【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ−回想・キョートにいた頃− [恋愛感情がわからないのというは 本気で好きになった人がいないことだと思う。 幼少期の頃、一人の女の子に告白された。 その子は俺のことが好きだと言っていた。 俺はその子に好きじゃないと返した。 女の子は泣き出した。 それからは周りは俺のことを 「雪村は人の心がわからない」と非難した。 いや違う。俺は事実を伝えたつもりだった。 嘘をつくほうがよっぽど悪いと思っていた。 当時恋愛なんて概念は知らなかった。 周りが付きだしあううちに存在を理解はしたが、 その感情を知ることは今まで一度たりともなかった。] (155) 2020/05/17(Sun) 12:30:50 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ[人を信じることは容易なことではない。 人には必ず裏がある。 人には必ず毒がある。 うちの父は親友だった男に騙された。 それまで竹馬の友のように仲が良かった奴が、 一瞬にして父を裏切った。 結果として一家はキョートに住むことが できなくなった。 それから俺は心を開かなくなったのだろう。 どこかで他人を冷めた目で見ることを 自分でも自覚していた。 だからこそお菓子を子どものような目で見つめ 即行でプリンをカゴにぶち込むアイツに 出会った時は衝撃だったが >>0:135 >>0:155 最近、この国で様々な人の暖かさに触れ 雪のように凍った心が少しずつ溶け始めていることは まだ自覚していなかった*] (156) 2020/05/17(Sun) 12:31:34 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ−現在・広場付近− [今日も家族の昼飯を買いに来た。 とはいえ、どうせ俺が買いに行かなくても 勝手に出前を取るだろうから>>1:202 こっそり貰ったお金でイイモノでも食べに行こうかと 頭の片隅に企んでるところもある。 お祭り2日目ということで、街中も賑わっているようだ。 何かめぼしいお店はないかと辺りを見渡すと、 賄賂の子と謎の格好の子が歩いていたり、>>144 >>153 それをじっと見つめる女性がいたり。>>145 さすが祭りだなぁといったところだろうか。 反対側を見ると、ブラウスにパンツの姿の女性が、 背も高く華麗な風貌で、一際目を引いた。>>151*] (157) 2020/05/17(Sun) 12:50:45 |
駄菓子屋の孫 ユキムラは、メモを貼った。 (a47) 2020/05/17(Sun) 12:51:48 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ−広場前− いやぁ昼飯決まんねえなあ… どこも人が多くて…ん? [こんにちは、と若い女性の声。 それは明らかに、俺へと向けられているようだ。 そちらのほうへと振り返ると、 そこにはやや歳下かと思われる青髪の女の子の姿が。] 人の集まるところか。 ……えっ? [女性は人が集まる場所を探しているようだ。 俺はかなり困惑した。 それってここじゃないのか? だかそんなわかりきったことを聞いてくるはずがない。 きっと彼女には目的の場所があるはずだと考えた。] えっと、それはどういう目的で?* (172) 2020/05/17(Sun) 13:51:23 |
駄菓子屋の孫 ユキムラは、メモを貼った。 (a50) 2020/05/17(Sun) 13:56:12 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ わやわやとしたところとは…? [あわあわとする彼女に さらに困惑した表情を浮かべると、 彼女の腹からぐうぅと虫の音が。 彼女はお腹を抑えて俯いた。>>177] ふっ、素敵な出会いがあるお店は知らないが、 俺もちょうど飯屋を探していたところだ。 一緒に探すか? [……と、先程から目があったり 手を振ったりしてくれている>>171 ブラウスの女性も一緒に誘ってみる。] お姉さんも一緒にどうだ? 美味しいお店があったら、ぜひ紹介してほしい [ナンパか?と思われるかもしれないが反対に 女の子と2人で行くのはちょっと気がひけるなという 真逆のメンタルが働いていたり。*] (186) 2020/05/17(Sun) 15:29:54 |
駄菓子屋の孫 ユキムラは、メモを貼った。 (a55) 2020/05/17(Sun) 15:31:31 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ ピザ屋?いいねぇ! [彼女は、急な誘いを 「もちろん喜んで」と二つ返事で了承してくれた。>>188 ここから一本路地に入ったところに、 彼女行きつけのピザ屋さんがあるらしい。 俺もしばらくこの辺に住んでいるが そのお店は初耳だ。 一度想像したピザが頭をよぎると、 もう食欲に抗うのは難しい。 俺は行きたいと意思表示して 2人の判断に身を委ねるとしよう。*] (193) 2020/05/17(Sun) 18:16:03 |
駄菓子屋の孫 ユキムラは、メモを貼った。 (a60) 2020/05/17(Sun) 18:17:04 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ−街中→ピザ屋− [どうやら、お腹を空かせている少女も ピザ屋に行くのは乗り気なようだ。>>201 ではではさっそくと、 ブラウスの女性に先導してもらう。>>203] へぇ〜、いわゆる看板のないお店ってことか。 そりゃあ俺も知らないわけだ。 もしかして、お姉さんグルメな人だな? [これでも本人としては褒め言葉のつもりである。 冗談でも、誰にも教えてはいけないよ?というくらいだから さそがし隠れた名店なのだろう。 少し進んだところに行くと、 広場と違って、人通りもほとんどなかった。] (209) 2020/05/17(Sun) 21:39:09 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ[ 「 来ちゃった 」目的のお店に入ると、 お姉さんが突如として甘い声で店主に挨拶した。 わかりやすく一瞬だけ店主が顔面蒼白になるのを捉えた。 俺はニヤケそうになるのを隠すように店主に頭をさげる。 どちらかというと、お姉さんには かっこいいだとか、しっかりものだとか、 そういうクールな印象を持っていたので 意識外からのギャップに俺は即殺された。 案内された席に座り、 メニューがあればメニューを見ながら、 店主にオススメのピザを教えてもらう。 こういう本格的なピザ屋に来るのは、 意外とめったにないかもしれない。 俺は、こういうのはあまり悩まないタイプだ。 ファーストインプレッションという名の その時の本能で全てが決まる。] そうだなぁ…… じゃあ俺は“鶏肉と玉ねぎのジェノベーゼピザ”にしよう。* (212) 2020/05/17(Sun) 21:42:06 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ−道中− へー。楽しそうだなぁ [お姉さんは結構この辺を食べ歩くそうだ。>>217 まさかその仕事が国の重役とは思いもよらず。 俺は出不精でめんどくさがりな性格が災いして、 あまり外食はしないからなぁ。 ただ、たまにこうやって美味しいものを食べに行くと そういうのに詳しい人が少し羨ましかったりする。] (233) 2020/05/17(Sun) 23:09:42 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ−ピザ屋− [店主にもかなりのダメージが入ったのだろうか。 いまだに店主は顔面蒼白の様子だった。>>218 お姉さんは少し頬を膨らませて 不満気な表情を浮かべている。 足を組んで両手で頬杖をついた。 ダメだ。俺にとってはオーバーキルだ。] ……お姉さん、可愛いところあるんだねぇ。 [俺は、独り言のような、少女に話しかけるような 小さな声でボソッと呟いた。 ……いやもしかしたら本人や店主にも 聞こえているかもしれないが。 飲み物までメニューを見てなかったから、 “しぼりたてのオレンジジュースでもいい?” という提案には素直に乗っておこう。 ピザへの楽しみに比例して お腹はすいていくばかりだ。*] (234) 2020/05/17(Sun) 23:10:40 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ[ピザが来るまでは、少々時間がかかるだろう。 話をするのに、このままお互い 名前も知らないんじゃ話もしづらいだろうとて、 自己紹介を切り出した。] お姉さん、いいお店を教えてくれてありがとう。 俺は……ユキムラっていう。 マァいつもは学生をしながら 実家の駄菓子屋の手伝いをしている。 二人は……まあ素直に名乗らなくてもいいが なんて呼べばいいかくらいは教えてくれ。 [名前を聞いて相手がピンとくるかはさておき とりあえずユキムラと呼んでくれ、と挨拶した。 なんせ、お姉さんはどこかで知っているような気がしなくもなかったから 自己紹介を終えると、 これ、お礼ってわけではないけどと前置きして 瓶ではなく小袋に入れた星型の金平糖を取り出し 二人に手渡した。 受け取ってくれるだろうか*] (237) 2020/05/17(Sun) 23:34:59 |
駄菓子屋の孫 ユキムラは、メモを貼った。 (a70) 2020/05/17(Sun) 23:39:51 |
駄菓子屋の孫 ユキムラは、メモを貼った。 (a78) 2020/05/18(Mon) 1:24:43 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ <bold>−昼・ピザ屋−<bold> [名前を名乗ると、 ブラウスの女性は心底驚いたというような 表情をした。>>245 そして、コホンと一つ咳払いをする。] レッタ? レッタってあのレッタなのか…? [一抹の引っ掛かりと淡い記憶が ゆっくりと、しかし確実に一つの線として繋がった 瞬間だった。 そっか。シルバーパレットか。 随分と立派になったもんだ 心の中ではかなり乱れているが ここはお店だし、横に少女もいるし。 一瞬だけ動揺したような表情を見せるが できるだけ平常心を保そうとする。] ……久しぶりだな、レッタ [当時のことを思うと、懐かしいような、 少し恥ずかしいような感情が入り乱れるが いい意味で変わり果てた目の前の彼女を見ると まだ狐につままれたような気持ちにもなった。] (300) 2020/05/18(Mon) 16:48:08 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ[少女はレッタの自己紹介を聞いて 驚いたようなそぶりを見せる。>>284 いや、まあ普通そうなるよな。 俺が別のことに驚いた特殊な人間ってだけで。 ルーシュという彼女も、 家の手伝いをしていて、小物などを売っているらしい。 差し出された手に、強く握らないよう気をつけて 手を合わせる。] そっかそっか。 ぜひまたお店にいかせてもらいたいな。 ところで、ルーシュはさっき 「わやわやとしたところに行きたい」 って言ってたけどあれはなんだったんだ?? [イマイチ目的の見えない彼女に 問いを投げかけてみた。 そろそろピザがくる頃合いだろうか 少しずつ美味しそうなチーズの香りが 厨房のほうから漂ってきているようだった*] (301) 2020/05/18(Mon) 16:57:17 |
駄菓子屋の孫 ユキムラは、メモを貼った。 (a89) 2020/05/18(Mon) 17:00:27 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ−回想・懐古− [あれはまだ異国に来て間もない頃の話だったか。 この国において、駄菓子屋というものは 異文化において中々インパクトの強いものだったであろう。 あの時は、まだ俺が見慣れぬ土地の人々に怯えていた頃。 それなりに来るお客さんたちの中に、 学生時代の彼女がいた。>>249 歳はそこそこ離れていたので、 ほぼ一方的に可愛がってもらっていたのは いうまでもない。 あれからしばらく会うことはなくなったが、 まあそれが身分の違いのせいということなのだろう。 俺としては、目の前の彼女にそんなものは 何故か全然感じられないんだけど>>203 >>218*] (337) 2020/05/18(Mon) 22:06:44 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ−昼・ピザ屋− [目の前で繰り広げられる敬礼。>>284 >>305 あれ?これは俺も一国民として参加するべきだったのでは? レッタはルーシュの手の甲に 握手の変わりなのだろう、そっと口づけを落とした。 ふむ、これが騎士というものか。なんて粋なのだろう。 少しルーシュが羨ましいと思ったり (339) 2020/05/18(Mon) 22:14:28 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ[ ついに!待ちに待ったピザが来た!! >>306人数分用意されたピザが目の前に用意される。 不規則な円の中に散りばめられた鶏肉達が チーズとともに食欲を煽ってくる。] いただきます! [俺はその一切れをつまんで 勢いよく口の中に放り込んだ。] (341) 2020/05/18(Mon) 22:28:57 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラっっ!!???!!! [次の瞬間、口の中に広がったのは 想像していた甘いチーズの天国ではなく 灼熱の地獄だった。 冷や汗をかきながら慌てふためき 急いでオレンジジュースを口の中に流し込んだ。 まさか、おしとやかなレディ2人の前で キラキラ を出すわけにはいかなかった。] (342) 2020/05/18(Mon) 22:31:45 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ[目の前の賢い淑女は、ピザが到着すると先に デザートのアイスクリームを追加注文していた。>>306 くそ!その手があったか! おい、先に言え!! ……とは言えないので、 俺もやっとのことで口の中の混沌(カオス)を片付けると 俺も頼む!! と涙目でアイスクリームを追加注文した。*] (343) 2020/05/18(Mon) 22:32:50 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ−いつか終わりに・ゆきのや− [名残惜しくも、2人には また美味しいもの食べに行こう、 と約束して今日は解散した。 結局、家族の分の昼飯は買い忘れて帰った。 案の定昨日のように出前を取っていたそうだが、 今日は理不尽にも怒られてしまった。 俺は部屋に戻ると祭りの余韻に浸っていた。 当時、俺の閉ざされた心に優しく触れてくれた彼女に、 今日は当時とは何か違う感情を抱いていた。 その夜は、これが “運命”の出会い>>1:266 ということなのだろうかと 柄にでもないことを考えながら また明日戻ってくる平穏に備え 眠りにつくのであった。*] (348) 2020/05/18(Mon) 22:49:18 |
駄菓子屋の孫 ユキムラは、メモを貼った。 (a98) 2020/05/18(Mon) 22:52:55 |
【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ−昼・ピザ屋− 大丈夫…… いや、水も貰っておこう、 その……ありがとう [随分と情けない姿を晒してしまった。 恥ずかしいからか、身体がびっくりしたのか 身体中が火照ってしまった。 側から見たら顔が真っ赤になっていることだろう。 水を飲んでようやく落ち着くと、 素敵な人と出会いたいという彼女の話に 耳を傾ける。>>315 >>356] うーん。 まあ俺もそういう経験は今までなかったから 具体的なアドバイスができるわけじゃないが、 何やら星の飾りを見つけた人は運命の人と出会える という噂は聞いたことあるな。 タナバタに便乗するなら探してみるのもいいかもしれない。 ……俺は別に欲しいと思わないが。 なんならこの後一緒に探しに行ってもいいぞ。 運命の人と星飾りを同時に探したら効率2倍だろ! [>>356 うちの人間教えられるよ? というレッタのすごい角度からの助け舟には 中々及ぶ材料が見つからないが ここはあえてドヤ顔を披露してみせた。*] (369) 2020/05/18(Mon) 23:39:41 |
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