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【人】 神の子 キエす、吐息を吸い、吐く。 常のにこやかさが、冷たさと鋭さを増し、だというのに目の奥に燃えるのは熱で間違いない。 「好きに?本当に?宜しいんですか?」 聞き返す。ただし、答えは聞いていない。 好きにするぞ、というただの確認でしかない。 「死亡条件はありません、戦闘能力にも乏しいため、もしかしたら退屈させてしまうかもしれませんね。 ……一つ申し上げるとするならば、私の血液にはご注意ください」 それがどういう意味であるかも全く告げぬまま。 処刑室の真ん中まで軽やかな足取りで進み、両手を大きく広げた。 [▽] (10) 2022/06/21(Tue) 23:52:00 |
【人】 神の子 キエ今までのどの声よりも張り上げた一言。 これを聞いた者は、まず僅かに焦燥感を煽られることだろう。 そして歌い出す。テンポの速い、しかしどこか厳かな、天の怒りを歌詞にした歌。 聞いた者の加害欲を掻き立て、遠慮と躊躇を消し去り、高揚を混ぜ込み、その全てを 暴力衝動 に仕立て上げる強烈なものだ。そして、感情そのものには、宛先なんてものはない。 舞台として、獲物として、男が据えられているというだけである。 (11) 2022/06/21(Tue) 23:52:53 |
【人】 Dope キエ>>13 レヴァティさん 答えなかった。 後、が随分待たせてしまうことになるし。 今話したらちょっと揺らぎそうだったので。 >>12 ルヘナさん 歌いながら、銃の乱射を見る。とはいえ、男にできることといえば、ただ避けたり逃げたりするくらいだ。 軽やかな足取りで踊るように逃げ惑う。 完全には逃げられるはずもなく、幾つか擦り、当たり、血が細かに跳ね飛ぶ。 >>14 ニアさん 抵抗、というよりはただの逃げだ。 擦り抜けるように身体を捩るが、そもそもの戦闘力など皆無。 切り下ろす場所が肩口から左腕に変わっただけのこと。 顔色は変わらなく見えるだろう。 近くにいる貴方だから、軽くない傷から飛び散る血は掛かってしまうかもしれない。 意志が弱ければ、気が狂うほどの幸福。 もし浴びてしまえば、それを感じることになる。 (17) 2022/06/22(Wed) 0:40:15 |
キエは、斧に当たらない。 (a2) 2022/06/22(Wed) 1:15:34 |
キエは、踊るように斧をすり抜けていく。 (a3) 2022/06/22(Wed) 1:16:29 |
キエは、既に切り込みが入ってしまっていた左腕が、ぼとりと落ちる音を聞いた。 (a5) 2022/06/22(Wed) 1:32:29 |
【人】 Dope キエまだ歌える。血は流れていても、失血にはまだ遠い。 踊り続ける足も、元の体力は少ないものの、健康であるからまだ崩れ落ちるまでには至らない。 ない腕の先、腹や脇腹を穿つ穴、落ちていく血と足下の血溜まりを、一瞬視線が撫でていく。 歌っている。歌っているから誰かに向けた言葉は紡げない。 歩くのが苦手になるほど、持て囃されてきた。 暴動と混乱を引き起こした際も、誰も私にはその矛先を向けなかった。 警官に取り押さえられる時、無抵抗だったから手荒な真似はなかった。 この監獄に入って、大人しくしているから然程手を出されたことはない。 宴も、……あぁ、一度流れ弾に当たったくらいか。 男は、今までまともに暴力を受けたことはない。 もちろん、死ぬのだってこの後が初めてになるんだろう。 (36) 2022/06/22(Wed) 2:30:24 |
キエは、まだ生きている。 (a6) 2022/06/22(Wed) 2:31:37 |
キエは、歌い続けている。 (a8) 2022/06/22(Wed) 21:04:53 |
【人】 Dope キエ>>47 シャトさん 毎回 狩り を楽しみに、歌も楽しげに聞いてくれた貴方の姿が見えないことは知っていた。だから歌いながら、声のする方を振り返る。 もう幾つも傷付いて、血は流れて、そのどれもがまだ致命傷には至らない。 軽やかな足取りで、じゃれつく獣と踊る。戯れるように避けたり、避けきれなかったり。 足を狙うことも喉を狙うこともない、と分かってからは、余計な動きは取らなくなったようにも見えるだろう。 動くのが苦しくなってきた。 それでも笑う。踊るために、手を取るように、ない手を貴方に伸ばして血を擦りつけようとさえする。 血を浴びる、付着するなら、 崩れ落ちるほどの多幸感 を貴方に贈ろう。 (48) 2022/06/22(Wed) 21:26:24 |
キエは、もう立っているのが精一杯だ。 (a9) 2022/06/22(Wed) 22:17:30 |
キエは、けれどそれでも、歌うことをやめはしない。 (a10) 2022/06/22(Wed) 22:17:43 |
【人】 Dope キエ>>53 ヴェルクさん その後で、揺らぐ頭を上げて貴方を見た。真っ直ぐに、見た。 いつも歌を聴いてくれる貴方がいなかった、今はいる。 よた、と一歩前に出た。近付く貴方に近付いた。 やっぱり笑ったまま。にこやかに。 ごめんなさい、負けちゃいました。 あんなに勝つって言ったんですけど、指差して笑ってくれます? ねぇ、私、本当に勝ちたかったんです、本当に、 貴方の首に、血塗れで傷だらけの右手が伸びる。 人を殺したこともない手だ。けれど貴方の首に一生懸命に伸ばそうとする。 辿り着いたって、もう力は入らないし、殺し方も碌にわからないから、力の入れ方も正しいとは思えないが。 貴方の首を、撫でるだけに留まってしまいそうだが。 ねぇ、ヴェルクさん。 きっと私の方が、 殺意 は高いですよ。貴方が選んでくれた以上、 貴方にしか殺されたくなかったし、 貴方しか殺したくなかった。 貴方が好きだ、気に入っている、だから 壊して 苦しみたい。 (56) 2022/06/23(Thu) 0:53:15 |
キエは、今、溢れるこの血に能力は乗せていない。 (a13) 2022/06/23(Thu) 0:56:00 |
キエは、与えたいものが思いつかない。 (a14) 2022/06/23(Thu) 0:56:19 |
【人】 Dope キエ>>58 ヴェルクさん 足が震えた。 立っているのが精一杯だったこの身体は、既にだいぶ熱を失いかけているのだろう。 貴方の手が随分熱いと感じるほどに。 やってみろ、と言われたからには、そりゃやってやろうという気はある。 しかし不思議なことで、指も手も全然動いてくれない。 それも次第に難しくなって、ゆっくりと貴方に向けて重心が傾いていく。 歌はまだ続いている。 効果は、もうかけらほどしか込められていない。 衝動が高揚に、高揚がわくわくに、わくわくはちょっと気を引く程度に。 それでも後を引く持続力はあって。それは対象の気力次第。 浅い息で、冷たい身体で、踠きようもなく踠く。 殺したい、殺したい、壊したいなぁ、苦しいんだろうな、 傷付けたくないな。 >>59 レヴァティさん そんなことを思っていたら、貴方の大きな声が聞こえた。 同時に、何かがヴェルクの頭に当たったのも感じとった。 なんとか重たい頭を動かして、突きつけられたものを見る。 [▽] (60) 2022/06/23(Thu) 3:08:54 |
キエは、反応できない。聞こえた無邪気な大声にも、自分とヴェルクを引き剥がす動きにも、……自分を包む動きにも。 (a17) 2022/06/23(Thu) 5:06:13 |
キエは、……痛い。痛いけど、呻き声ひとつあげずに大人しくしている。 (a18) 2022/06/23(Thu) 5:06:59 |
キエは、何もできない。 (a19) 2022/06/23(Thu) 5:07:16 |
キエは、やがて、呼吸を再開する。 (a31) 2022/06/24(Fri) 23:31:14 |
【人】 Dope キエ>>103 声がぐずぐずしている気がします 貴方の声の調子にぎょっとして、できるだけ急いで蘇生装置のハッチを開けた。 ちょっともたもたはしたが。 「ずっと待っててくださったんですか?じゃあ、お待たせしてしまいましたね……すぐのつもりだったんですよ」 もうどこにも傷はない。血の気もちゃんとある。 声だってちゃんと出ている。 生きている。 >>104 下がる貴方 レヴァティから視線をその後ろに。 彼がずっと待っていられたなら、きっと貴方は彼を殺さなかったんだろう。 どうして下がるのか、その動揺の色の意味は、解らない。 ……分からない、んだけれど。 「………生き返ってしまいました、ヴェルクさん」 へら、と笑う。いつものにこやかさよりは、やや眉を下げつつ。 そのまま、ゆっくりと装置から足を踏み出して。 「お待たせして申し訳ありません」 (105) 2022/06/25(Sat) 2:13:17 |
【人】 Dope キエ>>106 本当ですか? 「あぁ、擦っちゃだめですよ、痛くなっちゃいますからね」 立ち位置を交換する様子を見て、装置から出た状態のままで立ち止まった。 きっと、彼らの中で何かあるんだろう。 自分は受け取り、受け止める側だ。今それに間違いはないだろう。 >>107 ヴェルクさん そんな貴方の様子は初めて見た。だから、 ……いや、今までだって、 貴方がどんな思いでいるのかわからない。今までで一番楽しくなさそうな顔だ。でも、なんとなく、今までで一番自然だなと感じた。 彷徨う目は、懺悔でもしにくる人々の声のように揺れている。 急かしもせず、かといって目を離しもせず。 だから、見つめてくる貴方の目を真っ直ぐに見返していただろう。蕩けるように、ゆっくりと目を細めて。 貴方の手が、少しだけ触れた。 お互いに生きた温度。 「……ただいま戻りました」 貴方が何にも言わないから、私から言っちゃおう。 むずむずと口が耐えきれず笑みに歪んで、ころころと笑いながら。 (108) 2022/06/25(Sat) 3:07:52 |
【人】 ただのひと キエ>>112 >>113 おかえりの言葉も、じんわり感じる体温も心地よい。 涙が出そうなほど幸せで、幸せは苦しくて、幸せは壊したく、私は苦しみたい。 ……でも、なんだろう。この二人との関係は……壊さなくてよかったなと思う。 二人の顔を見て、はっきりとそう思うのだ。 「あぁ、だから目はーー……行ってしまいました」 先に部屋を出ていくレヴァティを見送り、ぽつりと。 その後、まだくっついたままの身体を、名残惜しそうにのんびりと離し。 「……無礼講ももうすぐ終わっちゃいますからね。 私達も行きましょうか、ヴェルクさん」 また拘束が戻っても、またエリアが離れてしまっても、ちゃんと思い出を噛み締められるように。 これからを耐えられるように。遊ばないと。 (114) 2022/06/25(Sat) 22:38:59 |
【人】 ただのひと キエ「あっ、えっ?」 名指しで呼ばれたことに結構びっくり、しつつ。 騒ぐ準備なんてしてたんだなぁ、とも思いつつ。 何が行われるのかは全く知らないが、とりあえず バカデカ騒音アナウンス 声の聞こえる方向に近づいていく。多分そのうち、トレーニングルーム前に現れる、はず。 (117) 2022/06/26(Sun) 0:22:43 |
キエは、ハンバーグ食べれるかな私、となった。 (a48) 2022/06/26(Sun) 4:47:03 |
キエは、デカデカフロランタンに慄いている。 (a61) 2022/06/26(Sun) 17:35:20 |
キエは、たすけて。 (a63) 2022/06/26(Sun) 18:50:04 |
キエは、フロランタンも、小さいひとかけくらいならもらうかも。 (a65) 2022/06/26(Sun) 20:10:14 |
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