように持ち上げられる足。 動揺したりはしないけれど、 刺激を求めて震えて涎を溢す熱を ゆるく扱かれれば声が出る。 ] ……ッふ、ァッ……ぁっ…… [ 待っていたそれの刺激は長くは続かなくて すぐに離れた手はまた胸元へ。 腰から伸ばし塗られる滑りがぞわりぞわりと 悦を呼んで、喘ぎ声に閉じられない唇を また、塞がれる。 ] (+73) 2021/07/12(Mon) 18:45:16 |
【墓】 木峰 夏生───ッ ンっ…… [ 過敏になった感覚を愉しむように、 合わせた唇もすぐに離れて、 しつこく嬲られるのは胸の突起。 きっと赤く腫れているだろうそこは、 びし、と指で弾かれれば痛みに貫かれて、 面白いように背が撓る、身体が跳ねる。 ] ゔ、 ッあ゛あっ───、 っい゛…… [ 目の前が明滅するほどの刺激。 内訳は、痛みとそれが呼び起こす快感。 はっ、はっ、と犬のような短い息を吐いて 懸命に往なす。 そうでもしないと、イッてしまいそうで。 ] (+74) 2021/07/12(Mon) 18:46:38 |
【墓】 木峰 夏生─── ふ、 ぅ、ああ……っ、ん かいと、はっ……きもちいい、かよ、 [ だらだらと溢れる透明な汁とローションに 塗れた屹立が、同じくらい滾った海斗のものに 擦り付けられてくじゅ、と音を立てる。 ] おれ、は、めちゃくちゃきもちい、…… かまれたとこ、いてぇ、し、 下は、熱い ────── [ 腰を揺らされれば互いの熱が混ざって、 込み上げる吐精感を堪えるために 噛み締めた奥歯かみしりと鳴った。 ] っあ、きもち、い、 ……ッは、なぁ、 かいと、 (+75) 2021/07/12(Mon) 18:49:50 |
【墓】 木峰 夏生[ 快感を逃すように頭を振れば、 ぼたぼたと汗が飛び散る。 重なった屹立を纏めて握って、 下からねっとりと扱き上げながら 欲しい、と譫言のように強請った。 ]* (+76) 2021/07/12(Mon) 18:51:08 |
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