【人】 精神科医 結城 理[ ご飯はそうだね。 空腹を感じた時、視界に映れば 温度に頓着せず口元に運ぶことくらいはできるよ。 だから安心してほしい。 それから、 ] 行ってらっしゃい。朔也くん。 [ 出かける家族を見送るために。 重い腰をあげることも。 ] (59) 2023/02/17(Fri) 10:31:07 |
【人】 精神科医 結城 理[ 家族とはいえ他人だからね。 君がこれから行く道を、僕は知らない。 それでも、家事代行の人が作り置きしてくれた飯か。 はたまたお土産の屋台飯か。 趣向を凝らした手作りとはいかなくても。 帰ってきた君を出迎えて、 共に食卓を囲む場所くらいにはなれているだろうか。 ] (60) 2023/02/17(Fri) 10:31:21 |
【人】 精神科医 結城 理たとえ、どんな結末を迎えようとも。 ママに出会えて、君に出会えたこと。 それは僕にとって幸福なことだよ。 ………… ああ、 今日も暑くなりそうだね。 [ 最後に、眩しそうに夏の空を仰いだなら。 見守ることしかできない大人は、観客席へと戻る。 ]** (61) 2023/02/17(Fri) 10:31:32 |
【人】 桧垣 やよい── 前日・朔也くんと ── うん …… もしも時間ができたら、会いに行くね。 [ 確実な約束はできなかった。 いつ私と入れ替わるか分からないし、 何が起こるか分からないという気持ちもあった。 それでも一応、私でもわたしでも大丈夫なように メモアプリを開いて予定を残した。 『夏祭りの後、朔也くんに会う』 もしも私が愛智くんといい感じになっても この約束は叶えてくれると信じて。 ] (62) 2023/02/17(Fri) 11:26:55 |
【人】 桧垣 やよい── お祭りの日・待ち合わせ ── あ、朝ごはん食べずに来ちゃったから、 お腹空いてる! [ 頭がいっぱいで食べるの忘れちゃってた。 ぐぅと鳴る寸前のお腹に両手をあてて、 恥ずかしそうに笑う。 一緒に行きたいところが多いって言ってくれて、 楽しみにしてくれていたのが伝わって、 それから ……────── ] (65) 2023/02/17(Fri) 11:35:13 |
【人】 桧垣 やよい[ 控えめに差し出された手。 わたしは知ってる。 この手を取るべきは、わたしじゃなくて私。 だけど、愛智くんから見たら、 わたしと私は同じに見えるのかな。 それとも、違うと感じる部分があるのかな? ] (66) 2023/02/17(Fri) 11:35:22 |
【人】 桧垣 やよいなんか ………… デートみたいだね。 [ 手を繋いだまま屋台のある通りの 人混みをくぐりり抜けていく。 愛智くんの気持ちは分からないけれど、 少なくとも好意がないわけではない! と思ってもいいよね? ] (70) 2023/02/17(Fri) 11:39:03 |
【人】 桧垣 やよいねぇ、愛智くんには私ってどういう子に見えてる? [ どんな私をわたしを見てくれているのかなって、 これは素朴な質問。のつもり。 ]** (71) 2023/02/17(Fri) 11:39:13 |
【人】 愛智 哲弥[ 学校で話をして、顔を合わせて、 一緒に勉強をして、言葉を交わして、 他愛もない話をして、笑いあって そんな何気ない時間を重ねてきた 君のことが、俺は 好き なのに―― ] (74) 2023/02/17(Fri) 22:05:16 |
【人】 愛智 哲弥― 夏祭り当日 ― そっか、じゃあ何を食べようか やっぱり定番のたこ焼きとか…… [ お腹を押さえながら、 恥ずかしそうに笑う君。 うん、今日も君は可愛くて、 俺の胸のうちを弾ませる。 差し出した手を控えめに掴む感触に、 嬉しそうに微笑めば、離れないように そっと握り返した。] (76) 2023/02/17(Fri) 22:05:20 |
【人】 愛智 哲弥[ 今まで好意を隠したことはないけれど、 面と向かって、それらしい言葉を 言ったことはなかったか、やはり気恥ずかしくなる。 太陽が真上に届くよりも前の時間とはいえ、 夏の日差しは暑くて、頬を赤く染めた。 って、思ってくれったら良いのだけど。 ] (79) 2023/02/17(Fri) 22:05:28 |
【人】 愛智 哲弥[ 手を握って、人ごみの中を進んでいく。 美味しそうな焼きとうもろこしの 香ばしい焦げた醤油の匂いに、 ジュージューと鉄板の上で踊る焼きそばの 食欲をそそる音。 楽しそうに笑う人たちの中で、 俺たちもまた、仲良く手を繋いで歩いていれば、 ただのクラスメイトや友人には、きっと見えない。 そう思ってしまうと、 自然と唇が嬉しそうな笑みにを浮かんで、 にやついてしまっていたのに気づかれないかと、 あわてて表情を整えていると、 ふいに問いかけられた] (80) 2023/02/17(Fri) 22:05:32 |
【人】 愛智 哲弥ん? 桧垣さんのこと? [ そうだな、と 祭りを楽しむ人たちに視線を向けながら 脳裏に浮かぶ君のことをひとつずつ並べていく] (81) 2023/02/17(Fri) 22:05:35 |
【人】 愛智 哲弥…… 笑顔が 可愛い おはようって笑ってくれた時とか、 得意料理が一緒って嬉しそうな時とか、 自分でやったはずのことを自信なさそうに言ったり ちょっと抜けてる?ところも、 可愛くて面白いなって――… [ そこまで言って、 これは恥ずかしいことを言っている気がしたり、 若干、失礼なことを言った気もしたりもして、] (82) 2023/02/17(Fri) 22:05:37 |
【人】 愛智 哲弥えっと…… 会う度に、一緒にいると 楽しいなって思う子……かな [ 照れと罰の悪さで、頬を掻きながら 気を悪くしていないかと、 恐る恐ると視線を戻して、じぃと見つめた。**] (83) 2023/02/17(Fri) 22:05:44 |
【人】 桧垣 やよいたこ焼き! いいね、半分こしない? [ そうすれば他のものも食べられるから、の提案。 受け入れてもらったなら、 握り返してもらった手をやっぱり同じように握って はにかむ横顔を見上げた。 今なら、やよいの気持ちがよく分かる気がした。 ] (84) 2023/02/17(Fri) 23:42:54 |
【人】 桧垣 やよい[ 人混みをくぐって歩く道は騒がしくて、 色んな音と匂いがして、たくさん人はいるけれど 誰もわたしたちのことは見ていないような そんな空間だった。 ] そう、私≠フこと。 [ 急な質問だったかな。 そう思わなくはなかったけれど、 彼は至って真面目に答えてくれた。 可愛い、面白い、そして、一緒にいると楽しい。 ダメなところも、良いところも、全部含めて、 そう感じてくれてくれているようで …… ] (85) 2023/02/17(Fri) 23:43:04 |