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【人】 ミア[ 頁を開いたのが、例えば 今日であるのなら。 たったひとこと、 ─── なに? とか、どうして?とか、 そんな簡単な疑問でも、殴り書きしていただろう。 ] (29) 2020/05/21(Thu) 22:42:19 |
【人】 ミア[ 自分を通り越して、何処かを視たよな、 真白に隠されていても、尚、 未だ不機嫌を宿す瞳と、声と。 そんなに踏み抜いていく女だったのか、なんて、 "礼儀知らず"な奴は呑気に考えている。 ] (30) 2020/05/21(Thu) 22:42:51 |
【人】 ミア[ はなよめさまの要求に、 ─── 馬鹿にしてるの?等と、餓鬼上がりは正直だ! 暇で退屈なゆびさきが "うつくしい"其れに、素直に伸ばされる訳も無く、 ブランケットを摘まみ上げるだけ。 ……この箱庭で、溜息の数が増えた。 気紛れか本気か どうにも判断がつかない。 ] (31) 2020/05/21(Thu) 22:43:09 |
【人】 ミア[ 一瞬 だった。 引っ張られた身体は困惑が勝り、 抵抗も無く、そのまま ソファに沈みゆく。 なに、と瞬間思い至ったと同時、 背後で 尖った破裂音がして 顔だけ振り向き、 ─── "だれ"だ、と、 銀を引き抜こうとして、 声で ひき戻る。 ] (34) 2020/05/21(Thu) 22:44:51 |
【人】 ミア[ ……赤く、紅く、燃える薔薇色を 見上げていた。 此処で詰まった息もすこぅし戻り、 窓からも、鏡からも、 細い身体が盾になるよに、位置をずらしている。 物音が無い ということに、 あまりに気付かなさすぎたのだろう。 ] (35) 2020/05/21(Thu) 22:45:14 |
【人】 ミア─── なにか 見たの? 追いかける?行けるよ? [ 追い立てられるよに、続けて、 未だ指の回っている 己の細腕は強ばっていたから、 ……分り易く、落ち着けていない。 恐怖 ではなくて、焦燥、の、ような、 そういう感覚だった、きっと、 おそらく、は。 ] (37) 2020/05/21(Thu) 22:48:27 |
ミアは、メモを貼った。 (a4) 2020/05/21(Thu) 22:49:25 |
ミアは、メモを貼った。 (a8) 2020/05/21(Thu) 23:51:47 |
【人】 ミア怪我とか 私は、別に 良いけど、 [ 窓の外の、遠ざかる声と、 室内に慌ただしく入り込む足音とで、 幾分か落ち着いた ─── 否、抑えられた腕を、力任せに引き抜いた。 ……きぞくさま同士の"お話し"なら、 別に何か することもないだろう。 ] (184) 2020/05/23(Sat) 11:16:11 |
【人】 ミア[ 見下ろす碧は、何にも覆われていないのに、 重たくなっていた気がして。 ……確かに、暇で、退屈だけれど、 こんなこと起きなくたって良いじゃないか、とか。 軽い天罰でも喰らったような気分でいる。 後始末も、発つ準備も、屋敷の外まで従うのも、 結局その場所に 何とも知らない奴は居ないから、 "祈ってしまった"よな、思考の行き先も無く。 ] (185) 2020/05/23(Sat) 11:17:24 |
【人】 ミア[ 窓際に向かわせたのは、まで、考えて、 ……考えたのに、責任の所在はどうあれ、 謝罪ひとつも口に出せない から、 ] ……倒れないように支えてもらわないと。 体力無いんだし、それに、どうせ、 出て行ったら女に囲まれるんだし、疲れるだろうし、 …………、私が 正面から、行けるとこでもないし (186) 2020/05/23(Sat) 11:18:18 |
【人】 ミア[ 想起する 黒の代わりに、赤でもあれば良かったか。 指先から文字を滲ませた方が、見えたかもしれない。 ……そう思う程度には"何時も通り"であれど、 重たく、掌を見詰めていた碧は、そのまま傾いて、 無言で、肩に頭を乗せている。 ─── 疲れていた。気分が。 足音が遠ざかることに安堵してもいて。 あれだけ外に出ろと言っておきながら、 結局其れは、自分が居る前提だから。 ] (188) 2020/05/23(Sat) 11:21:45 |
【人】 ミア[ きらい と 反射で言っていた。 ……そのくせ、かおが、変わった様は見られていない。 それよりも 隠す方に気が向いている。 迷いつ、銀は 確かに、握らせて。 ] (246) 2020/05/23(Sat) 22:08:13 |
【人】 ミア( ……見送った、と思えば、 だからそういう噂が立つんじゃ無いの、と。 そう言わざるを得ないような結末で。 小間使いでも姫でもないんだけどなあ。 まったくほんとうのおひめさまには困ったものだ。 やっぱりわかり合えない気がする。 骨ばかりの枕を要求する主にだって、 今度は頬を抓ってやった。 言ったところで聞いたかは、多分、お察し。 )* (247) 2020/05/23(Sat) 22:09:19 |
【人】 ミア[ "彼処"のおんなだ、と 言っている。 硝子も、陶器も、何もかもが散乱した部屋で。 床に引きずり下ろした誰かが、喚いている。 ] (249) 2020/05/23(Sat) 22:10:43 |
【人】 ミア[ 苛立っていた。 身体が熱いような、冷えているような、 息が荒かったことだけは確かで。 ─── 苦しめる趣味は無いのに。 まったく信用の無い言い分を溢しつつ、 ] (250) 2020/05/23(Sat) 22:12:02 |
【人】 ミア[ 怨嗟も、罵倒も、なにもかも、 溝に塗れて浴びていたよな、その過去だけは、 良かったかもしれない。 犬だなんだと言われたところでどうでも良く、 金持ちに擦り寄ってるなんとかだとかも、 寧ろ 逆では とか、思えるだけの余裕はあった。 ……あった のだけれど、 荒れてる部屋の一因は、多分、 自分の話 では なくって、 ] (251) 2020/05/23(Sat) 22:12:27 |
【人】 ミア[ 何時になく"汚れて"戻ってきた"小間使い"は、 何時かとおんなじよに、 庭で潰れていたところを犬に引き摺られており、 最初に拾い上げた執事が 医師を呼んだ というのは、おんな自身も知らない話で。 "何"を"視た"のか、 数日、高熱で寝込んでいたというのは、 朧気な ここ最近の、過去の話。 ]* (256) 2020/05/23(Sat) 22:17:30 |
【人】 ミア[ ゆる と、瞼を持ち上げた。 何処、と気付くまで数分、日付もよく分からない。 窓から射す淡い光があれど、 月の欠けたよな、夜であったのは確かだ。 重たい身体を起こして、声の元を辿る。 ……なんで、寝ていたのだったか、 覚えてるような、覚えていないよな、 窓の外だと分かれば、すこぅし爪先を引っかけつつも、 音も無く庭へと降り立った。 草の感触がくすぐったい。] (261) 2020/05/23(Sat) 22:20:24 |
【人】 ミア[ 何時か噛んだ牙は、 今度は甘く、部屋着の裾を引っ張るよで。 ─── 多分、ずっと 寝てたんだけどな。 掠れた声を落として、それでも、 四つ足についていくから、……慣れたのだなあ、と思う。 犬だけでは無くって、多分、自分自身も、で。 ] (262) 2020/05/23(Sat) 22:20:55 |
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