人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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【人】 『ただの子供』 ソフィア



   「 ソフィア。 私はソフィアよ。
     ……あなたの名前はなんて言うの? 」


  神様が悪魔、は方便だとして。
  自分が獣というのは、一体どういうことなのか。
  疑問を晴らす機会を伺いながら
  問いかけを返すように名を尋ねる。*
 
(236) 2021/06/17(Thu) 15:00:36

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

  叡智の素質だとか>>174聡明だとか>>254
  そう評されていることなんて
  その表情から読み取れもしなければ
  察することも出来やしない。

  『Sophia』の名を冠すると言っても『ただの子供』

  相手にどう思われているかを考えながら
  振る舞うような知能は未だ持ち合わせていない。
 
(297) 2021/06/18(Fri) 8:50:40

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

  「面倒」>>254とはどういう意味なのか。
  それに対する答えは、少ししてわかる>>255


   「 ラサルハグ……え、神様!? 」


  『Rasalhague』の意味を知らないから
  へびつかい座のことだとはわからず>>19
  ただ、名前を覚えるように言葉を繰り返した。

  少し覚えづらい名前だと思ったのが率直。
  けれど、次に述べられた言葉に驚いて
  目をまんまるとさせれば、ぽけ、と口を開いた。
 
(298) 2021/06/18(Fri) 8:51:01

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

  この存在感の大きさは神だと言われれば
  なるほど、納得出来るものだと思う。

  だから、『ただの子供』は疑う気持ちを持つことなく
  『 大蛇 』を『神様』だと認識する。


   「 あ、えっと、 」


  本当に神様がいるのなら、聞きたいことは山ほどあった。
  なのに、言いたいことがまとまらなくて舌が縺れる。
  焦ったようにもごもごと口を動かして
  なんとか言葉を出そうとするけれど、上手くいかない。

  そんな私に彼は、今までのような声を静め
  穏やかな声で語りかけてくれる>>256
  伸ばされた手に体は震えを走らせるけれど
  拒む気持ちにはならなかったから
  すぅ、と息を吸い込んで、彼の手を受け入れた。
 
(299) 2021/06/18(Fri) 8:51:22

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

  少女らしい小さく、でもふっくりとした頬に
  彼の手が触れる。
  その温度は蛇の如くひんやりとしているだろうか。
  感じる気持ちよさに思わず目を細めて。

  まるで落ち着いていいというような手に
  一度目を閉じれば、深く呼吸をする。

  どくどくと動く心臓を抑える気持ちで
  胸元で握っている手にぎゅうと力を込めると、
  裏葉色の目を開いて相手の顔を見上げた。
 
(300) 2021/06/18(Fri) 8:52:19

【人】 『ただの子供』 ソフィア

  

   「 ……毎年、神様の所へおよめ? に
     村の人が行ってると思うんだけど。
     村へ帰ってくることはないの? 」


  大人が言うには、
  「神様の手伝いをしに行っている」そう。
  でも、手伝いならたまには帰ってこられないのかな
  そうずっと疑問だったのだ。

  なにか事情があるのだろうか。
  それとも、神様が厳しくて帰ってこられないのか。
  伺うような目で相手を見つめる。
  
(301) 2021/06/18(Fri) 8:52:38

【人】 『ただの子供』 ソフィア



  そろそろ夜も更けてくる頃>>256
  子供から話を聞いた大人は>>111
  森の入口まで探しに来ている。

  森深くまでは、神の逆鱗を恐れて入りはしないから
  もし探しあてることが出来なければ、
  大人しく引き返していくことだろう。

  月明かりが木々の隙間から
  『ただの子供』と『 大蛇 』を照らす。

  動物の鳴き声もせず、静まった森の中。
  二人だけの世界のように、視線を絡ませあって。*
 
(302) 2021/06/18(Fri) 8:52:49
『ただの子供』 ソフィアは、メモを貼った。
(a26) 2021/06/18(Fri) 8:56:07

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

  村を守る代わりに贄を差し出せと言われ
  最初は男女ともに差し出していたが>>303

  いつからかそれが女性だけになったのは、
  神として崇められ始めたからか、
  大蛇が従っていたという医学の神に準えたのか、
  それとも……。

  思惑はどうであれ、成人した女を一人>>304
  毎年神へと嫁入りさせる習わしが村には出来ている。

  決して多くない村人の数を補うために
  遠くない親族同士で契りを交わす時もあるとか。
 
(322) 2021/06/18(Fri) 14:47:28

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 
***


  顔を顰める様子を見れば>>306
  自分が怒られたかのように身体を震わせた。


   「 えと、ごめんなさい……?
     でも、色んなことを村にしてくれる
     すごい人なんでしょう? 」


  神様という言葉は人が呼ぶ敬称でしかない
  というのなら、自分から名乗っていないのは頷ける。

  顰めた顔がどういう理由からのものか
  よくわからず、オロオロと眉根を下げる。
 
(323) 2021/06/18(Fri) 14:48:15

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

  神様だとは信じても、人ではないだとか
  蛇だとかは、未だによくわかっていないもの>>307

  触れた手の冷たさに内心びっくりしながら
  先程までとは違うような、
  どこか冷ややかに感じる顔を見上げる>>308


   「 ……覚悟。 」


  神の元へと手伝いをしに行くには
  重い覚悟が必要なのだろうか。

  一体なにの手伝いをしているのか、
  それを聞いてもいいものだろうか。
  
  『ただの子供』はただの子供でしかなく
  深く疑うことを知らない。
  聡明というには遠く、見える世界しか語れないのだ。
 
(324) 2021/06/18(Fri) 14:48:41

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

   「 ……みんなは、元気? 」


  だから、生まれる問いかけは>>309
  話を信じた上でのもの。
  
  真実を知るか、なにも知らないまま生きるか。
  流れは『 大蛇 』に委ねられる。


── ▷ 大蛇と私  ──   

 
(325) 2021/06/18(Fri) 14:49:03

【人】 『ただの子供』 ソフィア



  話が途切れ、静寂が辺りを包み込むと>>310
  いつの間にか、手を当てている胸の鼓動が
  落ち着いていることに気がついた。

  今でも大きな存在として、重圧を感じるけれど、
  話している間にすっかりと慣れてしまった
  ということだろうか。

  彼の髪は燃えるように赤いのに
  瞳は湖面のように静かで>>311

  真逆な色合いを不思議そうに眺めていると
  頬に当てられていた手が白縹の髪を撫ぜていく。
 
(326) 2021/06/18(Fri) 14:49:23

【人】 『ただの子供』 ソフィア




   「 え? 」


  囁き声が一瞬理解できなくて>>312
  聞き返すように声を上げれば
  すい、と彼の目線が私から離れた>>313

  褒められたのかな、いや、気の所為かな。
  流れ星のように通り過ぎて行った言葉を
  なんだか雰囲気の硬くなった彼に聞けないでいる。
 
(327) 2021/06/18(Fri) 14:49:38

【人】 『ただの子供』 ソフィア



  どうしよう、そう思っている間に視線がまた
  こちらに帰ってきたけれど>>314
  その表情はどこか不機嫌そうに見えて
  やっぱり、聞く時ではないと感じた。


   「 人が来たの? 探しに来てくれたんだ。

     神様はそういうこともわかるのね
     すごい。 」


  安心したように息を吐けば漸く笑みを浮かべる。
  神様が優しい人だからといって、森の中で
  知っているものがいない状態は、やはり心細かったのだ。
 
(328) 2021/06/18(Fri) 14:49:58

【人】 『ただの子供』 ソフィア


  
   「 いいの? ……ありがとう! 」


  送ってくれると差し出してくれた手を
  そっと小さな手でとって。
  すっかりと打ち解けた気持ちの神様と帰路へつく。
  
  村で他の村人と顔を合わせたのなら
  こっぴどく怒られることだろう。*
 
(329) 2021/06/18(Fri) 14:50:07
『ただの子供』 ソフィアは、メモを貼った。
(a27) 2021/06/18(Fri) 15:02:55

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 
 
  神様にとって、昔とはどのくらい前の話なのだろう。
  横道に逸れやすい思考は、言葉を聞いて
  そんなことを考えた>>330

  
   「 そっか、……ありがとう。 」


  謝らなくていいと、そう言ってくれるのは
  優しさだと感じた。
  だから返すのはお礼。気にかけてくれたことに。

  問いに答えが返らないのは、
  もしかして『神様』と、
  呼ばれるのが嫌なのかなって思ったけれど。
  
  名前で呼ぶのは敬っていないように感じて
  やっぱり私は神様と呼ぶことにした。
  
(362) 2021/06/18(Fri) 22:27:48

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

  “覚悟”という言葉の意味を>>331
  彼が推測するように、私はまだ知らない。
  あの村に住んでいるのなら負うべき責任を
  負わずにのうのうと生きている。

  それは私だけではなく、私以外の人たちも。
  でも、他がそうだからって、
  決して許されることではないのだろう。

 
(363) 2021/06/18(Fri) 22:28:27

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

   残酷な世界の真実を>>332
   この時知ることが出来なかったことが
   後にどんな影響をもたらすか。

   
   幸となるか不幸となるかは
   それこそ、
にしかわからない。



── ▷      ──   

 
(364) 2021/06/18(Fri) 22:30:12

【人】 『ただの子供』 ソフィア



   「 違う村に住んでいるの?
     なら、そっちにまで行けば会えるのね。 」


  どうして元の村に戻れないのかはわからないけれど
  お手伝いを終えた人は普通に生活しているらしい。

  よかった、と安堵の息を吐きつつ。
  疑問を口に出そうとしたら、先手を打つように
  今はダメだと言われてしまった>>335
 
(365) 2021/06/18(Fri) 22:31:25

【人】 『ただの子供』 ソフィア



  なんで?
  そう思わないわけじゃなかった。

  けれど、視線を合わせた水のような瞳が
  こちらを穏やかに見ているように感じたから。

  意地悪を言っているんじゃなく、
  本当に必要だからそう言っているんだろうって
  私は素直に、彼のことを信じようと思ったんだ。
 
(366) 2021/06/18(Fri) 22:31:45

【人】 『ただの子供』 ソフィア

  
 
***

 
  聞きたくないのに聞いてしまうというのは
  なるほど、確かに大変なことに思う>>336
  安堵に緩んだ表情を神妙なものに変えて
  どう言おうか迷った結果、


   「 じゃあ、出来るだけ、
     うるさくしないようにする。 」


  自分一人の努力でどうにかなるものではないと
  子供の私に気づくことは出来ない。
 
(367) 2021/06/18(Fri) 22:32:08

【人】 『ただの子供』 ソフィア



  そうして、少しゴツゴツとした
  大人の硬い手に引かれるまま歩き始めれば>>337
  一人で闇雲に歩いていた時とは裏腹に
  気分は上がり始め、機嫌良く
  木々の隙間から空を見上げた。

  見えるものは少ないけれど。
  綺麗に見える星の数々。
  もし『Rasalhague』の意味を知っていれば
  探すなんてこともしていたかもしれない。
 
(368) 2021/06/18(Fri) 22:32:26

【人】 『ただの子供』 ソフィア



  夜の森、最初は怖かったけれど
  今は楽しくて、好きになりそう。
  上を見上げていれば転けてしまいそうに
  なったりもして。
  その時は彼に迷惑をかけたかな。


   「 あ、 あそこ! 」

  森を抜けて村の入口が見えれば
  思わず歓声を上げて喜んだ>>338

  周りには運がいいのか大人の姿はなく
  私たちの姿は見られていないみたい。
 
(369) 2021/06/18(Fri) 22:32:43

【人】 『ただの子供』 ソフィア



  するりと手が離れれば、もう
  この楽しい時間は終わりなのだろう。
  名残惜しげな顔をしながら彼を見上げたけれど
  月の光が邪魔をして、その表情は伺えない。


   「 ……そっか、神様に会ったって言ったら
     みんな驚くものね。 」


  「こんらん」の意味はわからなかったけれど
  言いたいことはなんとなくわかる。

  手伝いに行った人達がどうなったか
  友達たちに言いたかったけれど、きっと言えば
  あまり良くないことが起こるのだろう。
 
(370) 2021/06/18(Fri) 22:33:03

【人】 『ただの子供』 ソフィア



   「 あ……、 」


  「森に近づくな」、そう言って、
  彼は去っていこうとする>>339

  私は、追いかけようか一瞬悩んで、一歩踏み出すと
 
(371) 2021/06/18(Fri) 22:33:20

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 


   「 ありがとうー! 」



  そう、大きな声で叫んだのだ。
 
(372) 2021/06/18(Fri) 22:33:40

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

  だって、きちんとお礼を言えてなかった。
  言いたかった。 貴方のおかげで助かったんだって。

  私の気持ちは伝わっただろうか。
  月の光はどちらの向きか。
  あなたの表情は見えただろうか。
 
(373) 2021/06/18(Fri) 22:34:58

【人】 『ただの子供』 ソフィア



  村に帰れば、案の定とても怒られた。
  友達には泣かれたし、
  大人はなにを叫んでいたんだって
  訝しげに見てきたり。

  それでも、森で出会った彼のことは誰にも言ってない。
  友達にも、両親にも、内緒の話。*
 
(374) 2021/06/18(Fri) 22:35:12

【人】 『ただの子供』 ソフィア



***


  ─── あの日から数日後。
  私は両親が仕事に行っている間に
  キッチンに立って料理をしていた。

  そう、料理である。

  パンの耳を切って(手が危うく切れそうになった)
  具材を混ぜて(それっぽいものを)
  パンに挟んで(量の加減が難しい)

  皿の上に出来上がったのは、見事なサンドイッチ。

  少々形が不格好で、マヨネーズが多すぎて、
  野菜が多かったり少なかったりするけれど。
  これは立派な料理。

  それらをバスケットに優しく入れたら、準備は完了。
  持ち手に腕を通して家を出て、目指す場所は、勿論。


── ▷ 森の入口  ──   

 
(375) 2021/06/18(Fri) 22:35:44

【人】 『ただの子供』 ソフィア

 

  大蛇心子知らず。
  今日はお昼の時間帯に、
  入口付近にバスケットを置いた。**
 
(376) 2021/06/18(Fri) 22:36:07
 




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