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【人】 黒崎柚樹ん、家の近所だと星が見えてもせいぜいオリオン座だよね。 [あれは明るいし形も解りやすいから見てすぐわかるけど。 今の季節の星座がどんなのかは知らないから、スマホのアプリとか見ながらなら解るだろうか……、なんて。] …………武藤の実家って、地方なんだ? [とうに知っていることを、どころか、訪れたことすらある場所のことを、初めて知ったような口調で返す。 飼い猫は虎千代。飼い犬は太郎。 広い庭には家庭菜園と言うには立派すぎる畑があって、果樹が何本も植わっていた。 武藤と目元がよく似た朗らかなお母様と、穏やかに話しかけてきてくれたお父様と。 そう、武藤は一人っ子なんだよね。いかにもそんな感じはしていたけど。 あの時は、私が武藤の高校時代のジャージを借りたんだっけ。 体型がほぼ同じだと、ああいう時はお互い便利で助かるね。 似たような事を似たようなタイミングで武藤の側でも考えていたとは、知らぬまま。] (280) 2023/03/02(Thu) 22:23:39 |
【人】 黒崎柚樹[包丁は、ね。 オムライス用の野菜はかなり細かく切らなきゃだし、鶏肉も、あれもなかなか滑って切りづらい食材だし、で。 バーベキュー用の茄子や玉ねぎだったら雑に切っても大丈夫だから──なんならピーマンは両断するだけだから、とっても簡単──その時には武藤にお願いできると思う。] ……ふふ、良い子。 ["かーちゃん"と揶揄されても仕方が無いくらいには、こういう時の私は人使いが荒いという自覚はある。 けど武藤は良いお返事と共に頼んだことを全部してくれた。 いや、これまでもずっとそうではあったのだけど、恋人ゆえの態度なのかなと思っていたものが、どうやらもっと幅広い対象に発揮される素直さであったらしいな?と。 今の私は知り得ないはずの、関係性と距離感の武藤。 せっかくだからこの状況を楽しむ心づもりで居れば良いのかな……くらいには、気分は上向いていた。 結局のところ、私は料理をすることと食べることが大好きで。 それを与えておけばそうそう長くはへこんでいられない、単純な脳味噌なんだよね。] (281) 2023/03/02(Thu) 22:24:10 |
【人】 黒崎柚樹うん。弟が好きだからね、オムライス。 [半分本当。半分嘘。 弟がその方向のオムライスを好むのは本当だけど、練習して綺麗に作れるようにしようと思ったのは、武藤がこのタイプも好きだと言ったから。 くるりと卵の膜でライスを包むのと、上にオムレツ乗せるのと、どっちでも作れるよと言いたくて練習した。 けっこうな数の失敗作はスタッフが美味しくいただきました……ということで、あらたか私と弟のお腹の中に(あと、少しだけ母さんのお腹の中にも)。 見ていていいよ、もうあと卵焼くだけだし、と、大皿に楕円型に盛ったチキンライスはコンロの傍らに置いてもらった。 フライパンに多めにバターを溶かして、しっかり馴染ませて。 卵液一気に注いで、菜箸でくるくる混ぜながら奥側に寄せていき、頃合いに固まったところでぽん、ぽん、と持ち手を叩くようにしながらレモン型した黄金色のオムレツに調えたらできあがり。 ぎりぎり固まった風なやわらかな状態のまま、御飯の上に滑らせたら、たゆんと揺れた。 うん上出来、と頷いて、同じ風にオムレツ作りをもう1回。] (282) 2023/03/02(Thu) 22:24:37 |
【人】 黒崎柚樹そっちの皿が、武藤ね。 [言ったら不思議そうな顔をされるかな。 そっちのがきっと、オムレツが上手くできたと思うから。] ふふ、何への乾杯、なんだろうね。 でも、うん、…………乾杯。 [触れあわせる程度に缶を合わせ、そういえば、すごく喉渇いてたかも……とは、唇にひんやりした液体が当たったところで自覚した。 こくこくこく、と喉を鳴らしつつ、一気に半量近くは飲み干してしまったんじゃないかな。] "サシ飲み"だけど"宅飲み"じゃないしね。 ……とりあえずノーカン? [武藤が口籠もる理由を、多分正確に把握して、だから話し辛いことを話すのは今日じゃなくても良いよ、とは。 本当のところは、あのとき告げてしまいたいと思った私の秘密は、今の武藤には言えなくなってしまったことだから、互いが抱える秘密の告白は、日延べをお願いしたい心境ではあった。] (283) 2023/03/02(Thu) 22:25:00 |
【人】 黒崎柚樹[オムライスは、手前味噌だけどよく出来たと思う。 塩気もばっちり、オムレツにケチャップかけるからと、チキンライスのケチャップはいくらか薄めにしておいた。あとはまあ、肉が割と多めなのは私の好み。] ……それはさすがにお世辞に過ぎるんじゃない? でも、ありがとう。 [あの美術館のレストランで食べたのより美味しいというのは、随分な過大評価だとは思うけど。 でもいつか御馳走したいと思っていた人に、こんな状況下でも食べて貰って美味しいと言って貰えたのは、幸せなことだった。] うん……おいしいね。 [今日、何度もは無かった本気の笑顔でふにゃりと笑み崩れながら、大口開けて大きめにすくった御飯と卵を口に運び。 何度目かの缶を口へと傾ければ、早々に缶は空になってしまっていた。] (284) 2023/03/02(Thu) 22:25:19 |
【人】 黒崎柚樹……チョコのリキュール、出そうか? [お酒入ってた棚、奥にチョコレートのもあったよとキッチンの方をちらりと見やる。 こっちもビールもう1缶という気分でもないから、武藤が飲むなら自分もお相伴に預かろうかな、なんて。**] (285) 2023/03/02(Thu) 22:25:39 |
【人】 緑山 宗太朗「嬉しいこと言ってくれちゃって!」 ぱしぱしうでやかたを叩こうとしたりして、茶化しつつ。 物の陳列された棚は、見た覚えがある気がする。色々あるなぁとは思えど、整理がきちんと行き届いているせいか、物が多いという印象は感ぜられなかった様だ。>>287 「意外とうまいっすよね」 これはマシュマロは焼かないと食べない派の意見。こういう所に来ないと食べない派とも言う。 「串ない方が危ないよ?箸だと燃えるっしょ」 というわけで串も進呈される。鉄串なら利用用途も広そうだし……という思いがあったのはちょっと否めないけど。 また、台所用品が増えるのかもしれない。 (290) 2023/03/02(Thu) 23:24:21 |
【人】 緑山 宗太朗「 スモアちゃんが泣いてるぜ! 」擬人化でスモアの悲しみを表現した。泣いてはない気がするが、忘れられたままで後で思い出されると、塩味のクラッカーだけ欠品している可能性がある。 塩味のクラッカーは男にとって、手が止まらなくなるほどうまいせいで。 「やった〜」 この感じの物言いには慣れている。これは照れ隠しであると結論づけた。素直に喜んで、全面的に任せる。 マシュマロを焼くのが下手 >>273 だと、スモアを作ってもらえる。そんな知見を得る。 クラッカーを受け取ったら「いただきま〜す」と出来たて熱々を口に。はふはふとしながらびよよんと、とろけたマシュマロが伸びた。 食べる合間に、「うまっ、あっふ、あまい、うっま」等と言っている。暖かくて甘くて美味しい。 間にコーヒーを挟みつつ、もりもりと食べている。おかわりの要求もあったとか。* (291) 2023/03/02(Thu) 23:26:46 |
【人】 月島 雅空 じゃあちゃんとゆっくり放り投げればいいか。 というか、もてるもてないは関係ないだろ。 [結局放り投げるのか。とかいうのでは、ひどさは変わらないかもしれないが、あくまで自分のベッドにもぐ込んだ時のためだし、悪びれる気はなかったし、もてないとかは関係ない……と言いたい心] ま、そうだけどな。 焚火もいいし、テラスでコーヒーでも飲みながら過ごしてもいいし、色んな過ごしかたできるな。 [寝るのはもったいない。という気持ちはわかる。と頷きながら、そこはもう大人だから大丈夫だろ。と軽くいう…また寝てしまったら放り投げるかわりに運べばいいだろう。と、珠月が寝落ちした後どうしていたかを思い返しつつ] 壁一枚あるとないとじゃちょっと違うが、それもそうか。 雷が怖くて…なんていってた頃とか一緒に寝たこともあったしな。 [軽く跨げばいける距離に互いの部屋があったせいで、窓越しの交流とともに、どちらかの部屋で寝るなんてことも少なくない回数あっただろう。 と思えば今更緊張することでもないだろう――相手が思っていないなら猶更に] (293) 2023/03/03(Fri) 0:24:57 |
【人】 月島 雅空 そいつは優しいな、こんなに気遣える子に育って泣けてくるねぇ。 [猫のように笑う珠月の言葉>>277をわざと真に受けるように、ぐしりと珠月の成長に存在しない涙を拭うようにしながらも、立ち上がり方針が決まれば同じ時間を過ごしたもの同士でなれたもの。] そのつもりだな。 ってことで任せた。 [バーベキューについてはやはりキャンプならでは、というのを忠実にしたい気持ちはあるのだ。 そして火起こしにはやる気をしっかり出してくれる珠月のおかげで役割分担はくっきりとする。 階段を下りた後は軽く荷解き。落ちても割れない木製の食器などすぐ使うものを出していくのだが、その前の問いに珠月お姫様>>278はというと、堂にいった(?)お姫様らしく腕組みをして悩んで出した答えは―――] 仰せのままに、お姫様。 [いつ頃食べるかによって準備する時間が必要なものだ。しっかりとリクエストを受け取った] (294) 2023/03/03(Fri) 0:25:18 |
【人】 月島 雅空 じゃ、これと、これと、これ、とりあえずもっていっといてくれ。 飲み物は、さっき買った地元のぶどうでつくったジュースでいいか? [木製の食器。火おこしに必要なものはコテージに置いてあったのでそちらを借りて、と簡単なものを珠月に渡した。 飲み物についても珠月に聞きながら、火おこしにいってもらうことになるだろう。 火が安定すればキャンプ場に用意してもらっていたバーベキューセットを順次もっていくことになるが、それは一旦おかれる。 ひとまず自分はキッチンに改めて向かうのだ] (295) 2023/03/03(Fri) 0:25:44 |
【人】 月島 雅空[折角のバーベキューだ。そのらしさを損なうような凝ったことはやらない。 料理人泣かせかもしれないが、こだわってらしさを捨てるなど勿体ないことはしたくない。 いくつかはそれでも用意していくのだ。 玉ねぎやパプリカ、ピクスルをみじん切りにしてマヨネーズを混ぜてタルタルソースを作り、刺身用のまぐろのを強火で両面を軽く焼いて、塩と粗挽き黒コショウとオリーブオイルで味付けをして食べやすいサイズに切り分ける。 そしてバゲットを切り分け、これを乗せて食べれば焼けるまでの時間、お腹を満たせるだろう。 >>153で作っていたルイボスティーシロップ。こちらを冷凍庫に入れ直してスマホにタイマーをセッティングする。二時間から三時間。定期的にかき混ぜてシャーベットを作ればお姫様へのデザートは完成だ。 後は、牛もも肉の塊を塩コショウで軽く味付けをしておく。 その出来上がりのために、フライパンにバルサミコ酢と、料理酒、醤油にみりんにはちみつを混ぜて、火を通し軽く煮詰め、とろみがでたら完成だ。] (296) 2023/03/03(Fri) 0:26:13 |
【人】 月島 雅空 珠月ー?火はどうだー? [こうやっていくつかの準備を整えて、火の様子を聞きがてら食材を運んでいく。 まずはバゲットと、マグロのタルタルソースをもっていき。腹が減ったらこれ乗せて食べとけ。と先にいって、火の様子をみたら順次、オーソドックスな肉や野菜といったバーベキューセットをもっていく。] これ、四面焼けたらアルミホイルで包むから。 [塊のままの牛もも肉の塊にはそういいつつ、そっちは時間かかるから早めに頼む。といって、残りの調味料など必要なものを運んでくるだろう。バーベキューのはじまりであった**] (297) 2023/03/03(Fri) 0:27:25 |
【人】 武藤景虎[ツラの皮も厚かったんだ?と笑って返して、大分元気にはなったのかなと少し安心する。>>279 痛くはないらしいのは良いんだけど、なんとなく困らせているような気もして。 まあ、男が泣いてるとこ見られるだけでも多少気にはする案件かとも思えば、男に顔を拭われるのも微妙な気分がするのかもしれない、とは。] 悪い悪い。 オレも意外と涙脆いところがあるので……、うん、誰でもそういう時はあるから気にしなくていい。 [オレしか見てないんだし、と付け加える。 口は堅い方だから、って、これも意外だと言われたらちょっとショックだが。] 今見えるのって夏の星座?秋?どっちも何が見えるのか知らんけど。 [検索などして星座を探しても、今見えている空が9月の空ではないと気付けるかどうかも怪しいレベルではある。] (298) 2023/03/03(Fri) 2:48:38 |
【人】 武藤景虎うん、マジでなんもないとこ。 くっきーは実家ってことは大学の近くなん? [実家には最近帰ってないな、とか。 くっきーには既に知られてる>>280とは知る由もない実家情報を詳しく話したりは特にしなかったのは、オレの実家の話とか聞いても退屈だろうと思って。 オムライスを作ってる間のくっきーは泣いていた気配もすっかりとどこかへ行ってみえたから、料理するのも食べるのと同じくらい好きなのかなと、機嫌の良さそうな様子に安心する。>>281] それは褒めてるのか……? [褒めてるのかもしれないが、“良い子“は子ども扱いされているような気もする。 弟がいるから弟みたいなもんだと思ってんのかな、と指示された作業を素直には進めつつ。 残念ながらにーちゃんはいないので、にーちゃんっぽいという感想は全く浮かばなかった。 オレも美味いものを食いたいから、言われた通りにした方が上手く出来るのは確実だし。 自分が不得手なもののことは詳しい人に教えて貰うのが一番だからなというのもあって。] (299) 2023/03/03(Fri) 2:50:43 |
【人】 武藤景虎弟の好きなメニュー作ってあげてるんだ? 優しい兄貴だな。 [つい甘やかしたくなるくらいに年が離れてんのかな。 聞いてみたら弟が五歳下の高校一年ということを教えて貰えただろうか。 同じ年の従姉妹がいるから、その気持ちはわかるな、なんて。 手料理作ってやったことなんてないけど。 横から見ていたオムレツ作りは、固まる具合の見極めが難しそうだった。 フライパンの取っ手を叩くようにして形を整えるとかも、いかにも料理慣れしてるという感じで。 固まりすぎず、崩れもしない状態の卵がケチャップで彩られた米の上に乗せられるのを見て、上手いもんだなと拍手したりした。 考えてみたら友達と飯作るって経験はしたことないな? 林間学校や家庭科の授業くらい?か。 ああいうのは割と女子が中心に何か殆どやってたから何してたか思い返しても、それこそ味見と皿洗いくらいしかしてなかった気がする。 ああ、皿はちゃんとオレが洗うので。] (300) 2023/03/03(Fri) 2:51:46 |
【人】 武藤景虎[そっちの皿と言われた方がオレのやつと言うのに、どっちのとか決まってたのかと首を傾げつつ自分の席の側に持っていく。>>283 分量は同じに見えるし、良く出来た方?なのかな。 料理できるし相手に譲るみたいな気遣いもできるとか、モテそうなムーブが多いなと感心しながらありがたく受け取っておいた。] 仲良くなれた記念? [乾杯に無理矢理意味を持たせるならそんな感じかな、と結構な勢いで缶を傾けるのを横目にビールを流し込んで。 オレは仲良くなれてると思ってるんだけど、くっきーもそう思ってるならいいな。] ん……、とりあえず、な。 [ノーカンと言うのに頷くと、それなら宅飲みは宅飲みで出来るんだなという楽しみはあるのだけど、やっぱ深いこと話すのは勇気のいるものだから少しホッとした気もする。] (301) 2023/03/03(Fri) 2:52:36 |
【人】 武藤景虎うん、美味いよ。ありがとな。 毎日食ってるくっきーの家族が羨ましい。 [機嫌良く答えると、スプーンに乗った小さな山を口に運んだ。 見るともなしに向けた視線の先、オムライスを頬張りながら崩れたような気の抜けた笑みを浮かべる顔に、しばらく目をやってしまう。] くっきーって、ほんとに食ってる時、……幸せそうだよな。 [封印した単語を言わないようにはしながら、手に取った缶はもう大分軽くなっていて。 タイミング的にくっきーの缶も空になったらしく、チョコレートリキュールを飲むかとの問いかけ>>285には、被せ気味に、えっ、飲む、と答えた。] (302) 2023/03/03(Fri) 2:53:04 |
【人】 武藤景虎じゃあ、これはオレが良い感じの割合で作ってやろう。 牛乳で割るのでいいよね。 [コーヒーや紅茶割りみたいなのもあるけど大体牛乳だな、とグラス二つと冷蔵庫から牛乳を出してテーブルに置く。 あとはマドラーもあんのかな、なければ箸でもいいかとカトラリー類の入った引き出しを開ければ、ちゃんと入ってたので二本取り出した。 リキュール1の牛乳3くらいの割合が良い塩梅らしいけど、気持ちリキュールは多めに入れて牛乳を注ぐとカラカラとかき混ぜて。 まあ、甘かったら牛乳足してとは言いつつ出来上がったカフェオレみたいな色の酒をくっきーの方に渡した。 同じように作った自分のグラスを呷ると、チョコの甘さに良く馴染むミルクの中に混ざって、ふわっとしたアルコールの香りが口内に広がる。] んん……、甘い。 油断すると飲み過ぎそうだな。 [酔って絡んだりするようなことはしたことないから安心していい。 というのも、大体人と飲む時はそれなり気を張ってるから盛大に酔うこともまずないので。] (303) 2023/03/03(Fri) 2:54:44 |
【人】 武藤景虎やっぱりくっきーと一緒でよかったな。 サシ飲みとかしたことなかったけど……、うん、楽しいし。 [うっかり深い話になっても話を逸らす必要がないという気楽さもあるからだろうか。 なんとなくだけど、人がいるから寝付けなさそうってこともない気がするな?と笑って。 機嫌良くグラスを傾けるペースが割合早いのは、少し気が緩んでいるかもしれない。]** (304) 2023/03/03(Fri) 2:55:11 |
【人】 田中 天美俺の寝心地が最高なのは知っとるがあ。 今日は布団で我慢せえよ。 食べ比べな。それなら釣果も比べんとな? 負かせてやろ。 [くっくと喉を鳴らして冗談を返し、あれこれ話を交わしている間に目的地は目と鼻の先だ。夜の予定も二つ返事で取り付ければ、コテージへと向かう] (306) 2023/03/03(Fri) 3:02:51 |
【人】 田中 天美[鮮やかな赤に塗られたコテージはこじんまりと可愛らしい。三角の屋根は外壁までをすっきり覆い尽くすように、なだらかな曲線を描いて建物を包み込んでいる] わは、おむすびの形しとる。 あ、深江深江ー、こっちウッドデッキあるわ。 [黒ならもっと似とったんやけどなあ、などと笑いながら、中に入る前にぐるりと様子を伺う。入り口から少し回るとウッドデッキが備え付けられていて、ガーデンソファやテーブル、更には屋根まで完備だ。雨の日でもバーベキューを楽しめますって仕様なんだろう。 そうやってウッドデッキの設備を確認していると、パッと中の電気が点く。真ん丸の吊り下げランプが照らすコテージの中へ入り、荷を置く深江の姿が窓越しに見えて、こんこんとガラスを叩いた。 笑いながら掃出し窓に近づいた深江に鍵を開けてもらい、靴を脱いでひょいと室内に上がる] (307) 2023/03/03(Fri) 3:03:41 |
【人】 田中 天美おお、ええな。外からは小さく見えたが、 やっぱアパートの狭さとは比べもんにならんわ。 [壁も天井も至るところが木の設え。簡素ながら十分なサイズのキッチンに、二人がけの柔らかそうなソファに木目の丸テーブル。冷蔵庫やレンジ、テレビといった家電もひと目で見つかった。 玄関の方に寄って靴を置くついで、奥を覗くと窓際にベッドが二台あるが、それよりも気になったのは] ここロフトあるんか。 よっと……おっ、ここに布団敷いて寝んのもええの! [丁度部屋の中央辺り、梯子の上にあるエリア。ととっと上がって見ればちょっとしたスペースがあり、マットと布団も傍に備え付けてある。 せせこましさにいつものアパートを思い出してしまうが、慣れているという意味ではこっちの方がしっくりくる。もちろんふかふかのベッドも捨てがたいし、まあ気分で決めたらいいだろう] (308) 2023/03/03(Fri) 3:04:08 |
【人】 田中 天美後は風呂とかトイレかの。他にもあるかもしれんが。 ……んん、どうする? [冷蔵庫やキッチン収納はまだ見ていないし、収納棚も奥にいくつか見つかった。必要なものが無ければ管理小屋で伝えてくれれば貸してくれると聞いてはいたが、想像以上に物は揃っているのかもしれない。 窓から取り込む夕日が暗がりに追いやられ始めた時分だ。備品をじっくり見ていけば夜までの暇潰しには十分だろうし、あるいは外をぶらついて薄墨の空に星が輝くまでを待つのもいいだろう。この後を委ねるように問いかけた]* (309) 2023/03/03(Fri) 3:04:43 |
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