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【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム[ 妄 [ 気心知れた仲だとばかり思い込んでいた白の王子を 情欲に狂わせてしまったのが自分だと云うのなら、 とどめの銃爪を引いたのも己に違いなかった。 柔らかな笑みの裏に隠したものを暴いてみたいと、 好奇心から踏み込んでしまったこの過ちは 未だ薄く残る縄の痕と花の残り香に代わる。 ────其れでも、心までは渡せない。 だから何も告げずに去った。 ] 演じた [ 獅子は演目の末に冷酷無比な暴君に成った。 ] (28) 2020/11/28(Sat) 23:08:12 |
【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム[ 深い 海 [ 唯一恐れたものと言えば、 何かを得てこれまでの自分より弱くなってしまう事。 空の器に仁愛を溢れんばかりに注げば脆くなる。 其れを乗り越えて抱き締め方を知ったからこそ、 自分の居場所は此処ではないのだと強く思えた。 与える先 ────『ありがとう』で正解だったのか、 正直今もよく分からないまま。 ] [ 愛されなかったこどもは得た知識と共に飛び立った。 ] (29) 2020/11/28(Sat) 23:08:36 |
【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム[ 己はこれから学友をも殺す。 教師を手に掛ける事だって有り得る。 報復の為に死ぬと解っている闘いへと赴き、 英雄となり────そして死ぬのだ。 ] ( 近い未来に起こりうる事実を話したのは一人だけ。 己が戦を巻き起こした事もいずれは耳に届くだろう。 だからお前達は「今は」何も知らなくていい。 初めから遥けき星屑に過ぎなかったのだと、 嘆息の儘に────老いて逝け。 其処に悲哀を背負い続ける様なことだけは あってはならんのだ。 ) [ 悪役になるからには、飽くまでも解り合えぬ存在として 使命に生き、生涯を捧げ、必ず最期には滅びよう。 ] [ “だからどうか誰も引き止めないで” 正門を去る背はそう語っている様に見えただろう。 ] (30) 2020/11/28(Sat) 23:09:36 |
【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム[ ────花など受け取った所で副葬品になる様なものだ。 解っている筈なのに、同級生にも在校生にも さんざ揉みくちゃにされて贈り物に埋もれた。 静かに過ぎ行く充実した日々に 何もかも忘れて閉じ篭っていたいと思ったのは、 二年生の頃までの話。 ] [ 砂時計は逆さには昇らない。 ] [ 既に自分の闘いに身を投じているであろう者に、 腑抜けた姿は見せられんと、一年振りの花道を踏む。 門を過ぎれば立っているのは暴虐の王だ。 そう念じながら 愛した 学び舎を後にした。 振り返ることはもうない。 ]* (31) 2020/11/28(Sat) 23:10:11 |
【人】 盗人 アシュレイ[ さらに先へと進めば パッと見何の変哲もない廊下。 試しにそっと足を進めてみれば 途中床が急に崩れ、そこから深い闇が顔を出す。 今度は落とし穴付きの廊下らしい。 玄関口のゴーレムといい、人食い箱といい 罠が張り巡らされた館。 明らかに侵入者を意識した罠の数々に 大層な歓迎だなと独りごちては 慎重に足を進めて落とし穴をやり過ごす] (33) 2020/11/29(Sun) 0:13:02 |
【人】 盗人 アシュレイ[ 中庭へと出れば、 外は来た時よりも日が暮れており 館の外にある森は真っ黒に染まって ざわざわと音を立てていた。 空を見上げれば 月が薄っすらと雲の間から顔を覗かせて 冷たく乾いた風がざっと吹いては身体を撫でていく。 ( 柵を乗り越えて行きたいものだが…… 対策してあるのだろうな…… ) 何とはなしに、石ころを拾い 館の周囲に張り巡らされた 石壁の向こうに投げてみる。 すると、石は見えない壁にぶつかり弾き返された。 予想通りである。 脱出する為には奥へ進むしかなさそうだ] (34) 2020/11/29(Sun) 0:13:14 |
【人】 盗人 アシュレイ[ 噴水に隠されていた隠し階段を見付け 奥へ奥へと足を運んでいく。 地下に続くと思われる階段は どこもかしこも蔦で覆われており 先へ進むには蔦を切らなければ進めなさそうで。 こんな時、魔術師であれば 火の魔法で蔦を焼き尽くして進むのになと 溜息を吐きつつ。 不満そうに片目を眇めては 蔦を短剣で切り払っては一段一段 階段を下りて行った。 どれだけの距離があったのだろう。 蔦を切っては払い、一歩進んでは 再び蔦を切っては払って。 そうしている内に、蔦が生い茂る隙間から 地下室に繋がると思われしき扉が見えた] (35) 2020/11/29(Sun) 0:13:21 |
【人】 盗人 アシュレイ─── 扉の先には ─── [ 頑丈そうな扉をゆっくりと開いていく。 すると、目の前には謎の男が立っていただろうか。 男の姿を目に入れれば、地下室へと足を踏み出し] お前がこの館の主、か。 随分と乱暴な……────っ!? [ まずは脱出方法でも問い質そうと 短剣を男の首へと突き付けようとした。 ───その瞬間。 切り払ってきた、ただの蔦と思わしき蔓が 全身へと絡みついてきたのだった] (36) 2020/11/29(Sun) 0:13:28 |
【人】 盗人 アシュレイな、なに……!? くっ……。 [ 蔦は全身に、腕に、足に、胴体に絡みついて 強い力で締め付けてくる。 思わず、手にしていた短剣を離しそうになるも 寸でのところでそれを避け。 短剣で蔦を切り裂こうとするも、時既に遅く。 まるで蜘蛛の巣にかかった蝶のように 身動きが取れないまま、 抵抗できない姿を男の前に晒すのであった]* (37) 2020/11/29(Sun) 0:13:38 |
【人】 アーレンベルクの書魔道を志す者にとっては 切っても切れない関係である魔力源。 その量は生まれ持った素質に左右されると言われ、 血統により多少の偏りはあるものの完全な遺伝はしない。 手っ取り早く得る方法は“相手を殺害する”事。 人を統べる王は高名な魔術師であればあるほど、 その豊富な魔力を狙われるのが常だった。 この世界における革命に慈悲や妥協は有り得ず、 統治を誤れば地図上に命を散らすのが乱世の定め。 其れでも人々は支配者を求める。 群れを率いる完全な王を打ち立てては崇め、 自らの神であるかの様に慕う。 故に王は更なる力を欲し、 より上質な器を作り上げる為に 残忍で凄惨な世襲制度から脱却出来ない儘でいた。 (38) 2020/11/29(Sun) 2:26:05 |
【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム[ ────アーレンベルクもその例外でなく。 血の禁術に悪魔との契約、 生まれ落ちた時より背負った使命に 死後の振る舞いでさえ異邦の存在に委ね…… 生殺与奪を投げ打って尚、 故国に戻って初めに果たすべき役目は決まっていた。 ] [ 即ち、父帝の 殺 害。帝国の命運を握る皇子は玉座に上がる時機を 意のままにする事さえ出来た。 命を刈り取り、力を得ることで戦支度は整う。 帰国して直ぐ行うと決めていたのは、 還御の報せが冷めぬ内に民を焚き付け 士気を保ったまま火蓋を切り落としたかったから。 ] (39) 2020/11/29(Sun) 2:26:38 |
【人】 アーレンベルクの書代替りは指折りの忠臣を証人とし 王宮の庭園にて執り行われる事となった。 若獅子が国土に入って間もないその日、 彼の護衛役にして騎士団長であるサー・アルベルタが 嚴めしい両手剣を抱えて庭園へと降る。 崩御の瞬間まで正当な皇帝である父は、 跪かなければ頭を垂れることもない。 その上で斬首用の得物を選んだのには、 罪人でなくとも安らかな慈悲を与えるという意図が 含まれている────という説が一般的だ。 (40) 2020/11/29(Sun) 2:27:06 |
【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム( 人殺しも初めての経験ではない。 剣で兵を殺す方法なら十の頃、罪人を練習台に教わった。 大将であり、最も強力な駒で在るべき『王』は 血を見ることを誰より早く知っておかねばならなかった。 王とは象徴だ。そして同時に兵器でもある。 国の治め方をありとあらゆる視点で習ったが、 どれも空虚な教典の様に記憶からすり抜けた。 父と己とではまるで本質が違うと知っていながら、 殺して奪う事には……一抹の不安が存在した。 ) (41) 2020/11/29(Sun) 2:27:41 |
【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム[ 少年は剣を取る。 新たな王に相応しい佇まいで陽の光に其れを翳す。 抱いたあらゆる雑念を振り払おうとする様には、 まだ僅かに幼さと未熟さが混ざっていた。 咎人でも、魔女でも、平民でもなく。 誰より神聖な存在である実の父は、 同時に運命に呪われた子を生み出した張本人で。 ] ( ……この路を恨んだ事は無いが、 選択肢などあってなかったようなもの。 “自身で選んだ”などと宣えたのは 俺の見栄か、或いは恐れからだったのか。 今となってはもう分からないが、 この瞬間、確かなのは──── ) ──────── 父上、 (42) 2020/11/29(Sun) 2:28:10 |
【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム栄光を掴み取ったその後──── 再び相見えるは地獄にて。 ( 我々はどうしようもなく、 業火に灼かれるべき人殺しだと云うこと。 ) (43) 2020/11/29(Sun) 2:28:41 |
【人】 仇討王 ヴィルヘルム[ 僅かに横に『ずれた』果実は、 重力に従って滑り落ちようとする。 重い剣を庭園の床へと放り捨てて、 代わりに蜜を零す赤い実を胸に受け止めた。 新皇帝の足許には切り倒された木が横たわり、 その洞から同じものを垂れ流していた。 ] ( 何を言い立てた所で 我々が殺人者なのは明白だとしても、 この 業 は神にさえ裁かせはしない。 ) (45) 2020/11/29(Sun) 2:30:32 |
【人】 アーレンベルクの書実母の鮮血を被って生まれ落ちた皇子は、 実父の血を浴びると同時に『王』と成った。 先帝の崩御を告げる鐘が町中に響き渡り、 道を往く誰もが足を止め、王宮へ向けて祈った。 誇り高き国民は皆、返り咲く時を待ち侘びている。 両腕に預けられた首を棺桶にその手で納め、 拾い上げた剣を大地に突き立てて 彼は皇帝として初めの命令を降す──── (46) 2020/11/29(Sun) 2:31:02 |
【人】 アーレンベルクの書帝国歴720年 風の月8日 先帝ヘルマンの“急逝”は周辺諸国にも伝わったが、 同時期に起こった帝都からの中央軍出兵は 公国領において大混乱を引き起こした。 平原に居城を構える公国諸侯アリン家は 充分な武器と人手を揃える暇もなく戦争に突入する。 後の世に『獅子戦役』と謳われる闘いの幕開けであった。* (48) 2020/11/29(Sun) 2:32:30 |
【人】 一 夜端[父は出来る限り夕食は家でとる。 家族と共に過ごす時間と定めているのだ。 俺もその習慣は大切に守っていた。 今日はちょっとしたハプニングで遅れるかと思ったが 走って帰ることで間に合わせることが出来た。 食事中の口数はさほど多くなく カトラリーがたてるごく小さな音が 時間を刻んでいく。 ──そんな中、ガシャンと騒音が響けば 父を除く全ての人間が息を呑んだ。] (50) 2020/11/29(Sun) 13:52:56 |
【人】 一 夜端[皿を落としたらしいメイドが 必死の形相で父に向けて土下座をする。 ── どうか、お許しください……。 声は酷く怯えていた。] ……っ [反射的に開きかけた口を閉じ、 喉まで出掛けたなにかの言葉を飲み込んだ。 そうして目を伏せる。] (51) 2020/11/29(Sun) 13:53:31 |
【人】 一 夜端[その間にも父は周りへの目配せひとつで 不出来な使用人の処罰を命じていた。 処罰の内容は、俺にはわからない。 生爪を数枚剥がす程度で許される時もあるけれど 彼女の両手に爪は残っていなかった気がする。 背けた視界の端。 メイドは取り囲まれ引き摺られながら 部屋の外へ消えていった。] (52) 2020/11/29(Sun) 13:53:46 |
【人】 一 夜端[遠去かっていく悲鳴が潰える前にも 父は何事もなかったかのように 再びカトラリーを動かす。 遅れを取らぬよう俺も食事を再開した。 大好きな筈のハンバーグは、味がしない。] (53) 2020/11/29(Sun) 13:54:34 |
【人】 一 夜端[不意に正面から飛んできた問い掛けに またか、と不貞腐れたくなるのを堪えて 首を横に振る。] 、、、、、、、、 彼が嫌がることは何もしていません [真っ直ぐにそう答え、 それ以上の会話はなかった。] (55) 2020/11/29(Sun) 13:55:01 |
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