3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a6) 2022/09/10(Sat) 0:19:01 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[この奇妙な世界、自我を保つのが大事なのなら──いや、きっと、大事なのだと思う──、今日の天使の"ご指名"が朝霞さん、工藤さんなのは幸いだったと思う。 彼女たちが還るべきとは思わない。 還るべきは全員であることには違いなく、でも、もう既に"残される1人"が決まっているのなら、弱い人から還っていくのは、それこそ"慈悲"なのかもしれない。] でも、それじゃあ、武藤が朝霞さんや工藤さんより 弱いってことになっちゃうね? [案外と泣き虫なのであるらしい、優しいあの人。 私は大丈夫だよ……と思いながら、静かな館内を歩いて行って。] (18) 2022/09/10(Sat) 5:57:20 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― エントランス ―― ……っ…………は、……っ、 [あの時 >>1:318 と同じ場所に置いた、メッセンジャーバッグと新しい水のボトルと、脱いだパーカー。 さすがにカレーを口にしてさして時間が経っていない状態で、100mダッシュを繰り返す気にはなれない。 円形のロータリーの縁に沿いつつ、吊り橋の霧のないところまで足を向けて戻ってくれば、多分1周200mくらい。 そこを緩くランニングしていた。 還りたい。 還りたいよ。 でも、誰が死んで欲しいとも、思わない。 誰にも死んで欲しくはない。 頭の中、全然真っ白になんてならなくて。 多分、意識せずペースを乱していたんだと思う。 汗が肘を伝うほどまでに心拍数を上げていたことに気付いて慌てて足を緩めようとする前に、強烈な吐き気に襲われた。] (19) 2022/09/10(Sat) 6:21:39 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹ぅ、ぐ…………が、は…ッ…! [汚すのはせめて路面じゃなく……と、咄嗟に傍らの植え込みへと上体を傾け、嘔吐く。 眼は閉じていたけど、間違いなく、吐瀉物が喉を焼いていく感覚が走っていった。 なのに、周囲に広がったのは────濃密な、林檎の匂い。 それは、"限界まで熟した、腐り落ちる寸前の林檎" >>3:330 のものに違いなかった。] …………は、……、……? ────ッ!? [全身が総毛立つ気がした。 木の根元に散らばっていたのは、胃液に塗れた林檎の欠片。 林檎の欠片しか無かった。 タイミング的には、出てくるものは豆と野菜のカレーと、私が作った炒め物でしかあり得ないはずなのに。 林檎を最後に食べたのは、それよりも、ずっと前のことだったのに。] (21) 2022/09/10(Sat) 6:26:46 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹……………………。 [だめ。揺らいじゃ、だめ。 自我を強く持たなきゃ、だめ。 泣かないって、決めた。約束もした。 水、飲んで。顔、上げて。 こんなこと、なんでもないって、顔、しなきゃ。] ……………………。 [足をふらつかせながら置いた荷物の元に辿り着き、腰を下ろす。 でも、ペットボトルには手を伸ばせなかった。 今、これを開けたら、林檎の匂いがまた広がる気しか、しなくって。**] (22) 2022/09/10(Sat) 6:28:47 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a12) 2022/09/10(Sat) 6:30:26 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― エントランス ―― [結局ペットボトルに口はつけられないまま。 汗も引いたしパーカーを着るべきだろうと思いつつ、それも億劫になってしまい、私はエントランスのコンクリートの上、仰向けに寝転がっていた。 元来ここが営業している状態だったなら、常識的に許されない行為。 ゆるりと左手を持ち上げ、目の上に翳すと、うっすら血色が透けて見える。絆創膏に滲んでいるものと、同じ色。 鉄臭いはずのそれは、なのに未だに甘ったるい匂いを零している気がしてしまう。] …………"悲鳴"だとすると、誰の悲鳴……? [工藤さんはこの傷を、あるいはこの匂いを?"悲鳴"と言った。>>30 林檎の悲鳴なんだろうか。 それとも傷を負った人の? それともこの夢をみている誰かの?] (40) 2022/09/10(Sat) 9:35:53 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹負けたく、ないな……。 [こんな、揶揄いとも悪ふざけともつかないような、おかしな現象。 料理だって、作って食べている間は"普通"なんだし、腹の中で林檎に化けてようが、気にしなければ良いだけのこと。 平静を取り戻そうと、色々思考を回すのに。 それでも、まだ水は飲めそうにない。**] (41) 2022/09/10(Sat) 9:36:42 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a17) 2022/09/10(Sat) 9:37:33 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[なんだっけ、"あの時"もそう思って……と、一瞬浮かんだ思いは、己の状態が全くもって行儀のよろしくないものだと気付くと同時にかき消えて、少し慌てて起き上がる。] や……気分転換に走ってて。 ちょっとペース間違えて飛ばしすぎました。 [寝てはいませんよ?と笑顔を作り。] ……でも、外の方が、いくらか気分は良いですね。 美術館の、建物から一歩も出られないっていう 状況だったら、多分、息詰まって大変でした。 [そうなっていたら、もう、あの林檎の香からは逃げられないような気がするし。*] (66) 2022/09/10(Sat) 11:04:05 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a23) 2022/09/10(Sat) 11:08:17 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― エントランス ―― [ああ、そうだ、と思い出した。 "あの時"。そう、まさにこのエントランスで、もう聞きたくない、言ってくれるなとばかり、小泉さんの言葉を、私は遮り、逃げ出してしまって >>0:418 。 ────そういえばあれ以来、小泉さんとは当たり障りのない言葉しか交わしてなかったなと思い出す。 本来は、そんな関係で必要充分なはずだった。 週に数度顔を出す研究室、既に4年の小泉さんとは、次の春にはもう会わなくなる、その程度の関係性でしかないのだから。 でも今は、この異常な環境下、夢の持ち主は、私かもしれないし、小泉さんなのかもしれなくて。 それはつまり、遠くない未来に、永遠の別れが来るということを意味していた。] (77) 2022/09/10(Sat) 13:38:59 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹え、と…………。 [だから、伝えようと思った。伝えねばと思った。 明らか、これまでは耳にしたことのなかった事を告げてくれようとしている先輩に。 こういうことが苦手なのだと言葉を選んでいる、いつだって気遣いの塊みたいな、穏やかな人に。] 私、あの時……、 "そんな、教科書みたいな言葉は聞きたくない"って 思いました。 正論だけれど、綺麗事ばかりだなあ……って。 "タイミングを計れば" >>0:406 なんて言われても、 今がその時だと冷静に見極められるようなものなら、 そもそもそんなに悩んだりはしない……って。 思ったんだと思います。 [小泉さんの事は、勿論、嫌いとかではなかった。 私が何ものであるかを知って、なお、態度を変えることのなかった稀有な人。 面白半分な興味でこちらに踏み込んで来るような事はしない人。 ただ、なんだろう、遊園地の着ぐるみの熊に定型文を繰り返されているみたいな、そんな、居心地の悪さはいくらか感じていたのかもしれない。 顔が見えない。本当の姿も見えない。繰り出す言葉は自動音声……みたいな。] (78) 2022/09/10(Sat) 13:46:05 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹私が欲しかったのは、"私が望むようなこと”じゃなくて。 小泉さんの本音だった……んだと思います。 勇気出して進め、でも、止めておけ、でも。 それを聞いてどうするかは私が決めなきゃいけないことで、 こう思うよと背を押すか無謀を止めるかしてくれた人のこと、 嫌いになったりとか、しないのになあ……って。 [小泉さんが踏み込んできてくれたのも、私が踏み込み返したのも、この場が初めてのこと。 今は、小泉さんの姿が、見えている気がする。遊園地の着ぐるみじゃなく。] 今は……頭の中、ぐちゃぐちゃです。 私は、死にたくない。 絶対に再会したい人がいる。 でも、誰に死んで欲しいとも、思ってない。 泣いてしまそうだけど、泣いちゃだめとも思っているし、 走ったら頭真っ白になるかと思って走ったのに、 全然、真っ白になんかならないし。 今は……水を飲むのが、怖く、って。 (81) 2022/09/10(Sat) 13:55:17 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[水?と不思議そうな顔をされてしまうかな。 手元にあった未開封のペットボトルを、小泉さんに差し出した。] ────これ、開けてみてくれませんか。 私が開けたら、林檎の匂いがする予感しか、しないんです。* (82) 2022/09/10(Sat) 13:57:34 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a29) 2022/09/10(Sat) 14:02:03 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― エントランス ―― [小泉さんも、私や武藤と同じ、色々なものが"怖い人"なんだな……と思った。 方向は少し違う風な感じも受けたけれど。 でも、人の期待に抗うことが苦しくて、抗うくらいなら自分を殺して……と思ってしまう気持ちは良くわかる。 今、初めて、小泉さんの素顔が見えた気がして、つい、まじまじと見つめてしまいながら小泉さんの言葉を聞いていた。 "会いたい人、いるんだもんな"の言葉 >>88 には照れくささに眼を伏せながら、それでも頷いた。 まあ、色々、透けているものはあるのだろうなと覚悟はしていたけれど。 直接目の前でやりとりしていた松本さんはともかく、小泉さんにまで?と内心、小さく首を傾げたその経緯が、まさか武藤本人があれこれ >>3:241 >>3:270 話していた結果だったとは。 まあ、いいけど。] (105) 2022/09/10(Sat) 20:04:10 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………泣く、のは。 ぎりぎりまで頑張ろうと思います。 まだ大丈夫だと思うから。 津崎にはまだ私の口からは伝えてないけれど 武藤が既に何かを言ってくれているらしいし、 松本さんは既に御存知だし、 小泉さんも今こうして知ってくれたし……、 少し、気は楽になりました。 [今日還っていく後輩達には心配させたくないから何も告げるつもりはない。 次の4人、その次の2人、もしかしたらその"先"も。 "最後の1人"として、ここから去れない未来が来るかもしれない覚悟はいくらかは出来てはいますから、と小さく微笑んだ。 でも、実のところ、困っているのは目の前の問題で。 頬を汗が伝っていく。 走らずこうして休んでいるのに、汗が止まらない。 これ、脱水症状の初期症状だ……。 気付いていたけれど、もう、林檎の香は嗅ぎたくなかった。] (106) 2022/09/10(Sat) 20:04:56 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[小泉さんが開けてくれたペットボトル >>90 は、ただの水だった。視覚で解るし、あの、脳まで揺らしに来るような、甘い匂いもしない。] ありがとうございます。 [おかしな事を頼んですみません、と、手を伸ばし、ボトルを受け取ったその瞬間。] ……ぁ…………。 [私たちの眼前、透明なボトルが瞬時に濁り、どろりと白とピンクの斑になった。 と同時、嗅ぎ慣れたあの匂いがぶわりと周囲に広がっていく。 びくりと手を揺らした反動で落ちてしまったボトルから、白紅色の液体が散らばってアスファルトに広がっていった。 目眩がするような匂いと共に。] (109) 2022/09/10(Sat) 20:25:10 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………水、飲むにはどうすればいいのかな……。 [思わず、どこか冷静に呟いてしまう。 この世界、死ぬことはないみたいだから、ただ、苦しいだけでいずれ終わるのかなとは思っているけれど。でも、こんなところで体調を崩して皆に迷惑をかけるわけにもいかないし。 数秒躊躇した後、小泉さんに素直に伝えることにした。 怪我した傷から出た血が林檎の果汁のようだったこと。 吐いたものが、ありえないのに林檎の欠片だったこと。 こうして、飲み水すら、林檎の果汁になってしまうこと。] 走ってから、水、飲めてなくて……。 今、ちょっと、脱水症状みたいで……まずい、です。 [少しの目眩と、身体のだるさ。今はまだ、脱水症状の入口でしかないけれど。] …………どうしよう、小泉さん。 [どうすれば、私は、神様のおふざけ?それとも悪意?にしか思えない林檎から逃れられるんだろう。*] (110) 2022/09/10(Sat) 20:32:20 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a36) 2022/09/10(Sat) 20:33:56 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹────私、言えないこと抱えすぎて。 "考えすぎて結局何も言えなくなって、自分が悪かったんだー、 で終わらせる奴"と言われてしまった >>1:397 ので……。 [大丈夫、なので抱えすぎずに出していくことにしました、と告げたら、少し心配気に"色々と発散させておいた方がいい"と眉を寄せ気味にしていた小泉さん >>121 も少し安堵の色を浮かべてくれたかな。 けれど、ひととき緩んだ空気は、落ちたペットボトルと共に、こんな屋外の空気にまで濃密に広がった林檎の香りにかき消えてしまったのだった。] いえ……朝霞さんと工藤さんは、やめたい、かな……? [小泉さんが提案してくれた、"口移し"手段。>>123 さすがにちょっと、と、戸惑ってしまった。] (130) 2022/09/10(Sat) 21:40:48 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹先程、寝転がっていた時に届いていた朝霞さんからのLINE。 >>83 余裕がなくて、『わかった』と一言しか返せなかったけれど、彼女も気がかりを沢山抱えて目覚めなければいけないのだと察せられたから、これ以上余計な心労をかけたくなかった。 工藤さんならば、あの無表情で淡々と応じてくれそうな気もしたけれど。やっぱり、後輩に余計な心労はかけたくないなあと、そんな思いばかりが渦巻いてしまう。 いや、もちろん、同級や先輩なら良しというわけでもないし、ましてや、男の人、とか。さすがに、平静では居られない気しかしない。 口にしなければいけない量を考えると、焼け石に水な気しかしないわけでもあり。 小泉さんもだけど、私も大概、狼狽えていたと思う。] (132) 2022/09/10(Sat) 21:44:12 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹……要するに、私の手が水の容器に触れなければ良い、 とか……? [キッチンを目にして閃いた結果、ボトルにストローを刺して触れずに飲む分には水は林檎にならなかった──小泉さんが封を開けてくれたものは異変は全く起こらなかった──し、いくらか体調が回復したところで手にした水のボトルは、そのまま水のボトルのまま変わりなかった。] 松本さんが言ってました。 "自我を保て"って。 こういうこと、なんですかね……。 [ソファに沈みながら、ぽつりと呟く。 未だこのレストランに漂っている、先にはなかった林檎の香り。 小泉さんが浮かべた表情から、新たな林檎の香について知ってるような気もしたのだけれど、それは聞いてはいけないような気がした。*] (139) 2022/09/10(Sat) 22:06:56 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a43) 2022/09/10(Sat) 22:11:56 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― エントランス→レストラン ―― [小泉さんは、やっぱりどこか変わったような気がする。 "前から"と言うほどには普段の研究室での彼の言動をそこまで強く記憶に残していたわけではないけれど。 でも、少なくとも、今回のこの異変が起きる前と今とで、随分と印象が変わった気がしていて。 そしてともあれ、私が一人静かにパニックを起こしかけていた一件は、これで落着したようだった。] (151) 2022/09/10(Sat) 22:48:55 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹………………ぅ………。 一般的には、塩飴や梅干しって言われてるんですが……。 私、どっちも、すごく苦手で……。 [塩でも舐めてます……、って告げただろう。*] (153) 2022/09/10(Sat) 22:51:00 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a47) 2022/09/10(Sat) 22:56:32 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― レストラン ―― ふ、さすがに、口移しは困るなあ!って 思っちゃったかな……。 [小泉さんの自虐的軽口 >>159 は否定せずに、小さく笑う。 でも本当に、"誰かと話す"というのは大事なんだなと思った。 一人で抱えていると悪い方悪い方へと転がり続ける。 特にこんな尋常ならざる世界では、触れられたくない方向に心を刺激されると、坂を転がり落ちる方に感情が傾いていってしまう。 あの2人は、今、何してるのかな。 と、思った。 私を励ましてくれる、死を見つめて生きているあの人。 私のこと、嫌いになったりしないと真っ直ぐ告げてくれた友人。 その2人が2人で居て、抱きしめ合ってる(?)などということは、全く知らず。] (192) 2022/09/11(Sun) 6:28:06 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹や、おかゆ、じゃなくても…………。 ……ぇ……? [人は見かけによらぬもの。 松本さんの不器用ぶりを思い出し、そんなお手間は要らないと言おうとしたけれど、小泉さんは足取り軽く、すたすたとキッチンへと進んでいく >>160 。 どうやら私のためのおかゆだけではなく、本気で料理を、するつもりのよう。 また林檎を吐き出すことになったら……とは思わなかったかな。 吐かなければ良いんだもの。 朝霞さんが作ってくれた豆カレーは、ちゃんと豆と野菜の味がしたし、美味しかった。 それが"事実"ってことで良いじゃない、と。 あの嫌がらせみたいな幻影に負けて萎れてる自分なんか、武藤に好きで居て貰える資格ない。] あの、私、なんでも食べられます……! おかゆじゃなくても! [もうすっかり、目眩もふらつきも消えていた。] (193) 2022/09/11(Sun) 6:29:13 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[台所から玉ねぎをバターで炒める匂い >>186 がしてくると、レストランに漂う林檎の匂いもいくらか薄らいできて、そのうち、ミルクっぽい匂いも加わり始めると、 これ、シチューかな……それともグラタン? などとも気付き。 いつもだったら「手伝います」と動き出すところだけれど、多分それをすると「黒崎がそうしたいなら止めたいが云々」とまた小泉さんを困らせてしまう気がしたから、黙って寝転がっていた。 あの少しもったいぶった言い方は、その人の思うままさせてあげたいという優しさと、無理や無茶はしないで貰いたいという心遣いを合わせた結果だったんだと、理解できたから。 あ、果物、かな。柑橘? あと、なんだっけ、これ。ああ、キウイ。 液体の音も微かに聞こえる。 ジュースかなゼリーかな。何であれ、果物も大好き。 漸く林檎の香から解放された私は、そこでうとうとと微睡んでいた。 小泉さん、出来たら教えてくださいね。食べるから。**] (194) 2022/09/11(Sun) 6:31:22 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a58) 2022/09/11(Sun) 6:37:04 |
黒崎 柚樹は、いい匂いがする……気がする……[すやあ] (a63) 2022/09/11(Sun) 8:17:59 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― レストランか、それ以外かの場所で ―― [最後に津崎と言葉を交わしたのは、"ちょっと、血が出た"と言われた、あの時 >>3:150 。 武藤と色々と話して、そして武藤が還っていって、その間も、少しも姿を見せなかった。 ────なんだか、怪我してる野良猫みたいだ。 と、微かに思う。 だから、"マブダチ"と言って貰えてようとも、今の津崎に自分が近付いてはいけない気持ちになっていたのだけど、でも、朝霞さんに頼まれてた >>83 から、何か、声をかけなくちゃ、て。 もしかしたら、津崎か私かに、そう遠くない未来に永遠の別れが迫っているのかもしれないし。 まさか津崎も津崎で頼まれ事をされてた >>62 なんてことは、勿論知らない。] (205) 2022/09/11(Sun) 9:41:05 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a65) 2022/09/11(Sun) 9:43:21 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>208 ………………。 まだ生きてますー。 [ほんと、ほんとにそういうところだよ津崎。 レストランでその通話 >>208 を受けた私は、小泉さんの手料理を口にする前でも後でも、いずれにせよあのソファに居座ったまま。 津崎の声で、なんとなく、あの血塗れのガーゼと林檎の匂いを思い出してしまったから、] 津崎こそどこに居る?教えて。 [そっち行くから、と移動した先で始まったのがこの会話 >>206 。 そもそもが身軽だった津崎が、サコッシュすら持って居ないことには気付いたけど。 全部ゴミ箱行き >>207 だったと知ったら──その中に朝霞さんとやりとりしたあれこれも入っていたと知ったなら──ガチ怒っていただろう。 それはもう、「酔い止めのお礼しとけ」と言った >>0:183 あれの、数億倍の勢いで。*] (209) 2022/09/11(Sun) 10:14:07 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― プラネタリウム ―― >>215 "行ってみる"って……。 まあ、プラネタリウムね。行く。 [それ、"今いる場所"じゃないんだが? なんて、今はいないあの人の口調で突っ込みたくなったものの、屋上の場所を確認した時に館内マップはある程度頭に入れてしまっていたから、多分着いたのは津崎とそう違わないタイミングだったと思う。] ふうん……こんなところ、あったんだ。 [美術館内の付帯施設だから、そう広い空間ではなくて。 本来はスタッフしか触れられない操作盤も、今なら怒られることはないのだしと、満天の夜空を投映させて貰った。 夜空を見上げる椅子に座ってしまえば、互いの顔も見えないし……とまでは、まだ思ってなかったけど。*] (216) 2022/09/11(Sun) 10:32:48 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a67) 2022/09/11(Sun) 10:39:25 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a71) 2022/09/11(Sun) 10:59:14 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― プラネタリウム ―― "ちょっと"? "かなり"? どっちよ。 [ほら、また、はぐらかす。 >>240 肯定してきたということは、着替える必要があるくらいには血を出したということなのだろうけれど。 けれど今の本人、怪我を抱えているような素振りは見えないし、私よりも余程に青白く見える顔色──私は日々、屋外を走っているから尚更なわけだけれども──も、でも殊更に悪いようには見えなかったから、それ以上多くを言うことはしなかった。 津崎がそういうことを告げるのは、同じ"友人枠"であっても、きっと武藤の方なんだろうなと思ったから。] (249) 2022/09/11(Sun) 13:22:57 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹………………は? "デート"って……津崎は全然、そんな気ないでしょ? [そんな気全く無いと解ってるからこそ、"デートみたいなこと"をしている。 私はプラネタリウムみたいな、いわゆる"王道デート先"みたいなところには行ったことなかったし(行く機会と暇とお金が無かったという理由……まあお金が大きかった)、夢の中とはいえ無料で楽しめるなら、せっかくのプラネタリウム、見ておかないのも損かなあと思ってしまって。 で、ここで間を空けて座る意味も見当たらなくて、隣の席に座った次第。] だって津崎、私のこと、"そうか、女か"って認識した ところから、全然何も変わってないよね。 [散々、色眼鏡で見られ続けてきた青春だったから、人の視線には敏感だもの。 逆に、武藤からの視線には、時々、いたたまれなさを感じる時があった。 今から思えばそれは、彼が私をちゃんと"女の子"と認識してくれていて、でもそれを表には出さないように気遣っているのだと伝わってきた時、だったのだと思う。 そこから逃げ出したくなる気持ちを覚えた反面、多分、自分は嬉しかったんだろうな、と。] (250) 2022/09/11(Sun) 13:26:34 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a81) 2022/09/11(Sun) 13:30:22 |
黒崎 柚樹は、着信来たら10秒で言いたいこと言って退散するよ[真顔] (a83) 2022/09/11(Sun) 13:57:03 |
黒崎 柚樹は、(……朝霞さんの前でそういう事口にするのかこの男……)(ほんとそういうとこだぞ……) (a86) 2022/09/11(Sun) 14:09:14 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹私、朝霞さんとはそれほど多く話してはいないけど……。 彼女の言葉はすごく、なんていうか、柔らかくて、 伝わりにくいところがあるなと、同性でも思う。 ……もう1回、お話した方が良いんじゃない? なんて、ね。 部外者ながら私は思っているよ。 あ、あとね、"もう話しかけるな"って態度の 津崎は、ほんと、圧がすごいから! そこ、自覚して。 [私には頬を叩いて活を入れてくれた武藤が居たけど、朝霞さんにはそういう人、居ないんじゃなかろうか。 私に悲痛なLINEを寄越してきたくらいだもの……と思った私は、まさかこの頃、工藤さん(と言って良いものか、ともかく)が親密に相談に乗っていたなんてこと、知る由もない。*] (259) 2022/09/11(Sun) 14:19:35 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹私は、私の事を理解してくれる人ができて、嬉しかった。 武藤も同じような事、言ってくれた。 津崎と朝霞さんがそういう風になるのか知らないけど、 でも、お互いのこと理解し合える相手になれたら、 それは幸せなことじゃない? 少なくとも、すれ違ったまま、後悔抱えたままで 居るのは、きっと良くない……と思う。 私や津崎は、もう二度と朝霞さんには会えないかも しれないんだから、尚更。 [だから、後悔したくないから武藤には全部伝えたよ。*] (267) 2022/09/11(Sun) 14:59:34 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹>>270 [別にディスりたいわけじゃない。 別に朝霞さんを上げてるわけじゃない。 けど、津崎にそう言われたら、ぐうの音も出ないわけで。] ……ディスりたくは、ないよ……。 [だから、色々ごめんって。 言っておくけど、その溜息の圧もなかなかなものだからね!?] ぅぐ…………。 "理解できない"、かあ…………。 それは刺さるね。……ごめん。 [ああもう、どちらの味方して良いかわからなくなってきた。 いやそも朝霞さんの味方というわけでもなかったけれど。でも。] でも、朝霞さんはそれで終わりにはしたくない みたいだよ? [もうおしまい、で良いの?本当に?*] (271) 2022/09/11(Sun) 15:16:25 |
黒崎 柚樹は、武藤が居てくれたら、もっと良い言葉、津崎にかけられそうなのにな……[ああもう泣きそう] (a89) 2022/09/11(Sun) 15:19:52 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹でも、こっちが死んじゃうなら、さ。 好きな人に一生の後悔を抱えて欲しくない。 "あの時これを伝えておけば"って思われ続けるくらいなら、 それ受け止めて死んでいった方が、私はいい。 だから、その例え話で、武藤がまだ何か私に言ってくるなら、 私はそれを聞くと思う。 [支離滅裂かもしれないけれど、それが私の本音かな。] (278) 2022/09/11(Sun) 15:44:57 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― いつかのどこか:唐突にふと過る思い ―― [渡葉田さん、今泉さん、香坂さん、武藤。 そして朝霞さん、工藤さん。] …………武藤。 ハーレムだね。 [己の側も同様ということには、私は全く気付いていない。*] (281) 2022/09/11(Sun) 16:01:02 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………私、津崎が、ね。 ひとりぼっちじゃなくなると良いなって、思ったんだ。 [時折、どこか遠い目をする、青い眼をした友人。 幾度かそこそこ近くで顔を見合わせたから、カラーコンタクトじゃないと気付いていた。 綺麗な英語の歌声、染めた風ではない髪色、ああ、海外にルーツがあるのかなくらいには、思っていた。] "マブダチ"でもさ、埋められないものが、きっとあるから。 [それが、"津崎が好きになった人"だったら、良いなと思った。 ああ、津崎は朝霞さんの事が好きなんだと気付いた時、彼の横顔がとても綺麗に見えたから。] …………ねえ津崎。 "戻ったら"、3人でパフェ食べに行こうね。 [別にこの3人でだったら、"可能性で縛る"こと、してみたって良いでしょう?*] (284) 2022/09/11(Sun) 16:18:51 |
黒崎 柚樹は、出てくの早いよ[おこ] (a93) 2022/09/11(Sun) 16:19:23 |
黒崎 柚樹は、聞いたら出て行ってくれてよし!(パフェは行くよ) (a97) 2022/09/11(Sun) 16:23:18 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― 一人になったプラネタリウム ―― ────あー……もう…………。 [結局、ひたむきな朝霞さんの思いをちゃんと伝えることもできなくて。 そして津崎の心に寄り添うこともできなくて。 知らなくて歯痒かったことは、知ったらもっと歯痒かった。 自分に出来たことなんて、ほんとに何もない……と、背もたれの長いシート、耳脇に万歳みたいに置いていた両の手をのろのろと持ち上げて、甲で視界を塞ぐ。] ……武藤……会いたいよ……。 [泣かない。泣かないって約束した。 でも、今だけ、ごめん。**] (286) 2022/09/11(Sun) 16:38:04 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a99) 2022/09/11(Sun) 16:40:54 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― プラネタリウム→レストラン ―― [あのまま >>286 、一人で居てはろくな事にならないと、私が戻った先はレストラン。 津崎の通話 >>208 で目覚めた時。 少し離れた席では小泉さんがテーブルに突っ伏して眠っていて >>201 、そして小泉さんがかけている毛布が、私にもかけられていた。 ありがとうございます、と囁くように呟いてからレストランを出て、津崎と話して。そして。] ……おなか、すいた……。 [小泉さんからのLINE >>200 も見ていたから、出来たてのうちに食べたかったなと帰還すれば、その場には、小泉さんと松本さんの2人がまだ居たかもしれない。多分、居たと思う。] ────御飯、食べます。 [いただきます、と、皿によそったシチューとポテサラと、なんなら残っていた炒め物とかカレーあたりも猛然と食べ始める私を、2人はどんな顔で見ていただろう。 顔は洗ってきたけれど、多分眼は赤かったろうし、情緒ぐちゃぐちゃで酷い顔になってた気がする。 それでも、傍らに置いた水は林檎ジュースにならなかったし、シチューのじゃがいもが林檎に化けるということも無かったのだった。**] (287) 2022/09/11(Sun) 17:12:34 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a100) 2022/09/11(Sun) 17:15:06 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹あー!もう!!! 天使の!ばか!!!! [年齢の差などより、私より余程に"大人"な2人が気遣いの視線と声とを向けてくれる中、常にない大声を張り上げる。 頭の中は相変わらずぐちゃぐちゃで、これって自我を保てている状況なのかも定かではなかったけれど、心中はなんでこんな不条理がという思いで、一杯だった。 胸の裡を占めていたのは、多分、怒り。] なんで、天使はこんな無駄な猶予をくれるんですか。 なんで、これが"慈悲"なんですか。 残される人が還っていく人に託す思いは、 なんだかまるで呪いみたいだし、 還っていく人が残していく思いにこっちが言えるのが、 "どうか忘れて幸せになって欲しい" >>273 だけなんて、 あんまりすぎる…………。 (331) 2022/09/11(Sun) 20:46:37 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹[説明する気ゼロの言葉は多分に支離滅裂で、聞いてくれているお2人にとっては、何のことだかさっぱりわからなかっただろうけれど。 これが元の平穏な世界の出来事だったら、丁寧に紐解けたかもしれない2人の気持ち。 大事な友人、孤独な友人が、思いを向けた繊細な後輩。 此岸と彼岸に別れてしまったことが(だけと言うには重すぎる違いだけれど)そんな風になってしまうのは悲しいし、悔しい。やるせない。許せない。 ────私だって。 あんな苦しそうな顔で好きな人に抱き締められたく なかったし、 今、ここでこんな苦しい思いを、抱き続けていたく ないのに。 俯いて瞬いたら、シチューに涙が1粒、落ちていった。 ────ああ、"シチュー、すごく美味しいです"って、小泉さんに言いたいのに。*] (332) 2022/09/11(Sun) 20:51:57 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a110) 2022/09/11(Sun) 20:55:12 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹―― レストラン ―― …………松本さん、小泉さん。 何か、聞こえませんか……? [重いものが──たとえば、大きな皿とか花瓶とかが──砕けるような乾いた音。 あるいは、木の枝が割れるような軋んだ音。 ヒステリー染みた大声で喚いた私に、2人は近付き、それぞれ宥めようとしてくれていた頃だった。 理性的な穏やかな小泉さんの言葉。>>343 松本さんもきっと、松本さんだけが発することのできる温かい──あるいは厳しい?──言葉をかけてくれていたんだろう。 でも何を言われても私の心のささくれは止まらなくて、再び口から毒を吐き出そうと口を開きかけたところで、感じた異音。] (345) 2022/09/11(Sun) 21:51:13 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a116) 2022/09/11(Sun) 21:57:19 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a117) 2022/09/11(Sun) 22:01:53 |
【人】 3年生 黒崎 柚樹…………見たとおりって、津崎……。 [床に散らばる石膏の欠片、砕けた骨董、割れたガラス。 津崎に近付こうと足を進めれば、じゃりじゃりと不快な感触が伝わってくる。 津崎の視線の先には、天使の像。 私はつい数刻前に悪態を吐いた、まさにその相手。] "それ"、壊しても、何にもならないでしょ。 猿じゃないんだから、言いたい事あれば口にしなよ。 ────暴力じゃなくてさ。 [そこまで苛つく何かがあったのなら、いっそ当人にぶつけてしまえばいいのに、と思ってしまった。*] (367) 2022/09/11(Sun) 23:02:26 |
3年生 黒崎 柚樹は、メモを貼った。 (a123) 2022/09/11(Sun) 23:43:32 |