人狼物語 三日月国


96 【第38回TRPG村】Purgatorium-煉獄-

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視点:人


ファルーサは、>>-211>>-212>>-214 あんがとなー!
(a4) Oarsman 2021/09/22(Wed) 19:52:12

【人】 獣の闘士 ファルーサ

■一闘士の抱負


煉獄から戻って来た。
そこは俺の死んだ場所だった。
地面に這っている。
近くにレンガが落ちている。
誰かが立ち去っていく音が聞こえる。
地面には血しぶき。俺の血。かなり暴れた跡がある。

今は出血は止まっているようだ、と手で頭を触って確かめた。

犯人がとどめを刺してくれたことに俺は感謝した。


俺は煉獄に落ちるまで、
名声を妬んで殺されたのだと思っていた。
しかし実際は───戦意を喪失した相手をなおも蹂躙する、
際限ない獣性を御し得なかった己の招いたことだった。

俺が殴り殺した人々と同じように俺も死ななければ、
一生、いや永遠に分からないことだった。
(27) Oarsman 2021/09/24(Fri) 19:51:10

【人】 獣の闘士 ファルーサ

…………

闘技とは生き死にの見世物だろうか。違う。

死の後ろにはいつも生がある。
俺の拳ひとつで終わらせられていいものかという生が。
どんなに強くても……どんなに弱くても、
そいつは俺の目の前に立つ。

死にに来たのではない。生きに来たのだ。
俺はそいつの気概に、闘志に、尊厳に、応えたい。

そう思えば思うほど拳に力が宿る。拳は生きている。
煉獄の日々が、あいつらとの出会いが、
この拳をいっそう重く唸らせる。

俺は"あいつらと一緒に"闘って、地上一強い闘士になる。
まだまだ始まったばかり。なんたって俺は若いんだ。
だから……応援していてくれよ。

──────今日も、命を懸けた試合が始まる。[〆]
(28) Oarsman 2021/09/24(Fri) 19:51:24