【人】 コン────数年前: 海の見える場所で [ コンは小さい頃から風を操ることができ、 海辺にある彼の家系が育てていた果物を 傷つけないように収穫して生計をたてていた。 父親たちは海に行っていたけれど、 彼はそれを選ばず、果物を売ることにした。 それは多分、海に出ていては見えない世界があると 思っていた節が彼の中にあるから。 それだけではないけれども。 ]夜露に濡れる前に作業するか… (62) 2021/12/02(Thu) 21:01:20 |
【人】 コン[ 木になる果実たちを個別に包み込んで 味が良くなるように気持ちを込める。 同じリルの人間であるジャヤートのように 積極的に海に関わりを持つ人間を コンは凄く勇気のあると思っていた。 危険と隣り合わせで迅速な対応を 海の上でやるには、知識が足りなく 自分を鼓舞する力が足りない。 それ故に海にでる父親のことも尊敬し 生き方を選ぶことの大切さを学んだつもり。 とは言っても、海に慣れていない人間では ないので、もし海辺で怪しげな動きを している誰かがいるのであれば 仮面をつけたまま、声をかけるために 一歩一歩と距離を詰めていくのだった。 ]* (63) 2021/12/02(Thu) 21:04:08 |
コン は、メモを貼った。 (a12) 2021/12/02(Thu) 21:13:59 |
【人】 コン………今頃、どうしているのか。 同じように、移動しているんだろうな。 [ 親に此度の婚礼の話を出された時、 逃げ出すことももちろん考えた。 けれども、コンとていい歳した大人だ。 逃げ出したところで生きていけないことくらい すぐに理解をして、受け入れた。 婚姻を結ぶ相手のことを愛していけるのか、 違う女のことを考えている男を許してくれるのか。 好きになってしまった人間がいれば そういうことを考えてしまうのではないかと 改めて道すがらに思ってしまう。 用意された装束に袖を通して、 新しい住処のあるお互いの中間地点まで 移動するこの時間は、まだ苦痛。 ]* (72) 2021/12/02(Thu) 22:00:54 |
【人】 コン──数年前 [ あの日の夜は月明かりが綺麗で、 仮面を外そうかと思ったときだった。 海辺にいる怪しげな人物は ストールを纏って顔を隠しており これは事情ありなのかと思い、 コンは距離を少し保った状態で声をかけた。 ] (91) 2021/12/02(Thu) 22:57:28 |
【人】 コン何か怪しいものでもある? [ その場を興味深く眺めているような気がして 怪しいものがあったのかと声をかけた。 それは、相手が2択になった瞬間でもある。 ひとつ、リルの人間で家から出たことがない。 ふたつ、リル以外の人間で海に縁がない。 ひとつ目は聞いたことがないから、 多分ふたつ目が正解。 親の教育は、ヴィスの人間も同じ人間だ、という 平等を語りかけるものだったため、 怪しいとは思いつつも敵意はなかった。 だから、相手からも敵意が感じられなければ 海辺を歩いて、その日は途中まで彼女を送り また、と1ヶ月後くらいの日に会おうと 約束をつけたコンはこの日、本名を言わなかった。 ] (92) 2021/12/02(Thu) 22:58:14 |
【人】 リー[ ぎこちない感じで名前を伝えたため、 相手がその名前を信じたかどうかも定かではない。 リーという名前が出たのはどうしてか。 言わなければよかった、後悔する時がくる。 ]* (94) 2021/12/02(Thu) 23:00:44 |
【人】 コン──日常 [ 丹精込めて出荷し販売する果物たちは 村の中で評判が良かったのでは、と コン自身自負していた面がある。 物々交換というのも良くある話で 例えばジャヤート。 海で獲れたものを持って遊びに来る。 彼の場合、来るタイミングというのは 大技が放たれた時というのが多く、 来るかな、と予測を立てることができていた。 ] 肉と油と…… これはまた大きなものを捕獲したんだな。 何がいい、林檎、檸檬、蜜柑、なんでもある。 好きなものを持っていけばいい。 檸檬は頭が冷えるだろうが、 他は蜜がたっぷりで甘いぞ。 (106) 2021/12/02(Thu) 23:34:56 |
【人】 コン[ 仮面をつけて接しているから、 ジャヤートにとってはとっつきにくいかもしれない。 声色だけで判断をさせている点に関しては 少し申し訳ない、とは思いつつ外すことはしない。 彼が何を持っていくか興味を持ちつつ、 会話が続けば何があったのかを聞いてみるのだった。]* (107) 2021/12/02(Thu) 23:35:22 |
【人】 コン──数年前 あぁ……。これは、こうやって…… [ 首を傾げた仕草は、どこか愛らしく。 ふっと笑って道具の説明を買って出る。 それから、彼女が海水を舐めてみたいといえば どこか足が濡れないようなところに連れて行き 先に指に水をつけて舐める仕草を。 間違っても飲もうとするなと言って、 試すかどうか眺めて待った。 彼女の名前を聞いた後は、 暫くその名前を口にしながら作業をして 次に会うまでの期間がすぐに経ってしまって。 ] (116) 2021/12/03(Fri) 0:05:59 |
【人】 コン家族には、気づかれていないのか。 ………気づかれそうになったら、 会う時に教えてほしい。 [ いつか彼女に言ったこと。 初めて会った海辺の近くに作業小屋を コンは用意していたため、 徐々に仲良くなれば、 人目を避けるために彼女をそこに連れ込んで。 何をするわけでもなく、ただ話をするだけ。 けれど、惹かれていく気持ちを止められなかった。 その相手が、同じ一族の人間ではなくても。 ]* (117) 2021/12/03(Fri) 0:06:59 |
【人】 コン── 新しい場所 [ 仮面を外したコンが到着した頃には ジャヤートがレイに漸く縄を解いてもらい 談笑をしている頃で、その輪には入らず 軽く手を振って妹と共に新居の様子を見にいく。 コンの相手はヴィス族の中でも力がある家庭の 1人娘らしく、なかなか甘やかされて育っているとか。 見たことのない人物に対してとやかくは言わない。 けれども、気になってしまうというのは 結局のところコンも人間だからなのだろうか。 ] 今日の宴が終わったら、きちんと帰ること。 お前は、幸せになるんだ。 ……俺も幸せになる、努力をする。 [ 持ってきた荷物の荷解きを任せ、 コンは妻になるその人のことを待ってみた。 妹は今のところ思いを寄せる人物が 同じリルの中にいるようで、 せめて妹くらいは、と兄心が出てしまった。 幸せの形とは、人それぞれにあるから 一概に言えることでは全くないのだが。 ] (191) 2021/12/03(Fri) 23:19:20 |
【人】 コンあまり、外に出続けたくはないんだけれどもな。 [ 日に当たるのが苦手で、仮面をあまり 外さない生活をしていたから、 この待っている時間が待ち遠しい。 驚く準備はとっくの昔に出来ているので 早く、会えたなら、誤解が解けるのに。 ]* (192) 2021/12/03(Fri) 23:19:56 |
【人】 リー──数年前: 運命を恨むまでの幸せな時間 海に馴染みがないと、興味が湧くんだろうか。 ……果物は好きか?海水を舐めたままでは 口の中が違和感だらけになるだろうから、 何かもぎたてを渡そう。 [ 彼女の様子を見ながら、ふと思った。>>136 口の中をさっぱりさせてあげたいと。 だから、リーは近くの蜜柑を風の力を使い ひとつ収穫すると、皮を剥いて半分を彼女へ、 そしてもう半分はリー自身が。 甘酸っぱいその味は暫く忘れられなかった。 約束の日は毎月訪れ、彼女との距離感も 徐々に近づき半年くらい経った頃、 手を重ねて、密着するようになった。 ] (205) 2021/12/04(Sat) 0:12:04 |
【人】 リーなら、いいんだ。 ……敵対している部族の男と 会っているなんて、親もいい気はしない。 それは分かりきっているから、 何も起きないことしか俺は願えない。 [ 海の見えるリルのほうへ彼女が来ることは とても危ない行為であり、 逆のことが出来ない分気にかけることしかできない。 惹かれると、彼女のすべてが欲しくなる。 だから、彼女と別れることがわかった日、 初めて唇を重ねた。でもその先に進むことはなく 彼女が好きだと、ぬくもりで伝えて、 悲しみを滲み出さないようにグッと堪えた。 ]* (206) 2021/12/04(Sat) 0:12:34 |
【人】 コン──新居のそば 終わった?…少し休憩して、 宴の準備を手伝ってあげるんだ。 酒は宴が始まってからにしろよ。 [ 荷解きが終わったらしい妹たちに ありがとうと告げると、 念押しで新居からは退散するように言ったコン。 誰もいない新居の中へ先に入ろうと思った時、 視界にはよく知る相手に似た人物が入ってきた。 ] デイジー……? そんなこと、あるのか…… [ 警戒はせずとも、小さく彼女の名前を呼ぶ。>>204 違うと言われたなら、コンの夫婦生活は 初日から悪い印象を生んで始まる。 ただ、それだけなのだが、 コンはあくまで初めましてを貫こうとする。 周りに誰もいないことが分かれば、 彼女を抱きしめてしまったかもしれないが。 ]* (227) 2021/12/04(Sat) 7:22:57 |
【人】 リー──数年前から数週間前 ヴィスの人間は何にでも興味持つな… 海に関連しているならなんでも、は無理だ。 できる限り答える。生まれてからずっと、 この海は俺のそばにいたから。 [ 海を見ながら蜜柑を頬張るということを あまりしたことがないけれど、 たまにはいいのかもしれないとリーは感じて 眉を下げた彼女に、やりたいからやっただけ、と 気にしないように言葉をかけてあげた。 ヴィス族だから、というわけではないだろうが 彼女はとても興味を持ったら探究心に 駆られてしまう性分ということだけは このときのリーでも分かった。 ] (264) 2021/12/04(Sat) 21:50:34 |
【人】 リー美味しかったならよかった。 他にも色々育ててはいるから、 また別のものを今度はあげよう。 [ ひとりで果物を食べている時に、 コンもこのときのことを考えて、口元を緩ませた。 仮面の下に見えるその口元を、 誰にも見られていなければいいのだが。 だから彼女と別れ、食べた果実は酸っぱかった。 ] (265) 2021/12/04(Sat) 21:51:01 |
【人】 リー泣くな。………別れても、好きな気持ちは ずっとこの胸の中にある。 俺のことを少し、覚えていてくれ。 [ 口づけをした後、彼女の瞳から涙が溢れ リーは、優しく彼女のことを抱きしめた。 この温もりを覚えていてほしくて、 いつもより少し遅くに帰してしまったが 家族に咎められなかったかと、 その後からずっと心配していた。 ]* (266) 2021/12/04(Sat) 21:51:36 |
【人】 コン──新居のそば [ まだ、気づかれてはいけない。 お互いが納得していたとしても、 その思いを滲ませることができるのは 家屋の中だけである。 初めて会うはずの2人が、 親しげにしていては、怪しまれてしまう。 ] ……──────あぁ。 リル族より出された。 こちらから挨拶ができず許してほしい。 道中その服では大変だったろう。 少し婚儀の前に休まないか。 (298) 2021/12/05(Sun) 0:07:38 |
【人】 コン[ 彼女の様子を見ながら、 一礼をうければコンも深々と礼を返す。 山道を移動してきたと思っているコンは 労う気持ちと、彼女の抑えきれない感情の 表れを隠すために早めに中へ連れて行きたく 彼女に近寄って手を差し出す。 彼女の家族が誰もきていないとは 考えられないので誰も入らない新居で 彼女のことをきちんとした名前で呼びたくなった。 ] よければ手を握って 俺たちの新しい家を見てみないか。 見せたいものも、ある。 [ 彼女にあの仮面を見せたなら、 これが夢ではないとお互いにわかるような そんな気がして、コンは少しだけ浮き足立つ。 ]* (299) 2021/12/05(Sun) 0:08:24 |
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