人狼物語 三日月国


18 【完全身内村】Vampire Holiday

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視点:人

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蒼い三日月が辺りを照らす。伝承は果たして真実なのだろうか。
もし真実であるならば、異形の刃を見つけ出し、打ち砕かなければならない。

どうやらこの中には、村人が1人、囁き狂人が3人、人狼が1人いるようだ。

【人】 絡繰人形 グレイス

「それでは────良い夜を」
(0) master 2019/12/29(Sun) 0:00:00

【人】 移り気 ジェイド

■コトネの秘密抜き


「────昔、世話になった人が居て。スズネという名だった」

ぽつりと告げれば、何の話?と首を傾げてきたから、ヒキコモリの作り話だよとさらりと流す。

その人は、僕を助けてくれた。
身重の身で、"母は強しよ、ひょろっこい貴方なんて怖くはないわ"と、怪我をして動けなくなっていた僕を助けてくれて。

その時の怪我はけっこう長引いたから(知ってる?銀の銃弾は触れたところが腐り落ちて回復に時間がかかるんだ────なんて説明はしなかった)、子供が生まれて、まだ暫くは共に生活していた。

その人はほどなくして事故で死んでしまったけど、僕はその子供、そのまた子供の行く末はずっと見守っていて。

「でも、大戦が起こった時、彼女の血縁の居所を見失ってしまってね」

ずっと不思議そうな顔をしているコトネに、だから作り話だよと口元を小さく緩める。

  ────きっと、その吸血鬼は思っている。

  彼女の子孫が豊かで幸福な人生を歩めていると良いなとね。

  あの人は、君にそっくりな瞳と髪の色だった。
(1) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 6:04:55

【人】 移り気 ジェイド

「だから、ね。参考までに聞いておきたい」

「君のただ一つの、叶えたい願い事って────何?」

カピバラに叶えられる願いなら、僕にだって叶えられるかもしれないだろう?*
(2) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 6:05:11

【人】 移り気 ジェイド

■キネイの秘密抜き


「お前は、この世に怖いものなんて、あるのかな」

今日はアレをしようコレをしようと愉快そうな子供に、ぽつりと問いかけた。

与えられるべきものをきっちり与えられ、理解者に恵まれ、独善的に振る舞っていても許されるお前。残酷なまでに、実に実に"人"らしい子供。

発想が飛躍しすぎているきらいはあるが、頭の回転は悪くない。

それに思いのほか性根は善良だし世話焼きだ。

"妄言を繰り返すチューニビョーなヒキコモリ"と仲良くしてやろうと踏み込んでくる程度には。

  子供の血を啜るのは好みではないけれど。

  赤い瞳と伸びた爪を隠すことなく
  お前の首筋に牙を突き立てたら、
  お前はどんな顔になるんだろうな?

その傲慢な表情が絶望に彩られるだろうか。
それとも最後の最後まで現実を見ることなく、僕が巫山戯ていると断じてその微笑みを崩さないだろうか。

夢想はするが、おそらくそれを実行に移す事は無いだろう。
この子供が成長してゆく行き先が、ほんの少し、僕は気になっていたから。
(3) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 6:26:10

【人】 移り気 ジェイド

「────お前は、悩みや願いとは、無縁なように僕には見える」

あと"退屈"とも縁遠いだろうな。
己で運命を切り開く力がある者が、一体何を望むのか。
嫉妬にも似た感情が胸の端をちりりと焦がす。

「"ヒキコモリ"を脱したい僕には、叶えたいものが、色々あるんだよ」

お前はあるの?無いでしょう?
あるのなら、僕に聞かせてよ。*
(4) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 6:26:43

【人】 少女 コトネ

■ジェイドの秘密抜き


キネイの意見を聞いて、今は考えを変えたものの。

………本当は、私は昔彼と会った事があるかもって、どきどきしてた。
最初から初対面のはずなのに見覚えがある気はするなぁと思ってたんだけど、“あの人”に会ったのは随分昔の事。

ジェイドはどう見ても若いし、他人の空似かしらって。
なのに────500年生きてるとか、言うから。

もしかして同一人物、かしら、とか。

少しだけ思っていたんだわ。
私までチューニビョーみたいだから、絶対口には出さないけど!
(5) rein-joir 2019/12/29(Sun) 8:56:00

【人】 少女 コトネ

ベジタリアンでヒキコモリでチューニビョー。
日光アレルギーまであるらしい。

だから、叶えたい願いがあるというのは、納得なの。
むしろ叶えたい願いがあり過ぎて、選べないくらいじゃないかしら?

彼は、自分が500年生きていると自称してる。
500年ってとても長いわ、16世紀ならルネサンスだわ。
キネイが言っていた通り簡単に言える設定じゃないと思う。

ベジタリアンも、ヒキコモリも。
ジェイドの話を聞いていると、彼はとても生き辛そう。

「ジェイド、ジュースは好き?」

野菜ジュースを手に、私は首を傾げる。
私はあんまり好きじゃないけど、ジェイドには良いんじゃないかしら。

好きだと言うなら渡してあげるつもりで、グラスに注ぐ。

野菜たっぷりトマトジュースベースにしたけれど、見た目はいまいちね。
私はグレープジュースベースの方が好きだわ。
その方が、まだ飲みやすい気がするの。

とろとろした赤を眺めて、私はこてりと首を傾げる。

「ジェイドは…何を叶えたいの?」

叶えたい願いが多いのと、叶えたい願いが重いのは、違う概念。
その願いは、私とキネイの願いに勝る程のものなのかしら。*
(6) rein-joir 2019/12/29(Sun) 8:57:30

【人】 少女 コトネ

■キネイの秘密抜き


「おはようキネイ、今日も綺麗ね」

声を掛けて、当然のようにその頬にキスをする。

毎朝恒例の光景。
キネイ側の基準は聞いた事が無いから知らないけど、それはなんだかちょっと踏み込んだ風に親しい感じで…私は結構好んでいる習慣なの。

もっとも────キネイが大人になったら嫌がられるかなとは思っていて。

(だって例えば彼女とか出来たら、同じようにする訳にはいかないわ!)

期間限定のお楽しみ、なんて思っている節もあるのだけどね?
(7) rein-joir 2019/12/29(Sun) 9:20:38

【人】 少女 コトネ

そんなキネイに“叶えたい願い”があると聞いて、私はびっくりした。

何かしら。
13歳の男の子が、叶えたいと思う願い。

サンタさんには貰えないような特別な物かしら。
そもそもキネイはまだサンタさんの対象なのかしら?
お年玉が欲しいなら、私からもあげて良いのよ?

「………本当に大丈夫かしら?」

叶えたい願いがある、というのと心配なのは別問題。

願いを叶えるとか言ってる黄色いプリンみたいな何かを、はいそうですかと信じるのって難しいわ。
願いを叶えるってお誘い自体は魅力的だとしても。
私がお姉さんなんだから、ちゃんと判断してあげなきゃ。

そう気負う反面、キネイの願いはとっても気になる。

何かしら。
私、キネイの事尊敬しているのよ。
だってあなたってすっごく頑張り屋さんだわ。

そんな頑張り屋さんにも叶えられない願いって、何?

「ねぇ。キネイはもし勝ったら、何を叶えたいの?」*
(8) rein-joir 2019/12/29(Sun) 9:22:01

【人】 少年 キネイ

ジェイド秘密抜き

僕、ジェイドのこと前に見た事あるんだよね。

[…はジェイドに食べてもらおうと赤いものを探して、これかな、と思い持ってきたボルシチをジェイドに差し出す。]

肉は抜いておいたからさ、食べれるんじゃないかな。赤いし。
でさ、前に見たって話だけど。

[自分は持ってきた野菜スティックをつまみながら。]

見たの、かなり前なんだよね。小学校入ったばっかりだったと思うし……ぜんぜん変わらない、綺麗なままじゃん。

[身を乗り出して、スプーンを握る手をそっと握る。サラサラしてひんやりしている手だ。]

ねぇ、なんか秘密があるんでしょ?美を保つ秘訣。
僕、僕もね、ずっと綺麗でいたいんだ。だから、おしえてほしい。
ね、お願い!
(9) sacura 2019/12/29(Sun) 18:09:19

【人】 少年 キネイ

コトネ秘密抜き

おはよ。コトネ。

[ちゅ、と頬にキスを返す。親愛のキス。美しい者は美しい景色を提供する義務があるのだ。その点、美しく可愛らしいコトネと傾国たる僕の絡みは寿命が伸びるほど美しいだろう。
ほら、証拠に、周りの人間がチラチラと僕らを見ている。]

コトネがなにか叶えたいことがあるって、こほ、僕びっくりしたんだけど。
なにか、騙されて困ってるとかじゃないよね?コトネは抜けてるところあるから心配なんだけど。

[コトネは500年生きてるっていう不審者(男)を信じてしまうくらい、その、あれだから、あんな変な生き物を頼るほど願いがあるなんて思わなかった。だから、心配になる。]

僕が力になって何とかできることなら、力になりたいんだけど、でも僕も願いは叶えたいから……ねぇ、コトネの願いは僕じゃ力になれないこと?
誰かに騙されたとかじゃない?
(10) sacura 2019/12/29(Sun) 18:19:23

【人】 少年 キネイ

(遅くなり申して申し訳ないの顔)
(11) sacura 2019/12/29(Sun) 18:26:07

【人】 移り気 ジェイド

■ジェイドの秘密開示


「────"グリーンフラッシュ"って、知ってる?」

唐突に出した単語に、コトネもキネイもどんな顔になったろう。

それは、空気が極めて澄んでいる時に限り、水平線で見られる稀な現象。
太陽が沈む直前、あるいは昇った直後、緑色の光が一瞬きらりと走るのだという。

「僕の髪の色に、似ているんだそうだ」

  不老不死の身体を持っていても、難儀なものね?

  一生ずっと陽光を浴びることが出来ないなんて、
  とても可哀想な事だわ。憐れだわ。

昔々、あの人に言われた言葉。

ここ数年、とにかく退屈で退屈で、したい事、見たいもの、何もみつからなくて。
ふとした拍子に思い出した、"グリーン・フラッシュ"なるものに焦がれるようになった。

それが見てみたい。
太陽と共存する己の色は、自分の髪とはきっと似て非なるものなのだろうから。
(12) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 18:42:44

【人】 移り気 ジェイド

「僕はそれを、グリーンフラッシュを、見てみたいんだ」

きっと彼らはそんな簡単な事、と思うだろう。
カピバラに頼むべき重さなど持たない、些末な願いにしか映らないだろう。

でも、ねえ、カピバラなら理解できるだろう?

  陽の光の下を歩けるようになりたい。

  ────
人間に、なりたい


  彼らの前ではそこまでは口に出せねど、
  それが僕の本当の願い。*
(13) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 18:43:39

【見】 お喋り鳥ぴっぴと ケイルズ

[ぴぃぴぃ]

『素晴らしいのですわ!
 素晴らしいのですわ!
 皆さま距離を測りかねております!
 もっとドーンといっちゃいな! って
 ぴっぴは愚考することでありますのですよ!
 あのですね! ぴっぴが思うには!
 皆さまg……むぐ―――!』

[ケイルズは、ぴっぴの嘴を指でつまみながら]

「これからだね……
 応援してる。ずっと見てるよ」
(@0) TSO 2019/12/29(Sun) 18:56:20

【人】 少女 コトネ

■コトネの秘密開示


「私の願いはね、“
キネイの力になりたい
”よ。

叶えたい願いなんて無かったけど、ゲームには参加したかったの。
………ごめんなさいね?」

少女はちょっとばつが悪そうに、微笑んだ。
(14) rein-joir 2019/12/29(Sun) 19:20:52

【人】 少女 コトネ

私の人生で、あんまり困る事なんてなかった。

それは“ちょっとお小遣い増えないかなー”とか。
テスト前だったら“テスト用紙が燃えないかなー”とか。

そういう、他愛も無い願いだったら沢山転がってるけど。

可愛い友人が居て、優しい家族が居て、不満無い生活があって。
普通の女子高生の日常に、“大きな願い”なんてあるはずも無い。
だから、最初は誘いを断ろうと思ったくらい。

人と争ってまで叶えたい願いなんてありません。
私以上に欲している人に、その権利はあげてください、って。

でも────ぽきゃは言ったわ。


“キネイ様は参加すると仰られてますよぉ?”って。



ぽきゃの誘いは、宝くじのすごい版なのかなって思っているの。

当たる確率はすごく高くって、当てたら世界を変えられる。
ぽきゃはキネイが何を望むかは教えてくれなかったけれど、私にとって“キネイのゲームへの参加”という情報は非常に大きな意味があった。

私は彼の願いが認められないなら何としても止めなければいけないと思うし、逆に良いと思うなら応援してあげたかったの。
その為には、私もゲームに参加する必要があった。

キネイからしたら余計なお世話でしょうけどね?
(15) rein-joir 2019/12/29(Sun) 19:21:39

【人】 少女 コトネ

────ねぇ、キネイ。
私はあなたの力になれるのかしら?*
(16) rein-joir 2019/12/29(Sun) 19:22:35

【人】 少年 キネイ

僕人間辞めたいんだよね。
(17) sacura 2019/12/29(Sun) 19:31:52

【人】 少年 キネイ

僕、こんなに美しいのに、最近おかしいんだ。

声が掠れて、喉が痛くて。なんだか体の節々が痛いんだ。

姉さんが、ああ、声変わりねって。
あなたも男になっていくってことよって。

僕は、髭が生えてゴツゴツしたり、しなやかさが無くなったり、線が太くなった大人になんてなりたくない。

姉さんやコトネと同じ、ずっと美しいままでいたい。

吸血鬼になれば、今のままでいられるって、本で読んだんだ。

だから、僕は吸血鬼になりたい。

人間をやめてでも、永遠の美しさを手に入れたいんだ。
ね、コトネはわかってくれるよね?

協力してくれるって聞いて、僕嬉しいよ。大好き。
(18) sacura 2019/12/29(Sun) 19:37:10

【人】 少年 キネイ

人間のまま、美を失って生きていくくらいなら、死んだ方がいいって思ってたけど。

でも、吸血鬼になれば全部解決するじゃん!
黄色いのも、吸血鬼なれるって言ってたし?渡りに船ってやつだよね!ラッキー!
(19) sacura 2019/12/29(Sun) 19:39:19

【見】 お喋り鳥ぴっぴと ケイルズ

[ぴぃ―――]

『キネイ様!
 美少年故の葛藤でございます!?
 ちょっと頭がおかしいというかネジが外れてると思いますのは
 ぴっぴの傲慢でございましょうか!
 いえいえいえいえきっと違うのですっ

 美しいからこそ許される望みがそこにある!
 だって美しさは人類の財産でございますから


 自らの美しさを保とうと
 東奔西走することの、どこに罪がございましょうか!
 手段を択ばない美学というものを
 ぴっぴは肯定しt」

[ケイルズは、ぴっぴの嘴を指でつまみながら]

「僕は、ジェイドとコトネが心配だよ」
(@1) TSO 2019/12/29(Sun) 19:57:13

【見】 お喋り鳥ぴっぴと ケイルズ

「ぴっぴが喋りすぎてしまったね。
 ごめんね。

 見ているよ。
 悪魔に、負けないで……」**
(@2) TSO 2019/12/29(Sun) 19:59:16

【人】 移り気 ジェイド

■コトネへの返事 >>5 >>6


器用に血だけをいただく仲間も世には存在するらしいけれど、僕が吸血すると、対象は眷属になるか死んでしまうかの2択になる。

僕は眷族は作りたくなかった。
だから何人も何人も殺してきた。
生きるためだ、仕方ない。

街ですれ違っただけの女や夜の路地裏で絡んできた男。
それはもう、大勢殺した。

でも"あの人"と出会ってから、思うように吸血できなくなった。
道行く人の瞳の奥に、言葉の端に、ほんの一欠片でもあの人の面影をみつけてしまうと、もう襲えなくなった。

飢えに飢えたところで衝動的に人を襲うこともあったけど、その頻度は徐々に落ちて行き、最後に人を襲ったのは何年前だったかな。そろそろ思い出せなくなってきた。

本当のところ、僕にとっては野菜も果物もただの気休め。
何一つ生きていく糧にはならず、血色に近いものを選んでみたところで、日々増していく脱力感がほんの少しその進行を止めるだけ。
(20) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 20:00:48

【人】 移り気 ジェイド

「────嫌いじゃない」

それでも、コトネが買ってきてくれた缶入りの野菜ジュース──なんでも栄養豊富な高価な品を選んだのであるらしい──は旨そうに見えた。

だからグラスを受け取りこくりと一口飲んで、続く問いにも素直に応えたんだ。

「…………判って貰えるとは、思ってないけど、」*
(21) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 20:01:09

【人】 移り気 ジェイド

■キネイへの返事 >>9


"ボルシチ"なるものを口にしたのは初めてだった。
煮込み系には珍しい、紫がかった赤色をした、不思議なスープ。

だってわざわざ外食などしない。自炊もしない。
買ってきたそのままを食べる果物や野菜しか自分は買ったことがない。

「……"秘密"?そうだね」

  ────簡単な事だ。

  僕の眷族になれば良い。

口にしたところで彼には正しい意味で伝わらないだろうなと僕は静かにスプーンを動かし続ける。

[でも、おかしいだろう?それはきっと、僕ではないよ」

だってそうでしょう?
お前が"小学校に入ったばっかり"なのは、6年前か7年前か。
その時の僕は精々15歳。

キネイが信じる世界の姿においては、15歳から21歳まで見た目が全く変わらない"人"なんて、存在しないんじゃないかな。違う?
(22) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 20:04:47

【人】 移り気 ジェイド

「秘密は、あるよ」

「僕は不老不死だもの」

  ────ああ、楽しいな。
  彼には本当の事を、さらりと言える。

  彼は決して信じてくれやしないだろうけど、
  でも、隠さず言えるという事は、なんだか酷く楽しくて。

「僕の"仲間"になる?キネイ」

揶揄うように飄々と告げる。
残念ながら、僕の"願い"はそれとは真逆のものなのだけど。*
(23) Valkyrie 2019/12/29(Sun) 20:05:58

【人】 少女 コトネ

>>1>>2ジェイドへのお返事


「?」

スズネさんという、ジェイドがお世話になった人。
語っている彼の瞳は懐かしげで、どこか遠くを見るようだった。

ヒキコモリの作り話というには…随分真に迫っているのね。

それが本当かどうかは、私には分からないけれど。
少なくともジェイドにとって、とても大切で大事な話をしてくれたんだって事は痛い程分かったの。
その恩人さんに似ている私の幸福も祈ってくれてるらしい、って事も。

だから………同じ“大切”を返すのは、道理だわ。

「………笑わない?」

ほんの少し冗談っぽく、囁いてみる。
知ってるわ。ジェイドは笑ったりなんかしない。

「あのね、私。キネイの力になってあげたいの」

だから、素直に応援できる願いだと良いなぁって思ってるんだわ。*
(24) rein-joir 2019/12/29(Sun) 20:27:37