情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【墓】 子天狗 茅[ 駄目、と言ったのに――――!! >>+14ほれ、なんて気安くその場所を刺激してくるヒトの悪い天狗さま、それでも“悪いようにはしない”のを知っているので、助けを求めるように手を伸ばす 伸ばした指先が天狗さまの着物に触れ、捕まえて、爪を立てて] ぁあ…… ッんッ!![追い上げられて、高みへと押し上げられて、導かれて、 白濁を放つ] ぁふ……ッぁ、あ [びく、びく、と不随意に跳ねる身体をいなしつつ、頭を撫でてくれる手に頭を押し付けるようにして、強請る ほろほろと零れる涙を止める術はなくて、はふはふと熱い息を継ぐが、中々収まるものでもない そして促されるまま、しがみつこうと手を伸ばして、わずか背が浮いたところで、ぐ、と引き寄せられて] (+0) 2021/06/28(Mon) 14:07:25 |
【墓】 子天狗 茅〜〜〜〜ッ!!!! [深く貫かれたような衝撃に、声もなくまた絶頂を繰り返す。>>+3:15 だらだらと溢れた白濁には勢いはなく、縋ることを赦された背に爪を立て、その首筋に顔御埋めて震える身体を抑えようと、きつく身を寄せる 奥を押し上げるようにして揺さぶられるものだから、あっあっと押し出される声も抑えられず、呼吸もままならない] ぁ…ぁ……、 [待ってくれているのだろう、動きこそないが、深く埋め込まれたまま、体表を撫でられて、きゅんと締まった後孔は、またありありと胎内の形を伝えてくるものだから、どうしたって足腰に力なんて入らなくて、ずず、とより深くを、より奥をゆっくりと突かれるようで、頭の内側がチカチカと瞬くようで] (+1) 2021/06/28(Mon) 14:08:43 |
【墓】 子天狗 茅ぁう……ぅ… ふか…深ぃぃぃ…… [ぐぅと胎の奥が押し上げられる気配に慄いて、挿入っちゃいけないところまで挿入っちゃいそうで、ますます天狗さまにしがみつくのだけれど、うまく力の入らない指先では支え切ることなんかできなくて、 力の入らなくなった身体はどこまでも天狗さまのイチモツを受け入れようと、開こうとして、ず、と少しずつ、少しずつ、腰が落ち込んでいくものだから] ぁ、ぁう、う…… だめ、ぇぇ……… [ぶるぶると震える身体の芯を押さえ込まんと、目の前の肩口にかぷりと噛み付いた。**] (+2) 2021/06/28(Mon) 14:09:35 |
【墓】 天狗[気に入ったものに意地悪をしたくなるのはヒトも物の怪も同じ いや、これはただの天狗の気質ではあるのだがそれはそれ 追い上げれば追い上げるほど好い反応が返るものだから>>+0 ゆっくりじっくりなどしていられなくて] しがみついてええぞ [爪を立て耐える様子にそれだけ言って、落ち着ける位置を探して一息つく 身じろぎをすれば自然、打ち込まれた熱杭は奥深くへと向かい 容赦なく不慣れな茅を追い上げていくだろう>>+1 息も絶え絶えの茅をもう一度撫でる 先ほどまでまぐわうことの意味すら知らなかった体が 苦しみながらも受け入れ、感じてくれていることが嬉しくて仕方がない] (+3) 2021/06/28(Mon) 20:33:01 |
【墓】 天狗 そうじゃ、茅の奥深いところにワシが居る ちから この、いっちばん深いところにな、ワシの精をたっぷり注いじゃる [そう言って軽く揺らせば、力の入らない腰が落ちて ずぷりと全てを飲み込もうとしていくのが天狗にもわかる 噛まれる肩の痛みさえ愛しく、心地よく>>+2 天狗にとってはほんに些細な痛みではあるけれど こうも確かに望まれたことなど初めてなものだから 緩く、緩く茅を抱き返し、支えて] そうやって噛んで、しがみついちょれ もうすぐじゃ……それでワシらは本当に 「繋がれる」 [言い終えると同時、腰を揺らし突き上げ残り僅かを飲み込ませ 届いたその最奥を抉るように捏ね回すようにしながら 己が妖力を逸物へと集中させる 中で、それが大きさを増す、思いを成就させんと、跳ねる] (+4) 2021/06/28(Mon) 20:35:02 |
【墓】 天狗[ 翻弄する 、愛しきものを、踊る体を、強く締め付け求めるそのその中を翻弄される 、愛しきものの声に、艶めかしく踊る体に、茅自身に体の間で揺れる茅の子天狗を捕らえ、ともに果てんと擦り上げ] 茅……茅、受け取れぃ ワシの妖力……お前が眷属となった証の力じゃ……!! [残る腕で腰を抱き、ず、と引き寄せ届く限りの最奥を突く そうして、妖力の塊となった精を余すところなく注ぎ込むと 茅の体を支えるように抱きしめて 互いの身が落ち着くまで、暫し虚ろ気に余韻に漂う**] (+5) 2021/06/28(Mon) 20:37:54 |
【墓】 子天狗 茅[しがみついても、啼いても、それでも胎内に深く埋め込まれた熱を受け入れる>>+3のは、茅自身がそれを欲するからであって 決して被虐趣味の為した業ではない ] ぁ、あう……ッ、ぅ [揺らされて、胎の奥をこつりと小突かれて>>+4、びりびりとした刺激に一瞬だけ身体が強張るのだが、跳ねた分だけまたつながりが深くならんと、大地に引き寄せられるように、胎の内側は既に奥まで達しているはずの天狗さまをもっと引き込む様に、天狗さまを舐めしゃぶる あぐと齧った肩口も、痛みが無いわけでもないだろうに、赦されるから、甘えた心持ちのまま、あぐあぐと噛んで、 気持ちよいのだと、耐えがたいくらいに善いのだと、言葉にならない分、身をもって伝えたくて それを受け入れるかのように優しく抱きしめられれば、嗚呼、胸の内を占めるのは 多幸感 (+6) 2021/06/28(Mon) 23:28:11 |
【墓】 子天狗 茅っ ぁーーーー… ッ[『繋がれる』と、言葉と同時、最奥を、文字通り 『貫かれる』 その衝撃に刹那、頭の中が真っ白になって、がく、と頭が後ろに落ちかけて、一拍遅れて快感の奔流に無理やり意識を引き戻される] あーーーー ッア ……ッ[何度達したか知れないのにまだ天を衝いて震える中心まで刺激されてしまえば、もう、耐えようもなく 最奥と思っていた場所に食い込んだ槍先から、熱い精を注ぎ込まれ、胎の内側から焼かれる様な錯覚に、びくびくと内腿を震わせて、けれど注がれるものを一滴でも逃すモノかといわんばかりに喰い締めて、締め付けて] ひゅ……ッ [細い息が喉を通り抜ける音だけを残し、息を止めた ぼやける脳内に、けれどしっかりと抱きしめられた温もりだけがはっきりとしていて、 一度強張った身体から、ゆっくりと、ゆっくりと、力が抜けて、 暫くの間をおいて、ただその体温に身を任せ、茅の唇から深い息が吐きだされ、 漸くくったりと弛緩した**] (+7) 2021/06/28(Mon) 23:29:45 |
【墓】 天狗[肩口を何度も噛む仕草も、感じ入っているからと思えば止める気もなく>>+6 苦し気な中にも悦ぶかの色を見つけ、この嫁を永劫自分のものにできるという悦びに酔う ヒトであれば早々届かぬ奥の奥、本来なら触れることのない場所を貫く>>+7 つい先刻拓かれたばかりの茅の体には強すぎる悦を与え 互いの全てを繋ぐための一撃を放って] っ、く…… [声にならぬほどに喘ぐ体を支え、搾り取られるまま全てを飲み込ませ きゅうと食い締めるその場所に、形を覚えさせるかに震わせて 息を、 止める 息が、 止まる 一瞬の静寂は、互いが確かに繋がったことを示すが 強張ったままの姿にふと不安になる 壊れることはないというのに] (+8) 2021/06/29(Tue) 0:42:26 |
【墓】 天狗[ようやく呼吸を取り戻し、くてりと弛緩する背をあやす] よう頑張ったの、茅……これでワシらはずっと一緒じゃぁ [その天狗の声も、今までにないほどに満たされていたかもしれない 初めての事ゆえに比べるものはないのだが 生まれて初めてヒトを愛しいと思った、その茅がヒトではない天狗を受け入れた それが嬉しくて、嬉しくて] あ、 いかん ……[嬉しい、と同時にまた欲が湧きかけて顔をあげる いくら死ぬことはないとはいえ、休むことは必要だろう 何しろ、一度目からほぼ間をおかずに致してしまったので] (+9) 2021/06/29(Tue) 0:43:46 |
【墓】 天狗 ちぃと我慢せいよ [声を掛けて抱いた腕を緩め、すっかりぐちゃぐちゃの「白無垢だったもの」へと寝かせ ゆっくり、ゆっくりと引き抜くと、元白無垢で体を(主に下半身を)包み] ここじゃ休めんじゃろ、ワシの住処まで戻るとしようか そんで、一休みしたら村に「挨拶をしに」行くんじゃ [洞穴の入り口は隠されているから、今が昼か夜か定かではないが まだ茅がここにきて半日も経っていない、はずだ そんなにも早く「喰われたはず」の者が現れたとなれば、さぞ見ものだろうと笑い 茅を抱き上げようと手を伸ばす 腕の中に納まれば、大事に、大事に抱きかかえ洞穴から出て 翼を広げ住処へと] (+10) 2021/06/29(Tue) 0:45:25 |
【人】 天狗[さて、天狗の住処は山の頂近くにある 先代の天狗を追い出し住み着いたその場所は簡素な作りの小屋なのだが 中には人に必要な家財道具が一通りそろい、厠も竈も備えてある 何なら風呂まであるのだが、それを使ったかそのまま休んだか さすがに今日は無理は出来ぬと一応は自重して いずれにせよ、一心地つけば、村へと向かおうとするのだろうが**] (0) 2021/06/29(Tue) 0:46:33 |
【人】 龍之介[申し訳なさに塗りつぶされていたから 何が起きているのか分からぬまま、 それでも、できるだけ体重を掛けてしまわぬように 片足で体を支え 付いていったのだけれども、] (2) 2021/06/29(Tue) 11:00:14 |
【人】 龍之介[どうしたら、伝わるだろう。 どうしたら、伝えられるだろう。 平気なのだと、 命に別状は無いのだと。 それから、それから、それから────…、] (6) 2021/06/29(Tue) 11:01:26 |
【人】 龍之介[驚きながらも もう一度試してみれば、 今度は、もう少しはっきりと音になった。] … だいじょうぶ、ですよ だから、 泣かないで… [自分が知っている昔の声よりも 低く、胸に喉に響く。] (8) 2021/06/29(Tue) 11:01:56 |
【人】 龍之介[もし、 腕の力が緩んでいるようなら振り向いて お顔を見つめながら、 強く抱えてくださったままなら、そのままに。 久しぶりだから ぎこちなさはあるけれど 伝えられる喜びを噛みしめるように ゆっくりと語りかけていく。] みくまり様 は、 少しも わるくないです むしろ… これの、おかげで たすかったんですよ 目に 一突き してやりました [お借りした懐刀を 袂から大切そうに取り出して差し出すと ありがとうございます、と柔らかく笑んでお返しして。] (9) 2021/06/29(Tue) 11:03:33 |
【人】 龍之介[そうして更に、付け加える。] それに、 みくまり様が なおしてくださったんですよね? 足も 腕も もう、まったく痛くなくなり… ‥‥ぇ、っ ? [傷口を確認しようと 破れた袖を覗き込んだところで目を瞠る。] (10) 2021/06/29(Tue) 11:03:56 |
【人】 子天狗 茅[茅は元来、取り立てて特別なこともない、どこにでもいるような、ありきたりの存在だ どこにいたって目立ちもしないが忌避もされないような けれど寂しがり屋で、誰かと共にありたいと言うのは意識していなくても根源的な願望として持っている だから、情をかければ、大切にすれば、同じだけの、いやそれ以上の情を返したものだろう 利用せずとも茅は、きっとお嬢さんの身代わりを買って出たし、天狗さまの抱えた寂しさに気づけば共にあることを選んだかもしれない けれど、全てはたらればだ。 実際は、そうはならなかった。 だから、状況次第では守護神たり得た素質があっても、茅の行き着く末は………] (12) 2021/06/29(Tue) 21:49:25 |
【人】 子天狗 茅 ぅ、 [気づけば身を清められていた。 その気になれば子天狗は、その妖力で自身を清めることくらい、造作もない けれどこの子天狗、天狗さまに甘やかされ、世話されることにすっかり味を占めてしまいそうだった。 今度はきっと、俺が天狗さまの身を清めてあげよう。 目覚めて早々、両腕を差し伸ばし、天狗さまに口付けを強請る。 愛されている、愛しまれている、なんて、実感を得るためだけの、些細な我儘だ。 撫でる掌が好きだって、伝えたら、また撫でてくれるかな。 ぐいぐいと額を押し付けるようにして、甘える。 顔を上げれば視線が出会って、茅はふわと笑った。] (13) 2021/06/29(Tue) 21:49:45 |
【人】 子天狗 茅[子天狗になって、ヒトの営みのほとんどは不要であることを、誰に教えられずとも知った きっと、天狗さまだって、必要ない けれど茅はまだ、その意味に気づかない きっと、この天狗さまの住処のあらゆる設備は究極、“嗜好品”だ ]食事にしろ、入浴にしろ、それらが“娯楽”たり得るのであれば きっと、天狗さまは元々…… けれどまだ、茅はそのことに気づかない 気づけない だからこそ…… 天狗さま、 ………いこう? [無邪気に、何の憂いもなく、 かつてヒトを捨てたであろうひとの過去に思い馳せることもなく、 ただただ純粋に、 “共に何かを為す”ことに楽しみを見出して、 強請るように、誘うのだ**] (14) 2021/06/29(Tue) 21:50:32 |
【人】 鬼 紅鉄坊[ 今は他人のようにしか思えない自分を見つけたとして、 何を思うのは鬼には未だ分からない。 それでも、千の想いが喜ばしかった。 この子がいれば何かが悪いように傾くとは、思えなかった。 ──だが。 眉を寄せ、少し遠くを見るように考え込んで。 再び口を開けば、重くなった声で語る。 ] とはいえ、今更その手段など…… [ ありはしないだろうがな、と。 ]* (16) 2021/06/29(Tue) 22:55:22 |
【人】 天狗[住処について、とりあえず身を清めてさっぱりした方がよかろうと風呂に行き まだ動くのもおぼつかない茅の体をきれいに流す。 何しろ 動けなくしたのは天狗だから して、甘えているのがわかれば尚のこと慣れてきて体力が追い付くころには尻に敷かれているかもしれないがそれはそれ そうして、暫しの眠りののちに目を開ければ確かにまだそこに茅がいて>>13 強請られるままに唇を重ね、慈しむように背を撫でる じゃれつく様子は無邪気なままで、それもまた天狗を嬉しくさせるのだ] 普通にいろいろあって驚いたか? 今までの嫁には必要なもんじゃった、ワシには真似事でしかないがの [人の営みそのまま持ち込んだ住処の理由をそう告げる だがしかし、眷属となり同じく必要なくなった茅とあっても、きっと「真似事」を娯楽と楽しむのだ 天狗は知らない、本当の己が望み、何故「ヒトの営みを真似るのか」 ]得られなかった「ヒト」としての…… だが、それは知る必要もないことだ 天狗は、ヒトではないのだから (17) 2021/06/29(Tue) 23:56:24 |
【人】 天狗 ああ、そうじゃな、行くとするか [無邪気に、これからすることが楽しみであるかのように茅が誘う>>14 かつて、天狗が生まれた村を潰したように そうしてヒトを捨てたように 茅もまた、育った村を捨てるのだが、天狗がそれを憂うことはない きっと茅は、それでも純粋なままでいるだろう 無垢で無邪気なものほど、実は恐ろしいのだが] きっと驚くぞ、茅 ほれ、飛んでいくからしっかり掴まっとけ [手を差し出せば、きっと茅は腕の中に納まるだろう 何しろ茅の翼は飛ぶには小さい 育つ可能性は、あるかもしれんが そうして、愉しげに翼を広げ麓の村まで飛んでいく 村では今何が行われているか知らぬが、その村の集落の中心に降り立って] (18) 2021/06/29(Tue) 23:59:09 |
【人】 天狗 此度の件で天狗が礼を言いに来たぞ ほんに、此度の嫁はいい嫁じゃった のう、 茅 よ[腕の中の「嫁」にそう声を掛ける 礼といいながら気配が穏やかではないのを村人はどう思うか] お前からも礼を言うとええ [言いながらそっと茅をおろし、囁くのだ] (19) 2021/06/30(Wed) 0:00:22 |
【人】 鬼の花嫁 千─ それから ─ [今までより少し担うものが増えた暮らしの中、合間を見つけては寺の中のあちこちを探る。 しかし可能性は目に見えて低く、成果は生まれない。 見つかる殆どが千の輿入れが決まってから、或いは暮らし始めた後に運び込まれた真新しい品ばかりだったからだ。 抱えられ、初めて連れて来られた時 人ならざる者らしい場所だと、鬼に人間らしい塒など必要もないのだと感じたものだが 改めて見ると何とも空虚なことだろうか。 かつては眠る為、喰らう為にだけ使われる場所だった。そう思えてならない。] (20) 2021/06/30(Wed) 1:37:11 |
【人】 鬼の花嫁 千[心亡い鬼子を迎えた、心在る鬼。 知恵を授け生き方を教えたのが山の主の如き妖怪ならば、では誰が心を育てたというのだろう。 怨嗟を抱き血肉を欲する同胞の犇めく山で、己が選んだ道とはいえ、贄を送る責務を長年独りで務め。 何処で鬼子とその母親に優しく接し、思い遣るだけの心が生じたというのだろう。 塗り潰された喜ばしい思い出、大切なものの残香がそうしたのなら ──それが千にとっての紅鉄坊との出会いと等しいならば 断片だけでも見つけてやりたいと、千は諦めることなく手足と頭を毎日動かし続けた。] (21) 2021/06/30(Wed) 1:37:28 |
【人】 鬼の花嫁 千[しかし、やはり実りは生まれない。 寂れ朽ちた敷地にも何かの手掛かりなどありはしなかった。 まさか自分を襲った者達を山の暗がりから見つけ出すわけにもいかず、知っていたとして嫌う同胞の為に語るとも思えず。 やはり鬼の語った道理、知る手段はありはしないというのか。 過る思考が現実的と考えても、見つけられずとも変わらず二人で暮らしていけると知っていても、諦められなかった。] (22) 2021/06/30(Wed) 1:38:08 |
【人】 鬼の花嫁 千─ →紅鉄坊の部屋 ─ [翌朝、話があると早々に鬼の元へと訪れた。 言葉少なく、相手の足の間に座るような形で共に文机に向かう。 二人が共に置かれた書物を読むには、多分それが一番楽だ。] 紅鉄様は、これをさとが忘れて行ったと言ったな 俺は……違うと思う きっとわざと置いて行ったんだ あんたが望むのなら、知ることが出来るように [常の饒舌もついに見つけた誇らしさもそこには無い。 緊張が、目的の記述を探す手を鈍らせた。] (23) 2021/06/30(Wed) 1:39:35 |
【人】 鬼の花嫁 千この名前に、覚えがあるんじゃないか [見せたのはその全てではなく、火傷の跡がある流れ者の男が山の僧侶に拾われ、共に贄に選ばれてしまったという記述。 余所者であり村から離れて暮らした男についてはあまり書かれていない、ただ長年寺で過ごしていたらしい僧の名前がそこにはあった。 許可を貰いこの部屋を調べた時、見つけた石版から読み書きが出来ることは知っている。 それでももし難しい様子なら、声に出して読み聞かせるが。**] (24) 2021/06/30(Wed) 1:40:12 |
【人】 鬼 紅鉄坊……これは、 [ やがて、示された文字の連なりは凄惨な過去を綴る>>24 大きな流れの中に点在した、小さな村の陰の歴史。 ある僧侶と流れ者が辿った末路。 理解出来る筈の言葉が、思うように頭に入らない。 やがて千が声とした名を、子供のように追い掛け繰り返し。 ある一瞬で、隻眼を見開き身体を強張らせる。 ] ああ、そうだ。そうだった…… 私は、この僧に命を助けられた……そして、共に殺された [ 夢を見ているような朧な声が、取り戻したものを告げた。 意識の外で震え、小さくなっていく。 それでも抱えた花嫁の耳には、全てが届くだろう。 ] (27) 2021/06/30(Wed) 19:22:26 |
【人】 追憶 紅鉄坊とても寛大で慈しみ深い方だった いつ死んだって構わない、そう思う程絶望していた私を 老いた身で懸命に看病し、励ましてくれた 山の鬼のことを、恐れるのではなく憂い 危険な場所から離れず、彼らが救われることを祈り続けていた 数多の恩を受けたというのに 守れなかった……私はいつでも、無力だった [ 取り戻さなかった──千が見せることを選ばなかった記述の中 そこにいる親代わりのような誰かのことも 僧に宿っていた面影が、曖昧に輪郭を形作る。 湧き上がるのは温かさと、それを奪われた喪失感。 ] (28) 2021/06/30(Wed) 19:22:49 |
【人】 鬼 紅鉄坊よく見つけてくれた、礼を言う これで充分だ……充分過ぎる程、取り戻せたよ 千のお陰で思い出し、受け止めることが出来た [ 悲しみも憎悪も、その声には宿らない。 鬼がかつての生の全てを思い出すことは無かった。 それでも、喪ってしまった大切なものの記憶は蘇った。 心を落ち着ける時間を、千の体温を感じたままに暫く得てから 再び口を開き、切り出そう。 ] (29) 2021/06/30(Wed) 19:23:32 |
【人】 鬼 紅鉄坊千、お前に伝えたいことがある だが、それはとても大きな話で 私たちだけではなく、山にも村にも影響が出てしまう 長い間変わらなかった二つの関係が、大きく揺らぐのだ だから、待っていてほしい 私の心が決まるまで、重い選択をする覚悟が出来るまで [ 触れた手をそのままにしてくれていたのなら、 そっと握り込んでから離し、言葉を続けるだろう。 ] (30) 2021/06/30(Wed) 19:23:55 |
【人】 鬼 紅鉄坊冬が明けたら、きっと告げよう あの花が──梔子が咲く前に …………必ず全て、話すから [ 背中から抱く腕の力は、人間の身には少し痛い程に。 今だけは緩めることが出来そうにない。 ]* (31) 2021/06/30(Wed) 19:24:11 |
【人】 将軍 かんぅ―祝言― [どんどこどーん はあえいさ、えいさあ。よよいのよーい。いや何処の祭りだ。かんぅの心は今燃えに燃えていた。滝の中なので実際に燃える事はできないが、心は今有頂天。そのうち、叫び声をあげて山に飛び出しかねない。なぜそんな事になっているかというと、今日が祝言だからである。 すでに婚姻はすませた身 (かんぅ視点)] (32) 2021/06/30(Wed) 22:05:04 |
【人】 将軍 かんぅ[だが、式はまだだった。 つまりかんぅと婿殿はあれほど愛し愛されあっていたのに事実婚の間柄だったのである。(かんぅ視点)というわけで、結婚式はじめました。纏うは白い花嫁衣裳。 背負うは青龍偃月刀。祝いの席の周りにお集まりの皆様は婿殿使用人たちであり、用意されたお酒を前に 正座する姿は服装が服装じゃなきゃ 様になっただろうに 隣に座るはずの婿殿の魂は抜けてないだろうか。 昨日もかんぅったら頑張り(はっする)すぎちゃったから ――ちなみ、下は履いていない*] (33) 2021/06/30(Wed) 22:05:57 |
【人】 鬼の花嫁 千…………まるで紅鉄様みたいな人だな [全てを漏らすことなく聞き遂げて、小さく息を吐いて口を開く。 死を望む者を立ち直らせる真っ直ぐな心、 己を犠牲にするかのように誰かの為に独り生きる様。 やはり鬼の心はかつて大切だった者達が創り上げたもの。 変えられない過去を嘆いたり、人間であった頃の鬼の無力さを否定するよりも きっと大切だったのだろうその記憶を分かち合うことを、千は選んだ。] 俺は少しばかり埃塗れになっただけだぜ 頑張ったのはあんただ、そうだろう ──なあ、よく戻ってきてくれたな [余所者の妖怪との戦いで怪我をしたあの日に似た台詞。 鬼の身体は今はずっと傍にあった。だが、心は過去を視た。 その上で常のように呼び掛けてくれる鬼のままで在るのが、とても喜ばしかったのだ。] (35) 2021/06/30(Wed) 23:40:35 |
【人】 鬼の花嫁 千……なんだい、随分先の話だなァ そんなことを先に言われると、気になっちまうよ どうせ俺があんたの言うことを拒むわけがないんだから、 そこは安心して、他の問題について考えな [暫くの沈黙の後に、握り、離れてゆく手。切り出された話。 取り戻した記憶が鬼に何かを決意させたのだと千にも分かった。 少しの間を空け首だけが軽く見上げるようにして振り返り、態と茶化すように軽く応え口角を上げる。 本当はその重みを分けてくれと、出来ることは無いのかと言いたかった。 それでも、たかが二十年と少しを生きた人間には背負えぬものだと察して、想いは押し留める。 きっと互いに受け取れない荷と受け取れる荷があるのだ。鬼には握り飯を作るのが難儀だったように。 ならば只、巡る季節の先で来る時を待つだけだろう。] (36) 2021/06/30(Wed) 23:40:50 |
【人】 鬼の花嫁 千なあ旦那様。今日も朝から寒いなァ だからまだ……このままでいようぜ [痛い程の力は、しかし抱えた人の子を潰すものではない。 かつて人であり今は鬼である男の、不安や決意、自分への想いが込められた強さ。 だから千は咎める代わりに、もう少し紅鉄坊の時間を奪うことを選んだのだ。*] (37) 2021/06/30(Wed) 23:41:04 |
【人】 子天狗 茅[差し出された手>>18に収まらんと、寄せられた茅の身体をまた、するすると黒い糸が這い、宵闇に似た色の着物がその身を包み込む。 その意匠はまるで、山伏のようなそれで、ついでとばかりに額を滑った黒が、頭襟を形作った。 足元には、高下駄。 背中には、小さいながらも明らかな、漆黒の翼を可視化させ。 そうして子天狗は、天狗さまの腕の中に収まって笑う。 子天狗には、村の様子が聞こえていた。 だから当然知っていた。 今、村は『村長さんの娘夫婦』の『披露宴』の真っ最中。 だからきっと、『天狗の嫁』の『披露』にも、丁度良い。] ふふ。 とっても驚くと思うよ。 [おめでたい話じゃあないか! なんて。 子天狗は腕を伸ばして、天狗さまの首元に抱き着く。] (38) 2021/07/01(Thu) 0:06:53 |
【人】 子天狗 茅[次の瞬間、“お嬢さん”が、新郎を匕首で刺した。 さっきまで無かったはずのその刃物は、茅が一度天狗さまに向けたものと、そっくり同じ形をしていた。 新郎はただの人間だから、不意打ちに成すすべもない。 そして刃が刺されば、ヒトは傷つく。 傷の場所が悪ければ、ヒトは死ぬ。 “花嫁”の刃は、“花婿”の喉を、正確に切り裂いた。 紅い血潮が夜空に舞う。 しん、と辺りが静まり返る。 どさ、と“新郎だった骸”が大地に倒れた。] (40) 2021/07/01(Thu) 0:07:03 |
【人】 子天狗 茅[子天狗が呟くと、ざわ、とヒトに波が立った。 驚く声、叫ぶ声、問いただす声。 あぁ、ぐちゃぐちゃだ。 ぐちゃぐちゃ。 『だってこの人、私のこと馬鹿にしたんだもの』 うつろな表情で、“花嫁”が言う。 同時に別の所で、誰かが誰かを殴り倒す音がした。 それを機に、あちらこちらでヒトとヒトの争う声がし始める。] (42) 2021/07/01(Thu) 0:07:08 |
【人】 子天狗 茅[子天狗はただ、そのきっかけを与えただけだ。 子天狗の妖力では、ヒトに特別な力を分け与えることはできないししないけれど、代わりに幻聴を聞かせることはできた。 ただ、ほんの些細な悪口を、隣の誰かが囁いたように、聞かせただけ。 それからちょっと試しに、“花嫁”の手に、刃を握らせただけ。 聞こえた声に何を思ったかは勿論、どんな行動に出たかなんて、そんなのは子天狗の預かり知るところではない。 ヒトとヒトが争うのを眺めつつ、と、と、と天狗さまに近寄って、寄り添う。] (44) 2021/07/01(Thu) 0:07:13 |
【人】 子天狗 茅[気づけば紅く濡れて倒れている身体は一つや二つではない。 村長の家の屋根に、火が付いた。 悪意の声が聞こえた所で、普段の行いが良かったならば、それが幻聴であることになど容易に気づけたことだろう。 何せ、長く共に暮らした隣人だ。 けれど、悪意の声を疑いなく信じてしまった時点で……彼らは元々、そういった疑いを互いに抱いていたということだ。 何て哀しいことだろう!] 案外、幻聴でもなかったのかなぁ。 [くすくすと、子天狗が笑う。 笑う。 ……嗤う。] (45) 2021/07/01(Thu) 0:07:18 |
【人】 子天狗 茅[どれだけの時間が経ったろう。 決して小さな村というわけでもなかったと思うが、その割に終わりは割合あっさりしていたかもしれない。 子天狗が、と、と、と大地に波紋を残す。 じゃり、と砂を踏むような音がして、幻覚が霧散した。 後に残ったのは、死屍累々。 そしてその真ん中に座り込む、『お嬢さん』の姿。 真っ白だったはずの着物に、誰かの赤を浴びて、がたがたと震えていた。 その眼前に子天狗がしゃがみ込む。] どうしたの? “お嬢さん”? [はじかれたように顔を上げ、『お嬢さん』は怯えたように、後ずさった。 子天狗は、まるで心外だとでも言いたげな顔をする。 ついと近寄って、その冷たくなった両手を握ってにっこり笑ってあげた。] (46) 2021/07/01(Thu) 0:07:20 |
【人】 子天狗 茅 泣かないで? 綺麗なお顔が、台無しだよ? [にっこりと、優し気に。 なのに“どういうわけか”、『お嬢さん』は震えたまま、涙を流し続けている。 可哀想だなぁ、と思った。] しょうがないなぁ。 じゃぁ、 『夢』 [きゅ、と冷たい指先を握りしめると同時、『お嬢さん』が眼を見開いた。 いやぁぁ!と叫んで、白眼を剥いてしまう。 おかしいな。どうしたのかな。 “家族”や“旦那様”との、 甘い夢 を見せてあげてるはずなのにな。子天狗は首をかしげる。 そっと手を放すと、 自らの手で死んだはずの彼らに追い回され続ける夢に堕ちた 『お嬢さん』は、ぱったりとその場に倒れてしまった。なるほどきっと、“歓喜の”叫びなんだろう。 俺にはわからないけれど。] よかったねぇ。 “皆”にまた 逢 えて。[一度だけ、『お嬢さん』の頭を撫でて、子天狗は立ち上がった。 振り返った先、天狗さまの姿を見つければ、また嬉しそうに笑う。 そうして子天狗は、天狗さまの元へと駆け寄った。**] (47) 2021/07/01(Thu) 0:07:23 |
【人】 鬼 紅鉄坊── 来たる冬 ── では、行ってくる 見つければ村近くまで届けねばならないのでな、 遅くなるだろうが、心配しなくていい [ 戸口に立った千を見下ろし、頬を撫でる。 人よりずっと強く逞しくある鬼の身体とはいえ、 凍える空気の中その命の温かさが愛おしい。 少しばかりの名残惜しさを覚えながら、背を向け山の奥へ歩き出す。 その日、独り寺を出たのは陽が昇りきった刻 薬屋の店主が訪ねて来た後だった。 ] (48) 2021/07/01(Thu) 1:56:16 |
【人】 鬼 紅鉄坊[ 奪い合った時間、抱いていた温かさはもう名残も無い。>>37 その分過ぎた日々で、幾度も触れてきた。 すっかり梔子の実が橙に染まり、収穫を終えたのは数日前のこと。 辺りは白に包まれ、すっかり姿を変えている。 この百数十年山で過ごし、数える程しか見たことのない雪。 やはりこのところの気象が影響しているのだろう。 店主曰く、その中で一人の子供が朝から山に遊びに行ってしまい 昼を過ぎても帰ってこず、村人が立ち入れる範囲では見つからない。 先日実を引き渡した際、寺を気にしている様は気に掛かったが 村の者など皆、どうせ千を嫌っている。早く喰われろと思っている。 引き合わせたわけでもないなら、そこまで気にすることもない。 千について口に出して何かを言うでもなかった男の願い、 小さな子供の命が掛かっているとあれば、引き受けぬ理由は無い。 ] (49) 2021/07/01(Thu) 1:56:32 |
【人】 鬼 紅鉄坊……一体、何処に行ったんだ [ 山は何処までも静まり返っている。 どれ程歩いても、痕跡は見つけられなかった。 同胞が騒いでいないのなら、つまり襲ってはいない。 雪はとうに降り止んでいる、 途中からでも隠されていない足跡がある筈だ。 陽の傾き始めた空を木々の合間から確認し、ふと気づく。 ああ、 そういえば性別も名前も聞いていなかった。 ]* (52) 2021/07/01(Thu) 1:57:19 |
【人】 鬼の花嫁 千─ 必然の冬 ─ 寺の中を暖めながら待ってるさ 精々あんたに怯えた迷子の捕まえ方でも考えとけよ、ひひ [口角を歪めた笑みで可愛げのない事を言い、千は鬼を見送った。 自分など気にせず、子供を見つけることに集中出来るように。 その目立つ姿が白に消えるまで、中に戻ることなく見つめていた。 こんな寒い日に迷惑な子供だと思う。だが、雪が物珍しい気持ちは、分からなくもない。 村人が門前まで訪ねて来るまでは、千と鬼も外の景色を寄り添って眺めていた。] (53) 2021/07/01(Thu) 1:57:45 |
【人】 鬼の花嫁 千[朽ちた穴を板で塞いでいるような廃寺の中はとても寒い。 座敷牢は、陽が入らないがしっかりとした家の中だった。 それでも、千にとってはこの場所のほうが好ましい。 いつも共に食事を摂る、かつて像が置かれ経を唱える為に使われていた広い部屋の中。 長らくしまいこんでいたあの白い着物を纏った上に、更に外套を羽織り 燃えた石炭を、灰が入った火鉢の中へと火箸で移していく。 鉄瓶で湯を沸かすのは、鬼が帰ってきてからだ。 時折灰をならし新しく炭を運びながら、火鉢の前で手を擦りその時を待っていた。] (54) 2021/07/01(Thu) 1:57:59 |
【人】 鬼の花嫁 千[──待てども待てども、その時は来ない。 陽は既に暮れようとしていた。 まさか自分のように子供が襲われてしまったのだろうか。 見つかっていないなんてことは、まさか無いだろう。 いくら送って行くとしても、怯えられたとしても遅すぎる。 鬼にとっては庭に等しい筈の山、理由の分からない不安。 今更飛び出すことも出来ず、もどかしさが胸に渦巻くばかり。] (55) 2021/07/01(Thu) 1:58:12 |
【人】 鬼の花嫁 千[そんな時に戸口が開く音がすれば、何の思考もなく喜んでしまう。 立ち上がり、直ぐに迎えに行ってしまう。 最初から迷子などいなかったなど、鬼すら知る由もないことだ。] (56) 2021/07/01(Thu) 1:58:23 |
【人】 鬼の花嫁 千紅鉄様……!随分遅く…… [その時の千は、鬼子であった男は まるでらしくなく、ただの人間みたいに笑みを浮かべていたのだろう。] (57) 2021/07/01(Thu) 1:58:36 |
【人】 鬼 紅鉄坊[ 人の善意を信じる鬼は、何の情報もなく未だ彷徨い続けようとしていた 何処からか怒号のように響き渡る、 育ての父たる男の声がその歩みを漸く止める。 直ぐに同胞が狼狽え囁き合うような気配を、あちこちから感じた。 ] まさか…… [ 鬼は漸く気づく。 山に棲まう妖らにとっても想定外の、非常事態が起きている。 迷子など、何処にもいない。 ] (59) 2021/07/01(Thu) 2:02:28 |
【人】 鬼 紅鉄坊[ 輿入れの季から時は過ぎ、 鬼の知る彼らしい振る舞いをしていた薬屋の店主。 その傷は決して癒えないものだとしても、 裏で何を考えていたのか、思いもしなかった。 体躯に似合わぬ速さの走りが、鬼の焦りをありありと表す。 己を傷付けることなど無い枝や草など押し退け、 道無き道を駆け、最悪の想像を払う為に寺を目指す。 ] (60) 2021/07/01(Thu) 2:02:43 |
【人】 水分神[妾はずぅっと嫌だったのじゃ。 人の子を気に入ってしもうた その先に 必ずきたる別れのことが。 最初から近づかなければ良い。 そう自らに思い聞かせてきたと言うに。] (61) 2021/07/01(Thu) 2:32:25 |
【人】 水分神[どうしようもなかった。 その男は、料理がンマかった。 掃除が完璧じゃった。 我儘な妾に懲りず呆れず 笑顔でついてきおった。 優しかった。 単なるご機嫌取りじゃと思うて 抑えようとしても抑えられぬほど まいにちが嬉しさで満たされてしまったのだから。] (62) 2021/07/01(Thu) 2:32:29 |
【人】 水分神[頼み事を投げ出し 村に逃げ帰ってくれていたらと 考えていた一方で いいや逃げ出してしまう様な お主ではないと確信する妾もいた。 故にこそ 行かせてはならんかったのじゃ。] (63) 2021/07/01(Thu) 2:32:49 |
【人】 水分神[心の中でぎゃあぎゃあ騒いでおる間に 彼は自身の腕に何かを見つけた。 妾もその視線を追い────] (ひっ) [なななんでそれが、と 止まっていた涙が目元へ集まった。] (67) 2021/07/01(Thu) 2:34:22 |
【人】 白竜 ヤオディ― 祝言 ― [花婿は困惑していた。 夜ごとに花嫁に抱きつぶされる。それはいい。お互いの承知の上でのことなので。それに体力もついてきて、平気になっている自分もいる。 でもって、かんぅの希望で祝言を上げるというのもいい。 しかし、かんぅが花嫁衣裳なのはどうしてだろう。 いや、かんぅが花嫁であるというのは、最初からそうではあったのだけれど、日々、これでいいのかという疑問がわいてくるのだ。 そう。夜な夜な抱かれているのは自分の方だったから。 これで合ってるの? 余の人間世界の知識が間違っておったのかの? 疑問符だらけになるのだが、かんぅ本人が堂々としているので、そうなのかこれでいいのか、とその度に思い直す。 元々、祝言を上げるというのは人間の習慣であり、魔物であるヤオディにはそのような風習はまるっきりわからない。 白い花嫁衣裳のかんぅに合わせて、こちらも白い紋付き袴を着ている。元々色素が薄い顔立ちに髪色なので、様になってはいるだろう] (69) 2021/07/01(Thu) 13:24:51 |
【人】 白竜 ヤオディして、これはどうすればよいのかの? [しきたりなどがわからず、かんぅに聞くしかないが、花嫁の背中に青龍偃月刀がある時点で色々間違っていることを、花婿殿は気づかなければならなかったのだが。 祝いの酒をふるまわれ、一息に飲み干すと、その飲みっぷりに、やんや、と拍手喝采がわく。 頬が赤く染まり、ほぼ白一色の花婿のそこだけが赤くなり、ほわっと花が咲いたようである] (70) 2021/07/01(Thu) 13:25:12 |
【人】 白竜 ヤオディのぉ、花嫁どの。 [皆が祝いだと騒ぐ中、花嫁ににじりより、そっとその手を握る。 とろん、とした目でかんぅを見てその耳に囁きながら、かんぅの花嫁衣裳の中に手をさし入れた。 彼が穿いてないだろうというのは知っている。だっていつものことだから] (71) 2021/07/01(Thu) 13:25:46 |
【人】 白竜 ヤオディここにいる者たちはみな、この滝壺に住まう魚や小エビやらが姿を変えたものは知っておるかの。 となると、根本的に余というか、そちとはちがうものでの。 だから、この者たちは余たちが夜な夜な何をしているか、知らなんだ。 あのような悲鳴をあげて、花嫁どのが、主である余をいじめて泣かせているのでは、と疑うものも多くての。 なにぶん、魚はふーふの営みなんぞする必要もないのだから。 それが必要なのは、陸に住まう者のみであろ? そち、この場で見せて教えてやってはどうだ? この青龍偃月刀で余を悦ばせているということを。 そしてそれが、人の夫婦の在り方と、な。 [片手で握りきれない、まだ大きくなっていないのに、既に大きいかんぅのかんぅ。 それを両手できゅ、きゅ、と緩急つけて両手で握って、擦って。 妖艶にほほ笑むと、どうする?と胸元の合わせをほどいていく。 ――花婿は、酒癖が悪かった*] (72) 2021/07/01(Thu) 13:26:17 |
【人】 天狗[不意に散る 赤 、村人のどよめき、怒声、虚ろな目で呟く娘>>42他人事のように子天狗が呟く>>41 茅は、実際何もしていないのだ、ただ「自分が聞いただろう声」を聞かせただけ 心当たりがなければ否定もできようが、それにあっさり飲まれたのであれば 内にそれがあったということだ、疑い見下し争う要因が 茅はそれを引き出しただけだ、事実かどうかなど知ったことではないが] 浅ましいのぉ [きっかけは些細なことだろう>>44、それを引きずり出し突き付けてやれば 宴の席のあちこちで諍いわめく声がする 天狗がわざわざ手を下すこともない、ただ「好きにしろ」と言っただけだ 子天狗が仕掛けたきっかけで人がどう動くかなど、それこそヒトの心のうち一つ 踏みとどまるものがいれば関心もしたろうが、結局起こったのは>>43] (74) 2021/07/01(Thu) 20:52:54 |
【墓】 天狗 こわいのぉ こんなもん抱えて、よくまあ今まで平然としていたもんよ それを解き放ってやったんじゃ、茅はようやった [躊躇いも憂慮もない笑顔で寄り添う子天狗を、褒めるかのように頭を撫でる] (+19) 2021/07/01(Thu) 20:53:29 |
【人】 天狗[気づけば家屋から火の手が上がる>>45 よほど恨みを買っていたか、それともこの際と略奪でも仕掛けたか 村長に問うてみたかったが、倒れている者が多くて、さて誰がどうなったやらだ 天狗は何もしなかった、したとすれば、火の粉が村の外まで焼かぬよう気を付けた程度だ 全て、全ては村人たちが、己が内の猜疑心に飲まれ悪意に悪意を持って報いた結果 愉し気な子天狗を見て天狗も笑う 子天狗は村を今でも好いてはいたのだろう だからこそ、本性を引きずり出し晒して「見せてやった」のだ 恐らくこの村は、このようなことをしなくてもいずれこうなっただろう 他の集落に悪影響が出る前に間引くのは、必要なことだと天狗は思った やがて喧騒は消え、村のあちこちを焼いた火も小さくなる あとに残ったのは>>46] (75) 2021/07/01(Thu) 20:54:51 |
【人】 天狗[高下駄で地を踏み鳴らす様子に、言ってこいというように子天狗の背を押す その先には、子天狗が身代わりになってまで守ろうとした娘がいる 今、倒れていないのは娘ただ一人 息のあるものは他にまだいるかもしれないが それはきっと、偶然ではないだろう ほら、子天狗が気遣うように笑って、いる 見下して陰で嗤っていた娘を見て、笑って、いる] 無邪気な奴ほどえげつないことをしよるからのぉ [娘の事か茅のことか、まあ、この娘は無邪気とは程遠かろうが 天狗には茅の声が全て聞こえている、何をしたのかも薄とわかる 悲鳴を上げ倒れた娘は目を剥いたまま「眠っている」 このまま、現へと戻ることはきっとないのだろう] (76) 2021/07/01(Thu) 20:56:07 |
【人】 天狗[駆け寄ってきた子天狗を抱きとめ、笑う] 茅は優しいのぉ [何せ、命は奪わず夢を見せてやったのだ 大事な大事な「お嬢さん」だからこそ「飛び切り大事に」扱って 無事に一仕事終えた茅の視線に合わせるように屈んで口を吸う 村が厄介者扱いしてきた茅の幸せを見せつけるように] そう言えば礼を言っとらんかったのぉ お前さんらがよこした「嫁」は、立派にワシの眷属になった ワシも茅も幸せじゃ、お前さんらのおかげでの 茅からの「礼」は、お前さんらに相応しかろう? [屍たちに向かってそう言って、そうして茅に向き直る] (77) 2021/07/01(Thu) 20:56:50 |
【人】 天狗 お疲れさんじゃ、茅 なんぞ、労いに欲しいものでもあるか? [その声は、周囲の惨状など全く気にもかけないような いつもの天狗のものだった**] (78) 2021/07/01(Thu) 20:57:21 |
【人】 将軍 かんぅ[婿殿? 婿殿?!!大丈夫?かんぅに毒されていない?。>>72隣に並ぶ花婿の晴れ姿、日々の疑問など気にするものぞ。かんぅは見事にやってのけた。そう花嫁として花婿の隣に並んだのである。しかも、白い紋付きの袴を着た美しい婿殿の隣に。それでかんぅは満足だった。祝いの酒をどうすればよいと聞く姿は愛らしく。 こうするのだと大きい盃を傾けるかんぅはさぞ男前であっただろう。服装は花嫁のそれだけど。>>70 やんや、やんや。 わいわいや。飲めや歌え。 良き婚礼の儀であったと振り返る。そのはずが、寄り添う彼の手がまさかの中に入ってきたのである。ああ、御代官様お戯れはいけません。てかどういう状況だ。] ……ほう、ほう? [というのが冒頭である。 ここまでのあらすじ、婿殿の酒癖がすごい。 婿殿の手はすでに此方のものに触れている。緩急をつけて両手で握るものは彼の手のぬくもりにはやくも反応をし、開ける相手を見れば、笑みを浮かべ。自らの背にある青龍偃月刀を横にと置いた。刃物は危険だからね、うん。 違う、そうじゃない。 そうじゃないー。という声は聞こえず] (79) 2021/07/01(Thu) 21:40:03 |
【人】 将軍 かんぅならば、ちゃんと教えねばな。 [そう告げれば、彼の開けた上着を勢いよく脱がし、そのまま自らの方へ引き寄せれば、胸をぐわしっと鷲掴んだ。といっても婿殿は男、乳房などないのだが、白い肌を浮きだたせるように手で掴み上げて、乳首を弄り。] ……うぬら、見えるか。 これが、我が花婿殿の艶姿である。 [何をしているのか。と周りの者たちが一斉に此方を見るのを見。説明として告げ、甘い声を零す彼が良く見せるようにと自らは婿殿の背後に回ろう。悲鳴を上げて啼いているのではないと火照った顔をみればすぐわかるだろう。 そう考えて] (80) 2021/07/01(Thu) 21:40:24 |
【人】 将軍 かんぅまずは此処から …見事な乳であろう。 この見事な乳も、夫婦の営みでできたものよ。 [かんぅは自慢しだした。 気分は、かんぅの婿殿可愛い自慢である。愛いであろう、愛いであろう。と周りの者たちに視線で問えば、彼らは顔を見合わせた。そのうちの一人がおずおずと此方に近づき、婿殿の様子を伺ったか。婿殿が痛がっていないか確かめるような視線に気づけば、かんぅは乳首を転がす手を摘まむ形にして。きゅっと摘まみ、伸ばし、夫の快感を誘いつつ 姿勢を正せば、婿殿の背に熱杭を押し当て ――ずずっと押して。] (81) 2021/07/01(Thu) 21:40:40 |
【墓】 子天狗 茅[かつてヒトであった青年は、何も知らなかった 村のヒト達からどう思われていたか、真実にはまるで気づいていなかった 村のため、皆のため、と言われれば諾々と従い 嫌と言わずとも恩着せがましく今までの世話を口にされた 青年には何もわかっていなかった 醜い人々の胸の内、ヒトならざる力の一片を得て初めて 一度たりとて、青年を大事になど思っていなかったことを知る 知ってしまった ああ醜い、ヒトというものはこんなにも醜い そして愚かだ、ヒトであった自分を含め── だから それならば いっそ────、] (+20) 2021/07/01(Thu) 22:22:54 |
【人】 子天狗 茅呪 [呟きは鬼火を生み、骸を焼いた もしかしたら、息の合ったかもしれない身体も焼いた 『お嬢さん』だけは、何故だか燃えなかった けれどそれを、茅はもう見ていない 不浄を残さぬように 他のヒトを腐らせぬように 生ける者のいなくなった村 けれど山裾には他にも村がある 害されなければ殺さない絶やさない 子天狗は歳を取らぬだろう 主人たる天狗さまがそうなのだから どれだけの時が過ぎたとて 刹那の後の永い時を、山神さまたる天狗さまと 生きるのだ 望むと望まざるとに関わらず その責を全うしてきた天狗さま 作物が育ちにくいその土地に力を与え、荒れやすい天候を穏やかにし ヒトとの共存を保ってきたその人が…… 愛おしい だから、嫁ぐのだ その力分け与えられ 共に、永遠に────、] (83) 2021/07/01(Thu) 22:23:55 |
【人】 子天狗 茅[子天狗は、抱っこと言わんばかりに手を差し伸ばす 愛しい、愛しい旦那さま どうしてこんなに愛を注いでもらえるのか、 何故自分が特別だったのか そんなことは茅にはわからない わからないが 元々深く考える質でもないものだから “わからない”は、茅にとって暗雲足りえない] 欲しいもの? ……ふふ、 [茅は笑うと、天狗さまの耳元に唇を寄せる。] (84) 2021/07/01(Thu) 22:24:14 |
【人】 白竜 ヤオディ ……っ!? [かんぅに強引に服を剥かれる。>>80 大分かんぅに育てられてしまった乳首が、酒に酔った頬より濃い桃色に彼の指先で色を変える] っ……あ、もぉ……。 [皆の好奇心や感嘆の視線が集まり、それだけで、じゅん、と躰の奥が熱くなりそうだ。>>81 かんぅ殿の言葉が、自分を褒めたたえる言葉が恥ずかしくも嬉しくて。 いつもかんぅは自分を褒めてくれて、それだけでも自分が好きになれそうになる。 近くによってきた、好奇心旺盛な鯉の子が、じ〜っとひどくかんぅの手元を見ている。つまんで伸ばしているその様が珍しいのかもしれない。鱗を持つ生き物は、そんなに柔らかな肌を持たないから。 そしてヤオディほど、本当に人と見まごうほど上手に姿を取れるものはいなかった まるでその純粋な視線は、乳飲み子が母の乳を見るようなもので。 なのに、背中に押し付けられているものはとてもいやらしい熱さを持っていて―――こくっと喉が情欲の息をのんだ] (86) 2021/07/01(Thu) 22:32:09 |
【人】 白竜 ヤオディ陸の獣すら、かんぅ殿が獲ってこなんだなら、見たこともない者も多かったであろうな。 それゆえ獣の睦み方すら知らないものが多いであろう。 だから、かんぅ殿。 とく、後ろからまいれ。 [背中におしつけられているかんぅの青龍偃月刀と後ろ手にぎゅっと一度強く握って手を離す。 前に上半身を倒してよつんばいになれば、自分の尻たぶを自ら割り開いて蕾を見せつけ、早く欲しい、と囁いた*] (87) 2021/07/01(Thu) 22:32:51 |
【人】 将軍 かんぅそうであったのか、 む?…む [陸の獣すら知らぬ水の子らに 教えていいものか。と今更に思う。だが、近づく好奇心旺盛な鯉の情緒教育としては、など考える余裕などありはしない。自ら四つん這いになり尻タブを婿殿が開くのだから、其処しか見えなくなるのも道理。自らの重い花嫁衣裳をはんば脱ぎ、彼の臀部を両手で持てば望むように青龍偃月刀(本体)を彼の肉体にとつけた。啼く花の色っぽさ。 参れと迎えいれる声] (88) 2021/07/02(Fri) 0:22:58 |
【人】 将軍 かんぅ…ほう、そうだな。 しかと見てもらおうか、主の いや、我らの交尾を。 [獣の睦み合いを婿殿が所望するのなら その熟れた花に一気、熱源を突き立てよう。祝言の前まで交わっていたのだ。肉欲を飲む其処は柔らかく此方を迎えいれる。おいで、という幻聴に合わせ、腰を進めれば、周りがわわっと音を立て交わる部分に注目を寄せた。其れに気づけば挿入したものを緩やかに引いて、雁部を見せ] ……はっ、婿殿 [気持ちよいか。と 臀部を撫で案じるように、周りの者たちに見せるように身を引いて結合部を露わにした。*] (89) 2021/07/02(Fri) 0:23:06 |
【人】 天狗[子天狗の吐いた呪は、遥か昔に天狗が生まれた村に掛けたそれと同じ>>0:59 だが、その齎す結果には大きな違いがあった 天狗の呪は彼の村を不毛の地と変えたが 子天狗のそれは不浄を払うもの>>83 子天狗の、茅の本質ともいえるだろうその力は 長きにわたり凍てついていた天狗の魂の澱すら払うよう] ほんに、茅らしいやり方じゃの [鬼火は ただ一人を除いて 全てを灰に変え無に還す灰は灰に、塵は塵に 村人の魂が上がるか堕ちるかなど知ったことではないが この地に澱みが残らぬならば、いずれまたこの地も村として蘇るだろう ヒトを絶やすが目的ではなく、全ては他を護るためと それは天狗が背負った物に背くものではなかったので] (90) 2021/07/02(Fri) 14:24:53 |
【人】 天狗[きっと、茅には元から資質があったのだろう 無条件にヒトを愛しヒトのためにありたいという思いは、きっと今も変わってはいない 悪意に気づかなければ或いは、などと思ったところで嫁にする意志は変わらぬし それを惜しむ気は天狗にはない、子天狗は今でも真っ直ぐなままだから 天狗は気付いていない、自身もまた同じだと ただ天狗は初めから悪意を見てしまっていた、ヒトの愚かさを、醜さを 人など信用するに値しないと、だが それなら、 何故天狗はここに居る? 本当に、ヒトなどどうでもいいと思っているのならば 先代に呪をかけられたとて放っておけばよかったというのに 人を守り、人を育み、そばにあり続けた 天狗もまた、人を見捨て切れてはいなかったのだ まったくもって当人は気付いてもいなかったが] (91) 2021/07/02(Fri) 14:27:14 |
【人】 天狗[茅は天狗を厭わなかった 天狗が何者かを知っていてなお 、村のためとはいえ 受け入れて天狗の毒ではなく自分の意志で天狗を望んでくれた それがどれだけ嬉しかった事か! だからこそ手放したくなくて、愛しくて 共にありたいと望んだ、いつまでも、いつまでも そんな望みさえ、人を捨ててまで受け入れてくれた茅 この先、茅にとっては困ることも辛いこともあるかもしれない もっとも天狗がそんな目に合わせるようなことはないが それでも、このまま変わらずにいてくれたなら 天狗もただの悪童から変われるのかもしれない それは、まだまだ先の話だろうけれど] (92) 2021/07/02(Fri) 14:29:18 |
【人】 白竜 ヤオディ[かんぅは何かがあるとすぐに山に登りたがる。 やはり、水の中よりそちらの方が好きなのだろうか、と一瞬心が陰るが、元々陸の生き物なのだから仕方がないこと。 縛り付けてはならぬと反省をもする] (94) 2021/07/02(Fri) 21:05:14 |
【人】 白竜 ヤオディあぁ……いぃ……やはり、これがほしくて……! [これで自分がどれだけ、この男を求めているか、どれだけ欲しがっているか皆はわかるだろう。 初めて見る行為に、知識はあるものが、これが陸での交わりかと隣のものに教えさんざめく。 水中の生き物で、他者の体に生殖器を直接突きこむものはごく一部。 それも海の生き物ばかりで真水に近いこの辺りにそのような性質をもつものはいない。 そしてその場合は痛みをもっているのだから、このように悦んで受け入れるということも想像せず、ただただ感心するだけなのだろう。 特に、子をなすでもなく同じ雄同士なのに、お互いの愛を確かめ合うための睦みあうことは、想定外かもしれない] (95) 2021/07/02(Fri) 21:05:33 |
【人】 白竜 ヤオディ気持ちいいぃ、……もっとしてぇ……っ♡ [祝言ギリギリまでかんぅを受け入れていた躰は、中途半端な熱を得たままだったせいもあって。 彼の太いもので突きこまれた瞬間、過敏に慣れすぎた熱杭が、先端から感じた液を噴き出して。 それを見た小魚が、主様、鉄砲魚飼ってるのか、と素直な感想を漏らすのも微笑ましい] そなたらには、できぬ愛し、愛され方での。 かんぅのみが、できる、余の愛し方じゃ。 あ……っ、あっ あん〜〜〜っ [突きこまれる度に声がかき消される。 こんなに愛されているのだから、安心して、と皆に教えたいのに、上手く言葉が出ない。 いや、言葉は必要ないのかもしれない。 彼の動きに合わせて自分も腰を振り、そして] (96) 2021/07/02(Fri) 21:05:52 |
【人】 将軍 かんぅ婿殿? [よもや思いの丈を抑えきれぬなったとき 山にいって叫ぶ行為に心を曇らせているとはしらず、ただ雰囲気の違いに珍しく気づけば、その身を撫でた。 かんぅの心を動かすのは婿殿である。その婿殿に対する思いを抑えられなくなったとき、山に走ってしまうのは、衝動的だった。ただ衝動で水に飛び込まぬのは、彼が水の魔物だからにほかならない。 彼への衝動を逃しきれず、飛び出すのだ。 水の中には彼が居る。 そう思えば、婿殿が危険であると 意識があった。だが] (97) 2021/07/02(Fri) 21:54:50 |
【人】 将軍 かんぅ…婿殿、思う事があれば言うとよい。 [かんぅは婿殿の心が知りたい。 愛ゆえに、覗き込んでしまう。彼の其れは縛り付けとは言わない。愛なのだ。全ては愛である。心から抱きしめたい。そんな思いを込めて、彼の腰に劣情を押し付けた。 欲望の声が響く。 婿殿の様子に皆が理解を見せるなか。 もっとと鳴く声にますますと熱は昂ぶりを見せて] (98) 2021/07/02(Fri) 21:55:35 |
【人】 将軍 かんぅ…婿殿っ 、婿殿。 [良いのだな。と何度と穿った。 熱杭が零す液体が白く変わるまで、腰を打ち付ける音は止まらず、ばっちゅんばっちゅんと卑猥な水音を鳴らした。彼らはこのような水音をきっと知らなんだだろう。痛みはなく快感がある性交を教えるように腰を何度と引いては突いて。 気づけば獣のように腰をふる愛しい人がいた。 その姿こそが、心をよくよく表している] …… っく!! [絶頂の声を聞き 肉体の奥が燃え、かんぅの刀身からも熱が溢れでた。熱が彼の中を圧迫するのが分かる。このまま暫くは浸っていたいと思うのも事実。だが 肩で大きく息をして 祝言の床を汚す彼を抱きあげ。 勢いよく体を反転させれば抱き合う形で彼を穿ちだす] (99) 2021/07/02(Fri) 21:56:10 |
【人】 白竜の花嫁 かんぅ - かんぅ うきうき - [かんぅは16歳(?)だもの。 恋に恋をしちゃう年ごろなんだぞ。これで婿殿が白竜ではなく鯉であったら危なかった。(こいてきないみで)でも、恋から愛にめざめしかんぅ(すーぱーかんぅ)は心を手に入れたのである。一騎当千、戦場にいき、戦場にしぬ。 それがかんぅの本来の運命であった。 だが、婿殿がその運命を変えたのだ。 勝手に嫁いできたとは言ってはいけない。運命などかんぅは信じぬ。己が力で全ては勝ち取るものだと思っていた。だが、これは運命であるといっていいのではないか。 否、否、否、これこそが愛。 愛である 愛に目覚めし、人が一人。 かつて使えし王に手紙を書いた] (100) 2021/07/02(Fri) 22:52:34 |
【人】 千温暖化による異常気象で、六月から蒸し暑い日々が続いていた。 すっかり初夏といっていい有り様であるのに、 梅雨は忘れることなくやって来るのだから、うんざりする。 今日も夕方まで降り続いていた雨の名残か、 高い湿度が生暖かい嫌な空気を屋内に漂わせていた。 着込んだ制服が温度に釣り合っておらず、額に汗が滲むのが分かる。 暦上は夏本番は未だ遠い現状、とっくに閉館時間を迎えた夜 冷房の使用が許されるのは休憩室だけだ。 節電という掲げられた名目はあるものの、 実のところ、雇われの厳しさを感じるばかり。 少しばかり人付き合いが不得意な身には有り難い仕事であったが、 特にこの季節はあまり快いとは言えなかった。 (103) 2021/07/02(Fri) 23:05:58 |
【人】 千どこぞの酔狂な金持ちの寄付によって、 ここ数年の内に建て替えられたというこの建物は 規模と需要に反した、真新しく清潔な内装が目を引く まさしく金の無駄遣いであると、 望んで働いているわけではない一般庶民には思えてならないが 無駄に大きな窓から差し込む月の光に関しては、 巡回中いつも有り難く感じていた。 夜の資料館は不気味に思えてならない。 今の時代を生きる存在は自分一人きり、 犇めく過去が黙して暗がりからこちらを見ている。 そこには独特の居心地の悪さがあった。 中にはきな臭く鬱蒼としたものも収められていて、 そんなものを置いているからいつでも客足が少ないのではと 思えてならないが、当然口を出せる立場でもない。 (104) 2021/07/02(Fri) 23:06:11 |
【人】 千一人分の靴音だけが、反響し静かな空間に響く 丁度この先にあるコーナーが、きな臭い展示物のある場所だった。 不気味であっても、怖いと感じているわけじゃない。 自分は既に親に結婚を急かされる年齢の男で、 真夜中に展示物が動き出し警備員を巻き込み騒動を起こすのは 映画やゲームの話でしかないのだから。 何も起きやしない。いつもと変わらず時間が過ぎ、帰宅する。 その筈なのに──── あるわけがない風の流れを、温い空気の中確かに感じた。 (105) 2021/07/02(Fri) 23:06:25 |
【人】 紅鉄坊男が二人、何かを話している。 息を殺し足音を潜め近づき、様子を覗っているが その内容が聞き取れる位置に来ても、意味がよく分からない。 こんな寂れた資料館なんかに、強盗が入ったというのか。 どれ程建物が新しく見えても、金があるわけがないだろう。 大昔は山ばかりだったという、過疎化の進んだ田舎町だが 夜遅くだって、いくらでもコンビニやガソリンスタンドがあるのに。 自分から見て正面に開け放たれた窓、左右に展示物が置かれている 差し込む光により、それを眺める男達の輪郭が浮かび上がる。 一人は黒い短髪の大柄な男、青緑色の上着越しにも筋肉が分かる。 もう一人は脱色したのか白い髪の小柄な男で、やけに着込んでいた。 (106) 2021/07/02(Fri) 23:07:44 |
【人】 紅鉄坊侵入経路は明確だが、窓に鍵を忘れていたのだろうか。 今までそんなことは一度も無かったし、 警報装置が起動していないのも奇妙だ。 だが、凶器の類は見当たらない。 懐にあるとしても、こちらは直ぐに然るべき場所へ連絡が出来る。 何が目的かは未だ検討も付かないが、 その現代社会を舐めた行いをすぐ後悔することになるだろう。 踏み込み、彼らを手持ちのライトで照らしながら叫ぶように言った。 (107) 2021/07/02(Fri) 23:07:57 |
【人】 紅鉄坊驚いたように両者の身体が反応し、こちらへと振り返った。 そして、そして──……これはなんだ? 続ける言葉も思考も足も、何もかもが停止してしまう。 自分は休憩室の机に突っ伏して、居眠りでもしているのか? そう思ってしまう程、信じられないことだった。 (109) 2021/07/02(Fri) 23:08:22 |
【人】 異形 紅鉄坊男達が一瞬で、まるで普通の人と思えない姿に変わったなどと。 奇特なコスプレイヤーという言い訳すら出来ないじゃないか! 勇敢な警備員ぶろうとしていた筈が、腰を抜かして座り込む。 大柄な──より異形が強い方が何か弁明する言葉など、 耳にも入らないどころか、必死に距離を取ろうとしてしまう。 その時、小柄で白い方が動いた。 一歩、一歩。この状況など意に介さないような軽い足取り 目前まで近づいて、屈んでこちらを紅い片目が凝視した。 男達はどちらも片方しか目が開いていなくて、 紅色をしていることも同じらしい。 補い合うように左右対称のそれの意味を考えてしまったのは、 恐ろしさでついに後退ることも出来なくなった現実逃避なのか。 (111) 2021/07/02(Fri) 23:09:03 |
【人】 千どうやら気絶していたらしい。 すっかり静けさを取り戻している空間。 不審者も恐ろしい異形も、何処にもいない。 ふらつきながら窓に近づき、外を見下ろしても その先、資料館の傍らで咲き誇る純白の梔子が見えて、 芳しい香りが風に乗り届くばかりだった。 湿度の高い夜、あれはよく香るから──── (117) 2021/07/02(Fri) 23:13:10 |
【置】 千彼らが見ていたのは、透明なケースに収められた石版。 かつて山の中に存在した、文化の発展も届かない閉鎖的な村は 災害や疫病を人々を呪う鬼の所業とし、 鎮める為に花嫁と称して贄を出していたという。 それも恐ろしい程長い年月、定期的に。 生け贄とされた村娘たちの名前が、 何者かにより代々記録されていたという品が、それだ。 科学が人間の妄想を払い切れなかった時代 数多の血を流させてしまった、悍ましい集団妄想。 その筈だ。そうであるべきだ。それ以外には可能性は無い だが、これでは (L0) 2021/07/02(Fri) 23:13:49 公開: 2021/07/02(Fri) 23:15:00 |
【人】 龍之介[それにしても 腕に息づくこの”龍”が みくまり様の、もうひとつのお姿だったなんて…、 そう分かってから見つめると、 なんだか 愛おしさ が込み上げてきて 思わず、手のひらで そっと優しく撫でてしまっていた。]** (122) 2021/07/02(Fri) 23:30:18 |
【人】 水分神[態とらしく咳払いをすれば 表情をきりりと引き締めて立ち上がる。] ……、…… 疲れておるじゃろうから今宵とは言わぬが…… 覚悟が決まれば、閨に来るが良い 其処で妾の夫に相応しいかとくと見極めてやろう [抱擁した時に着物が汚れた。 身を清めてから部屋に戻るとしようか。] (126) 2021/07/03(Sat) 0:54:00 |
【人】 天狗―― 後日譚 ―― [天狗の加護を受けていた村の一つが「無くなった」という話は 偶然その村を訪れた行商人から周囲の集落に伝わった 何事かと駆け付け調べては見たが、そこにあるのは焼け跡のみで 居た筈の住人の姿は「どこにも」無かった ただ一人、娘が彷徨っているのを保護したが、答えられる状態ではなく よほど恐ろしい思いをしたのだろうと人々は噂をした だが、誰一人として、それが天狗の仕業だとは口にしなかった それは、口にすれば災いが及ぶなどという話ではなく 「山神様がそのようなことはしないだろう」と皆が思ったからだった 山神様は山裾の村々を護り、その「礼」にと娘を嫁に送り出す それはもう、ずっと昔からのことで、そもそもそれが何故かなど 村人はほとんど覚えてはいなかったので] (128) 2021/07/03(Sat) 2:30:06 |
【人】 天狗[それから少したって、天狗は保護している村全てに使いを送る そのようなことは滅多になかったから村人は驚き そうして、先の村が滅んだ一件を思い出す もしや、この先に良からぬことが起きるのではないかと 不安げな人々に向かって、使いは天狗の声で「安心せぇ」と笑って見せた 使いは「影」であり、それを通して話しているのだと前置きしてから 此度の要件を語りだす ……「もう、嫁はいらぬ」と] (129) 2021/07/03(Sat) 2:31:04 |
【人】 天狗 もう嫁はいらぬ 此度、ワシは長きにわたり共にある「眷属」を得た これまで、大切な娘を送り出してくれたことに感謝する そして、悲しい思いをさせただろう、すまんかった [村人はざわめき、そうして泣き出す者もいた 天狗が去ってしまうのではないかと、そう気に掛けるものもいた、が] 安心せぇ、ワシはこれからもこの地を護る 嫁を取らぬようになるだけじゃ じゃがの、一つ気がかりなことがある…… 皆も知っとるじゃろ、先日「無くなった」村の件じゃ [村人たちがはっとして使いを、天狗を見る] (130) 2021/07/03(Sat) 2:32:11 |
【人】 天狗[此度の嫁がその村から送り出されたことは皆知っている その嫁が眷属となりこの先も「山神様」を支えるなら、それはとてもめでたいことだ] 良き嫁を得た礼に、久々に村に下りたんじゃ…… じゃがの…… [その村は酷い 業病 に蝕まれていたと天狗は言ったもっと正しく言えば、何か良からぬものに「憑りつかれて」いたようだと それに気づかなかったのは天狗の不徳と言い置いて] 人を狂わせる病じゃ……互いに殺しおうて手に負えんかった ワシらにまで刃を向けてきての……火まで放って酷い有様じゃった [ 嘘ではない、事実彼らは自らの手で滅んで行ったのだから ]あれは放っておけばほかにも広がるもんじゃった ワシはこのあたり一帯を護らにゃならん……あんな業病にさらすわけにはいかんかった [だから、浄化したのだ、と] (131) 2021/07/03(Sat) 2:34:26 |
【人】 天狗[そう、あの村は病んでいた、病み腐っていた 嘘は言っていない そうして、他の村の者たちもそれを疑いなく信じた そう信じたくなるようなものを、人々も感じていたのかもしれない] 浄化はしたがの、あれは人に憑りつく魔物のようなもんじゃ あの村は……まあ、元から少しばかり変わっとったがの そこに付け入られたんじゃろう あれはワシの力じゃ防げんものじゃ だからの、お前たちも努々油断召されるな 皆で協力して支え合っていくがええ、それが多分一番じゃ [「山神様」の言葉に人々は頭を下げる やはり村を守ってくれているのだと 、もう長い事天狗は悪さをしてこなかったので ] (132) 2021/07/03(Sat) 2:36:14 |
【人】 天狗[それから、件の村の跡地は必要なら皆で管理するようにと伝える あのあたりは土地がよいから放置して荒れるのはもったいないと そうしてもう一つ それまでは禁足としていた「嫁の岩屋」のある洞穴付近を解放し 新たな禁足区域を山頂付近のみにすると伝えた 山頂付近は天狗の力の影響が強く物の怪が寄り付きやすいから、と 解放した区域の山の幸は皆で分け合うようにと] 皆がこれまで通りあり続けるなら ワシもこれまで通りにこの地を護ろう 変に祀り上げたりする必要はないが、そうじゃの 怖がらんでくれたら、ありがたいかの [冗談めかして言えば村人からも笑い声が届く 使いは、つまりは天狗は満足げな表情を残して村を去った] (133) 2021/07/03(Sat) 2:38:16 |
【人】 天狗 さて、茅よ、これでよかったと思うかの? [と、傍らで……正確には腕の中で全てを聞いていた「嫁」に問う もっと言えば 寝床の中 なのだが、そこはとりあえず置いておこうかつて悪行を重ねた物の怪は、いつの間にやら本物の「山神」になっていた そのこと、今だ天狗に自覚はないのだが、この「嫁」の影響は大きいだろう] (134) 2021/07/03(Sat) 2:40:07 |
【墓】 天狗 よい眷属を、嫁を得て、茅と出会えて ワシは、本当に しあわせ [そう呟いて、愛しい子天狗へと顔を寄せる 生まれて初めて「しあわせ」を口にして**] (+23) 2021/07/03(Sat) 2:40:52 |
【人】 龍之介[閨房術は、 指南書などで学んで 頭に叩き込んでは来たけれど 家事とは異なり 実践を積んできた訳ではないから 自信はないに等しい。 上手く、出来るかは分からないけれど …というか、それよりも何よりも (貴女に触れられる…なんて 考えただけで、心臓が破裂してしまいそうだ…) 唐突に、キツく抱きしめられた時の 柔らかな感触も蘇ってきて 体中の血が沸騰してしまったみたいに、ぐらぐらする。] (137) 2021/07/03(Sat) 9:18:01 |
【人】 龍之介[湯で蛸みたいに かっか、ぽっぽしながら 艷やかな髪のたなびく後ろ姿を見送って、 七◯秒ほど。 ものすごい勢いで 身綺麗にし 潰れた実を選り分け甘く煮詰めながら 部屋を片付け、拭き上げて、 更にもう一度、かいた汗を流しつつ 念入りに体も磨き上げて、 ミクマリ様の寝所へと向かう姿があった。]** (138) 2021/07/03(Sat) 9:18:18 |
【人】 水分神[懐剣を取り出せば大事に仕舞い直した。 屋敷に残されていたもので 妾にとって不要なものじゃったが 彼奴の命を救ってくれたとあれば 感謝の気持ちも芽生える。 そうして手放せば 身を清めたのち光沢のある薄手の着物へと着替えた。] (140) 2021/07/03(Sat) 9:56:02 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新