【人】 2年 山田 舞― いつか/優しい指先>>2 ― っ [髪に触れる感覚に、びくりと肩が跳ねた。 目を固く瞑り視界の閉ざされたわたしには、先輩が一瞬固まってしまったことも、犬鳴先輩の名前が出されたことも気づかないまま。 大丈夫、と繰り返す、低く少し掠れた声が。 髪に覆われた鼓膜をやさしく叩く。 それがフリだなんて、わたしには見抜けないから。 お茶を淹れてあげるからねって言葉も 指先の温度も 井田先輩は優しいってことをこれでもかと教え込む。 先程まで求めていた感触が与えられることに、 しばし目を細めて、うっそりと酔いしれれば。 ほろほろと解れていく心と比例してこぼれ落ちていく涙も止まって。時折しゃくりあげるくらいまで落ち着いたら。 まだぼんやり霞のかかったような思考のまま問いかけた。] せんぱいたちの 間で はやってるんですか ? おんなのこのあたまを撫でるの… * (24) 2020/11/11(Wed) 0:49:00 |
2年 山田 舞は、メモを貼った。 (a8) 2020/11/11(Wed) 0:53:42 |
【人】 2年 山田 舞"良くないと思います" [その一言が、出てこなくて。 それどころか離れていきそうなその掌を追うように 自らスリ、と頭を擦り寄せて。 してほしいならいつでもするよという先輩の言葉が 頭のなかでリフレインする。 やがて先輩の手が、ひと撫でするたび 頭の芯が焼き切れそうな感覚に襲われ初めて。 うっすら開けた視界の先に、 此方を心配げに見る井田先輩と目が合えば] ッ ご、ごめんなさい… ! [サァァァっと意識が醒めていく。 自分はなんてことを先輩にさせていたのだろう! 焦る気持ちにがばりと勢いよく立ち上がり、深々と礼をひとつ。 そうしてそのまま180度反対方向を向いたら、猛スピードで駆け出した。] (37) 2020/11/11(Wed) 3:51:15 |
【人】 2年 山田 舞[この事から学んだことは3つ。 ・わたしは頭を撫でられるとやばい。 ・井田先輩の優しさは危ない。 ・犬鳴先輩は頭を撫でられるのがたぶん好き。 ということ。]* (38) 2020/11/11(Wed) 3:52:24 |
【人】 2年 山田 舞― 朝 ― でーきた [朝っぱらから自宅のキッチンを占領して、(1)1d3時間の格闘の末作り上げたのは「見よう見まねレンバスクッキー」である。 昔、『ロード・オブ・ザ・リング』の話題が上がったとき、和花先輩がオーランド・ブルームにはまってた、みたいな話をしたことがある。 かくいう自分も、『ロード・オブ・ザ・リング』にはかなりはまった口だったから、自然と談義は盛り上がったのだけど。 今日の鹿肉&五平餅の会になにか持参したくて。 そうだ!と思い付いたのがこれだった。 中身はただのハチミツと胡桃がたっぷり入ったオートミールクッキーなのだけど、こういうのは楽しんだもの勝ちだ。 ビジュアルはもちろん映画寄りの四角い形。 思えばこういう、お土産堪能の会とか、◯◯する会、みたいな企画は、うちのサークルは比較的多いように思う。 食事しながら、お酒をのみながら、語れる素材が多いからかな? 参加を後悔したのは今のところ「もつ鍋&ホラーの会」だけである。当時はモツもホラーも苦手なのに何故参加した、と自分を呪ったものだ。] (58) 2020/11/11(Wed) 11:25:27 |
【人】 2年 山田 舞(そういえば…) [昨日は櫻井先輩の姿を見かけなかった。 あのあとお目当ての赤いきつねを堪能しながら、菊波先輩と高藤ちゃんのやりとりをちらちら見守ったり、府堂先輩がどこで鍵をなくしたのか思い出していくのを一緒になって考えたり(何の役にも立ちませんでした)して、かなり遅くまで部室にいたのだけど。] (大丈夫だよね 先輩いきてるよね) [その心配のされ方もどうなんだと突っ込みが入りそうだけど、あの先輩に限って言えば有り得そうだから怖いのだ。 粗熱のとれたクッキーをバスケットに詰め込んだら、二限目に間に合うように家を出た。] (59) 2020/11/11(Wed) 11:34:45 |
【人】 2年 山田 舞― →部室 ― [どうせ後からまた来るし、荷物をおいてこうかな。 そう思って部室の扉を開けたら、コーヒーの良い香りがした。 入部当初は飲めなかったコーヒー。 その美味しさを知ったのも(その不味さを語られたのも)ここだった。 教えてくれたのは誰だったっけ。 そろり、中を覗き込めば、そこにはまだ井田先輩と犬鳴先輩がいただろうか。高藤ちゃんと和花先輩には会えなかったろう。残念。 井田先輩は確か今日、和花先輩と上映会をするとかなんとか、言ってなかったろうか。 ―――かつての「掌」が蘇る。 結局あれ以来、ねだったことなどないのだけど。 和花先輩は… 和花先輩も甘える…のかしら? ちいさくて可愛い先輩をなでなで愛でたくなる、どちらかといえば男性側の気持ちはよくわかるのだけど、と。 瞬間。井田先輩が和花先輩の頭を撫でる様を想像して。 なにやらいけないものをみてしまったような心地に(勝手に)なってしまう。 ………けれどそういえば。想像してみて思ったけれど。 みんなと仲良しの和花先輩だけど、男性に甘えてるとこってあんまりみたことないなって。] (見せてない、だけ、かな) [しっかりものの和花先輩だもんな、と思い直せば、よからぬ想像もどこかへ霧散していく。] (67) 2020/11/11(Wed) 12:30:59 |
【人】 2年 山田 舞[お話し中のふたりの邪魔にならぬよう、寝起きどっきりもびっくりなほど小さな声で挨拶をし、こそこそと荷物を定位置へと運んだ。わたしはNINJA。そう思い込みながら。] (68) 2020/11/11(Wed) 12:34:29 |
【人】 2年 山田 舞ンピッ [完全に気配を消していたはずなのに 井田先輩、恐ろしいひと…! しかも振り返ればダンベルを片手でヒョイヒョイと。山を登る男はやはり鍛え方が違うのだ。知らないけど。 パッと見細身に見えるけれど、その実脱いだら凄いんですってひとなんだろうな。もちろん男性の裸体など父か、名だたる俳優さんたちしか知らないからポンと想像はできませんです。安心してください先輩。] おはよう ございます [今度はふたりにも聞こえるように、ちゃんと挨拶して。 コーヒーの提案にはコクコクと頷いた。やったあ。] (72) 2020/11/11(Wed) 12:58:51 |
【人】 2年 山田 舞[こうして邪魔せぬよう、と隅に居たがる自分に声をかけるのは、優しさなのか、それともいるならいるで絡んできやがれ的な何かなのか。 井田先輩は気配り上手で、優しい。 その気遣いを、勘違いするひとだってきっと少なくないだろう。 ただ先輩自体が、山と、映画以外に興味がないだけで。 そういう意味では犬鳴先輩も一緒だなあ、と思う。 ふと。むくり、興味が湧いた。 映画以外のことをしてるところを想像できない先輩に、映画以外のことをさせてみたい。] (74) 2020/11/11(Wed) 13:06:07 |
【人】 2年 山田 舞井田先輩は、 今日 和花先輩と デ… お約束がありますよね? [コーヒーを待ちながら問い掛ける。] 犬鳴先輩は ご予定、なにか… [こういうの、迷惑かな。でも、でも、見てみたい。 好奇心が羞恥より勝ってしまって、 嫌ならば断ってくれれば良いだけ、と半ば自棄にもなっていて] 蕎麦、打ちにいきませんか ! * (75) 2020/11/11(Wed) 13:10:41 |
【人】 2年 山田 舞[ダンベルを置く後ろ姿を眺めながら思う。 命の危険と隣り合わせな経験をしていたら、日常って刺激がなくなっちゃったりしないのかな、と。 小学生でも登れると称されるような低い山にしか登ったことがない自分には、山の素晴らしさも危険さも、恐らくどちらも完全には理解できていない。 一度、ついてって、井田先輩と同じ景色をみてみたい。 でもそのためにはきっと、これでは駄目だろう。 そう思いながら己の二の腕を服の上から摘まんだ。] (77) 2020/11/11(Wed) 13:18:59 |
【人】 2年 山田 舞[差し出されたカップに、ありがとうございますと礼を述べ、ふうふうと息を吹き掛ければ、真っ白な湯気がふわっとあたりに広がった。 冗談交じりの言葉には、くすくすと笑って。 優しいひとは、特別なひとにも優しいのかしら? どんな顔を見せるのかしら? と、想像をまた膨らませた。]** (79) 2020/11/11(Wed) 13:23:35 |
【人】 2年 山田 舞[果たして犬鳴先輩の回答に、どんな意図があったのか、部外者の自分にはわからない。男同士のあれそれもわからない。だから] わかりました [半分、ほっとした。 小鳥遊先輩のように、対等に語り合うこともできなければ、和花先輩のように細やかな気配りもできないし、高藤ちゃんのように無邪気に、場をなごませる力もない。 一緒にいてもきっと、犬鳴先輩を楽しませることはできないだろうことは、答えを待つほんの数分で確信へと変わってきていたから。 だから、ほっとした。 慣れないことはするものじゃないなって、ドッと疲れを感じる心臓を労る。 菊波先輩は変わらない日常のままなのは寂しいじゃないかって言ってたけど、きっと変えちゃいけない日常もあるのだ。…たぶん。] (81) 2020/11/11(Wed) 14:04:20 |
【人】 2年 山田 舞[わたしが知りたいと思うこれは、恐らくただの野次馬根性。映画にしか興味のない、他は面倒だとすら思ってる節があるのに、どうして手を出したんですか?(多分に語弊を含む)って。 どう思ってるんですかその相手のことって。 ミステリアスで、博識で、動じない先輩の。 その心の内を覗いてみたかった。 でも残念。 それを見られる権利は、自分にはないし 興味本意で暴こうなど、先輩に失礼だ。]* (82) 2020/11/11(Wed) 14:13:03 |
【人】 2年 山田 舞[ちなみに蕎麦打ちの経験はない。 クッキー焼けたし、蕎麦も打てるだろ、みたいなノリで誘った。 井田先輩も付き合わせては悪かろう。 このままこの話は流してしまえ、と。 コーヒーを啜りながらふたりのやりとりを静観するに徹する。]** (83) 2020/11/11(Wed) 14:19:41 |
【人】 2年 山田 舞あの、 [口許に運んでいたカップの手を止めて、 ぽつり口火を切る。] わたしからお誘いしててなんですが、 わたし、蕎麦 打ったことないですし なんとなくの、ノリで、今誘ってしまったので [まだるっこしいな。もっとすぱっと言えたらいいのに。] このお話は無かったことに… [力なく微笑みを作ったらそこまで告げて、ごちそうさまでした、とカップを洗いに流しへ向かった。 あ…と、これじゃあまた更に気を遣わせるかな?と、] ご、後日、みなさんで行く予定 たてましょう ! [泡まみれの両手のまま振り返り努めて明るく告げた。つもり。]* (87) 2020/11/11(Wed) 15:07:01 |
【人】 2年 山田 舞[罪悪感とか、今さらの羞恥とか。 変な欲を出さなきゃ良かったなと後悔の嵐。 他人のことになど口出しするものではない。 散々痛い目をみてきたはずなのに。 ここにいると許された気になる。 甘えて、わがままになる。] (優しいって、時に、残酷) [そんな身勝手な感想に、いけないいけないと首を振って。 講義に必要なものだけを持ったら、そそくさと部室を出ようと。]** (88) 2020/11/11(Wed) 15:11:43 |
【人】 2年 山田 舞[コートを手にしていた犬鳴先輩は、どこか出るとこだったらしい。引き留めて悪いことしたな、とまた反省。 残念ですが、と続く言葉は社交辞令であっても嬉しい。>>89 去っていくその背を見送ったら、さて自分も向かおうと扉に手を掛ければ] …は、い [井田先輩の声>>93に曖昧な表情で答えた。 先輩知ってました?自尊感情の低い人間に、先輩の言葉は威力が高いって。 ああ、ナチュラルボーンでモテるひとはこわいなぁ。 いったい何人の女性を泣かせたのでしょう。 あ、犬鳴先輩も。 ぺこり、お辞儀だけして部室を去る。 なんだか心底疲れてしまった。癒しがほしい。]* (113) 2020/11/11(Wed) 19:34:37 |
【人】 2年 山田 舞―講義を受けながら― [蕎麦打ちは、とっさに出ただけだったけど、 今度ほんとに行ってみようか。 美味しい蕎麦食べたい。山菜の天ぷらとかと一緒に。 講義を受ける間じゅう、 頭のなかは蕎麦一色になってた。 そりゃお腹も減るってものです。 そういえば全然関係ないのだけど、洋画を観ていていつもこの感覚だけは理解できないってものがある。 激しい口論や喧嘩をしていた男女が、次のカットには熱いくちづけを交わして、そのままベッドインするってやつ。 え、喧嘩してたんじゃないの?なんなの?どして???って、ラブシーンを観ている時特有の気まずさのなか、さらに置いてけぼりを食らうのだ。 お国柄なのか。それとも自分にそういった経験がないからわからないだけなのか。 経験があれば「あるある」って頷けるのか。 謎です。] (118) 2020/11/11(Wed) 19:45:33 |
【人】 2年 山田 舞― →部室へ ― [二限目が終れば今日はおしまい。 グループLINEに通知もきていたとおり、今頃部室では鍋パの準備が粛々と行われているころだろう。 早く行って和花先輩のお手伝いを、と思うのに、朝のあれそれですっかり心が枯渇してしまって。 癒しを…主にもふもふのにゃんこを求めて。 のろのろと部室に向かいつつも、その目は猫を探していた。]** (119) 2020/11/11(Wed) 19:52:11 |
【人】 2年 山田 舞― 鍋パ ― [構内をさ迷う猫を見つけて、思う存分撫でさせてもらって、元気が出たからよし向かおうって部室にきて、レンバスクッキーの説明をして、高藤ちゃんと相思相愛になって(やったね!)、和花先輩も喜んでくれて、薬味をもって登場した江藤くんに流石できる後輩は違うなって感心して、バーテンダー小鳥遊先輩が素敵…!って舞い上がって、お鍋美味しくて、馬刺しおいしくて、お酒のんで、お酒のんで、お酒のんで、お酒のんで。 なんでこうなったのかな。] (151) 2020/11/11(Wed) 21:53:53 |
【人】 2年 山田 舞うー…… [おかしいな、いつも気を付けてたはずなのに。 今日はくらくら世界が回っている。 赤く肌を染め上げた高藤ちゃんが可愛いなぁって思ってたはずなのに。おかしいな。おかしいぞ?] うううー… [いいさ。どうせみんなもりあがってる。 腹の底から突き上げる衝動をぶちまけたって良いじゃない?(注:物理的な話ではありません) 大丈夫。こうして外側からだいすきなみんなを見ていれば、それだけで、しあわせ、だから。]* (154) 2020/11/11(Wed) 21:58:55 |
【人】 2年 山田 舞[楽しいですねって、男の人とは違う、細くて柔らかい指に撫でられて気分は夢心地。 …だったのに。 ピク、と肩が跳ねる。 声がしたから。>>162 やっぱり気付いて、やっぱり声を掛けてくれる。 手を出さなかったのは正解です。高藤ちゃんに感謝してください] わりゃあー おい、いだぁしぇんばい! やさしいんもたいがいにしぇんとお ほんとにらいじなこぉににげられっど!! [ビシィッと指差し、半分も開いてない目で睨み付けて] おもわせぶりっな こと…っすなあー ふらふら、すなぁぁ! ここのぉおとこどもぉぉぉぉ [完全に言いがかり。辛み酒。ダメな酔っぱらい。 言いたいこと言ったら、ズバンッと立ち上がって。 ひーんと呻きながら部屋を飛び出した。] (174) 2020/11/11(Wed) 22:19:55 |
【人】 2年 山田 舞[部室を飛び出る間際、 遅れてやってきてた櫻井先輩にぶち当たれば] しゃくらい!しぇんぱい! いきてた!!! [とだけ残しただろう。]* (178) 2020/11/11(Wed) 22:22:59 |
【人】 2年 山田 舞― 外 ― [頭が既にガンガンする。 けど、噎せ返るような部室と違って、 外の空気は冷たくて気持ちいい。 投げた言葉に、嘘はない。 他人に否定ばかりされてきた身に、 ここのひとたちは優しすぎる。 ちょっとしたことで舞い上がって、 ちょっとしたことで傷付いて、 勝手に期待する自分が嫌だ。 他人と距離を計れない、自分が嫌だ。 甘ったれな、自分が嫌いだ。 うまく過ごしたい。残り二年とちょっとを。 ぽたり、ぽたり、アスファルトに染みができる。 泣き虫な自分も、嫌いだ。] (181) 2020/11/11(Wed) 22:29:22 |
【人】 2年 山田 舞どうしよぉぉぉ… きらわれるぅぅぅ [はぁぁぁぁぁ、と深いため息ひとつ。 はい、酒臭い。 べつにそんなの自由なのに。誰にどう接しようが、どう仲良くしようが、他人の。なのに。 やっぱり、頭を撫でるって。ひとの欲しい言葉を、そんな気もないのに捧ぐのって、良くない。と、わたしは思う。] (…明日、謝ろう。ちゃんと謝ろう。) [ぐしぐし目許を乱暴に擦って、心配して駆け付けてくれる美女と野獣が来るまで、深呼吸を繰り返した。*] (188) 2020/11/11(Wed) 22:38:41 |
【人】 2年 山田 舞[と、大人ぶってみたけど高ぶった感情ってそうそう収まってはくれないみたい。やっかい! 隣に高藤ちゃんがいてくれる、と思ったら、なんか話さなきゃって思うのに言葉がでなくて、でも高藤ちゃんは何も言わないでいてくれて、それがまた心の弱いところをギャンッて突き刺すから。 そばに、誰かがいてくれることのしあわせを、噛み締める。*] (190) 2020/11/11(Wed) 22:42:28 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新