人狼物語 三日月国


73 【誰歓突発RP】私設圖書館 うつぎ 其漆【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:人

全て表示


うつぎ6票
アスター1票

処刑対象:うつぎ、結果:成功

[犠牲者リスト]
該当者なし

決着:龍人族の勝利

村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

【人】 絵描き ルナリア

 
 
  画商の彼は少しの間、
  黙って私のことを見つめていた。
  けれどすい、と目線を窓に移すと、
  あーとかうーとか不明瞭な音を吐き出す。
  
  首を傾げてその様子を見つめていれば、
  ちらりとこちらを見た彼。

  そうして、内緒話をするように
  低音の声をそっと部屋に響かせる。


   『 そいつは、恋煩いだな? 』
 
(0) 2021/05/25(Tue) 21:47:12

【人】 絵描き ルナリア



  ……私は、その言葉を聞いても
  すぐには理解出来なかった。
  余りにも、自分と縁の遠い言葉だったから。

  オウム返しに繰り返して、繰り返して。
  少しづつ頭の中にその言葉を浸透させようとして。


   「 恋煩い? 」


  今度の繰り返しは、私が? という意味。
  彼は理解したのか、そうだと言うように頷いた。
 
(1) 2021/05/25(Tue) 21:47:34

【人】 絵描き ルナリア


  
  ───

     私はあの人に、恋をしているのだろうか。

  内容を理解したからか、
  その後はなにも言及しないまま
  画商の彼は帰って行った。

  私はひとり、珍しく絵に向き合わないまま
  ぼんやりと座って虚空を見つめている。
 
(2) 2021/05/25(Tue) 21:47:56

【人】 絵描き ルナリア

  

  恋、なんてしたことがないから。
  正しく恋なのかもわからなければ
  どうしたらいいのかもわからない。

  肝心な時に彼はいないし、
  絵を描く気にもなれやしなくて。



  ……コップを握って、水を飲む。
  ぱちり、と琥珀の目を瞬く。

  私は椅子から立ち上がれば
  鞄を持って、外に出ることにした。**
 
(3) 2021/05/25(Tue) 21:51:32

【人】 ぷにぷに グレザン

[ 初めて見る“にげん”の共通点を探すのは苦労したが、友人>>2:34の言うように、ぷにぷにたちのような形の多様性まではないようだった。

 例えばねこは、黒や白や茶色やしましまといった色や模様があるだけじゃない。もふもふの量がたくさんで長かったり、顔がぺたんこだったり、しっぽがとても短かったり。同じねこはねこでも、もっと細かく分かれている。とりもおんなじだ。
 もしかすると、“にげん”も種類がいろいろあるのかもしれない。なんて奥が深いんだ。さすが伝説の生き物。

 先っぽの数を調べたり、出っ張りの色や形をじっくり眺める。穴はあまりにも多すぎてちょっと困った。丸と先っぽはだいたい同じなのに、色違い>>2:35まである。ねこも色が違う子がいるし多分そういうやつだろう。]
(4) 2021/05/26(Wed) 7:14:50

【人】 にげん? グレザン

[ たくさんの観察を終えて、ようやく変化を試した。
 ぴょんこぴょんこ跳ねて喜んでくれる友人の評価>>2:36になんだかくすぐったい気持ちになる。ふふんと笑うと“にげん”の口が上がった。]


 最初に見た“にげん”は、出っぱりがあっただろう。
 なかまだと思ってもらえるように、つけてみた。

 おお、ここの穴か。わすれていた。
 こっちは二つ、こっちは一つずつ……
 ん? 場所がずれてるか?
 ううむ、これぐらい?


[ 友人の観察眼はたしかだ。ぴょんぴょん跳ねてぐるりと一周、二周と入念にチェックしてもらって、完成度はぐっと上がったようだ。
 かんぺき>>2:37の言葉とほっぺたをくっつける仕草に嬉しくなる。上の二本を使って友人を寄せ、友人より硬めのほっぺたでこちらからもぷにっとしておいた。この弾力が正しいのかどうかは、お店に入ったら分かるだろうか。]
(5) 2021/05/26(Wed) 7:15:18

【人】 にげん? グレザン


 よし、がんばれ。
 む、むせるな、ゆっくり、ゆっくり吸ってはこう。


[ 自分の変化を終えて、次は友人>>2:38の番だ。
 ぺたんと地面に座って見ていると、力を込めた体がぷうっと膨れていく。、やがて形作られていくのは、同じような量のもふもふを持つ、出っ張りなしの、先っぽの色違いの“にげん”だった。]


 おおお……!
 すごい、“にげん”じゃないか!

 よし、チェックだ。
 ふぅん……うーむ……

 お、こっちの先っぽの数がおおい。
 それから、ここはー、もうちょっと右だな。


[ 上の二本をぱたぱたと揺らして興奮を示す。似てはいるが、自分とも、店の中の生き物ともきちんと違う形だ。これが友人の“おりじなりてぃ”>>2:34。素晴らしい出来だ。
 不安定な二本で立ち上がると、歩く練習もかねて友人の“にげん”を見ていく。メモと見比べつつ、本数の違いや細かい調整をいくつかしていけば、ぐぐっと完成度は高まった。]
(6) 2021/05/26(Wed) 7:15:47

【人】 にげん? グレザン


 よぉし。ばっちりだ。
 これなら店の中にいても、おかしくない出来だろう。


[ 満足気に頷く。友人はいつものようにぴょんこと跳ねる。
 しかし、今必要なのは歩き方だ。しかし、二本の動かし方に慣れていない友人は、離れるままに沈んでいってしまう。おお。]


 むずかしいかもしれない……

 まずは、そうだな……
 片方ずつ、前に出す練習をしよう。

 前に出す時に、こけそうになるから、
 それを止めるみたいに、もう一本を出して……

 ……説明も、むずかしいな……?


[ 壁にもたれながら一歩ずつの練習。さっきの友人観察で多少コツをつ感だから、それを教えようとはしたが、いざ言葉にしようとするとなかなかに難しいことだった。

 それでもなんとか、ふらつく友人と一緒に歩いてみる。段々とスムーズに前に出るようになると壁から離れ、自分が友人の上の二本をつかんで、いち、に、と声をかけながら進んでもらう。何度かふたりでころんと転がってしまったが、十をこえるまでには友人もバランスを体得したようだ。

 とんとんと歩く姿は友人の頑張りの結晶だ。えらい、すごい、と誉めたたえ、傍に近寄ってほっぺたをくっつける。今度は同じぐらいの硬めのぷにり。ふたりで喜びを分け合った。]
(7) 2021/05/26(Wed) 7:16:20

【人】 にげん? グレザン

[ これで、あの店に突入する準備は整った。自分たちをさえぎるものは何もない、はずだ。
 友人と顔を合わせる。上の部分をこくんと揺らしあった。]


 よし。では、行こう。
 “にげん”の図書館、“うつぎ”へ!


[ 体の半分ぐらいの高さになった扉の取っ手に、一本を引っかける。ギイと鳴る扉を開け、店の中へと踏み入れた。]
(8) 2021/05/26(Wed) 7:16:36

【人】 にげん? グレザン

― 店内 ―

[ 柔らかな明かりに包まれた店内は、なんとも“丁度いい”大きさになっていた。不思議な音楽と匂いはどこからするのだろう。コツコツは? きょろきょろと見回すと、さっきみたいに声>>0:1が聞こえた。どきどきしながらそちらを見る。

 最初の時はほとんど頭に入ってなかったが、やはり自分たちでも分かる言葉だ。
 出ていけ、とは言われなかった。ちゃんと“にげん”に見えているのだろうか。そわそわと落ち着かないのを隠すように、こくりと頷く。]


 あ、ああ。おじゃまさせてもらう。
 ここでは、好きに本を読んでいいんだよな。


[ ええ、と返事があれば、思わず感動してしまう。このたくさんの本が自由に読める! というだけでなく、伝説の生き物とちゃんと会話ができた! という事実にだ。
 そして分からなかった部分は、小声でこっそり友人に尋ねてみる。]
(9) 2021/05/26(Wed) 7:17:12

【人】 にげん? グレザン


 紅茶は、お茶のひとつだって分かるが……
 “こーひー”はなんだろう。
 ならべて言ったから、飲み物だろうか。


[ 森でもお茶は飲んでいる。お茶の木の葉っぱを摘んできて、火にかけたりもんだりカラカラにしたりして飲むやつだ。

 しかし、もう一個の名前は聞いたことがない。幸せのかたまりのチョコも知っていた友人だ、知っているかも。
 あるいは、素直に聞いてしまうのも一つの方法だろうか。“にげん”には当然の知識で、知らないと怪しまれるかもしれないが、自分の住んでるところでは無いと言えばごまかせるだろう。きっと。

 そんな相談をひそひそとしつつ、謎がとけるかどうかはさておき、無事店には入れたのだ。この後はうきうきわくわくの図書館の冒険が待っている。

 どこから見て回ればいいのか悩む量の本と本棚を前に、まずは拠点、自分たちの机と椅子を選ぶことにした。観察中に目星はつけてある。
 カウンターから少し離れたところ。自分と友人、ふたり用の場所を確保することにした。]*
(10) 2021/05/26(Wed) 7:17:26

【人】 にげん? アポス

[ いつもの体はまんまるだから、よっかかるということはよくやるんだけども、体の一部をつかって体を支えると言う行動はちょっと難しい。
 体重をここにかける…。
 友人に預けた二本に体重をかけながら、下の二本を交互、交互……。こんがらがってくる。

 それでも友人の説明をフムフムと聞き、
 一本一本、ささえささえ、ちょっとずつちょっとずつ頑張った。

 ふ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜…と溜息を吐く事もあったし、
 いっそ全部跳ねて行けばいいのではと思う事もあったが、
 友人がいたから、
 そして高い高いでんせつという目標があったからこそなんとかバランスというものを体得する。
 えっちらおっちら。これでおそらくかんぺき…っ。

 どこにももたれかかる事無く、下の二本だけを交互にしながら前に進む。
 真っすぐを行ったり来たりした後は友人のまわりをぐるぐるまわった。

 褒め称える声にそうだろうそうだろうと胸を張り、どやぁと自信に満ちたりた表情を返す。表情の感覚はぷにぷにと同じでいいんだろうか。いいと信じよう。

 傍によってぷにりとほっぺたをくっつけられると嬉しくなった。
 がんばったかいがあったなぁ…。とこっちからもぐいぐいとぷにぷにした。]
(11) 2021/05/27(Thu) 4:07:58

【人】 にげん? アポス


[ そしていよいよけっせんの地へ―――! >>8


[ 扉をあけるとき、ごくりと空気をのみこんでしまった。
 見守る………。]
 
(12) 2021/05/27(Thu) 4:08:16

【人】 にげん? アポス

― 店内 ―


[ 友人の後ろについて店内へと入る。
 きょろきょろと見まわした。いいかおりといい音楽がある。すごい。でも楽器を持っているやつなんてみえない。もしかして奥にいるのだろうか。後で探してみよう。

 そうしていると話しかけられ、そわりとする。
 友人が"うけこたえ"をしていて、ふあぁ…と目を瞬かせた。
 すごい…ほんとうに"にげん"みたいだ…っ。

 そしてさらに返ってきた返事に同じように感動する。
 こんなにたくさんの本を自由に……。いやあ全部は読みつくせないだろうこの数を…。ふあぁあ…。きょろ、きょろきょろ。]

 ん!

 "こ〜ひい"は…えーと…解らない…。
 たぶん飲み物だとは思う。
 もしくは食べ物か…?

 一つずつ頼んでみると言うのは、どうだろう?
 せつめいを聞いてもいいけど、だって、だって、
 "にげん"が売ってるものだぞ…っ。
 ぜったいためしてみたくなるというものでは…っ?
(13) 2021/05/27(Thu) 4:08:49

【人】 にげん? アポス

[ ソワ〜、わくわく。
 しかし頼むにしても、今頼んでしまったら本を探しに行くまでに時間がかかりそうでは?という不安がある。お茶はあたたかいもの、というイメージがあるから、冷めることを心配しているのだ。

 ひそひそと相談をしつつ、
 結論は先ずは拠点を確保。
 そして先にお茶を飲んでから、
 本を探しに行く。というものだった。

 なにせ飲み物を飲みながら本を見ると、
 本を汚してしまうしんぱいがあるからだ。

 "にげん"ならきっと器用にこなせるんだろうな…と少し悔しい。
 もっと"にげん"をうまくやれるようになりたいと思う。]
(14) 2021/05/27(Thu) 4:09:02

【人】 にげん? アポス


 こうちゃと、
 こ〜ひい、ひとつずつおねがいします。

[ 街で買い物をする時のように、それらを頼んだ。代金は宝石だ。他にはしらないからこれが当たり前に使えるものだと思っている。
 みるくやおさとうやらいろいろ聞かれたが、もらえるものは全部貰う事にした。]


 あっえっと、ぜんぶ、ください!

[ コップを二つ持つのは至難の技なので友人といっこずつ、慎重に運ぶ。
 無事席に着いた時は、ふ〜〜〜とまた息を吐いた。]
(15) 2021/05/27(Thu) 4:09:14

【人】 にげん? アポス


 か かえた…っ!
 "にげん"の、これ、"にげん"のだぞ!
 やっぱり飲み物だったみたいだっ。

 ふしぎなにおいがする。
 ツンとするな…?

 えっこっちみるくらしい。
 透明なおさとうのみず…?すごい…!

 どっちからのもう?
 両方はんぶんこにしよう。

[ わくわくそわそわ。まずは何もいれずに一口飲むつもりで。
 勿論メモを取るのも忘れない。コップのかたちや飲み物の色。どんなかおりがするかとか、ついてきたものの絵も勿論描いた。

 そしてコーヒーのほうに口を付けた時、思わず顔をキュッとしかめてしまうのだけども、それでも"にげん"はすごいな…と噛み締めるのだった。]*
(16) 2021/05/27(Thu) 4:09:29

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

  ー 『伽藍堂』ー

[あの日を境に、俺の店の入り口を眺める頻度は
 さらに高くなっていった。
 (連絡先の交換をし損ねたせいだ)

 いつ来るか、それとももう来ないのか
 首を長くして待とう。
 この気が気じゃない時間が過ぎていくのは
 どうにも俺は「待つ」というのが苦手らしい。

 紅茶屋の店主が持たせてくれた
 パウンドケーキを傍らに。
 また飛鳥が店に来てくれたら、
 待ち時間の恨み言抜きに歓迎しよう、と。]*
(17) 2021/05/27(Thu) 9:22:48

【人】 西園寺 飛鳥





   こーんにーちはっ


[いつもより少し跳ねた声は、
 綻んだ笑みと共に蔵と同じ匂いの空間に響く。

 また冷やかし客って言われるかな?
 なんて思いながら、足を踏み入れれば、
 にっこり笑って「颯介さん」って
 確認するみたいに呼んでみるの。

 あの日のことが、夢じゃなかったって
 ほんとに、恋人になったんだって、
 確かめるみたいに。]
 
(18) 2021/05/27(Thu) 20:04:46

【人】 西園寺 飛鳥




   今日は紅茶、持ってきたんだけど…


[そう言ってそちらに近づいて行って。
 いつもより、少しだけ近い位置。
 一度、あなたの隣に腰掛けて、微笑みかけ。
 それから、そっと目を閉じてみるの。
 口づけが降ってこないなら、薄く目を開けて、
 窺うように上目遣い。それから、
 「キス、しないの?」って聞いてみるの。

 してくれないなら、私ならするまでのこと。
 ぴったりくっついて、ぎゅ、と力を込めて
 「今日は遅くなるって言ってあるから、
  ゆっくりしていっていい?」と尋ねた。

 店が開いてるのはわかってる。
 それを邪魔するつもりはないから、
 ただあなたと過ごしたいだけ。
 大人しくしてるし、店番だってしたっていい。
 許可してくれるなら、にっこり笑って、
 紅茶をやっと、手渡すだろう。]
 
(19) 2021/05/27(Thu) 20:05:01

【人】 西園寺 飛鳥



[出てきたパウンドケーキに目が輝く。
 それを見つめて、おいしそう、と呟いて
 少しばかり気になっていたことを尋ねた。]



   …ね、颯介さん、このいつも出してくれる
   お菓子って………どこの、なの?
   貰い物って言ってたけど…まさか…


[とはいいつつも女の影に関しては気にしない。
 …まあ、全然気にならないわけではない。
 こんなふうに美味しいお菓子をくれるのが、
 ほんとに女性なら彼に気があるとしか思えないから。
 ───でも、愛してるって言われたし。
 わたしは、誰が相手でも負ける気はないから。
 だから、そこのところを気にしてくよくよ
 するようなことはしないのだ。

 尋ねながら、紅茶を一口啜る。
 こくりと飲み込んで、もう一度そちらを見た。]*

 
(20) 2021/05/27(Thu) 20:05:54

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[首を長ーーーくして待って(1)1d5日、
 飛鳥の声が入口から聞こえた時
 俺はカウンターから半身を乗り出して
 その声の主が想い人か確かめようとしただろう。
 「颯介さん」と呼ばれたら、咳払いひとつ。]


  ……いらっしゃい、 
飛鳥



[他に客もいないのに
 声を潜めて、呼ぶ。
 日を改めてみると、ああ、本当に飛鳥の
 気持ちを受け止める立場にいるんだ、って
 実感出来て、耳がジン、と熱くなる。]
(21) 2021/05/27(Thu) 22:26:10

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[飛鳥が近くによると、微かに紅茶が香る。
 伏せられた睫毛を見下ろして
 その意図に気付いたものの、]


  おいおい、俺が紅付けて店にいたんじゃ
  もっと人が寄り付かねェや。


[そう、笑う。
 それでもキスをしようとするなら
 俺から宥めるように、鼻先へひとつ。

 閑古鳥の鳴く店だ、どれだけ居てもいい。
 けど店主が紅つけて客と戯れてちゃ
 商売になりはしないのだ、と
 ちゃんと大人の理屈を述べて。

 それに納得してくれたなら
 その手から香りのいい
 紅茶のカップを受け取ろう。]
(22) 2021/05/27(Thu) 22:27:13

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介

[パウンドケーキを、黒釉の皿に載せて出すと
 飛鳥が奇妙なことを言う。
 このケーキも、あのクッキーも
 古い馴染みの作ったもので、
 あのたぬき顔は良い奴ではあるけれど
 恋仲になるのは、百ぺん死んでも御免だった。

 だから、俺には「まさか」の先が分からない。
 はは、と軽く笑いながら]


  俺が甘ェモン焼くタマに見えるかい?
  知り合いの店のだよ。


[そう流す。

 気になるなら行ってみるかい?と聞こうとして
 ふと、あいつの店を思い浮かべる。
 アンティーク屋のような店内に
 花咲くイングリッシュガーデン。
 話好きで、くるくる笑って
 紅茶占いなんかしたりして……]
(23) 2021/05/27(Thu) 22:27:39

【人】 『伽藍堂』 江戸川 颯介




  …………そのうち、な。


[カップの中から、呻く。
 飛鳥とあいつが一緒になって遊んで、
 楽しげに笑っている光景を想像すると
 俺の位置はどうやっても蚊帳の外。
 そんなの、嫌だった。
 飛鳥をあの店に連れていくのは
 もっともっと飛鳥との仲を深めてからがいい。

 そんなわがままを。]
(24) 2021/05/27(Thu) 22:28:02