【人】 乙守 流歌……ごめんね。 つぎからは、そうする、というか そのような事態にならないよう努めます [ 反省しながらも 繋がる手にとっても安心する私がいる。 潮音の手には何か幸せのなにかが溢れてるのかな。 それからバイト辞めたってきいたらびっくりはするよ。 ……あれ、そういえばどしてバイトしてたのかな? そうして相変わらずほわほわしながら、 潮音と付き合って、三ヶ月めと。 私の誕生日を迎えるんだよ * ] (7) 2022/05/22(Sun) 20:37:32 |
乙守 流歌は、メモを貼った。 (a1) 2022/05/22(Sun) 21:34:03 |
【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック「こんな大雨だし、道もぬかるむだろうから 大人しくここで晴れるまで待機兼ねて休もう。 そのほうが、風邪をひく心配もないし、 安心できると思わない?」 ソファなどの家具が殆ど残っていたことを 考慮すると、寝具もきちんと残っているとみた。>>3 それに、この濡れた服では移動もままならない。 乾かしてしまえば、晴れも呼び込みそうだと あまり分からない理論を頭の中で広げているが 彼女の手を握るとそれはすぐに止まった。 柔らかい。艶があるというか、触って飽きない。 住人がいた場合怒られた時はその時で。 (8) 2022/05/22(Sun) 21:59:21 |
【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャックランタンを渡されたなら、ありがとうと告げて 彼女の行先を照らす役目を買って出る。 やけに何かに怖がっている彼女が 可愛いと思ってしまったのは何か彼の瞳に フィルターがあるのだろうかと考えてしまう。 「おばけは………どうだろうね?」 腕にぴたっとくっつく濡れた彼女の服、と それ越しに伝わる彼女の体つき。>>4 おばけはいないとしても、人ならざるものはいる。 それは2人の背後に、距離を置いて。 いくつか部屋を回ると広い部屋を見つけた。 寝具もあったので、この屋敷の主人の部屋のよう。 暗いままだと何かと大変かと、 魔法でつけられないかと部屋の灯りをつけることに挑戦。 うまくいったなら、良かったね、と離れようとし、 うまくいかなかったらランタンを渡して、 後でまた、と告げて離れていこうとする。 それは彼の中で最後のセーブだった。 部屋の外には、うにょ、っと何かを待つものが。* (9) 2022/05/22(Sun) 22:00:36 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[テンガンは既にここを宿に決めた様子で。 確かに、雨は一向に止む気配はなかったし、 先を急ぐような旅路でもないので、雨の中走り抜ける必要もない。] ……そ、そっか。 じゃあ、仕方ない、のかな……。 なんか薄暗いから、私は、ちょっと怖いんだけど……、 テンガンくんは、お、おばけとか平気な方……? [ここを宿にすることは了承したものの、 無駄に広い館に二人きりというのは、妙に不安でもある。 だって、なんか出そうじゃないですか?ここ。 思わずテンガンの手を握り込むにも力が入ってしまう。] (10) 2022/05/22(Sun) 22:58:05 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[言葉を濁されてしまえば、余計存在するのではないかと想像してしまう。 ぶるっと身体を震わせて、思わずぎゅっと彼にくっついた。] ……や、やめてよっ……。 本当に出てきたら、どうするのっ……!? 話題にしてたら出るっていうし、 やっぱり、この話やめよ、ねっ……!? な、なにか明るい話とかしないっ? そうだ、今日の晩ごはんとか、どうしよっか? テンガンくんは、食べたいものとかある? [慌てて話題を変えながら、努めて明るくなりそうな会話を向ける。 背後に何かが存在するとは気づかない。 というか、振り向きたくなくて必死に彼に視線を向けた。] (11) 2022/05/22(Sun) 22:58:15 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[寝室はゆったりと広いスペースに大きなベッドが置いてあって、 彼が魔法で灯りを試してみれば、精霊が上手く反応を示して ぽう……と、薄暗い部屋に灯りが着く。 灯りがついたことで一瞬、安堵を覚えて腕の力が緩んだが、 離れていこうとする彼を見ると、 つい追い縋るように、ぐっと腕を取って引き止めた。] ……えっ、どこ行くのテンガンくんっ!? どっか行っちゃうの……!? [こんな場所に一人で置き去りにされたくなくて。 不安を隠せずに見つめてしまう。*] (12) 2022/05/22(Sun) 22:58:26 |
【人】 インタリオ[ 人に落とされることを許されなかった翠の星が、 悪魔の導きで闇の中へ堕ちていく、沈んでいく。 深く、深く、最奥 へと。 人の世で朽ちる権利を手放したのは魔術師本人の意思だ。 ] (13) 2022/05/22(Sun) 23:00:12 |
【人】 インタリオ[ 意識を取り戻した魔術師は、星一つ無い宵闇の空の下にいる。 視界の殆どが黒で構成されていた。 古びた作りの館の玄関に灯る翠色のランプだけが、 彼の視覚を保証する灯りとして存在している。 倒れていたのは敷地の中、振り返れば門は既に閉じられている。 その向こう側は魔術師の視界では何も見出すことは出来ない。 ――――暗黒の裂け目が口を開くばかりである。 庭園に植えられた葡萄の木の群れはどれも葉一つ付けず、 幹の形すらねじ曲がり歪んでいるというのに。 血のような鮮やかな色彩を持った鈴成りの実りを誇っていた。 遠くから見ればそれは、 巨大な赤蛇が木々を取り巻いているようでもある。 ] (14) 2022/05/22(Sun) 23:00:28 |
【人】 インタリオ[ それがかの悪魔の領域。地獄の最下層ゲヘナ。 魔術師がかつて過ごした館を取り巻く風景。 重厚な作りの両開きの扉は解き放たれたまま、 仔が自身の意思で踏み込む時を待っている。 何もかも、かつてと同じだ。 誘われるままに行動したのなら、背後でそれは重く閉まり、 外観よりも更に広い館の玄関ホールが迎えてくれる。 高い天井も壁も床も、全てが材質不明の黒色で 点々とあの灯りが吊るされている。 外と違うのは、数多の芸術品が彩りとなっていることである。 ] (15) 2022/05/22(Sun) 23:00:42 |
【人】 インタリオ[ 艷やかな黒のコンソールテーブルに置かれた壺は、 海のような碧を金の装飾で縁取られている。 時折不規則に波打ち、紋様は一定に留まらない。 壁に掛けられ翠色に照らされ、妖しげな雰囲気に見せる絵画たちは 薔薇園、雪原、何処かの都の風景、描かれたものは様々。 まるで額縁が世界の覗き窓かのように、 花弁が、雪煙が、行き交う人々の髪が風に乱され常に動きがある。 天井を見上げたのならそこにあるのは、 貴婦人のドレスのように優雅な広がりを持ったシャンデリア。 決して落ちはしないまま、踊る如く緩やかに回り続けている。 両階段の合間に置かれた振り子時計は、時を刻んでいない。 しかし、白蝶貝のような光沢を持った振り子が揺れている。 それすらこの館に飾られた美術品のごく一部でしかない。 ] (16) 2022/05/22(Sun) 23:00:56 |
【人】 インタリオ「全部オレが作ったんだ」 [ ゲヘナへと少年を連れ去って以降、 人が変わったように“態とらしいほど”優しく振る舞い始めた悪魔は 使用人など存在しない為に館の主でありながら自ら動き あちこちの品を説明しながら案内し、そう楽しげに語った。 ] 「お前はね、もう美品にはなれなくなってしまったんだよ」 [ 全ては不幸な人間の魂を地上から連れ去り、加工したものであると そう愉しげに嗤い、耳元で囁いた。 天には昇れず、意識無きただの物にもなれない。 それがお前の選んだ道であると、教えるかのように。 ]* (17) 2022/05/22(Sun) 23:01:13 |
【人】 落星 クロウリー[かつての少年も、魔術師も 気づけば冷たく黒い石畳の上で光亡しの空を見上げていた。 立ち上がり、辺りを見渡してみる。 暗色の世界を彩るのは、不気味な葡萄の樹の紅と灯る翠のみ 風一つ無い箱庭は、何一つあの頃と変わっていない。 神に呪われ墜とされた楽園の成れの果てのようだ。 館に背を向けて、門構えの方へと向かうことはしない 見通せない闇が広がり、奈落の大口が開いているだけと知っているから。 ──誘われるがままに中へと踏み込んでも、同じことかもしれないが 自ら捕食者の口に飛び込む餌たる弱者である点においては。 しかし、他の選択は赦されていなかった。 他ならぬ過去の私自身が、望んだことなのだから。] (18) 2022/05/22(Sun) 23:12:51 |
【人】 落星 クロウリー[故郷の跡地で語った身分不相応で背伸びをした口説き文句は、 失敗したと言うのが正しいのだろうが、私は確かに彼の地へ招かれた。 夜を骨組みに建てたかのような館の異様さに緊張した。 そして、幼子の見せた歪みを一笑し、 視覚と聴覚から立場の差を伝えた悪魔の変化に惑いながら。 一方、農村育ちが見たことがあるわけもない数々の芸術品に目を丸くし その美しさと不可思議さに惹き付けられ、 ありもしない時間を忘れて夢中になっていた。 その心を我に返らせたのは、忘れかけた現実を再び認識させたのは 黒い館を飾る眩い数々の品に纏る、思いも寄らない真実と。] (19) 2022/05/22(Sun) 23:13:08 |
【人】 落星 クロウリー「なれなくていいです。だって、僕は生きますから」 「その為に貴方は、僕をゾラですらなくしたのでしょう?」 [驚きに見開いていた目をふっと細め、嗤った。 そんな様子には僅かに顔色を窺うような様子が見て取れるが、 本質的にはあの時見せた笑みと変わりない。 貴方が厭い、奪った名前。名無しであれと定義されたことを受け入れた。 黄金の夜明けは、地獄には訪れないのだから。] 「でも、貴方のことはなんと呼べばいいの?」 [ろくな教育も受けていない子供、拙い敬語は崩れて これからの生活を思い、必要であろう問いをする。 首を傾げる仕草にばかり、健全な幼さの名残が乗った。 御主人様、悪魔様? 執事になるわけではないし、後者は少し滑稽な気もする。] (20) 2022/05/22(Sun) 23:14:48 |
【人】 落星 クロウリー[かつて信仰した神の子供達の真実の姿に失望し、 そんな者達の為に、彼らの同胞として死ぬことを止め 道理の外の存在に傅いて、地獄に落ちても生きることを選んだ子供。 強欲で傲慢で、暴食的に生存本能を満たそうとしていた。 全てを失った後残った欲求こそが、全てだった。 だからこそ悪魔は、美しさを宿さない魂を拾い上げた。 しかし、永きに渡り歴史を渡り続けた今かつての自分を思うと その選択はあまりにも── 永久の踊りを強いられる貴婦人を見上げ、少しの間思考が巡った。*] (21) 2022/05/22(Sun) 23:15:34 |
落星 クロウリーは、メモを貼った。 (a2) 2022/05/22(Sun) 23:19:30 |
【人】 インタリオ[ かつて貴婦人の下で仔を出迎えた悪魔は、 その時の様子と、案内の途中の対話から>>20 彼の変化に目敏く気づき、それを快いものと認識した。 思ったよりは賢かったらしい。そうでなくては、と。 何度教えても立場も理解出来ない莫迦な仔共は要らない、 しかし、萎縮し自我も欲も失った唯の奴隷はつまらない。 無論、人間の倫理に基づき芸術品について語るなどは論外だ。 ] 「いいよ、君が過ごしやすいように教えてあげる」 [ 一先ず、何も教えられず切り捨てられる可能性は無くなった。 そして少しばかり、悪魔の機嫌は良くもなっていた。 召喚儀式を行ったわけでもない、今も何の力も無い仔 気に入られるように振る舞うことは大切だ。 弱者は強者を愉しませることでしか生き長らえられない。>>1:32 望むものを与えられることもまた、同じく。 ] (22) 2022/05/22(Sun) 23:41:46 |
【人】 インタリオ[ かの装身具の原型を此世に生んだのは人間。 悪魔信仰に傾倒した貴族に召喚された悪魔は、 思うがまま国を動かす手伝いを陰から行っていた結果 どうにも契約関係を越えて傾倒されることとなり。 貴族は抱えの芸術家に悪魔の姿を写し取らせようとしたが、 見えぬ者、見えても狂う者が多く。 最後に残り上手く働いたのは若き彫刻師であった。 ゲヘナと悪魔自身を取り巻く事情により 正しく召喚を行った上でも行動制限が多く、 人間に智慧を与えることを主軸とせねばならなかった。 しかし、 装身具と自己を定義で繋ぎ、魔術を志す信仰者らに与えることで 体現は容易に変わっていく。 そうして、より多く材料調達が可能となり 代わりに増えた期待に応えない魂は、 悪魔の姿を沈み彫られた幾つもの装身具へと化すようになった。 それはさながら神僕が十字架に縛られる様を揶揄するように。 ] (24) 2022/05/22(Sun) 23:43:50 |
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