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【人】 桧垣 やよい── 朔也くん ── [ 質問が投げかけられたのは突然のこと。 その日も学校帰りに一緒に駅前の文房具屋さんで 新しいノートを買ってお店を出たところだった ] 愛智くんのこと …… ? えっと …… [ 春、クラスにやってきた転校生。 彼と出会って、距離が縮まってること、 日記に彼の名前が沢山登場すること、 ちゃんと自覚していた。 こないだだって、他愛のない話をして、 お互いの得意料理が一緒だねって笑って。 だけどわたしは、 それを朔也くんにどう伝えるべきか躊躇った。 ] (26) 2023/02/13(Mon) 15:29:35 |
【人】 桧垣 やよい[ 夏祭りのお誘いを受けたら スマホを出して予定を確認。 ] うん、一緒に行こっか。夏祭り。 誰とも行く予定はなかった から。[ いつも一緒にいるのが当たり前だった。 私 がどんな気持ちかは二の次、今は目の前の彼が喜んでくれれば、 それで良いと思った。 ] (28) 2023/02/13(Mon) 15:30:37 |
【人】 桧垣 やよい[ 夏祭り、楽しみだね。 私 は、きっと愛智くんに逢うたびに、そう言うんだろう。 夏祭り、楽しみだね。 わたし は、きっと朔也くんに逢うたびに、そう言うんだろう。 誰も嘘なんてついていない 誰も間違ったことなんてしていない 偶然、奇跡的に、 上手く嚙み合わさっていただけの話 ] (32) 2023/02/13(Mon) 16:43:22 |
【人】 桧垣 やよい── お祭りの前の日 ── [ 今日は朔也くんの家に行く日。 朔也くんのお父さんが、話したがっているから 定期的に朔也くんの家に通っているの。 朔也くんの家にきっと直接行ったと思う ピンポン、とチャイムを鳴らせば、 朔也くんは出てきてくれただろうか。 いつもと変わらない桧垣やよいの姿。 ほんの少し顔色が悪かったかもしれない。 ] ちょっとだけ、頭が痛いんだ。 [ そんな風に言った。 これは本当に嘘なんてついてなくて、 今日は頭痛がすごく、するんだ。 ]** (33) 2023/02/13(Mon) 16:44:41 |
【人】 桧垣 やよい[ 目は口程に物を言う。 …もちろん読心術はないけれど、 ほんの少しでも、ヒントが貰えたなら きっとそれですべてを察したんだと思う 二人の会話は、二人にしか聞こえない。 ] (45) 2023/02/13(Mon) 19:13:24 |
【人】 桧垣 やよい[ やがて目の前の人が立ち去って、 朔也くんが現れたとき。 疲れ果てた顔をした桧垣やよいは、 それでも朔也くんの前だから、って 笑顔を作ってみせたけど。 それはあなたにはどう映っていたのだろうか。 明日のお祭りを楽しみにしている、 わたしと、同じ顔、してたかな。 ]** (46) 2023/02/13(Mon) 19:14:58 |
【人】 桧垣 やよい[ だけど、朔也くんとは長い付き合いだから 顔色の違いくらい、すぐにわかっちゃうよね。 心配させたくないのになあ… だって、朔也くんは ───────── 、 ] (61) 2023/02/13(Mon) 21:14:04 |
【人】 桧垣 やよい………ありがとう。 朔也くんの手、温かくて安心する。 [ 手を取り心配してくれるのならば、 大丈夫だよ、っていうように、握り返す ………温かくて、安心して眠ってしまいそう。 だめ…… 今、寝てしまっては、 こんなとこで替わってしまう≠けには そう、夏祭り。 朔也くんが言ってくれた、 楽しいことを考えながら、 がんばって………起きてなきゃ……… ] (63) 2023/02/13(Mon) 21:15:21 |
【人】 桧垣 やよい[ 視界は揺れて、意識が戻ってくる。 わたし≠フ時間がきたんだ。 いつも通り状況を確認しようとして、 身体を誰かに抱きとめられていることに気付く ] さ、朔也くん …… !? [ 反射的に起き上がる。 この場所に見覚えはある。彼の家だ。 ただ、状況が分からなくて戸惑った顔をしてしまう。 ええと …… な、何も不自然な話ではないよね。 ] (86) 2023/02/14(Tue) 0:18:23 |
【人】 桧垣 やよい[ 日記にはうまく書くことができなかったこと。 だけどきっと、私と朔也くんとの間で、 何かがあったんだ。 だからきっと、こういうことになったんだ。 それはいいことなのかな、どうなのかな ]えっと ……… ごめんね、 最近体調があんまり良くなくて。 それで、そう。 今日はお父さんの病院に来る予定だったんだよね。 [ 記憶を辿って、確認するように言葉を吐き出す。 その間、彼はどんな顔をしていただろう? ―――――― がっかりしてしまったかな ] (88) 2023/02/14(Tue) 0:20:02 |
【人】 桧垣 やよいごめんね …… わたし、で。 [ もしかしたら、 私 と良い感じだったかもしれないのに。……ヤだな。こんな話がしたいんじゃないのに。 悪いクセだけど、どうしようもできない。 そんなわたしのポケットでスマホが揺れる。 ] (89) 2023/02/14(Tue) 0:20:52 |
【人】 桧垣 やよい[ どうしよう。 メッセージの返信に躊躇って、 一旦スマホをポケットにしまう。 立ち上がろうとしたら、ひどい頭痛が止まない。 ] 今日はもう、お父さんに診てもらったのかな…… やっぱり具合悪いみたいだから、 わたし、先生と話しがしたい。 [ 明日は夏祭りなのに、このままじゃどうにもならない。 わたしは …… このままじゃ …… ] ** (93) 2023/02/14(Tue) 0:28:05 |
【人】 桧垣 やよい[ おはよう そう、いつだって彼はそんな風にわたしを迎えてくれた。 わたしを見つめる眸はこんなにも辛そうなのに。 ]…… ありがとう [ 頼りなく微笑むわたしは、 どんな風に映っているんだろうな。 ] (110) 2023/02/14(Tue) 14:08:42 |
【人】 桧垣 やよい[ 立ち上がろうとしてふらつきながら 頭を押さえたわたしを彼が抱きとめてくれる。 無言のまま、彼の腕におさまる。 ―― これは誰の望みなのかな ] (111) 2023/02/14(Tue) 14:08:57 |