人狼物語 三日月国


247 【身内】patience【R18】

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視点:人


到着:翼の魔術師 テレベルム

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ 数々の出来事を経て得られた彼と二人の平穏な日常。
 
 静かな森の中、他者との交流も最低限に
 ただ魔術の研究に励み、日々の糧を育てて過ごす日々。
 
 私は幼子だった頃の自分が想像すら出来ないほどの
 幸せな日常を過ごしていた。 ]
(3) 2024/01/22(Mon) 17:01:54

【人】 翼の魔術師 テレベルム

 
 
[ これは、そんな日々のうちの幾つかのお話。 ]
 
 
(5) 2024/01/22(Mon) 17:04:03

【人】 翼の魔術師 テレベルム

─ とある日 ─
 
[ ある日の昼下がり。
 寝起きの遅い私達も目を覚まし、
 一通りの身支度を終えて一息ついた後。

 今日も、私は魔術の研究のために机に向かっていた。
 
 幾つもの薬瓶や薬草、鉱石が広い机に並んでおり
 コポコポと煮沸の音が森の中の魔術師の家に響く。
 
 魔法薬というのは非常に奥が深い。
 通常の薬だけでは得られない効果を得られることもあれば
 本来なら相反する効果すらつけられることもある。
 
 以前、初めて彼と想いを通じ合わせた時に使ったのも
 その手の魔法薬の一つだ。

 
 私はこれらの魔法薬の知識を、
 愛弟子であり最愛の人である彼に教えながら
 自らもその道を深く追求する日々を送っていた。]
(6) 2024/01/22(Mon) 17:47:45

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ 材料と製薬の方法を紙に書き留め、
 それを煮沸した薬瓶と共に机に置く。
 材料のうち、魔力を込めたほうが良い水薬だけは
 先に用意して横に添えてから、
 私は彼が居る方へと顔を向けた。 ]
 
 
 プラチナ。
 君に教えるのにちょうど良さそうな水薬を開発したんだ。
 手順と材料を教えたいんだが、
 今手は空いているか?
 
[ そう声をかければ、彼は何をしていただろう。** ]
(7) 2024/01/22(Mon) 17:48:09

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ プラチナは、特に何もすることがない時は
 いつもよく読書をしている。
 勉強熱心というよりは、
 単に持ち前の知識欲がそうさせるのだろう。>>8
 
 こちらへ向かってきてくれる彼に、
 薬のレシピが書かれた紙を手渡した。 ]
 
 
 たまに私達も遠出する事があるだろう?
 本来そういう時には、水や防具などの備えがいる。
 転移門や魔法があればある程度どうとでもなるから
 今までは比較的簡単な準備だけで向かっていたが…
 
 なるべくその場の魔法に頼らずともどうにかなる薬を
 事前に用意しておけるようになれば
 君にとってもよいと思ってな。
 
[ 手渡した紙には、
 複雑な手順と細かな材料の指定が書き込まれている。
 
 素人には難しいが、今までも勉強を重ねてきた彼ならば
 簡単すぎず程よく難しいくらいだろう。 ]
(9) 2024/01/22(Mon) 18:41:04

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ 調合台の前の椅子を引く。
 自分はその隣にもう一つ椅子を引いて座ると、
 複数の薬草や鉱石、試薬が並調合台に彼を促した。 ]
 

 飲料用の魔法薬だ。
 体内の水分をマナと循環させて
 効率よく使えるようになるもので──
 飲める水の少ない地域や汚染された場所へ赴く際、
 体の乾燥を防ぎ水の経口摂取料を減らせるというものだ。
 
 リスクもそこまで大きいものではないし、
 今後の役にも立つだろう。
 

[ かつてプラチナ・ライドの残した試薬を元に開発したソレ。
 数日前に私の手でも再現が出来、安全性は確認してある。 ]
(10) 2024/01/22(Mon) 18:44:26

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ この課題を彼に与えるにあたって問題が一つあるとすれば、
 その場その場で計算を重ねる必要がある為
 薬の調合に必要な比率の調整が難しい事が挙げられる。]
 
 
 毒性の強い薬草なんかは使わないから、
 完成したら成功の有無を自分の体で確かめても良い。
 いい勉強になる難易度だと思うよ。
 
 
[ しかしその問題も、自分が隣で見ていれば
 ある程度の安全性は担保できるだろう。

 彼の反応を伺いながら
 できそうか?と小首をかしげた。** ]
(11) 2024/01/22(Mon) 18:49:43

【人】 翼の魔術師 テレベルム

 
 まぁそうだな。
 今まで君は真面目に取り組んできたし、
 このくらいはもう助言がなくとも作れそうだろう。

[ 少しばかり上げられた課題のハードルを、
 ”面白い”と口にするプラチナに微笑む。>>12
 
 今回もそうだが、こうした魔術の研究を
 自分から楽しく取り組んでくれる所は
 素直に嬉しく思ってしまう。
 
 彼がこれだけやる気なのだ。
 あえて最後まで口出しをせずに見守っていようじゃないか、と
 背もたれに軽く体重を預けた。 ]
(14) 2024/01/22(Mon) 20:13:44

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ 真剣で、かつ楽しそうな表情で計算と調合をしていく彼を
 私もどこか楽しげに見つめながら
 その手元を追う。
 
 幾度もした事のある調合作業だ。
 手付きはしっかりとしているし、
 計算もさほど躓く様子は見せない。
 
 これならば問題もなさそうか。と
 その手際を見守っているさなか。 ]
 
 
 
(…………あ。)

 
[ 混ぜる薬の量が、わずかに多い。
 
 恐らく薬の比率計算がどこかで狂ったのだろう。
 指摘しようかどうしようか迷いながらも、
 既に混ざってしまって戻せない状態の薬を見つめながら
 ふむ…。と手を口元に当てた。 ]
(15) 2024/01/22(Mon) 20:14:10

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ 幸いと言って良い事に、
 その間違い自体は致命的なものではない。
 今此処で口を挟んで中止させるよりは、
 最後までやらせてみよう。とそのまま見守ることにした。
 
 千の実験より一度の体験だ。
 
 真剣に作業するプラチナを見守って幾ばくかの時間が経ち
 完成したらしいそれを見つめる彼に、
 やんわりと笑みを浮かべた。>>13 ]
 
 
 お疲れ様。
 その手順を終わらせれば、その薬は完成だ。
 
 成功していた場合、
 少なくとも今日一日喉が渇くことはないし
 わかりやすい変化で言えばトイレの回数も減るだろう。
 
 他には…そうだな、軽く体が浮腫む可能性はある。
 少なくとも少し長く様子を見ておいたほうがいいな。
 
[ 薬を彼が試そうとするならば、特に止める事はしない。
 
 その薬がどんな効果になってしまっているか、
 その比率を間違えればどうなるのか。
 効果と理屈を考えるには、
身をもって知った方が
良い。 ]
(16) 2024/01/22(Mon) 20:18:42

【人】 翼の魔術師 テレベルム

 
 
 飲んだらよければ味の感想もくれないか。
 特に味付けはしていないんだが、
 不思議と甘い果物の味がするように思えて興味深いんだ。
 
 それと、今日暫くは些細な変化でも体の様子を教えておくれ
 
 それが薬の効果なのか別の何かなのか、
 成功していたのかどうかも含めて教えてあげよう。
 
[ 椅子から立ち上がると、ひと仕事を終えた彼に近寄り
 軽く身をかがめて額に口づける。
 
 後片付けを手伝いながら、
 暫しの間彼の様子を見守っていよう。** ]
(17) 2024/01/22(Mon) 20:25:32

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ リビングに戻った時には、
 プラチナはソファに座って式を解き終わっていたようだった。
 
 花茶を手渡し、彼の隣に腰掛けてから
 自らもカップに口をつける。>>20 ]
 
 
 ほう。全て解き直せたか。
 
 どれ、確認しよう。
 
 
[ ふた口ほど茶を飲んでコップをテーブルに置くと、
 代わりに差し出された用紙を受け取って
 綺麗に解かれた式を目で追った。
 
 先程とは違い落ち着いた筆跡は、
 正しい答えの通りに数字を辿って行っている。
 
 スッと口角を上げると、
 計算式の書かれた用紙を彼に返した。 ]
(21) 2024/01/24(Wed) 21:47:17

【人】 翼の魔術師 テレベルム

 
 正解だ。
 やはり君はやればできるな。
 
[ 一度失敗したとはいえ、
 この失敗を踏まえれば次は成功する事だろう。
 
 ポン、と軽く頭を撫でて
 今日の授業の終了を告げようか。 ]
 
 
 (──それにしても)
 
[ もしかしたら言われるかもな、と思っていた
 薬の副作用の効果時間への言及は特に無かったな。と
 ちろりと彼の下腹部に目をやってから思う。
 
 まぁ実際難しいし、気づくには計算式を解くだけではなく
 材料の効果一つ一つの復習や
 過去の文献をみることも必要になるかもしれない。
 
 ………教えてやったほうがいいだろうか。 ]
(22) 2024/01/24(Wed) 21:49:03

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[一瞬浮かぶ正しい思考は、
 のんびりと花茶を楽しむ彼の姿を見れば打ち消される。]
 
 (いや、自分から何か言い出すのを待とう。)
 
[ マグカップの中身は、彼が嚥下するごとに減っていく。
 
 それが体内に貯まる様子を頭で描きながら、
 隣に座る彼の腰を抱いた。 ]
 
 
 …少し、こうしていてもいいか?
 君に触れていたい。
 
[ 白金の髪に頬を寄せる。
 
 
二度目
への期待に高鳴る胸を隠して
 暫しの休息に、恋人同士の軽い触れ合いを求めた。** ]
(23) 2024/01/24(Wed) 21:52:34