人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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視点:人

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【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[そうして彼を見守ったところで、
 苦しいのが消えるわけでもない。

 たとえば何気ない偶然を装って目の前に現れてみたら
 あの夜の続きが始まるかもなんて、何度か考えた。
 そしたら彼は驚くかな、それとも困った顔をするのかな。

 だけど思い浮かべる傍らにはあの子がいて
 小さなリカちゃんの物心なんて知らないけど
 ――あの子さえいなければ、なんて思いながら
 あの子がいたから足を踏み出せなくて。

 壊しちゃえっていつかは簡単に考えたのに
 ちゆを見て、困った顔されるのが怖かった。]
(25) 2021/07/15(Thu) 4:06:52

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[その夜も遠くから眺めただけ。
 暗闇に紛れたらきっとあなたは気づかない、
 それでも街灯に照らされたベンチはよく見えた。

 あなたは俯いてた。疲れた顔してた。
 嫌なことあったのかな、
 毎日寄り道したってほんの些細な日常しか知らないけど
 好きだよ、大好き。今もずっと愛してる。

 たとえ一晩の恋人でも、あの夜は確かに特別で
 あたしたちは確かに愛を囁きあって
 ……ねぇ、少しくらいは、また寄り添ってもいいのかな。
 そんなこと考えてたら、今までさんざん躊躇った足が
 気づいたら前に進んでた。]
(26) 2021/07/15(Thu) 4:07:18

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……タイガさん?


[声を掛けて彼が気づいてくれたなら、笑った。
 まるでさっき通りすがったみたいな顔で
 歩み寄って、それから小走りで近づいた。]


  ひさしぶりだねっ


[平然と微笑むの、潤んだ目なんか知らない振りして。
 
だからどうか、ちゆの演技にも気付かないで。
*]
(27) 2021/07/15(Thu) 4:07:54

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[握られた手の熱さに。その安心感に。
 意識を手放す瞬間、聞こえた褒め言葉に。
 幸福感に包まれて、そのま?ま落ちた。

 ぼんやりと揺蕩う意識の中、
 あたたかなぬくもりが私の体を
 包んでいるような気がして───

 目が覚めて、ぱちり、ぱちり、瞬きを。
 一瞬、ここがどこだか分からなくて、
 二秒ほどあけて、気づいた。

 夢ではない、その温もりにゆっくりと体を
 動かそうとして、その痛みに顔を歪める。
 だけれど、そこにいる人を知っているから。
 おはようございます、と挨拶をしようとして
 声が掠れて、うまく出なかった。

 ゆっくりとその腕の中で身を捩り、
 包まれたまま、顎先にキスをすれば
 挨拶しようとしたのだと気づいて
 もらえただろうか。]

 
(28) 2021/07/15(Thu) 6:40:06

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[くすくす、笑い声が降ってきてわたしは笑む。
 寄せられた唇を追うように閉じかけた瞼を
 ゆったり開いて見つめ返し、数度啄むような
 口づけを交わした。
 こく、と唾を飲み込んで、呼吸するその人の胸板を
 とんとん、と優しく2度叩いた。]


  ん………いま、なんじ、ですか?


[自分でも少し驚くくらい枯れた声に、
 困ったように眉を下げて、その答えを待つ。]*

 
(29) 2021/07/15(Thu) 6:40:31

【人】 神原 ヨウ


  今更ではあるんだけど
  もの凄い朝帰りしましたって感じだね。

[>>21朝になって息子が帰って来たら
隣には女性が居て、更には結婚を前提に付き合うもしくは
結婚します、なんて言うのだから大したサプライズだろう。
賛同されるか反対されるかは分からないけれど、反対されても説得するフェーズに入るだけだ。

オレはあくまでオレの両親だからまだなんとか大丈夫だけど
奈々からしてみたらもっと緊張するだろうな、と
落ち着かない感じが少しある彼女を見てそう思う。]


  態度で示して、言葉で示して。
  そしたら後はプレゼントになるかなって。

[10年前は伝え方で失敗してしまったから。
今度は抜かりなく、彼女を捕まえて隣に居てもらうために。
その試みはどうやら成功してくれたようだ。]
(30) 2021/07/15(Thu) 13:40:30

【人】 神原 ヨウ


  大丈夫だよ。
  ……むしろそこまで感極まってくれて嬉しい。

[>>145わかりやすい感情の発露を見て
嬉しいと気持ちが込み上げてくるだろう。
相手に気持ちを受け入れてもらえる事は、とても良いものだ。
それが昔からの初恋の人であれば尚更。]


  もう10年も経ったからね…大きくもなるさ。
  オレのお嫁さん、どうかこの先も末長くよろしくね。


[>>-145彼女が笑顔を見せてくれたなら
その額に軽く口付けを落とす。]
(31) 2021/07/15(Thu) 13:40:58

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[そうして夢から帰って待ち受けていたのは
 終わりの見えない悪夢のような現実で。

 罪悪感と無力感とに押し潰されそうになって
 日々を生きて……そうして漸く暇を見つけて
 夜の公園まで逃げてきてしまった。

 根元からぶつりと切り離されて
 荒い波間を漂う海藻にでも
 なってしまったかのような心許無さに
 小さく震えていると……]


  …………ちゆ、り、さん……


[顔を上げれば、あの時と同じまんまの
 千由里が、夜の灯りを背に立っていたか。

 ずっとそばにいたなんて、知らない。
 きっとあのまま俺を忘れて
 もっと熱を埋めてくれる誰かを
 見つけてしまったのかなって思ってた。
 ……いや、そうじゃないなら、
 あの日よりも痩せて疲れ果てた顔の俺に
 幻滅して、きっと離れていくのだろう、と。]
(32) 2021/07/15(Thu) 14:58:52

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[「本当に、久しぶりだね」。
 そう言おうと開いた唇からは
 奇妙なうめき声だけが出た。

 もう顔も見られたくなくて、
 それでも耐えきれなかった俺は
 此方へ歩を進める身体をきつく抱いて
 まるで子どもみたいに泣いてしまう。

 逢いたかった。 会いたくなかった。
 助けて欲しい。 助けを乞う資格がない。
 どうしよう。  どうしようもない。
 でも、     だいすき。


 いろんな気持ちがとめどなく溢れて、
 千由里の肩口を濡らしていく。]
(33) 2021/07/15(Thu) 14:59:45

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[冷静さを取り戻すまでしばし肩を借りたら
 やがて洟を啜って離れていこうとするだろう。]


  ごめ……俺、あの後からずっと
  もうどうしていいか分かんなくて……


[ベンチに腰を下ろすまでに
 千由里がそばに居てくれるのなら
 あれから何が起きたかを話そうか。

 帰ったら妻が亡くなっていて、
 今は娘とふたりで暮らしていること。
 医者からは死因は致死性不整脈と言われ
 特に責められたわけじゃないけれど
 気付くまで遅くなったのを自分で悔いてること。
 娘の梨花の育児からずっと逃げていたせいで
 家事も育児も手探りで、
 それでも「ママがいい」と毎日のように泣くこと。

 全部、千由里には正直に打ち明けようか。]
(34) 2021/07/15(Thu) 15:00:10

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[言ってどうなるわけじゃない。
 あの日見た夢には、もう、戻れないだろうし。
 でも、そばに居てくれるのならそれだけで
 俺はひとりぼっちじゃないって事実が
 何より俺を落ち着けてくれるだろう。

 すんすんと鼻を鳴らしながら
 それでも大人の顔を作ってみせようと
 目を擦り、微笑みを作ってみせる。]


  …………ダメだね、俺。
  何もかもから逃げて、都合悪いところは
  人に頼ってばっかりだ。


[そうやって千由里から子どもを奪って
 逃げ仰せた男がいるのを、俺は知らない。
 前の俺ならきっと、同じことをした。

 でも今は、無理だ。そんな酷いこと。]
(35) 2021/07/15(Thu) 15:01:27

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[嫌われる勇気も、でも独りになる勇気もない俺は
 頬にこびり付いた涙の跡を手の甲で拭いつつ
 この場に適当な話題をひり出そうとする。]


  あー……千由里は、あれからどうしていたの?
  ─────あと、もし知ってたら、
  三つ編みのやり方、教えてくれないかな。


[聞いてまた、後悔する。
 もうちょい余裕を取り戻せたらって思うのに
 全然思ってたのと違うのが出ちゃって。
 突っかけてきただけのスニーカーの爪先へ
 視線を落としながら、それでもそばにいる存在を
 この場につなぎとめようと。]*
(36) 2021/07/15(Thu) 15:07:47

【人】 星条 一 → スタンリー

[行為の後の微睡は格別の時間である。
 暫し起きていた男も何時しかうつらうつらとしていた。

 腕の中の温もりが動き出すと浅い眠りについていた男は目を覚ました]


   おはよう、珠莉――。


[男は身を捩り顎先にキスをしてくれる珠莉を柔と抱きしめると小さく笑いの声を漏らした。
 繋がっていたものもいつしか抜け落ちていたろう。
 身体を向き合うように抱擁しなおすと正面から見つめたままに唇を重ねあう。

 雛鳥が餌を求めるように啄むものだから男はやはり小さく笑い、舌を絡めては唾液をゆるゆると流し込んでいた]


   なんだ、もういいのか?


[胸板への合図に唇を離すと少しばかり残念そうにそう伝える]
(37) 2021/07/15(Thu) 18:41:37

【人】 星条 一 → スタンリー

   ん、今は――。


[男は時計へと視線を向ける。
 お昼過ぎにこの部屋で出会い、少し話をしてからエッチをし始め、少し寝て――]



   20時くらいか、時間はまだまだあるな。


[そう告げると男は再び唇を重ねあった。
 其れは触れるだけに留めたものの男は今も尚、珠莉を求めていることは明白であろう。

 ただその掠れた声を眉の動きに、男もまた眉根を下げた]



   ルームサービスを頼もうか。
   食事と飲み物も用意してもらって――。
   流石に紅茶はもう渋かろうからな。


[銅製のケトルで淹れられた紅茶を男は結局まだ口にはしていない。
 また淹れてもらえる機会があると良いのだがと緩く珠莉の身体を抱き寄せた]
(38) 2021/07/15(Thu) 18:46:52

【人】 星条 一 → スタンリー

   そうすると風呂に入ったほうが良いな。
   一緒に入るだろ?


[問いかけながら男は自分のズボンへと脚を伸ばした。
 足の指で器用に摘まむと引き寄せポケットから喉飴が入ったケースを取り出した。
 そこからひと粒飴を取り出すと自分の舌の上に乗せて、
 レモンの味がするそれを口渡しで珠莉の口内へと押し込んだ*]
(39) 2021/07/15(Thu) 18:49:26

【人】 OL 奈々



   え、そういえば待って?
   今日お泊まりすることちゃんと話した?


[ はっとした。
  もし彼が昨日のお泊まりだけを
  家族に話していて今日のことを話していないなら
  彼女はまず持って先に連絡させる。
  無断外泊させたなんてことを明日言われたら
  彼との交際をダメと言われてしまいそう。

  彼が宥めてくれたなら、
  彼のことを信頼して彼女の心配は落ち着いていく。 ]


(40) 2021/07/15(Thu) 19:47:12

【人】 OL 奈々



    昨日の、薔薇5本も…
    すっごく、よかったのに……

    あぁ、もう…すき………

[ 薔薇をどう飾ろうかと、
  徐々に彼女の思考はそちらにも動いて。
  しっかりと示された彼の気持ち。
  それを1日でも長持ちさせたい。
  そしたら、彼が一度実家に帰っても
  彼女はそれをみて幸せを感じられる。

  彼のことを、まだまだ知っていきたい。
  おばあさんになっても、
  ずっとずっと彼という人を好きでいたい。 ]


    ねぇヨウ?
    あなたの初恋、どんな味か…
    もう一回私に教えてくれる?


(41) 2021/07/15(Thu) 19:48:02

【人】 三月ウサギ



  ─── 友人、恋人、契約者。

  俺達は、何かになれたんだろうか?
  確かめることはせず、ゆっくりと身体を起こと。

  白い太陽を、背負いながら。
  ようやく重なった視線を惜しむように
  真っ直ぐに君を見つめたあと。
  目を細めて微笑んだ。
 
 
(42) 2021/07/15(Thu) 20:43:12

【人】 三月ウサギ

 

  最初から、一夜だけの約束だった。

  このホテルを出た後は。
  それぞれの別の世界に分かたれて。
  君の家族が俺の家族になり。
  俺の家族が君の家族になる。


  なのに、俺と君は家族にはなれない。


  そんな当たり前のことに対して。
  心底不思議そうに、首を傾げれば。
 
  
(43) 2021/07/15(Thu) 20:43:51

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[気付いた彼が顔を上げる。
 よそよそしくちゆの名前を呼んで。

 それにぱちりと目を丸くして、
 うっすらと壁みたいなものを感じては
 嫌だな、と人知れず思う。

 やっぱり忘れちゃってたの?
 心に掛かったのは見えないもやもや。
 不意に彼がちゆの身体を抱きしめたら
 埋まる距離感といっしょに取り払われるけれど。

 ――あの夜とは違う、彼がいた。

 震える身体はどうしようもなく弱々しくて
 手を添えた背中はいくらか小さく感じる。]
(44) 2021/07/15(Thu) 21:08:46

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[どうして泣いていたのかなんて知らない。
 喧嘩でもしたの?怒られちゃった?
 あれから変わりなく「リカちゃんパパ」をしてたんだから
 あたしたちの関係は、奥さんに知られてはいないんでしょう?
 それなのに何があったのか――ちゆは、知らなかった。]


  ……大丈夫、ちゆがいるよ。


[何が大丈夫かなんて知らない。
 それでも、ちゆは側にいたんだよ。
 今だってあなたの側にいるの、だから。

 あやすように背を撫でる。
 男の人の泣く姿を見るのは、初めてだった。
 だけど知らないタイガさんの顔、また一つ知れたって
 ちょっぴり嬉しくなったことは内緒。]
(45) 2021/07/15(Thu) 21:08:58

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[彼が落ち着くのを見ればベンチの隣に腰掛ける。
 そうして語られた事実を知る。

 ちゆの知らなかったこと、
 いつもリカちゃんと二人だった理由。
 奥さんの姿を一度も見たことがなかった理由。]


  辛かった、ね


[いつかの別れ際みたく視線は足の先に向けたまま
 深刻な声で同情を口にした。
 ――それもまた、半分くらいは演技だった。

 
なんだ、もうとっくに壊れてたんだ。
(46) 2021/07/15(Thu) 21:09:21

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[仲良くやってるんだと思ってた。

 ちゆじゃない女の人のところへ戻って
 ちゆの知らない時間を過ごしてるんだと思ってた。

 どうせ一番にはなれないんだ、って
 だから壊せなくて、諦めてたんだよ。

 でも、奥さんがもういないんだったら
 あなたの最愛がこの世界にいないんだとしたら
 今度こそちゆを選んでくれるのかなぁ、なんて
 自分勝手な酷い考えは
 あなたが知ったら幻滅しちゃうのかな。]
(47) 2021/07/15(Thu) 21:09:58

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……なんにもできないけど、
  話だったらちゆが聞くよ。


[頬に手をやるタイガさんを、
 出会いがけのソファでそうしたみたいに覗き込む。
 微笑んだのは優しさで、明るい声色は思いやり。
 ――本当だよ?だってちゆ、「良い子」だもん。]


  えへへ、普通にしてたよ。
  タイガさんのことずっと考えてたかな。


[はにかんで笑ってみせる。別に、嘘はついてない。
 タイガさんのこと、ずっと見てただけ。]
(48) 2021/07/15(Thu) 21:10:17

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[だけど三つ編みのやり方を聞かれたら
 つり上げた唇の端がふっと落ちてしまう。]


  できるけど、なんで?


[覗き込む顔を正面に戻して尋ねた。
 目的なんか聞かなくたってわかるけど。

 そっか、結局「リカちゃんパパ」のままなんだ。
 ……そうだよね、そりゃそうだ
 “普通”はお父さんかお母さんと一緒だもんね。]
(49) 2021/07/15(Thu) 21:10:48

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[今度こそ彼を手に入れられると思った。
 今度こそちゆのことだけ見てくれると思った。
 今度こそ愛し続けてくれると思ったのに
 今度はあの、小さな子どもがいるなんて。

 なんでかな、もどかしいの。
 愛しても愛しても愛しても愛しても
 いつまで経っても報われないの。

 ちゆだって「良い子」にしてるのに、
 欲しがっても掴んだ手からすり抜けてしまう。

 それなのに、]
(50) 2021/07/15(Thu) 21:11:21

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……娘さん、いくつなの?
  タイガさんの子どもなら、
  きっと可愛いんだろうなぁ。


[タイガさんの注いだ種で
 知らない女の人のお腹から生まれたあの子が
 ひどく羨ましくて、恨めしくて。]

  
  ねぇ、ちゆも会ってみたいなぁ。


[――――狡いよ、リカちゃんは。*]
(51) 2021/07/15(Thu) 21:11:41

【人】 大学生 廣岡 珠莉



[甘い抱擁。伝わる体温で、同じだけ熱を持つ
 体が触れ合うのが、心地よくて。
 啄むような口づけの合間、差し込まれた舌が
 ゆるく唾液をこぼすから、飲み込んだ。

 とんとん、と二回合図。
 軽いキスだったはずなのに、少しだけ
 息が上がりそうになって、深く吐いた。
 
 それから、尋ねた時間。
 20時だと返ってきたから少し安心した。
 完全に寝落ちてそのまま何時間も
 待たせていたわけではなかったらしい。

 ほ、と息を吐いたらまた掬い取られる。
 触れ合った唇が微かに音を立てて。

 「よかった」と紡ごうとして、
 また出なくて、眉を下げる。
 彼の表情も同じように曇るから、
 なんだかおかしくて、伸ばした指先で、
 その眉間をつん、とつついた。]

 
(52) 2021/07/15(Thu) 22:50:08

【人】 大学生 廣岡 珠莉




   はい、そうしましょう

   わたし、お腹すいちゃいました。


[と微笑みかけながらいうと、初めの約束が
 果たされるようだとわかって。
 ふわ、と花開くように笑んで
 肯定を数度の頷きで返す。

 すると彼が何やらごそごそと足を伸ばすのが
 みえたから首を傾げてしばし、待つ。
 今度は何かを口に放り込むから。]


   ───それ、 っ……ン、


[何ですか、と聞こうとした唇が
 塞がれて、甘酸っぱいものがころん、と
 口内におちると、じゅわ、と唾液が
 ひろがるのがわかった。]
 
(53) 2021/07/15(Thu) 22:50:28

【人】 大学生 廣岡 珠莉




    ん、 ぁ、飴?


[ころん、と口の中でころがして、
 こくんと唾を飲み込むと、甘くて酸っぱくて
 レモンの味が。───昔、本で読んだ、
 ファーストキスの味を思い出した。
 きゅ、と心根が掴まれる心地がする。]



   ……ふふ、おいし


[そう微笑みかけながら、両手を広げて、
 彼の首元に回して引き寄せる。
 そのまま数度口づけを重ねれば]


   おふろ、連れてってくれますか?


[とおねだりを。]*
 
(54) 2021/07/15(Thu) 22:50:50