人狼物語 三日月国


55 (R18)竜宮城

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視点:人

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ミオン3票
理恵1票

処刑対象:ミオン、結果:成功

[犠牲者リスト]
該当者なし

決着:村人の勝利

村の更新日が延長されました。

村の更新日が延長されました。

【人】 しあわせうさぎ 理恵

[意識が戻ったのはどれほど後のことか。
 すっかりくたびれてこそいたが、なんとか年内に起きてこられた。

 気が付けば濡れたベッドは綺麗に整えられていた。
 いつの間にか着ていた(しかしぐちゃぐちゃな)浴衣を整えて、御簾の中におこもりしながら、フウタの足に頭を乗せてごろごろしていると(「お、足の爪が伸びたようじゃの」「これは切り甲斐があるのう」と足の指を掴んだりもしただろう)、やがてぼぉん、ぼぉん、と重たい鐘の音が鳴り響いた。
 なんとなくぺちぺちとフウタの顎を触って気を引いていると、不意に目があった。

 改めて挨拶をされて>>3:1、きょとんとフウタを見上げる。
 なんとなく姿勢を正した方がいい気がして、身を起こして正座する。]


 なんかよく分からんが、めでたそうじゃの?
 ……気持ちって何のことじゃ?


[立ち上がるフウタを見送れば、戻ってきたときには何かを持っていた。]
(0) 2021/01/07(Thu) 0:21:18

【人】 しあわせうさぎ 理恵

[ぱか、と箱を開けると、銀色の輪が二つ収まっていた。フウタはごく小さな輪と、理恵の左手を取った。
 付けられた輪には六角の石がきらきらと光っていた。それは不思議と肌に馴染む。理恵の薬指は、最初からこの輪をつけるように作られていたのではないかとさえ思うほどだ。
 フウタは揃いの輪を自身にもはめると、理恵と同じ場所にはめた。

 ほーん? と首をかしげて、擽り合わせた二つの左手をしげしげと見つめながら、フウタの言葉>>3:2>>3:3の意味を考えた。]


 んん……この輪っかをつけておけば、
 フウタは理恵のおっとで、理恵はフウタのつまだってことが
 人間たちに伝わるのか?


[アクセサリーの店の前のメス達と違って、この輪の価値は分からない。似合うのかどうかも。
 けれど、込められた想いは分かる。]
(1) 2021/01/07(Thu) 0:22:03

【人】 しあわせうさぎ 理恵

[フウタの左手に、指を絡める。かつ、と輪の触れる音が鳴る。互い違いになったそれを口元に引き寄せて、手の甲に顎をこすりつけた。
 ちゅ、とフウタの指輪に口づけると、にやぁ、といたずらっぽく笑う。]


 ……つまり、人間流のマーキングじゃの?


[「誓い」という言葉はまだ覚えていなかったもので。]
(2) 2021/01/07(Thu) 0:22:35

【人】 しあわせうさぎ 理恵



 外すなよ、フウタ。
 理恵はフウタの、フウタは理恵の。
 理恵たちはおたがいのものじゃ。


[妙に嬉しそうに、「今年もよろしくオネガイシマス、フウタ」と言った。]**
(3) 2021/01/07(Thu) 0:23:00

【人】 因幡 フウタ

[目を覚ました理恵に俺の苦労話は聞かせなかった。
フロントへの電話の掛け方がわからねえとか、
浴衣の着せ方がわかんねえとか、
ティッシュめっちゃ使ったとか、
面白おかしく話せる性質ではない。

そんな事よりまず水だ。
最初に水を飲ませただろう。

御簾の中のおこもり>>0に付き合って、じゃれてくる理恵に「小動物みたいで可愛い……あ、小動物じゃった」なんて微笑ましい気持ちを抱いたり、足の指を掴まれて「切るなよ?お前の爪切りは怖い」とくすぐったそうに足を引っ込めたりした。
顎をぺちぺちされて、痛くないけど何しとるんじゃ、と少々むくれていたら、鐘の音が新しい年の訪れを告げた。

見よう見まねの新年の挨拶に、だらんとしていた理恵が正座なんてしだす。ちょっと感心してしまった。
あぁ、めでたいんじゃ、と頷いて、
渡したかったものを取って来て、理恵の前でその箱を開いた。

揃いの薬指にして擽り合わせても、
理恵の顔はぱっとしない。
それでも嫌そうな顔ではないから、理恵の答えを待った。

理恵の解釈>>1に「ああ」と頷いて、
更に感想を待ってみた]
(4) 2021/01/07(Thu) 17:12:30

【人】 因幡 フウタ

[ふいに寄り添わせていた指が絡んだから、
同じ様にゆるく握ってみる。
彼女の肌に寄せられて、輪っかに口付けが贈られる。
意図がわからずに目を僅かに見開けば、
いたずらうさぎがちょっと悪い顔で笑った]


  マーキング………

  そうじゃな、あぁ……そうじゃ。


[それはちょっと考えてなかった。
けれど間違ってない、と納得した様な顔で頷いた。
「外すな」>>3とまで言われれば、
やけに強い言葉を使ってくれる理恵に、
心臓が心地よく揺れた]


  あぁ。
  俺は理恵のものじゃ。


[逆は当然といったていで口元を緩める。
挨拶を返してくれる理恵の顔が移った様に、もう少し笑みを深めて、ぽんぽん、と頭を撫でた]
(5) 2021/01/07(Thu) 17:12:36

【人】 因幡 フウタ

[「朝一緒に初日の出を見よう」と、
早速新年の行事をひとつ、理恵と共に達成しようと誘った。
「もう寝よう」「くたくたじゃろ」「朝早く起きるぞ」「zzz」
説明も終わらぬまま眠りこけてしまうだろう。
ちなみに初日の出を見る理由について問われれば答えられない。

まだ暗い時間に起床して理恵を揺すってみたが、
理恵は起きただろうか。
外に見に行こうと思ったが、あまりに寒くて悩む。
ベランダから見れんかな?と試みたがどうだっただろう。
昇って来る太陽の姿でなく、
ベランダにも差し込んだ太陽光で十分満足だったかもしれない]
(6) 2021/01/07(Thu) 17:13:11

【人】 因幡 フウタ

[その後、朝の内なら人がいないかも、と、
露天風呂に誘ってみた。
貸切露天風呂の案内>>1:32は読めないまま。

露天風呂から初日の出を見た猛者がいた様だが、
その連中が上がったおかげで、貸切状態になっていた。

岩で縁取られた風呂のかたちや、それがいくつも並んでいる光景が新鮮だった。
湯に入らないと寒くて死にそうだったが、
その分湯の温かさが身体の芯に染みる]


  うぅ…… きもちいー……


[しまりのない顔で、理恵の後ろにまわって腕を伸ばす。
膝に理恵を乗せてやんわり抱き締めるかたちは、昨日の情事を彷彿とさせる。
濡れて色っぽいうなじに思わず口を寄せてしまった。

水滴をちゅ、と吸うだけのつもりが、
べろりと髪の生え際まで舐め上げてしまった。
そのまま人間の耳に唇を寄せて、この孔にも舌を差し込む。
ここは流石に孔が拡がったりしないから、入り口をぺろぺろと舐めたり、入る訳のない孔を突いてざわざわと音を立たせるに留まる]


  理恵は、どっちの耳の方がいいんじゃったか……


[白いうさぎの耳の先をひょいと優しく摘まんで、同じ様に耳孔を嬲る。理恵が答えずとも、反応が教えてくれるか]
(7) 2021/01/07(Thu) 17:15:19

【人】 因幡 フウタ

[反応を楽しみ切らない内に、脱衣所の方から物音と人の声が聞こえる。
まずい、誰か入って来るんだ。(お決まりの展開ですね)
中途半端な事もあるし、理恵の裸(タオル巻いてても以下略)を他人に見せたくない。

都合よく高い岩が湯に浮かんでいたから、
手を引いてその影に理恵と隠れた。
乱入者はきゃっきゃと楽しそうな若い男女グループだったから、
余計に理恵を晒したくないと思った]


  あいつらが出て行くまで待つか……


[それまでのぼせない様に大人しくしているつもりが、
結局、火照った理恵の頬や肩を見ていたら我慢ができなくて、
少なくとも耳いじりの続きをしてしまっただろう。**]
(8) 2021/01/07(Thu) 17:15:35

【人】 しあわせうさぎ 理恵

[ぱち、と目を覚ますと、みのむしになっていた。]


 ……なんじゃこりゃ


[蛇のようにうねうねして、体に巻き付いていたブランケットから抜け出すと、交尾しやすそうな服を身にまとっていた。
 着た覚えは無いのでフウタが着つけたのだろう。
 卓球場で見た「着崩れちゃったぁ」のメス>>1:26よりはるかに着崩れしていることから、努力の後がうかがえた。
 露になった肌を隠すようにぐるぐる巻きにされて、御簾の中に突っ込まれていたので、部屋に誰かが入ってきたところで見えてはいなかっただろうが。

 部屋の中は妙に整っていて、そして妙に乱れていた。
 ぐちゃぐちゃにしたはずのベッドはピンと清潔に乾いているし、
 そのわりに電話はひっくり返って、ごみ箱にはやたらティッシュがあふれている。
 
 けれど、何があったのか、フウタ語らなかった>>4
 目が合うと、まずはと水を飲ませようとしてきたから、
 毛布に自主的にくるまって、「手が使えんから飲めん」「飲ませてくれれば飲める」すっかりくたびれた様子のフウタに、面倒くさい甘え方をした。]
(9) 2021/01/07(Thu) 22:05:13

【人】 しあわせうさぎ 理恵

[「お主も小動物じゃろ」「桶やら理恵の腹やら、ちんまり収まりおって」ぶうぶう文句を言ったり、
 足の指をなぞりながら、「なんも怖くないわ」「人間の爪が切りにくいだけじゃ」「亀の方がうまくつめそうじゃ」ひっこめられる足にむぅと頬を膨らませたり、
 ちょっと珍しいむくれ顔に、「べつにー」「人間の時は首引っ込まんのじゃの」
 めちゃくちゃ中身の無い会話をしながら、御簾での時間が過ぎていく。]
(10) 2021/01/07(Thu) 22:06:03

【人】 しあわせうさぎ 理恵

[そうして鐘の音が鳴れば、フウタは改まって話し始めた。
 持ってきた輪の話を聞いて、己の解釈を確認すれば、フウタはそれを肯定する。>>5
 口元を緩めて、自分は理恵のものだと言い切るフウタに、ンフーと笑みを深めた。「……知っとる」

 ぽんぽんと頭を撫でる手に目を細めて、左手を空に透かし見る。]


 ……しかし良い物をもらったのじゃ。フウタはせんすが良いの。
 人間の体は便利じゃが、鼻が悪すぎていかん。
 いくら理恵の匂いをつけても、よう分からんくて困っとったんじゃ。


[膝立ちになれば、フウタの頭が下になるか。
 ぽふっと顎を乗せて、すりすりと匂いもつけた。]
(11) 2021/01/07(Thu) 22:06:57

【人】 しあわせうさぎ 理恵

[初日の出を見ようと誘われれば>>6、「はつひのでってなんじゃ」「それは食えるのか?」「朝のうちに見つかるじゃろか」「まてどこにあるのか説明してから寝んか!」ぽんぽんと問いかけたが、フウタはよほど疲れていたのか、説明も無く眠りこけた。

 そして自分はとっとと寝ておいて、まだ寝ぼけてる理恵を揺すり起こした。
「もう探しに行くのか」「そんなに大仕事なのかはつひのでは」「よし理恵が先に見つける
ゼッテー勝つ
」ふんふんと鼻息を荒くしていると、フウタがベランダを覗いている。「そぉぉぉんな簡単に見つかるわけ無いじゃろーーーー!」ふっはーと勝ち誇って背中に飛びついくと、フウタがカーテンを引く。入り込んできた光に、二人で目を細めたか。

 窓を開けずとも、冷気が肌を撫でた。良く冷えた日は、空気が澄んでいる。

 空はすでに桃色に色づいていた。雪化粧を施した山の上で、薄くたなびく雲が、どこまでも続いている。低いところにある太陽が、その濃淡をことさら繊細に表現していた。薄紫色に、桃色に、あるいは赤に絶えず変化して、一瞬でも目を離せば、二度と同じ色には出会えない。
 
 山の端がひときわ黒くなり、その後ろからオレンジ色の光があふれ出した。
 雪に覆われた山肌を、元日の陽が滑り落ちる。陰影は一層濃く映し出され、きらきらと輝いた。

 良い元旦だった。

 太陽が昇り切って、変化が乏しくなれば、「さてはつひのでを探しに行くかの」とでも誘っただろうか。そして今見たものがそうだと知れば、「……つまり今回は同着じゃの?」ちょっと悪あがきした。]
(12) 2021/01/07(Thu) 22:08:56

【人】 しあわせうさぎ 理恵

[そうして湯靄のたなびく露天風呂に向かえば、フウタが顔をとろけさせた>>7
 温泉にはそういう効能がある。
 けれどやっぱり尻を底につけると溺れそうで、どうにも寛げないでいれば、フウタからひょいと抱きかかえられた。
 膝の上でやっとちょうどいい深さになって、「あ゛―」似たような顔を前後に並べていたが、裸のうなじを舐め上げられて、「うひゃ、」思わず声を上げた。

 昨夜の記憶が蘇って体が熱くなる、暇も無く。人間の耳(飾り)の方に口を寄せられて、ぺろぺろと舐められれば、「うひゃ、ひゃひゃ、はは、ぅぅぅぅぅ、やめ、やめんか!」くすぐったさにゲタゲタ笑えば、騒々しく波紋が広がる。しまいにはフウタの顔に、ぱしゃんとお湯をかけた。
 けれど懲りずに今度は兎の耳(本物)をとられ、同じように口を寄せられれば、湯の中の肌がぞわりと泡立った。「──ひゃ、」耳の内側は、桃色に淡く色づいていた。繊細な孔に舌が当てられれば、息がやけに熱く感じる。頭の中に直接水音を注がれている気分になって、「ぅぅぅぅ」ぱしゃんと湯を鳴らして腕を上げると、自分の両耳をきゅっと抑えた。]
(13) 2021/01/07(Thu) 22:10:39

【人】 しあわせうさぎ 理恵

 [耳で遊ばれていたせいか、性能の良い耳を持ちながら、他人の気配>>8に気づいたのはフウタが先か。手を引かれて岩陰に隠れれば、今にも乱交を始めそうな男女グループが入ってきた。
 様式美というやつじゃの。

 まあ別に見られようが見られまいがどうでも良いんじゃが、フウタが隠れたそうだったので、一緒になって岩陰に潜む。
 岩はそう大きくは無く、二人で隠れるにはしっかりくっついている必要があった。ぴたりと身を寄せ合いながら、
「なかなか出ていかんのー……のぼせそうじゃ」
湯の音に隠れてひそひそと喋る。

 だというのに、フウタが再び耳をいじり始めて、「きゃ、──ぅぅ、」思わずぱちゃ、と湯を鳴らす。幸い気づかれた様子はなかったが、]


 
お主は隠れたいのか見せびらかしたいのか、どっちじゃ!



[小声でちょっと怒った。]**
(14) 2021/01/07(Thu) 22:11:49

【人】 因幡 フウタ

[人が入って来ている間に理恵が起きなくて良かった。
部屋を整えてもらっている間に登場されたら、
黙っていないあいつの事だ、ややこしくなったかもしれない。
まぁ、時々か弱い少女の様におとなしくなったりもするから、そっちのパターンもあり得たかもしれなかったが……

ともあれ。
従業員が入って来た時も気付かずバーンと見やすいところに置いてしまっていたティッシュもりもりのゴミ箱を背に、
目覚めた理恵に水を飲ませようとした。
と、みのむしうさぎが不可解な注文を投げて来た。>>9
その毛布から手を出せばいいじゃないか、と目をぱちくりさせて、何故?と頭にハテナを浮かべる事数秒。
のろのろな思考は、諦めるという答えを出すまでも
少し時間がかかる。

そうか、仕方ないな。と、
理恵の顎をくいと上げて固定する。
理恵の唇にコップの口をくっつけて、零してしまわない様にゆっくり傾けた。
世話をしている様な感覚は、ちょっと悪くないと思った]
(15) 2021/01/09(Sat) 0:11:57

【人】 因幡 フウタ

[俺も小動物だと返されれば>>10、「そうじゃった」と苦笑したり、酒で記憶が曖昧だが腹に隠してくれた日の事をちょっと思い出したり、足を引っ込めれば理恵は頬をふくらませたが、
「やっぱり切りにくいんじゃないか」と毛布の中に足を隠したり、首を引っ込めないのかと言われて「マフラーがあれば引っ込むなぁ」と首が隠れる深緑のものにちょっと想いを馳せたりした。

時を過ごす為だけの会話だったかもしれないが、
二人で年越しまでの時間を過ごせた事、
二人で年の変わる瞬間を過ごせた事は、小さな充足感がある]
(16) 2021/01/09(Sat) 0:12:02

【人】 因幡 フウタ

[指輪を揃えて、拙い誓いを交わした。
理恵の方が深い笑みになって、「知っとる」と返される。>>11
彼女の「知ってる」はぶっきらぼうでも、己の心を満たすには十分な言葉。左手を空に翳した彼女の続けた言葉に、]


  せんす?


[何の事かわからず首を傾げたが、
意味を理解するとふっと笑った。

理恵が顎を頭に乗せて来て、マウンティングの様だけれど、すりすりと頭を擦られる感触に、マーキングかと表情が和らぐ。
可愛い事をする。

……あの、でも。
顎を頭に乗せて、目の前で胸を揺らさないでほしい。
いや、嬉しいけど、今はそういう場面ではないと思うから。

寄られ過ぎず、胸の頂が顔を掠める事もなかったかもしれないが、目の前に広がった視界だけで今は甘い毒だった]
(17) 2021/01/09(Sat) 0:12:05

【人】 因幡 フウタ

[何はともあれ、
初日の出を見る事に誘って、さっさと就寝する事に成功する。
理恵は話を途中で切られてご立腹だったが>>12
夢の中の亀には届かず。

そして朝、理恵を起こしたら最初は寝ぼけていたものの、
勝手に勝負事にした理恵はすっかり元気になった。
早く起きたつもりだったが、
時はまもなく陽が昇ろうとしていたのか。
後ろにやかましい理恵の声を聞きながらベランダを覗き、
理恵が飛びついてくるのに構わずカーテンを引く。
夏空の真上の太陽と比べるまでもない弱い光なのに、
眩し気に目を細めた。

じわじわと色と表情を変える空と山の影をつぶさに見つめる。
言葉もなく同じものを目に映す二人が、
新しい太陽の光に照らされた。

きれいだ、と初日の出に思い、
隣で光を浴びる理恵の方を見て、同じ様に思った。

二秒で飽きる理恵がじっと見ていたから、きっと彼女にとってもよい光景だっただろうと思う。
初日の出がこれだと理解していなかったとわかれば小さく笑って、悪あがきをする彼女にも「そうじゃな」と苦笑した。
一緒に見る事に意味があったんじゃとは、
照れくさいから言わない。
まぁ初日の出の性質上、
来年からは言わずともわかってくれる気がする]
(18) 2021/01/09(Sat) 0:12:08

【人】 因幡 フウタ

[まだ朝も早い時間に露天風呂に誘って、
部屋の風呂とは違う気持ちよさに理恵と二人、寛いだ。>>13
膝の上に抱えた理恵に後ろからいたずらすると、くすぐったそうに笑い、それでも続けていれば顔に湯をかけられる。
ぶう、とうさぎみたいに鳴いて、でも懲りなかった。
くすぐったそうに笑う姿も可愛かったが、耳は性感帯らしいので、反応はこんなもんじゃないだろう。うさぎの耳も同じ様に愛でれば、さっきとは違った色の声が上がる。
うさぎの耳は毛に覆われていても、孔の近くはすべすべしているから舐めやすかった。
湯をかけられないのをいい事に、孔の味と反応を愉しんでいたが、腕を上げた理恵が耳を抑えた。その姿も可愛い……

と、乱入者の気配を察知して亀ならぬスピードで岩陰へ退避する。
都合よくそびえ立つ岩陰は、ぴったりとくっついてようやく二人分の姿を隠す。
理恵のひそひそ声には頷いただけだったが……
もう少し理恵の耳を弄りたかったのに、なかなか出て行かない連中に痺れを切らして、この場で強行した。
一緒に隠れようとしてくれていた理恵が、声を上げる。
見付かるかもしれない戦慄に、微かにどこかが疼く。
理恵に怒られても、瞳を熱っぽく溶かした]


  隠れたい……理恵を見せたくはない。が、
  見せびらかせたくないと言えば、
  嘘にもなるかもしれん……

  だって、理恵かわいいもん……
  こんなに可愛いって、
  見せびらかしたい………



[低く小さな声でぽつぽつ、熱を帯びたままの瞳で答える。
「……いや、やっぱり見せたくない」と首を振って訂正して、きゅうと理恵の身体を抱き締めた。タオル越しの理恵の肌に硬いものを押し付ける感覚に自分でも気付き、]
(19) 2021/01/09(Sat) 0:12:17

【人】 因幡 フウタ



  ぁ……いや、
  流石にこの場でしようとかは
  思っとらん……



[と弁解したが、
岩の向こうから聞こえて来たメスの声にびくっと反応する。
楽しそうな声が艶を帯びてきて、ぱちゃぱちゃと動きがある様な水音も想像を煽る。
他のメスになんて興味はないが、
そういう気持ちが煽られてしまって……

俺がそういう気持ちを向ける相手は一人しかいなくて……]


  ………


[触れたい。けれど触れられない。
抱き締めているけどこれ以上は駄目だ。
理恵を見下ろす瞳は、ふたつの感情を行き来して、逆に熱く色付いていた]


  ……………


[理恵の火照って赤い顔にも誘われる様に、
ちゅう、と唇に口付けて、]
(20) 2021/01/09(Sat) 0:12:32

【人】 因幡 フウタ



  うさぎに戻れ、理恵……



[導き出した答えは、自分たちにしかできない解決法。
岩陰から出て来て連中から注目を浴びる事、それも避けたいけど二人で出て行くのに比べたらどれだけマシか。

うさぎに戻った理恵を抱えて
シュバっと岩陰からあらわれ、
男女グループが「うわ!」「きゃー誰!?」「なんだなんだ」とか騒いでいるのに目もくれず脱衣所に転がり込んで、入り口からうさぎの理恵を逃がすだろう]


  ゆっくり髪も乾かしてから出て来い。
  外で待ってる。
  こーひーぎゅうにゅうってやつを一緒に飲もう。


[無茶な事をして心臓がちょっとどくどくしているが、
すっかりいつもの表情と声でうさぎの頭を撫で、理恵を見送っただろう。**]
(21) 2021/01/09(Sat) 0:12:35

【人】 因幡 理恵

[無事に髪も乾かしたころ、きゅるきゅると腹が鳴り始めた。腹の中でたくさんの小魚が泳いでいるようだ。
 朝の真っ直ぐな光を浴びながら、白い湯をぱちゃんと跳ね上げて、岩肌を黒く塗らすのも楽しかったが、サカりを迎えていた例のグループ>>20もあるし、いちゃいちゃもそこそこに退散した。
 その辺は後程詳しく語ります。
 ほかほかつやつやの肌のまま、二人で並んでこーひーぎゅうにゅうをごっごっと飲む。どうやら腰に手を当てて飲むのがまなーらしい。甘味にプハーと息を吐いたが、腹はまだ鳴っている。

 相変わらず量が少なく品数の多い朝食が運ばれてくれば、フウタの方にだけついていたおんせんたまごに興味を持ち、「ちょっとくれ」もごもごやっては「……わりといけるの」新たな味覚に目覚めてみたり。
 おんせんまんじゅうを素揚げしてた「かりっとまんじゅう」もめちゃくちゃ美味かった。つやつやとしたこーひー色のまんじゅうをはむっと噛むと、なんか禁断の汁がじゅわわーと口の中一杯に広がる。きめ細やかなあんが、油によってさらに滑らかに口の中に広がって、そりゃもう美味い。思い出しただけでまた食べたくなってきた。]
(22) 2021/01/09(Sat) 13:10:53

【人】 因幡 理恵

[ぱんぱんになった腹を撫でながら御簾でくつろいでいると、窓から見える景色にも湯靄がたなびいてきた。今日は風が無い。
 先ほどの露天風呂のことを思い出して、ごろごろとフウタの上に乗っかった。]


 あの場でしようとかは思わんかったようじゃが……
 今は、どうじゃ?


[そう問いかけたか。]
(23) 2021/01/09(Sat) 13:11:28

【人】 因幡 理恵

[……それも終わって休憩を挟めば、昼過ぎになるか。旅館をうろうろしていると、全然読めないチラシが貼ってあった。読めないので従業員に尋ねると、近くに有名な神社があり、そこで「はつもーで」をやっているのだそうだ。「よし行くぞ」

 もこもこのマフラーとあったかタイツを身にまといて行ってみれば、長い階段にずらずらと人が並んでいる。「おお、フウタ見ろ、人がごみのようじゃ」そーしゃるでぃすたんすという概念が存在しない世界です。
 あちこちからただよってくる出店の匂いにふらふらして、あまざけをと紅白まんじゅうをもくもく食べながら、混んでいないところから先に回る。牙の生えた亀に石柱がぶっ刺さった像(「ひいき」という生き物らしい)をぺたぺた撫でて「冬眠中かの? つべたいのう」、頭の上に積もっていた雪を払ってやる。
 それも終われば絵馬だ。真っ赤になった手にはーはーと息をかけたが、全然あったまらなかったのでフウタのポケットに手を突っ込むこと数分、ようやっとぐちゃぐちゃと願い事を書いた。
 何書いたのかは見せません。
 でもフウタが何書いたのかは気になる。高いところに飾られて読めない絵馬にぶぅぶぅ文句を言う。
 仕方なしに人様の絵馬をきょろきょろ覗いても「せ、っ、く、す、れ、す、が、……? さ、れ、ま、す、よ、う、に? ……せっくす……? ってなんじゃっけ……」漢字が読めないし、読めても分からない言葉もある。

 列に並べばなかなか進まず、くだらない話をして時間をつぶす。亀のマフラーをぐるぐる鼻まで巻き付けて「おお、確かに首が引っ込んだの!」けたけた笑ったり、「ちょっとそっちも使ってみる」マフラーをとりかえっこしては「確かにあったかいの」すんすんと匂いを嗅いで上機嫌になったり、「兎になって進んだ方が速いの」豪快な割り込みを思いついてひょいと足元をのぞき込み、「無理じゃな、潰されて死ぬ」「そもそもあの格好じゃフウタが運べんか」あっさり諦めたり。
 
 そんなこんなでやっと賽銭箱の前まで来た。銭よりもぺらぺらの紙の方が高いはずだが、周りを見ると投げて入れているのはほとんどが銭のようだ。なんじゃけちくさいのう。ありがたく追従した。(けち)
 まんじゅう代も残しておきたい。
 見よう見まねで金を投げ込んで、ぺこぺこ、ぱんぱん、ぺこ、と何かにへつらって、目を閉じて願うこと数秒。

 ぺこ、と腹が鳴った。]
(24) 2021/01/09(Sat) 13:14:02