規律 ユスは、メモを貼った。 (a74) 2022/03/01(Tue) 18:14:52 |
規律 ユスは、メモを貼った。 (a75) 2022/03/01(Tue) 18:16:10 |
【人】 規律 ユス ……。 「…………かさばってしまうな」 消去手続きを取った。ガーゼもタオルも消毒液も欠片残さず消え失せた。机の上は図書館の資料しかない。 眉間を指先で揉む。思考の放棄を放棄してから、昔を思い出すことが増えた気がする。 それに伴ってかつての自分がどういう時にどんな気持ちでいたのかも蘇ってくる。 結局ある日を境に全て色褪せたものになっていったけど。 下ろした瞼の裏にはもう何の景色も見えない。 色褪せずに残ったままの景色も、自分の声も、 もう雲の上だ。海に落ちては取りに行けない。 ……取りに行く気も無い。 待ち合わせ中の、ほんの少しの幕間のことだった。 (30) 2022/03/01(Tue) 18:17:27 |
【人】 演劇 アクタ>>薬局 「────ぁ、」 小さな声も、伸ばされた手も、ちゃんと見ていた。 だから、矛盾を抱えた頭でぐるぐる考える前に、それを掴もうとして、一歩歩み寄って、同じように腕を伸ばして──── 空を切る。 ……ぱたり。 少女の小さな手が地に落ちた意味を 知らないふりは出来ない。 「……ヒメノ。」 こんな場所でも、命が尽きれば現実でも死ぬ。 「……、」 もう届かないだろうけど、と、何か言葉を掛けようとして───出来なかった。 返事が帰ってこない事が。 もう動かない事が。 人に死ねと言ってしまった癖に ……今更、人の死が恐ろしかった。 ▽ (31) 2022/03/01(Tue) 19:07:05 |
【人】 演劇 アクタ>>薬局 「……エノ!?」 だから、生きる人の音が聞こえて、少し安堵した。 「コタロー! こ、こっち、エノ、生きてる…………!」 さんざんアドバイスを貰った少年にそう報告して 息を吸う男に駆け寄った。 「よかっ、た……ッ し、死んじゃったら、ど、どうしようって……!」 恐怖と安堵。 ぼたぼたと瞳の端から雫を落として顔を覗き込む。……呼吸がある。生きている。 「立て……ないよな、 休める場所……行きたいとこ、あるか……?」 もうじき、出廷の時間だろうか。 それでも君が望めば望む場所まで、 そして何も言わなければ、エノの部屋を探して運び込むだろう。 (32) 2022/03/01(Tue) 19:08:00 |
【人】 医者の息子 カイ>>25 ツルギ カイは、アイドルの少女を見たことがある。興味はないけれど ──弟がテレビをよく見ていたから、なんとなく覚えている。 それにセンターという一番目を惹く位置にいたから。ただ、それだけ。 カイがログを見たのは、ほとんど野次馬のような衝動。 無残に散らかったカフェで 鈍く光る刃物を青年に振りおろす少女の姿を見た。 選ばれなければ、きらびやかなステージの上で マイクを手に歌っているはずだった少女を。 「…………」 清掃員が少女を追い払ったところで、それを見るのをやめた。 明確な殺意。背筋に寒気が走る。 「……この映像、全国放送しないかな」 皮肉気にそう呟いて、ふらりと立ち上がる。 ここにいるのが最速いやになったカイができる行動といえば もう立ち去るだけだった。 (34) 2022/03/01(Tue) 19:13:41 |
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