星読博士見習 ハニエルは、メモを貼った。 (a13) 2020/05/16(Sat) 12:40:21 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−前日 夜・道中にてスタンレーと− [ゆきのやから出た後、彼とは色々な話をした。] 星読の仕事ですか…。 水盆に星の光を映し、その動きを読み解きます。 そして時間を知ったり、地図を作成します。 また、妙な星の動きがあれば、吉兆か凶兆かの判断を下したり。 時報を報せる鐘、あるじゃないですか。 あれも、いつ鳴らすかの判断は星読の計測によるものなんですよ。 [スタンレーに星読の仕事を訊かれ、>>45 こんな話もしただろうか。] (48) 2020/05/16(Sat) 14:25:30 |
【人】 星読博士見習 ハニエル[恋人たちがひしめく夜の街中で、 スタンレーと共に、家路を辿る。 (スタンレーも、もし恋人がいるならその人と歩きたいんじゃないかな。) そう思って彼の表情を窺うが、 彼はさして気にも留めない風に、 あいかわらず快活な様子で街を闊歩していた。] 「一緒にいて居心地の良い人はいるかな」 [「想い人はいるのか」とハニエルが問うと、 スタンレーはそう言って破顔した。>>47] へぇ、ていう事はまだ、という事なのかな。 その人と祭りを楽しむ約束などは? (49) 2020/05/16(Sat) 14:26:24 |
【人】 星読博士見習 ハニエル…えっと…。僕の話、ですか?>>47 [虚を衝かれ、一瞬言葉に詰まる。] えぇと、僕、女性と二人で話すことなんて今まで全然なくて、でも別にそれが寂しいとすら思わなかったんです。 でもタナバタのお陰なのか、ここ何日かは色んな出会いがありました。 それをきっかけに、これからは色んな人を知りたいと思って…それで……。 [答えにならない、取り留めのない事を言ってしまう 自分に想い人がいるのか、いないのか。 それが誰なのか。分からなくなっていて。] もうすぐ星読見習の宿舎である。 スタンレーは、どっちの方向に帰るのだろうか。 そして、] (明日こそディアスを訪ねよう。) [なんの脈絡もなく、そう思う。 唐突にノアの寂しげな笑顔が思い出されたのだった。 そしてそれは脳裏に貼り付き、しばらく離れてくれなかった。]* (50) 2020/05/16(Sat) 14:28:52 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−現在 朝・街から丘を通り過ぎて店へ− [昨日は結局"ディアス"に行けなかった。 早めに店じまいをしてしまったらしい。 今日は早めに行ってみよう…ということで、 ハニエルは今、街を抜け、丘を通り、店へ向かっている。] [昨日は"ゆきのや"で、金平糖を買った。 それと帰りがけにもう一つ、 やたらと甘い香りを放っている店を見つけ、 "チョコレート"なるものを買ってみた。 師匠がいると聞いているし、おそらく人気店だろうから、何人かで食べられるように、小粒のチョコレートが大きな平たい箱に敷き詰められたものを選んだ。 一昨日の夜、ジゼルに変に気を回された事を思い出し(>>0:169)「そんなつもりはないよ」という意思表示も込めて。 …と言っても、もしかしたらそれはハニエルの照れ隠しなのかも知れない。 まだ自分の気持ちが分からない彼>>50は、 この後、どんな人々と接し、何を思うのだろう。] ごめんください。 昨日は結局来れなくって…。 [ディアスに着き、 そう言いながら店内にそろりと入る。 ノアは店にいるだろうか。]* (63) 2020/05/16(Sat) 16:10:50 |
星読博士見習 ハニエルは、メモを貼った。 (a21) 2020/05/16(Sat) 16:15:44 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−現在・調香店『ディアス』にて− [ノアは、ハニエルを招き入れるために入り口まで来てくれた。] 良かった。 早く来すぎちゃったと思ってたんですけど。 [他の客は、今のところ見えない。 店内に踏み込み、あたりを見回す。 ここへ来る前はどんな品物を取り扱っているのか見当もつかなかった。 妖しげな香水とか、樽に詰められた見知らぬ薬草とかが所狭しと並ぶエキゾチックな店構えを、 ぼんやりと想像していたのだが、 その認識は間違っていたようだ。 小洒落た店だった。 美意識の高い女性なんかが来たら喜ぶだろうな、 とチラと思う。] (84) 2020/05/16(Sat) 18:37:43 |
【人】 星読博士見習 ハニエル[なかでも、ドライフラワーを入れた香り袋(サシェ、と言うんだっけ)は一際目を引き、 人気なのか、商品を並べた籠は底が見えていた。] >>70 もしかしてこれ、ノアさんが作ったの? [何となく、聞いてみた。 このかわいらしいサシェ達が、 あの有名な、人を寄せ付けない格調高い雰囲気を持つ(>>1:228)ディアス・レオンハルトのイメージとは違っていたから。 そして、とても優しい香りを纏っていたから。 [お土産のお菓子は、まだ手に提げたまま。 (ノアさんと食べるつもりだったのに…) 実際に一緒に居ると、なかなか切り出せない。 もし彼女の店番が忙しくなさそうなら、 勇気を出して声をかけてみようか。]* (85) 2020/05/16(Sat) 18:38:54 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−前日 夜・道中にてスタンレーと− [別れ際、] 「頑張れよ、青年!」 [スタンレーはそう言って、 ハニエルの頭をポンポンと叩いた。 くすぐったい思いと同時に、 彼に心の迷いをを見透かされたなと思って、 心の中でひとり笑う。 好きな人はいるのかと聞かれて、取りとめのない自分語りで返してしまったハニエルの心境を、スタンレーは気付いていたのかも知れない。 もしかしたら、彼も同じ気持ちだったのだろうか。] (89) 2020/05/16(Sat) 19:14:12 |
【人】 星読博士見習 ハニエル[だって、] 「まあ、あいつも他に過ごしたい奴がいるかもしれないし。」 [常に前向きそうな彼が、寂しげに笑いながら、 そんな意外なことを言ったから。>>83 それならば…。] [彼と別れて少し歩いた後、 くるりと振り返って] スタンレーさんも頑張るんだぞ!! [彼の背中に向かって叫んだ。 願わくば、彼が寂しげな笑いではなく、 心の底からその人と笑い合えたら。そう思って。] (90) 2020/05/16(Sat) 19:15:08 |
星読博士見習 ハニエルは、メモを貼った。 (a30) 2020/05/16(Sat) 19:17:25 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−現在・調香店『ディアス』にて− [白を基調とした明るい店内。>>102 案内してもらった来客用と思われるテーブルも白く塗られており、 ディアスの調度品ともなれば高級なのかなと思いながら、どきまぎと座る。] 午前中で店じまいとは。 この後、祭りに行く予定が? [そう尋ねつつ、もう一度籠のサシェを見やる。 (彼女は「浮いてるでしょう」と言ったけど…。) 改めて店内を見ると、置かれている品々は展示用にしつらえたもののようで。 見る者を視覚的にも訴える、繊細な美的感覚の下で作り上げられたであろうそれらに比べると、たしかにノアのサシェはすこし違う。でも…] 店に入った時、真っ先に目に入ったのがこれで。 荒削りで、でも、きっと作り手がタナバタに想いを込めて作ったんだなって、分かるから。 [本心から、そう言った。] (113) 2020/05/16(Sat) 22:52:15 |
【人】 星読博士見習 ハニエル[彼女は、紅茶をご馳走してくれることを覚えていてくれたようだ。>>103 ただ遊びに来ただけなのに手厚いもてなしで、 申し訳ない気はしつつも、 心の底から温かさが込み上げてきた。 紅茶を運んでもらったらその時に、 金平糖とチョコレートを開けよう。 自分がひと目見て気に入った、地球の形のチョコレート。 陸と海の絵が細かく施され、見た目も美しいが、陸部分にだけアラザンがまぶされており、 口の中で転がすと模様が分かる。そんな一粒。 彼女にもしチョコレートをお勧めするならば、 彼女の手を取って、その上にそっとこれを置こうかな] [そんなことを考えていると、そこに。 新たな来客が入ってきた。>>106] あ、ジゼル! [ノアの親友、ジゼルだ。 2人の邪魔をしてしまったような気分になりつつも、 もし彼女がいいなら、同じテーブルを3人で囲うのもいいかもしれないな。]* (114) 2020/05/16(Sat) 22:56:10 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−朝・調香店『ディアス』にて− [店内に入ってきたジゼルが、同じテーブルに腰を下ろす。>>116 そして机上に、 見覚えのある容器をコトリ、と置いた。] その金平糖、ゆきのやさんの? 実は僕も… [そう言ってハニエルも全く同じ包みを取り出し、机にコトリ。] 被ってしまいましたね。 [そう言って、二人に笑いかける。 初めて会った時のジゼルは遠慮がちだったが、今日はそういった気配はなく、初めて素のジゼルと落ち着いて話せた気分だ。>>117] (122) 2020/05/17(Sun) 1:11:35 |
【人】 星読博士見習 ハニエルお祭り、初めて参加したけど凄いですね。 星の飾りなんて、最初は信じてなかったけど、 色んな人と知り合えて…。君たち二人にも…。 [そう言いながら、 この国に来て本当に良かった、と初めて強く思ったのだった。] [ジゼルが突然噴き出すので、>>117何事かと思って聞くと、彼女も彼女で珍奇な経験をしたらしく、 その話を聞いては、 けらけらと笑ったりしたものだ。] その犬耳のカチューシャ、ノアに付けてみたら? [ふと悪戯心が覗いて、そう言ってみれば、 ノアはどんな顔をするだろうか?]* (123) 2020/05/17(Sun) 1:13:15 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−朝・調香店『ディアス』にて− [ジゼルが店に来る少し前。 ノアが紅茶を淹れてくれる間、祭りについて少し話をした。>>124 …なるほど、ずっと店を開いていたら、 お祭りも楽しめないしな。 高名な調香師さんもたまには息抜きしたいって事でしょうね。 [ノアも、今日は祭りに行ってみるらしい。 にしても視力の弱い彼女が、あの繁華街を歩いて平気なのだろうか。] (もしかしたら、誰か他の人が付き添ったりするのかな。) [少し、気になった。] (168) 2020/05/17(Sun) 13:48:28 |
【人】 星読博士見習 ハニエル[そして現在。] [淹れてくれたハーブティーを頂きながら>>124 ノア、ジゼルと3人で話す。 ノア独自の調合だろうか、何種類もの茶葉がブレンドされたもののようで、上質な香りがハニエルの鼻をくすぐった。 飲むとほんのりと甘く、爽やかさと優しさを感じさせる、不思議な味がした。] (169) 2020/05/17(Sun) 13:48:43 |
【人】 星読博士見習 ハニエル[自分が冗談半分に言った犬耳カチューシャ(>>123)は、なんと本当にノアの頭に装着された。>>161 それを見てけらけらと笑うジゼル。 一方で、きょとんとしている当本人。 その様子がまた可愛らしく、 彼女に悪い気はしつつも、 結局我慢できずに自分も一緒になって吹き出してしまった。] (170) 2020/05/17(Sun) 13:49:34 |
【人】 星読博士見習 ハニエル[ふたたび"ゆきのや"に向かうというジゼル>>134を見送り、 そういえばチョコを開けるのを忘れてたな、と思い出す。 (…それと、仕立て屋にも寄らなければ。) 普段着ている星読見習用の制服はとうの昔につんつるてんになっていたのだが、中々修繕に出す機会がなく今に至っていた。 もう時間は昼に近い。 ジゼルの教えてくれた「たこ焼き」なるものを自分も味わってみたいと思いつつ、席を立つ。] 籠のポプリ、一つ下さい。 [そう言いながら、代金を支払う。 そして、恥ずかしいやら仕立て屋の予定やらで結局開けられなかったチョコレートの箱を、 躊躇いがちにテーブルへ置く。] このお菓子、ここに来る途中で見つけたんです。 太陽系の惑星を象ったチョコレートなんですけど… 良かったら、貰ってくれますか? [本当は、来る時に見つけたんじゃなくて予め用意したものだけど…と心の中で思いつつ、 もし、彼女がこれを貰ってくれたら、これを置いて店を後にするだろう。 夜に、祭りで賑わうこの街で、もう一度会えたらいいなと思いながら。]* (173) 2020/05/17(Sun) 13:52:50 |
星読博士見習 ハニエルは、メモを貼った。 (a51) 2020/05/17(Sun) 14:04:54 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−現在・街中を歩いて− [星読見習の制服を修繕してもらおうと、 風の噂で聞いた"ダニエル・ゴードン"なる仕立て屋を探し、早一時間。 どうやら、迷子になったらしい。] (ジゼルの言ってたたこ焼き屋も、そういえば場所を聞きそびれてしまったし…) [この街の祭りでは、広場に特設ステージが設けられ、そこでダンスなどの催し物が行われるらしい。 今日こそはそれを見てみたいと思っているから、 こんな所で時間を無駄にしたくはないのに…。] (よし、もう一度ゆっくり探してみよう) [気合を入れ直し、ふたたび周囲を見渡しながら、 ゆっくりとと街を歩いてゆく]* (175) 2020/05/17(Sun) 14:15:54 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−現在・広場にて− (はあっ…はぁっ……間に合った……) [息を切らせて、広場に滑り込む。 昼間の迷子のおかげで、たっぷり2時間は無駄な時間を食っただろうか。 途中周囲の人間にも助けを求めつつ、学生服の仕立てを頼み、遅い昼飯を猛スピードで平らげれば、気付けば夕暮れ時になっていた。 昼飯をかき込んだ後に走ったせいで、胃がキリキリする。 昨日、偶然会った凛とした女性と優雅な昼食を共にしたのとは大違いだった。] (247) 2020/05/18(Mon) 0:13:26 |
【人】 星読博士見習 ハニエル[目の前の特設ステージは、丁度いま舞台発表が始まったらしい。 ステージ上に踊り子が現れ、優雅に踊り出す。>>240 その踊り子は、昨日街で見かけた、嫋やかな赤いスカーフを纏った女性にどことなく似ている気がした。>>1:101 ついぞ言葉を交わす機会はなかったが、あの時に感じた豊かさ、麗しさをその踊りは体現しているような気がした。 ───タナバタの祭りは、フィナーレを迎えようとしている。]* (248) 2020/05/18(Mon) 0:13:43 |
星読博士見習 ハニエルは、メモを貼った。 (a74) 2020/05/18(Mon) 0:16:26 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−現在・広場より 回想・ディアス− [華麗なステージを眺めながら、 朝のことを思い出す。>>180>>181 内心どぎまぎしながら渡したチョコレートを、 彼女は受け取ってくれた。 …少し、戸惑った表情を浮かべながら。] 「ハニエルさんはこの後は──」 思えば自分が席を立つ時、彼女はそう言いかけて、でも席を立つ自分を見て、口を噤んだんだっけ。 (─ ─どっち…なんだ……) あまり多くを語らず、表情も控えめな彼女は、本当は自分をどう思っているのだろう。 それを知るのが、怖い。] (261) 2020/05/18(Mon) 1:12:19 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−現在・広場にて [舞台が一幕終わり、観客達がぞろぞろと移動を始める。 その中に、スタンレーらしい人影。>>251 とっさに声を掛けようかと思ったが、 彼はなんと、一人ではなく。 さっきステージにいた踊り子と、笑顔で話しているのだった。 (もしかして、昨日言ってたのは…) がんばれ、と心の中で呟き、そして我が身を顧みて、 自分は一人だ、と考えていた。] (263) 2020/05/18(Mon) 1:12:58 |
【人】 星読博士見習 ハニエルその時、 特設会場から少し離れた所に、日傘を差しオルゴールを持ったノアの姿が。 ぽつんと佇んでおり、もしかして迷子かと、声をかける。 「ノアさん、ハニエルです。 もしかして、道に迷われました?」 [日傘と、オルゴール。 誰かとの待ち合わせだろうか…? そんな思いが、脳裏を過ぎる。 いや、しかし、 もし彼女がどこかに連れて行って欲しいと言うなら、 喜んで手を差し伸べよう。 そう思いつつ声をかける。]* (267) 2020/05/18(Mon) 1:15:41 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−現在・広場にて− 「………うん。」>>272 ノアは頷いた。 まるで、何か確信めいた予感が当たったかのように、しっかりと。 彼女が誰かと待ち合わせしていた訳ではなかったことに、心のどこかで安堵する自分に気付く。] もし時間があるのなら、二人で少し歩きませんか? [だって、ハニエルには行きたい場所があったから。] 初めて会った場所…あの丘まで。 [彼女を正面から見据え、そう、問いかけた。] (273) 2020/05/18(Mon) 2:23:07 |
星読博士見習 ハニエルは、メモを貼った。 (a81) 2020/05/18(Mon) 2:30:30 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−現在・広場を後にして− [星の見える丘に行こう、と言って、 「ちょうど行こうと思っていました」 と頷く彼女。>>288 今までなら、 「そうなんだ、奇遇ですね」なんて軽い調子で丘を目指しただろう。 途中でジゼルも偶然加わって、 可笑しな話に3人で笑い声を上げながら。 でも、今日は。二人っきり。] (327) 2020/05/18(Mon) 21:09:54 |
【人】 星読博士見習 ハニエル(──故郷から遥々この国へ来て、 夢があって、でも自分は無力で、 いつしかその無力感さえ忘れるようになっていた) すぐ手を伸ばせば他人にぶつかるような、 賑やかだけど喧しい祭りの街を後にし、 丘を目指して、歩いていく。 一歩、歩みを進めるごとに喧騒は遠のき、 とうに陽が落ちて顔を覗かせた夜闇と、静寂が、 まるで黒いベルベットのように二人だけを包み込んでいく。 東の方角の空を横に切り裂く、光帯のような天の川銀河を背景にして。 (328) 2020/05/18(Mon) 21:11:33 |
【人】 星読博士見習 ハニエル(──でもあの時、届かないものを手に入れようとしてもがく彼女を見て>>0:57、 忘れていた夢を思い出させてくれたのは本当で。) そしてたどり着く、あの時と変わらない丘。 (──昔の夢を思い出させてくれた彼女に、 諦めて欲しくなくて>>0:88、 たとえ視力があっても僕も同じだよ、 今ある世界のもっと先を見ようと、 そう心から伝えたいと、 強く思ったから。) あの時と同じレインツリーに身を預け、 …そして今度こそ一緒に、 零れるような星空に向かって手を伸ばそうか。]* (329) 2020/05/18(Mon) 21:12:05 |
星読博士見習 ハニエルは、メモを貼った。 (a94) 2020/05/18(Mon) 21:22:21 |
【人】 星読博士見習 ハニエル−現在・丘の上− [彼女が、そっと差し出たオルゴール。 小さな箱の中に生きるちっぽけな黒猫は、 遠く存在する星空を見上げ、 どうやっても手に入れられないその存在に想いを馳せる。 ──無力な存在。まるで、僕のような。 でも、黒猫と自分には決定的な違いがあった。 …彼女が、隣に居たからだ。] [オルゴールを胸にかき抱き、 いつしかハニエルは涙を流していた。 此処へ来て、初めて"自分"を思い出させてくれた人。 控えめながらも鋭い感性を持ち、 優しさと真剣さを内に秘めている人。 彼女が笑うと、野に咲いた小さな花が風を受けてふわりと揺れるような、そんな儚さと可愛らしさがあって。 いつの時からか、この笑顔にずっと触れていたいと、そう思うようになっていたんだ。] (359) 2020/05/18(Mon) 23:23:17 |
【人】 星読博士見習 ハニエル[大きな破裂音と共に、極彩色の閃光が夜空に咲く。 星の光は感じられずとも、この光は彼女の目に届いているだろうか。 いや、届いてなくとも、 今こうして二人で祭りの終幕を見届けられることが、 今、堪らなく嬉しいのだ。] [涙は、ほどなくして止んでくれた。 しっかりと拭い、夜空をつと一瞥する。 ──もう、心は決まった。 そして隣に佇む彼女を、もう一度正面から見据え、 昨日からずっと胸に秘めていた、 しかしとてもシンプルな一言を、 告げた。] (360) 2020/05/18(Mon) 23:24:22 |
【人】 星読博士見習 ハニエル[──ふっと息をつき、 彼女正面から見つめる。 直後に、大きな破裂音。 背後には花火が咲き乱れて、 刹那、二人を極彩色で染め上げた。 眩い光に照らされた彼女の顔は、 今、どんな表情を浮かべているだろう。]* (366) 2020/05/18(Mon) 23:30:44 |
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