人狼物語 三日月国


52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】

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視点:人


【人】 地名 真昼

 
[素手で触れようとするから
 止めんとするのは
 きつめの口調になった。>>0:195


   ……ごめん。空澄くんが汚れちゃうから


[綺麗な彼の手で乱れていた机の列が整えられた。
 二人での片付けは一人より早い。]
 
(1) 2020/11/28(Sat) 12:30:33

【人】 地名 真昼

 
[教室を出る前、
 彼は机からプリントを見つけていた。
 ころころと表情が変わる
 明るげで無邪気な彼。>>0:196


   …………どういたしまして


[よかったねと笑いかけることもなく
 静かにそう答えるのみ。*]
 
(2) 2020/11/28(Sat) 12:30:37

【人】 地名 真昼

 
[二対の運動靴が地面を擦る。>>0:197
 訊ねられれば、
 鞄の背負い紐をきゅっと握った。]


   ……うん
   一年前、かな
   実はぼくも他所から転校してきたんだ
   それからずっと……だよ


[いつもされているのか。
 いつからか。
 それらの質問にはそう答える。

 口調は重く、
 どこから来たなど明るく話す余地はない。]
 
(3) 2020/11/28(Sat) 16:35:08

【人】 地名 真昼

 
[先生に相談したことはあるか。]


   …………無駄、なんだよ


[薄く笑い、諦念を口にしたところで、自宅に届く。
 年季の入った平屋戸建ての村営住宅。
 学校よりなお粗末な佇まい。
 続きは中で、と鍵を開けて招き入れる。]
 
(4) 2020/11/28(Sat) 16:35:16

【人】 地名 真昼

 
[扉を開けたらすぐ台所だ。人気は無い。
 食卓の椅子を一つ引き、座るよう促すと
 救急箱を探してきて、彼の足元で膝をついた。]


   ……夜端くんのことは、村中のひとが知ってる
   お巡りさんだって怖がって、誰も逆らえない

   この村を表で支え、裏をも掌握する
   ニノマエ家の人間だから


[服を捲り上げ、また痛ましげに顔を歪める。
 そこには靴底の痕がくっきりと残っていた。
 そっと、冷えた指で撫ぜるだけでも、痛がるだろうか。]
 
(5) 2020/11/28(Sat) 16:35:32

【人】 地名 真昼

 
[もし彼が更なる説明を欲するなら、
 ニノマエ家が観光資源のないこの村に
 唯一ある工場を経営する家であること。
 村人の大多数が工場に関わる仕事で
 生計を立てられていること。
 金貸しや危ない影の仕事も負っていて
 過去に返金できなくなったり逆らった家は
 何れも凄惨な結果を迎えたらしいこと。
 それらの事実を教えよう。]
 
(6) 2020/11/28(Sat) 16:35:45

【人】 地名 真昼

 
[ぺりりと冷湿布の裏紙を剥がし、
 残る痕の上に貼り付けた。
 すぐに傷が癒えるわけも
 痛みが消えるわけもないけれど
 出来る限りのことをすれば
 床にぺたりと腰を下ろしほっと息を吐く。]


   ……、僕と夜端くんは
   半分だけ血の繋がった兄弟なんだ

   母さんと二人でこの村に来てすぐの時は
   ニノマエのお屋敷で一緒に暮らしたこともある
   追い出されちゃったんだけどね

   先生たちは、家庭内の問題だからって理由つけて
   取り合ってくれないんだよ


[彼の行いは学校中、否、村中が知っている。
 大人も子供も、誰もが加担をするか、見て見ぬフリ。
 それは同居の母親とて同じこと。]
 
(7) 2020/11/28(Sat) 16:36:25

【人】 地名 真昼

 
[救いのない現実を教えた上で
 再度伝える。]


   もう忘れ物しても、取りに戻ったらダメ
   学校が終わったらすぐに帰るんだよ

   ……怖いものが出る前にね


[加害に加わらない他の級友たちと同じように。
 狙いは真昼ひとりなのだから
 痛みを知るのも自分ひとりだけで良いと突き放す。

 安心させるように淡く微笑みを浮かべて。]
 
(8) 2020/11/28(Sat) 16:36:43

【人】 地名 真昼

 
[けれど細い肩と膝に乗せた手は
 よく見れば
 よく見なければわからないほど
 小さく震えていた。**]
 
(9) 2020/11/28(Sat) 16:37:57

【人】 地名 真昼

 
[脇腹をなぞると震えを捉えた。
 だからそっと指を離したが
 それでもなお苦しげに
 眉間は寄せられていった。>>60

 彼が痛みを感じているのは、
 怪我をした所ではなく、心なのだろう。]
 
(74) 2020/11/29(Sun) 20:04:25

【人】 地名 真昼

 
[腰を下ろす先が椅子から僕と同じ床に移り
 目線の高さが近くなる。>>60

 その彼が、叫んだ。>>64>>65
 
(75) 2020/11/29(Sun) 20:04:30

【人】 地名 真昼

 
[それらの言葉には根拠がない。
 理非がない。
 何より彼には、利益がない。]


   ……っっ


[向こう見ずの勇気だから
 真っ直ぐに突き刺さる。
 顔の皮膚がビリビリと痺れる。
 胸の奥、深いところが震え、手足へと伝わり、
 元の震えを強めることとなった。]
 
(76) 2020/11/29(Sun) 20:04:47

【人】 地名 真昼

 
[頭を倒し、彼の肩に埋めた。
 教室のときとは逆向き、正面から。

 二人の間、重なる手の上に
 ぽたりとあたたかな雫が落ちる。]


   ……僕の、そばに 居てぇ……っ


[――暫し、その体勢に甘えさせて貰っただろう。
 肩を揺らす嗚咽が収まり
 また明日、と彼を帰すその時まで。]
 
(77) 2020/11/29(Sun) 20:05:02

【人】 地名 真昼

 
[ただし彼から隠した口許は
 両端が吊り上がり、歪んでいた。**]
 
(78) 2020/11/29(Sun) 20:05:16

【人】 地名 真昼

 
   
── その後 ──


[食事が始まる時間も終わる時間も把握している。
 団欒の終えた頃合い、ニノマエの屋敷の裏口に呼び出し
 緊張を隠せていない顔が近づいて来るなり
 喉を強く押し壁に叩きつけた。]


   ……、蹴った時、態と巻き込んだよね
   これはおかえしね
   べつに怒ってないけど


[怒っていないのは事実。
 寧ろ歯向かうことを覚えたのだから
 褒めてやりたいくらいだけれど
 それはそれとして躾は必要だと思うのだ。

 どちらの立場が上なのかを、忘れさせぬ為に。]
 
(79) 2020/11/29(Sun) 21:51:41

【人】 地名 真昼

 
[隠しておいたプリントを
 取りに戻るかどうかは彼の性格次第だった。
 教室の中に入ってくるかどうかは更に。
 それら可能性は把握していたけれど
 予め伝えてやる義務はない。
 アドリブで対応して当然なのだから。]


   一人増えても引き続きWちゃんとWやるんだよ
   ニノマエ家 次期跡取りさん


[明日からも転入生の存在があることを示唆した。

 一目見て、壊してやりたいと思った。>>0:4
 村の思想に染まらぬ明るく清い心を持つ少年を、
 この手で。

 だけど今は少し別のものが見たいと思っている。]
 
(81) 2020/11/29(Sun) 21:52:45

【人】 地名 真昼

  

[赤の他人のために心を砕き
 自分のことのように苦しむ姿。>>60

 なんて可愛らしく、愛らしく、哀らしい。

 僕ね、きみのその表情に
 ひどく興奮を覚えてしまった。
 だからもっと、見せて欲しいな。]
 
(82) 2020/11/29(Sun) 21:53:16

【人】 地名 真昼

 
[引っ越して来る前、母さんは店の客を
 毎日のように家に連れて帰ってきた。
 体を売ってお金を貰う為で
 僕に相手をさせることもあった。
 客じゃなく、同僚を連れて来る日もあった。
 前も後ろもよくわからないまま初体験は過ぎた。
 相手をする頻度は次第に上がっていき
 複数人まとめて、なんて日もザラになっていった。
 母さんも隣の部屋か、同じ部屋で客の相手をしてた。
 一度に沢山相手にした方がお金がたくさん貰えるから
 僕もそれは効率的だなと思った。
 客は勝手気ままに振る舞った。
 ヤりながら殴られたり煙草の火を押しつけられたり
 ブッ飛ぶクスリを注射されたり――、
 そんな非常識こそが僕にとっての常識。]

 
(107) 2020/11/30(Mon) 9:46:59

【人】 地名 真昼

 
[置かれた環境が世界の全てで
 拒絶をするすべも発想もないまま完璧に順応した。
 母と己が毎晩相手を変えて行っているのが
 本来子を成すための行為だと知ったのは
 身体がすっかり快楽を覚え切ったあとのこと。
 ご飯を食べるのと水を飲むのと同じくらい
 セックスは日常に溶け込んでしまっていた。]

 
(108) 2020/11/30(Mon) 9:47:09

【人】 地名 真昼

 
[母さんは、お金が大好きだ。
 DNA鑑定の結果と共にこの村にやってきて
 僕らの世界は変わってしまった。

 食べたことないような美味しい食事。
 トイレと別にある泳げるくらい広いお風呂。
 柔らかくてふかふかのお布団。

 父と弟は、あたたかく僕らを受け入れてくれた。]

 
(109) 2020/11/30(Mon) 9:47:17

【人】 地名 真昼

 
[僕には物足りなかった。
 客が帰り色んな体液に塗れてくたくたのへとへと
 今日もよくがんばったねって掛けられる労いの声と
 頭を撫でてくれる掌こそが親から貰える愛情。
 他では、ダメなんだ。足りないよ。]

 
(110) 2020/11/30(Mon) 9:47:40

【人】 地名 真昼

 
[だから取り戻すことにした。*]

 
(111) 2020/11/30(Mon) 9:47:46