7734 迷彩 リョウ(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/24(Fri) 21:22:21 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+22 ……果物はミキサーに詰め込まれると、 粉々に砕かれスムージーへと生まれ変わる。 リポーターが試飲を始めた直後、 画面が慌ただしいスタジオに切り替わった。 若いアナウンサーがスタッフからコピー用紙を受け取っている。 コメンテーターたちにも同じ物が配られているらしい。腰を低くしながら走るスタッフが、カメラの前を横切った。 (+23) 2021/09/24(Fri) 21:24:04 |
7734 迷彩 リョウ(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/24(Fri) 21:24:33 |
7734 迷彩 リョウ(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/24(Fri) 21:24:56 |
7734 迷彩 リョウ(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/24(Fri) 21:25:15 |
7734 迷彩 リョウ(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/24(Fri) 21:25:38 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ (+24) 2021/09/24(Fri) 21:26:48 |
普川 尚久は、ふら、とテレビのあるその場所を訪れていた。目の前で画面を見るその人と同じ名字の誰かの話がされていた。 (a4) 2021/09/24(Fri) 22:03:33 |
普川 尚久は、なんとなく、そのままそこに立っていた。 (a5) 2021/09/24(Fri) 22:03:44 |
【墓】 0251 鏡沼 創>>9 ママ なおひ〜〜〜!(クソデカ文字装飾略)「あ〜。だから料理してる人、多かったんだぁ。……オレはここでしたい事、あんまり浮かばないなぁ」 いつもと変わらぬ間延びした声を出して、にこにこと見上げる。視線がかち合うことはきっと、なかった。 そもそもこの少年は以前から趣味という趣味がなかった。 読書はたまにしていたけれど、それも話題のため。料理は火も刃物も扱うから避けていた。 故に、鏡沼も貴方と同じくだらっとしたり、今のようにヒマそうにしている誰かに声を掛けている事がほとんどだっただろう。 「ほんとぉ?じゃあお話しようなおひ〜! 普通の事とか好きなご飯の話とか、いろいろ〜」 お茶飲みたいだのなんだの言ったりしながら、貴方と暫しお喋りをしただろう。 (+25) 2021/09/24(Fri) 22:09:22 |
普川 尚久は、肉豆腐が気に入ったらしい。闇谷と話せそうな時に話そうと思っている。 (a7) 2021/09/24(Fri) 22:16:13 |
【墓】 0251 鏡沼 創>>+22 >>+23 >>+24 リョウちゃん そうなんだぁと、返事をする前に。聞き慣れた速報の音に画面へと視線を戻す。 以前聞いたニュースかも。よく覚えていないけれど。苗字が一緒だなぁ。 ―――死んじゃうんだなぁ。 「あれが、リョウちゃんの?」 視線を貴方に戻す。 貴方の笑顔を見て、へらっと笑った。 「似てないね」 ―――切り替わった画面の中で、海を見ながら『家族』が笑う。 先ほどの女性と隣の少年のようだった。 偽物の家族はどれだけ寄せても、本物にはなれない。 本物の家族はどれだけ忌み嫌われても偽物になれない。 「なんだってって、どんな事してもらったの?」 (+26) 2021/09/24(Fri) 22:47:13 |
黒塚 彰人は、室内へ意識を傾ける。そのニュースと彼らの話を、冷めた顔で聞いていた。 (a11) 2021/09/24(Fri) 23:02:15 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+26 カガミン 「 そりゃそうだよ、他人だもん 」目線はテレビに向けたまま。 「でも血の繋がった家族だよ」 口角は上がったまま。 「どんな事……うーん、たくさんあるからなぁ」 コマーシャルはまだ続く。夕方という時間帯故か、家族向けの内容が多かった。 スーパーで買い物をする家族。 新居で暮らす家族。 食卓を囲む家族。 全ての笑顔が、似ていない。 (+27) 2021/09/24(Fri) 23:27:18 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+26 >>+27 それでも少年は笑う。 「ね、カガミンはさ。 どんなオレのことも 友達 って言ってくれる?」「仲良くしてくれる?」 大人たちからの口止めは、少年にとってあまりにも曖昧だった。 母の罪を言うなとは言われていないし、 己の異能について言うなとは言われていない。 ……それは明言されていないだけで、全て言外に示されていたが。 そんな遠回しな言いつけが、少年に伝わる筈もない。 (+28) 2021/09/24(Fri) 23:28:49 |
普川 尚久は、初めて知ったような相手の反応に、ん?となった。 (a13) 2021/09/25(Sat) 0:25:24 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+29 >>+30 カガミン 「そっか、そうだよね。ヘンなこと聞いてごめんな?」 貴方に顔を向ける。 可笑しそうに笑って、また正面を向く。 「オレね、いつも誰かの身体にいるんだ」 「その身体ね、母さんがいつも用意してくれてた」 「母さんはすごいんだ」 チャンネルを回す。既にどのチャンネルも似たようなものだ。 目的の内容を見つけたのか、リモコンから手を離す。 その番組では、犯人の動機についての解説がされていた。 貴方にちら、と目線をやる。 見ろ、ということらしい。 (+31) 2021/09/25(Sat) 1:01:06 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c15) 2021/09/25(Sat) 1:01:28 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c16) 2021/09/25(Sat) 1:01:45 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c17) 2021/09/25(Sat) 1:02:07 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+29 >>+30 「別に誰の体でもいい。 ……ああいや、今より小さいのはヤダな。 今より大きい体なら、誰だっていいんだ」 椅子に背を預け、僅かに遠くなった画面を眺めた。 「もしこの身体を着替えたくなっても、 カガミンとカガミンの友達には手を出さない。 約束するよ」 少年の言い分を信じるなら、相手は誰でも良いのだろう。 わざわざ知人友人に恨まれる人間を選ぶメリットもない。 (+32) 2021/09/25(Sat) 1:03:08 |
【墓】 0251 鏡沼 創>>+31 >>+32 『リョウちゃん』 いつも誰かの身体に いつも用意して ―――あぁ。 本当に 『血が繋がっていない赤の他人』 で『血の繋がりのある家族』 ……あるいは『そうであった』のだと。理解できた。 なんでだっけ? 理解した。 きっと些事だ。 促されて視線を移したテレビから流れる音声を聞く。 貴方の声を聞く。思考に結論を出す。 「そっかぁ」 「それならいいや。心配しなくても、リョウちゃんは『トモダチ』だよぉ」 へらっと笑った。 鏡沼創の認識している『トモダチ』のようなものだと、理解をした。 その上で、自分に害がないのならと貴方を容認した。 「……その身体、今はもう『リョウちゃん』だけ?」 (+33) 2021/09/25(Sat) 2:37:37 |
普川 尚久は、榊に、ぺち。 (a14) 2021/09/25(Sat) 3:33:19 |
普川 尚久は、榊に、ぺち…。 (a15) 2021/09/25(Sat) 3:34:11 |
【人】 9949 普川 尚久 (10) 2021/09/25(Sat) 4:31:55 |
9949 普川 尚久は、メモを貼った。 (a16) 2021/09/25(Sat) 4:40:55 |
【墓】 4432 貴戸 高志>>+21 闇谷 指をぴたりと止め、貴方の様子を伺う。 フードを引っ張る仕草を見やりながら脳裏で誰かの声が蘇る。 ……本当なら恋人同士がするようなことで、してるのが誰でも、 見たら恥ずかしくて、見られたら恥ずかしくて、 二人だけでするはずの秘め事で。 「……ああ、すまない。配慮が足りなかったな。 次からは二人きりの時だけにする」 一度菓子を置いて淀みなくそう答えた。 ……ああ、もしかするとこれも秘め事にするべきことなのだろう。暁には悪いことをした。 ……。 ………………? 何かが頭を引っかく。引っかくが、その正体が掴みきれずに思わず小さく首を傾げた。それも些細な事でしかなかったから、すぐに貴方の話に耳を傾けることにしたが。 「これか。厨房を覗いたら最後の一皿だったんだ。食べ足りなかったらまた後で頼むとしようか」 なお、この後どこかの参加者によって白と黒のヌガーが振る舞われる事になるが……二人は果たして手に取るのか。それはまた別のおはなし。 (+34) 2021/09/25(Sat) 4:59:02 |
【人】 3839 南波 靖史 (11) 2021/09/25(Sat) 5:19:56 |
【墓】 4432 貴戸 高志>>+36 闇谷 「???ああ、分かった。 暁、そんなにあのお菓子が気に入ったのか……覚えておくか……」 厨房へと立ち向かう貴方を見送った。あまりの勢いだったので目はまんまるだし首はこてんと傾いた。堅物人間のテンションだけ置いてけぼりだ。 それからしばらくしてやって来た貴方の皿に視線を注ぐ。 先程自分が持ってきた物と違う見た目に、少しだけ興味が芽生える。 「うん?随分早い補充だな。だが先程俺が持ってきた物とは些か中身が異なるみたいだな。味も違うのだろうか……」 続くように菓子を手に取り、口へひょいと運んだ。 すぐに効果はやって来ないが、後ほど18%発情するだろう。 (+37) 2021/09/25(Sat) 5:51:11 |
【墓】 4432 貴戸 高志>>+38 闇谷 「色合いなどが微妙にな。違うと思うが、どちらにせよ満足いく味なら問題ないな」 貴方が和菓子を、特にみかん大福を好んでいることは覚えている。だからこそ、ヌガーを面白い勢いで食べ進めている光景が少しだけ珍しく映ったのかもしれない。 もう一つおまけに摘みながら、一瞬流れた貴方の視線を追いかける。視線の先にあったのは端末だ。でもそれだけでは疑問も何も浮かぶことはなかった。すぐにお菓子や貴方へと目を向けるだろう。 どれだけ穏やかな時間を過ごしていても、貴戸の手元には朝食の席に置くにしては無粋な撮影機器が異物のように鎮座していた。その存在感はまるで逃れる事はできないと言外から伝えてきているようではあったが、本日手渡された少年はまるきり無視をした。 今は貴方と過ごすひとときを楽しみたい。 あまりに拙い現実逃避かもしれない。けれど、それでもいいと少年はルームメイトであり想い人でもある貴方としばらく他愛もない話に興じるだろう。 腹の奥底に火が灯ることに気付くのは、そして己に課せられた義務に苛まれるのは、まだもう少し先の話。 (+39) 2021/09/25(Sat) 6:50:28 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+33 カガミン その笑顔を見れば、目を細める。 少年は友人関係に疎い。それよりも、利害関係の方がずっと単純だ。 貴方との関係は、無知な少年にも分かり易い。 「よかった〜。皆さぁ……あ、母さん以外だけど。 身体が違うだけでオレだって信じてくれないんだもん。 でもカガミンなら大丈夫だね。またすぐ友達になれる」 心底安心した、という口振りで笑い続ける。 が、問い掛けには目を丸くする。 笑顔が消え、数秒間の無言。質問の意味をすぐに理解できなかったらしい。 「……うーん?どうだろ。 どっちも……みたいなこと言われたかも。 身体調べた時にオッサンたちが色々話してたけど、 何言ってんのかよくわかんなかった」 恐らく。 貴方は、人格について尋ねたのだろう。 しかし意図を測り切れなかった少年からは、ズレた返答が返ってきた。 ひとつの身体にひとつの人格。 この少年の中で、それは当然であり、前提であったから。 (+40) 2021/09/25(Sat) 7:48:38 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c18) 2021/09/25(Sat) 7:49:07 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c19) 2021/09/25(Sat) 7:49:31 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c20) 2021/09/25(Sat) 7:49:54 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c21) 2021/09/25(Sat) 7:50:12 |
迷彩 リョウは、指切りをする。……小指に込められた力は、指切りにしては少し強かった。きっと、不慣れなのだろう。 (c22) 2021/09/25(Sat) 9:56:31 |
【墓】 0251 鏡沼 創>>+40 『リョウちゃん』 この少年も難しい関係がわからない。 ふたつに分けてしまえば事足りたのが少年の世界だ。 単純な関係で満たせてしまえたのが、少年の世界だ。 「そりゃあそうだよぉ。だって見た目って大事じゃん?オレだって、この話聞いてなかったらまったく違う人が自分はリョウちゃんだ〜って言い始めても、すぐには信じられないもん〜。 でも、もう聞いたから。次はすぐにトモダチになれるねぇ」 言葉を紡げない貴方を、笑みを消した貴方を、見る。 「あはは。言葉が足りなさ過ぎたかな。 その身体にも、前は誰かがいたんでしょ? そのヒトはまだそこにいるのかってコトだよぉ」 貴方の中心。心臓のあたりを指す。 「リョウちゃんが新しいリョウちゃんになったら、元のヒトに戻るのか。それともなんにもなくなっちゃうのかって思ったの」 『鏡沼創』はひとの保有できる人格はひとつではないと、理解している。 (+41) 2021/09/25(Sat) 13:30:05 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+41 カガミン 「なんにも……?」 砕かれた言葉を、さらに咀嚼する。 少年には常識というものが欠けていて、自分の知識は全て常識だと思っている。 息の仕方を教えるのが難しいように、無意識下の行いを説明するのは難しい。 「元の人には戻らないよ。 だから母さんは殺されるんじゃないの?」 それは即ち、殺すことと同義だ。 貴方の想定とこの少年の前提はすれ違ったまま、 しかし少しだけ噛み合ってしまう。 「えっとお……んー、アンパンのアンコだけ食べて、中身をクリームにしたら、それってもうアンパンじゃなくね? それってもうクリームパンじゃん?ってオレは思う」 少年なりの例え話であるが、不可逆的なものであることを伝えたいらしい。 (+43) 2021/09/25(Sat) 14:15:55 |
【人】 9949 普川 尚久>>+42 鏡沼 声は聞こえたが、あなたの方を見やる事すらできず、ふーっ、ふーっ、と肩で息をしている。苦しそうだが、頭をぶつけたわけではなさそうだ。 あなたが端末の追加コンテンツを見ているのなら、 同じ状態の彼に思い当たるだろう。 「 ……ほ、 」とい、 て誰が来るともしれない所で何かを出来るわけがない。気持ちよくなりたいという欲と、それを抑えつけるプライドと異常性が、普川を苦しめていた。 (12) 2021/09/25(Sat) 15:41:10 |
【墓】 1117 闇谷 暁少年院、図書室。 調べ物をしようとすれば、多数の人間は必然的にここへ足が向くだろう。 くるくる背表紙を見回して、 異能について優しく説明された本から、料理の入門レシピ本、果ては医学書まで。 いくつかめぼしいものを手に取り両腕に抱える。 腰に鈍い痛みが走れば、僅かに眉を顰めながら。 ……この重さ、紙の匂い。 電子書籍には無いもの全てが、好ましい。 椅子を引き、すとんと座る。 集めた本を机に置けば、ぱらぱら適当に読んだり、食い付いて瞳を細めたり。 その内容によっては検閲され、一部だけ見えない部分もあった。 それを暫く続けて、は、と息を吐く。 皺の寄る眉間をぐりぐり押した。 気分転換に、と近くの棚の雑誌を手に取れば、 それは先月の日付を刻んだ週刊誌だった。 (ソロール1/2) (+44) 2021/09/25(Sat) 15:52:17 |
【墓】 1117 闇谷 暁最初は、流し読み。 昼のニュース番組でよく見た司会者や、あまり知らない評論家の偏った意見。マスメディアらしいと言えば、そう。 他と比べれば読めない部分が多い 自分とは関係ない世界の書物をだらだらと読み、その内容の殆どはするりとすぐに抜けて行く。 ……が。 ふと、見慣れた名がひとつ目に入れば 作業的に動かしていた手を止め、表紙に戻り、最初から隅々まで読み込み始める。 ……… …… 一冊を読み終われば、 バックナンバーを探す為に図書室内を走り回った。 そうして時間が経ち、 先月の週刊誌ただ一冊だけを手にして、退室。ドアを閉めれば、そこには再び静寂──書物達の楽園が、戻った。 (ソロール2/2) (+45) 2021/09/25(Sat) 15:52:57 |
【墓】 4432 貴戸 高志密かに決めたことを実行する為には情報が必要だ。 普段は外で読むことのなかった分野の本に触れる為にふらりと図書室を訪れていたが、今は明確な目的のもとカメラを入れた鞄を念の為に持ちながら堂々とした足取りでやって来ていた。 途中廊下で一冊本を抱えたルームメイトとすれ違ったが、ただならぬ様子に声をかける事は躊躇われた。 あれはなんだっただろうか。週刊誌?いったい何故……と首を傾げるも、すぐに答えが出ないので考えることを放棄した。どうしても気になるなら後ほど聞けばいい。 静けさ満ちる書物の楽園。 文字を追いかける楽しさと静けさに身を委ねる穏やかさを知ったのはここに来てからだ。今ではお気に入りの場所の一つになっている。 しかし今はそれも不要なもの。迷うことなく一つの棚へ。区分30、社会科学。 指先を泳がせ、それぞれの背表紙をなぞる。 その時だった。 「……っ」 ▽ (+46) 2021/09/25(Sat) 17:31:13 |
【墓】 4432 貴戸 高志少年の指がぴたりと止まった。めぼしい本を見つけたからではない。もしそうであったなら、少年は顔を歪めてなどいないのだから。 全身を巡る血液に乗って、身体中に熱が広がっていく感覚。腹の底を見えない何かが無遠慮にざらりと撫ぜるような不快感。一度見つけてしまった違和感に呼応するように溶け出していく思考回路。 何も知らない頃であれば気のせいだと一蹴していた事だろう。しかし、今の少年は同じ状態を既に経験していた。 体が熱い。 軽くこぼした吐息も既に重さが乗っている。指が乾いた本の背中を擦るだけでもやけにくすぐったく感じて、思わず忌々しげに顔をしかめてしまう。 調べ物どころの話じゃない。このまま放っておけば、また前のように── 「──っ、……」 桜色の爪がかりりと棚を引っ掻いた。 相手の顔が脳裏に浮かぶ。前と同じ鎮め方ではいけない。彼は少し前に無茶をして、その名残に未だ苛まれているのだから。 幸いまだ頭は回る。体も動かせる。 それなら今のうちに誰の目にも映らない場所へ行かなければ。 来た時よりもやや早足で、少年は図書室を後にするのだった。 (+47) 2021/09/25(Sat) 17:33:15 |
貴戸 高志は、普段よりも忙しない足音を連れながら移動した。自室から遠くへ、なるべく遠くへ。 (c23) 2021/09/25(Sat) 17:33:44 |
貴戸 高志は、自室から最も遠い手洗い場に転がり込むようにやってきた。前にも一度だけ来たことがある場所だ。 (c24) 2021/09/25(Sat) 17:34:31 |
闇谷 暁は、首を傾げた。 (c25) 2021/09/25(Sat) 19:16:08 |
闇谷 暁は、貴戸 高志の姿を探している。 (c26) 2021/09/25(Sat) 19:16:44 |
闇谷 暁は、バァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (c27) 2021/09/25(Sat) 20:28:05 |
【墓】 0251 鏡沼 創>>12 なおひー 「なおひー?……あ〜」 こてんと首を傾げ、ふと思い当たった。 自身も似たような状態に、先日なったばかりだ。 そして流し見ていた端末の中に。 同じような貴方の姿を、見た覚えがある。 「トモダチのお願いなら聞くけどぉ、そのままで大丈夫ぅ?そのまま収まるの、そこでずっと待てる?」 したくないと先日言い合ったばかりだ。だけど、今の状態では何もしないで過ぎ去るのを待つ事も辛いと知っている。 「どっか違う場所に行きたいなら手伝うし、呼びたい人いたら連れてこよっか?」 いつものような口調で、珍しく気遣いのようなものを見せた。それが望まれるか望まれないかは、わからないけれど。 (+49) 2021/09/25(Sat) 20:50:03 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+48 カガミン 「うん。ま、空っぽになったら死んじゃうよね」 からりとした感想を返す。貴方の感想は、きっと正しい。 少年は母親の手伝いをしていたにも関わらず、人を殺めたことがない。 息子の為に人を殺める程の母親に育てられたのが、 大事に大切に目を塞がれ育てられたのが、 貴方の隣にいる子供だ。 「夢はね、そう。今までも、そのつもりで動いてたけど。 ……早くここを出なきゃなぁ」 夕方のワイドショーは慌ただしく、しかし徐々に落ち着きを取り戻していく。 画面の中には、かつての類似事件について言及が始まった。 (+50) 2021/09/25(Sat) 21:42:17 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c28) 2021/09/25(Sat) 21:42:50 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c29) 2021/09/25(Sat) 21:43:13 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c30) 2021/09/25(Sat) 21:43:37 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c31) 2021/09/25(Sat) 21:44:00 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c32) 2021/09/25(Sat) 21:44:16 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c33) 2021/09/25(Sat) 21:44:27 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c34) 2021/09/25(Sat) 21:44:38 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c35) 2021/09/25(Sat) 21:44:50 |
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。 (c36) 2021/09/25(Sat) 21:45:04 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+48 カガミン いつのまにか、視線は貴方へ向けられていた。 どこかの誰かの朽葉色が、何の因果か栗色の髪を映す。 ゆらり、立ち上がる。 「ね、カガミン。オレさ、今スゲー最悪な気分なんだ」 どこかの誰かの指が、貴方の頬をなぞる。 「滅茶苦茶にしてよ。どんな酷いことしてもいいからさ」 どこかの誰かの掌が、貴方の項に触れる。 「痛くてもいい。なんかもう、どうでもいい」 (+51) 2021/09/25(Sat) 21:46:46 |
闇谷 暁は、バァン!!!!!!!!!!!!!!!!バキッ…… (c37) 2021/09/25(Sat) 22:06:32 |
8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/25(Sat) 22:19:50 |
8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/25(Sat) 22:20:38 |
8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/25(Sat) 22:21:32 |
8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/25(Sat) 22:22:51 |
8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/25(Sat) 22:23:29 |
8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/25(Sat) 22:25:01 |
8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/25(Sat) 22:25:31 |
8435 黒塚 彰人は、メモを貼った。 (a18) 2021/09/25(Sat) 22:30:55 |
南波 靖史は、ニュースを見ている輪には混じらずとも聞いていた。 (a19) 2021/09/25(Sat) 22:57:46 |
南波 靖史は、『同じだ』 (a20) 2021/09/25(Sat) 22:58:19 |
南波 靖史は、同じなのに違う。 (a21) 2021/09/25(Sat) 22:59:43 |
南波 靖史は、『それって何処が違う?』と『気付いた』 (a22) 2021/09/25(Sat) 23:01:14 |
南波 靖史は、ただ、左手薬指の指輪を握り締めている。 (a23) 2021/09/25(Sat) 23:01:53 |
南波 靖史は、『これ、誰との指輪だっけ』と、思い出しかけた。 (a24) 2021/09/25(Sat) 23:03:27 |
普川 尚久は、そうした時、何も考えられない様な、或いは目の前の事しか考えられない様な、そんな状態に身を置いてきた。 (a26) 2021/09/25(Sat) 23:35:31 |
普川 尚久は、過去に起こったいじめを、嫌がっていた訳ではない。 (a27) 2021/09/25(Sat) 23:37:56 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+55 『トモダチ』 テレビの向こう側はどんな世界だろう。 想像してみても、複数本のケーブルと埃っぽいテレビの裏側しか思い描けなかった。 「叩くのが嫌だったら殴って。 殴るのが嫌だったら、んー……鞄にさ、道具入ってたよね。 それ、何でも使っていいから」 最後の言葉を聞けば、周囲を見渡した。誰もいなければここでもいい。 「……」 視界の中に、黒髪の男を二人見る。 背丈の近い男>>a4を見た瞬間、自然な笑みが浮かび── 上背の男>>a11を視界に捉えた瞬間、その笑顔は失せた。 「場所、変えようか。適当な部屋でいいよね?」 液晶画面が歪んで映り込む眼鏡へ、視線を戻す。 鞄を片手に抱えると、先導するように歩き出した。 机と椅子の間を縫うようにすり抜け、出入り口で一度振り返る。 貴方を待っていた。 (+56) 2021/09/26(Sun) 0:04:23 |
黒塚 彰人は、欠伸をした。 (a29) 2021/09/26(Sun) 0:11:12 |
9949 普川 尚久は、メモを貼った。 (a30) 2021/09/26(Sun) 0:25:05 |
普川 尚久は、そのまま、談話室のソファーに腰掛けた。 (a33) 2021/09/26(Sun) 0:27:40 |
迷彩 リョウは、普川にだけ笑いかけ、手を振り返した。 (c40) 2021/09/26(Sun) 0:33:38 |
【人】 8435 黒塚 彰人 (13) 2021/09/26(Sun) 1:00:41 |
普川 尚久は、チャンネルをいくらか回し、それから消した。 (a36) 2021/09/26(Sun) 1:11:31 |
普川 尚久は、ソファーに転がるのに戻った。 (a37) 2021/09/26(Sun) 1:12:27 |
【人】 9949 普川 尚久>>+49 かがみぬまさん 「……? ん、ん…、、、あー…… ぁ が みぬま さん、だ……? 」人は、いい、、。……いな、いとこ、、どこでも…、、、 」ずり、一回分だけあなたの方に寄って、また動かなくなった。 (14) 2021/09/26(Sun) 1:44:23 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>闇谷 これは少年がテレビを見る前。彼が起きて直ぐのことだ。 とはいえ、時刻はとっくに朝と呼べる時間を超えていた。 小さな背中を丸め、食堂の入り口で足を止める。 そうっと中の様子を窺った。 目的の人物がいないと見れば、別の場所へ向かう。 明らかに人を探しているが、何故だか気まずそうにしていた。 (+59) 2021/09/26(Sun) 12:17:55 |
【人】 9949 普川 尚久>>+58 かがみぬまさん 片腕に鞄を抱き込んで、もう片方はあなたの肩。そのままよいしょよしいょされる姿勢だったが、重いとの言葉の後にふらとしつつも起き上がった。 コーヒーの香りがほんのりとして、すぐに消えた。 「 歩、ぃてて、止まら…んて……つくまで。 」歩く、歩く、歩く、歩く。それだけ考えて、姿勢を正すのに力を込める。動作による振動、感触、何もかももどかしい。でもきもちくはないから、ひとがそばにいるから。 (15) 2021/09/26(Sun) 14:21:09 |
普川 尚久は、鏡沼が連れるその部屋まで歩いていった。手を置く以外は、姿勢よく。 (a38) 2021/09/26(Sun) 14:21:27 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+60 闇谷 貴方の声を聞いた途端、安堵した。直後、自分の行いを思い出す。 咄嗟に爪先は反対側を向いたものの──、逃げるには至らなかった。 「……ツッキーの方が辛かったでしょ」 撫でる手付きの優しさに、昨日交わした約束が繋がった。 「オレはもう大丈夫。あの、……。 ごめんね。もうあんなことしない。 ヘンな物も食べないように気を付ける」 恐る恐る顔を上げる。 上手くできるかはわからないが、笑ってみせた。 (+61) 2021/09/26(Sun) 15:32:08 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+60 ところで、と言葉は続く。 「えぇと、 赤ちゃんはできた? もしできてたら、オレひとりで育てるからさ……」 貴方の顔と下腹部を交互に見る。 昼の食堂に、少年院ではまず耳にしないであろう問いかけが響いた。 (+62) 2021/09/26(Sun) 15:33:36 |
闇谷 暁は、…………。 (c41) 2021/09/26(Sun) 16:09:33 |
闇谷 暁は、……………………? (c42) 2021/09/26(Sun) 16:09:38 |
闇谷 暁は、????????????? (c43) 2021/09/26(Sun) 16:09:53 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>+62 迷彩 「待ってくれ何の話だ迷彩。」 視線が己の前で上下して 貴方を撫でていた手が止まる。 「……どうして……そう思った……?」 否定から入ってはいけない。 どうしてそんな考えになったのか探りつつ、 「俺は女性じゃないから赤ちゃんは出来ない……。 出来たとしてもすぐには分からないんだ、 一年……くらいか? 時間を掛けて育んでいくものなんだ……迷彩……。」 性教育の時間。 これからは毎日捕まえて何かしら本でも読み聞かせようかと本気で考えている。 「あと事実どうであれ お前ひとりに任せるつもりは 毛程も無いから安心してくれ………………。」 (+64) 2021/09/26(Sun) 16:12:08 |
貴戸 高志は、今も南波に投票したいと思っているぞ。お前ならいいものが撮れるのではという根拠の無い期待だ(?)。 (c44) 2021/09/26(Sun) 18:31:20 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+63 闇谷 今胸を支配する気持ちの名前は、昨日初めて知った。 ……許されるのは、嬉しい 。見 て、聞 いて、受け入れてもらえたように思えるから。「ん、……ありがと。 次からは食堂で食べるようにする」 同じ轍は踏まない。でなければ、貴方たちの赦しを無下に扱うことになってしまう。 そんなことは絶対にしない。そう改めて決意した。 (+65) 2021/09/26(Sun) 18:44:38 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+64 闇谷 そんな決意の直後。 「……え、赤ちゃんできないの!?」 リョウちゃん、本気で驚いた。冗談ではなさそう。 「中で出したら赤ちゃんできる、って母さん言ってたから。 へ〜、だからショーシカなんだ……」 わかってるのかわかってないのか、 深妙な面持ちで頷いている……。 おそらくあんまりわかってない。 「でも、もしできたら育てるの手伝ってくれる……ってこと?」 (+66) 2021/09/26(Sun) 18:45:51 |
迷彩 リョウは、何故か今だけ二頭身くらいに見える。 (c45) 2021/09/26(Sun) 18:46:16 |
【人】 9949 普川 尚久>>黒塚 「あ、黒塚さん」 夕食を食べに行く途中の廊下で、あなたを見かけた。探していたわけではないが、丁度いいので声を掛けて近寄る。 「丁度良かった。出来たら食べる前が良かったから」 頭ひとつ分は高いところにある顔を一度だけ見上げて。あとは胸にいつもの鞄をぎゅっと抱きしめて、まっすぐ前を見る。 (16) 2021/09/26(Sun) 18:56:27 |
普川 尚久は、なんでもないように言った。実際、なんでもなかった。 (a39) 2021/09/26(Sun) 18:57:19 |
黒塚 彰人は、組み敷く彼の背に、ぽたり。汗が落ちる。 (a40) 2021/09/26(Sun) 18:58:28 |
黒塚 彰人は、――――………… (a41) 2021/09/26(Sun) 18:58:35 |
黒塚 彰人は、ずるり。薄膜を被せた自身を後孔から引き抜く。目を瞑って幾度か擦り、吐精した。 (a42) 2021/09/26(Sun) 18:58:44 |
黒塚 彰人は、ビデオカメラの前、一人の少年を抱いた。 (a43) 2021/09/26(Sun) 18:58:52 |
【人】 8435 黒塚 彰人>>16 普川 立ち止まり、一拍置いて相手の名を口にする。 今回は過たず、『年上』である彼を呼び捨てることはなかった。 「尚久さん。……はい、何でしょうか」 黒い頭を見下ろし、言葉を待つ。 一度合ってすぐに外された視線を惜しいとも、幸いだとも思った。 (17) 2021/09/26(Sun) 20:00:03 |
普川 尚久は、視線を黒塚の胸から腹に落とした。自然と少し前屈みになる。「そうしてほしい気分だったから」 (a45) 2021/09/26(Sun) 20:12:45 |
黒塚 彰人は、普川の腹部を強く、拳で殴った。 (a47) 2021/09/26(Sun) 20:34:44 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>+66 迷彩 「出来ないが?」 出来ない。 「えぇと………身体の違いだな。 子供を授かる器官を持つのは女性だけだ。 俺たちには無いから、出来ない。」 そっと自らの腹部を摩って見せる。 「お前が散々遊んだゴムは、 女性を望まぬ……に、妊娠から守る為の物であり 俺たちの衛生面も保ってくれている訳だ。携帯しておくと良い。 少子化は……もっと大きめの社会的な問題だと思う……。」 少し屈んで貴方と視線を合わせる。 分かったか?と問う様は、明らかに保護者のそれだ。 「…… もし 出来たら、取れる責任は全て取る。手伝うと言うよりは、 行うべき義務を果たし、行える権利を行使すると言うか…… まあ、お前一人にはさせないから安心してくれ。」 (+68) 2021/09/26(Sun) 20:35:06 |
普川 尚久は、殴られて呻いた。背中の手がなかったらなぁと思った。 (a48) 2021/09/26(Sun) 20:39:22 |
普川 尚久は、短く、繰り返し息を吐く。ふ、ふ、……笑ってるみたい。ぼんやりと思った。 (a49) 2021/09/26(Sun) 20:51:51 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+68 闇谷 「うーん、わかった。じゃあ安心だね」 よくわかっていない返事だった。 ゴムなら今も持ってるよ、とポケットから取り出してみせる。 そんな頃合いだろうか。食堂と廊下の間にいた少年の耳に、聴き馴染んだ声が届いた。 軽く身を引き、廊下側へ視線を向ける。 目的の背中に声をかけようとして、噤んだ。 上背の男と話していたから。 (+69) 2021/09/26(Sun) 21:08:14 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+68 >>+69 何を話しているのだろう、と思ったその時。 背後からでも、明らかに殴られたとわかった。>>a47 「 ──テメェ! 咄嗟に出た怒声が、一歩踏み出した足が、止まる。 殴られた張本人から、つい先日聞いたばかりの話を思い出す。合点が入った。 「……、…………」 長く、長く息を吐く。強張っていた肩から力を抜く。 何を話しているかまでは、聞こえなかったけれど。>>18 何となく、予想ができる。 それでも。 視線は、上背の男を睨み付けたままだった。 (+70) 2021/09/26(Sun) 21:11:03 |
【墓】 4432 貴戸 高志>>暴行現場 聞き馴染みのある声を持つ人が、聞き馴染みのない勢いで叫んでいるのを耳にした。 普段通りの堂々たる足取りでやってきた少年は、ただならぬ空気の片鱗を拾い上げ>>+70 眉を顰める。 「…………迷彩?」 (+71) 2021/09/26(Sun) 21:29:33 |
貴戸 高志は、その場の様子を静かに観察している。その顔には表情が欠片も浮かんでいない。 (c46) 2021/09/26(Sun) 21:36:22 |
【人】 9949 普川 尚久>>暴行現場 思ったよりも人が集まってしまった。普川本人としては、いちにのさんのそれじゃあねで済む用事だったのに。 何かあれば聞く気だったので、黒塚が離すまで待つつもりだったが、そういう状況でももうないだろう。何かあればきっと後でも問題ないはずだし、何もなければそれでよかった。 「へいきよ」 黒塚の腕を抜けて、一言答えた。>>+72 「ご飯食べに行くとこだったんだ。ああ、えっとね? 肉豆腐がおいしかったよ。それと個人の好みになるけど僕野菜が好きで炒め物はオイスターソース使ってるのが好きだった。あとパン結構見かけたけど、どれも違っててなんか面白かったから、興味持ったら手に取って見てていいと思う。なんかこう、なんていうのか分かんないのが多いくって」 続けての早口は、事情を知らない者が見たら今の状況を誤魔化そうとしているように見えるだろう。実際には特別そんなことはなく、食事に向かうところに闇谷が居たから浮かびやすかっただけだ。 (19) 2021/09/26(Sun) 21:51:49 |
【人】 8435 黒塚 彰人 (20) 2021/09/26(Sun) 22:02:31 |
鏡沼 創は、何とは言わないけどふみちゃん人気だねぇと思いました。 (c47) 2021/09/26(Sun) 22:02:40 |
黒塚 彰人は、欠伸をした。 (a51) 2021/09/26(Sun) 22:07:21 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>暴行現場 普通ならば、被害者に見える普川に駆け寄るのが当然だろう。 しかし少年は鋭い眼差しのまま、怒気も隠さぬ声色を響かせた。 「なおひー。 ソイツに殴らせるぐらいなら、 次からオレに頼んで 」親しい人間へ語るにしては凄みの効いた、 嫌いな人間へ語るにしては奇妙な言葉。>>a50 自分でもどうしてこんなに腹立たしいのか、よくわからなかった。 普川に対する怒りはない。 自分の夢を嘲った、あの男の一挙一動が苛立たしいのは確かだ。 「……ツッキー、…………いや、いいや」 事情を説明しようとして、優先順位を決めた。 彼のどんな言葉も自分の友人に聞かせたくはない。 ……黒塚と普川達>>+72 >>19の間へ、割り込むように立った。 庇うように二人へ背中を向けたまま。 正面に立つ、黒い双眸を睨んだ。 自然と真上を見るような体勢になり、どうしても首が痛む。 「もう終わっただろ。帰れよ」 自分がこんなに低い声を出せることなど、知らなかった。 (+73) 2021/09/26(Sun) 22:16:03 |
迷彩 リョウは、本当は少し怖い。ただの強がりだった。 (c48) 2021/09/26(Sun) 22:23:25 |
迷彩 リョウは、強がるのが上手くなった。以前に比べれば、ずっと。 (c49) 2021/09/26(Sun) 22:25:26 |
【墓】 4432 貴戸 高志フードを被った少年を見やり>>+74、その場を静観していた者はようやく動き出した。 藤色が揺れる。いつも通り、変わらずゆったりと。 「……暁」 とん、と名前を呼んだ少年の肩を軽く叩き。 それから、続けて口を開く。>>19 >>+73 >>21 「迷彩。普川先輩。 もう夕飯の時間だ、夕食を食べに行くぞ。移動するなら俺たちの方だ。行こう」 「黒塚。眠いのなら仮眠でも取ってこい。その欠伸をなんとかしろ」 その声色は揺らぎなく。ただ静かに、淡々と紡がれる。感情を殺して周りを見るのは慣れていたから。 言い終えるや否や、フードの少年の手を取って歩き出そうと踵を返す。名前を呼んだ二名にも小豆色の視線を向けて、どうするかを眺めながら。 (+75) 2021/09/26(Sun) 22:34:20 |
貴戸 高志は、暴行に関わる二人が普段のままで、最年少が怒りを露わにし続けては状況は悪化していくだけだと判断した。 (c50) 2021/09/26(Sun) 22:40:02 |
貴戸 高志は、故に、彼らを一度引き離そうと試みる。彼らが話し合いを望むなら、止めはしないが。 (c51) 2021/09/26(Sun) 22:40:10 |
闇谷 暁は、手を取られれば、されるがままに。 (c52) 2021/09/26(Sun) 22:59:48 |
【人】 8435 黒塚 彰人>>暴行現場 「ああ、……そうだな、部屋にいようか」 ここにいるのはそもそも、普川に呼び止められたからだ。 その彼がこれ以上、用が無いのなら留まる理由もないだろう。 「……すみませんが、力加減を誤りました。 何か食うのなら、手当てしてからにしてください」 己が殴った彼の方を向いて、そんな言葉を寄越して。 集まった少年らへと背を向け、立ち去った。その足取りは早くもなく、かといって遅くもなかった。 割り当てられている、数日前までは小さな少年と過ごしていた部屋へと戻るのだろう。 (22) 2021/09/26(Sun) 23:11:37 |
【人】 9949 普川 尚久>>暴行現場 「ああうん、次があったらリョウちゃんにお願いする」 拒否の言葉を返す方が面倒なので、適当な事を置いた。>>+73 実際はどうするんだろう。きっとその時に考える。 リョウちゃんは黒塚さんの何がそんなに気に入らないのだろう。何かが合わなくて、気に食わなくなるような事が起こっていておかしくない人種だとは思っているが。 本当に、なんだか大事になってしまった。みんなみんな、別に気にしなくっていいのに。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」 何かを言おかと考えて、結局面倒になる。ため息すら、何かを言われそうで、開いた口は呼吸をするだけになった。みんなみんな、見たいようにものを見る。 だから自分はここに来られたし、居続けられていた。 (23) 2021/09/26(Sun) 23:46:00 |
普川 尚久は、「手当てはへいき」と言った。実際問題ない程度だったので。それでもしたがる人がいればしてもらった。 (a55) 2021/09/26(Sun) 23:46:17 |
闇谷 暁は、「黒塚、」 空いた方の手を伸ばして (c53) 2021/09/26(Sun) 23:48:26 |
闇谷 暁は、その手を下ろした。 (c54) 2021/09/26(Sun) 23:48:39 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>暴行現場 「…………」 「……わかっ、た」 冷静な、もしくは淡々とした声が鼓膜を揺らし続ける。 それが何だか寂しく思えて、怒りが少し和らいだ。 結局大きな背中が見えなくなるまで視線を送った後、>>22 踵を返し食堂へ向かう。 人を憎むのは、こうも遣る瀬無いのだろうか。 不特定多数を憎んだことはあれど、 誰かひとりに対してそんな感情を抱いたのは初めてだったから。 「ごめん」 その言葉は、誰に対してか。 小さく溢し、食堂へ入った。 (+76) 2021/09/27(Mon) 0:05:47 |
迷彩 リョウは、椅子に腰掛ける。いつも以上に姿勢が悪かった。 (c55) 2021/09/27(Mon) 0:14:29 |
【墓】 4432 貴戸 高志>>普川 最年長の少年と寡黙な少年の暴行現場を見てしまった後の話。 食堂。または、そこへ向かう途中か。 兎に角一緒にいるだろう迷彩少年や闇谷少年の耳には入らないよう距離を取った隙に、最年長者へと詰め寄って声をかける。 「普川先輩。少々よろしいですか」 表情はいつもの仏頂面のまま。極めて落ち着いた様子で、貴方にしか聞こえないであろう声量のまま話を続ける。 「……事情を話したくないのであれば無理に聞きませんが。黒塚に殴ってもらうよう頼んだのは、貴方にとって必要だったからしたことなんですよね?」 (+77) 2021/09/27(Mon) 0:29:47 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>【食堂】 とは言え、食欲もあまりないらしい。 海鮮鍋foodをゆっくりと食べ進めている。 「……あの。黒つ、アキちゃんとは何ともないから」 「急に怒鳴っちゃってごめん」 ルームメイトの呼び名を言い直し、再び謝罪を口にした。 明らかに何かがあったが、それを言う気はあまりないようだ。 (+78) 2021/09/27(Mon) 0:30:00 |
迷彩 リョウは、以外に食欲があった。でも魚がいっぱい入っていたので、食べにくそうにしていた。 (c56) 2021/09/27(Mon) 0:31:11 |
迷彩 リョウは、何なら野菜もあまり好きではない。最早苦行だった。 (c57) 2021/09/27(Mon) 0:33:31 |
普川 尚久は、煮物foodを食べることになった。 (a56) 2021/09/27(Mon) 0:36:55 |
【墓】 4432 貴戸 高志>>食堂 これは食堂に来た貴戸高志。 どこかの誰かさんのワクワクキッチンにより2回もえらいこっちゃになったので、もう食堂の食べ物は信じられなくなってきた。 ということで厨房を借りて夕食を作ることに。特別上手と言うわけではないが、レシピがあればそつなくこなせる少年だ。 白米にじゃがいもとにんじんの味噌汁、更に肉豆腐にもやしとツナの酢和え。デザートにしゃりしゃりの梨を切ってご用意。それを二人分持ってきた。 片方は闇谷に。もう片方は自分へ……と思ったのだが、迷彩の箸の進みが遅いことに気付くと肉豆腐の皿を少年の前に差し出した。 「迷彩。その鍋は嫌か?俺のものと交換しよう。此方に渡せ」 てきぱきと色々動いている。話は闇谷が聞くだろう……なんて丸投げしながら。 (+79) 2021/09/27(Mon) 1:01:06 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】 一人で去っていく黒塚にかける言葉が見つからないまま、 手を引かれてそのまま食堂へ。 普川の方へは、ルームメイトが向かっている。任せて良いだろう。 ゆるりと席に着いて、暫くして、 ルームメイトが手料理を運んできてくれる。 先程話したばかりの肉豆腐だ。 「……俺は、 迷彩が何もなく怒鳴るような奴だと思わない。」 それと同時に、黒塚も。 何もなく誰かを殴るような奴ではないと思う。 「無理に聞くつもりは無いが、 俺がお前を心配している事だけは覚えておいてくれ。」 味噌汁を啜る。 「……部屋、帰り辛くないか? とりあえず今日はうちに来るか……? このじゃがいもの味噌汁美味いな……。 」 (+80) 2021/09/27(Mon) 1:17:42 |
【墓】 0251 鏡沼 創暴行現場を見た。 集まってなにやら騒いでいるのも。 みんな大変だなぁと、他人事のように思いながらそれを眺めていた。 だって他人事だもの。 自分に振るわれなければ、何が行われようと構わなかった。 ……あ、でも早く仲直りしてもらった方が変な空気にならなくて楽だなぁ。 そんな事を思いながら皆が解散していくのを確認して、ちょっと遅れて食堂へと向かった。 (+81) 2021/09/27(Mon) 1:37:34 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>【食堂】 「うん、じゃあ、お願い」 肉豆腐を差し出されれば、>>+79 素直に応じた。 本当は豆腐もあまり好きではないが、魚や野菜に比べればましだ。 皿を持ち、まとめて二本掴んだ箸で掻き込むように食べ始める。 かけられた言葉>>+80には咀嚼をしながら小さく頷いた。 「部屋はもうずっと帰ってないよ。 テキトーな空き部屋使ってるからヘーキ。 二人の邪魔にはなりたくない」 ずっと、と少年は言うが、企画が始まる前までは当然自室で寝ていた。 空き部屋で寝ているのはここ数日の話だとわかるだろう。 数口飲み込めば、重い口を開いた。 「……何もなかったんだよ。向こうにとってはさ。 だから余計にムカつくっていうか。 オレの気持ちが、どこにも存在してないみたいで」 崩れた豆腐を見つめながら、ぽつりと呟く。 (+82) 2021/09/27(Mon) 9:55:33 |
迷彩 リョウは、漂ってきた臭いに(´・д・`)な顔をした。 (c58) 2021/09/27(Mon) 11:50:01 |
普川 尚久は、付け足して言った。「二桁いかんくらいなら、いいよ」 (a57) 2021/09/27(Mon) 12:05:08 |
普川 尚久は、この企画中、異能での治癒を何度か受けている。 (a58) 2021/09/27(Mon) 12:05:13 |
市川 夢助は、食堂に充満したやばい匂いに気が遠くなった。 (a59) 2021/09/27(Mon) 12:17:30 |
【人】 9949 普川 尚久>>+77 貴戸 「んー……? うん」 寄ってくるあなたの動きをぼんやりと目で追って。それでいて、耳に入ってきた音には淀みなく答えられた。 「涙を流したら、スッキリするだろ? そのくらいのことさ」 それくらいのことか? 自問したが、そうだからそう言ったのだろう。 「ふつうは人にたのむことでないし、見せるもんでもないな。 もっと気をつかうべきだった。さわぎにしてごめんなさい。 おなじことがないように、よくよくかんがえてこうどうします」 渡された反省文を読み上げただけのような、誠意のない言葉だった。 (26) 2021/09/27(Mon) 12:23:48 |
榊 潤は、流石にその缶を開けた食堂に行きたくないと思った (a60) 2021/09/27(Mon) 13:08:18 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>【食堂】>>+83 「邪魔じゃないなら、うん。今日はそっちで寝る」 温かい手料理など口にしたのは、ここに来てからだ。 きっと栄養もあって美味しいけれど、それでも何かが足りない気がした。 「でも寂しいのは、今に始まったことじゃない」 友人に作ってもらった食事を残すのは気が引けた。 調理に割いてくれた時間を無かったことにするのと、同じだと思うから。 薄く色づいた野菜を、肉と一緒に食べ進めた。 「そう。オレにとっては、何かあったんだよ」 貴方に心配はかけたくない、という気持ちはある。 だから、何も心配いらない。 そう意味を込めて、短い説明をした。 「……夢の話、した。 そしたら、笑われた。それがムカついた。そんだけ」 大人が禁じた、愚かな夢だ。 しかし少年にとっては、ようやく見つけた生きる希望だった。 本当は願っている。再び元の生活に戻れることを。 本当は期待している。もしかしたら、自分たちが許されるのではないかと。 世界はそんなに甘くない。 子供は知っているつもりで、ちっとも知らなかった。 (+84) 2021/09/27(Mon) 13:58:44 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】>>+84 「………良いよな? 今日だけと言わず、いつでも。」 言って、気付く。 勝手に決めても良いものだろうか。ルームメイトへちらりと視線を送る。 布団は……近くの部屋から持ち込んで来ても良いだろう。そんなことを考えつつ。 「……煩かったらすまん。」 自分は何とも思わないが、ルームメイトの声が大きい。 ……寂しさは紛らわせるのではないだろうか。 「…………、」 貴方の夢。 かつて自分勝手に口を挟み、怒らせたもの。 背中は押せないが、貴方の思いはよく理解していた。 「悲しいな。」 彼のために、何が出来るだろう。 探偵だ何だと名乗っておいて、余計なところで飛び込む癖に、いざ目の当たりにすると足が止まる。戻れないな、と、自虐の言葉と共にもやしを飲み込んだ。 「話して、笑われて……何か言われたか?」 (+85) 2021/09/27(Mon) 15:30:33 |
【墓】 4432 貴戸 高志>>26 普川 「そうですか」 手短に反応する。殴られる事を求めた理由に関してはその程度だった。 貴戸がもっと反応を見せたのは、その先。貴方の謝罪に関してだった。 「……俺が切り込みたかったのはそこです。 事情はどうあれ、殴るという行為は良い顔をされないものだ。己が当事者じゃないとしても。 だから、もし求めるなら人の目に触れないところでやる事をお勧めします」 目的であった話を伝える。話し終えるまで眉根は八の字に下がり、些か困惑の色を滲ませていた。 「…………先輩、謝り慣れていますか?」 (+86) 2021/09/27(Mon) 15:31:10 |
貴戸 高志は、迷彩を歓迎している。断る理由が無いし、心配する気持ちがあるのは相方と同じなのだから。 (c60) 2021/09/27(Mon) 15:33:37 |
【人】 9949 普川 尚久>>【食堂】>>+84>>+85 三人からはちょっとだけ離れた、それでも会話をするには遠くない所に座っている。料理を作り始めるのに少し問答をしていた貴戸と闇谷には「僕お腹いっぱいになる量取ってくから」と暗に自分の分は作らなくていいとの発言をしていた。 「ふぅん……プリンを毎日食べられるようになりたいも、 空を飛びたいじゃなくて飛行機になりたいも、 別に立派な夢なんにね」 暗に笑うことはないのにと言っている内容を、事も無げに呟いた。笑う人間の心理は分からないでもないので、普川本人としてはそう思っているわけではなかったりする。 普川はリョウちゃんに本当の願いがあるだなんて知らない。それを欠片でも察せる鋭さを持っていたら、普川はもっと思い通りに人生を過ごして来られた。 (27) 2021/09/27(Mon) 15:34:22 |
【置】 8435 黒塚 彰人 一人、少しばかり草臥れた寝具の上に横たわる。上着だけは壁のハンガーにかけて、履いたままのスラックスに皺が寄るのも構わず天井を眺める。 視界の外にある、畳まれたままの布団の存在を意識する。ここ数日、背景と同化しているそれ。今日もきっと、少年は戻ってこないのだろう。 随分と嫌われたものだな。そんな感想を抱く。抱いたものに、大した感慨も無かった。 本音を言えば、好意よりは敵意の方がいくらもマシだった。明確な何かがあれば、あるだけ。 しばらくは――二、三日程、ほとぼりが冷めるまでは――顔を出さない方がいいのだろうかと考える。 しかし問題があればあちらが避けるだろうかと考える。模範的な在院者は、おおよそ決まった時間に顔を出しているのだから。 そろそろ、この馬鹿げた企画も終わる頃合いだろうかとも、考える。 期待と落胆とを、思い起こす。 寝返りを打つ。慣れた匂いに、目を瞑る。 早く、早く、………… はやく。ここから、出してくれ。 いつかの暗闇よりは浅い、浅い眠りへ落ちる。 瞼の裏、焦がれる姿が映ったような気がして、けれどもぼやけていたので、いっそ世界ごと終わってくれと、さほど本気でもない、自暴自棄を願った。 (L0) 2021/09/27(Mon) 15:42:01 公開: 2021/09/27(Mon) 16:00:00 |
黒塚 彰人は、ノックの音で、浅い眠りから覚めた。 (a61) 2021/09/27(Mon) 15:47:53 |
【人】 9949 普川 尚久>>+86 貴戸 「……? 慣れてたらもっとそれらしく言えるんと違うかな」 我ながら相当気持ちが籠っていない謝罪だったと思っている。口だけで守る気が特にない、そんなふうには聞こえなかったのだろうか? 普川は首を捻った。 「貴戸さんがそういうことを言うと思って、 だから先に言われそうなことについて言ったよ。 意図のりかいはします。先のはつげんどおりです」 (28) 2021/09/27(Mon) 15:49:57 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>【食堂】 >>+85 「うるさい方がいい」 家に誰かがいるのが当たり前だった。 それでも時々、留守番をしたことがある。 テレビを付けたまま、硬い布団で寝たことを覚えている。 悲しいと言われれば、ややあって頷く。 あの時は恐怖心を覆い隠す為に、怒りを募らせたけれど。 怒りと恐怖の下に、悲しみがあったことに今気が付いた。 「え、うーん……」 何か、と言われて思案する。 あまり思い出したくない記憶を、隙間から少しだけ覗き込む。 黒い瞳と目が合って、すぐに目を逸らす。 「母さんに報いる気がないんだな、とか」 「だったら今ここで死んでも同じだ、とか」 ――――なあ、そうは思わないか。リョウちゃん? 少年の夢は、そう言われて当然の形をしていた。 ルームメイトの言葉は全てが正論だと、きっと誰しもが納得する。 それが正論で生きていけない子供の神経を逆撫でした、ただそれだけの話だ。 (+87) 2021/09/27(Mon) 16:12:01 |
素崎 真斗は、窓を開けて換気した。「死ぬかと思った……」 (a63) 2021/09/27(Mon) 16:12:13 |
【墓】 4432 貴戸 高志>>28 >>29 普川 殊更困った顔をした。少し考える為に瞼を下ろす。小さなため息を一つついて、それから瞼を持ち上げる。 「そうですか。 ……先輩。その言葉に誠意がこもっていようがいまいが、口から出た発言には責任がついて回ります。 別に俺は、貴方が自ら殴られるのを求めることに思うことは特にありません。先輩には先輩の事情がありますから」 淡々と言葉を紡いでいく。 「……ただ。こうして口先だけでも約束してくれたのに。それを破ってしまったら。……いいや、破るだけなら別に良い。 それで万が一、暁が再び困ってしまうようなことがあれば」 ▽ (+88) 2021/09/27(Mon) 16:16:10 |
普川 尚久は、「うれしいな、ありがとう」 少し的外れな言葉を返した。 (a64) 2021/09/27(Mon) 16:19:00 |
【墓】 4432 貴戸 高志>>a64 >>a65 「…………はあ」 ため息が止まらない。 「……俺は本当は、こんな事を言うつもりじゃなかったのに。 …………俺は先輩に、お礼をいう用事があったのに」 迷彩と闇谷が廊下で重なりあっているのを見た日。 真意がどうであれ、普川の言葉によって背中を押されて行動することができたのだ。律儀で生真面目な少年はその件に関してあとできちんとお礼を言おうと考えていた。 それなのに、今こうして飛び出した言葉はなんだ?感謝とはまるきり違う棘を含んでいる言葉ではないか。 「…………はあ」 ため息が止まらない。 的外れな言葉を耳にしながら、自身も食堂へ向かった。 (+90) 2021/09/27(Mon) 16:25:04 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】 >>+87 がたん! 音を立てて立ち上がる。 「───ッごめん、」 咄嗟にそう、口から出た。 苦しい記憶を開かせて、 あまつさえ言葉にさせてしまうなんて。 そこまでさせるつもりじゃなかった。 なんて言葉は、ここ以外だって通用しない。 知りたがって貴方の傷に触れた。 悪い、と呟いて再度椅子を引く、座る。 「……同じな訳ないだろ、 違うよ、違うんだ、リョウ……。 お前は望まれて産まれてきたんだ、 そんなことあってたまるかよ……!」 ここには居ない男の言い分も、理解できなくはない。 それでも情のせいか、目の前の少年の事ばかりが大切に思えてしまって 本当に、探偵失格だ、と瞳を細めた。 箸を取り落としそうになって、置いた。 (+91) 2021/09/27(Mon) 16:45:49 |
【置】 9949 普川 尚久「素直に努力する子は応援したくなるな、上手くいくといいね」 そう寄り添うように言って、返ってきた言葉に対して 『ああ、うん、やっぱりなぁ』なんて思ったことだけを、 僕は形にしたことにした。 きっと誰も良いことだなんて言いやしない。 だからお揃いの少年に向けた言葉は素直だった。 「小さな失望が沢山積み重なってそ。可哀想に」 そう嘲るように言って、返ってきた言葉に対して 『 僕は全然形にしていない。 ただ、この後からは出来たら叶えたげようと思った。 お揃いが素直にいやだった。鏡に映したみたいなとこに居ないでほしい。 「そうしてほしい気分だったから」 そうなんでもないように言って、返ってきた言葉に対して 『悪いことをしたな』と思いそうになったのを、 僕は形にしなかった。 別にどうでもいいと思ってくれると思ったから、頼んだのに。なぁ……。 悪いことなんてしなかったから、自己満足だけ後でしに行こう。 ( ちょっとした何かくらいは、叶っていいはずなんだよ。ああいう人ら。 ) (L1) 2021/09/27(Mon) 17:10:41 公開: 2021/09/27(Mon) 17:10:00 |
9949 普川 尚久(匿名)は、メモを貼った。 2021/09/27(Mon) 17:10:46 |
【墓】 7734 迷彩 リョウ>>【食堂】 >>+91 立ち上がった貴方に、少年は目を丸くした。 大したことを話したつもりなど、微塵もなかったから。 死ねと言われたことが悲しかったわけじゃない。 自分の夢を、生きる理由を、 ちっぽけなものだと扱われたことが悲しかった。 貴方の感傷が、理解できない。 「やっぱりそうだよね? ここで死んだら、同じじゃないもん」 故に。 的外れな言葉を、そうと気付かず平然と返した。 「でもさ、でもさ。望まれて産まれただけじゃ、」 ほんの数年で見える世界と常識は一変した。 無学な少年でも、大人達が何を言わんとしているかは察しがつく。 「────生きるのを許された、ってことにはならないよ」 これは曲論だらけの少年が学んだ、数少ない正論だ。 (+92) 2021/09/27(Mon) 17:22:34 |
貴戸 高志は、何事もなかったかのように食事を進める。ふと家族の事を思い出したが、もう関わりのない話だ。 (c63) 2021/09/27(Mon) 17:35:27 |
【墓】 1117 闇谷 暁>>【食堂】 >>+92 口を一文字に結ぶ。 具材が沈殿していく味噌汁の色が、薄くなっていく。 貴方はいつだって変わらず、理解してくれない。 けれどそれで構わない、理解し合うだけが『友人』ではない。 だから。 「 生きるのに許可なんて、いらない。 誰の許可が必要で、 誰にダメだと言われて死ぬんだ。 もっと好きに生きて、良いんだよ……」 好き勝手に、言葉をかける。 「リョウは、 誰かに許されないから死ぬのか?」 貴方からそんな言葉が出た事が悲しいと、 そんな想いだけは、知って欲しいから。 「だったら俺は、 お前が死ぬのを許したくない。」 正論なんて、くそくらえ。 (+93) 2021/09/27(Mon) 20:19:02 |
貴戸 高志は、箸を拾い上げて席を立つ。少しだけ、胸が苦しくなった。 (c65) 2021/09/27(Mon) 20:42:20 |
普川 尚久は、ごちそうさまでした。そのまま話を聞いている。 (a67) 2021/09/27(Mon) 20:43:04 |
貴戸 高志は、箸ごと手を冷水に浸しながら考え続ける。 (c66) 2021/09/27(Mon) 20:44:39 |
貴戸 高志は、思考の海に浸り続ける。人は、いつから人に許可を求めるようになってしまったのだろう? (c67) 2021/09/27(Mon) 20:45:11 |
黒塚 彰人は、手を伸ばし、“お前”の頬を一度、撫ぜた。 (a68) 2021/09/27(Mon) 20:56:30 |
【置】 0043 榊 潤タイムリミットはもうすぐだ。慌ただしく上の連中は何かを用意していて。 思い残すことが無いわけではないが、彼らに挨拶をする必要があるだろう。 適当にばらまいただけのあの環境は、上の人間にお気に召しただろうか。 そして、褒美が与えられたとして。俺に意味をなすものなど無いのだが。 榊潤の罪は、既に全て証明されている。 "事故"で病院を経営していた両親を亡くして製薬会社を率いる叔父に引き取られ、裏で麻薬の密売人をしていた。 それが悪事だと知る前に、たたき込まされ、そのクスリの正体を知ってもそれが罪であるとは認識することが出来ない。 罪は、軽い。一年もすれば出されるものだ。だから"出所"は近い。 ―――眠れなくなったのはいつからだった。 ―――それは何年前だった? ―――一体いつから、俺は。 ―――17の誕生日を祝われたのは、何年前だ? 教わったことが本当ならば。 今の俺には、どうでもいいことなのだが。 (L2) 2021/09/27(Mon) 20:57:12 公開: 2021/09/27(Mon) 23:55:00 |
【置】 8435 黒塚 彰人【プロフィールカード】 番号:8435 名前:黒塚 彰人(クロツカ アキヒト) 年齢:推定18歳 異能: 伏せる クローン生成。昨日までの己の複製を生成可能。 収容歴:6年(うち、当院に1年数ヶ月) 犯罪歴: 保護者 殺人罪、および複数の余罪により死刑判決、執行済み。保護者 未成年への暴行罪、および複数の余罪により服役中。 それにより保護処分とされている。 ひとこと:「これでいいでしょうか」 「開示する必要があると思いました」 同室:迷彩リョウ (L3) 2021/09/27(Mon) 20:57:17 公開: 2021/09/27(Mon) 21:00:00 |
黒塚 彰人は、プロフィールカードを書き換えた。 (a69) 2021/09/27(Mon) 20:57:25 |
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