― 年明け後：デッキ ―


　あれは妾がまだ20代の頃じゃったかのぅ。

　じゃあ今何歳じゃと？

　良いか、おなごはいつまでもなんじゃ！


　……話が反れたの

　妾は皆とは違う足を持っておっての。
　おまけに皆のように歌も上手くない。
　そんなコンプレックスを糧に魔法は頑張っておったから
　その頃でも十分な実力を持っとった。

　加えて好奇心旺盛だった妾はタツミヤを抜け出し、
　一人でよく冒険に行っていたのじゃ。
　海は広いから数日かけることもままあった。
　

　そんなある日じゃ。

　陸近くの海まで行ったときじゃの。

　採取に夢中になっておったら息苦しくなってな。
　後に聞けば海洋汚染が原因じゃったらしいのじゃが。
　それを知らなかった妾は、
　いつの間にか気を失ってしもうたんじゃ！


　数人の人間も見えた。

　……幼少期からずっとだと
　教えられておった妾のその時の気持ちがわかるか？
　
　

　ふふっ、逃げ出そうと必死に暴れたのぅ。
　そして魔法で水槽を破壊しようとした。
　けれど人間たちはというのじゃ。

　話を聞けば近海で水生生物の大量死が起こっていての。
　その調査中に妾を見つけて保護したらしい。
　彼らはその国のじゃった。

　

　水妖と恐れられていたのは大昔の話だと笑われたのぅ。
　海の中で暮らしている間、時代はだいぶ流れたようじゃ。
　未だ恐れていたのは、妾たちだけじゃった。>>1:247

　研究所の皆はそれはもう優しかったの。
　文献に載っている真相はどうなのか
　聞かれることもあったが。>>1:248


　　　　　　　　　　


　治療の為しばらくそこにいることになった。
　同時に海洋汚染の調査の手伝いを申し出た。
　海の事ならば、妾も放っておけなかったしの。

　

　　


　

　

　いろいろあって数年経った頃じゃ。
　海の仲間が妾を見つけて
　人間に捕まってると勘違いされたのじゃな。



　それは妾を守る為だったのはわかっておったが、
　いくら人は恐れるものではないと説明しても
　誰も信じてはくれんかったのが悲しかった。




　その頃の魔法薬の主な見返りといえば>>1:120
　陸の本を読むことじゃったの。
　地道であったが、徐々に人への理解も深まっていった。］
　

　タツミヤから外出許可がやっと下りた時
　一番に会いに行ったのじゃが……
　もう研究所はなくなっていた。






　
　

　……うむ、長々と話してしまったな。
　これが初代のお話じゃ。

　仕事があるのに付き合わせてしまって悪かった。

　皆で食べるのじゃぞ？


［アリアニコ殿に渡す分が少なくなってしまうが、
　その分は次回会った時にするとしよう。
　
　］

［スタッフ殿を開放した後はまた一人空を見上げる。


　

　

　
　
　

　　今はただ、星から一番近いこの場所で、
　　それを言いたかっただけなのじゃ。








　

― 歓談車 ―

［そういえばリエブル殿はまだお節をつついておるかの？
　と気になって扉が繋がった先は歓談車。
　しばらく星を見上げてしまっていたから
　防寒着着用とはいえ身体もすっかり冷えてしまった。
　おこたのあの熱も恋しいのじゃ。］


　お、車掌殿。なのじゃ！
　そうえばおみくじがあったの。
　新年の運を今こそ占ってみようではないか。


［カラカラと音を立てて一本の棒が出る。
　結果は大大吉^omikuji。］

　
　これは良い年になりそうじゃ！

　車掌殿にも妾の運をおすそ分けなのじゃ〜〜


［嫌がられなければ手を取って
　ぶんぶんと手を振ったことじゃろう。］

［その時はもうジブリール殿は移動した後。


　吸引の魔力をも放つおこたへと赴けば、
　リエブル殿が顔を出し眠っていたところじゃったろうか。
　とメモが貼られた容器を
　見ればちゃんと取っておいてくれたんだの、と嬉しく思う。
　有難く朝に食すとしよう。

　起こさぬように斜めの位置に潜り込んではみたが
　どうじゃったかの。
　もし起こしてしまったら少しばかり雑談をする
　時間もあったじゃろうか。

　どちらにせよ身体を温めるためにロゼワインを
　(5)^1d5杯飲んでいたから、11％くらい
　酔っていた妾もすぐにうとうとと魔力に負け
　

―　歓談車両　―

［車掌殿からしてもはかなり珍しい物らしい。>>186
　それは良いものを引いたと、取っていた手を離し］


　礼を言われることではないぞ。
　妾に長い時間付き合わせてしまったしの。
　他のスタッフ殿たちもよく働いてくれた。
　車掌殿こそこんな夜中までお疲れ様なのじゃ。


［飛び跳ねる傍らのスタッフ殿には頭を一撫で。>>187
　生憎デッキが薄暗かったこともあり
　あまり見分けがつかぬでの。
　クッキーを渡したのが彼ならば車掌殿に
　話したのじゃろうとあまり疑問には思わなんだ。

［リエブル殿の寝顔はそれはもう
　兎姿じゃなくてもきっときゅ〜とであろうがな。

　野生の本能とでもいおうか、やはりまったく気づかれずに
　潜り込むのは難しかった模様。>>198
　しかしまだ半分夢の中っぽかったのに安心して］


　ふふ、おやすみなのじゃ。
　おせちべんとうもありがとうなのじゃ。
　しかと受け取ったぞ。


［もぞもぞとおこたに収まりながら感謝を述べる。



　と喋ったような気もするがあれは夢の中じゃったかの？
　いつの間にか睡魔に負けて眠りについたじゃ。］*

　

［うなされて目が覚めた。
　］

　

［
　原因は紛れもなくおこたであろう。
　寒いのも苦手じゃが乾燥も大敵な妾である。

　しかし聞くところによればこれは初夢に入らぬらしい。
　きっと明日は


　ほれ、ちょうどが出る頃じゃ。
　良きタイミングではないか。］

［美しさに見惚れぽけ〜っとしていたから、
　リエブル殿を起こすのをすっかり忘れておったの。］


　すまぬの、起こした方が良かったか。


［それでもしんみり空気を吹っ飛ばすリエブル殿じゃ。
　立ち直りも早かったからさすがじゃの、と笑う。
　］


　アンジェ殿にリル殿ではないか。
　リル殿は明けましておめでとうじゃな。



［変わらずおこたに潜りながら、
　覚醒しきらぬ頭で姿を見せた二人にそう声をかけた。
　若いのに早起きとは感心感心。

　食堂に旅立つリエブル殿を見送ったら
　妾も甘酒を追加注文しておせちべんとうに手をかける。
　種類がたくさんで迷ってしまうが、
　まずは筑前煮をぱくりと含み、舌鼓を打ったのじゃ。］*

　




　夢の中の二次会ではそんな話をして。
　帰ったらマンタと交渉に行こうと決意したのじゃ。］

［リル殿の明るい返事にへにゃりと笑みを浮かべながら］


　
　妾、知人の一人とも未だ会えずでなぁ。
　タイミングかの。


［そしてリル殿のなでなでを見守っていたのじゃ。>>249
　

　アニマルセラピーを逃した妾も

撫でさせてもらうことにした。

　あまり獣は撫で慣れてないからのぅ。
　リエブル殿的に43点くらいだったかもしれぬが
　もふもふさせてもらったのじゃ！］

［ちなみに妾のお気に入りはじゃな！
　見た目の斬新さ、可愛さだけでなく、
　ケーキとソルベも美味じゃった。


　リエブル殿にしたそんな話>>1:140をジブリール殿にも
　語りながら、お弁当の情報を聞けば>>250］



　良いことを聞いた。是非頼むとしよう。



　情報を教えてくれたことに感謝する。
　ここの食事は美味しいものばかりじゃから
　どれにするかも悩んでしまいそうじゃな！］

［食事が一段落ついた頃。］


　そういえば、スタッフ殿に届けてもらう
　という手もあるのでは？


［はっと気づいて思わず口に出てしまう。
　直接渡せれば一番いいのじゃがすれ違いにすれ違って
　となるのが一番最悪じゃ。

　それならば確実な方法を取り、
　あちらに妾が来ていることも知らせた上で
　もし会えたならその時は礼を言えばいいではないか。
］


　すまぬがペンはあるかのぅ？


［善は急げとばかりにスタッフ殿に聞いてみるのじゃ。

　書くのは箱に直接でも良かろう（雑）］

［そして紙袋ごとスタッフ殿に託すのじゃ。
　スタッフ殿も忙しいであろうから
　多少遅れても構わないと伝えて。

　ちゃんとお礼の気持ちが届くといいのぅ。］**
　

― 日の出後：歓談車 ―


　ふふ、昨日出会ったばかりじゃけどな。



［アンジェ殿は離れた場所で食事をする模様。>>273


　だから一緒に食べようとは言えなんだ。
　気持ちだけは一緒にリエブル殿特製弁当を食すのじゃ。］

［なお妾のペンギンの声真似は69点。
　一発芸大会でもない限り披露することはないじゃろう。］


　うむ、そうじゃな。
　乗客は全員で何人おるのかのぅ。
　妾、リル殿も含め5人しか会っておらんのじゃ。

　そうか、


［
　

　43点という微妙な腕前で撫でながら
　ジブリール殿のその言葉>>275には
　喜ばしそうに笑みを返したのじゃ。］

　

　妾もお雑煮が気になったのじゃが、餅は腹にくるでのぅ。
　ここは我慢の子なのじゃ。］


　あぁ、すっかり冷えてしもうての。
　あの後風呂に浸かって温まり直したのじゃ。

　汽車内は暖かいし食事もしっかりとっておるでの。
　
　この通りじゃぞ！

　　


［リル殿はお弁当何を頼むつもりなのじゃ？
　おススメはあるかの。
　そんな話を挟みながら、
　教えてもらえればふんふんと頷くのじゃ。］

［妾もお節を完食すれば食後のデザートを。
　ここはを頼もうではないか。
　深い緑のお抹茶に梅の花を模った茶菓子が映えておるのぅ。
　ぱくりと口に含めば上品な甘さが広がってゆくのじゃ。
　これぞ

　アンジェ殿やジブリール殿はペンギン・スノードームを
　頼んだ様子。>>274>>277
　つい二人を見守ってしまうのじゃ。]


　


［とけるような顔になるのも仕方のないことじゃて。
　アンジェ殿のリアクションに笑みを零しながら、
　ジブリール殿の見事な食レポを聞けたのなら
　舌を巻いたことじゃろう。
　


　ほろ苦いお抹茶でほっと一息ついたら
　もうしばしの歓談の後、お土産を物色して
　一旦部屋に戻るのじゃ。］**

― その後 ―

［さて、妾には生存確認したい会いたい者が一人おる。
　この汽車はタイミングが合わねばとことん会えぬからの。




　　　　　　　　　　　　　　　　　　もし、会えたなら］


　旅人殿。
　体調の方はどうじゃ。




［笑顔でその人に詰め寄ったであろう。
　
　もちろん用事があるなら無理強いはせん。
　断られたら不服な顔はするがの。］

　昨日あの場では言えなんだがお主、

　
　

［なんとジブリール殿は妾より二人も多く
　邂逅しておるらしい。>>324］


　妾が会えていない内の一人はアリアニコ殿として
　もう一人はその探偵さんかの。


［探偵といえば今現在調査を依頼している人物が
　思い浮かぶが、
　とすぐに思考から追い出した。
　］

［ともあれジブリール殿にとっても
　良きご縁があったようで何よりじゃ。



　まったくじゃの。
　本当のスノードームもお土産で売っていたなら
　それも売れるかもしれんのにのぅ。




　普段クールな表情が多いジブリール殿も、
　ペンギン・スノードームにはご満悦のようじゃった。
］

［妾の感じるお菓子は二口で食べてしまったでの。
　顔も洗いたいしそろそろお暇しようか、
　という頃にその者は現れた。>>291>>292

　個室で死んでやしないかと思っていたが
　普通に歩けているようでなによりじゃ。



　それでも少なくとも嫌悪だけではないというのは、
　その表情を見ればわかったじゃろう。

　まぁ何はともあれここで会えたのは僥倖。

　とびっきりのでお誘いすれば
　あちらも喜んで応じてくれたの！］

［個室に招くわけにもいかんからの。
　展望車辺りならば、今の時間誰もいなかったじゃろうか。
　いないことを確認すれば単刀直入に言わせてもらう。
　>>283>>284

　妾はまどろっこしいのは苦手じゃからの！
　
　それに土産を買うつもりだったようじゃし
　時間を取らせるわけにもいかん。




　お主は、一人ではないじゃろ……？


［しっかりと目を見つめながら、
　最後にそんな言葉をぽつりとつぶやいた。］*

［もしルキアス殿の部屋を提案されていれば>>353
　そんなに気安く女性を誘うものではないぞ？
　と言っていたじゃろうな。




　心証のお話じゃの。

　さすがに妾の部屋を遠慮するだけの
　常識はあるようで安心じゃ。





　

　・・・・・・・・・


［


　帰ってきた言葉>>354はあんまり
　訂正されていない気がするのじゃ。］


　
　そう思う人間もいるかもしれんがな。
　少なくとも、あの場にいた者は悲しんだと思うぞ？
　アンジェ殿もリエブル殿もユーリ殿……
　


［そこはお主の方がわかるかもしれんの。］

［最後が拗ねた子供のような言葉に聴こえて、
　ため息一つ。］


　言わぬ言わないの問題ではないのじゃ。


　



　シュナイゼン王国にとって代わりになったとして、

　
　

　　　　　―――けれど魔法を奪ったとか
　　　　　　　　そんなのただの言いがかりではないか　］
　

　お主が？>>356
　妾には本音のように聴こえたがのぅ。

　ほら、また背けとる。
　何がお主をそうさせるのじゃ。

　



　　 　　　　　　　　　　　　

　

　すまんのぅ、共感できんで。
　妾には慕ってくれる者たちもおるしやることもある。





［沈黙は肯定と捉えた。>>358



　そう思ったら思わず手が出てしまったのじゃ。>>-365］
　

［妾の猫パンチなど大した威力ではないじゃろう？
　








［そう啖呵を切ってみたものの、
　予想に反しルキアス殿の体は床へと倒れ込み>>360］
　

　お主そんな貧弱じゃったのか！？！？！？
　"死因：右ストレート"は情けなさすぎじゃぞ！！


　
　

［ゆっさゆっさと揺らせば、フリだと気づけたじゃろう。

　と文句を言いながら、大きく息を吐く。］


　　　



　

　

― 下車まで ―

［言いたいことをすべて吐いた後のこと。
　一旦個室に戻り身支度を済ませ、
　お土産を買いに再び出ようと扉に手をかければ
　スタッフ殿が佇んでおった。
　何やら渡したいものがある様子。
　確認すればどうやらアリアニコ殿かららしかった。］




　手紙も丁寧じゃのう。
　アリアニコ殿らしいが。


［これまた元々の性分なのか、
　会頭としての教育の賜物なのか。
　その姿勢こそベルジュラック商会を支える物の
　一柱であるのじゃろう。
　１を言えば１０返ってくるのは前からじゃから
　今更驚きはせんが。

［手紙にゆっくり目を通す。>>L4>>L5>>L6>>L7>>L8］


　やはり仕事人間じゃの、商談をしている気分じゃ。
　この自鳴琴はサンプルということじゃな？
　まぁそういうことなら受け取るかの。


［可笑しそうに笑って、蓋を開く。
　澄んだ音が部屋の中で静かに響いた。
　装飾も素晴らしいし、

　石鹸の方は有難くおすそ分けさせてもらおうか。
　ベルジュラックの未発売の石鹸となれば
　きっと女性陣に喜ばれるじゃろうて。
　香りもいいのぅ。
　なんちゃら製法の凄さはよくわからんから、
　今度ゆっくりと聞くとしよう。


［お土産を購入し、昼食もしっかり堪能した。
　ジブリール殿情報のお弁当もばっちり頼んだ。
　昼食で一緒になったリエブル殿>>370
　食堂車で見かけたジブリール殿>>383
　歓談車にいたアンジェ殿>>337には
　蜂蜜レモン石鹸をお裾分けじゃ！


　まぁ喜んでもらえたなら良しとしよう。］

［アリアニコ殿とやっと会えれば>>332］


　明けましておめでとうなのじゃ！
　こちらこそ今年もよろしくお願いするのじゃ。



［そんなことを言って笑ったじゃろう。

　デリック殿の存在にも気が付けば>>377
　３人目となる知人の偶然乗車に、笑いしか漏れんかった。
　もっと早く出会っておれば

　とでも言ったじゃろうが、生憎何も起こらず(？)
　汽車は地上へと無事に戻ってきたのじゃった。］

　妾はヴォータイムを買いに行くとしよう。


［誰にともなくそう呟く。
　聞けばハルモア内の店に置いているらしい。>>1:3
　それを買ってから、帰路につこうではないか。

　　　　　　　　　　　　


　それじゃあ皆の者、


［元気に、笑顔で、さよならじゃ。
　いろいろあったがとても良き旅であった。］*

― その後 ―

［年越し汽車の旅を終えてから
　どれだけ時間がたったじゃろう。

　　　　妾は後継を育て始め、知識を叩きこんでおる。
　　　　彼らが完璧に魔法薬が作れるようになれば
　　　　妾ももうちょっと遠出しやすくなるかのぅと
　　　　思っておるのじゃが……
　　　　
　　　　

　そうそうツアーのオプションに
　体重制限付きでマンタの背中遊泳も始めたぞ。
　いやぁ、交渉が難航した難航した。

　しかしこれがなかなか好評での。
　今はイルカとも交渉中じゃ！］

［そんな或る日。
　家に一通の手紙が届いておった。］




［中間報告書と銘打たれた手紙。
　どこまでわかったんじゃろうな〜、
　と椅子に腰かけながら目を通した。

　・海流調査
　・内容物鑑定
　・宝石の専門家への聞き込み
　・作家の特定及び経歴調査
　・生前の居住地区の調査及び親族の特定と聞き取り
　・作家と懇意にしていた販売店の特定と聞き取り


　大変じゃろうなぁとは思っとったがやはり苦労させて
　しまっておるのぅ、と苦笑しながら報告書を読み進める。]

［要らないものだったから捨てたのかもしれん。
　骨折り損じゃが持ち主が探していないのであれば
　それならそれで構わない。





　親族に語り継がれていたのか、
　何か記録が残っていたのか定かではないが、
　最後の行には購入者の名前が記されていた。］
　

　

　


［その名前の箇所を指でピンと弾いて笑った。

［
　でも満足した妾は上機嫌でペンを取る。

　これ以上わからなくても調査終了で構わないと。
　その場合でも全額支払いする旨をお礼と共に書いて、
　近いうちに支払いに行こう。



　そうそう、そういえば陸の取引先から
　の入場券を頂いたんじゃった！
　妾はまだ行けそうにないからの。
　お礼に同封するとしよう。


［手紙と共に入場券を入れ、



　そんな言葉も添えて返事を出した。

［ジブリール殿が来た時この顛末も話すとしようかの。
　中身に関知しない主義らしいから>>0:114
　聞いてくれるかどうかはわからぬが。

　……そうじゃな、それからルキアス殿にも。
　それこそ興味ないかもしれんのぅ。

　

［何故そのような考えに至ったか？

　言ったじゃろ。
じゃと。



　あの後お主がどうしたのか妾は知らん。
　シュナイデン王国に赴いたかて会えるかもわからんし。
　そんな余裕もないしの。