人狼物語 三日月国


7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】

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孤児 セレンが参加しました。

【人】 孤児 セレン



[ 理解し、諦めるまでに、それほど時間は要さなかった ]


 
(62) 2019/04/08(Mon) 2:21:38

【人】 孤児 セレン

 
[ 痩せた手脚。傷だらけの肌。

  栄養が足りないせいで弱々しく、
  働き手としての価値もないはずの子供。

  そんな子供を買う場所など在ろう筈もなく、
  10を過ぎるまでは親元で生きていられた。

  ──実子ではなく、奴隷として ]
 
(67) 2019/04/08(Mon) 3:01:02

【人】 孤児 セレン

 

[ 両親がなぜ自分を売ったのかは理解ができた。

  忌み子だと産んだ時から疎い、蔑み、
  体よく奴隷として扱っていた子ならば、
  二束三文とはいえ金になるならば手放すだろう。

  だから売られる日が来ても心は動かないまま ]
 
(68) 2019/04/08(Mon) 3:02:32

【人】 孤児 セレン

 
[ 手を繋いで夜を泳いだ。

  川で洗うには寒い季節の夜の海。
  繋がれた掌だけが道標で、
  けれどその手は、売るための商品を繋ぐ鎖。

  行き先は、春を鬻ぐ宿でもないらしい。
  孤児を集める教会でもないらしい。

  ならばこの遊泳の先にあるものは何かと、
  稚心に考えていたのをいまでも夜は思い出す ]
 
(69) 2019/04/08(Mon) 3:04:37

【人】 孤児 セレン

 

[ 売られた村はこのご時世に何故か豊かで
  お腹いっぱいに食べるものがあって
  教育も受けさせられ、身体の傷は癒やされて。

  何より隠し続けていた双眸を晒しても、
  汚物を見るような視線を感じることはなく。

  安息の地だと思った訳でもないが、
  少なくとも毎夜に漂う死の気配からは遠ざかった。
  
  生きていられる……生きることを許された。

  拙かった言葉も滑らかに喋れるようになり、
  何に使うかは未だ分からないものの、
  これから先に必要なものだからと教育も施され ]
 
(70) 2019/04/08(Mon) 3:32:56

【人】 孤児 セレン

 

[ 死にたくはなかった。
  飢えたくも、居場所を失いたくもない。
 
  この時勢に特色もない村が豊かな理由も、
  そんな村に自分の他にも幾人もの孤児がいて、
  一定周期ごとに消える不穏さにも目を逸らして。

  必要な知識を必死に学ぶ。
  何もかもを吸収するようにして、憶えた。

  この安寧が、せめてもう少し続くように願いながら ]
  
(71) 2019/04/08(Mon) 3:35:13

【人】 孤児 セレン



 [ 己の番だと知らされたのは、成人を迎えた夜だった ]**
 
 
(72) 2019/04/08(Mon) 3:36:47
生贄 セレンは、メモを貼った。
(a10) 2019/04/08(Mon) 3:51:25

【人】 生贄 セレン

 
[ 静謐とした夜の空気。

  朧とした光源が雲間の月だと知るには、
  異色の双眸は郊外に続く道しか見ず、
  フードから零れた銀だけがその光を映していた。

  その丁寧に梳られたプラチナブロンドからは
  上質な甘い花の香が仄かに漂っている。
  結ばれた唇にも花の彩が引かれて艶やかに、
  熱心に磨かれた肌もまた、滑らかな白磁のようで]
 
(132) 2019/04/08(Mon) 20:40:02

【人】 生贄 セレン


   …………。


[ ───まるで ]
 
(133) 2019/04/08(Mon) 20:40:41

【人】 生贄 セレン


   …………。

[ これでは、生贄だと過るのを飲み込んで ]

 
(134) 2019/04/08(Mon) 20:41:26

【人】 生贄 セレン

 
[ 子供を各地から安く買い叩き、
  成人までは傷一つなく育て、化け物に捧げる。 

  世界に満ちた悪意を煮詰めて凝縮し、
  それを甘く誤魔化した安寧の地は蠱毒に他はなく、
  そこにしか居場所がない子供は選ばれ、
  こうして捧げ物として運ばれていくだけの話だ。

  それを真に理解したのは昨夜の話で、
  孤児に逃げ場などなく、唐突に未来は閉ざされ、
  こうして大人に囲まれ郊外の道を行く。 ]
 
(135) 2019/04/08(Mon) 20:42:47

【人】 生贄 セレン


[ 何が待ち受けているのかを知らされてはいない。
  けれど間違いなく、
  己の意志は関係なく物事は流れていくのだろう。

  着飾られた衣装は殆どが上質な絹物で、
  身じろぎするたびさらさらと衣擦れが響くけれど、
  それすら身動きを封じる悪意の鎖のようで ]
  
(136) 2019/04/08(Mon) 20:43:51

【人】 生贄 セレン

 
[ やがて、森林を切り裂く道。
  ひっそりと建つ古城は目を瞠る大きさで、
  その門を潜らされればぽつんとひとりきり。

  背後で閉じる門の音に、真に退路を断たれた。
  前へ進むしか道はなく震える足で扉の前へと赴くと ]
 
 
  …………。


[ 扉を叩く勇気などなく、
  辛うじて扉に掌をぺたりと触れさせて。

  俯いた頬を濡らす雫を一つ零し、白く煙る息を吐く。
  死ぬ為に、奪われる為に、未来を無くす為に。 ]
 
(138) 2019/04/08(Mon) 20:53:25

【人】 生贄 セレン


  あ、の……


[ 辛うじて絞り出した声は、ほんのりと濡れていた ]**
(140) 2019/04/08(Mon) 20:54:35

【人】 生贄 セレン

 
[ 薔薇の香気に誘われて、>>170
  俯く顔を上げたのは僥倖だっただろうか。

  ひくりと震える喉に呼気を詰まらせ、
  玉響に響く声音の、夜そのものを見上げた。>>171

  頬を撫でる風は慰撫するようには出来てはいない。
  ただ一筋、涙で濡らした頬は強張るままに、
  夜気を纏うお伽噺の化け物を灰と蒼の双眸が映す。

  村人は、生贄に多くを語らなかった。
  ただ帰る場所などなく、それを主として仕え、
  服従の意を伝えろとそれだけを言い聞かされている ]
 
(202) 2019/04/08(Mon) 22:41:06

【人】 生贄 セレン

 
  ……セレン


[ だから、問いに応じる言葉はたった一つだけ。>>172
  己がもつ唯一たるもので、
  それしか持つことを許されなかった大切なもの。

  名に意味があるのかないのか、
  どうしてこの名をつけられたのかは知らずとも、
  灰と蒼の双眸に化け物を映してふるりと震えて。

  それでも従順な子供は絹の外套へ白い指を掛け、
  ふわりと月光を束ねるプラチナブロンドを晒しながら ]
 
(203) 2019/04/08(Mon) 22:43:43

【人】 生贄 セレン

 
   あなたの、もの です。


[ 恐ろしいのだろう、きっと。
  乾いた心で村人に生贄となる未来を告げられ、
  抗うこともできずにここに居るだけのただの人間は、
  人間であることを捨てものだと言い切った。
 
  死にたくはない。
  捨てられたくもない。
  もう飢えるのも裏切られるのも嫌で、
  生贄としての未来しかないのならば、いっそ。

  踏み出す姿にすら動けぬままだった仕草は、
  漸く焦点を合わせて、古城の主を見つめる。

  映すでなく、見て、夜空の断片に瞬いた。
  血の彩りを宿した瞳を持つ、美しい化け物を。
  牙を覗かせる微笑みを描く、恐ろしい男を ]
 
(204) 2019/04/08(Mon) 22:49:04

【人】 生贄 セレン

 
[ 玲瓏たる声音で告げた名を棚引くように、
  男の前で頭を垂れる──には、
  紅い眼光に許されざる意を汲んで視線は逸らさずに。

  震える指先でフードだけではなく外套を脱ぎ、
  すらりと靭やかな身体を晒してみせる。

  生贄にされるためだけに整えられた肢体は、
  お嬢さんと呼ばれるには程遠く、
  主の勘違いを言葉ではなく視界で紐解くようにして ]
 
(205) 2019/04/08(Mon) 22:54:58

【人】 生贄 セレン


 
   なんでもします、から……


[ どうか、見捨てないでとまでは綴れずに ]* 
 
(206) 2019/04/08(Mon) 22:56:10
生贄 セレンは、メモを貼った。
(a22) 2019/04/08(Mon) 22:57:29

【人】 生贄 セレン

 
   ……っ


[ 褒める言葉を掛けられた記憶は過去になく、>>214
  暫く思考を揺らがせその意味を知る鈍さはあれど。
 
  頬に熱を集らせて、双眸を震わせた。
  漣はすでに引いたが恐怖は未だ纏わり付いて、
  そこに映る男を恐ろしいと思っているのに。
 
  花の蜜を練り込んだ紅を引いた唇は、
  舐めれば甘く、月光を映して光る生贄化粧。
  挙動全てに誘惑を感じる男に目許も染めて、
  唇が言葉を綴るよりも早く、傅く仕草で従順を示す ]
 
(228) 2019/04/09(Tue) 0:04:59

【人】 生贄 セレン

  
   ぅ、……裏切るのは、
   ぼくが、嫌……なんです。


[ 人の感覚を古城の主も抱くとは考えてはいない。
  ただ、裏切られ続けた過去を振り返り、
  疵を刻まれたからこそ滲む言葉を素直に告げて。

  そっと息を吐き、惑う視線を再び主へ向けた。
  忌まれた瞳を射抜く紅に自ら絡め取られて、
  その顎から逃れる気など欠片もないと示すように]
 
(229) 2019/04/09(Tue) 0:08:39

【人】 生贄 セレン

 
[ 頬へ伸びる指にも抗わず、
  涙の筋を撫でる指先に温かな体温を返して。

  染まった頬をなんと思うのだろうか。
  主の指は夜のせいか種のせいか冷たくて、
  瞬きを数度――それから、唇をまた震わせ紡ぐ ]
 
(231) 2019/04/09(Tue) 0:20:57

【人】 生贄 セレン

 
   望むことを


[ 今までもそうして生きて来た。
  産まれることすら望まれないままの己を自覚して、
  その穴を埋めるように自らを殺して生きてきた。

  重石に縛られゆく感覚は、故に、ない。
  そんなものはもとより諦めが蝕み麻痺して、
  当然のように受け容れる子供は今もまた。

  蕩ける微笑に蠱惑されるでなく、
  ただ、満ちていく悲哀に瞳を曇らせて ]
 
(232) 2019/04/09(Tue) 0:21:30

【人】 生贄 セレン

 
[ 貴人を悦ばす知識は、詰め込まれていた。

  古城の主のために――
  生贄が気に入られればそれだけ村の滅びが遠ざかる、
  たったそれだけの理由で、子供には相応しくない知識を。
  
  だからこそ、差し出された指へ生贄らしく。
  その指先を迎えた唇は柔らかな感触で、
  そっと触れるだけに到らず舌を覗かせちらりと舐めて ]

 
(235) 2019/04/09(Tue) 0:35:34

【人】 生贄 セレン


   ……何処までも、望むままに


[ 望みは、ただ、捨てられないでいることだけだった ]**
 
(236) 2019/04/09(Tue) 0:37:12
生贄 セレンは、メモを貼った。
(a28) 2019/04/09(Tue) 0:45:00

【人】 生贄 セレン

 
[ 手袋越しの体温は心地良く、>>244
  喉を震わせ弾む息を細く吐きだした。

  問い掛けに巡る思考は痺れたようで鈍く、
  心悸は浅く早く、ちりりと焦がれる痛みがあった。
  眩む視界は夜の輪郭を曖昧にして、
  どうしてか頬に集った熱も引きそうにもない。

  響く声音も蕩けるようなのは何故か、>>243
  それを僅かたりとも考える余裕すらなかった。

  ―――けれど、それでも。 ]
 
(283) 2019/04/09(Tue) 15:18:16

【人】 生贄 セレン

 
   ……たとえ困らなくても、
   それが……ぼくが、貴方にあげられるものだから。


[ 耽溺に堕ちる淵で溢した言葉に意志を籠め、 
  きゅっと両手を握って頑なに踏み止まりながら。

  己の価値という難しい思考までは至らず、
  ただそれだけを主張し、訴える。

  けして裏切らない、純粋なまでに嘘もない。
  大人に纏わされた虚飾も剥いで示したように、
  己の所有者への隷従を――─囀る響きは真摯に。 ]
 
(284) 2019/04/09(Tue) 15:21:09

【人】 生贄 セレン

 
[ 名を呼ばれ、瞳が揺らぐ。>>245
  指の道標に誘われ見上げる姿勢のまま、
  甘く香る唇を微かに開いて、はい、と素直に返して。
  
  紡がれた言葉を理解しようと、
  紅の瞳の中で退屈の意味を探ろうと瞬きを数度。

  古城の主の興味がどこにあるのか、
  たとえそれを知ることができたとて満たせるのか。

  ―――満たさなければ、どうなるのか。 ]


   ……ぁ、


[ 視界が翳る。
  喉に詰まった言葉は空気となって零れ出て、
  瞠る双眸は、ただ、美しい夜に浮かぶ月を見て]
 
(285) 2019/04/09(Tue) 15:49:34

【人】 生贄 セレン


  ぼく、自身……


[ 溢した言葉は吐息交じりに、
  熱い音を響かせ、緩やかに繰り返す。
 
  自分自身──それを望まれている。
  けれどそんなものを知るようならば、
  己はここに居ずにとうに親元で死んでいただろう。

  己に出来る事と言えば、
  食べられる野草の見分け方とか貴人には無縁の知識と
  村で詰め込まれた夜伽の術しか持ってはいない]
 
(286) 2019/04/09(Tue) 16:13:55