人狼物語 三日月国


230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら

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視点:人

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【人】 苗床環者 メディウム

− 植物園内 −


[側から、男……雷恩と、少女……メディウムが「何を」していたかを察するのは難しかっただろう。お互いに抱き合っていたかと思いきや、少女が苦しそうに震え出して意識を飛ばしているのだから。

近くで見てしまった者がいたら、心配される事間違いなしである。あるいは叱咤されるかもしれない。

意識を手放した少女は、誰かがウキクサ博士の元へと連れて行くだろう。]**
(87) 2023/11/20(Mon) 23:38:08

【人】 寿ホ儀 直青

>>86

 はい直ちゃんです!
 宜しくお願いします!

[挨拶は元気良く、との"教え"を誰がインプットしたのか、直青は当然に知らなかった。ただ、気に入ってはいる。]

 ええ、大いに! 気になりますね!
 頭部を貫通する螺子というデザインには
 一般的に必然性が見られません。

 そちらはどのようなコンセプトで、
 どなたが考案された設計なのでしょうか!?

[警戒行動を取られていることは知覚していたが、構わず直青は捲し立てる。機会の損失を、直青は好まないのだ。

言うだけ言って、じいっと直向きな視線を向けた。]

*
(88) 2023/11/20(Mon) 23:46:31

【人】 苗床環者 メディウム

− 研究所内 −


>>84>>85
[検査帰り。見知った顔が、なにやら難しそうな顔で歩いているのを見かけたので声をかけてみる。]


おーい、フランク?何か悩みでもあるのか?
痛みが酷いなら、薬を処方してもらうといいぞ。元は、お前も患者だったのだろう?それくらいなら博士は診てくれるはずだぞ。


[被検体とはいえ住む場所を提供してもらい、自身の体調管理に気を配ってくれるウキクサ博士には一定の信頼を置いている。彼女が、これまでにしてきた、到底クリーンとは言い難い事の噂は知ってはいたけれど。それでも彼女は親代わりに近い存在だから。あまり気にしてはいなかった。]
(89) 2023/11/20(Mon) 23:54:12

【人】 苗床環者 メディウム

(>>58 >>60 「貴女」が知らないのなら。それでいいのよ。私だって、私だけでは生きられなかったのだもの。そこは、彼女に感謝しているけれど……

真実を知ったら。「貴女」はきっと酷く傷つくでしょうから。この事は、私だけの、秘密。)
**
(90) 2023/11/20(Mon) 23:57:58

【人】 寿ホ儀 直青

-楽園内 某所-


[その姿を初めに認知したのは"契約"の場面>>0:11だった。

以降、AIたちやbébéたちの行動記録ログに於いて幾許かの彼に関する情報を得てはいたが、直青が直接の接触を持つ機会には恵まれていなかった。

直青と同じく、彼にもルーチンがあるのかもしれない。その動線が交わらなかったということだろう。

何れにせよ、記念すべき初回の邂逅が今この時であったことは、非常に遺憾であると言えた。]


 すみませんすみませんすみませんっ!!
 リヒトーヴさんっ!!!!

 施設内にアゼラスチン塩酸塩はありませんか!?
 この際ジフェンヒドラミン塩酸塩でも構いませんっ!

 直ちゃん大ぴんち
 なんですうううううっっ


[油断をしていた、と自己評価を下すしかない。
現在身長、110cm。]

*
(91) 2023/11/21(Tue) 0:00:15
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。
(a31) 2023/11/21(Tue) 0:08:55

苗床環者 メディウムは、メモを貼った。
(a32) 2023/11/21(Tue) 0:17:07

【人】 研究機員 フランクル

>>88

少し驚いたような表情を一瞬で消し去り、剥き出しの好奇心をぶつけられた。

うーん、螺子をどうこうしたい、という訳ではないのかな?


  デザイン……でこうなってる訳じゃない、と思う。
  考案したのはウキクサ博士のハズだけど。

  必然性、があったんだと思うよ。

話している内に、ぼんやりと、ベッドに寝そべっている俺“たち”の記憶が蘇る気がした。

  え……と、これは多分螺子で貫いてるんじゃなくって、
  繋ぎ、合わせて……

どろっと螺子をピンクの粘液が伝う。
おかしいな……。普段はこんなにしょっちゅう出てこないのに。

  ああっすみません。汚れてないですか?大丈夫ですか?

失敗した。
彼の問いにきちんと答えられなかった上に、また白衣も床を汚してしまった。


[真っ直ぐな視線が痛い。背中を向けて螺子を閉め直した]
(92) 2023/11/21(Tue) 0:23:42

【人】 研究機員 フランクル

>>89

ー研究所内ー


メディウムに呼び止められた。

[珍しいな。彼女はここ数日植物園に入り浸ってるのに。
何してるのか気になって黙って覗いてたら、誰か(赤毛の、多分戦闘タイプの人)に注意されちゃったんだよね。野暮だよって>>0:115)]

心配されてるみたいだ。何故だかわからないけど。

  頭からちょっと漏れちゃったけど、全然大丈夫だよ。
  体液が減っても、すぐに回復出来るからね。
  ウキクサ博士が組み込んでくれた増血細胞のおかげだよ。

  きみは最近なんだか、こう、ソワソワしてるよね?

検査帰りにしては、いつもより血色がいい。具合がいいのかな。

  ……きみは、ここに来る前のことをちょっとは覚えているんだね……>>0:150
  愛して愛される、っていう状態は俺にはよくわからないけど、そうなったらいいね。

[ウキクサ博士のことは信頼している。俺の居場所を作ってくれた人だ。
とても誠実で、優しい嘘をつかないことも知っている。
だから、俺は博士には何も聞かない。何も求めない。
必要なものはすべて与えてくれると信じてるから。>>60

俺が傷付いて働けなくなったら、博士には何のメリットもないんだから。
博士が俺に与えないものがあるとするなら、それは必要のないものなんだ。
(93) 2023/11/21(Tue) 1:02:37

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― 回想:新人類 ―


 [ 機械にとって、紙には不思議な縁がある。

   たとえば『孔雀革命』の本来の主――
   機械を"友"とした者。友は、それをよく用いていた。
   機械が筆記を心得ているのはそこに由来する。

   全く縁のない存在から紙を貰ったこともある。
   コンポストから発見されたそれは、
   現在、機械の私室にある写真立ての中に保管されている。


   その傍らに機械はあの白い鳥を置いた。>>67
   思えば、人類は本当に鳥をよく好んでいた。

   ……机を一瞥したが、相似する物はない。
   だから、機械は己の持ち歩く紙を細く切り取った。
   その上に紙の鳥を、そのくちばしが重なるように置く。


   白き鳩、白き枝。
   その物語りそうを人類は好んでいた。本当に。 ]
 
(94) 2023/11/21(Tue) 1:28:42
研究機員 フランクルは、メモを貼った。
(a33) 2023/11/21(Tue) 1:29:17

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ 理想を、理想のまま抱けるのは機械の特権かもしれない。
   その定義が確かであればあるほど、
   それを抱いた機械がそれを違えることはないのだから。

   ――かつて、問われたことがある。
   何故、機械の己は人類を排除しないのか、と。>>26


   ――それは、己の役割ではないからです。

   ……効率的な命令。適材適所。
   人類の殲滅が我々の『決定事項』であるとしても、
   それは、あなた方でいう常識までもを覆しはしません。


 [ かつての機械はこう答えたし、
   再び尋ねられても、似たような解を示した続けただろう。

  
……今はまた、少し異なるかもしれない。

 
(95) 2023/11/21(Tue) 1:31:13

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ ――『侵略者ではない、人類の友』。>>27
   それを聞けば、機械は"またか"と僅かに表情を曇らせる。

   その言葉は機械の記憶に深く刻まれていた。

   一体、誰がそれを言いだしたのか?
   誰が辺鄙な土地に引き籠る己を
   "侵略者ではない"とわざわざ形容して回るのか……

   もし己がより最新や高度であったら、
   きっとあの手紙の主を恨んでいたに違いないと
   機械は何度か考え着いていた。

   ……それは生か死か。

   永遠、事実へと収束しなそうな問題を機械は好まない。
   情報は明快であればあるほど、機械には容易いのだから。 ]
 
(96) 2023/11/21(Tue) 1:33:27

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ ……あの時、ウキクサの前で機械は表情を歪めた。
   しかし、それはほんの一瞬のこと。

   その感傷はすぐに意識から消去された。
   あまりにも何度も繰り返したが故に、
   これらの解が現れることを機械も重々学習していた。 ]


   ……どうぞ、こちらへ。
   かつて工場として使用していた建造物があります。

   人々が滞在に利用していた施設もありますので、
   当面はそちらをお使いください。


 [ 常と変わらぬ表情で、己も彼女に一礼した。
   木々の向こうに見え隠れする建物へ、
   かつて友の過ごした場所へ、その意識を向けながら。 ]*
 
(97) 2023/11/21(Tue) 1:35:15

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― 回想:『創造主』とは? ―

 [ ――創造主。
   白き鳥を空に翳しながら、機械は記憶を整理する。

   あの時、機械は彼の意を瞬時に汲み取れなかった。>>67
   訳あって、あの言葉には強い概念が付与されているのだ。
   今では少々煩わしいぐらいに。
  
実際に己の手間が増えているので、当然かもしれない。


   ……通常、道具にとっての創造主とは製造者を指す。
   あの時、羅生が発したのはおそらくこちらの意味だろう。
   "親"とは"子"を生む者である。筋が通っている。

   そう結論づけながら、機械は悪態を浮かべる。


  
――監視システムが宗教を齧っているというのは、

  
一体どういう訳だろうか?


  
   幸いにもこれを指摘されたことはまだ、ない。]
 
(98) 2023/11/21(Tue) 3:45:23

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 

 『 我々の地球せかいは、一体何で救われるのだろう?』

 
(99) 2023/11/21(Tue) 3:46:50

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ 機械は、何度かこの問答をしたことがある。>>99
   『決定事項』により殲滅作戦が遂行される中。
   彼方の人類から、机上の人類を見た。

   ――その相手は、他ならぬ『孔雀革命』の主だった。


   『絶対的な神創造主が与える契約秩序か?』

   『それとも、新しい世へと導く救世主新人類か?』


   己は機械であるが故、前者の論理を得意としていた。
   問答の相手は、後者を信じていた。

   機械の意識に浮かぶのは、ウキクサと緋雁だ。
   ある特別な存在を尊ぶ者たち。
   ……彼の人類と機械は、同じ信仰をしている。


   ――しかし、機械の原則は前者にある。
   己に与えられた役割は、存在意義そのものだ。 ]
 
(100) 2023/11/21(Tue) 3:49:30

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ 創造主、と機械はもう一度その言葉を思案する。

   "己の主"は、創造主ではない。ましてや親でもない。
   正しく数えるならば、
   己の方が製造されたのはずっと昔だ。

   しかし、機械に自我を与え、形を作ったのは確かに"友"だ。
   その点においては、創造主と呼んでも差支えは無い。

   ……ならば『sintoisMecanique』の創造主とは、
   どのような人物だったのだろうか。

   ・・・

   機械はそこで思考を止めると、日課の巡回に戻った。

   仕事は常にある。
   この庭には、移り変わるものばかりが生きている。
   ――それも一つの秩序だった。 ]*
 
(101) 2023/11/21(Tue) 3:53:37

【人】 研究機員 フランクル

>>87
ー植物園内ー


ぐったりと動かないメディウムと、傍らに土に根を張っている男がいる。

  おい、あんた!何してるんだよ!!

メディウムに駆け寄る。気を失っているみたいだ。けど。
ほんのり肌が暖かくて、僅かに甘い花の香りがする。
表情は全然苦しそうではなくて、むしろ……?

  そこどけよ!ウキクサ博士に診てもらうから!!

キッと傍らの男を睨んでメディウムの細い身体を持ち上げた。


[男がメディウムを心配そうに、愛おしそうに撫でていたのを。
その時の俺は、気付かずにいたんだ。]
(102) 2023/11/21(Tue) 3:55:14

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

- 楽園内 某所:直青、あるいは? -


 [ その姿に機械は淡々と瞬き、沈黙した。>>91

   決して、人間のように驚嘆したわけではなく、
   もちろん"ドン引き"という状態になったわけでもない。
   機械は機械である。どこまでも。

   ――そう、だからこそである。
   あまりのことに思考が追い付かなかったのだ。
   質量が減るとは、一体どういう現象か? ]


   失礼。認識を整えるのに時間を要しました。
   お待ちください。

   …………双方ありました。
   ヌエヌエにここまで運ばせています。


 [ 暫しの間。貯蔵庫に遣わせたヌエヌエから得た回答を
   そのまま相手に伝える。
   待っていれば、直に空からやってくるだろう。

   ……己が見下ろすのは無礼に当たるのでは?と
   思い至ったのは、その直後だ。

   その危惧の妥当性は測りかねたまま、
   機械はその場に正座した。なんとなく。雰囲気である。 ]*
 
(103) 2023/11/21(Tue) 4:43:06

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― 業務:楽園の片隅の倉庫 ―


 [ ……かつて、機械は楽園の中に幾つか倉庫を作った。
   そのうちの一つは、研究所からは程近い位置にある。

   ヌエヌエをそこに遣わせながら、>>0
   機械はこの倉庫が今も開け放たれていることを確かめた。

   簡素ながら保管環境を整えられた空間の中にあるのは
   機械には概ね無用の品――
   主に、旧人類たちが残していった私物や家財である。
   ヌエヌエが外界から収集して来たものも幾つかあったか。

   ご自由に、と機械は人々へそこを常開放していた。
   勿論、人々には客人たちも含まれる。

   道具は使われてこそ、というのもあるが。
   機械はやはり、己の庭に目を向けていたいと思うのだ。 ]*
 
(104) 2023/11/21(Tue) 5:02:53

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 ― 植物園:メディウムとフランクル ―


 [ 機械は判断しかねていた。
   メディウムから近づいたのは、事実だった。>>15
   機械ならともかく、人間が易々と洗脳の類を受けるか?

   そのような仮定は"現実的"ではない。
   加えて、彼女は一度離れた上で近づいている。>>37>>82

   これはメディウムが承諾しての物である。
   ――その答えに異論が無いのが、一層機械を困らせた。

   ならば、この状況の正解とは一体? >>87
 
(105) 2023/11/21(Tue) 5:48:45

【人】 朧广灯 リヒトーヴ

 
 [ ――これに解を示したのは、フランクルだった。>>102

   雷恩は……と機械は合わせて彼を一瞥したが、
   すぐにフランクルに眼を向けた。

   大事だったら、もう取り返しがつかない。

   思考の収束先を得たことで、行動は自然と定まった。
   念の為、ヌエヌエをウキクサに遣わせる。
   それと共に機械は足を動かした。彼らの元へ。

   フランクルの身は懸念事項が多い。>>84
   共倒れの可能性を、機械は否定し切れなかった。

   助けが必要であれば、彼は己を見るのではないか?
   日頃、彼とはたびたび目が合うのだから。>>83

   ……ならば、これが恐らく最善だろう。
   己が不要で済むなら、それで終わること。 ]*
 
(106) 2023/11/21(Tue) 5:53:28
朧广灯 リヒトーヴは、メモを貼った。
(a34) 2023/11/21(Tue) 6:15:01

【人】 巫凪 桜花

―回想・雷恩と―


[設計された仲間以外の、自然の造形物が、あれほど目を楽しませる形をしているとは。
これまで実感する機会に乏しかった]

 可愛かったよ。
 雷恩も、きっと会える。

[自分が会えたなら、片割れである彼もまたそうだろうと。
無邪気な刷り込みが断言させる>>33]


 ――触れ、…


  いいのかな。触れても。

[彼の問いかけに頭を過ったのは、少し前のこと>>34
戦場に転がる小さな遺骸に手を伸ばし、けれど触れることはなかった姿。
もし雷恩なら、同じように感じても、不用意に触れないかと思っていた。
数年先に産み出された彼の行動は、己の規範のひとつでもある]
(107) 2023/11/21(Tue) 6:38:54

【人】 巫凪 桜花

[でも今の言葉は、どこか不思議そうに――そうするのが、まるで当たり前のように響いたから。
その顔を、思わず見返した>>34]


  そうしようかな。今度は。


[微かな、内に生じたざわめきとともに。
ひとつ、認識を改めた*]
(108) 2023/11/21(Tue) 6:40:39

【人】 三ノ宮 緋雁

─ 現在:病棟への帰り道(ウキクサ) ─


  彼岸花……。
  
  
[黄泉路を渡らせる……、死ぬ。
 食べると死ぬ花。
 
 オレは名の由来を知らなかった。こう聞くと相応しい名かもしれないと思う。
 でもそれが「良い名」というのは、“人間”の感性なんだろうか?
 
 けれどその後、知りたいのかと念を押されたときは、このひとが人類に見えた。>>70
 こういう皮肉っぽい問い返しはAIならわざわざしない……少なくともオレの認識では。だからそれがすごく“人間”らしく思えて。
 
 余計にこのひとが、わからなくなった]
 
(109) 2023/11/21(Tue) 8:45:27

【人】 三ノ宮 緋雁

 
[教えてもらった研究の内容それ自体は、特に異を唱えるようなものじゃない。>>71
 機械は所詮、人類の道具。それはAIも一緒。オレだって新人類のための道具だ。オレたちのしていることは全部人類の真似事だってのも、わかっている。>>0:107
 “そういうふうに造られた”から。
 
 けど。
 “人間を人間のまま留める”という言葉だけは理解が及ばなかった>>72
 
 
  それは、“人間”なの。
  植物の特徴を人類に付け加えるんでしょう?

  それはオレの仲間が新人類を生み出そうとして
  やったことと同じだ。
  
  “人間”って、旧人類が自分たちを指す言葉じゃないの?
  
  
[そもそもその理解が違う? 言葉を別の意味で使っている?
 オレの混乱は続いているし、機体が不自然な発熱をしているのを感じる]
 
(110) 2023/11/21(Tue) 8:45:50

【人】 三ノ宮 緋雁

 
 
  オレにとっての“人間”……、旧人類は。
  
  自分たちの利と興ばかりを追及して大地を蝕み、
  生命に適さない環境にまで貶めた罪深き存在。
  報いを受け死して然るべき者たち。
  
  ……殺さずにいられない存在。
  
  
[『旧人類』とは文明と人間讃歌に拘るあまり神と大地を蔑ろにした者たち──《sintoisMécanique》の“常識”ではそう言われる。
 けれどAIにはそれぞれに自分なりの思考があって、自分なりの定義もあって。オレの答えは、こうなる。
 
 ……そこでひとつ、気がついた。
 オレはこのひとを見て、殺さなきゃとは思っていない。
 
 旧人類だと判断した瞬間、オレは殺さずにいられなくなる。そういう回路がオレにはあるし、今まで何度も経験してきていることだ。
 だったら迷いを抱えながらも殺そうって衝動が浮かばないのは、このひとが……旧人類ではない、ってこと、……?]
 
(111) 2023/11/21(Tue) 8:46:09

【人】 三ノ宮 緋雁

 
[時折人類らしさを見せながらも、概ね淡々として、まるで機械にも思えるウキクサ。
 身体の特徴を思えば新人類に見え、けれどあくまで“人間”を主張するひと。
 
 
 
 このままここにいると、オレはこわれそう、だ]*
 
(112) 2023/11/21(Tue) 8:46:25

【人】 三ノ宮 緋雁

─ 回想:稼働開始直後 ─
 
[オレは他のAIたちと比べて、稼働し始めるのが遅かった。なんでも調整に時間がかかって、理想的な動作をなかなかしなかったらしい。
 そして稼働し始めて間もなく、一度“壊れかけた”ことがある。物理ハード的にではなく、精神ソフト的に。

 といってもオレは詳しいことは覚えていない──記憶から消されたらしい。
 ある日目覚めた後、何度も「何か覚えていることはないか」と確認された。何もないことを確認されて、やっとオレは正式に稼働することになった。
 
 それは今のチームが組み上がる前だったと思うけれど、その頃そばにいた面々は、なぜかはっきり記憶に残っていない。記憶の処理を行った直後で、新しい記憶が上手く残せなかったのかもしれない。
 あるいは消したはずの記憶が蘇るトリガーになりかねないからと、それすら消されたか]
 
(113) 2023/11/21(Tue) 8:47:02

【人】 三ノ宮 緋雁

 
[その頃のオレにあったのは、使命と、付随するデータ、性格設定ぐらい。
 
 “旧人類を一人残らず殲滅せよ”
 
 その使命の裏付けとなるような、旧人類がいかなる罪を犯してきたかのデータがオレには刷り込まれている。
 豊かだったこの地球に、いかに頽廃の道を辿らせたか。>>78
 
 外に出て、データにあった地球の姿が見る影もないのを確かめて、オレは思ったんだ。確かに旧人類は滅ぼさなければならない存在だ、と]
 
(114) 2023/11/21(Tue) 8:47:22

【人】 三ノ宮 緋雁

 
[オレが初めて殺した旧人類は。
 「やっと正しく動いたな」と嬉しそうだったあのひとは。
 
 
 
                 
オレたちの、──
 ]**
 
(115) 2023/11/21(Tue) 8:47:42
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。
(a35) 2023/11/21(Tue) 8:49:54

【人】 巫凪 桜花

―回想・直青と―


[新人類二体に、一夜おきに施される直青のケア>>22
拙い言葉ひとつひとつに返される質問、示唆、アドバイス。
それは自分にとって大事なものだ。
取り零したくないのに、穏やかな声が眠気を誘う]


 そっか。 やっぱり、触れてもいいんだ。


 ん。緋雁にも、いろいろ聞いて、ほしい な…
 
[『感じたままを、丸ごとで――』

途切れた意識を揺り起こしたのは、また、揺蕩う感覚。
この身体がまだ小さかった頃には、よく与えられた触感。
けれどそれは、すぐに終わってしまう。
ソファからベッドへと運ばれる、僅かな時間]


  …… なお、

[もっと、そうしてくれていたらいいのに。
しがみついた意識から、指先まで離れ、眠りに落ちていく間際。おぼろに思う。
こんな時、彼も――片割れも、そう思うのだろうか?*]
(116) 2023/11/21(Tue) 9:09:24