人狼物語 三日月国


209 賢い狼さんと生意気な子猫の小旅行

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【人】 ツァカリ

[こちらが機内での映画に目を向けている間に、
 彼は外の景色を見ていたらしい。移り変わっていく景色。
 青から赤へ、時に雲の白へと代わり。
 夜の闇に溶けた時間を経て、再び太陽が東から見える頃。

 島国の形がはっきりと見えるくらいに降りてきているのだろう。
 小さな窓の向こうに向けられたままの視線を、
 毛布を肩にまで掛けたまま追いかければ、口元が緩んでいる。

 子供ガキかよ、とその様子を誂ったら、
 仕方がないと言われて更に笑ってしまった。]


  やばい?人が多いってことか?
  まあ、なんとかなるだろ。

  分からなけりゃ、タクシー乗ればいいし。


[どれくらいやばいのか、は。把握していない。
 日本の人口ってどんなものだっけ。
 そんな基本の知識も知らないまま、浮かれてやってきたもので。]
(10) 2023/04/21(Fri) 21:40:53

【人】 ツァカリ

[鉄の鳥が羽を休めて空港に降り立てば、出口へと促される。
 移動用の軽いバックを引き下げて、簡易通路を潜り抜け。
 
 やがて、地面……というには美しく作り上げられた
 ビルディングへ連なる場所まで来たなら、指し示された先は
 日本の土地。ふん、と軽く鼻を鳴らして。]


  そりゃどーも、っと。 


[なんでも無いことのように、一歩踏み出した。
 見た目は綺麗な、先進的な国。
 まだ液晶で見たような美しい四季の風景はなかったけれど。
 改めて、異国の土地だと印象付けられたような気もする。

 くるりと、後ろを振り向いて。]


  ははっ、あんま変わんねえ気がする。


[空港などはどこもそんなものだろうか。それが可笑しい。]
(11) 2023/04/21(Fri) 21:41:36

【人】 ツァカリ

[バゲージクレームで荷物を受け取り、
 その後、税関やら入国の手続きを済ませてようやく解放される。
 慣れていない部分や、道案内はアルにほとんど任せることになった。

 なんせ、旅行を計画していたとはいえ。
 ろくな日本語も覚えてきたわけではないので。
 アニメで見た日常の挨拶ぐらいしか知らない程度。]


  で、どこに向かえばいいんだ?


[……開口一番、困った時は他人頼りになってしまうのだ。*]  
(12) 2023/04/21(Fri) 21:41:47
ツァカリは、メモを貼った。
(a4) 2023/04/21(Fri) 21:43:54

ツァカリは、メモを貼った。
(a5) 2023/04/22(Sat) 0:00:22

【人】 アル


 …ははっ! 変わらないか。
 でも、気分的に良いもんだろーよ?

[鉄の鳥から離れ、進んだ先は美しく整備されたビルの一つ。
外との交流を映し出す窓ガラスが並べられた白い建物。
空港は何処でも同じとは言うけど──見慣れない外の国の
特有的な『文字』を看板や道案内の中に見つけたならば
いよいよ此処は異国の地であるのだと脳内は理解を示す。]


 じゃ、荷物を受け取りに行かなきゃな。
 あんま離れんなよ? …離れないと思うけど。


[そんな場所でも>>11一番変わらない人がいると安心する。
思わず口元に笑みを浮かべて、可笑しいと笑顔を見せる彼に
「可笑しいよな」って笑い返してみせようか。]
(13) 2023/04/22(Sat) 0:46:01

【人】 アル

[からから、と、キャリーケースは軽やかに笑う。
滑らかに進む歩みはすんなり、歌うようだ。]


 ──最初にまず向かうっつーたら、…
 …まぁそうだな、移動か飯かな?


[だが、ソレはあくまでキャリーケースのみの話。
何処にどうすれば良いかと言われれば、さて、と考える。
(こういう思考を回す事は得意ではあるが、不慣れな事は苦手なんだけどなぁ…とは口に溢したかもしれない。)]


 ……。あー、そうだ。
 新幹線、に乗って向かうから道中で駅弁食えるか。

 ツァカリ知ってる?駅弁。


[自分の記憶と知識と、それから(多分ツァカリはそういう物を用意しないだろうと思って事前に買っておいた)簡易的な旅行用手帳を片手に、考えてから答えてみせた言葉は『移動中の食事』だっただろうか。
少なくとも、日本と異なり海外にはお弁当という文化がない事が多い。ピクニックの時は自宅と同じように皿を配って食うのが基本であって、一人前、一人用、一人分の食事が個別で分けられた弁当文化は酷く珍しい貴重な物に見えるのである。]
(14) 2023/04/22(Sat) 0:59:14

【人】 アル

[ほらあそこ、と指を示した先には売店があるだろう。
少しだけ人が集まっているのは昼前に弁当を購入しておいて、
移動中に召し上がる為のオーダーをしてるからか。]


 …おかずも主食も一人前分に箱に収まっている食事。
 日本だと何処でも弁当って売っているが、
 駅でしか買えない駅弁っつーもんもあるんだとさ。

 日本食って面白いよなぁ。


[というか、食に限らず色んな物をコンパクトに纏め上げる
そのスタイルが面白いというか。
チラリと横にいる子猫に目線を向けてから、少し考えて、]
(15) 2023/04/22(Sat) 1:09:50

【人】 アル


 折角だから、自分好みのモン選んで行こうぜ?
 …流石にタコが入ってる奴はないだろし。


[一言余計だって? そりゃ失礼した。
少しばかり彼の反応を待ってから、キャリーケースを
片手に売店に向かうだろう。

折角の旅行なのだから、移動を含めて可愛い君を
存分に見ていたいからね。]**
(16) 2023/04/22(Sat) 1:13:07
アルは、メモを貼った。
(a6) 2023/04/22(Sat) 1:16:07

【人】 ツァカリ

[第一歩は彼の言う通り悪いものではなかった。
 旅の始まりを示すその一歩は案内人に彩られ、
 記憶に鮮やかなものになっていく。

 互いに笑い混じりに歩き出しながら、迷子の心配をするように
 掛けられる声に>>13、分かってるって。と返しつつも。
 そう心配されるのは悪い気分ではなかった。

 自身のトランクケースが手元に戻ってきた後。
 どこに行くのかという相談に隣でアルが思案顔を作る。

 機内食は食べたとはいえ数時間前の話。
 それに旅の楽しみといえば現地での食事でもあるから、
 彼に提案にはどちらも賛成だ。

 だが、聞き慣れない言葉にはさすがに首を傾げた。]


  駅弁? なんだそれ?


[新幹線は乗ると言っているから乗り物であることは知れるが、
 食えると言うからには何か食事なのだろうか。]
(17) 2023/04/22(Sat) 11:53:40

【人】 ツァカリ

[傾いだ首を起こして、彼が示した方向へと目を向ける。
 人だかりにつられるように足を向け、人の隙間から覗き込む。
 ディスプレイに飾られているのは小箱のようなものに
 収められた食事たちが並んでいて。
 初めて目にする『駅弁』におお、と小さく感嘆を洩らした。]


  へえ……、これが駅弁?
  ここでしか買えないのか? 結構美味そう。


[確かに、このサイズなら
 腹も満たされるし持ち運びには便利そうだ。
 味も美味しいというのならこの上ない。
 
 タコの話題が出たなら、けらけらと高笑いをして。]
(18) 2023/04/22(Sat) 11:54:21

【人】 ツァカリ

 
  あっはは!
  タコが入ってたら、そん時は食ってくれよ。


[好き嫌いはとうに知られている。
 何度か食事を共にした経験から、
 残飯処理めいたものを頼んだときと同じように、
 自身が食べられないものは彼の腹の中に収まるので。]
(19) 2023/04/22(Sat) 11:55:06

【人】 ツァカリ

[陳列された箱たちをじっくりと品定めするように、
 左から右へとじっくりと観察して、これ、と選んだものは。
 ご飯の上に肉が敷き詰められた牛タン弁当というもの。
 肉で覆われているものが美味しそうだし、
 副菜のような緑の野菜が、端に添えられている。

 肉食の名の通り、選ばれるのはお肉でした。]


  アルは? どれにする?


[そう尋ねたりして、ディスプレイの向こうでどれを
 選ぶか待っている妙齢の女性に笑顔を差し向ければ、
 小さく悲鳴のような声が上がっただろうか。

 腹を満たすものが見つかれば、あとは新幹線とやらの中で
 移動の傍ら食事を済ませれば、温泉地まで後少し。**]
(20) 2023/04/22(Sat) 11:55:20

【人】 アル

[人集りの合間を縫って覗き込んだ黒猫が
先に見える光景へと感嘆の声を洩らしてみせた。
どれが良いのだろうと、指先がディスプレイの前を踊る。]


 手頃な値段って聞いてたしどんなかなと思ったが、
 結構種類があるな…。


[結構美味しそうだと言われれば、ソレは間違いないと思う。
日本は飯へのこだわりが強いって聞いている。
故に、ハズレである事の方が少ない筈だろうよ。]
(21) 2023/04/22(Sat) 13:20:29

【人】 アル


 はっ、まったく仕方がないな。

 …タコ以外に苦手なもんって何かあったっけ?
 そん時は全部食ってやるけどさ。


[日本食でパッと思いつく彼の苦手な食べ物が
今のところタコくらいしか浮かばない。
もちろん、彼の苦手な物は大抵は食べられるので、
彼が無理だと言ったら口に収めるつもりである。

…何だかこう、彼の苦手を肩代わり出来るなら良い気分だ。]


ツァカリが肉系選ぶなら少し違うのにすっかな…?
ソレもすげぇ美味そうだけど


[牛タン弁当の値段は見ない事にした。
(他と比べても飛び抜けて高くないか、それ。買うけど。)]
(22) 2023/04/22(Sat) 13:31:01

【人】 アル

[俺が選ぶならそうだな、と思って指先は鮭が乗っかった
弁当の前で行方が止まる。
周囲を確認してみれば周りの客もよく買っているなぁと
思うと同時、副菜の多さに目が奪われてしまった。]


 …これかな?
 色んなの乗っかってて美味しそうだし。

 ツァカリの奴もスッゲー美味そうだなぁ。


[決して草食ではない(と個人的に思っている)のだが、
『草食い過ぎで餓死しそうなんだが、大丈夫なんか?』と
遊戯の際に言われたくらいには狼らしくない肉食人間である。
ある意味で野菜たっぷりなソレを見れば、本当にコイツが
『人狼』であったのか不思議に思えなくもない。]
(23) 2023/04/22(Sat) 13:44:25

【人】 アル


 (それにしても、ツァカリは何処ででも女性ウケが良いな…)


[上がる黄色い声を聞いて横で苦笑してみせた。
俺の可愛い子猫が愛嬌を振る舞うのは良い事だが、
それはそれとして俺のツァカリだから取るなよ…という
嫉妬混じりの気持ちが無い訳でもなく、くすぶる。

まあ、ソレを指摘したところで無意味だろう。
分かっている事を深く掘り返したところで進展はない。

二つ分の弁当を受け取れば、さあさあ、
目的の温泉街までの道のりはあと僅かと言えるだろう。]*
(24) 2023/04/22(Sat) 13:51:04
アルは、メモを貼った。
(a7) 2023/04/22(Sat) 13:53:37

【人】 ツァカリ

[山菜に焼き魚、肉料理に副菜その他諸々。
 ご飯の上に乗っかっている黒いものは寿司ロールで
 よく使われている海苔だろうか。日本人は海苔が好きだな。

 目移りはするものの即断即決の男なので大して迷いはしない。
 イタリアで食べるようなパンやパスタはさすがに少ないか。

 自宅のキッチンには釜がある程度に料理はするほうだが、
 食べる分も嫌いではないから、
 包んでもらった弁当を楽しみにしつつ。

 アルのほうは少し迷っているのかディスプレイを眺めている。]


  よっぽど甘いもんじゃなけりゃ大抵のもんは食えるよ。

  "和食"はそんなに食ったことねえから、
  まだ分かんねえけどな。


[異国の料理についてはおそらくアルのほうが詳しいだろう。
 海外に仕事の行くのなら、食事もきっと。]
(25) 2023/04/22(Sat) 19:15:47

【人】 ツァカリ

[タコはカルパッチョにされたとしても
 食感があまり好きな方ではないから、飲み込むことを躊躇う。
 何度か挑戦してみたが、結局アル任せになることが多かった。
 
 牛タン弁当は、見た限り魚介類は入っていないし安全だろう。]

 
  食いたいなら一緒にしてもいいけどぉ?
  ま、いろんなもん食いたくなるよな。


[こちらも肉ばかりは味気ないので、彼が違うものを選ぶのなら
 シェアするつもりでトン、隣から肩をぶつけて一緒にに覗く。  
 値段? 見てない。
 美味けりゃいいだろ。]
(26) 2023/04/22(Sat) 19:16:01

【人】 ツァカリ

[アルの行き着いた指先は赤身の魚で止まった。
 魚だけに限らず共に並べられているおかずが色とりどりで
 見栄えもなかなかに美しい春の彩を思わせる。]


  ン、いいんじゃん?
  綺麗な色してるし、野菜も多そう。

  オレのも分けてやるよ。


[彼が選んだもの自体は魚と野菜と白米という
 バランスの取れていそうなものではあったけれど。
 肉を選んだものにしっかりと食いついてくる辺り、
 草食系と見せかけて、しっかりと獰猛な肉食の片鱗も見せている。
 くすくすと笑って、選んだ弁当を2つ。
 歓声を上げた女性店員にプリーズと指し示して注文を済ませる。]
(27) 2023/04/22(Sat) 19:16:16

【人】 ツァカリ

[2つ積み重なった弁当がビニール袋に入れられて、
 差し出されたならその手の甲に挨拶代わりのキスを送っておいた。]


  Grazie.


[パチ、とウィンクもついでに。
 支払いを済ませて、隣の恋人を見上げれば含んだ笑いが見える。]


  ……行こうぜ?


[愛嬌を振りまくのは普段からの癖のようなもの。
 それは恋人ができた今も変わらない。

 水面下で燻っている嫉妬については時に、
 さんざんと身体に教え込まれることもあるのだけれども。
 直接言われない限りは直る様子はないだろう。
(28) 2023/04/22(Sat) 19:16:42

【人】 ツァカリ

[トランクと弁当、
 そして弁当屋で勧められたお茶のペットボトルを2つ。

 それらを手にして新幹線の中では弁当の交換会が行われた。
 牛タンは厚みがあり、肉を食べる分には十分満足できる出来。
 しかも日本の弁当ときたら。

 驚くことに弁当の底の紐を引っ張れば、
 温かくなったりするものだから、その機能に驚いた。

 肉を頬張り、頬をリスのように膨らませて味わい。
 アルの弁当にも自分の分の肉を乗せて、
 代わりにほうれん草をもらう。

 話して、食事を済ませている間に目的地までは
 そう遠く掛からずに到着することが出来て。
 駅に降り立ち、タクシーを拾えばあっという間に
 それらしい景色が目に入ってくるようになる。]
(29) 2023/04/22(Sat) 19:16:54

【人】 ツァカリ

 
  ……ワオ。

  純和風の建物……!


[やがて辿り着いた旅館は平屋という高さがない代わりに、
 横に奥に広い、和風の造りをした"日本"といわんばかりの
 旅館であったから、初めて目にする景色に。

 また、興味深そうに子猫は目がきょろりと蠢いた。**]
(30) 2023/04/22(Sat) 19:17:14
ツァカリは、メモを貼った。
(a8) 2023/04/22(Sat) 19:19:36

【人】 アル

[確か、日本食の中には甘い豆類もあった筈だが、
アレは祝いの席で食べる物だっただろうか。
正直なところ日本食を全て把握している訳じゃ無いから
知識を期待されてもどうにもならないけども。]


 じゃ、色んな和食楽しんでみっか?
 甘いのから塩辛い物、甘辛い物まで色々あるって
 聞いた事あるし、好みのモンもあるだろーし。

 …ぜひとも分けてくれ。楽しみだ。


[肩に重みを感じたなら少しだけ上機嫌になるものだ。
ま、値段についてはコチラ持ちなんでな。]
(31) 2023/04/22(Sat) 20:34:26

【人】 アル

[愛嬌を振る舞いながら弁当を受け取る姿は
何度見ても愛らしいというものである。
元より、イタリアでは女性に愛想を振る舞う事が美徳。
何も間違っちゃいないと言えばそうなのだ。

…が、ソレでもお前だけを欲しいと態度を明らかに
示してしまうのは仕方がないだろう。
ワガママで欲の強い人狼は、表向きは真面目だが
その実として求めやすい体質であるのだから。

少しだけ手の甲にコツリと手の甲を当てて、
ほんのりと思いを込めて触れておく程度の態度だけとった。]
(32) 2023/04/22(Sat) 20:45:40

【人】 アル

[車内での食事を味わい、堪能し、それから二人だけの
会話を弾ませてみせた事だろう。

これから何をしようか。
どんな事があるのだろうか。
幾つか飯処もあったけども。
次はどういうの見てみようか。

それは何気ない旅行の会話だったけど、
普段ならあまり語る事のない内容だったからか
言葉を交えるだけで面白いものである。
…気付けば時間はあっという間に過ぎていて、
目的地までの行き着くまで呆気ないものだった。]


 いやぁ、ここまで立派な旅館は初めてだな…


[タクシーから降りてから見上げるその先。
よくよく日本を紹介される時に見かける造りの平屋を
見たならば思わず感嘆の声を洩らすだろう。]
(33) 2023/04/22(Sat) 21:01:04

【人】 アル

[あたりは湯気が立ち上っている。
川も近くには流れているが、そこも湯気が見える。
他にも自分たちが泊まる予定の建物以外には建物があり、
どこも人の往来があり、賑わいを見せていた事だろう。

中には既に先客として楽しんでいるのだろう
国内外問わない浴衣姿の観光客がおり、
此処が様々な人々が憩いを求めて訪れる場所なのだと
再認識させられるに至った。]


 チェックインは中で出来るはずだし、
 サッサと中に入ってみるか?

 風呂は宿に併設されてるらしいし。


[僅かに開かれている入り口に足を踏み込めば、
中から「いらっしゃいませ」との歓迎の声が聞こえたろう。]
(34) 2023/04/22(Sat) 21:06:53

【人】 アル

[受付を早々に済ませておこうと思い受付嬢に声を掛ければ、
どうやらお店の人曰く部屋まで案内をして貰えるらしい。
(何ともまあ、親切なこったぁ)

未だにキョロキョロと子猫の瞳が蠢いていたなら、
思わずクスクスと笑ってみせただろう。]


 …後で宿内の施設も見ておくか?
 結構広い店みたいだしさ。


[そうして二人が案内されるのは、ご所望の和室だった。]**
(35) 2023/04/22(Sat) 21:11:55
アルは、メモを貼った。
(a9) 2023/04/22(Sat) 21:12:33

アルは、メモを貼った。
(a10) 2023/04/22(Sat) 22:37:54

【人】 ツァカリ

[旅館までのタクシーの道のりは、道中。
 湯気が吹き上げる温泉街を通り抜けてのことだった。
 その湯気の香りは、タクシーから降りても香り立つ。

 周囲の風景が代わり、浴衣で往来を行く人々が増えてくれば、
 一気に異世界へ訪れたような気分になる。

 隣で同じように見上げるアルも感嘆を上げていた。]


  そういえばアルもニホンは初めてなわけ?


[今更ながらにそんな質問を交わしつつ、大きな門を潜り抜け、
 旅館の玄関へと向かっていく。
 チェックインが出来るなら荷物はひとまず、
 部屋に置いたほうがいいだろうから。]


  そだな、とりあえず部屋に行くか。


[チェックインは予約を取った彼に任せるつもりで後に続く。
 もちろん、旅館で出迎える人たちも和服の姿だから、
 思わず口笛を軽く慣らす程度に囃し立てながら。]
(36) 2023/04/22(Sat) 23:08:41

【人】 ツァカリ

[宿に併設されている風呂はまた部屋の風呂と違うのか。
 新幹線の中で見た限りでは、温泉街の中には、
 いくつか『温泉手形』なるものがあれば入れるらしい。

 大浴場という共同風呂がいくつか、旅館内にも、
 温泉街にもあるのだとか、どうとか。

 アルが受付を済ませている間、周囲に視線を巡らせるのは
 好奇心旺盛な猫さながらの挙動。

 笑う声にようやく気づいたら、ニィ、と笑って。]


  施設もいいけどさ。
  せっかくだからオレも浴衣ってやつ、着てみたいんだよね。


[面白そう。と声を弾ませて楽しげに肩を揺らす。]
(37) 2023/04/22(Sat) 23:08:56

【人】 ツァカリ

["郷に入っては郷に従え"という言葉は、
 この国の言葉だったか。
 まずは形から入るのも悪くはないだろう?

 温泉街を歩く人々は浴衣であったし。
 ここのフォーマルな装いは浴衣であると想像できる。

 着方は分からないが、部屋まで案内してくれたナカイさんか、
 アル辺りが知っているのなら、教わろうか。

 やがて案内された和室は、二間が続いた広い部屋。
 メインの部屋には机と座布団が並べられ、
 奥には川が望める窓が備え付けられている。

 窓の前にはこじんまりとした背もたれ付きの椅子が二つ、
 向き合うようにして並べられていた。]


  へえ、いいじゃん!


[部屋から薫る匂いは何の匂いだろう。
 草の香りのような、少し独特な香りがしている。]
(38) 2023/04/22(Sat) 23:09:17

【人】 ツァカリ

[続き間の方にも、外を見渡せる窓があった。
 こちらは襖を閉められるようになっているから、
 おそらく、寝室みたいなものなのだろう。

 続き間の反対側にはまた別の扉がついており、
 そちらの扉を開けてみれば、
 むわりと一気に硫黄の香りが漂った。

 案内してくれた女性が何を言っているのかは分からないが、
 おそらくその香りと、目で確かめてみれば分かる。

 ここが、個室の風呂に通じる脱衣所なのだろう。]


  店どころか部屋も広いな?
  なぁ、浴衣ってどう着るのか聞いてみてよ。

  それか、アルが知ってる?


[そわりと浮つく気分を抑えられずに表情を緩ませて、
 アルの元まで戻れば、袖を引いた。*]
(39) 2023/04/22(Sat) 23:09:34
ツァカリは、メモを貼った。
(a11) 2023/04/22(Sat) 23:18:14

 




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