【人】 傭兵団長 ダイゴ 知り合い所の話ではない。 …私と同じ『かの学び舎』の一番の古株だ。 [古くからの付き合い>>0:27と公言していることはままあったが、アーサーに伝わるだろう表現の仕方をすれば、間近にいるネネの顔もくしゃりと歪む。] 『団長が彼の事を戦地にて 信用していることは存じています。 しかし、それは戦いの面だけでしょう? そいつの腹の底が見えないなんて、 貴方が一番知っているはずじゃないですか…!』 [こちらが姿勢を変えないと判断したのか、ネネは立ち上がって体制を直す。さすがに浴び慣れてる相手だ。気絶で騙せるような奴ではないことは自分が一番知っている。] (61) 2021/04/21(Wed) 22:34:41 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ [自らも構え直す。現在携えているのは母国のときに扱っていた刀とは違うが、握る形を変えたことはない。相手にどれほど手の内がバレていようと、ただただ鼠に噛まれる虎ではない。 僅かに上ずった、悲痛のような声が訴えかけてくる。 ただ、どうしてだろうか。なんの言葉も右から左へ通り抜けていくかのようだ。] ……。ネネ。 お前はニ、三点。勘違いしていることがある。 [改めて口にして。 それは二日前の自分でも知り得なかった事だろうと、 こんな緊迫した空間の中で静かに悟った。] (62) 2021/04/21(Wed) 22:36:26 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ひとつ。 アーサーが本当に何か策略をたてていたとして、 『お前が付くそいつら』が同じでないと言い切れるのか? これだけは確信しているがな。 どうせアーサーの暗殺が済んだ所で、 責任を取らされ、首を刈られるのはお前だ、ネネ。 ココウの名を借りて自分たちの責を逃れる。 お前こそ利用されているだろう事に気づけていない。 ……だから『誰かに付く事』を避けていたし、 お前らに。お前らだからこそ相談しなかったのだがな。 (63) 2021/04/21(Wed) 22:36:54 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ひとつ。…いや。 これは確かに。私は初めこそアーサーは、 戦いの事しか信用はしていなかったのだがな。 ……上手い飯と面白い本を選ぶ事に関しても信用してる。 例え、道楽が混じっていたとしても、 この国の飯が上手いと知っていて、 自ら滅ぼそうなんて考えていない事くらいはわかる。 (64) 2021/04/21(Wed) 22:37:17 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ 『国を守る責はない…? 戦う人間としての誇りすら失ったのかしら!』 我々は傭兵だ。跪くものはもういない。 お前一人が抱きたい誇りならば、 そいつらから一人分の金を受け取ってからにしろ!! [背の龍から耳打ちを受け取ってすぐ、>>77、唐突に苛烈になる軋轢。はて、と。改めて想起する。そもそも彼女と――全ての団員と仲良くしたことなどあっただろうか。 王の事は稚い頃に崇拝と執着をないまぜにして、陶酔しきって、傭兵団として自立していくにつれ忘れてしまったと思っていたのだが、どうも、同じように忘れたもののようには感じられなかった。 受け流しに長けていたのも、不和によるものだったのだろうか。>>0:27今となってはもうわからない。罅は大きくなってしまった。 鼠に続いて距離を詰めて来る残党の位置を頭の中で数えて、それでも足は真っ直ぐ動き出す。] (79) 2021/04/22(Thu) 6:41:15 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[衝突した時のネネの力が全力で無いとすぐにわかった。鍔迫り合いに持ち込んでその場に自分をとどめておくのが狙いなのだろう。手の内がわかっていても再び視界を潰す為に雷を落とす他無かった。 剣を中心に光の玉がボンッ、と生まれる。二人に近づいていた数人の足が止まった。すぐさま光の中から虎が現れ、止めた足の内の一人の脛を仕留める。 つまりそれは鼠から一度背いたということ。彼女は先程アーサーにしたときのように跳躍し、高度ある場所から剣を振り下ろさんとした。 わかって背を向けたので、すぐさま屈んで頭の位置をずらし、すぐさま下から突き上げるよう蹴りを放つ。振り下ろすための手首に正確に当て、バランスを崩させる。 剣の目くらましは通用しない――試した事は無かったが、理論上は可能だったので、己の誇りであるそれを脱ぎ捨て鼠に投げつけた。] (80) 2021/04/22(Thu) 6:41:29 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[瞬間、剣ではなく"軍帽"に雷が落ちる。] 『なっ……!?』 [普段の手を捨て、捻った手法を使う事を奴の好きな遊びでななんといったか。自分が好む遊びのそれでは「何が金に成ったっていい」、と返す所なのだが。 さすがのネネも反応出来なかったらしい。目を隠したのと同時に、もう一人、反対側にいた輩へ剣を宛がう。痺れて落とした武器を取って、すぐに投げて、発光させる。 先程よりも明滅頻度を高くし、その度に場所を変える。アーサーに近づけさせないのと同時に、自身の身をも隠す。狭い路地である事がよけいに自分の立場を有利にした。壁を蹴り、塀に隠れ、視界から外れきってから攻撃を行う。 思惑どおりなら――数を無駄に減らす必要はない。必要なのは、数に耐えきれる程の持久力だけだ。]** (81) 2021/04/22(Thu) 6:42:03 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[突として状況は一変した。 目の前の者たちが、殴られたり蹴られたりしたときのようなものとは少し違う呻き声を上げたかと思えば、自分で心臓を握るような仕草を取る。苦しさに耐えきれないものから、血眼になった目がカッと開き、ばたりとその場に崩れ落ちる。そりゃあ、虎を追っていたものの殆どは倒れるに違いない。>>85 ――一番体力すら消耗しているであろうネネは、いかにも執念だけで起き上がっているように見えた。剣先がカタカタと揺れている。] …やめておけ、お前とは相性が悪すぎる。 その毒霧、体内生成されているだろう。 俺もあれの仕組みはよくしらんが、 「引火するもの」が人より多いんじゃあないか? [しゃべる事すら苦しいのだろうか。鋭い眼光だけが「うるさい」と物語っているような気がした。] (120) 2021/04/22(Thu) 22:20:19 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ["飲み仲間が殴られかけていたから私情で殴った"男の言葉がいくら届くかわからないが、本当に道を相対する前に、言いたいことだけを言い切ってしまおう。 考えてすぐ、ネネが震えて握る剣を自分のそれではたき落とす。カラン、と脆い金属音を背に、その手を取り押さえて背に回し、背後から小さく囁いた。] ………。ネネ。 別に、私はお前の気持ちを否定しようとは思わん。 付く相手を間違えるな、そいつは「ただの将兵御一行」だ。 ……「虎の子」であったことをもう少し利用すればいい。 [自負もなにも、文字通り「王の息がかかった傭兵団」だ。 少し媚を売れば、もう少し根の深い所にいる皇族の飼い猫くらいにはなれるのではないか。なんて、いつもどおりの差し出がましい助言に聞こえてしまうのだろうか。 …不意に、ネネの力がフラリ、と抜けた。] (121) 2021/04/22(Thu) 22:21:05 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ 『………もう、同じ道は選べないのね』 [項垂れる彼女の顔は見えない。] 寧ろ、それが正しいのだろう。 「神」死してなお皆が同じ顔をしていたら、 ココウは傭兵団ではなく宗教一派に改めるべきだ。 (122) 2021/04/22(Thu) 22:21:17 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ……さて、乱闘を起こした処罰は受けてもらうぞ。 アーサーをどうしようとしていたのか。 …アーサーがどうしようとしていたのか。 その辺りは剣など交えなくても聞けるだろうしな。 [拘束したまま、共に歩けと肘で小突く。まだ龍の炎が残っているのだろう。ぐったりしたネネはもう抵抗を見せない。二日前の自分をみているかのようだった。 周りに転がる者たちは、内々でなんとかしてくれるだろう。してくれないと困る。金糸雀色が混ざっていてはややこしくなるだけだろうから、と、彼女の身のみを引き取って、その場はおちついていくだろうか。]** (123) 2021/04/22(Thu) 22:21:46 |
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