「……」

登校してくる際、何やら僅かに物憂げに悩み込んでいる体育委員の彼女を見かけるだろう。

「……あ、」

そして視線、あるいは人が通りがかったことに気づくとハッと顔を上げて、そそくさとその場から離れていく。

そのポケットには、一枚の手紙が挟まっていた。

休み時間。
小腹が空いてる民に聞こえるように弁当屋をしている男が一人。



だ冷めても美味いぞ。
勉強や準備から気を抜きたいやつ食いに来い」

「……？
悩みかなにか、怪我じゃないならいいけどな」

欠伸をしつつ、歩きながら菓子パンをかじる
朝食は済ませたので、これは朝おやつだ

「踊ってた鴨さんって、それ異能者とかじゃねぇですよね？
　ウチの制服着やがってませんでした？」

冗談めかしつつ、お弁当一つくださいなと笑う。

「あ、お幾ら万円でやがります？」

「女っていつでも悩んでる生き物って聞くし。
　聞いていいのかわかんないんだよな、ああいう奴」

「人が鴨に化けてない限り、大丈夫だろうよ。
　俺の異能はニンゲンには効かねえんだ」

ほいと、鏡沼へと存外しっかりした厚紙の箱で出来た弁当を渡す。
レタスとミニトマトも入っているよ。

「ただより高いもんはねえから、食ったこと覚えてろ」

「この席ヤバいんだよね…
授業中さ、カーテンないと直射日光でノートの白色がこうヤバい事になって目が焼ける。」

"だから席交換して！"と話し相手を拝んだ。

「え〜〜〜〜ケチ」
駄目だったらしい。

>>4　勢喜
「あー、椿屋サンでやがります？
　いつも元気な人が大人しいと、悩んでんのバレバレって
　感じしやがりますよねぇ。
　とりあえず様子見でいーんじゃねぇです？」

「異能で肉貰っちまうとか、中々でやがりますねぇ。
　あー、確かにタダはめちゃくちゃ怖ぇですね？
　食うからには覚えとくつもりは一応ありやがりますが
　そっちこそ、僕にやったって事覚えといてくだせぇよ？」

＞＞1　勢喜
「うん、美味いね！　ふっつーに寮の朝食より豪華だし
　勢喜クンはいいお嫁さんになるよ
　……この私が保証しよう」

眼鏡をきらりと光らせて、いつの間にか一つ頂いている。
きっとよくあることだろうが。

>>5 若井
「グラサンでもかけてきたらどーよ。けっこー似合うんじゃね」
おっす若井、後ろから彼の肩を叩いた。

「ちなみに俺の席も駄目でーす」

「しかし、体育祭前……
練習とかでいつもよりも腹減るな」

もぐもぐと早弁をしている
堂々とした早弁だ。まるで今がランチタイムかのように食事をしている
なお、日常光景かもしれない

「はい、おはようございます。
　うん？ああ、後で確認しておきますね。」

今日も稲生学園は慌ただしい。
後輩達からの挨拶やちょっとした訊ね事を捌きながら、
さて何から片付けてしまおうかと考え、ていた所で。

「おっと。
　これはまた、慌ただしい一週間になりそうですね」

不意に制服の内側で振動したスマホの液晶に視線を落として
そんなわかり切った事を呟いた。

「規則的な食事を取るようにしないとすぐ太るんだって。
　気を付けないといけないんじゃない？」

誰へ向けるでもなくトマトスムージーを口にしていた。

>>8 シオン
「俺がグラサンを掛けたとこ想像してみ？悪いパリピにしかならんのよ。
つかこのクラスの人みんな思いやりが無くない！？俺のハートがブロークン…」

オーバーに胸を押さえるしぐさをしつつ。
なーんかこの声前聞いたような。と思いつつ顔をそちらに向けた
「あっシオン！…ちゃんになってんじゃん。お〜っす！お元気？」

「この前体重計ったら痩せてた。
カロリーよりもっとバランスか？」

ごちそうさま、と食べ終わり

>>12 若井
「だって勝手に席変えて先生から目付けられんのもヤだし俺。大人しくカーテンしめな」
オーバーな仕草は冗談だと思っているし、それで正解だろうからまったく良心は傷まない。

「体調至って問題ナシ、この世の元気を全て集めたってぐらいに元気だぜ。ちゃん化してる以外は」
お決まりの一発芸〜彼シャツ〜！　と遊んでみせた。元気だ。

「普川も大変だな……」

一方その頃。
何処かで同室の三年生が大変になっている…ような気がした。
とりあえず心の中で合掌しておいた。

「無いよりはあった方がいいですけどね、食欲。
　しっかり蛋白質を摂らないと筋肉は付きませんよ〜」

そしてなんか食べてる人が多い気がする。
そんな事を思いながら通りすがりにしれっと参入しておいた。
規則正しく、バランスの良い食事を心掛けましょう。

>>14　シオン
「先生の頭が固いのが問題…ってコト！？ちょっと柔らかくしてこよっかな。柔軟になったら変わって〜〜〜〜〜」
断られてもめげてない。両手をもにょもにょ動かしたのは多分頭皮マッサージの動き。
多分今日の所は大人しくカーテンに頼ると思われる。

「わー見る人が見たら悶える奴じゃんウケる。ウケた。てゆか男女分けの競技の時どっち入るのそれ？」

>>16 若井
「はいはい」と頭皮マッサージの動きを受け流して。きっと頭が固くて頭皮が弱っている先生がいるのだろう。一定のウケがとれた彼シャツ動作もｽﾝっと辞めて、後ろの席にすわる。

「去年はこの時期ずっと男子だったしなぁ……。
ま〜女子側じゃね？　身体的には標準的なか弱き乙女であるからして、男子とまともに勝負になると思えん。下手したら死ぬ」
大げさなことを真面目な顔で言って、頬杖をついた。

「……そこらへんでふわふわしているのが多いなぁ」

「サラダチキン、おやつ用に買うか……」

「椿屋……大丈夫だったかな」

彼女の悩みこんでる姿に一声かけようとしたものの、
そうこうしてる間に人混みに隠れて、
どこにも見えなくなってしまった。

元より極めて仲がいいというわけでもなかったし、
他の子が気にしてくれていたらいいのだが。

「勢喜はいつも通りだな。食欲の押し売りって感じ。
　朝ご飯しっかり食べても何故かお腹が空くもんで、
　カロリーを気にしつつ頂こうかな……」

食べ盛りだけど体重計は気になる。運動部なもので。

>>17　シオン
「体育祭で人死んだらそれはもうね、ニュース。」
軽く手を振った。ないない。
自分も着席した。横向きに…足も組んだので尚お行儀が悪い。

「ゆーて学生の息抜き、お遊び！やるからには全力で！って人以外はこう…エンジョイ！ってもんしょ？
俺もそーなのエンジョイ勢」
手持無沙汰だったのか、授業の準備がてら手に取った筆箱で片手お手玉を始めた。ぽすっぽすっぽすっ

教室の自席で、早くも寝こけている。
朝の日差しが気持ちいい。

「はっ……！
急にグラタンが食べたくなってきた」

>>21　若井
「こわいわ〜てか俺死んだら遺影2つ必要なんかな」
なんて軽く冗談を飛ばして、お手玉筆箱をなにとはなしに目で追う。

「まーなー俺も運動部とかじゃねえしなあ。そういやお前なに部だったっけ？　前に聞いてた気もするけど完全に忘れた。たぶん地味なやつだ。正解？」
失礼。

「」

育ち盛りの胃ってすごい。
自分が二年生の時、こんなに食べてたかな……
食べてたかもしれない……

「いや、早弁でそこそこ腹膨れたけど腹7分目だし……
昼には学食でグラタンかドリア食べるか」

「二年生の食欲は底を知らないんですよ、先輩。
　……ほら、異能使うにもやっぱ食べて体力つけないと」

食いしん坊その二。
でも体型維持は少し気になる。