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【人】 オルテイシア晩ご飯、用意してますよ。 [一度火を通した常夜鍋は、また火にかけるだけでいい。 準備にあまり時間がかからないもので良かった。 身体を重ねた後の、何気ない日常の会話に。 また、小さな幸せを感じて。 お腹は満たすことにはならないけれど、 促すようにちゅ、とまた頬に口づけた。*] (1) 2023/06/24(Sat) 23:27:05 |
【人】 イウダん、さっきキッチンで見た。 鍋だな? 楽しみ。 [先に紫亜に出てもらうということは、 夕飯の準備も彼女に任せることになる。 2ラウンドで体力も使ったことだし、 温め直せばすぐ食べられる鍋ものはありがたい。 鍋は冬の料理と思われがちだが、 冷房などで冷えた身体の芯を内側から温めてくれるから SASANKAでも季節問わず出すようにしている。] (2) 2023/06/24(Sat) 23:49:20 |
【人】 イウダほうれん草の鉄分も 疲労回復のビタミンBの豚肉も 今の俺にはありがたい。 [労わってくれる彼女と揃って「いただきます」をするために まずは風呂掃除を頑張ることにしよう。**] (3) 2023/06/24(Sat) 23:49:49 |
【人】 オルテイシア[彼の応えはどうだったか、どちらにせよ。 望む形の姿になって、キッチンへと向かっただろう。 髪を束ねるバレッタは彼の部屋に初めて泊まった 夜と同じものを使い続けている。 ヘアケアやヘアアクセサリーが並んでいる棚には、 紫色の蝶が踊っているかんざしも大切に飾られていた。 ジップアップのもこもこのゆるいパーカーと 同じ素材のホットパンツに 歩くだけで埃が取れるスリッパ。 もこもこ素材はこの時期でも冷房を付けばちょうどいい。] (4) 2023/06/25(Sun) 1:28:28 |
【人】 オルテイシア[ほうれん草と豚肉はもちろん、 もやしと木綿豆腐も追加した常夜鍋を火にかける。 昆布とお酒で取った出汁が具材に染み込んでいく。 その間にポン酢の準備を少し。 市販のポン酢だけでも十分だけれど。 それだけじゃ料理人の口に運ぶのは納得しない。 ポン酢にお醤油を少し多めに加え、 大量の大根おろしをすりおろしていく。 普段の薬味の量ではなく、 スプーンで掬えば一山になるくらいの量だ。 そこに白と黒のごまを混ぜ、最後にカツオ節を少し。 豚の脂身がさっぱりと入る夏の風味にしていく。] (5) 2023/06/25(Sun) 1:28:39 |
【人】 オルテイシア[摺鉦と格闘していたら彼も掃除を終える頃だろうか。 鍋敷きをテーブルに敷いて、 二人分の取皿とお箸を用意する。] お掃除ありがとうございました。 飲み物何にしますか? お茶でいいですか? それとも、呑んじゃいます? [男の人はお鍋だけじゃ足りないだろうか、と。 少し腹の足しになるように。 新玉ねぎを丸々一つ、米印に切込みを入れて。 バターを乗せてラップをした後、電子レンジに温める。 温まったものをひっくり返し、 醤油と回しかけて粉末のパセリを散らせば一品。 彼の分だけ用意して、取皿の横に添えてから、 飲み物のリクエストに応えることに。**] (6) 2023/06/25(Sun) 1:29:15 |
【人】 イウダ[バスルームの壁まで丁寧に拭く。 今晩はもう打ち止めという訳でもないから もしかするとまたすぐシャワーを使うことになるかもしれないが、 先にしっかり掃除をしておくと、後が楽だから。 声が漏れるのを気にして普段は窓を開けない。 必然的に冷房をつけることになるから 風呂上りでも下着姿のままバスルームを出ることはない。 紫亜のようにおしゃれなルームウェアはないが (サイズ的にも) 一人暮らしの時に比べたらきちんとするようになったと思う。 例えば部屋着はセットアップにするとか ゴムが伸び切ったまま穿かないとか その程度だけれど。 今日は紺色のジャージの上下。 インナーに黒のTシャツを着ている。] (7) 2023/06/25(Sun) 20:42:14 |
【人】 イウダ[食卓に到着した頃、レンジが終了の電子音を鳴らした。 鍋の他にもう一品つけてくれるらしい。 テーブルにはつけダレにすりおろされたばかりの大根がふんわり乗っている。 うまそう、と声に出すと腹がまた鳴った。] こっちこそ飯ありがとな。 暑いから大根おろしでさっぱり食えんの助かる。 ビール1缶だけ飲もうかな。あ、自分で取るよ。 紫亜は? [自分だけなら缶のまま、紫亜も飲むならグラスを出す。] (8) 2023/06/25(Sun) 20:42:47 |
【人】 イウダ新たまもそろそろ終わりだし、 名残を楽しむにはちょうどいい。 いただきます! [勢いよく手を合わせる。 柔らかい玉ねぎを切れ目から外に広げれば、 溶けだしたスープがほんわりバターと混ざった香りの湯気を出した。 カロリーはあるが、一枚くらいなら紫亜にもお裾分けできるだろうか。 美味いものは共有したい。*] (9) 2023/06/25(Sun) 20:43:08 |
【人】 オルテイシア[食卓の準備を進めていれば、セットアップに 身を包んだ彼の姿が見えた。 仕事と違ってラフな姿を家で見るようになったけれど、 何を着ていてもやはり、体格の差を感じてしまう。 それは普段洗濯物を請け負っていることからでもあるし、 一緒に洋服を買いに行く機会が増えたからでもある。 自分の服とは違う布面積の多さに、 時折自分の身体に当てて比較してみたりもした。 シンプルな柄と色を好む彼は、 自宅でもモノトーンや、単色の物が多い。] (10) 2023/06/25(Sun) 21:40:30 |
【人】 オルテイシア大根おろし、夏場にはさっぱりしていいですよね。 お肉足りなかったら、後から足しますね。 ビール、ビール……、 あ、じゃあ私もサワーをちょっとだけ。 [と、支度の合間に冷蔵庫を覗き込んでいたら、 彼の気配を後ろに感じて、頭上を見上げ。] (11) 2023/06/25(Sun) 21:43:09 |
【人】 オルテイシア[エプロンを解いて、食卓を囲む。 我が家での食卓の時間は遅い。 けれど、二人で囲むことのほうが大事だから。 彼の表情を盗み見て笑い、両手を合わせる。] いただきます。 [簡単な食事でも喜んでくれることが嬉しい。 新玉ねぎのお裾分けは少しだけ頂くことにして。 取皿にほうれん草と豚肉をちょっとずつ取り入れ、 大根おろしの染みたつけだれをたっぷりと掛けた。] ふふっ、いいですね。夏のお鍋。 熱くなっちゃうけど、美味しい。 [お腹の辺りを、無意識に抑える。 量はあまり食べられそうにないから、 殆どを彼に食べてもらうことになるだろう。*] (12) 2023/06/25(Sun) 21:43:43 |
【人】 イウダもう遅いしある分を頂くよ。 紫亜も飲むなら俺も合わせてグラス出そ。 [紫亜は缶から直接飲むのが苦手だと聞いてから、 二人ともが缶を開ける時には卯田もグラスを 使うようにしている。 それぞれを開けてグラスの方へ。 その間に紫亜はエプロンを外していた。 阿吽の呼吸で効率的に動いていく。] (13) 2023/06/25(Sun) 22:40:03 |
【人】 イウダうん、生の大根の辛みがまたいいんだよな。 ポン酢は醤油足してる?酸味が抑えられてて 味が濃くなってて良い。豆腐に合う。 [鍋だと自分の食べる量を調節できるのも魅力のひとつだ。 具材は胃に負担の少ないものとはいえ、量を食べると消化に関わる。] 残ったのは明日の昼にうどんにしようか。 朝は持って帰ったパンをフレンチトーストにするのに さっき卵液に浸けてるから。 [〆までは食べない。 この後また裸になる時間が欲しいので。] (14) 2023/06/25(Sun) 22:40:17 |
【人】 イウダ[忙しさを助けるアイテムとして据え置き型の食洗器を買った。 食べた二人分の食器をセットすれば、後はゆっくり出来る。 新居にはテレビもある。 ニュースでは大雨の影響により明日も交通機関が計画運休だという テロップを映し出していた。 今のところ土砂崩れなど災害にはなっていないようでホッとする。] ニュース見てても落ち着かないし、 テレビ切ってタブレットで映画でも見るか? ちょっと腹も落ち着かせたいことだし。 (15) 2023/06/25(Sun) 22:40:50 |
【人】 イウダ[流石に食後すぐに手は出せない。 サブスクを契約しているプラットフォームから いくつかタイトルを見繕ってみる。 話題のアニメ、名作の恋愛映画、旬の俳優のドラマ…… 創作料理の対決をする外国のシリーズは 普段休みの日に好んで見るタイトルだ。 紫亜は何か見たいものはあるかとタブレットを差し出してスクロールしてみる。 二人用のソファは卯田の体格では少し尻が狭い。 密着出来るから買い替えは考えていない。*] (16) 2023/06/25(Sun) 22:41:06 |
オルテイシアは、メモを貼った。 (a0) 2023/06/25(Sun) 23:15:45 |
イウダは、メモを貼った。 (a1) 2023/06/25(Sun) 23:34:43 |
【人】 オルテイシア[おかわりを示唆すれば、そのままでとの申し出に、 時計へと目を移した。飲むには遅くない時間。 私に合わせてグラスが二つ並ぶ。 そんな些細な「同じもの」にも目許が緩む。 使っている箸は女性用と男性用。 大きさは違えど、同じ柄の色違い。 ここにも「似ているもの」が一つ。 グラスを軽く合わせれば、ガラス擦れる音が響いた。] (17) 2023/06/25(Sun) 23:58:38 |
【人】 オルテイシア[つけだれは彼にも気に入ってもらえた様子。 少し付け足したお醤油も言い当てられて、わ。と 感嘆の声を小さく上げた。] すごい、やっぱり分かるんですね。 市販のポン酢にお醤油をちょっと。 ……気に入ってもらえてよかった。 [ほっと胸を撫で下ろして、自身も箸を伸ばした。 大根おろしのさっぱりとした味がほうれん草と絡む。 お昼の話になれば、うどんに興味をそそられる。 出汁をそのまま残していれば、美味しくなるだろう。] うどん、いいですね。美味しそう。 フレンチトーストも食べたいですっ。 [生地にしっかりと液が染み込んだフレンチトーストは 間違いなく美味しい。明日の話なのに喉が鳴る。] (18) 2023/06/25(Sun) 23:58:50 |
【人】 オルテイシア[お鍋を食べるに缶一本のバランスはちょうどいい。 会話が弾んでいるうちに、お鍋も缶も減っていく。 片付けは食洗器くんにお手伝いをしてもらった後。 テレビから流れる交通情報に、 予想以上の大雨だと改めて実感しながら。] 結構降ってますね、お仕事お休みで良かった。 [お互いの職場に近くなった分、 職場に行けない距離ではないが、雨の日の出勤はつらい。 災害も酷くないようなら、 一晩をしのげば落ち着いてくるはず。] (19) 2023/06/25(Sun) 23:59:15 |
【人】 オルテイシア[片付けを終えて、残りのグラスを手にソファに移った。 眠る時間を気にしないで夜更かしできるのは休日ならでは。 彼の声に誘われるように、手元のタブレットを隣から覗く。] 映画、何があります? 続き物よりかは、一本で終わる方がいいですよね。 [スクロールされていく画面を眺め、ふと隣を見上げて。 一度、ソファから立ち上がり、彼の腕を持ち上げた。] (20) 2023/06/26(Mon) 0:00:41 |
【人】 オルテイシアよいしょ、っと……、 [身じろぎ、彼の股の間にお尻を落ち着かせて。 彼の胸元に背中を預ける代わりに、タブレットを預かる。] こっちの方が見やすい? [後ろを振り返り、どうです?と笑って。 再び画面に視線を戻せば、最近テレビで話題になっている 恋愛モノの映画が目に留まった。**] (21) 2023/06/26(Mon) 0:01:30 |
オルテイシアは、メモを貼った。 (a2) 2023/06/26(Mon) 0:04:30 |
【人】 イウダ[缶とグラスでは乾杯した時に音が上手く響かない。 「同じ」材質だから食欲も増すというものだ。 味覚は人よりも敏感で、 職業柄予想をつけるのも得意だ。 家では全ての調味料を手作りするには 作る手間や作った後の保存期間を考えると困難だから ポン酢は市販品だけれど、 こうして一工夫凝らして味に深みを出してくれるところが ありがたい。 こういう工夫に関しては織戸家の母親の教育の賜物か。 紫亜が子どもを産んだら、その子にも受け継がれていくのだろう。 長さの違う同じ箸が時計の針のように違うスピードで動く。 足せるだけの肉はあるらしいから、鍋の中身は遠慮なく頂こう。 肉は宵越しに脂が回ってしまうし。] (22) 2023/06/26(Mon) 0:27:43 |
【人】 イウダ雑炊よりはうどんかなって。 朝フレンチトーストだけど、 卵もさっきたくさん持って帰ったし うどんにも入れた方が美味いよな。 [二人でいると「何食べたい?」「何でもいい」の会話が少ないように思う。 「これを食べたい」「これを作りたい」 これからもそんな食事の楽しみを語れる間柄でいたい。] (23) 2023/06/26(Mon) 0:27:55 |
【人】 イウダこんな雨で仕事してる場合じゃねぇだろ、 っつっても普通の会社は徒歩通勤は来いとか 言うんだっけ。 週末に遊びの予定がある人は可哀想だけど うちに取っちゃラッキーだったな。 [閉めたカーテンを少し引いて窓の外を見る。 近寄ればざあざあとかなり大きな音が鳴っている。 停電に備えて懐中電灯やカセットコンロなども準備しておいた方が良いかもしれない。] (24) 2023/06/26(Mon) 0:28:17 |
【人】 イウダ[何を観るか検討していたら、 一度横に座った紫亜が立ち上がる。 トイレだろうか、なんて呑気に考えていたら] お。 [大きな卯田の身体にすっぽりと収まるように 紫亜の身体が入ってくる。 股の間に尻を振ってスペースを確保し] はは。 そうだな。 恋愛モノ観るにはピッタリだ。 [笑って再生ボタンを押す。 芸能人に詳しくない卯田でもよく知っている 有名な俳優と女優が共演する現代日本の恋愛映画。 確か小説が原作だと朝の情報番組が取り上げていた。 再生時間は136分、1本観る前に寝る時間は来ないので 余程のことがない限りは結末まで観られそうだ。] (25) 2023/06/26(Mon) 0:28:33 |
イウダは、メモを貼った。 (a3) 2023/06/26(Mon) 0:29:53 |
【人】 オルテイシア[料理は一手間加えるだけで、味が変わるのよ。 ……と、母はよく言っていた。 その言葉に軽く相槌を打つだけで留めていたのは、 つい最近までのこと。 自分が食べるだけならと、おざなりにしていた料理は 彼と暮らすようになってから味が気になり始め。 母の味が好きだとよく言っていた幼かった彼は 大人になり実家に共に挨拶に向かったときも、 母の手料理に喜んでいたから。 その頃から少しずつ、時折実家に戻っては 母の味の指南を受けるようになっている。 ほら、見なさい。という母の誇らしげな顔が、 羨ましくもあり、越えてみたいという気持ちも、また。] (26) 2023/06/26(Mon) 19:56:48 |
【人】 オルテイシア[もちろん彼の手腕から盗むことも多々あるから、 どちらかといえば私は、 母と彼のいいとこ取りをしている サラブレッドのようなものだ。] 卵とじうどんですか? だったら、あんかけにしても美味しそう。 [そんな相槌を打てる程になるくらいには少しずつ。 料理の腕も成長してきている、と思いたい。] (27) 2023/06/26(Mon) 19:57:10 |
【人】 オルテイシア[片付けをする傍らで、雨を気にする彼に笑う。] そうですね、平日だったら多分出勤してたと思います。 [余程出勤人数が減ることがなければ、事務と言われる 仕事は積み重なるものだから、つらいところ。 人を気遣う癖はやっぱり、彼本来の性質なのか。 会話の隙間に見える人柄に目を細め、] うん、たくさん夜更かしできちゃいますね。 [悪いことに誘うみたいに、そのまま片目を伏せて笑ったり。 ようするに機嫌が良いことは伝わるだろう。] (28) 2023/06/26(Mon) 19:58:03 |
【人】 オルテイシア[大きな身体に包み込まれるみたいに、身を落ち着ける。 笑う声がお許しだと分かれば、彼にも見やすいように 両手でタブレットを持ち、少し身を低くした。 付き合う前には恋愛映画を自分に置き換えて、 楽しむことだってあったと思う。 今は想像よりも本物のほうが破壊力が高くて、 毎日のようにまた、恋をするような日々だけど。] ……あ、この女優さん私好きです。 すごく上手で、確か前に見た映画でも……、 [映画を見ながら、時々後ろにいることを 確かめるみたいに声を投げたりもしていれば。] (29) 2023/06/26(Mon) 19:58:34 |
【人】 オルテイシア[話しかける度や、座る位置を変える度に、 彼も後ろで身じろぐ気配が伝わってくる。 それでも、映画が主軸に関わる部分にくると、 そちらに意識が向いて真剣に見始めていた頃、 そっと、後ろから抱き寄せられると共に、 お尻につんと、ぶつかる硬さに気づいた。] ひゃっ、……ぅ……、 [……気の所為?なのかな、でも、そうじゃない? さっきまで喋っていたはずなのに、 映画に夢中になっていたせいで お互い口数が少なくなってしまっている。] (30) 2023/06/26(Mon) 19:59:11 |
【人】 イウダあああれな、映画館一緒に行ったやつだろ、 あれで助演女優賞取ったんじゃなかったっけ。 [家で観るメリットは、こうして時々話せること。 勿論、ストーリーの邪魔をしないように、 話自体はそう発展せずに終わる。 画面では女優の切なそうな顔がアップで映る。 前を行く男性が振り返り、 元に戻ってきて] ―――― [結構激しめのキスシーンが始まった。] (31) 2023/06/26(Mon) 21:25:15 |
【人】 イウダ…………。 [キスシーンが終わったと思ったら場面転換した。 成就には早いタイミングだと思っていたが どうやらあれは別れのキスだったらしい。 男は飛行機に乗って外国に旅立つようだ。 女はそれを見送って、それぞれの生活の描写が始まる。] 再会モノかな。 [これで別々の相手との恋物語だったら驚きなので。] (33) 2023/06/26(Mon) 21:25:43 |
【人】 オルテイシア[眼の前の液晶画面に意識を戻す。 一緒に見に行った映画を覚えていてくれた。 その時に立ち寄ったお店や、手を繋いで帰った夜。 映画は見ているのに脳裏に浮かぶのは、 彼に纏わることばかりが過ぎる。] ……ん、そう。 あの映画で好きになって……、賞、取ったんだ。 [会話に返す会話がふわふわしていく。 BGMも盛り上がり、シーンを繋ぐ描写が長くなる。 一度去りかけた男性が戻ってきた時、 内心ほっとした、のに唐突に始まった 情熱的なキスシーンに思わず、こくん、と息を飲んだ。] (34) 2023/06/26(Mon) 22:02:57 |
【人】 オルテイシア[こういうシーンの時に口を挟むのは野暮だろう。 妙に気まずい沈黙のような間が降りて、 タブレットを持っていた片手が、浮いて。 無意識に彼の袖を掴む。] …… は、 ……[また、少し座り直せばキスシーンが終わって、 まるで自分がしていたみたいに長い溜息が零れた。 あれだけ名残惜しむようなキスをしていて、 別れを選んでしまうことに胸が痛む。] ……戻ってきて、ほしいなぁ……。 [そうであろうと信じていても。 先の展開を知らないから、願うみたいに呟いた。 画面の中で会えない二人の代わりみたいに、 腰に回された手に腕を絡めて、身体の方へと引き寄せて。] (35) 2023/06/26(Mon) 22:03:44 |
【人】 イウダあの映画自体良かったもんな。 主演こそ別の映画だったけど、 監督賞とか脚本賞とかも取ってた気がする。 [一緒に観たものはこの女優は助演の立場で 勿論こんなに濃厚なキスシーンはなかった。 新境地を開いたというやつなのか。 いちゃいちゃしたかったから 結末が死ネタや病気ではなさそうなものを選んだが 年齢制限はPG12となっている。 中学生に見せても良いのか、これを。 例えば中学時代に友人の部屋でこれを見ていて 紫亜が部屋に入ってきていたら、と想像する。 それはとても危険な気がした。 恋、というよりも身近な女の子を性の対象に見てしまいそうな、 浅はかな少年時代にあった映画ではなくて良かった。] (36) 2023/06/26(Mon) 22:54:12 |
【人】 イウダ忘れられないならまた戻るだろ、 [少し離れて生活をしても心の中心に自分を据えてくれていた紫亜ならば、画面の彼らの気持ちもわかるかもしれない。 ストーリーに感情移入をして観る 共感性の高いところも紫亜の魅力だ。] (37) 2023/06/26(Mon) 22:54:24 |
【人】 イウダああこういう回想が入る演出好きだな。 何気ない日常に思い出があるの、 [これは脚本のある映画だから、 二人は同じタイミングで同じことを思い出している。 同時に想いを募らせる演出が好きだ、なんてこと、 映画館で観ているのなら、 終わってからのカフェで話すような内容だ。 あの時卯田は季節限定のフラペチーノを頼んだ。 現実でもこうして思い出が蘇る。 紫亜もそうであってほしい。] (38) 2023/06/26(Mon) 22:55:14 |
【人】 オルテイシア……ぅん、? [別のところに意識が向かっていたせいで、 掛けられる声に一瞬反応が遅れてしまう。 惚けたような声を洩らして、 こくんと子供みたいに頷いた。] ん、あの映画はミステリも入ってました、よね。 途中ちょっと怖かったシーンもあった、ような……。 [映画館で見ると音響の派手さがよく分かる。 つい身体が強張ってしまうシーンも何度かあった。 明らかなホラー映画は見る前から避けるようにしては いるけれど、サスペンス要素やミステリなどは、 物語が気になってついつい興味で見てしまう。 不意打ちの血の描写や驚かせるようなシーンは、 そういうときにこそ出てくるもので、 何度そういった演出に驚かされ、ポップコーンを 食べる彼の横で、びくっと身体を揺らしたことか。] (39) 2023/06/26(Mon) 23:48:06 |
【人】 オルテイシア[ちなみに中学生の時にそういうシーンがあったら、 兄と居ても気まずくて顔を隠してしまったり 席を立ってしまうような状態だったので、 顔を隠さず見れるようになったことは成長だ。 何気なく彼が口にした「忘れられない」という キーワードが心に残る。 忘れられずに思い続けていた経験があるから。] あんなキスされたら、忘れられないもん。 …………ずるい。 [先程のシーンを思い出して、指が無意識に唇をなぞる。 何かが物足りない感覚に、己の指を軽く、食んで。] (40) 2023/06/26(Mon) 23:48:49 |
【人】 イウダ[紫亜は不意打ちに弱い方だ。 わかっているので二人で見る映画などは パニック要素があるものやホラーは選ばないようにしているし、 遊園地ではお化け屋敷を避けるようにしている。 けれど以前二人で見た映画は名作ではあったが 大画面に血糊が急に大映しになるような場面もあり、 ポップコーンを自分主体で食べていて良かったと思った。 かなりびくっと身体を震わせていたので、 カップを持っていたままだと落としていたかもしれない。] 全体的に「魅せる」感じだったから ショッキングなシーンも結構あったよな。 [次はもう少し穏やかなものを選ぼう、と。 帰りに冷えた彼女の指先を温めながら話したっけ。] (41) 2023/06/27(Tue) 0:11:14 |
【人】 イウダ置いてく側がすんのは狡いよな。 行動した時点で「これで終わり」って決めてる訳で、 された方は少なからず期待すんだろ、あんなん。 [キスシーンの、キスそのものについて紫亜が蒸し返す。 腕の中にいるのは様々なキスを既に経験している大人の女性だ。 共感性の高い彼女は思い出すことで感覚共有を起こしているのか。 唇をなぞる指を物欲しそうに噛む仕草が艶めいている。] (42) 2023/06/27(Tue) 0:11:29 |
【人】 オルテイシア[好きな映画の好みや、苦手なジャンル。 一緒に過ごしていくうちに分かること。 自ら好みや苦手なものを申告することもあれば、 接しているうちに自然と彼が察することもある。] 何かあるな、っていうのは分かるんですけど、 分かってても、びっくりしちゃう。 [見入っていればいるほど余計に。 そう、くすくす笑って。 苦手だと気づいた彼が帰り道に温めてくれた手は、 冷えた空気で凍えた手には酷く優しくて。 言葉も、温度もゆっくりと身体に染み渡っていった。] (43) 2023/06/27(Tue) 1:45:22 |
【人】 オルテイシア[意見は合致した。置いていく側がするのはずるい。 でも、反面。 そんな心の残し方をする人を少し羨ましくも思う。] まるで……、 ずっと好きでいてもいいって、言われてるみたい。 [もし、許されるのならば自身も好きで居続けるだろう。 指を食めば、その先で彼から贈られたリングが光る。 グレーと紫で彩られたニョッキを食べた後、 私の薬指に落ち着いたエンゲージリング。 互いに心変わりをすることはなくても、 誓いを形に残したような光は今でも安堵を与えてくれる。] (44) 2023/06/27(Tue) 1:45:44 |
【人】 イウダうんうん、作り手からするとそーゆーの、 嬉しいんじゃねぇのかな。 [驚かせたいポイントで驚いてくれるのは。 思い出すのは店で作った紫とグレーのコラボ。 黒ゴマブラマンジェに紫芋のコンフィチュールを乗せたグラニテや、 紫芋ニョッキに黒ゴマクリームをかけたもの、 紫亜はとても良い反応を返してくれるから嬉しくなって 次は何で驚かせようかと考えている。 ――ああほらまた、 映画のことからすぐ脱線して自分たちの想い出が蘇る。] (45) 2023/06/27(Tue) 21:39:52 |
【人】 イウダずっと好きでいて貰いたいなら尚更、 好きでいて貰う努力をし続けないと卑怯だろ。 [上手く「終われない」恋は深い傷となることを、 卯田は身をもって知っている。 これは映画だから二人は再会して上手くいくのだろうが、 卯田の場合は紫亜が終わりを肯定してくれるまで 2年もかかってしまった。] ……そろそろ俺達の具体的な話も進めたいよな。 [プロポーズ、婚約、同棲まではトントン拍子。 だがまだ結婚式の時期を宙に浮かせている。 というのも織戸家の長男―― つまり紫亜の兄で自分の友人が結婚式を挙げてから間もなく、 織戸家の両親含め親戚の負担を考えてのことだった。 だが個人的には早く紫亜のウェディングドレスを見たい訳で。 指に光るリングに重ねづけ出来るタイプのマリッジリングを 早く嵌めてほしいと思っている。] (46) 2023/06/27(Tue) 21:40:10 |
イウダは、メモを貼った。 (a4) 2023/06/27(Tue) 21:42:20 |
【人】 オルテイシアふふっ、だったらこのままでもいいかも。 怖いシーンを見ても、 ……もう一人じゃないですし、ね? [作り手の予想通りのリアクション。 びっくりするのは心臓には少し悪いけど、 それも楽しんでいることになるのなら、と肩を竦めた。 目に焼きついたシーンが頭から離れず、 一人暮らしの時は照明を付けたままにして 眠った夜もあったけど。 今は、隣で貴方の寝息が聞こえるから怖くない。 映画と同じように、彼からサプライズを贈られた後も。 はしゃいで写真を撮ったり、 涙を流して喜んだりするくらい態度には出てしまうから。] (47) 2023/06/27(Tue) 22:41:52 |
【人】 オルテイシア[写真と共に記憶に残る味は、今も思い出せる。 見栄えも美しいことながら、味も確かなもので。 写真とお腹の中に収めていきながら、 コンフィチュールとジャムの違いを教わったり、 紫色のニョッキはどう作ったのかを知りたくなったり。 お料理と共に告げられた言葉を思い出せば、 自然と表情が緩んでしまう。] ……そうですね。 私も基依さんに好きで居てもらえるように 頑張らなくちゃ。 [緩んだ頬を抑えつつ、今度はぎゅっと拳に変えた。 数年越しの想いを叶えた乙女の決意は固い。 そんな決意の傍らで、彼が将来の話をする。 プロポーズを経て、同棲をしているけれど。 正式な夫婦と呼ばれるにはまだ段階が足りない。] (48) 2023/06/27(Tue) 22:42:08 |
【人】 オルテイシア……はい。そろそろ考えたいですね。 ……ちなみに、SASANKAって。 レストランウェディングはできますか? [そっと、左手に嵌った指輪を撫でて。 話題に彼と再会した、彼の大事なお店の名前を挙げる。 それとも、お店でブライダルを選んだら、 彼のことだからお休みの日も働いてしまうだろうか。] (49) 2023/06/27(Tue) 22:42:50 |
オルテイシアは、メモを貼った。 (a5) 2023/06/27(Tue) 22:46:30 |
【人】 イウダ俺としちゃ、嬉しいサプライズ以外は 先回りで取り除いてやりたいって思うけどな。 怖い気持ちも俺といたら大丈夫ってんなら、 過保護発揮は程々にしねぇと。 [恋人になったとはいえつい出てくる「兄貴風」。 紫亜はもう護られるだけの「妹」ではなく 一緒に手を繋いで前を見る「伴侶」なのだ。 感受性の強さは紫亜の強み。 これからも嬉しさは全面に出してほしい。] (50) 2023/06/27(Tue) 23:30:35 |
【人】 イウダ[家でも時々紫と灰色を組み合わせた料理や菓子を作る。 ホワイトチョコでコーディングをしたカップケーキに グレーとパープルのチョコペンで パッチワークうさぎとお揃いの模様にしてみたり、 ブラックココアと紫芋で生地を作り市松に配置して マジパンでくるむバッテンバーグケーキを作ったり、 ぶどうジュースと竹炭パウダーで 紫陽花ゼリーを作ったり 明確に二人のイメージカラーがあることで ますます創作料理のアイデアが湧いてくる気がする。 男の仕事運を上げる女性は「あげまん」と言うのだったか。 紫亜はいてくれるだけで卯田のモチベーションだけれど] (51) 2023/06/27(Tue) 23:30:47 |
【人】 イウダレストランウェディング、出来なくもないけど 店内そんな広くないからなぁ。 招待客はあんま呼べないかも。 あとまあ「人前式」ってやつになるからな、 そこは親と相談しよう。 お義父さん、紫亜とバージンロード歩きたいかもだろ? [「それっぽく」カーペットを敷くことは出来るが 正式なバージンロードではなく距離も短い。 娘の父親だからこそ担える大役を 紫亜の父親が望むなら、それを叶えたい。] 二次会ってんなら貸し切りにして 立食パーティみたいなのも出来るから、 店の奴らはどうしても全員挙式には呼べねぇし、 チャペル式を動画で撮って貰って 店でプロジェクターで映して見て貰うってのも出来る。 (52) 2023/06/27(Tue) 23:31:31 |
【人】 イウダ[本音は同僚みんなに来て貰いたい。 その気持ちを汲んでの紫亜の提案だろう。 だから紫亜の気持ちも大事に盛り込みたい。 具体的な話は―― また後日。 この週末、時間はたっぷりあるけれど、 もう予定は埋まってしまったので。] (53) 2023/06/27(Tue) 23:31:46 |