人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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視点:人


【人】 かれがれ ユメカワ


「仕込みなら、牧夫兄の方がよっぽどやりそうだね
 ほら。皆で行こうって言い出した張本人なんだし…」

現に彼はこのようにして、
既に自分にたいへんなサプライズを仕掛けてくれたわけだ。
ちょっと根に持っているので、根に持っています。少しだけ。

「案外その途中で迷子にでもなってるとか。
 ちょっと抜けてる所あるしさ 俺も探しに行くのは賛成」

かしゃかしゃと虫除けスプレーのボトルを振りながら。
やいのやいの言い合っていた方に声を掛けた。

「稔。誰でもいいなら俺と行こう
 俺は一人は寂しいし、寂しいのは嫌だから」

二人じゃなくてもいいよ、と言葉を続けて。
声を掛けた先は、少しばかりむくれてしまった方の子だ。
(12) 2022/07/02(Sat) 22:31:19

【人】 かれがれ ユメカワ

>>15 ネコジマ

「ん」

不機嫌そうな声に短く返事をして、
手を取るのが少々乱暴でも気にしない。軽く握り返し歩き出す。
結局こうなるだろうと、予想はしていたものだから。

そのまま、上ったのだか下ったのだか。
とにもかくにもこの場は一度階段の先へ二人姿を消す事になる。
(18) 2022/07/02(Sat) 22:56:54
ユメカワは、一度振り返って、マユミに手を振り返した。
(a7) 2022/07/02(Sat) 22:57:50

ユメカワは、クリス達の方は、見なかった。
(a8) 2022/07/02(Sat) 22:58:07

【人】 かれがれ ユメカワ

【図書室】 >>29 ネコジマ

音楽室と理科室がある階の、一つ下の階まで。
一段、一段、もう一段。上っていくたびに、
古くなって傷んだ木材がぎいぎい音を立てる。

そんな、いかにも、といった階段を上りきり
続く廊下を少し行って、入った先は図書室。
戸を開ければ古びた紙のにおいと、かび臭さがお出迎え。

「…流石に、もう読めな──あ。」

ぱ、と離れた手。後退って離れた一歩。
本棚に残された背表紙から傍らへ視線を移せば、
なんとなくきまりが悪いような表情が見えた気がして。

「いたくないよ。大丈夫
 稔が嫌じゃなかったら、手、繋いでてほしいな」

「寂しいから」

嫌だったら嫌でいいから、一歩分の距離はそのまま。
からっぽになってしまった片手だけ差し出した。
(34) 2022/07/03(Sun) 0:08:12

【人】 かれがれ ユメカワ

【図書室】 >>40 ネコジマ

「えぇ、もしかして読めそうなの探すの?この中から?
 自慢じゃないけど頑張るのは苦手だよ、俺」

言い草こそ異議を唱えるようなものだけど、
視線は懐中電灯で照らされた先に戻して、読めそうな本を探す。
何せ他にする事も無いのだから仕方ない、し。

「まあ、誤差っていうか。何なら若干お釣りが来るかもだし
 それに免じて本持って捲る担当の夢川になってあげようかな」

日没後とはいえ、あまりべたべたとしたくはない気温だろう。
それでもこうして寂しさを埋めてくれる事は嬉しくて。
それに、もう少しこのままで居る口実としては、悪くない。
(47) 2022/07/03(Sun) 1:23:27
ユメカワは、ネコジマの手の甲を指先でちょいちょい何度か撫でてから。
(a21) 2022/07/03(Sun) 1:23:50

ユメカワは、しょうがないからちょっとだけ頑張る事にした。
(a22) 2022/07/03(Sun) 1:23:56

【人】 かれがれ ユメカワ

【図書室】 >>40 ネコジマ

「ん……この本、なんか変じゃない?」

そうこうしている内に、ふと、一冊の本が目に留まった。
文字が擦り切れても、大抵は印字の痕くらいはあるものだけど
最初から何も印字されていなかったように、
背表紙も、表紙も、ただまっさらな白地が広がっている。

手に取ってひっくり返してみれば、
裏表紙には、いっそ毒々しく思えるような赤で

『禁帯出』

そんな印が捺されていた。

「…中、見てみる?」

ほんの僅か首を捻って後ろの照明係を窺う動き。
怖がりって質ではないけど、まあ、不気味なものは不気味だよ。
(48) 2022/07/03(Sun) 1:25:36

【人】 かれがれ ユメカワ

【図書室】 >>51 >>a23 >>53 ネコジマ

きっと昔から君を構う事は多かった。
返って来るのが素直じゃない、少々はぐらかすような言葉でも。
一つ言葉を掛ければ、大抵は律儀に一つ言葉が返って来る。
そんなどうにも素直じゃない接し方がなんだかいじらしくて。

そういう時は大抵、悪しからず思ってくれているという事も。
気分が沈んでいる、或いは思う所がある時は、寧ろ。
言葉に詰まる、言い淀む質だとも、きっと知っている。
たとえばそう、先ほどのように。


「稔も頑張るの嫌?あは、じゃあおそろいだ
 …読んじゃいけない、っていうか。
 持ち出し禁止の方かな、ニュアンス的には」

廃校探索なんて雰囲気に合わない、軽い言葉を返しつつ。
やや古びた表紙に、頁に指をかける。
この学校が健在だった年代を思えば、劣化の程度は軽すぎる。


夢川と活字の関係性も残念ながら良好とは言い難い。
更に言えば余程の読書家でもない限り、
基本的には禁帯出、なんてそう目にする事も無いだろう。
つまりは結局これも字面のニュアンスからの推測だ。

とはいえこの後目にする内容を思えば、
読んではいけないというのも強ち間違いでもないような。
(77) 2022/07/03(Sun) 15:11:28

【人】 かれがれ ユメカワ

【図書室】 >>51 >>a23 >>53 ネコジマ

「わあ」

開いた先にあるのは、そんなみっちり詰まった文字の群れ。
活字アレルギーの人間が見れば卒倒すること請け合いだ。
幸いな事に卒倒する程ではないから読む努力はできるけど、

「……んー…
 おまじないっぽいね、結構やばそうな方の。
 稔は絶対縁が切れるって評判の縁切り神社の話知ってる?
 こういう縁をどうこうするようなのって、
 結構洒落にならないのも多いらしいんだよ」

「これも興味本位でやったら痛い目見るやつかもね」

ざっくり目を通して、断片的な内容を拾った辺りでギブアップ。
疲れた目をしぱしぱしつつ頭を後ろに傾けややリクライニング。
立ち読み中にしては頑張ったと自分を褒めたいね。

「ね、せっかくだし皆の所に持って行っちゃおうか。
 持ち出し禁止って言ったって、
 どうせもう怒る人なんて居ないんだしさ」

手に持った本をぱたんと閉じて、本棚には戻さない。
誰も興味本位で試しはしないだろうと高を括っている。
生白い表紙はざらざらとしていて、ともすれば何かの皮のよう。
(79) 2022/07/03(Sun) 15:12:38
ユメカワは、皆といえば、そういえば。
(a27) 2022/07/03(Sun) 15:22:11

ユメカワは、さっきの大声、何だったんだろう。
まあいいか……
(a28) 2022/07/03(Sun) 15:22:52

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】

てってこ……てってこ……

仲良くお手々繋いで戻ってきたお二人様。
今も手繋いでる?わかんない。とりあえず緊張感はない。

「ただいま〜。
 こっちは何かあった?
あっ無い方が嬉しそうな面子……

 さっきの声、案外稔の猫にびっくりしたのかもね」

実際は、猫は寧ろ悲鳴で逃げていった側なのだけど。
人の悲鳴を何だと思っている?声の主が声の主だったから……。
そんな理由からこれまた適当な事を言いつつ、
持って来た本を適当な机に置いてスマホのカメラを構えた。
(86) 2022/07/03(Sun) 22:10:56
ユメカワは、本の表紙と裏表紙を撮影。雰囲気は83点。
(a34) 2022/07/03(Sun) 22:12:00

ユメカワは、結構いい感じに撮れた。ホラーゲームのアイテムっぽいかも。
(a35) 2022/07/03(Sun) 22:12:30

ユメカワは、なんとなく。なんとなく……この面子だと……
(a36) 2022/07/03(Sun) 22:15:51

ユメカワは、期待通りの楽しい事にはならない気がするけど、まあ。
(a37) 2022/07/03(Sun) 22:16:04

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】

とん、と最後の送信ボタンをタップして。
やり取り中聞こえた言葉に、ふと液晶から顔を上げた。

「猫、何処か行っちゃったの。
 自力でここまで戻って来れるかな?
 探しに行くなら手伝うよ。俺、最終兵器持ってるから…」

スマホをしまって鞄から取り出したのは、猫用おやつ。
全世界のネコチャンがまっしぐらの液状のアレ。

探しに行くなら探しに行くで良し。
そうでないなら、校長室に行った二人の戦果でも待とうかな。
そんな事を思いつつ行儀悪く適当な机に座……
ろうとして、体重掛けたら嫌な音を立てて軋んだのでやめた。
(91) 2022/07/04(Mon) 2:17:36

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>95 ミナイ

「そこまで心配しなくても大丈夫みたいだし。
 俺達も道すがらに見掛けたら、くらいにしようか。
 あんまり急いで探しても、却って出て来なくなっちゃうかも」

焦って探すと見付からないもの、なくしものと猫。
デートのご予約にOKを返しつつ、
鹿乃に声を掛けるのを見て、手当てが終わるまでは待つ態勢。
それが終われば二人で何処かへ向かったんだろう。それまでは、

「この机さ、明日香ちゃんとか鹿乃ちゃんでギリギリじゃない?
 結構やばい音する 俺の机選びのセンスが壊滅的なだけ?」

暇潰しにさっき座ろうとした机にまた軽く体重を掛けてみる。
めちゃくちゃ嫌な音がするし、何ならガタガタしてもいる。
少なくともこの机はよくない机。
(99) 2022/07/04(Mon) 5:13:25
ユメカワは、それはそれとして。
(a40) 2022/07/04(Mon) 5:15:03

ユメカワは、てぽてぽしていくネコジマに手を振った。いってらっしゃい。
(a41) 2022/07/04(Mon) 5:15:10

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】

「タイムカプセルっぽいのと学校の見取り図……防空壕だって」

哀れな机に悲鳴を上げさせるのにもやや飽きてきた頃。
スマホの液晶についついと指先を滑らせて、
幾つか上がっていた戦果報告を見たまんま口に出した。

「少なくとも防空壕の方はデートには向かなそうだよね。
 いかにも転びやすそうだし……
 勿論スリリングなのが良ければ止めないけど」

続く言葉は怪我の多い保健室の住人に向けてのものだ。
怖がり二名は余程の理由が無ければ行きたがらなそうだし。
前者は行きたいのであれば背負うくらいはする、が、

「せっかく見取り図出てきたんだし。
 見えてる範囲の所に行ってみるのも悪くないよね」

画面に見取り図の画像が表示されたスマホを緩く振る。
保健室に行けたら第二のセーブポイントになりそうだ。
(116) 2022/07/04(Mon) 17:45:16

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>119 ネコジマ

「ん。おかえり、稔。
 梢ちゃんが手伝ってくれたの」

何がどうだった、とは言ってないけど。出てきた名前と、
それからネコジマの雰囲気でなんとなあく察した。るん。

「中身。ここが廃校になったの、昭和の頃だっけ。
 その頃に埋められたやつだとすると…」

場所的にタイムカプセルっぽいね、というだけで。
そうと決まったわけでもなし。多分。

仮にタイムカプセルだったとしても、
何入れるかなんて、人によりけりだしな。
気に入りの玩具だのを除けば年代はそんなに関係ない気もする。

わかんね。

 写真とか手紙とか……だけ、にしては重そうな音だし。
 開けてからのお楽しみって事にしよう」

頑張るのが苦手な男は考えるのも丸投げた。
開封の儀も発見者である最年少にお任せだ。わくわくだね。
(120) 2022/07/04(Mon) 20:08:25

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>122 ミナイ

「同じようなって。
 明日香ちゃん、小学校の頃のイメージ引き摺ってない?」

顔立ちや格好はともかくとして、夢川はれっきとした男だ。
身長だって今日こうして集まった面子の中では高い方になる。
つまり細身の女の子達ほど軽いという事はない。多分。

小学生や中学に上がったばかりの頃はそうでもなかったけれど。
きっとここ2、3年で一気に伸びた形だろう。

恐らくは冗談めいた言葉に相応の反論未満の何かを返しつつ、
差し出された手を取ろうとして、

「……ああ、うん。拗ねないよ。
 事実だからね。俺は何でも適当にしちゃうからさ」

やや不自然な間の後に、そんな言葉を返す。
声の調子は少し下がったけれど、
言葉通り拗ねているわけではない。
挙げられた名前が問題だっただけ。


その後に、誤魔化すように手を取って。
行く先も決めていないお出掛けに、行こっか、なんて急かす。
多分、手当てだったり、缶の中身のお披露目だったり。
それらが終わった後の事。
(126) 2022/07/04(Mon) 21:43:33
ユメカワは、実際は。机選びのセンスは4くらい。
(a51) 2022/07/04(Mon) 21:44:10

ユメカワは、事実机選びのセンスが壊滅的。
(a52) 2022/07/04(Mon) 21:44:28

ユメカワは、送信された心霊写真を見た。
(a57) 2022/07/05(Tue) 0:14:34

ユメカワは、何も言わない。何も送信しない。既読の数字だけが増えた。
(a58) 2022/07/05(Tue) 0:14:39

【人】 かれがれ ユメカワ

【廊下】 >>135 ミナイ

「半分正解で半分不正解。俺は今でも可愛いからね」

もう少しかっこいい寄りになればイメチェンしたんだけど。
なんて、君の手を引きながら少し振り向いて笑う。
宣う言葉はそう冗談でもない。素面でそういう事を言う男だ。

「お揃いがいいなら、明日香ちゃんも染めてみる?
 俺手伝うよ。ちょっと差し色入れる程度なら気軽にできるし…
 真っ白も明日香ちゃんに似合ってていいと思うけどさ」

ああ、でももし皮膚が弱いなら染髪はよくないかもね。
そもそも学校では十中八九怒られる事請け合いだ。

親ももしかしたら──ああ、面倒臭い。つまらない事だ。考えたくない。

別に、似合っていると言われて、そう思った格好をしているだけだから。
今はもう、『可愛い』にこだわる理由なんて何処にも無くて。
だから本当は。いつ止めてもいいんだよな、こんなの。


「身長、とかも。俺は今の明日香ちゃんのままでも好きだよ。
 流石に梢ちゃんとか、麻弓ちゃんには負けるからさ。
 俺が無理しないで背負えるのは多分、
 今の明日香ちゃんとか鹿乃姉くらいまでだと思うし…」

掌も身長も、今は細身の女の子のそれよりはずっと大きくなって。
インドアな同年代よりは力も体力も普通程度にあるけれど、
身体が資本とされるような部活に打ち込む面々ほどではなくて。
そんな中途半端が君が転ばないよう手を引いて廊下を歩く。
(136) 2022/07/05(Tue) 11:36:09
ユメカワは、ふと周囲に視線を戻す。見覚えのある虎柄は見えない。
(a59) 2022/07/05(Tue) 11:39:54

【人】 かれがれ ユメカワ

【廊下】 >>137 ミナイ

「きっとなりたいようになれるのが一番素敵だよ。
 もし染めるなら……そうだなあ、俺はピンクに一票。
 背は高校入ってから急に伸びるって話もあるし、
 もしかしたら卒業する事には抜かされてるかもしれないね」

いつかはピンクの似合う格好いい子になれるかもしれない。
不良でもいいじゃん、なんて返しつつ視線を少し上に向ける。
空き教室を出て幾らか歩いたはずだけど、
現在位置はどの辺りだろうな。まだ一階の何処かのはず。

「ん、んー……稔や裏道は戻って来たばっかりでしょ?
 栗栖はできると思うけど、あんまりしそうなイメージないし。
 だからぱっと出てくるのはどうしてもその辺りでさ、……」

つまりはまあ、馴染み深さの問題なのだ。
頼れる女の子達の名前が上がった理由はそのように話し、

「…あは、最近は栗栖にべったりみたい。
 まあ ずっと一緒に居る理由なんて無いし」

飽きちゃったのかもね。
視線は他所へ向けたまま。独り言のように呟く間の表情は
きっと君からは薄暗さでよく見えなかった。
(138) 2022/07/05(Tue) 16:43:19
ユメカワは、謎の納得を得た。やっぱりそういうのあるんだ。
(a64) 2022/07/05(Tue) 22:45:40

【人】 かれがれ ユメカワ

【廊下】 >>143 ミナイ

二人で隠れたものを覗き込んだり、必要な時は手を貸して。
探検気分が見付ける過ぎ去った昔日のかけら。

何れも色褪せてぼろぼろになった印刷が物寂しい。
どんな経緯で持ち込まれ、誰にとっての思い入れを抱えたまま
ここにただぽつねんと置き去りにされているのだろうな。
そんな事を考えても。当然ながら今、当時を知る者は無く。

「──拗ねている?」

不意に握り返された手にふと視線を傍らに戻し、
べたりと近くなった距離は、寂しがりにとって心地良いものだ。
元々誰にだって距離感の近い男だった。
けれど今までは、確かにこの隣は誰かの特等席だった。


「違うよ。意地だって張ってない」

繋いだ片手は軽く握り返して、そのまま。
内緒話でもするように。少しばかり頬を寄せて、
(145) 2022/07/06(Wed) 6:32:33
ユメカワは、誰かにスタンプを送信した。全力で鳴くセミを咥えた猫。
(a66) 2022/07/06(Wed) 15:24:59

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>146 タイムカプセル開封の儀

かぽん。

いかにも缶を開けましたよ、という感じの軽い音がして。
開けてからのお楽しみ、の正体を明らかにすべく、
机の方へ歩いて行って、広げられた中身を覗き込んだ。

「、……?
 なんか、タイムカプセルっていうか……」

包まれた布の中身。
何でも、思い入れのあるものを入れる、というのはよくある事で。
とはいえそれにしては少々内容物が偏っているような。

「取られないように隠したって感じ?」

なんとなく。思った事をそのまま口に出しつつ、
机の上のビー玉を指先でつついた。ころん。
それから、ふとそれらが包まれていた布に視線を遣って。

「……あ。
 何か書いてあるけど……名前っぽい?これ。
 ねえ稔、この布借りていっていい?」

学校という場所。
埋められたものと、添えられた名前らしきもの。ふと過ったのは、
結局見ずに戻って来てしまった図書室の貸出記録。
他にも、何処かで同じ名前が見付かるかもしれない、と思って。
(147) 2022/07/06(Wed) 16:26:38

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>148 タイムカプセル開封の儀

「来れなかったとか……忘れちゃったとか?
 あんまり深く埋めてなくて、
 雨降ったりする内に自然と出てきちゃったのかもね」

まさに雨後の筍ということ。
にょきっとした指先の上辺りで上下に指を振る動き。
その後に、ありがと。軽く言いつつ布を拝借した。

夢川も、これが誰の名前か にはそんなに興味はなくて。
ただ何かをする為の切っ掛けがあればそれで良くて。
叶うならそれが、他愛無くても、誰かの何かになればいい。それくらい。

こうやって皆で遊べるのも、これが最後かもしれないし。
(149) 2022/07/06(Wed) 17:55:18

【人】 かれがれ ユメカワ

【廊下】 >>150 ミナイ

「変わらずにいられたらよかったね」

つられて零した悔恨は、君の言葉を否定しない。

「俺も皆も変わらずに、ずっと」

夢川の一家が近々遠方へ──都会へ引っ越す、という噂は。
そろそろ君の耳にも届いている頃だっただろうか。
或いは、君の家は、親同士の付き合いはあまり無さそうだから。
まだそんな噂、知る由もない事だったかな。

何れにしても、そう遠くない内に知る事にはなるものだ。

「見つからないね」

「ここに来た皆で、かくれんぼをしたら。
 きっとあの子が一番強そうだ。人は猫に勝てないものだしね」

だから今、敢えてみなまで言う事でもない。
楽しい時間には、楽しい事だけを話していよう。
距離感はそのままに話題転換。傍らに空き教室を覗き込んだ。
(152) 2022/07/06(Wed) 20:11:27