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人狼物語 三日月国


256 【身内】けものまつりとかみかくし

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視点:人


【人】 時雨  



  ひゃ、


 [ さっきから僕は悲鳴ばかりだ。
   見たこともない場所に連れてこられたと思ったら、
   今度は頭を男の身体に押し付けられた。

   僕とはちがう。当たり前だ。 
   当たり前ではあるけれど、……それもある、けど。

   僕はこんなに至近距離で、
   他の人間の鼓動を聞いたことはない。

   神立と言った。
   それしかわからない。のに。

   濡れた服は、とても、――寒いのに。

   僕の頬が痛いくらいに熱い。 ]

 
(28) 2024/04/05(Fri) 23:34:27

【人】 時雨  


 [ ようやく、僕の体は地についた。
   視界いっぱいだった他人の身体は離れ
   かわりに二人の人間がいるには余りあるほどの部屋と

   目がひとつしかないニンゲンと、
   首の長いニンゲンが目に映って、]



   妖っ……?!



 [ まただ。
   いけない、と、口を押さえてももう遅い。

  
   神立は。
   神立は?


  相変わらず狐面からは何を見ているかも、
  解らない。]

 
  
(29) 2024/04/05(Fri) 23:35:07

【人】 時雨  




  ――そうか、ぼくはもう食事になるのか。



 [ どこかで望んだ事なのに。
   いざ来ると あっけないのだななどとも 

   先ほどまでそこにあった体温がなくなって。
  
   濡れた衣服がぽたりと

   村では作り出すことのなかった、 
   水の染みをつくりだす。 ]
  
(30) 2024/04/05(Fri) 23:40:11

【人】 時雨  



 [ これからどうなるのか
   示されたのは大きな……風呂? 

   ここに、ひとりで?
   僕が入る? ]


   まっ、て。
   僕一人でどうすればいいのか

   わからないんだ


 [ 濡れた服のまま、神立の手を掴んだ。
   雨の中歩いたし、
   神立も僕を運んだのだから、濡れてる ]*
(31) 2024/04/05(Fri) 23:45:48