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【人】 鬼 紅鉄坊布程度で何かが変わるような攻撃では この身体に傷一つ付けられないな お前は沢山着込んでおくといい 山で迎える冬は、牢の中とはまた違う辛さがあるだろう [ 向かい合う両者の種の違い。その言葉に頷く。>>27 紡いだのは驕りではなく経験だ、 鬼はこの山で長らく人ならざる者たちと戦ってきたのだから。 ] 私が私として意識を持った時点から、 左目は開かず身体もこの状態だった だから、痛みはないが理由も分からない [ その時から廃寺に棲んでいると語る鬼に、 なぞる五つ指が変化を齎すことはない。 その動きを目で追いつつしたいようにさせ、話を続ける。 ] (29) 2021/06/28(Mon) 4:25:57 |
【人】 鬼 紅鉄坊負ったのが此の寺ではないことだけは、確かだろうな [ 鬼の記憶の古くにある廃寺は、 今よりは朽ちていなく、焼け跡などでも無かったのだから。 ] 気になるものか、伴侶の過去は [ 問う声は、少しばかり他人事じみていた。 靄よりも薄く掴めず、実感の湧かない過去。 それが必ずあったものだとしても、自分のものとは思えずに。 決して穏やかではなかった生活に追われ生きれば、 探ろうと思い至ることはなかった。 ]** (30) 2021/06/28(Mon) 4:27:08 |
【人】 鬼の花嫁 千[「流石天下の紅鉄坊様だ」などと巫山戯ていたのも一時のこと。 ふと掛けた問いには、思わぬ答えが返ることとなった、 黒色をなぞる手は止まり、驚きに固まった後ぎこちなく顔を見上げる。] は……そんなこと、 [あるわけがない──本当に? 今まさに、人と鬼の違いについて語らっていたというのに。 当たり前の否定を当然の思考が押し留め、言葉は途切れる。 この鬼があまりにも人間らしく、温かくあったものだから 鬼とは神仏に背いた妖しの類であるということを、千はすっかり忘れていて。] (31) 2021/06/28(Mon) 6:43:46 |
【人】 鬼の花嫁 千……そりゃ、気になるさ 忘れちまっていても、確かにそれもあんたなんだろう? [他人事のような素振りに苦笑する。 負わせた責任とは種が違う。 求められてはいない、ただこちらが知りたがっているだけ。 だが、これも相手を受け止めようとする想いではある。**] (32) 2021/06/28(Mon) 6:44:23 |
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