人狼物語 三日月国


137 【身内】No one knows【R18】

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視点:人

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【人】 旅人 J

 
[その下に傷が隠されているとは思いもよらない。
 目立つ十字の刺青は
 端正なキャンバスを美しく彩る装飾だった。>>2

 浅はかな女には、何も見えていない。]
 
(8) 2022/03/14(Mon) 12:50:18

【人】 旅人 J

 
[どれだけ見つめても、
 眼鏡の奥の瞳も、見つけることができなかった。
 2割の、この男を信じてよいのか伺う心に不安が燻る。

 力になれる。私の、味方になってくれる。>>5
 甘露のような言葉。
 もうずっと、ひとりだから。
 縋れるものなら縋りたい。

 手描きの写し絵を、彼は受け取った。]
 
(9) 2022/03/14(Mon) 12:50:43

【人】 旅人 J

 
[────気の所為か。
 紙を手にした瞬間
 真っ直ぐに描かれた彼の頬の十字が
 僅か、波打った気がするのは。

 私の、見間違えだろうか。]
 
(10) 2022/03/14(Mon) 12:52:05

【人】 旅人 J

 
[逆光で輪郭は際立つが
 細かな表情は影で見えにくい。
 何か知っているのかも知れないという
 期待を抑え込み、反応を待った。]
 
(11) 2022/03/14(Mon) 12:52:20

【人】 旅人 J

 
[彼は、何事もなかったかのように話す。>>7

 矢張り先ほどのは気の所為だという落胆に
 小匙一杯の猜疑心が混じる。
 まるで知らないような口振りは、真のものか。
 トクトクと、心臓が五月蝿い。

 彼の言葉は言い換えれば
 大陸の何処にあるか解るなら手を貸すと取れた。
 故に、大金で仕入れた情報を口にする。]


  ……ここより西の、——という都市
  これを売りに来たものがいたが
  金額が折り合わず売却せずに東へ行ったと


[大陸でも屈指の経済規模を持つ
 この都市には及ばないが
 出した名もそこそこの貿易都市だ。
 情報元は、マナーとして明かさずに。]
 
(12) 2022/03/14(Mon) 12:54:16

【人】 旅人 J

 
[写し絵を持つ手に、触れることは叶うか。
 刺突剣の突きは速いものだが
 これはそれほどでもない。
 拒まれなければ、小枝のような指を添えて。]


  ジュダス様
  私の力になって下さいますか?


[逆光の中でもよく表情が見えるよう
 今度こそ何も見落とすことがないよう
 レンズ越しに瞳を見つけようと
 顔をごく近づけて訊ねた。
 それでも、百戦錬磨の男に装われたら見抜けぬだろう。
 だけど、見極めたいと思っている。
 自ら近づいてきた、謎めいた彼自身のことを。*]
 
(13) 2022/03/14(Mon) 12:55:53

【人】 旅人 J

 
[会うのは大抵が歳上の男であり
 舐められぬように
 一方的に食い物にされることのないようにと
 意識的に背伸びをして変えていた
 話し方や敬称が、剥がれ落ちていた。
 自分でも無意識のうちで、
 彼を信用したいという願いの発露だった。]
 
(18) 2022/03/14(Mon) 19:33:32

【人】 旅人 J

 

  もちろん……。


[淀みなく返された言葉を復唱した。>>14
 そうしながら女は、熱心に男の顔を見つめていた。
 重ねた手など添え木のようにして
 つま先立ちまでして顔一つ分の距離を近づけていった。
 また表情がピクリと動くようなことはなかったし
 レンズの奥に彼の瞳を見つけることも叶わなかった。

 事実として、彼と真っ直ぐに視線が交わっていたこと。
 眼帯の裏の目も含めてそうなっていたことに
 私は、気付くことのないまま。]
 
(19) 2022/03/14(Mon) 19:33:53

【人】 旅人 J

 
[跳ね返ってきた自分のか彼自身のか
 吐息の温度を顔に感じて
 漸く、近づき過ぎたことに気付く。]


  ……し、失礼、しましたわ……っ
  貴方の目が、見えなかったものだから……


[慌てて踵を床につけ、手も離し、
 後退して一歩分の距離を空けた。
 若そうなきれいな殿方に
 こんなにも近づいた経験が人生の中でなかった。
 それに、気になるから遠慮なく見まくってしまう……、
 などという自分の幼く愚かな行動を恥じ
 頬が淡く色づいてしまう。
 少し経てば、それも落ち着いたが。]
 
(20) 2022/03/14(Mon) 19:34:49

【人】 旅人 J

 
[彼が話を続ける。>>16>>17
 対価は、承知の上だった。]


  ええ、勿論。費用はお支払いするわ


[払い切れる額であることを、願うばかり。
 もしも足りなくなるようなことがあった時。
 自分に出来そうなのは
 髪を売るか命を差し出すくらいのこと。
 どちらも足しにはならないだろう。
 衣装も剣も手放したくはない。
 顔が疵物になる前ならば、
 女としての価値はあったかも知れないが。]
 
(21) 2022/03/14(Mon) 19:35:04

【人】 旅人 J

 
[或いは……、気は進まないが
 元婚約者に金の工面を頼めるだろうか。
 領地の管理は一時的にその者に任せてある。
 元来、結婚と共に領地を合併する手筈であった。
 顔の疵も、彼の資金力と伝手で元に戻せる可能性がある。
 自分のはただの刃物による疵だ。
 若い女が好きな男だから
 賞味期限が切れる前に地に頭をつけて謝罪すれば
 一方的な婚約破棄の件を水に流し
 資金も工面してくれるかも知れない。]
 
(22) 2022/03/14(Mon) 19:37:07

【人】 旅人 J

 

  ええ、ジュダス様にお任せするわ
  ……頼もしいのね


[自分はもう一年近く追ってきたが
 彼は数日のうちに手がかりを見つけると。>>17
 感心したように言うが、上手くできなかったかも知れない。
 物が珍しければのロジックは理解しても
 確信があるように思えてならないのは
 小匙一杯の疑心が胸に落ちているから。]
 
(23) 2022/03/14(Mon) 19:37:39

【人】 旅人 J

 

  私は、ここで待っていれば良いのよね
  ご連絡をお待ちしますわ


[写し絵を持っていくなら預ける。
 お話が他にもあれば、勿論聞きましょう。
 出て行こうとするなら、
 狭い部屋、壁際に避けて道を作る筈である。*]
 
(24) 2022/03/14(Mon) 19:38:29

【人】 J J

 
[胸に手を当てお辞儀をする仕草に見惚れる。
 丁寧な口調もそうだが、
 洗練された所作は益々彼の謎を深めた。>>25

 不思議なひと。]
 
(29) 2022/03/14(Mon) 21:48:41

【人】 J J

 
[兄弟は居らず家で勉強をしたり剣を習ったり
 女だけでする茶会が好きな子だった。
 母譲りの貌が好まれて
 父ほど歳の離れた婚約者が出来たが
 成人するまでは生家で暮らす約束で
 歳の近い異性とは会うこともなかった。

 そんな女の隻眼には
 美しく若そうな男は魅力的に映った。
 それも必要な時に手を差し伸べてくれた救世主。
 怪しいところはあるが言い換えればミステリアス、
 そこも惹かれる要因となる。

 女の中に、色めいた感情が生まれていく。]
 
(30) 2022/03/14(Mon) 21:50:08

【人】 J J

 
[何れにせよ、
 小説で読んだ一節と照らし合わせて
 それが淡い初恋かもしれないと気付くのに
 時間はかかるまい。]
 
(31) 2022/03/14(Mon) 21:51:41

【人】 旅人 J

 
[意地悪な笑みに自分を恥じる。>>26


  ……ええ。
  でも、もうジュダス様とお約束したし
  この街で貴方にわからないことはないのよね


[善良の正しい意味がわからなくなりそうだが
 矢張り自分のは無謀な方法だったようだ。
 だけどもう、この街で撒き餌は必要はない。

 誰より早く女の願いを察知してやってきた
 彼の仕事を信じて待つだけなのだから。]
 
(32) 2022/03/14(Mon) 21:53:26

【人】 旅人 J

 
[私を信用できないのであれば──、
 という台詞は焦りをもたらした。]


  ……そんなことはしないわ


[否定し、笑いながら出て行く男を、見送った。
 部屋の中に一人に戻ると、
 ほっとしたような、物寂しいような気持ちになる。

 そうして自らの感情の答え合わせをするのだ。*]
 
(33) 2022/03/14(Mon) 21:56:42

【人】 旅人 J

 
[女は、悲願の品が既に
 男の手中にあることを知らぬまま。>>27

 自身をどう扱おうかと
 画策していることも知らぬまま。

 彼からの連絡を愚かにも
 呑気に、そして
楽しみに
待っている。]
 
(34) 2022/03/14(Mon) 22:40:48

【人】 旅人 J

 
[他の闇商人との接触を図ることもせず
 必要な手続きも全てしてくれるとのことから>>16
 持て余す時間はアルバイトをすることにした。

 初日に商人が見つかると思わず。
 無駄に階を借り切って十日分も宿代を
 前払いしてしまった。
 結果論だが勿体ないことをした。

 食費を抑えるのを兼ねて
 宿屋のすぐ隣の食堂のホール。
 皿洗いもする。
 まかないは、量が多すぎる。]
 
(35) 2022/03/14(Mon) 22:41:44

【人】 旅人 J

 

  ……いらっしゃい、ませ


[眼帯は外し三角巾で髪を押さえ。
 愛想はなく手際も悪く皿は割るが
 少しずつ仕事を覚えていった。

 生まれて初めての仕事。
 難しい。だけど、勉強になる。
 お金を稼ぐのって、大変なのね。

 彼が自分を見つけてくれなければ
 こんなことをする日は来なかった。
 知ったことではないだろうけど、
 感謝をしなくちゃ、ね。]
 
(36) 2022/03/14(Mon) 22:44:45

【人】 旅人 J

 
[……そうやって時間を潰して。

 連絡が来れば部屋に移動して
 話を聞くつもりでいる。

 だがもし(10)1d10日も音信不通で待つことがあれば、
 流石に出向くかも知れない。
 ケリオス商会は、
 余り治安のよくない場所にあるという。
 そういった場所に行くのは怖くない。
 街の外を野宿するよりは。

 そうでもない限り、
 物知らずの女は束の間の平穏に身を置く。
 刺突剣を部屋に残したまま。*]
 
(37) 2022/03/14(Mon) 22:49:17

【人】 旅人 J

 
[三日後の夜遅く、彼は現れた。>>38
 みっつ鳴ったノックに、
 そして扉を開けて見えた姿に、
 女は胸がときめくのを感じたのだろう。
 店主や、客の男には感じぬそれで、
 女は想いにつく名を確信するのだ。]
 
(42) 2022/03/15(Tue) 0:02:00

【人】 旅人 J

 
[彼が持ってきたのは契約書だった。>>39
 これまで、書かされたことはない。
 だけどきっと、これまでとは違う、
 格式高い商会だから持ってきてくれたのだ。

 多少の怪しさは恋が目を瞑らせた。

 私は、一つ残された目で、
 確りと物事を見極めるべきだったのに。]
 
(43) 2022/03/15(Tue) 0:02:20

【人】 旅人 J

 

  ありがとう
  貴方を信じているからどちらでも良いけれど
  折角持ってきてくださったのだから
  書かせて頂くわ


[逆上せた回路は彼を疑う素振りを
 見せることを良しとしない。
 ペンを握り、既に書かれた彼の名を少し見つめ。>>40
 それから、空欄の方に自分の名を記す。]
 
(44) 2022/03/15(Tue) 0:02:50

【人】 旅人 J

 
    
Jeanne Ampère

 
(45) 2022/03/15(Tue) 0:02:58

【人】 旅人 J

 
[ジャンヌ・アンペール。
 それが女の名だった。

 故郷を出てから名を訊ねられると


  「誰でもないわJeanDupont


 と、誰にも一貫してそう答えてきたが
 真名を明かさせ書き記させるのすら
 恋の麻薬には容易いことだ。]
 
(46) 2022/03/15(Tue) 0:03:27

【人】 旅人 J

 
[彼に倣い、旅に携行しているナイフで
 親指を傷付け名の上に色を引いた。
 余り得意な色ではないから……、
 書類はすぐに返した。]
 
(47) 2022/03/15(Tue) 0:03:51

【人】 旅人 J

 
[契約書を書いて終わり、ではなかった。>>41
 彼は自分の言ったことを証明した。
 ……もう彼を疑う心は、影を潜めてしまっている。]


  …………すごい。流石ね
  ……ええ、是非同行させて欲しいわ


[見つめられているのはわからないが
 見つめ返しながらこくりと頷いた。
 もう少しで手が届く。
 そんな時でも女の表情は変わらない。
 だけどたしかに、進展は素晴らしいと感じていた。
 自分が喜んでいるかどうかは……わからない。]
 
(48) 2022/03/15(Tue) 0:33:17

【人】 旅人 J

 
[時間や場所を指定して貰えるなら胸に刻むだろう。
 他にも話したかも知れない。

 用件が終わり彼が帰る時は呼び止め、
 紙で包んだ軽食を渡す。
 すきなまかないを作ってみろと言われ
 チャレンジしたクロック・ムッシュ。
 山ほど失敗した末にできたまともな品。]


  あの……これ、良かったら持って行って
  私の故郷の料理、なの
  作り過ぎて……食べきれないから


[棄てても構わないわと言い添えて。
 食べきれそうにないのは事実だ。
 彼が来ることを予期して残しておいた訳ではない。
 だけど受け取って貰えたなら、私はきっと。**]
 
(49) 2022/03/15(Tue) 0:54:13