人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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【人】 少年水夫 カイル

 
 
(占い師のお姉さんには、悪い事をしちゃったな)

 
(47) 2022/05/28(Sat) 7:19:49

【人】 少年水夫 カイル

 
[僕の願いが叶う様にと、純粋に応援してくれた。>>2:210
 そうと知らないと分かっていながら、
 悪事の片棒を担がせてしまったようで心苦しい。




       僕の会いたい人は、大切な人でも何でもない。
       寧ろその逆、―――憎い
だった。]

 
(48) 2022/05/28(Sat) 7:20:31

【人】 少年水夫 カイル

 
[僕の話を静かに、
 じっくり味わうように聞いてくれた。>>51
 お兄さんの内心を駆け巡る思考は、どんな色なのだろう。
 互いに知らないことは多いけれど、
 繋がる想いもあったんじゃないかな?
 交わることがなくたって、
 並行して寄添うのも素敵な事だと思う。


 逆にお願い事を聞かれると、>>52
 予想外だったのもあってちょっと考え込んでしまった。]


  そうですね……。


["こうあって欲しい"と思う事は沢山あるけれど、
 あまりにも願いの規模が大きくなりすぎてしまう。]
 
(131) 2022/05/29(Sun) 14:04:39

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  では、ここに居る店員たち僕の友人の行く末が、
  温かなものになるように願って貰えますか?


[その中に僕は含まなくていい……とはっきり示さずに、
 けれど"僕の友人"と言う事で、
 僕自身は対象から外れる言い方を選んだ。
 
狡かったかな?伝わらないかもしれないけど。]

 
(132) 2022/05/29(Sun) 14:05:26

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  道中、気を付けてお帰り下さいね。
  せっかくここまで来て、お酒も手に入ったのに、
  
飲むことが出来なかったら悲しすぎますから。



[自分が既に命を持たない身だと、
 やはりそこは心配になってしまう。
 しっかりと酒瓶を託せば、一礼して店内を見回した。**]
 
(133) 2022/05/29(Sun) 14:06:30

【人】 少年水夫 カイル

 
回想:僕がここで働く理由



[死後に目を覚ました時、僕は海岸にいた。
 砂浜に突っ伏すようにしていたのに、
 砂の感触がなかったのを覚えている。
 自分の姿を見れば、いつものセーラー服を着ていて、
 けれど死んだその時のような、衰弱した体ではなかった。
 


 目を閉じて波の音を聞く。
 
僕も遂に非業の死を遂げた……それは覚えている。

 まるで夢だったかのように、僕にはその痕跡がなかった。
 
だからと言って、失ったものは失ったまま……。]

 
(172) 2022/05/29(Sun) 22:30:04

【人】 少年水夫 カイル

 
[どうしていいのか分からずに、
 闇雲に何処かへ向かった。
 辿り着いたのはプロテア。
 その頃には自分がゴーストとして
 現世に居座っている状態であると、
 流石に自覚するようになっていた。
 触れることも、声を届けることも、
 瞳に映ることもできない。



       そんな中、とても興味深い噂話を聞いたんだ。
       「ゴーストが店をやってる」 
       「あの世に連れてかれちまう」

       そんな霧の夜にだけ開店する、
       酒場があるのだとか。>>0:n3>>0:n4

 
(173) 2022/05/29(Sun) 22:31:07

【人】 少年水夫 カイル

 
[命も無ければ、魔法も使えない。
 生者に一切干渉できない筈の僕にも、


          この店でなら出来ることがあるのだと。]
 
(174) 2022/05/29(Sun) 22:32:32

【人】 少年水夫 カイル

 
[早速噂話を頼りに、町外れの酒場へと向かった。
 聞いた通り、その時は霧の夜ではなかったから、
 店内に灯りがついている様子はないけれど……。



 僕が生者であればそれで終わりだったけれど、
 同じゴースト同士だから、
 姿を見ることも声を聞くこともできる。



 そこで店長と出会って、
 親切にも色々説明してくれたから助かった。>>0:97
 そして、やはりここは噂通りの店なのだと知った。]
 
(175) 2022/05/29(Sun) 22:33:10

【人】 少年水夫 カイル

 
会計時:MiraggiO



[お客様方が店を出始めるより少し前、
 スマートに会計を済ませようとしている
 ペガサスナイトのお兄さんに気付いて、>>188
 僕はつい熱視線を送ってしまっていたらしい。
 お兄さんに見つかってしまった……。]



  
……本当に奢りだったんですね。いえ、何でも……。

  お口にあったなら、僕も嬉しいですよ。

  わ!ご丁寧にどうも。
  僕はカイルと言います。


[ペガサスの名前まで教えてくれたのには、にっこりした。

 幽霊相手に名を教えるのを警戒するのは当然のことで、
             僕もそれが分かっているから、
             気になったけど聞けなかった。]
 
(210) 2022/05/30(Mon) 2:52:00

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  ……手土産ですか?
  お客様、随分とお人よしですね。

  夜が明け始めて無事に帰れそうだから
  安心しちゃいました?
  でも、世の中には良い幽霊も悪い幽霊もいますが、
  悪い幽霊の方が圧倒的に多いと思うので、
  少し気を付けた方が良いですよ。


  僕がここで、
  
「ではお客様の命を下さい」
なんて言ったら
  どうするんですか?


[善良で、気前が良くて、紳士。……顔も良い。
 美人は得をするというけれど、
 彼の場合は苦労の方が多そうな気がする。
                 
完全に偏見だけどね。

 
(211) 2022/05/30(Mon) 2:53:37

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  では、お土産話をお願いできますか?
  アリアと見た宝石のような景色でも、
  日常で遭遇したちょっと面白い事でも、
  何なら上司に対する愚痴でも良いです。

  僕はこの通り若くして命を落としましたから、
  世界に知らないことが沢山あります。

  
僕はお客様のお話を聞くの、大好きなので。



[普通の日にここを訪れる生者はそう多くはないけれど、
 万が一話している所を見られたら、引かれる可能性は高い。
 でも愛馬に語り掛けている風を装えば、
 切り抜けられるのではないかと思う。多分。]

 
(214) 2022/05/30(Mon) 2:54:22

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  なので、限りある生を満喫してくださいね。
  
またのお越しをお待ちしています。



         [唇は弧を描き、ふわりとお辞儀をする。
          また一つここで働く楽しみが増えた。*]
 
(215) 2022/05/30(Mon) 2:54:50

【人】 少年水夫 カイル

 
閉店後:MiraggiO



[全てのお客様が退店して、掃除や片付けが一段落した後、
 僕の提案したお疲れ様会に
 ユスターシュが乗ってくれた。>>170
 ウーヴェは何か思う事があるのか、
 答えはなく店を出て行ったので、>>126
 ユスターシュと一緒にその背を見送った。]



  うん。>>171
  残り物料理は特に、賄いって感じするよね。
  いいね。マスターも勿論、呼ぼう。


[僕の方はと言うと、主に残っていたのはパエリアかな?
 あとは残った材料使って、ブイヤベースを継ぎ足そう。]
 
(216) 2022/05/30(Mon) 2:55:43

【人】 少年水夫 カイル

 
[一緒に厨房に入れば、意を決して話を切り出す。]


  ねぇ、ユスターシュ。
  ペールブルーのお兄さんと話してるの、>>168
  ちょっと聞こえちゃったんだけど、娘さんいたんだね。


[「そのつもりはなかったんだけど、ごめんね」
と付け足す。]
 
(217) 2022/05/30(Mon) 2:56:15

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  前に言ってた最高に"いい女"って、>>0:197
  その娘さんのことかな?

  娘は父親に似やすいっていうもんね。
  僕も、母さんに似ていたらしいよ。
  父さんがそう言ってただけだから、
  本当かどうかは知らないけど。



[詳しい事情は知らないけど、
 前に聞いた話から人物像は浮かんでいたから、>>0:197
 僕はユスターシュに似ている所があるって、
 本当に思ったんだ。]

 
(218) 2022/05/30(Mon) 2:56:48

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  僕はね、前にも話した通り、
  船が沈んで家族や仲間を失ったんだけれど、
  僕自身が死んだのはもう少し後のことなんだ。
  
病気にかかっちゃってね。


  僕は先に父を亡くしているから、
  勝手にその娘さんに肩入れしちゃった……。


[ペールブルーのお兄さんの手助けが突破口になって、
 今までどうしていたか分からない
 娘さんのことが分かるかもしれない。
 今がそういう状況なのは話を聞いて分かった。
 
だから、これが最後かもしれないというのも分かった。


         湿っぽい話は進んでしたくはないけれど、
         最後となれば話は変わってくる。]

 
(219) 2022/05/30(Mon) 2:57:37

【人】 少年水夫 カイル

 
 
  
無事に会えると良いね。

  気を付けて行ってきて。


          [でも、それもこれでお終い。
           お疲れ様会の食卓には、
           出会った時より少し美味しくなった、
           ブイヤベースがあった。**]
 
(220) 2022/05/30(Mon) 2:57:59

【人】 少年水夫 カイル

 
[霧深い宴の夜が終われば、
 夜空は星の瞬きを取り戻す。

 皆の迷いは、どのくらい晴れたかな?

 まだの人がいるのならば祈ろう。
 星が落ちる数だけ、願いは存在する。]

 
(260) 2022/05/30(Mon) 18:58:28

【人】 少年水夫 カイル

 
[ターバンのお兄さんと、そのお友達のことを祈った。

 空は繋がっている。
 もしかしたら僕が祈った流れ星と同じ星に、
 お兄さんが僕たちのことを祈ってくれているのかもしれない。



 
占い師のお姉さんの負担が軽くなる様に祈った。

 例え話って、主語があやふやになっているだけで、
 大抵自分の話だったりするよね。



 
ユスターシュとその娘さんが無事会えるよう祈った。

 こんなに早いうちに、父親に先立たれるのは辛いけれど、
 何も分からないまま生きるのは、もっと辛い事だ。
 きっと娘さんの頭に手を伸ばしても、
 ゴーストのユスターシュは触れることが出来ない。
 とりあえず代わりに、僕が受け取っておいたよ。>>249

 
(261) 2022/05/30(Mon) 18:59:22

【人】 少年水夫 カイル

 
 
 
[今夜も
がきらり、一つ流れた。]

 
 
 
(262) 2022/05/30(Mon) 18:59:35

【人】 少年水夫 カイル

 
[迷いが晴れる人がいる中で、
 霧中に飛び込み惑う人がいる。
 死に逝く人がいる中で、産声をあげ生まれる命がある。
 何かと、その対になる何かが共存しながら、
 世界は廻り、時を駆ける。

 僕らの日常の様な非日常も、
 変わることなく続いていく。
 霧の夜以外は相変わらず、
 生者に干渉することも干渉されることもなく。]

 
(263) 2022/05/30(Mon) 19:00:55

【人】 少年水夫 カイル

 
[エアハートさんとアリアは
 時々店に遊びに来てくれたかな?
 「アリア!今日も綺麗だね!」そんな言葉をかければ、
 僕に視線を向けてくれただろうか。

 さらさらと靡く鬣が、
 より滑らかになったような気がする。
 
女っぷりが上がったね!

 そんな小さな何かが、僕の日常を彩った。


 霧が立ち込める夜は、また酒場が開く。
 ペールブルーのお兄さんは
 リピーターになってくれたかな?
 もしまた来てくれたら、
 ユスターシュのことを聞いて、お礼を伝えて、
 「お薦めは唐揚げです」と言うんだ。

 
僕には秘伝のレシピがあるからね。>>254*]

 
(264) 2022/05/30(Mon) 19:01:51

【人】 少年水夫 カイル

 
数年後:MiraggiO



  ヨーソロー!

  『 MiraggiO 』へ、ようこそ!



[街灯に導かれるように、迷い込んだお客様たち。
 僕は今宵も笑顔で迎える。
 その中には、知っている顔もあったかもね。
 何度も来店してくれるのは歓迎するよ。
 死んだ後の再就職で、再会はしたくないけどね。


 ゴースト店員も、メンバーが変わっているかもしれない。
 この店を巣立っていった人もいれば、
 新たな人材が何の因果かこの店に辿り着いたりして。]

 
(269) 2022/05/30(Mon) 19:33:56

【人】 少年水夫 カイル

 
[ドアが開き、生者が入るたびに声を掛けて、
 注文を取って、お酒や料理を出す。
 お客様の話を楽しそうに聞く。

 
いつも通りの、霧幻の宴だったのだけれど―――……。]

 
(270) 2022/05/30(Mon) 19:34:18

【人】 怨霊 カイル

 
[相手は僕たちの船を沈め、
 奴隷として売り飛ばそうとした海賊のリーダー。
 流石に僕もここまで大物が釣れるとは思っていなかった。


 いつも一生懸命働いているから、日頃の行いの賜物かな?
 ……なんてね。きっとこんな僕の為に、
 無念が晴れるのを祈ってくれた人たちの、
 願いが届いたんだと思う。



        
有難う……きっと、この謝意は届かない。]

 
(271) 2022/05/30(Mon) 19:35:57

【人】 少年水夫 カイル

 
[この時、お店には誰が残っていただろう。
 先にこの店を卒業したのが、
 僕だったとしても、ウーヴェだったとしても、
 僕はこの店に友情の証を遺した。


 店内に飾られている、押し花の貼られたカード。>>0:157
 成仏する前に刻んだ言葉は―――――……]
 
(272) 2022/05/30(Mon) 19:38:26

【人】 少年水夫 カイル

 
[メルヴェイユの絵本、>>0:387
 僕は読んだことがあったから、
 ヴィムの名前を最初に聞いた時は、
 同一人物ではないかと一瞬怯んだ。
 
でもね、僕は本物の悪党を知っている。

 だからヴィムが、大罪人だなんてあり得ないって、
 すぐに思い直したよ。



 ウーヴェは涙腺の弱い雨男だけれど、
 君は自分の為に泣いたことって、あったのかな?
 少なくとも僕は、
 そんなウーヴェを見たことはなかったと思う。

 だから本当はね、
 
「どの口が言ってんの???」
って、>>0:251
 控えめに言ってちょっと思ってたけど、
            このまま、多分存在しないだろう
            墓まで持っていくからね!]

 
(273) 2022/05/30(Mon) 19:39:41

【人】 少年水夫 カイル

 
[ユスターシュの娘さん、無事で良かったね。
 血の繋がりがどうであれ、やっぱり僕は似ていると思うよ。
 だって、気立てが良くて
(面倒見が良くて)、

 健気で
(大切な人の為に必死になれて)、

 泣き言を言わない人
(無暗に人を恨まない人)

 だったんでしょう?>>0:197                     
 
序でに破滅を招く女の何処が、"イイ女"なのか教えて欲しい。
>>0:196



 幸福をすべて奪われた、そう思っていた僕だけれど、
 僕はこの店で新たな幸せを見つけて、
 無念を晴らすことまで出来た。
 僕を拾ってくれた店長には、誰よりも感謝している。
 でも不純な志望動機を隠していたことは、
 申し訳ないと思っている。]

 
(274) 2022/05/30(Mon) 19:40:30

【人】 少年水夫 カイル

 
[船が沈められ、父さんと仲間を殺された時も、
 病気になって命を落としたその時も、
 僕は涙はおろか、声すら出なかった。

 だから、今度はちゃんと遺していくよ。]


  ここでの日々は、僕にとって宝物だった。
  一緒に働いた仲間たちも、
  美味しいと料理を食べてくれたお客さんたちも、

  みんな、みんな、大好きだよ。

          有難う。サヨナラ―――……。



[僕の逝き着く"最果ての地"が、
 どんな所か分からないけれど、

         
霧の晴れた夜明けに、僕は旅立った。
*
*]

 
(275) 2022/05/30(Mon) 19:41:43