人狼物語 三日月国


103 【身内RP】森奥の工房【R18】

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視点:


月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?

楽観
人狼なんているわけないじゃん。みんな大げさだなあ。
誰かが死んでしまったのも部外者の仕業だよ。人狼なんているわけない。

だから処刑だなんて、そんな物騒なことはやめようよ。

現在の生存者は、ダアト、ツァカリ、リアン、エガリテ、ジェレミー、エストレラの6名

【人】 ダアト

 
[そうして気合を入れ直し、巻き上げた包帯は
 いつも通りの筈なのに
 いつも以上に美しい出来栄えに感じた。


 彼の日焼けた肌に
 包帯の白が映えるのだ。


 練習はしておいた方が良いというのが
 装具士としての考えだけれども、
 私が巻いたものを
 そのまま身に付けておきたいとおっしゃるから>>3:18
 逡巡した。]
 
(0) 2021/11/11(Thu) 11:58:53

【人】 ダアト

 
[その白の上を、
 普段は手綱を握っているであろう
 小麦色の滑らかな掌が、撫でる。]



   ──── っ、



[一瞬、何を言わんとしていたのか忘れて
 釘付けになった。]
 
(1) 2021/11/11(Thu) 11:59:54

【人】 ダアト

 
[二拍の後、思い出して尋ねたのは
 再度の勧めと
 先程、自分が却下してしまった選択肢。]



   本当に練習はよろしいですか?

   もしよければ、お連れ様に
   覚えていただいても構いませんが?



[最善を考えるなら
 練習はしてもらった方が良いし
 左手では難しいと考えてのやんわりとした断りならば
 自分の下した決断は間違いだったと思って。

 触れられる姿を見るのは
 先程以上に、嫌な気持ちになりそうだけれど
 それを飲み込んで音にする。

 ただ、それでも彼が
 己の巻いた包帯を付け続けることを
 望んでくれるというのなら、
 すぐに引き下がるつもりだけれど。]*
 
(2) 2021/11/11(Thu) 12:06:48

【人】 ツァカリ

 
[曖昧な返事をすると、装具士殿が首を傾げた。>>3:20
 苦痛に苛まれていることは
 身内に知られてはならぬ故隠してきた。

 ついぽろりと漏らしてしまっていたが……、
 あれは患者に向き合う彼の真摯な雰囲気が
 自分をそうさせたに違いない。

 憐れまれたいと思ったこともなかったが、
 何十、何百の実例を見てきただろう
 彼の前で偽った所で、無駄なのだろう。

 やりにくいような、こそばゆいような。
 何とも言えない気持ちが同居する。
 不思議と、これも嫌ではなかった。]
 
(3) 2021/11/12(Fri) 21:59:12

【人】 ツァカリ

 
[眼鏡の奥の瞳が細められたかと思うと、>>3:22
 二人きりの部屋に、彼の声がよく通った。

 どこか、祭りの前のような、
 浮ついた空気がなくなった気がする。

 彼の中でどんな変化が起きたのか
 まるで見当もつかない。

 だけれど、二週ののち────、
 この工房で心から信用して
 彼に身体を預けている自分の姿を
 はっきりと瞼の裏に描くことが出来た。]
 
(4) 2021/11/12(Fri) 21:59:25

【人】 ツァカリ

 
[彼がしてくれた包帯は
 とても綺麗に巻かれていた。
 手先が器用なのだろう。

 撫でると、彼が息を呑んだ気がした。>>1


  ?


[突き刺さる視線の理由はわからない。
 確り巻かれているから丈夫そうだが、
 触り過ぎて崩してしまいたくないから、
 ひと撫でした後、手は下ろした。]
 
(5) 2021/11/12(Fri) 21:59:52

【人】 ツァカリ

 
[一度断った包帯を巻く練習を
 再度勧められれば>>2

 それはそれは嫌そうに、顔を顰めた。

 彼の言動が不快だったのではない。
 見ていただけで心得たと豪語する男が
 信用を得られぬのは当然。

 考えたのは、「お連れ様」たちのことだ。]


  あやつらを呼ぶのは勘弁してくれ
  断じて悪いものではないが
  大……っ変に、煩わしいのだ

  着替えだの何だのと、矢鱈と手伝おうとしてくる

  包帯など預けようものなら
  奪い合い殴り合いの末、目を輝かせた勝者に
  俺は全身を巻かれてしまうだろうよ


[やれやれといった風に言い終えると、
 悪戯っぽく笑って、右目でウインクした。
 大袈裟に言ったが、後半は冗談ということだ。]
 
(6) 2021/11/12(Fri) 22:00:15

【人】 ツァカリ

 
[着替えも湯浴みも、彼らには一つとして手伝わせない。
 包帯も今日からそこに加わった。]


  俺は世話を焼かれるより焼く方が好みなのだ
  自分のことは極力自分でやりたい

  どれ、やってみよう


[二度同じ提案を口にさせてしまっていた。
 装具士殿に心配を掛けるのは本意ではない。
 今度は素直に従って、包帯へと左手を伸ばした。
 量の多い睫毛が、頬に影を落とす。
 彼が綺麗に巻いてくれたのを解いてしまうのは、
 矢張り、勿体無い気がしてしまって。
 瞬きふたつ分見つめてから、巻き終わりに指を掛けた。]
 
(7) 2021/11/12(Fri) 22:01:36

【人】 ツァカリ

 
[白布を剥がしきると、一端を歯と歯で咥えた。
 押さえる手がないので代わりだ。
 左手を動かして、巻き付け、先ずは傷口を覆い隠した。
 一度上にゆき、二の腕を一周させると、
 咥えていた端を巻き込んで、腕先に向かって巻いていく。

 彼の言葉>>3:11を思い出し、
 進むにつれて力を加えるようにするが、
 自分でやると遠慮がない分、強くやり過ぎる。
 二度ほど戻って緩めて巻き直すことをして、
 概ね巻き終えると、顔を上げた。]


  始まりで短くなった分終わりも変わったな
  これはどこにやるのが良い?


[包帯の端を託そうと彼に向け訊ねた。

 強めに押し付けるだけで留まるのは憶えているが、
 咥えて長めにとって始めた分、
 終わりの位置も角度も変わっていた。]
 
(8) 2021/11/12(Fri) 22:01:53

【人】 ツァカリ

 
[……そんなのは、口実に過ぎない。
 一度は崩してしまった包帯。
 その仕上げだけでも、して欲しかったのだ。

 彼の手で。*]
 
(9) 2021/11/12(Fri) 22:02:19

【人】 ダアト

 
[新たな選択肢を加えて、再度提案すると
 嫌そうな顔をされてしまった。>>6
 気に触ることを言ってしまっただろうかと内心焦ったが、
 その理由はどうやら他にあったらしい。

 茶目っ気たっぷりに
 ウインクで締めくくられた仲間たちの話に
 思わず笑ってしまった。]



   ふふ…っ、それは難儀ですね、

   お呼びするのは止めておきましょう。
 


[ぱちり、と彼を真似てしてみた仕草は
 上手くいかずに反対側も閉じてしまったけれど
 気持ちは晴れやかだった。

 仲間たちからどれほど愛されているのか
 勿論、伝わって来たけれど
 それだけではなくて、
 彼がそれを”鬱陶しいこと”として
 受け取っていることに気づいたからだ。]
 
(10) 2021/11/13(Sat) 10:29:15

【人】 ダアト

 
[続く言葉>>7も、
 なるほどと頷きながら聞いた。
 最高の鹿鍋を振る舞いたい>>0:30と先程も言っていたし、
 与えることに喜びを感じて生きてきたのだろう。
 
 だとしたら、
 片腕のない不便さ以上の、不本意な状況に
 辟易しているのかもしれない。


 だから、自分でやってみるという彼に]



    はい、 お願いします。



[と答えて、ただ見守った。]
 
(11) 2021/11/13(Sat) 10:30:16

【人】 ダアト

 
[歯を使って包帯の端を押さえ、
 器用に巻き上げていく。>>8

 やり方は心得た>>3:18との言葉どおり
 たった1度きり見せた手順を
 ひとつも違えること無く
 進めていく姿には、頭の良さを感じた。

 キツめに巻いてしまったところも
 戻って丁寧に調整していて、
 手を出さずに居ようと考えることすら
 必要なかったのでは?と思う程だ。]
 
(12) 2021/11/13(Sat) 10:31:50

【人】 ダアト

 
[唯一、私の手を必要としたのは
 手本と違った部分だけ。>>8



   巻き終わりは、こういう感じに
   流れにそって自然にで問題ないですよ。



[言葉で伝えるだけでも
 彼なら出来る気がしたけれど、
 さっき言ってくれた台詞>>3:18が耳に残っていて

 1日だけでも身に着けていて居て欲しい、と
 共に旅をさせて欲しい、と
 思ってしまったから

 最後の最後だけは、自分の手で仕上げた。]
 
(13) 2021/11/13(Sat) 10:32:54

【人】 ダアト

 
[そうして、押し付けた指を
 完全に離してしまう前に
 そっとずらして撫でてから口を開く。]



   初めてだと思えないくらいに上出来です。
   解けているものを使って
   これだけ出来るなら
   巻いてあれば、もっと簡単なので大丈夫ですね。

   替えの包帯は多めに出しておきます。
   洗ってもらっても良いですが、
   面倒なら新しいのをどんどん使ってください。



[先程の、自分だけで巻いたものとは違う
 共同作業の出来栄えに
 笑みを湛えて見つめてから、

 テキパキと準備をして
 7巻きずつ入った袋をふたつ差し出した。]
 
(14) 2021/11/13(Sat) 10:35:58

【人】 ダアト

 
[これを使い切る頃に
 もう一度、彼はここを訪れてくれる。

 その楽しみな未来にも思いを馳せながら──…]*
 
(15) 2021/11/13(Sat) 10:38:45

【人】 ツァカリ

 

  ああ、ああ、そうしてくれ


[仲間を呼ぶ話を早口にて終わらせると、
 噴き出した装具士殿に、したり顔をした。

 彼もこの様に笑ったりするのだ。>>10

 周囲の人間を楽しくするのはすきだ。
 どこか、使命感のように感じてもいるが……、

 彼の表情が変わるのを見られると、
 此方の心まで踊るようだ。]
 
(16) 2021/11/14(Sun) 11:02:55

【人】 ツァカリ

 
[大仰に言うところがあるので
 依頼の際は鹿狩りを
 引き合いに出したが……、

 男なら片腕のいまでも
 狩れないことはないだろう。

 弓を引ける腕が欲しいのは
 理由の一つに過ぎない。

 腕がなくなる前と後とで
 自分の本質は何も変わっていないというのに
 そう考えてくれる>>1:2者はおらぬようで

 なくした腕を口実のように使われ
 まるで壊れ物かのような扱いをされるのが
 何より嫌だった。

 尊厳を取り戻す。
 ────それこそが、真の目的だ。]
 
(17) 2021/11/14(Sun) 11:17:25

【人】 ツァカリ

 
[託した包帯の先は受け取られ、
 説明とともにつけて貰えた。>>13

 薄布越しに撫でてくる指を感じ、
 柔らかく目を細める。

 温かく感じられるのは、
 包帯の持つ効果>>3:10だけだろうか。
 いいや、それだけではない気がする。

 ここに宿った彼を連れて行こう。
 日の下を駆け、街を歩き、星の夜を憩う。
 その間、ずぅっと一緒だ。]
 
(18) 2021/11/14(Sun) 11:17:42

【人】 ツァカリ

 
[賛辞は当然のように聞いた。>>14

 替えの包帯を取りに行く前の彼が
 やけに嬉しそうだったのは……、
 見間違いではないだろう。

 焚き火に当たっている時のような
 柔く温かい熱が
 胸の内に拡がっていくのを感じた。

 戻ってきた彼から差し出された二袋は
 有り難く左手で纏めて受け取った。]


  二週の間、欠かさず交換しよう

  ……今日はこんな所だろうか?
  先の依頼の邪魔をしては悪い

  他にないようであれば
  我々は早々に去るとしよう


[長居は無用であるが、
 段取りがわからぬゆえ訊ねた。*]
 
(19) 2021/11/14(Sun) 11:25:21

【人】 ダアト

 
[吹き出したのなんか、いつぶりだろう。
 それを見た彼が
 どこか得意げなやんちゃな顔になる。>>16


 唐突に、
 敵わないな…と思った。


 装具士としての顔に戻ろうとした自分を
 簡単に崩して
 素の私を引き出してしまう。

 それが、どうにも居心地がよくて。]
 
(20) 2021/11/14(Sun) 21:40:09

【人】 ダアト

 
[自分のことは自分でやりたいと
 聞いたばかりだったから、
 先程のように
 私の仕上げを受け入れてもらえるか
 分からなかったけれど、

 見つめる眼差しが柔らかくて安堵する。>>18

 どうやら、そのまま
 連れて行ってもらえるらしい。

 彼らの旅がどんなものなのかは
 想像もつかないから
 訊ねてみたいと、好奇心が疼く。]
 
(21) 2021/11/14(Sun) 21:50:34

【人】 ダアト

 
[けれど、気遣ってくださる通り>>19
 私には仕上げなければならない先約があるから
 ぐっと飲み込んだ。

 その話もまた、先の楽しみに取っておこう。]



   そうですね。
   今日はこんなところでしょうか。

   次、いらっしゃる時には
   すぐ製作に取り掛かれるようにしておきます。



[先のふたつを早く仕上げれば
 その分、彼が早く訪れてくれる訳ではないと
 分かっているのに
 どうしてだか気が急いた。

 全部を完璧に終わらせて、
 後顧の憂いの全くない状態で
 向き合いたいのかもしれないけれど、
 よくわからない。とにかく、気が逸った。]
 
(22) 2021/11/14(Sun) 21:59:00

【人】 ダアト

 
[彼が身支度を整えている間、
 自分も見送りに出られるようにコートを羽織る。

 外はもう寒い。
 食事に気を使わない自分は
 覆う肉も少なくて
 シャツとズボンだけでは、すぐ手が悴んでしまう。

 黒く丈の長いコートは
 古いものの割に、包帯と同じように
 温かさを織り込んで作られているので重宝していた。

 扉を開ければ、
 朝の冷たい空気が頬を叩き、
 慣れない動物たちの匂いや声が飛び込んできた。
 彼にとっての、日常。]



   どうか、お気をつけて。



[ありきたりな言葉だけれど、心を込めて送り出す。

 行きも帰りも、
 どうか神の御加護がありますように、と。]*
 
(23) 2021/11/14(Sun) 22:02:03

【人】 ツァカリ

 

  うむ


[今日の用事はここまでらしい。
 次回を万端に迎えてくれると言う彼に
 鷹揚に頷くと、>>22
 脱いでいた服を身につけていった。

 包帯の入った袋を手に彼を見れば
 黒い外套を纏っていた。
 金の糸で複雑な文様が刺繍された
 派手な己のチャパンと見た目は対照的だ。

 よく似合っている。
 その彼に続いて建物の外へ出た。]
 
(24) 2021/11/14(Sun) 22:32:38

【人】 ツァカリ

 

  ああ
  貴殿も食事を疎かにし過ぎぬように


[送りの言葉>>23を感謝の念とともに受け取り
 一つ声をかけると、
 愛馬に近寄り、そのまま流れるように
 地を一蹴りして背に跨った。]
 
(25) 2021/11/14(Sun) 22:33:05

【人】 ツァカリ

 
[仲間と幾つか言葉を交わして先頭に立つと、
 草を食んでいた家畜たちが集まり、塊になる。
 振り返り、羊毛の絨毯の上を通過して
 装具士殿を三秒見つめたなら……、
 左手のみで握る手綱を引いた。
 朝の冷たい空気で肺を満たし、唄う。]


  
オッホー ヒーホー

  
ヒーヨーホー… イーヨー……

  
オッホー…… 
ヒーホー……



[憂いのある旋律と力強い蹄の響きは、
 工房から遠ざかっていった。*]
 
(26) 2021/11/14(Sun) 22:33:31
 




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