人狼物語 三日月国


110 【身内】腐ったリンゴを元に戻すには【R18】

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視点:人


【人】 愛衣


[ 彼のメッセージを何度も読んでは
  まるで恋人にもらったかのように大事にした。
  無事に帰ったよ、とか
  今日はとっても楽しかった、とか
  また話したい、とか。      ]
  
(12) 2021/11/20(Sat) 14:16:19

【人】 愛衣



[ 夢と現実の境界を曖昧にするように
  夢の時間を増やしていく。


  夢を、現実にするために。 ]


  
(13) 2021/11/20(Sat) 14:17:09

【人】 愛衣

──────


  ううん、ないよ?
  麻央くんいっつも、優しいから!

  無理は…してないよ?


  
(14) 2021/11/20(Sat) 14:17:42

【人】 愛衣


[ 抱きしめられて、頭をなでられている時間は
  幸せそのもの。このために来ている、とすら。

  家に行こうかと言われれば喜んで家に招くし
  手料理を食べたいと言われるなら、作る。
  私が人並みにできることはそれくらいしかないから。
  
親に強要されていた
料理も

  褒められたことなんて一度もなくて
  それがたとえ、美味しいものだったとしても
  自己評価は、全然上手くない、になる。

  それを彼がどう、受け取ったかはさておき。


  恋愛関係になった
と思っている
から
  それを見せつけるように甘えて見せて
  もっともっと、アピールしたくて。
  彼の売り上げに少しでも、貢献したくて
  ギリギリでも、お酒を頼むのはやめなかった。 ]
  
(15) 2021/11/20(Sat) 14:18:46

【人】 愛衣



   麻央くんが幸せなら、わたしも幸せ……。

   5段、かあ……。
わたしならもっと……7段、とか。


   
   ご飯は、えっと……
   
朝ご飯は食べてない、かな?

   でも、大丈夫だから!

  
(16) 2021/11/20(Sat) 14:20:10

【人】 愛衣


[ 無理はしないという約束は呆気なく破られる。
  だってもっと愛されたいから。
  王子様を独占するためならなんだって。

  
そう、なんだって、するんだから。


  今日の1本も高いものをと思ったけれど
  無理はしないで、と言われてしまうなら
  ギリギリのライン、無理をしているけれど
  無茶ではない、そんな注文を。 ]
  
(17) 2021/11/20(Sat) 14:20:41

【人】 愛衣

──────


[ 仕事上、別にお酒に弱くはないのかもしれないけど
  それでも、心配になるときはある。
  今日も、そんな日。
無理はしないで欲しくて。


  だから、家で待っているときは
  ミネラルウォーターも用意している。
  今日はお祝いの日だから
  手作りのケーキもあるけど、
  でも、食べられないって言われたら諦めるつもり。 ]
 
(18) 2021/11/20(Sat) 14:21:22

【人】 愛衣



   おかえりなさい!
  
   ……お疲れ様。
   お酒たくさん飲んで、平気……?


[ 少しうとうとしていたけど、
  玄関扉をたたく音に気づけば跳ね起きて。

  笑顔で彼を迎え入れた。
  合鍵を渡しても…と思っているけど
  まだ渡していない。

  
どこかで、お客さんを崩せない私がいるせいで。


  ぎゅうっと抱きついて、
  彼の頬を労わるようにするりと撫でた。 ]*
  
(19) 2021/11/20(Sat) 14:21:52

【人】 愛衣


[ 家族のことは
話せなかった。


  話せるわけなんてなかった。>>20


  召使いのように掃除炊事洗濯、
  家のことは全てしていた。

  
  誕生日を祝われたのは遠い遠い過去のこと。
  蠟燭が三本立てられたケーキを朧気に覚えてて
  でも、記憶の中のケーキの蝋燭の本数は
  ずっと、ずぅっと増えはしなかったの。



  愛なんて欠片も貰えなかった。
  愛なんて夢の中だけのものだった。



  それでも、“あの日”までは。
  家族ではない誰かから愛を貰える日が来るって
  何にもない私が唯一持ち得るものを
  愛する人に捧げる日が来るって、
信じてたのに。 ]

  
(31) 2021/11/23(Tue) 23:26:11

【人】 愛衣


[ お互いに話さない。
  私が家族のことを話せないのに
  麻央くんは?なんて聞けなかった。

  聞いたところで、幸せな家庭の話をされたら?

  反応に困ってしまうのは明白だったから。
  聞けるわけ、ないでしょう?


  
それに。夢で現実の話するなんて無粋。

          何も、間違ってないでしょう? ]
  
(32) 2021/11/23(Tue) 23:28:24

【人】 愛衣

──────

[ 労わられているようにしか感じていない。
  それがただのサービスだとは思っていない。

  
だから、愛情には、愛情を。


  手料理なんて、と言われたら
  どうしようと最初だけは怯えていた。
  認められたことがなかったから。

  でも、美味しいと何度も言われれば
  献身的に、何度でも。
  求められるままに作っていた。
  材料費とお礼を込めたお金は
  受け取るか迷って、受け取った分、
  心を込めて料理で返していた。

      好きな人のために、何かをする時間は
      今まで感じたことないほど幸せだった。 ]

  
(33) 2021/11/23(Tue) 23:29:00

【人】 愛衣


[ 恋人だって、本気で信じてるのは私だけ。

  
  本当に恋人だったなら
  お金なんて要らないはずなのに。


          愛を与えられなかったから
           愛の定義が歪んでしまう。 ]

  
(34) 2021/11/23(Tue) 23:29:48

【人】 愛衣


[ お金をもっと作ろうとする行為を、
  その選択肢を選んでしまうことを、
  あまりに愚かな選択だと、
  止めてくれる人なんていなかった。


  ううん、本当はいたかもしれない。
  でも、その声はもう、届かない。  ]

  
(35) 2021/11/23(Tue) 23:34:11

【人】 愛衣

──────


[ 玄関から部屋へと招き入れれば
  机の上に置いてあった水をちらりと見て。
  
  彼が話す、いいもの、の内容が気になった。 ]


   いいもの?それって……?


[ その正体を知る前に。
  先日の提案の答えをせがまれる。

             
私の答えは―――――。 ]


  
(36) 2021/11/23(Tue) 23:35:18

【人】 愛衣


[ 普通なら承諾なんてしてはいけないのに。
  承服しがたいことのはずなのに。

  
それでも応えたのは、王子様の、ためだから。 ]



   すき……?

   
わたしもね、麻央くんのこと好きだよ。



[ やわらかな身体を押し付けるように
  くっついて、愛をもっと確かめようと。

  背伸びして、ケーキを用意してるの、と
  囁けば、嬉しそうな反応が返ってきて。

  柔らかく微笑んで、今食べる?と
  聞いてみれば、どんな反応だっただろう。 ]*
  
(37) 2021/11/23(Tue) 23:36:24