人狼物語 三日月国


59 【R18RP】花韮の咲く頃

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視点:


プロローグ

【人】 イツキ

……そだ、次の絵のモチーフは、狼にしよ。
(0) 2021/02/27(Sat) 6:58:41
到着: アカネ

【人】 アカネ

あなたの絵、今度見せてくださいね。
(1) 2021/02/27(Sat) 7:01:24
到着:矢川 蛍

【人】 矢川 蛍

[最近の私は本当についていない。

 幼馴染の恭介にバレンタインに告白して、ふられた。
 元クラスメイトからちょっと気持ち悪い告白を受けた。
 更に隣のクラスから恨みごと混じりのラブレターを貰った。
 その一連のことでバイト先を変えることになったし
 恭介は私を振って、恋愛対象として見れないって言って

 ……他の子とお付き合いを始めた。
 うん。
 モテるやつだから、今までだって恋人はいた。
 でも長く続かなくて、別れるたびに慰めて
 その中でも深く深く傷ついていた時に
 私と恭介は体の関係を繋いでしまった。
 それに後悔はないけれど、
 それから何度も体を重ねていたのに恋人関係になれず
 恋愛対象として見られることがなくて
 告白して、振られて、その次の週には
 他の子とお付き合いを始めていたのには流石に

 ……流石に、ショックだった。]
(2) 2021/02/27(Sat) 7:23:03

【人】 矢川 蛍

[好きだから、大切だから、
 いい加減な気持ちで付き合えないって言ったのに。
 私が誰かとエッチしてたら妬くと思うって
 そう言ってたのに。


 ……振られたその日、私は、一人で泣いてたのに。
 恭介に恋人がいるなら、私はいつだって
 距離を置いていたのに。
 恭介の幸せを誰よりもきっと願っているのに。]
(3) 2021/02/27(Sat) 7:23:25

【人】 矢川 蛍

   ……恭介の、バカ。


[あれから毎日。
 隣の家から恭介が出てくるよりも早く
 登校時間が被らないように
 下校時間も被らないように
 だってお隣だから時間が被れば
 自然と登下校を同じにしてしまうから。
 そんなふうに気を遣って
 恭介たちが幸せに長く続くように気を使う。

 結局私は恭介にとって
 恋愛のスタート地点にも立てなかったことを知りながら
 幼馴染の幸せを願い続けるのは少し辛くて、
 一人の登下校中、誰かに会うまでは
 私の顔は少しばかり沈んだものだったと思う。**]
(4) 2021/02/27(Sat) 7:23:47
矢川 蛍は、メモを貼った。
(a0) 2021/02/27(Sat) 7:24:14

到着:上原 隆司

【人】 上原 隆司

[上原隆司は取材を終えて街を歩いていた。
 時刻は夕方。学校ならちょうど下校時間だろうけれど、会社に戻ればもう一仕事ある時間。
 すぐに会社に戻るよりは、どこかに立ち寄って一服したい。それが常の行動だった。
 というのも、取材の内容で気が重くなるからである。

 上原が所属する会社の都合上、取材の内容はいつも恋愛絡みのゴタゴタが主。
 浮気、不倫、ストーカー、寝取り寝取られ、その他諸々の「事実は小説よりも奇なり」を地で行くようなエピソードの数々を、実例として知っていた]
(5) 2021/02/27(Sat) 11:14:38

【人】 上原 隆司

[上原はその手の話題にハマれない性分だった。それが良かったのか悪かったのか、自分では判断しかねていた。
 ひとつひとつの話題に入れ込むことがない反面、取材をするたび「面倒くさい」という感想が湧いた。

 ――こんな話題を好き好んで読むって、どんな奴らなんだ。

 そんな疑問を抱きながら、日々記事を書いていた。
 上原の記事は何種類かのウェブメディアに載る。そういう話題を手軽に読みたい層が複数いるのだろう。
 人気のある話題なのは知っていても、それを好む人物像は把握しきれていなかった。各メディアのターゲット層を指示されているにも関わらず、ピンとこなかったのだ]
(6) 2021/02/27(Sat) 11:15:04

【人】 上原 隆司

[そんなわけで上原は、道を歩きながら行き先を考えていた。今はなんとなく、お気に入りの喫茶店に行きたい気分だった。

 レトロ喫茶『ハーモニー』
 執事やメイドが出迎えてくれる店だが、近年流行の媚びた店とは一味違う。“カフェ”ではなく“喫茶店”――そういうこだわりを感じる、言わば純正喫茶店だった。
 メニューも上質で、行けばいつも心が安らいで、取材帰りに足を運ぶことが多い店だった。
 もし上原の担当が街中の喫茶店紹介だったなら、迷わず取材していただろう。

 思考にその店があったせいなのかどうか。
 進行方向に沈んだ表情の女の子を見かけたとき>>4、上原の脳裏ですぐに彼女のメイド服姿が浮かんだ。
 取材相手が土日休みなことが多いせいで、上原の出勤日には必ず土日が含まれていた。その帰りにハーモニーに立ち寄ると、よくいる子だった]
(7) 2021/02/27(Sat) 11:15:32

【人】 上原 隆司

[彼女の名は何だったか、と上原は考え込んだ。
 仕事について詳しく語った記憶もなく、話すことがあっても世間話程度だった気はしている。
 それでもハーモニーに行って彼女がいると何となく嬉しくなる。上原にとって彼女はそのくらいには顔馴染みだった。
 もっとも、彼女にとっては大勢いる客の一人かもしれないのだが。

 どう声をかけたものかと上原は思案したが]


  お嬢さん、いくら?


[とりあえずからかってみるか、という悪戯心が湧いた。
 なんで落ち込んでいるかは知らないが、下手に気遣うより、反発を招いたほうが気も紛れるんじゃないか――そんな捻くれた心情が働いた末だった]**
(8) 2021/02/27(Sat) 11:15:53
上原 隆司は、メモを貼った。
(a1) 2021/02/27(Sat) 11:16:21

【人】 矢川 蛍

[最近、ほんとうについていない。
 挙げ句の果てに援助交際してるような子に見られたか!>>8
 びく、と身をすくめると共に嫌気がさす。
 まさか自分に声をかけたと思いたくなくて
 背後を振り返ってもそれらしい姿は私しかいない。


 ……ああもう、ほんとうに!]


  あの、私、そう言うんじゃないんで……。
  その、失礼します。


[それでも律儀に返事をしてしまうのは
 私に話しかけて来たと判断したからだった。
 無視してしまうのはなんだか怖いし、申し訳ない。
 そんな、此方を買おうとしてる相手に甘いかもしれないけど
 私は無用なトラブルはこれ以上避けたかった。

 けど、顔を上げて相手を見ると見覚えがある。
 ハーモニーに時折やってくるお客さんの一人だ。
 それに気づいて目をパチパチ瞬かせる。

 そして、そのまま不機嫌を隠さずに眉を寄せた。]
(9) 2021/02/27(Sat) 11:40:36

【人】 矢川 蛍

  店長に伝えておきますね。
  最近客層悪くなって来てませんか?って。


[何せ、例の元クラスメイト。>>2
 人が恭介と体の関係にあったのに
 恋愛感情を持たれることがなかったと愚痴ったら
 羨ましい、と口にしていた彼もハーモニーの常連だ。
 仔細は省くが、結局は自分となのか誰とでも良いのか
 体の関係が羨ましいだけだろこのむっつりめ! と、
 ハーモニーを辞めることにした直接の原因である。

 その彼も、目の前のこの人も。
 ……良いお客様だと思っていたのに。

 男はこんなんばっか、にならなかったのは
 恭介の存在がきっと大きい。
 サッとスマホを取り出して
 手早くハーモニーに電話をかけようとした。**]
(10) 2021/02/27(Sat) 11:41:04

【人】 上原 隆司

>>9 >>10律儀に返答してくれた彼女は、明らかに怒りを向けていた。
 上原はそれを確かに感じ取って、苦笑して肩をすくめた]


  ごめんって。からかっただけだよ。


[悪気はあったが謝ることにはする。傷つけようと思ってしたことではなかったからだ。
 それに、彼女が己を仕事先の客と認識してくれていると上原は気付いた。彼女が覚えていてくれるのに、そのまま去る気にもなれなかった]


  なんかあったのか?
  落ち込んでるように見えたが……


[果たしてこの状態で話す気になってくれるものなのか。疑問は感じつつも問わずにいられず、気遣うような声を投げた]**
(11) 2021/02/27(Sat) 11:55:33

【人】 矢川 蛍

[まあ、本気で通報も告げ口もするつもりはなかった。
 それでも最近その手の話題に敏感だから
 過剰反応を示したかもしれないのは否めない。
 だから、謝罪の言葉を聞けば小さくため息をついて
 スマホをポケットにしまい直す。]


  冗談に聞こえないからやめてくださいね。
  ……まあ、落ち込んでると言うか……。


[成る程、落ち込んだように見えたから
 発破をかけられた、が正解のようだ。>>11
 それでもタチの悪い冗談に思えたけれども。
 けれどそれを問われると口籠ってしまう。
 そんなに私は、見える形で落ち込んでいたのかと
 目の前の彼によって伝えられたも同然だったから。]
(12) 2021/02/27(Sat) 12:27:32

【人】 矢川 蛍

  バレンタインに告白して、振られたんです。
  恋愛対象に見れないって。見たことないって。

  で、その人は今新しい恋人と仲良くしてる。
  そんな、よくある話なんです。


[相手が誰かなんて言わなかった。
 若しかしたら、恭介がコーヒーが苦手なくせに
 別れて落ち込んでいる時に限って珈琲を飲みに来てたから
 そんな時に親しく話してはいたから
 誰か、なんて姿は思い浮かんだかもしれないけれど。

 ほんとうによくある話、と苦笑いを浮かべる。]
(13) 2021/02/27(Sat) 12:28:04

【人】 矢川 蛍

  アイツが失恋した時は毎回慰めてましたけど
  私が失恋しても、相手がアイツだから。
  自分でしっかり消化しないといけなくて、
  今はまさにその最中ってわけです。


[お高いに大切で、お互いに近すぎた幼馴染。
 その存在を想って、私は強がりながら笑みを浮かべた。
 さっきより、少し貼り付けたお仕事用の笑顔を。]*
(14) 2021/02/27(Sat) 12:29:37

【人】 上原 隆司

>>12「冗談に聞こえない」と少女に言われ、上原は苦笑いを維持することになった。買いそうに見えると言われたようなものである。
 とは言え、自業自得である以上、言い訳を重ねようとはしなかった]


  バレンタインか……そういや、そういう時期だな。
  ……青春だねえ。


[想いが叶うのも叶わないのも、恋敵が身近にいるのも、学生時代ならではという印象を受けた。
 それでも、告白して振られたならまだ割り切りようがある気がしてしまうのは、そこまで辿り着けなかった思い出のせいだろうか。

 >>13彼女の片想いの相手としてすぐに思い浮かぶ相手はいない。喫茶店で苦い思いを晴らそうとする人はいるだろうけれど、それが何かまでいちいち聞き耳を立てる趣味はこの男にはなかった]
(15) 2021/02/27(Sat) 15:50:32

【人】 上原 隆司

  へえ、んじゃ、何かおごろうか。
  どこかで一服しようと思ってたところなんだ。


>>14女子学生の失恋の消化に良い方法は、簡単には出なかった。
 が、もし飲んだり食べたりで気が晴れるなら、少しばかり付き合っても良いかと思った。不愉快な思いをさせた詫びを兼ねて。

 行き先を「どこかで」と濁したのは、失恋の痛手を自分の職場で話す気にはならなかろうと思ってのことだった]**
(16) 2021/02/27(Sat) 15:50:53

【人】 矢川 蛍

[買いそうか、そうでないか。
 そこまで彼のことを知らないのは確かだった。
 それは私が今、さまざまなことをネガティブに
 受け取ってしまうからこそだったかもしれない。]


  ……やっと、スタートラインに立てたと思ったんです。
  アイツの目に、私を恋愛対象にする可能性を
  映すことができたって。

  でも、……スタートラインに立てたかどうか。


[直後、別の恋人が隣にいた。
 スタートラインではなくて、離れるきっかけに
 なってしまったのかもしれないとすら思う。
 小さくため息をついては肩をすくめた。
 けれど、続けられた言葉に目をパチリと瞬かせる。]
(17) 2021/02/27(Sat) 16:42:31

【人】 矢川 蛍

  ふふ、慰めてくれるんですか?
  たしかにこう言う時には思い切り泣くか
  大声出すか弾けるか美味しいものを食べるかして
  気を紛らわせるのが一番ですもんね!

  んんー、でも。


[きっと良い人なのだろう。
 揶揄い方はちょっと身構えてしまう類のものだったけれど
 店員とお客さんの関係なだけなのに
 こうして話を聞いて、気を紛らわせる
 そのお手伝いをしてくれようとしている。

 しかし、このまま甘えてしまうわけにもいかない。
 何せ、彼はお客さんとしか知らない。
 なんとなく仕事の内容は喫茶店の中で行われる
 それだけに関してなら察していたけれど、何となくだ。
 つまり、彼のことはほとんど知らない。]
(18) 2021/02/27(Sat) 16:43:08

【人】 矢川 蛍

  私、穂含高校二年、矢川蛍です。
  吹奏楽部所属、バリトンサックス担当です。
  オジサンは社会人のかだと思いますけど、
  女子高生とデートして……大丈夫です?


[思ったよりも若いかもしれないけれど、
 ついそんな言い方をした。
 一緒にどこかで奢ってもらったとして
 誤解する相手はいないのか。
 そうして困ることはないのか。
 相手の顔を覗き見た後、にこりと笑った。]
(19) 2021/02/27(Sat) 16:43:29

【人】 矢川 蛍

  大丈夫なら、喜んで。


[きっとハーモニーでも、どこででも。
 だから場所は彼に任せて、隣を歩こうとする。
 落ち込む以外にも最近気持ちが落ちていたから
 誰かの隣を歩けるだけで、心強かった。*]
(20) 2021/02/27(Sat) 16:43:52

【人】 上原 隆司

>>17誰かの恋愛対象に、なれるかなれないか。ひとえに相性としか言えない問題だ。それでも頑張ろうとしたらしい彼女が想いを叶えられなかったことが、上原の目には眩く映っていた。
 真剣に恋をしようという気が、久しく無かったからだろう。

 >>18“デート”に前向きな言葉を重ねながらもどこか警戒する様子も、生真面目さを感じて心地よく映った。
 とはいえ]


  オジ……。


>>19高校二年と自己紹介されると、上原は少し意外そうに彼女を見つめ返した。
 未成年には見えたが、大学生か専門学校生か……そのくらい、彼女は少し大人びて見えていた]
(21) 2021/02/27(Sat) 17:51:30

【人】 上原 隆司

  矢川さんね。俺は上原隆司。ライターやってる。

  デートは大丈夫だろ。
  取材相手が若いお嬢さんなのはよくあることだからな。


[何か疑惑の目で見られたときには取材だったと言っておけばかわせる、と上原は考えていた。
 もっとも、デート扱いして困ることはせいぜい年齢差ぐらいなのだが。
 >>20隣を歩こうとする彼女を見て]


  行き先のリクエストはあるかい。
  俺が行こうとしてたのはハーモニーだったが、
  職場にプライベートで行くのは嫌じゃないか?


[念のために問いかけた。
 彼女が嫌がらないなら、上原はそのままハーモニーまで共に歩くだろうけれど。
 もし矢川の望む店が他にあるなら、共にそちらへ向かうことになるだろう]**
(22) 2021/02/27(Sat) 17:51:54

【人】 矢川 蛍

  ……思ったよりも子供でした?


[うちの高校は私服だから、
 JKであることを主張できる制服がない。
 だからもう少し年上に見えたのかと眉尻を下げた。
 JKは流石にダメだろうか、犯罪の香りがして。
 けれど、事実自分はJKなのだ。
 普段から幼馴染のお姉さん役だったり
 生真面目キャラにされたりしてきて
 年齢より老けて見られがちだったけれども。
 しかし、年齢に臆することなく
 上原さんが此方とのデートを承諾してくれたなら
 ぱっと顔が綻んだ。けれど。]
(23) 2021/02/27(Sat) 18:41:00

【人】 矢川 蛍

  ああー、ハーモニー。
  プライベートで行くのは良いんですけど、
  そうなるとなんで上原さんと一緒だったんだ〜って
  色々聞かれちゃいそうで。


[プライベートで食べに行くことはある。
 けれど、その隣にいるのが幼馴染や友人ではなく
 一般的なお客さんの上原さんで、かつ、
 奢ってもらうのは説明に困ってしまう。
 失恋の話は流石にしていない。
 常連さんの一人に絡まれたから辞める話をしてるので
 下手したら彼を巻き込んでしまうことになる。

 ……元クラスメイトの彼は、
 プチストーカーぽく感じていたからの
 判断だったけれども。]
(24) 2021/02/27(Sat) 18:41:14

【人】 矢川 蛍

  上原さんが私の恋人とかじゃないから
  ハーモニーはやめたほうが良いかも?

  ちょっと、常連さんに変な絡み方されて
  ハーモニー辞めるって相談してたから
  上原さんに疑惑の眼差しがむきそうで。
  だから別のお店にしませんか?


[もしそれに承諾してくれたなら
 他の場所にあるコーヒーショップにでも行って
 コーヒーとチーズケーキをお願いするつもりだ。
 どうしましょ、と再び判断を委ねる。
 迷惑をかけるつもりはなかったから。**]
(25) 2021/02/27(Sat) 18:41:30

【人】 上原 隆司

  ……大学生くらいかと。
  大人っぽく見えてた。


>>23私服姿が高校生に見られないことを彼女がどう感じているのか、上原に知る由はない。
 が、眉尻を下げられると印象は素直に口にした。
 子供扱いされるよりは、少しくらい大人に見られたほうが嬉しい年頃――高校生というのは、少なくとも上原にとってはそうだった]
(26) 2021/02/27(Sat) 19:06:03

【人】 上原 隆司

>>24 >>25事情を聞くと頷いて]


  そういう事情ならその店にしておくか。
  何かおすすめあるか?


[深く問うでもなく受け入れて、別の場所と伝えられたコーヒーショップに向けて歩き出した。ときどき行く店のひとつだった。
 隣をついてくるだろう彼女を見やる。話しながら歩くつもりで、歩調は彼女に合わせようと考えていた]


  ハーモニー、辞めちまうんだな。
  寂しくなるな……そんなに親しかったわけでもないが。


[懇意ではなくとも、当然そこにいる人として馴染みのある相手。上原にとっての矢川はそんな店員のひとりだった。見知った環境が変わってしまう気がする。アルバイトの学生なんて、いつの間にか入れ替わっているものだけれど]
(27) 2021/02/27(Sat) 19:06:32

【人】 上原 隆司

[話しながら歩いているうちに、すぐに目当てのコーヒーショップにたどり着く。
 「お煙草はお吸いになられますか」
 店員に問われて習慣で喫煙席を申し出ようとして、上原は矢川を振り返った]


  吸ってもいいかい。


[了承を得られれば喫煙席へ、拒まれたなら禁煙席へ。
 席に着いたあとはメニューを眺めて、好みのコーヒー豆があるか探すことになるだろう。普段は深煎りで甘みの強い豆を好んでいるが、ほどよいものにはなかなか巡り会えないのが悩みの種だった。
 もし矢川おすすめのメニューがあるなら、それも考慮した上で決めることになるだろう]**
(28) 2021/02/27(Sat) 19:07:08

【人】 矢川 蛍

[老けて見えるとか、老け顔とか。
 心ない言葉なら傷ついたと思うけれど
 大人っぽい、と言葉を変えられるだけで少し嬉しくなる。
 そんな、子供と大人の線が曖昧なお年頃。
 それが現役JK、ほたると言う子だった。つまり私。]


  ふふ、いつもお姉さん役多いですから。


[なんて、お姉さんぶって答えてしまうくらいに
 私の機嫌は少し上向きになる。
 とは言え、社会人の上原さん相手では
 それも子供の精一杯の背伸びかもしれないけど。

 そんなことを話しながらコーヒーショップに向かう。
 自然と歩く速度を合わせてくれたりするところとか>>27
 やっぱり大人の人は違うな、なんて
 頭の片隅で感心していたりもした。
 深く事情を聞いてこないところも。]
(29) 2021/02/27(Sat) 20:18:22

【人】 矢川 蛍

  今の時期ならスタパがオススメですね。
  桜のラテとかは飲まないですけど、
  バレンタインの限定お豆が売れ残ってたりして
  本日のブレンドに出てくるんです。
  チョコに良く合う、深煎りの美味しいコーヒーで
  コーヒー豆として買うとかなり高いんですけど。


[コーヒー豆を買うと、一般のコーヒー豆より
 何倍かする値段に手が出ないのだがその味は好きだった。
 だからあったらラッキー、とそこにする。
 タバコは大丈夫と頷いて、喫煙席へ。>>28
 喫煙席が混雑していて煙がもうもうとしていたら
 流石に辟易してしまうが、今はそんなことは無かった。
 そして、コーヒー豆を選ぶ段階になって。]
(30) 2021/02/27(Sat) 20:18:40

【人】 矢川 蛍

  あ、今日のブレンド、さっき言ってたのですね。
  私はこれにして……あとチーズケーキ。
  上原さんは好きなお豆とかありますか?


[もし好みが聞けたなら、それに合う豆を薦めてみる。
 敵情視察というあれでよくここの珈琲は口にしていた。
 ハーモニーの物も好きだが、ここも美味しい。
 それにしても喫煙席は普段は縁がない場所だから
 なんとなく辺りを見渡してしまう。]
(31) 2021/02/27(Sat) 20:18:57

【人】 矢川 蛍

  ふふ、ハーモニーのお客さんとは言え
  名前を知ったばかりの相手とデートなんて
  いけない事してるみたい。

  でも、わたし、そんなに
  落ち込んだ顔してたんですね。気をつけなきゃ。


[両手で頬を押さえて、ムニムニと軽くマッサージ。
 弱みは見せられない。見せたくない。
 恭介に心配されたくないし同情されたくもない。
 恭介の恋人に憐れまれたくないし
 他の恭介を狙う子に嘲笑われたくない。
 それに、そんな弱った自分に漬け込まれたくもない。

 ……少なくとも、学校では。**]
(32) 2021/02/27(Sat) 20:19:16

【人】 上原 隆司

>>29満足げに微笑む姿が、上原が“高校生”に対し抱いていた感覚は当たっていたと伝える。
 そんな年頃の少女らしい姿に、自然と微笑みが浮かんでいた。

 歩きながらのおすすめの話には、だいぶ興味を惹かれた]


  チョコとコーヒーは元々合うからな。
  深煎りか……あればそれにしてみるか。


[バレンタインらしいものをわざわざ頼もうという発想が、上原にはなかった。この歳だからではなく、昔から。そういう浮いたイベントは苦手で、敬遠しがちだった。
 だからバレンタインに意識が向く女子高生との会話は、新しい世界を見ている気分になっていた]
(33) 2021/02/27(Sat) 21:02:39

【人】 上原 隆司

>>30矢川が喫煙席に抵抗を示さないことに、内心安堵していた。若い女性の煙草嫌いは並ならぬものと思い込んでいたことに、今更ながら気づく。
 >>31豆選びになると]


  好きな豆か……
  飲んだときに甘みの残る豆が好きでなぁ。
  気に入る豆はレアか高いかで、あまりお目にかかれない。
  いつも深煎りで妥協してる……。

  俺も今日のブレンドにしておこう。
  それとチョコクッキーを。


[酸味が苦手だ、と一言付け加えながら、豆とお菓子を選ぶ。
 甘いものはコーヒーの酸味を引き立てやすいが、チョコに合わせる前提ならばそれも気にならないかと、組み合わせてみることにした。

 喫煙席に人が少ないのは、会社員なら仕事中の時間帯だからなのかもしれない。
 物珍しそうな矢川を見て、上原は改めて彼女が高校生だと実感していた]
(34) 2021/02/27(Sat) 21:03:00

【人】 上原 隆司

  客とデートなんかそうそうしないよな。

  いつもと比べると随分沈んで見えたな……
  学校の友達から見てどうかは俺にはわからんが。


[沈んで見えたのは、仕事中の彼女が浮かべる営業スマイルとの落差もあるのかもしれない。

 デートという表現を深く追及せずにはおいたが、実のところ、気になる表現ではあった。

 ――デート扱いでいいのか?

 デートするような間柄ではない上、10歳差。正直に言って、恋愛対象に見ているわけではなかった。
 デートごっこ。上原からすると、そんな感覚の時間だったのだが……わざわざ言って水を差すこともないか、と黙っていた]*
(35) 2021/02/27(Sat) 21:03:21

【人】 矢川 蛍

  まあ、デート自体初めてなんですけどね。
  これをデートにカウントして良いのなら。


[そう。恋人いない歴=年齢だから。
 その割には諸体験は済ませてしまっているどころか
 爛れた関係、があったのはさらりとは話せない。
 クラスメイトと帰り道にパンを食べた。
 部活仲間と一緒に。それくらいしかなかった。
 恭介と出かけたのはそれこそデートではあり得なくて
 ただのお出かけ。ただの、あそび。

 
────デートじゃ、ない。  



 それにしても、そんなに沈んで見えてしまったのか。>>35
 頬をぺたぺた触って自分の今の顔を確認した。]
(36) 2021/02/27(Sat) 21:43:25

【人】 矢川 蛍

  まあ、今年のバレンタインは散々で。
  好きな人に振られ、好きな人には恋人ができ、
  元クラスメイトからはストーカーめいたことをされ、
  犯罪者予備軍にはなんでチョコをくれなかったのかと
  恨みつらみの手紙を渡される。

  ……お陰で、ハーモニーを辞めようと……。


[ああそう言えば犯罪者予備軍じゃなくて
 犯罪者だったな、現行犯で捕まえてないだけで。
 そんなことも頭をよぎったけれど
 はた、と私はあることに気がつく。
 顔を上げて、まじまじと上原さんを見つめた。
 今まさにデート?をしている相手を、だ。]
(37) 2021/02/27(Sat) 21:43:51

【人】 矢川 蛍

  ……上原さん。
  こうして知り合ったのも何かの縁ですし
  一つ、お願い事を聞いてはくれませんか。

  私の、恋人役?をしてくれませんか。
  あれなら名前だけ貸してくれたりとかでも。


[じ、と相手の目を真剣な眼差しで見つめる。
 それはちょっと思い付いた、ある作戦。**]
(38) 2021/02/27(Sat) 21:44:09

【人】 上原 隆司

>>36心を読まれたかのような発言と感じ、上原は戸惑った。

 彼女の大人びた雰囲気は恋愛経験にでもよるのだろうかと漠然と考えていたところを、思い切り否定された気もした。

 あるいはその関係の爛れ方から来ているのかもしれないが、上原にはまだ知りようのないことである]
(39) 2021/02/27(Sat) 22:12:22

【人】 上原 隆司

  …………そりゃ本当に散々だな……。


>>37語られた惨事にため息をつきながら、煙草を一本取り出した。火をつけて軽く煙を味わう。馴染んだメントールの味が喉に届いた。

 矢川はそれだけ注目を浴びる子なのだろうか、と上原の興味は湧いた。モテる、あるいは……ターゲットにされやすい、のだろうか。
 トラブルの中心にいつの間にかいる人というのは、なぜか存在する]
(40) 2021/02/27(Sat) 22:12:47

【人】 上原 隆司

[バイト先を辞めたくなるほど、付きまとわれているのだろうか。
 過去の取材で知ったストーカー事例をぼんやり思い出しながら話を聞いていると、>>38突拍子もないお願いに目を丸くすることになった]


  こ……、恋人役?
  お嬢さんの身を守るためにか?


[矢川と名は聞いたが、咄嗟に出た呼び名はどういうわけかそれではなかった。
 ストーカー対策に新しい恋人の力を借りるというのは、よくある話だが――]


  ……付きまとわれてんなら、
  すぐバレちまうんじゃないのかね。


[本物の恋人ではないことが。
 それでは火に油を注ぎかねない。

 それに――そこまでしてやる義理がない。それが上原の率直な感想だった]**
(41) 2021/02/27(Sat) 22:13:19

【人】 矢川 蛍

  でしょ? ちょっと、怖くなって。


[私が目立つ存在かどうかは分からない。
 むしろ私よりも目立っていたのが恭介で、
 いつも私は恭介への想いの橋渡しばかりしていた。
 そんな私と恭介は確かに噂されていたけれども
 実際は、違うわけで。

 それにしてもとっぴな思いつきに
 難色を示されるのはとてもよくわかる。>>41
(42) 2021/02/27(Sat) 23:15:40

【人】 矢川 蛍

  まあ、ですよね……。
  自分の身を守りたい半分、
  好きな人に、幸せになってもらいたいから、かな。

  好きな人、幼馴染なんです。
  モテるけどしょっちゅう別れてて、
  その一因に自分がなってたら嫌で。
  隣に住んでるから、どうしても距離が近いし
  でも、こっちの心配とかかけたくなくて。


  ……幸せになって欲しいな、とか。


[そう言葉にした辺りでコーヒーが届く。
 同時にデザートも届いて店員に軽く頭を下げた。]
(43) 2021/02/27(Sat) 23:17:59

【人】 矢川 蛍

  まあ、難しいですよね。
  どうにかしたいなとは思ってるんです。
  奇妙な件も、幼馴染の恋も。

  まあとにかく、頂きます!


[途中までは真剣なトーンで話していたけれど
 ケーキが届いたことで両手を合わせて
 にぱっ、と笑っていただきますをした。**]
(44) 2021/02/27(Sat) 23:18:35

【人】 上原 隆司

  ありがとうございます。


[コーヒーとデザートが届くと、上原は言葉にして店員に礼を言った。
 吸いかけの煙草を灰皿に置き、少し遠ざける]


  ん、いただきます……。


>>44元気な「いただきます」につられるように言って、まずはコーヒーを一口。酸味を感じず苦味はやや強めの、確かにお菓子と一緒に食べたくなるような味だった]
(45) 2021/02/28(Sun) 7:58:32

【人】 上原 隆司

>>42>>43身を守る以外の理由を聞き、振られた相手への想いの強さが伝わってきた]


  幼馴染かぁ……、恋になるのは難しいよな。
  振るにも罪悪感あるだろうし。

  けど、それなら尚のこと、ちゃんとした
  恋人がいたほうがいいんじゃないのか?
  恋人役がいちゃ、本物もできなくなるぞ。


[作ろうと思って作れるものではない。
 彼女の身近な男性には不安が湧く存在も多いのだろう。
 それでも見せかけの存在でごまかすよりは、ちゃんと通じ合える人を……。
 上原がどうしてもそう思ってしまうのは、“見せかけの恋人”からトラブルに繋がった事例をいくつか知っているせいなのだろう]**
(46) 2021/02/28(Sun) 7:58:52

【人】 矢川 蛍

[ああ、そうだった。
 この人をなんとなく良い人と認識していたのは
 店員側として、こんな風にお礼を言って貰えるから。>>45
 礼儀正しい人だな、と思っていたのだ。
 まずコーヒーを口にする。
 しっかりと焙煎された深煎りのコーヒーに
 ミルクにも負けないだろうな、と笑みが漏れた。
 フォークを手にしてチーズケーキも一口。
 そう、この濃厚な味とバッチリバランスが良い。
 ふふ、と笑顔が漏れてしまう。]


  はい。だから、ちゃんと? 振ってくれたから
  そこは誠実だったな、と思ってるんです。
  好きで、大切だから、適当な気持ちで付き合えないって。
  ……私も、幼馴染として普通に接するつもりです。


[幼馴染として、お隣さんとして。
 きっちりとした線を引いて過ごしていくつもり。
 けれどそうするにはお互いがやっぱり近すぎて
 無理して笑わないといけない時もあるんだと
 私は、ふわふわしたケーキにフォークを突き刺す。]
(47) 2021/02/28(Sun) 9:05:58

【人】 矢川 蛍

  ……高校の間は、良いかなって。

  あいつ、告白されて付き合って
  "なんか違う"って相手の子に振られるの繰り返して
  それで変な噂立ってるんです。
  私が横にいるから、
  お情けで告白して来た子と付き合っては
  別れるを繰り返してるんじゃないかって。
  そんな奴じゃないんですけどね。
  本気で好きになった頃に振られて、
  それを私が慰めるの繰り返しで。
  でも、きっと、今回の子は
  ……違うんじゃないかなあ。


[自分が告白した後にできた恋人。
 きっと、本当の好きから始まった。そんな気がして。
 今回の子は長く続いて欲しい。
 幸せになって欲しい。

 自分が、その邪魔をしちゃ、いけない。]
(48) 2021/02/28(Sun) 9:06:18

【人】 矢川 蛍

  だから、私自身だってそりゃ恋人欲しいですけど
  受験生になるし、高校の間はやめて
  恋愛は大学になってからにしようかな、と。

  ……その間、だけ。とかは?


[とは言え、それはそんなに期待していないお願いだ。
 迷惑だし、ほぼ初対面の相手だし。
 突飛なお願い事を聞いてくれるとは思えない。
 だから私はそう言葉にしてチラッと上原さんを見ながらも
 ケーキを再び口に運んで、堪能していた。
 そっちに楽しみを見出してた。

 恭介に関する悪い噂のせいで
 自分自身が被ってる様々なことまで気が回らないのは
 気づかないまま。**]
(49) 2021/02/28(Sun) 9:06:32

【人】 上原 隆司

>>47誠実だった――彼女がそう評価する相手の、>>48全く誠実に聞こえないエピソード。
 それを聞きながら、上原はもう一口コーヒーを飲んだ。理想ではないにしろ、好みの味なのは間違いなかった。

 矢川の言い分だけだと、その相手は彼女を「都合のいい女」として囲っているようにしか聞こえなかった。
 幼馴染が何度振られようとそばにいて、恋愛対象とは扱われていない少女……。
 周囲にどのような目で見られていたのだろう]
(50) 2021/02/28(Sun) 10:15:02
村の設定が変更されました。

【人】 上原 隆司

  ……その間、俺も恋人ができないってことだよな。


>>49高校を出るまでとは、短いようでいて長い。
 その間、「恋人のフリ」を維持するのは……フリだとばれないように維持するのは、相当に難しい気がした。

 ――いっそ本当に付き合うほうがマシでは?

 一瞬考えついてみるものの、さすがに勢いで提案する内容ではなかった]


  そいつのことは……なんでそんなに好きなんだ?


[語られた範囲でその相手に好感を抱ける理由は、上原には理解できそうになかった。かといって闇雲に批判するのも躊躇った。
 返答を待ちながらチョコクッキーを小さく齧る。口の中に広がる甘みを、その後に飲んだコーヒーが中和し、蕩けるような濃厚な風味を残していった]**
(51) 2021/02/28(Sun) 10:15:26

【人】 矢川 蛍

  ………………ハッ。


[そう、これは完全に自分視点でのお願いだった。
 相手の都合も考えず。
 勿論、だからこそお願いを聞いて貰えるとも思って無い
 いわゆる机上の空論、というもの。
 だから相手に指摘されて初めて気付いた。
 そう、約一年相手を縛ってしまうことになるなら
 それは相手にとっても、そういう事だ。
 多分自分の一年と相手の一年は重みが違う。
 その年齢の分、尚更に。]


  あ、ごめんなさい、私ったら。
  ですよね、上原さんの都合も考えず……。

  失礼しました。


[だからそこはきちんと頭を下げておく。
 私の考えが至らない、浅慮が招いた言葉だからだ。
 けれど向けられた質問>>51
 私はちょっとだけ、困ったような笑顔を見せる。]
(52) 2021/02/28(Sun) 13:27:31

【人】 矢川 蛍

  ……大事な幼馴染。一番はそれかもしれません。
  傍に居る、隣に居ることが当たり前すぎて
  あいつには幸せになって欲しくて。
  振られて落ち込むたびに、
  私ならそんな思いさせないのにって。
  ……庇護欲?


[自分で言葉にしてみてふと思った。
 今でも大好きで大切な幼馴染。
 共依存、どころか、自分だけが依存しているのかも。
 そんなこともチラリと思ったけれど。]
(53) 2021/02/28(Sun) 13:27:53

【人】 矢川 蛍

  甘やかしてる自覚は、ありますね。


[好きとか、それ以前の問題。
 恭介の泣き顔を、見たくなかったし
 笑っていてほしかった。
 それなら私が隣に居るといつも思ってたのに
 自分は恋人にはなれなかった。
 恋人か、それ以上の事もしてたと思うのに。

 それを思い出すと少し気分が沈んで
 手元のコーヒーカップをゆらりと揺らした。
 中の琥珀色が揺らめいて
 そこに映る私の姿も歪んで揺れた。]*
(54) 2021/02/28(Sun) 13:28:30

【人】 上原 隆司

  そんなに気にすることはないよ。


[問題があったとすぐに反省ができるのなら、良識はある子なのだろう――上原は素直にそう認識した。

 それにしても、上原が恋愛も結婚も「面倒臭そう」と感じてしまうのは、普段仕事で見聞きする話題のせいなのか。
 1年縛られる間に自分に出会いがなくなろうが、実際に困ることはあまり無いような気はしていた。
 それでも軽はずみに受ける話題ではないのだけれど]
(55) 2021/02/28(Sun) 13:58:48

【人】 上原 隆司

[クッキーをかじってチョコレートを味わってから、コーヒーをまた一口。
 >>53 >>54彼女の答えを聞きながら、上原がなんとなく思ったことは]


  距離が近すぎたのかねえ……。


[そばにいるのが当たり前の……例えば、家族。
 夫婦で恋心を抱き続けるのは難しいと聞く。兄弟姉妹に恋はあまりしないだろう。

 彼女たちの実情はもっと複雑だったのだろうけれど、そこまで聞かない上原が出した結論はそんなところだった]


  恋は駆け引きってよく言うしな。
  惚れさせる努力ってのはいろいろあるんだろうな。


[そこまで言うと、上原は一度煙草に手を伸ばした。火をつけっぱなしで溜まった灰を落として、軽く煙を味わい、座席の背にもたれた]*
(56) 2021/02/28(Sun) 13:59:09

【人】 矢川 蛍

  まあ、そうでしょうね……。


[距離が近すぎた。それがきっと1番の問題だ。
 傍に居るのが当たり前。隣に居るのが当たり前。
 お互いに両親が仕事で忙しくて不在がちだったから
 互いが互いの家族のようだった。

 それなのに恋心を抱いたのが間違いなのか。
 それはきっと、確かに恋だったのに。]
(57) 2021/02/28(Sun) 14:15:15

【人】 矢川 蛍

  んー……、でも。
  確かに、私が恋人や彼氏欲しいって言っても絶対に
  じゃあ俺と付き合ってみる?
  にはならなかったんですよね。

  でも、っ……私が誰かと付き合ったなら妬くなんて
  そう言われたら、期待、しちゃうじゃないですか。


[一瞬、言葉を詰まらせたのは
 誰かと付き合ったらではなく、エッチの時の話だから。
 流石にそこまで言えないと言葉を選んで
 くぴ、とコーヒーの苦味を喉に流し込む。
 そう、わかっているようで期待してた。
 でも、期待しながら、わかってた。

 恭介にとって私とお付き合いする未来図がなかったこと。

 ……告白すれば変わると思っていた。
 それがただ変わらなかっただけ。]
(58) 2021/02/28(Sun) 14:15:57

【人】 矢川 蛍

  ……それは、新たな恋を見つけたら頑張ります。
  好きな人に振り向いて貰えるように。

  ……そんな時、自分の告白は後なんですかね?


[惚れさせる努力をしてから?
 告白して振られてから惚れられても、
 なんだか違う気がして眉を寄せ首を傾げる。
 相変わらず美味しいケーキとコーヒーが
 泣きそうな心を寸でのところで踏みとどまらせていた。*]
(59) 2021/02/28(Sun) 14:16:14

【人】 上原 隆司

>>58付き合う気は起こさず、それなのに嫉妬だけはする……そんな自分勝手な束縛をして、告白をしたら振って。
 この子はただ振り回されていただけじゃないだろうか、と上原は内心で思った。
 振られてもまだ相手を想っているのは……恋というより依存ではなかろうか。そんな気がしてしまった。

 それをどう言うか悩んで、もう一度吸った煙を壁に向かって吐き出した]
(60) 2021/02/28(Sun) 14:39:51

【人】 上原 隆司

  告白から始まってもいいと思うけどな。
  相手が前向きに受け取ってくれることもあるだろ。

  相性はあるからな。
  告白もなくなんとなくで両想いになる人たちもいる。

  告白されるまで眼中になくて、それから付き合って
  いつの間にか円満って例も聞くし。


[短くなってきた煙草を灰皿で揉み消し、コーヒーを一口飲んだ]
(61) 2021/02/28(Sun) 14:40:04

【人】 上原 隆司

  気に入っている相手に妬くと言われたら、
  期待するのは人情だよな……。

  けど……応える気は、そいつに無かったのか。


[言い方に悩みながらも、上原は釈然としない部分を繰り返した。
 どうにも不条理に感じる。
 いっそ体目当てだったと思うほうがすっきりするくらいだった]


  正解が決まってないから難しいよな。
  人間関係ってのはさ……。


[同じ行動でも、ある人には喜ばれ、ある人には疎まれる。
 努力をしなければ結ばれない人より、自然に通じ合える人がいればそのほうがいいのだが……そう簡単に見つかるものでないのは、上原は実感していた]*
(62) 2021/02/28(Sun) 14:40:27

【人】 矢川 蛍

  免罪符、なんでしょうね。
  幼馴染って。

  隣に居るのが当たり前だから。
  それが続くのが当たり前と思われても。


[そう。恋人として応える気はなかったのだ。>>62
 わかってる。幼馴染として、甘えてきていた。
 幼馴染として私も甘やかしていた。
 けれど、そう言われて言葉を詰まらせた私は
 別の言葉で言い換える。

 免罪符を得ていたから。
 そのつもりがなかったんだろうって。それに。]


  私が、可愛いとかそういう子じゃないのも
  いけないんでしょうね……。


[私も甘えていた。
 可愛くもないのに幼馴染の免罪符で隣にいた。
 それだけで、好きになってくれるはずもない。
 ギュ、とカップの取っ手を握りしめる。]
(63) 2021/02/28(Sun) 15:09:25

【人】 矢川 蛍

  まあ、……私も幼馴染離れしないと、ですね。
  新しい恋見つけて、なんですけど。
  ……まあさっき言ったように高校生活中は
  ちょっと我慢しないと、ですね。


[自分に降り掛かる奇妙な縁の二人を思い出し
 はあああ、と大きくため息が漏れた。
 トラブルにまきこみたくない、巻き込まれたくない。
 心配かけたくない、幸せであって欲しい。
 でも私だって幸せになりたい。
 そういう意味で、学校とは無関係の上原さんは
 都合の良い距離感なのだった。
 社会人で、大人で、彼らが手を出しにくい人。
 学校で勘繰られても平気な人。

 ……まあそれは私視点であって
 上原さん視点では大迷惑だろうけど。]
(64) 2021/02/28(Sun) 15:09:47

【人】 矢川 蛍

  ……上原さん。連絡先、交換しませんか?
  またお話聞いて欲しいです。


[だからせめて、そんな提案をしてみる。
 スマホを取りだしてじっと見つめてみるのだ。*]
(65) 2021/02/28(Sun) 15:10:00

【人】 上原 隆司

  免罪符……かぁ。


>>63隣にいるのが当たり前、何をしても許される。そんな関係の人が自分にもいたとしたなら……甘えてしまうのかもしれない。

 そんなことを考えていると、上原のコメントしづらい言葉が続いた。
 可愛げのある子には見える。だがそれは、彼女が年下だから思うことなのかもしれなかった]
(66) 2021/02/28(Sun) 16:15:14

【人】 上原 隆司

  学校だけが世界じゃないしな。
  学校以外のどこかから探してみるとか。


>>64まさか自分のことを検討されているとは思わず、上原はただ一般論的に答えた。
 >>65連絡先を求められると、もうハーモニーで会う機会も無くなるのだと思い出す]


  ん……。
  今度は一緒に飯でも食べるかい。


[女子高生の友人ができるのも、面白いかもしれない。
 そんなことを思って、上原もスマホを取り出し、連絡先交換に応じた。
 また会いたいと言われて悪い気はしないし、仕事と全く無関係の年下の友人と思えば、かえって気楽に話せる気もしたのだった]**
(67) 2021/02/28(Sun) 16:15:31

【人】 矢川 蛍

[可愛らしい子、とは。

 つい御世話をしたくなるような子のことだ。
 虫やおばけにキャーッと叫び声をあげて
 怯えることのできる子だ。
 それでいてふわふわの砂糖菓子が似合うような子で
 素直に泣いたり笑ったりできる子。

 自分にはそのどれも欠けていると思う。
 どうしたって恭介の前では泣けなかった。

 泣いたら心配かけると思ったから。
 ……素直に泣けるような子だったら、
 何かもう少し、変わったんだろうか。]
(68) 2021/02/28(Sun) 16:52:09

【人】 矢川 蛍

  でも、私の世界はまだまだ
  学校が中心なんですよ、上原さん。
  新しいアルバイトも探したいけど受験もあるし
  サックスだけ吹いて暮らすわけにもいかないし。

  って、あ、良いの?


[あっさりと連絡先交換に応じてくれた相手に
 こちらの方が目を丸くしてしまった。
 けれど、交換が成ればえへ、と照れ笑いが浮かぶ。
 幼馴染と、部活仲間と、バイト仲間と友だち。
 学校と両親を除いて、初めての連絡先だ。]


  お花見、は、まだ早いですよね。
  お花見なら気合い入れてお弁当作るのに。
  あ、ネモフィラ畑見に行きたいかも?


[花より団子。……ではなくて。
 行きたい場所を口にして笑う。
 それだとまるでデートみたいだから
 きっと別の機会になるとは思うけど。
 恭介のことを少し吐き出せたからかすっきりして
 私はつい、調子に乗ったことを言ってしまう。
 ごちそうさまでした、と軽く手を合わせた。]
(69) 2021/02/28(Sun) 16:52:29

【人】 矢川 蛍

  今日はありがとうございました。
  ちょっとスッキリしちゃったし
  チーズケーキ美味しかったです。
  また今度……?


[連絡しますね、と結ぼうとした。
 けれど、急に誰かに肩を掴まれて驚いて振り返る。
 そこにいたのは、禿(かむろ)くんだ。
 以前は他の女子に粘着していたのに
 何故か今は私に粘着して
 なんでチョコをくれなかった、と
 恨みつらみの手紙を渡してきた相手。
 その彼が、憤怒の形相で私を見下ろしてきていて
 私はサアッと青褪めた。]
(70) 2021/02/28(Sun) 16:52:43

【人】 矢川 蛍

  え、え、なに、……痛、離して!


[ぐい、と引っ張られたから思わず声をあげる。
 それに驚いた顔をしていたけれど、
 なおも自分の方に引っ張ろうとする動きに
 私は思わず上原さんの方を見てしまった。

 相手が無言なのが、また怖くて。**]
(71) 2021/02/28(Sun) 16:52:59

【人】 上原 隆司

>>69驚かれて、反応がおかしかったろうかと上原は戸惑った。
 が、学校生活の話を聞くと笑って]


  大学入っても学校生活続くもんな。
  それでも高校よりは随分広がる。

  ネモフィラ……ってどんな花だったか。


[花見というと職場のものがどうしても浮かぶ。それはそれで楽しいのだけれど。
 まるっきりデートだとしても、それが気が咎めず楽しめたなら、そういう関係になるのも良いのかもしれない。上原はぼんやりとそう考えていた]
(72) 2021/02/28(Sun) 17:14:41

【人】 上原 隆司

>>70 >>71が、不意に現れた矢川と同年代くらいの男が無理矢理に肩を掴むのを見ると、上原は反射的に席を立っていた]


  嫌がってるだろうが。
  手を離しな、警察呼ぶぞ。


[男を見据えて低い声で怒鳴りつけながら、矢川に歩み寄る。
 連絡先交換の名残りで、スマホはまだ手に持っていた]**
(73) 2021/02/28(Sun) 17:15:18

【人】 矢川 蛍

[禿くんは上原さんが声を出したこと、
 その内容に警察と入っていたことに驚いたようだ。

 『そんな』『大袈裟』『アンタの方が困るだろ』

 そんな事をボソボソと言いながら
 キョロキョロと目を忙しなく動かす禿くんに
 私もその手を振り払って立ち上がる。
 ガタッ、と、その拍子に椅子が派手な音を立てる。
 思わず上原さんの方に寄りながらも
 私は相手を睨みつけた。]


  その、禿くん、迷惑!
  私たち何にもやましい事ないから、あっち行って!


[そう強く言葉にすると、睨み返してきたけれど
 やっぱり大人の男の人は怖いのか。
 上原さんが怯んでない様子に強く舌打ちすると
 足音荒くその場を立ち去っていく。

 その姿が見えなくなってから、
 わたしはへなへなとテーブルに両手をついて脱力した。]
(74) 2021/02/28(Sun) 17:55:18

【人】 矢川 蛍

  …………………………、ごめんなさい、上原さん。
  まさか、こんなとこまで……。


[たまたまだろうか、それとも?
 多分たまたまだ、でなければタイミングがおかしい。
 それにしても、と脱力感が激しくて
 店員さんが近づいてきて声をかけてくれるのに
 私は青褪めたまま、すいませんすいませんと
 其方にも頭を下げていた。**]
(75) 2021/02/28(Sun) 17:55:40

【人】 上原 隆司

>>74上原や矢川が声を荒げたからか、荒々しい足音が響いたからか。
 >>75店員が近づいてくると、青褪めて謝罪を繰り返す矢川は痛ましく見えた]


  お騒がせして申し訳ありませんでした。
  食事が済んだら、すぐ帰りますので。


[店員へはそう伝え、上原はひとまず席に戻った。残りわずかなクッキーとコーヒーを手早く片付けるつもりだった]
(76) 2021/02/28(Sun) 18:12:55

【人】 上原 隆司

  俺のことは気にすんなよ、矢川さん。
  あんなのに付きまとわれてりゃ気も重くなるよな……。


[クッキーを食べ終え、コーヒーを飲み干す。置いていかれた伝票を持って]


  帰るか。
  ……まだ近くにいるかもしれんが。


[家まで送ったほうがいいだろうかと考えながら、上原は腕時計を見た。少し長すぎる休憩になってしまったようだ]*
(77) 2021/02/28(Sun) 18:13:09

【人】 矢川 蛍

[あいつには前科がある。
 電車通学の友人を、自分に気があると勘違いして
 無体を働いた前科だ。
 その時は友人には恋人未満の相手がいて
 その人の威嚇から終焉を迎えていた。
 された行為は確かにされてしまったものの、
 現行犯ではないから通報に至らず、というもの。

 それを知っているからこそ心底気持ち悪い。
 あれから一年も経っていないのに。
 けれど、そんなはた迷惑な状況に巻き込まれても
 流石に上原さんは大人の対応をしてくれていた。>>76
(78) 2021/02/28(Sun) 18:55:35

【人】 矢川 蛍

  ……あ、名前。呼んでくれましたね?


[そんな中で、名前で呼んでくれたことが少し救いだった。
 さっきとの違いにへら、と笑って。
 私の気持ちを汲んでくれたのもありがたい。]


  んんん、でも、暗くなる前に帰ります。
  走って帰れば多分追いつかれないですし。
  こう見えて私、体力あるんですよ。
  文化部でも吹奏楽部、肺活量はバッチリです!


[軽く両手で拳を作ってガッツポーズ。
 だから大丈夫と笑い飛ばした。
 まだ顔は青褪めていたけれど
 あんなのに負けたくない、と言う気持ちと
 これ以上迷惑かけられない、という気持ちがある。
 腕時計を見ている姿からも>>77
 もうこれ以上時間は取らせられないだろう。

 そう判断して、深々と頭を下げた。]
(79) 2021/02/28(Sun) 18:55:48

【人】 矢川 蛍

  今日は、ありがとうございました!
  今度は連絡しますし、連絡してくれても。


[待ってますね、と小さく言い添える。
 そうして何もなければお店を出て
 それぞれの方向へ歩いていくつもりだった。**]
(80) 2021/02/28(Sun) 18:56:04

【人】 上原 隆司

>>79「名を呼んだ」と指摘する矢川の声で、先程自分の口を突いて出たのは「お嬢さん」だったことを思い出す。

 青い顔で大丈夫と言う彼女を見て、不安が過ぎらぬわけはなかった。
 それだけ彼を恐れているということ……恐れるに足る理由があるということだ。

 上原は彼の前科>>78こそ知らないが、このまま彼女を独りで帰す気にはなれなかった。
 人目がある状態で平気で肩を掴んでくるような男が、人目がなければ何をするか……想像できながら単独行動をさせるのは、さすがに上原の気が咎めた]
(81) 2021/02/28(Sun) 19:25:21

【人】 上原 隆司

[会計はカードで手早く済ませて、店の出口で矢川に向き直った]


  家まで送っていくよ。
  家が知られたくなければ、近くまででも。

  あれを見た後じゃ、独りにするのが心配だ。


[上原は真剣に矢川を見つめて伝えるが、もし彼女が固辞するなら無理についていくことはないだろう]**
(82) 2021/02/28(Sun) 19:25:44

【人】 矢川 蛍

  ……ぁ、有難うございます。


[正直、彼の申し出はとてもありがたかった。>>82
 あいつの行動パターンは正直わからない。
 ただ、こんな時に恭介を呼べば良いと思いながらも
 (だって、お隣なのだから、
  帰宅まで完全に一人にならないわけで。)
 恭介と今の恋人との邪魔はしたくなくて
 素直に上原さんにお礼を告げた。
 少しばかり肩の力が抜ける。
 だから、私は上原さんと一緒に歩き出していた。
 あと、思い出したように
 「ごちそうさまでした」もちゃんと伝える。]


  ……時間、大丈夫ですか?
  正直とっても有難いです。
  なんなんでしょうね。
  去年は別の女子に粘着してたんですよ。
  ……どうして、私かなあ。


[そんな事をぼやきながら、家に向かって歩く。
 高校も徒歩圏内、だからそんなにここからも遠くない。
 だからとぼとぼと歩いて、ただ迷惑をかけたことが
 少し申し訳なく感じていた。
 話を聞いてもらって元気をもらって
 その上で庇ってもらってることに。]
(83) 2021/02/28(Sun) 19:49:28

【人】 矢川 蛍

  今度、お礼させてくださいね、上原さん。
  何か好きなものありませんか? したい事とか。


[自分のリクエストより、お礼ならばと。
 そんな事を尋ねながら帰路を二人。*]
(84) 2021/02/28(Sun) 19:49:44

【人】 上原 隆司

[矢川が拒まなかったから、隣を歩いて彼女の家まで共に向かう。
 「ごちそうさま」には微笑んで頷いた]


  時間は大丈夫。
  俺が家に帰るのが遅くなるだけだ。
  待ってる人もいないしな。


[時計を見ていたことを気にしているのだろうと、補足を伝えた。
 上原の会社へはこの辺りからは電車で2駅ほどだが、駅にさえ着けばすぐ戻れるということでもある]
(85) 2021/02/28(Sun) 20:03:23

【人】 上原 隆司

  面倒な奴が潜んでんなぁ……。

  学校の中は人目があるだろうけど、
  気をつけろよ、本当に。

  防犯ブザー持つとかさ。


[あの手の輩に執着される原因は、大抵は思いも寄らないものである。まさかそんな理由で、と衝撃を受けるような話をいくつか知っていた。
 理解しようとするほうが無駄……というのが上原の個人的な感想だった]


  礼はいいよ、俺がしたいと思ったことを
  やってるだけだ。


[それは本当に言葉通りのことで、上原は何か要求する気がなかった。礼を差し出されたら困惑することになるだろう。
 だから、問いには答えなかった]*
(86) 2021/02/28(Sun) 20:03:58

【人】 矢川 蛍

  防犯ブザーに催涙スプレー。
  あとはできるだけ一人の時間を減らす……ですかね。

  ううーん、何とか……します。
  通学ルート変えたり。


[すぐにできるのはバス通学だろうか。
 電車で一駅とどちらが良いだろう。
 自転車の購入には少し手間がかかるしお金もかかる。
 恭介に頼めれば良かったが、それは無しだ。
 恭介は、恋人がいる。
 自分に時間を割いてちゃいけない。]


  じゃあ、私がお礼したいからお礼する分には
  かまいませんよね?
  またお話ししたいし、……お世話になるかも。


[少なくとも連絡先は貰ったからと
 いつか今度、と遠めの約束だ。
 直近に具体的にまだ言えないけれども
 いつか何かをお返ししよう、そう決意する。

 やがて一軒家が立ち並ぶ辺り。
 3階建ての家に着くと彼を振り返った。]
(87) 2021/02/28(Sun) 20:44:08

【人】 矢川 蛍

  有難うございました、上原さん。
  これからはなるべく一人にならないように
  気をつけますね。

  上原さんも、気をつけて!


[有難う御座いました、と改めて頭を下げる。
 そして小さく手を振って、家の中に入っていった。*]
(88) 2021/02/28(Sun) 20:44:24

【人】 上原 隆司

>>87自衛手段を考えてくれる彼女に上原はほっとする。
 話しながら歩いているうちに、彼女の家が近づいているようだった]


  知り合いが何かの被害に遭っちゃたまらんからな。
  礼は……そんなに言うなら受け取るよ。


[やがて3階建ての家にたどり着く。その大きさには目を瞠ったが、特にコメントはせず]


  じゃあ、また今度な。
  用心しろよ。


[手を振られると軽く振り返して、彼女が家に入るのを見届けると最寄り駅まで大股に歩き始めた。
 今から会社に戻って一仕事では、少々残業になりそうだったが、その不満よりも矢川の身辺に関する不安のほうが浮かんだ]*
(89) 2021/02/28(Sun) 21:07:29

【人】 矢川 蛍

[その日はそのまま、特に何もなく過ごせた。
 Amaz○nで防犯グッズを注文する。
 両親には……話をする機会はなかった。
 忙しい人たちだ、そんな状態に慣れている。
 携帯も警戒はしたけれど今のところ何もない。
 防犯ブザーは小学生の頃以来で
 その時のものをひとまずカバンにつけた。
 少し古びた、子供っぽいデザインだが仕方がない。
 そんな風に対策を練って、いつも通りに寝た。

 そして、翌朝。
 普段よりも早い、恭介と登校時間が被らないような時間。
 徒歩では怖かったのでバスに乗って通学する。
 出費は痛いが、致し方ない。
 バスに乗るのも短時間だし、何とかなるだろう。
 そう思っていたのだけれど。]
(90) 2021/02/28(Sun) 21:56:43

【人】 矢川 蛍

  ……………………っ?


[たまらず、バスから転がり落ちるように降りてきた私は
 また真っ青になっていた。
 そのまま振り返らないで走り出す。

 バスはダメだ。
 でも、電車もダメ。
 ああ、自転車を買わなくちゃいけないなあ。
 ……そんな風に憂鬱な状態で登校して
 授業を過ごして、何とかなって。]
(91) 2021/02/28(Sun) 21:57:02

【人】 矢川 蛍

  『こんにちは、矢川蛍です。
   昨日はありがとうございました。
   今度、いつ会えますか?』


[そんなメッセージを送ったのが、昼休み頃。
 友人たちが心配してくれたし
 事情を知る彼女たちにはありのままを愚痴れたけれど、

 どうにも、解決策は思い浮かばなかった。*]
(92) 2021/02/28(Sun) 21:57:22

【人】 上原 隆司

[会社に戻って少しばかり残業をして、終わると電車で数駅先の自宅へ。
 駅の隣のスーパーで惣菜を2、3品買って帰るのが日課だった。
 上原はよくある1DKの独居マンションに住んでいた。帰宅して、買った惣菜と炊いてあったご飯で食事という、今の会社で働き始めてからずっと変わらない暮らしだった。

 翌日休みだと思うと、夜はのんびり映画を見る気になったが……夕方見たあの男と、そのときの矢川の蒼白な顔がちらついて、あまり集中できなかった]
(93) 2021/02/28(Sun) 22:16:44

【人】 上原 隆司

[世間的には平日だが、上原にとっては休日の朝。
 週2日ある休みの片方は、たまった洗濯物を洗って干し、サボってた掃除をし、と一人暮らしなら避けて通れない家事の時間を過ごすことになる。

 終わる頃にはいつの間にか昼になっていた]


  ん……?


>>92メッセージの着信音に気付いてスマホを見ると、矢川からのメッセージが届いていた]
(94) 2021/02/28(Sun) 22:17:02

【人】 上原 隆司

 『いつでも。
  今日と明日は仕事が休みだし、
  普段は19時には退社してる。

  あれから大丈夫だったか?』


[すぐに返信した後、上原はなんとなく不安を感じた。
 昨日の今日で礼とは、ちょっと早すぎるような気がして。用件は別にあるのだろうかと、どうしても考えてしまった]*
(95) 2021/02/28(Sun) 22:17:17

【人】 矢川 蛍

 『ダメでした。
  というと、誤解を招きそうなので。

  バスで登校したんですが見抜かれてました。
  気持ち悪かったです。
  今日、自転車買いに行って、
  明日からは自転車通学するつもりです。

  昨日の今日でごめんなさい。
  お店に付き合ってもらえませんか?』
(96) 2021/02/28(Sun) 22:37:38

【人】 矢川 蛍

[こちらの返信は直ぐ、とはいかなかった。
 つっかえつっかえ、言葉を考えてから
 メッセージを送信する。
 大人の助けを求めたい。
 けれど、身近に大人があまりいないのだ。
 両親の仕事の邪魔もしたくない。
 上原さんなら良い、と言うわけではなかったけれど
 一番助けを求めやすかったのだ。

 それは昨日、声をかけてくれたから。]


  ……午後、サボりたーい……。


[机にへにゃ、と倒れ込みつつぼやく。
 前の被害者である友人、凛が宥めてくれたけど
 彼女はリア充だからこそ回避できたのだ。
 相手が教育実習生だったのは、さておいて。
 
 言われのない誹謗中傷まで食らっているのだから
 本当やだ、とひとりへばっていた。*]
(97) 2021/02/28(Sun) 22:37:56

【人】 上原 隆司

[上原は返信を待ちながら昼食の用意をしていた。
 ありあわせで食べ始めた頃、やっと届いた返信>>96を見て、食事の手が止まる。

 ――自転車にすりゃいいって問題か?

 バス登校を選んだのを見抜くような相手が、自転車にしたところで引き下がるものだろうか。
 追突されたり、引き倒されたりしないものだろうか。
 かえって危機に陥る気がしてしまった]


 『OK。
  学校の近くのコンビニで待ってようか。』


[約束が決まるまでは不安だろうと、手短に返信する。
 余計な不安を煽ることも、今は言わずにおいた。
 矢川に単独行動を避けさせるにしても、さすがに校門まで行くのは人目を引くだろう]*
(98) 2021/02/28(Sun) 22:49:17

【人】 矢川 蛍

 『有難うございます。
  じゃあ、15時にそこでよいですか?』


[待ち合わせ場所のメッセージに心底ホッとする。
 とは言え、校門で待ち伏せされたらどうしよう。
 一応下校開始時刻に合わせはしたが、
 そんな悩みが悶々と現われてしまう。
 せめてそこまでは凛についてきてもらおうか。
 いやいや、女子が逆恨みされたら怖い。
 教育実習生だったけど先生に申しわけが立たない。
 だから私は下校準備が整うと真っ先に
 校門から飛び出して行っていた。

 コンビニに向けて走っていく。
 その先に、上原さんはいただろうか。**]
(99) 2021/02/28(Sun) 23:04:04

【人】 上原 隆司

 『わかった。』


>>99時刻を指定するメッセージに、上原はただ一言返した。

 その後、食事を終えた上原はストーカー対策について調べていた。
 結局は警察に相談することが一番だったが、当然、裏付け捜査があるのだろう。その間、警察がどのように動いてくれるものなのだろうか]
(100) 2021/02/28(Sun) 23:23:46

【人】 上原 隆司

[待ち合わせのコンビニに行く前に、警察署でストーカー被害の具体例と具体的な対策を記した冊子を2部もらった。
 警察に届け出るために必要な情報も、公的な避難場所も、相談機関も、詳しく記されている。

 それを用意した上で、コンビニに着いたのは待ち合わせの5分前。
 店外からも見つけやすいようにと、窓側の雑誌コーナーで表紙を眺めながら窓の外をときどき見ていた。

 やがて駆けてきた矢川の姿は、上原の目には相当に必死な様子に映った。店外に出て彼女を迎えて]


  大丈夫か?
  少しどこかで休むかい。


[心配を隠せない様子で声をかけた]**
(101) 2021/02/28(Sun) 23:24:12
 




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