人狼物語 三日月国


239 【身内】ミッドナイト・カマイユ【RP】

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視点:人


【人】 高野 景斗

 年末さ、うちで待っててほしいな
 日を跨ぐ前には、帰ってくるから。

 大丈夫、アフタートークもなし、だから
 出番が終わったらすぐ、帰れる手筈に
 なっているから。

[ 上瞼と下瞼が離れるのを嫌がっても
 少しだけ、そのような会話をしただろう。 ]

 年が明けたらすぐ、鍋にしよう
 実はコンロはもう買ってある、

 土鍋は、昨日注文して――………

 ふぁ、  ん、 もう無理かな
 おやすみ、 ――………*
(0) 2023/12/29(Fri) 21:56:45

【人】 高野 景斗

―― 年末大型特番・舞台袖 ――


 おめでとう、そして
 俺を起用してくれて、
 夢を追いかけ続けてくれて、ありがとう


[ 感極まって舞台袖で、うさぎもかくや
 というくらい泣きまくった、目が真っ赤な某アーティストには
 この後、アフタートークが待っているというのに。

 いつまで経っても感動が引かないらしく
 スタッフに、かなり控えめに、
 
 "トークにも着いてきてもらえませんか"

 などと言われたが、 ]

 俺って、
子守
で呼ばれたんですかね

[ そう笑いかければ、スタッフの間で笑いが起こる。
 子守、という言葉選びが余程恥ずかしかったのか
 彼は、大丈夫だと豪語してステージへ向かっていく ]
(1) 2023/12/29(Fri) 21:57:41

【人】 高野 景斗

 立派ですねぇ
 少年のときから、彼のような人に
 憧れを抱かれていたのはとても光栄です

[ だがその十五秒後、彼は多くのテレビカメラに
 捉えられたステージで、再び大号泣をする羽目に
 なったのだから撮れ高は上々と言えるだろう。 ]
(2) 2023/12/29(Fri) 21:57:51

【人】 高野 景斗

[ サプライズゲスト、シークレットゲスト
 呼ばれ方は様々あるが、

 秘密であることが最大の売りであるのだから
 トークやら締めやら、打ち上げやら
 には顔を出さない方が美点が高い、のを
 良いことに、さっさと着替え、シャワーを済ませ
 タクシーに飛び乗った。

 その中で、 ]


 なんだかんだ見てたのかよ


[ トークアプリに届く、友人からのメッセージ>>1:n2
 大事な友人の晴れ舞台を、見ていました
 と言わんばかりに届く。 ]
(3) 2023/12/29(Fri) 21:58:11

【人】 高野 景斗

『大昔子役の頃に共演したから少しだけ』
『お前大晦日だってのに、怒り狂ってるなよ』
『悪いね、皆の紺色うさぎは今夜俺のものです』


[ そんな内容を送りあっていれば、
 タクシーの運転手から、到着しました、と
 声がかかったか ]

 お忙しい中ありがとうございました。
 またお世話になりますから、取っておいてください

[ ぱたり、タクシーのドアが閉じる。
 足早にエントランスを抜け、オートロックを解除し、
 エレベーターに乗り込んで。

 ………階段駆け上がった方が早かったんじゃ?
 と、思ってしまうくらいにはきっと、ハイになっている。 ]
(4) 2023/12/29(Fri) 21:58:26

【人】 高野 景斗

 ――……ただいま!!

 画面越しに、惚れてくれた?

[ バイクに乗っているときと、仕事がうまくいった後、
 それから君に会いに行くとき、

 俺の心は少し、少年に還る。 ]

 あの場でなんにも言わなかったけど
 心臓ぶち破れるかと思った………、

[ コートも脱がないまま、恋人を抱きしめて
 ようやく、全てが終わった、というように
 深く長い、ため息をついた。* ]
(5) 2023/12/29(Fri) 21:58:39

【人】 高野 景斗

[ 生放送での出演、とは。一回限り。
 失敗が許されないという緊張感が尋常ではない。

 舞台の仕事も、少しだけは経験があるが
 基本的に現役時代はドラマや映画が仕事の中心だった
 
 新米だった己は言われるがままに
 ではあったが、監督の納得がいくまで、
 撮り直すのが当たり前で、その中で研鑽していく。

 勿論予算や天候の都合上、一発撮りの事もあったが
 概ねは一度くらいの失敗は誰にもあること。

 ――だがそれを、生放送されては堪らない。

 なにせこちらはほぼほぼ隠居の身だという
 自覚がありながら、"お願い"されて、
 重い腰を上げた という有様だ。

 その身で失敗、など許されやしないし
 興醒めさせては、了承した意味がない。 ]
(16) 2023/12/30(Sat) 15:48:57

【人】 高野 景斗

[ クリスマスの日の朝、眠たげな恋人に
 見送られてから大晦日まで会うことは
 なかった。それは意図的にでもあるし、
 多忙を極めたこともある。

 それは仕事だから、だけではなく。
 この出演をなんなら自分より、喜び
 楽しみにしてくれている存在が居たからこそ
 頑張れた、のは間違いない。

 綿密な打ち合わせ、稽古
 完璧な位置取り、体に染み付くまで
 夢に見てしまうまで、繰り返し続けたお陰で
 本番の反響はすごかった。

 曲が終われば、出番が終わる。
 最後の一音が終わった後、
 一瞬静寂に包まれたと思ったら

 割れんばかりの歓声が響き渡った
 アナウンサーから、注意が入るほど。 ]
(17) 2023/12/30(Sat) 15:49:09

【人】 高野 景斗

[ 中には、リスナーも居たのだろうか
 叫び声の中に「高野」は無くとも、
 「漆黒」だとか「無名」だとか。
 固有名詞に至らない、それでも分かる人には
 わかる、自分への声援が、確かに、聞こえた。

 テレビの前で、またラジオを聞きながら
 同じように、声を上げてくれるひとが
 大勢、いる。

 彼らに恥じぬ舞台であったと声を大にして
 言えると思う。

 帰宅したとてその高揚感がすぐには
 消えず、おかえり>>14の声を聞いて、
 尚強く、その体を抱きしめた。 ]
(18) 2023/12/30(Sat) 15:49:23