人狼物語 三日月国


204 【RP】Queen's endless Tea Party!【R18G】

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視点:人


到着:  たまお

【見】   たまお

汚い手ぇで、触りんすな!


[今にも噛みつきそうな顔でたまおは怒鳴った。
この男はあろうことか、逃げだしたたまおを壁際まで追い詰め、ささくれの目立つ無骨な指でもって”お触り“しようとしたのだ。

金切り声にもヘラヘラと頬を緩ませて、なおもにじり寄る。]


……イヤッ!


[出鱈目に振り抜いた爪が男の手の甲に触れ、すぅと一本、血の跡が浮いた。
その赤色を見るにつれ、反対に、たまおの顔から血の気が引いて行った。


怒られる、頭の中はその一言でいっぱいになった。
驚いて目を見開く男の傍を、脱兎のごとくすり抜け走る。
でもどうしたって、ここに逃げ場は無かった。]
(@6) 2023/03/18(Sat) 9:12:10

【見】   たまお

───また逃げちゃったのかい


[人の少ない物陰で、自分自身を隠そうと必死に体を丸めるたまおに話かける者がいた。
ふくよかで笑いじわの出来た目元が印象的な女だった。]

しのぶ姉さん……
でも、だって、あたし…
どうしたって嫌でありんす、あいつらに身体中ベタベタ触られて…
なんでッ、こんな目に遭わなきゃ……


[女は呆れて肩を竦めると、長いため息を吐いた。

たまおが客から逃げるのはなにもこれが初めてでは無い。
今まで何度も同じことをして、何度もお仕置きを受けて来た。
その度にもう二度としないと誓っているのだが、嫌悪感がどうしても拭えなかった。]


───あんた、それがここでの仕事でおざんしょう、仕方のない子だよ


[うずくまったたまおのつま先に、一枚のカードが放られた。
綺麗な柄と、異国の言葉でなにかしら綴られているようだ。]



───客が置いてった招待状だよ、あんたが持っていなんし
(@7) 2023/03/18(Sat) 9:20:57

【見】   たまお

[しのぶが去った後、たまおはカードに幾度となく目を走らせ、ぐるぐると思い悩んだ。
外からの招待状とは!
なにせ生まれてこの方、一度も店の外に出たことが無かった。

自分や姉さんたちのような、美しい者たちがいるだろうか?
”あいつら“のような、気色の悪い者たちもいるのだろうか?
美味しいご飯は?
暖かい寝る場所は?

どちらにせよ時間は無い。
先ほど、店の人間がこちらを一瞥して何事か話していた。
客に怪我を負わせたことはもう知れているのだろう。
今夜には仕置き部屋に閉じ込められ、しばらくは一歩も出して貰えない。
客が引ける前に決めなければ。]
(@8) 2023/03/18(Sat) 9:22:03

【見】  逃げ出したい たまお

ハッ……ハッ……!


[硬い土の上を、素足で駆ける。
辺りはまだ薄暗い。

あれからたまおは、かねてより聞いていた抜け穴から外へ飛び出した。
壁に打ち付けてある釘が、一部抜けかけて通れるほどになっていたのだ。
これは公然の秘密であったが、使ったことがある者は少ない。

上手く店に適応する者と、外よりは店の方がマシだと我慢する者が圧倒的に多数であるからだ。
また、過去の脱走者がことごとく捕まり、そしてどこかに連れて行かれ、戻って来た時には何か様子が変わってしまっていたことが外を恐れさせる要因の一つでもあった。

ろくに労働をした事がないたまおの足は、じんじんと熱を発していた。
持つ物はひとひらのカードのみ。(しかも書いてある言葉は読めもしなかった。)

どこに向かえばいいのかも分からず、ただただ追っ手から逃げるためにたまおは走った。]
(@9) 2023/03/18(Sat) 10:09:02

【見】  逃げ出したい たまお


[気がつけば不思議な場所にいた。
つるりとした白い床に、一枚の皿が置かれていて、ミルクが満たされている。
皿の下にはメモがあり、そこには半月の形の文字から始まる異国の言葉が綴られていた。

それはカードに書かれた文字と似ている形状のようだった。]


なんと書いてありんしょう…

それにここは…?
あたしは確か…走り疲れて……
木の影で一息ついていたはずぞえ…

[いかぶしみながらも、たまおはそろりそろりと皿に近づいた。
不思議と音が無く、自身の身じろぎの音だけが空間に響いていた。]


なんにせよ、喉が乾きんした
誰のものかも知りんせんが、ちっく頂んしょう


[ちろりとミルクを舐めるたび、たまおの姿は変わっていった。
豊かな黒い髪から色が抜け落ち、まるで飲んだ真っ白いミルクに染まってしまったかのよう。
四肢もグンと伸び、たまおが手入れして大事に扱って来た見てくれは、もはや面影も無い。

そして、次に気がついた時には、…**]
(@10) 2023/03/18(Sat) 10:09:56
 逃げ出したい たまおは、メモを貼った。
(t1) 2023/03/18(Sat) 10:11:16

【見】  逃げ出したい たまお

[次に気がついた時には、深い森の中に居た。
この時、たまおは既に不思議の国の領内に入っていたようだ。
初めに木の影で一息吐こうと、寄り掛かって居た時と似たような姿勢であった為、あのミルク色の部屋は幻だったのかと思い始める。

しかし周りの様子がどうも違うようだ。
なんと無く、全てが小さく見える。]



また、記憶が…
これのせいでござんすか…?


[“手”の中のカードを見やる。

それに、何か違和感があるような…。
なんだか目線がとても高いようだ。
まだたまおは、己の姿の変容に気が付かない。

しかして外の世界とは斯くも不思議な物であるのか、と妙に腑に落ちて立ち上がった。]


ふぅ…まぁいいさ
それにしたって…
(@20) 2023/03/18(Sat) 15:40:41

【見】  逃げ出したい たまお

[摘んだカードをピラリとためつすがめつ、目を細めてみたり、嗅いでみたり。]

招待状って事は、どこかへあたしを呼んでくれるんざんしょ
サテ、何処に向かえば良いのやら…


[これが本当に送られた人物は他にいると言うのに、たまおがこれを携え招待先に赴いたとて、先方はたまおを歓迎してくれるのだろうか?
それはしかと、初めから分かっていた。
書いてある言葉も読めないたまおに、その者は何を思おうか。]


…………、
考えても仕方がないね
誰か…これについて知っている者がいんせんか……**
(@21) 2023/03/18(Sat) 15:41:14
 逃げ出したい たまおは、メモを貼った。
(t3) 2023/03/18(Sat) 15:43:26

【見】  逃げ出したい たまお

[女性に声>>28 をかけられたたまおは、文字通り飛び上がって驚いた。]


ミッ……、!

どっ何方さんでありんしょう…?!

[近場の木の影に飛び込んで、たまおにとっては細く便りないその幹に縋り付きながら、ギャンと吠えた。
目線は女性の胸元と足元をキョロキョロと定まらず。

質問に質問で返してしまってから、誰何されたのは己の方だったと気が付く。
三拍、四拍の沈黙を飲み込んでから、ようやく震える唇を開いた。]



あたしは……たまお、
主さんは何かご用がござりんすかっ…!
(@24) 2023/03/18(Sat) 19:36:37
 逃げ出したい たまおは、メモを貼った。
(t4) 2023/03/18(Sat) 19:41:58

【見】  逃げ出したい たまお

[不用意に近づいてこない様子>>30を見て、たまおはホッと息を吐いた。]


アン…ロズハート……


[聞こえた名前を復唱しつつも、まだ木の影から出られない。
ただほんの少しだけ、指に入った力が抜けていた。
そして細めた目のまつ毛の裏から、じいっとアンを見つめた。


随分と小さいお人でありんすな
美しくはござんせんが、これほどであれば可愛らし]




招いた…、主さんがかえ?

それは、じゃあ……ッこれ!


[たまおはカードを突き付けるように見せた。
アンが世界へ蒔いた時よりも、若干ヨレてしまった招待状。
プルプル震える指先は、万が一この宝物を奪われないようにと直ぐに引っ込めてしまう。]
(@35) 2023/03/18(Sat) 21:17:20

【見】  逃げ出したい たまお

あたしもこれを……貰った?
受け取ったんだよ

だから……っあたしも…
えと…


[行っても良いのかい?と、聞こうとして、思い直す。
彼女は既に答えをくれていたからだ。

───貴方も楽しんでいらして

それなら、たまおも既に招待客だ。]


連れてって…?

[そう言って、カードを握りしめていない方の手を、そろりとアンに差し出した。]*
(@36) 2023/03/18(Sat) 21:17:42
 逃げ出したい たまおは、メモを貼った。
(t6) 2023/03/18(Sat) 21:23:32

【見】 逃げ出したい たまお

[小さい…!>>44

たまおの大きくなってしまった手からして、アンと手を繋ぐのは、もはや摘むと表現する方が正しい。
爪を立てないように気をつけながら、指先に少し力を入れてみる。
とてもやわい弾力があった。]

…ふふ


[アンには聞こえないくらいの音で笑みを溢した。
弾むように進む後頭部が、信じられないくらい下に見えるのだ。


まるで赤んぼうのようじゃ無いか!
外の世界の人間は、このように小さいものでおざんすか
お客と似た姿形をしていたとて、ここまで小さけりゃ怖くもあるめえよ


そんな事を思いながらも、いざアンから近づいて来られれば、子どものように泣いて逃げるのはたまおの方なのだ。]
(@37) 2023/03/19(Sun) 4:35:45

【見】 逃げ出したい たまお

[緑と茶ばかりの色彩が、ぱっと色付いた。
なるほど、お茶会とは祭のようなものなのだろう。
店でも良くこのように座敷を飾り立て、いつもより騒がしくする時期があった。
そう言う時はお客の入りも多く、たまおは辟易させられたものだ。

でも今日は、たまおがお客だ!
多分、お客ならば、意味もなく追いかけられたり汗ばんだ手でベタベタ弄られたりする事は無いだろう。

示された椅子>>45にぎこちなく腰掛け、チラリとアンを見た。]

あたしは…気が付いたらあっこの森に居たんだよ


[店から逃げてきたなんて言ったら、引き渡されてしまうだろうか?
いつもの事なら良いだろうなんて、このご機嫌な小さい人間が”お触り“を強いてくるなんて、あるだろうか?
ああ、考えてばかりじゃ呆れられてしまう!
早く喋らなきゃ!]
(@38) 2023/03/19(Sun) 4:38:12

【見】 逃げ出したい たまお

えと、あの……
『ね…
いや、えっと…
あたしは、カフェで…お客さんの相手をする仕事を…

おっかあが働いてた店に、置いてもらってるんだ
ヤな職場だよう、姉さん方は上手くやってるようだけど…

あたしはいつもダメで…
触られるのが…気持ち悪いんだ……


[何処までなら喋っても良いものか?
何せ他の仕事がどんなものか、一つとして知らなかった。]*
(@39) 2023/03/19(Sun) 4:38:49

【見】 逃げ出したい たまお

多分、何処もそのようでござんしょう


>>58全カフェ業界者に不穏な濡れ衣を着せる事を、たまおは大真面目な顔で宣った。(カフェーならいざ知らず!)]


頑張っている、なんてはじめて言われえした…
姉さん方も店の人も、耐えろ耐えろとしか言いせん
主さんは優しい方だね


[始終コロコロと表情の変わるアン。
こんなに親身に話を聞いてくれる人は居なかった。

どんなに嫌だと訴えたって、たまおに贈られる言葉などこんなもの。
やれ「みんな我慢してるんだから」
やれ「昔は上手くやってたじゃあないか」
やれ「我儘はおよし」

事実、店で産まれ育って愛でられる事しかして来なかったたまおは、本来一歩外に出れば直ぐ飢えて死んでしまうのだろう。


移住の提案>>60に二つ返事で快諾を返せなかったのも、たまおがここでどうやって生計を立てる事が出来るのか、分からなかったからだ。
この小さなか弱そうな人間が、もっと大きく大人になってから、あたしを囲ってくれれば良いんだけど…。
そんなお願いをするほどの厚かましさは、さすがのたまおも持ち得ず。
だから、ちょっと曖昧にうなづくだけにしておいた。]
(@50) 2023/03/19(Sun) 11:02:36

【見】 逃げ出したい たまお

あたしも、食べて良いのかえ…!


[目の前にケーキスタンドが置かれた時>>60、例えるならクリスマスの朝の子供のような顔を、たまおはしていた。
キラキラのケーキを指先で摘んで、ほう、と感嘆の声。]


お店であたしらは、お客が食べるような物を食べちゃいけない事になってるんだ


[いつも膳に乗った、良い匂いの輝く何か(食べ物の名前はあまり知らない、知っても食べられないなら毒にしかならないだろう。)が嬉しそうな客の口に吸い込まれていく様を、隅の方から眺めるだけだった。

給仕に混じって、異邦の料理人は来ていただろうか?
居たなら控えめに声をかけてこう伝えた。]


あの…あたし、おむらいすと言うのが食べてみたいんだ
小さい頃、つまみ食いしようとして酷く叱られた事がござんす
きっとで物凄く美味しい物で、高級品かもしれない…
分かったらで構わないよ*
(@55) 2023/03/19(Sun) 11:29:21

【見】 逃げ出したい たまお

[リクエストの内容に驚く料理人>>87に、首を傾げてもじもじと膝の上で手を揉んだ。
何かいけない事をしただろうか。

続く「もちろんできます」の強い肯定が無ければ、たまおは半泣きで飛び出していたかもしれない。]


どういう…?
えと…黄色くって…
まぁるくて…
赤いのがかかってたよう

食べられない物…?は…
すごく熱いとか、すごく冷たいとかは食べられないと思うよ
舌が痛くなっちまうし……

[そんなに種類がある物なのか。
大変な注文をしてしまったのかもしれない。
先ほど料理人の戸惑いもきっとで、本当は難しかったからだ。
でも、たまおは美しいので、きっとで頑張って作ってくれる筈。
悪い事をしてしまったなぁと思いながら、一度小皿に戻していたケーキを突いた。]

絵、絵柄は…
主…、あん様と同じのにするよう
そう言う雅なことは、あたしは良く分かりんせん
あん様がお好きならきっと良い物でありんしょう
(@58) 2023/03/19(Sun) 16:51:01
逃げ出したい たまおは、メモを貼った。
(t13) 2023/03/19(Sun) 16:59:09

【見】 逃げ出したい たまお

[ハートは可愛い。>>112
なるほど、花びらや観葉植物の葉を思わせる形は、確かに可憐な印象があるかもしれない。
既に大人のたまおには似合わないが、小さなアンにはよく似合っていた。
ほんだんすかええ、とうなづいていると、直ぐに料理は来たようだ。>>111


わぁ…!


[見た目は比較的普通のオムライスであっただろうが、綺麗な円に可愛いと教わったばかりのハートがキラキラと輝いていた。
スプーンや食べ方を甲斐甲斐しく教えてくれるアン>>113へ、コクコクと首だけで返事をする。(実際、スプーンとフォークどちらを使おうか迷っていた所だ。)

スプーンを差し入れれば卵の焼き面が裂け、その中の艶々が現れる。
たまおは声も出ない様子でスプーンいっぱいにオムライスを掬いとり、先生を真似て、ふぅ、ふぅと息を吹きかけた。]
(@83) 2023/03/19(Sun) 20:55:46

【見】 逃げ出したい たまお

[もう良いかな?食べて良いかな?
たまおはアンが食べるまでチラチラと様子を伺った。
“ふーふー”をいつ終えて良いか分からなかった為だ。

結局、大盛りのオムライスは1/3程度しか口に入らなかった。
その一口で十分、美味しさは理解できた。]


おいしい!
主さん、美味しいねえ
フェイさまと言ったかえ、こんなに美味しい物ははじめて食べたよう


[卵のまろやかさ、ケチャップの酸味、ハムの旨味、米の甘さ、そう言う物がふわっと鼻に抜ける。

たまおはもっと、鶏肉のような味を想像していたのだが、そんなものよりずっと美味しい。
この味の感想を伝えたかったのだが、ただ美味しいねえと繰り返すしか出来ない事が若干歯痒かった。

夢中になって残りを食べすすめる。
汚い食べ方では無かったが、とてもお上品とは言い難い様を、見る物はどう思っただろうか。
とは言え、何を思われてもたまおは気にしない、たまおは美しいので、マナーが無くても大丈夫なのだ。]*
(@84) 2023/03/19(Sun) 20:57:26
 




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