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【人】 車輪銀河 メレフ「まさか、続くと思っていたら、終着点だったとは。」 不思議な感覚だ。 実際に人よりも長く生きていた、今もその感覚はある。 お嬢への、妹への気持ちはシステムによるもの。 悲しくも辛くもないが、 この先、彼を大切にしつつ妹を取ることの覚悟は、 決めるべきだと考えた矢先の解放だ。 「解放、とはいかないが。拍子抜けと言うか。 ……肩の荷が降りた、かな。」 (3) 2021/04/29(Thu) 23:16:24 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>282 ヌンキ 「“そうなのかな……”って、嬉しくねェの? ぶっ倒れるくらいキファを探してた癖に。」 部屋まで投げ込んだのをまだ覚えている。 ただし、貴方の毒については理解できていない。 できたとしても“死者蘇生”を願っていた人格だ。 それでも『会える方が良い』と捉えるだろう。 「正直な事を言うとお前のやった事はだな、 俺にとっては大したことに思えねェんだよな。 死んだ人間の為に犠牲を出したヤツがここにいるぞ? ……まあでも、前向きになったなら何よりだ。 まだ頑固に消えるとか死ぬとか資格がないとか言い出したら 今度こそキファと一緒に説教してやろうかと思ってた。」 「カウスにも似たようなコト言われたな。 俺は貰う時はしっかり貰う。素直に貰われてろ。 気にするならこれからの人生で、 『俺が喜びそうな事』を山ほど成し遂げてくれ。」 (306) 2021/05/02(Sun) 19:49:57 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>312 ヌンキ 「俺はもう拾ってやれないからな。 次は倒れないようにちゃんと養生しろよ。」 メレフがNPCでも、そうでなくとも。 1カ所に滞在していたのは会議の為だ。 これからはもう運んでやることができない。 「無様って今更だろ? どっちかというと、足掻いたままの方が余程……」 これはオブラートに包まない台詞。 「ちなみに、別に恋愛しろとは言わないぞ俺は。 俺が気にくわなかったのは、資格がないだので うじうじしていたお前の態度が鬱陶しかっただけだ。 割り切った上でその道を選ぶなら、何も言わない。 後悔しない人生を生きりゃいいさ。」 (317) 2021/05/02(Sun) 22:25:22 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>!4 >>!5 >>!6 ラサルハグ いやちゃんと見据えてるんですよ。 恋を前提に交際を申し込みましたし。おかしくない。 C r i t i c a l H i t ! ! これグーじゃないだけ愛だと思うんですがどうですか? C r i t i c a l H i t ! ! 人生でこんなに頬に手形がついたの、 17年の 人生で初めてだった──後にメレフPLはそう語ったとされている── 「大変申し訳ありませんでした。」 「許して下さい深く反省しています……。」 顔が見れないよ。自業自得だよ。土下座しな。 怒らせると怖いタイプを怒らせてしまったね。 「俺はそうだけど……ラスは……」 (361) 2021/05/03(Mon) 13:52:06 |
メレフは、今は笑ってないがキファPLを見ると鼻で笑う(未来形) (a124) 2021/05/03(Mon) 14:54:41 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>318 ヌンキ 「……そんな残念そうな顔するな。 本来出会うことがなかった奴らが出会い、 知る事がなかったモノもお前は知った。 なら、どんな可能性だってあり得そうだろ?」 現実のメレフは他の面子と違い、平凡なテスターだ。 だからこそ根拠の無いことも堂々と言える。 自分の未来も不明瞭、つまり可能性も無限ということ。 「困りはしねェかな。ただ応えてはやれない。 そしてそれは悪いって言うのも違うと思う。 好いてくれた相手をも否定することになるだろ。 だから、……ありがとう。」 こんな自分を、というのは。 それこそ相手に失礼だろう。だから心からの礼を貴方に。 (365) 2021/05/03(Mon) 15:20:12 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>366 キファ 「そう思えるって事は、キファはテスター側かね」 だが考えて欲しい。 大きく驚いた挙句円卓に突っ込み全ての飲食を台無しにする メレフであれば、それは最早メレフではないのではないか? 「どうなったも、大切なままだが。 ラスのコトを大切に思っているように。 キファだって真実を知って他がどうでもよくならないだろ。 なってたらヌンキに構わないし話にも来ないだろうしな?」 「確かに“設定”だったのかもしれないが、 俺の脳裏には確かに妹と過ごした…… 10に年にも満たない月日が、今も心に焼き付いてる。 ……家族が増えちまった感じだよ。」 (386) 2021/05/03(Mon) 19:46:40 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>370 ヌンキ 「普通にいけるんじゃねェの?その手の作品さァ、 いとこや友達に勧められて幾らでも見るし。」 現実でネット側の人格の干渉なんて、良くある話だ。 だから“絶対”なんてメレフは信じない。 この会議自体が本来の自分からすると絶対変なのだから。 「俺は、お前の変化を好ましいと思うよ。 自分に優しくなれるのは良い変化だって信じてる。 ……そうすれば、お前も人に優しくなれるってな。」 そう言って軽く抱き寄せてから背中を叩いた。 メレフも“自分”も、あまり泣くタイプではないけれど。 弱みを明かせる存在の大切さと、それを見せられる強さは、 どちらも生きる事にはとても大切だと知っているから。 見出せる相手がいたなら、それが自分なら嬉しい事だった。 (389) 2021/05/03(Mon) 19:55:24 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>395 >>396 ニア 「褒めてるんだよ。今が素かい? 今だから言えるが“お嬢”と似ていてね。 色々重ねて見た結果が同陣営での疑い合いだ。 逆にお前サンには逆効果みたいで悪かった。 もう少し普段通り接してた方が良かったな。」 「互いにな、」と付け加えつつ。 記憶から消し去ることはノーコメントを貫く。 忘れてやりたいが、ポカンで消せないので無言だ。 「一応、伝わる。が……。 俺は設定された期間が長いし、現実はテスターってのも 正直あんまり詳しくない。従弟が名前を挙げてたから、 興味を持って参加したらこれだ。運がいいのか悪いのか。」 (424) 2021/05/03(Mon) 22:54:26 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>401 ヌンキ 「まあ最初から見えてる物が違ってたしな。 ブラキに後は託す。……会議とは逆だな。 実の所、“ここ”では俺は役に立てそうもない。 まあ、散々働いたしな。後はのんびり観戦して去るわ。」 涙を拭って、安心したような笑みを浮かべた。 この感情は恋ではないが、たった一人を除いて、 ヌンキにも、カウスにも沢山の人に愛は抱いているから。 「それじゃあ、元気で。」 あなたが記憶をなくしたとして、いつか再開したとして。 それでもこの男は悲しくは思わないのだろう。 だって、共に事件を駆け抜けた事実は消えはしない。 メレフと言う男は、それで十分と思える“人間”だった。 (425) 2021/05/03(Mon) 23:00:11 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>402 サダル 「?」 何だか妙にか細い声に呼ばれて振り返る。 「サダル。何だ、声出る様になったのか。 ついに恋を叶えられたのか?」 メレフは当然サダルを知らない。 というよりは、 サダルの中の人がいとこな事を知らない。 知っていたらとっくの昔に態度が変わって…… 否、別段大して変わらなかったかもだが。 いずれにしても、「外見がそう変わらない」上に、 「なんだか見覚えのある若干チート染みた能力設定」は、 ステータスなどを確認できる今、疑念は確信に変わるだろう。 なおメレフの本名は「名月 廉(めいげつ・れん)」である。血縁者なら当然知っているだろう。 (426) 2021/05/03(Mon) 23:05:38 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>413 カウス 「原理はわかるが、今思うとわかるのが不思議だ。 俺は別段、勉強が得意でもないからな。 この脳の回路だけ何とか持って帰れないかね。」 アバターの好みは200年生きた魔術師として、 魔法知識は叩き込まれているが、それと現実は別だ。 馬鹿と言うほどでもないが、特別に勉強が得意でもない。 持って帰れば楽だろうに、と平然と考えている。 「4歳しか変わらないのか。 というか現実でも死に掛けてるのか? お前、危ない橋ばっか渡ってんだな。」 笑う所ではないのかもしれないが、つい笑いが零れた。 勿論成功するに越した事はない。けれど、何となく成功する。 そんな予感は、この世界で彼の変化を見てきたからだろう。 「バイクが飛ばせる距離なら行ける。 新幹線でも飛行機でも、見舞いなら許可もでるさ。 会うだけで元気になるなら会いに行ってやるよ。」 (428) 2021/05/03(Mon) 23:12:10 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>440 >>443 ニア 「気になるなら、どういう設定だったのか。 何があったのか。いつか適当な店で話すか。 俺も、実の所キュー以外何やってたか知らない。 どういう立ち回りでどういう話があるのか聞きたい。」 労わりの言葉には肩を竦める。 全部見られていたというのは、どうにも気恥ずかしい。 「修正する人員がいる程度ならまあ大丈夫じゃないか?」 これが200年後だと、もっとアナウンスも細かいだろう。 巻き込んでおいて呑気なあれなら生身も平気だと気楽である。 「互いに災難だったねェ。社会人ならもっと大変だろ? 俺はバイトが無断欠勤になってると困る程度で…… 出席自体は問題ないし、受験の時期でもないから平気だ」 さらりと大学生以下な事を明かした。 (447) 2021/05/04(Tue) 0:48:38 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>448 >>432 キファ 「……驚いた。いやなに、俺はお嬢がいる。 でもお前は“不老不死”を目指していた。 人に執着じゃなく生に執着だったから、 そこに拘りはないと思っていた。お前の方が。 だが言われてみると、“キファの死”、か。」 メレフは自分の死を恐れていなかった。 だから、“メレフの死”に対する執着が薄い。 「俺は、お嬢が生きてくれればそれでいい。 ラスと共に居れればそれでいい。 ここに“メレフ”の存在の有無は関係なかった。」 「200年、そう割り切って生きて来たからな。でも、」 「ラスがNPCなら。あるいは帰らないと決めたなら。 俺は“メレフ”としてここに残る気だ。 ……まだ答えは聞いていないけどな。」 (450) 2021/05/04(Tue) 1:05:17 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>453 キファ 「自我、か。……あるとすれば、 200年生きた魔術師は“妹”に全てを費やした。 それが全てだ。 世界を全く見ていなかったワケじゃない。 ただ“妹に綺麗な景色を見せてやりたかった” 多分、寂しさを感じないって言うよりは── お前が思う以上に俺は『必死』だったんだよ。 だから、正直今、ぼうっとしている。」 貴方の葛藤がわからない訳ではない。 けれど、自分はこの世界で綺麗な物も汚い物も見過ぎた。 何より、そう考えるには、余りに唐突だったのだ。別れが。 「……見に来るか?祭壇。 多分そこが、ラスと出会う前の俺の全てだ」 呪術ギルドの最深部。 自我も生きた証も、全部そこに存在している。 (454) 2021/05/04(Tue) 2:11:33 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>477 キファ 「即答。」 悩まれるよりはいいのだが。 そこまで興味を持たれていたのだろうか。 いや、持つものか? “設定”であっても己の在り方が余りにも長すぎて、 現実の自分の「当然だろう」と言う気持ちと、 設定の自分の「当然なのか?」が交差する。 「じゃあついてきな。 どうせ、あそこをどうするかまだ決めてなかった。」 言いながら歩きだす。 見慣れたレムノスの街の、細い通路を通り、潜り、 何処かの庭先を平然とした顔で素通りし、 小さなトンネルを抜け、何でもない一つの路地裏。 柄も悪い訳でなく、小さな道の一つ。 その壁にそっと触れると、解ける様に新たな道が出来た。 「俺だけなら適当に転移してたんだが、 二人だとちょっと面倒だから歩きだ。」 (479) 2021/05/04(Tue) 14:37:05 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>481 キファ 勿論。とばかりに促す。 まず見えるのは、整備された軽石で舗装された道。 鬱蒼と生い茂る──何てこともなく、 周囲の建物の雰囲気に溶け込む、高い建物の中にある庭。 「無駄に名前だけは豪華だが、実際の所、最近まで 『俺とラスの住まい』だぜ?所帯じみてるだろ。」 現代で言うなら、首都の緑化計画でよく見るであろう、 お洒落かつ自然風な光景が広がっている。最も、奥に 見えるギルドは西洋風の建物で近未来的ではないが。 「あとは取引相手を案内する場所だから、 逃げられちゃ困るんで無難な作りさ。 キファが気になってる所は地下にある。」 基本的な呪術ギルド『等価交換』は、 地下を覗かなければ祭壇の存在の有無すら不明だ。 「神秘主義者ねェ。 長生きしたいだけの人間じゃなくて、 他に何か特別なコトがあったりするのかい、それ」 (483) 2021/05/04(Tue) 14:58:34 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>484 キファ 「お前のギルド、釣られてるのかよ…… 何の為に吊ってんだそれ。食うのか?」 サルの脳みそを食っていた男の台詞ではない。 「厳密には妹を“長生き”させたかった訳じゃない。 ただ、人並みにとまでは行かなくても…… “普通”の人間が見れた景色くらい、 見せてやりたいって思っちまった。 同じ道の様で全然違うが“世間”からすると どっちも同じ禁忌で“おかしい”んだろうな。」 急かすな、と言いつつ鍵のかかっていない扉を開く。 多くの部屋、廊下の数。けれど“気配がない”。 このギルドに、生きてる人間は二人以外──誰もいない。 (487) 2021/05/04(Tue) 15:56:44 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>495 キファ 「ならこの“設定”の一部は、そう言った…… 意識してない層の記憶から引っ張られたのかもな」 「生きたいって願ったのはキファ自身なのか、 ……案外俺と似た理由なのか、 まあ、これを解き明かす必要もないか。」 死んだ妹がモデルだとして。 それになり切って“生き続けたい”と思うのは、 現実のキファを知らないメレフにとって“どっち”か。 わからないし、彼女が語らないならそれでいい。 唐突に、ふわりと蛍のような光が階下から舞う。 蛍の様に見えるが人工生物のそれは、通りがかると 元の場所に戻る兵士の様に奥へと戻っていった。 (501) 2021/05/04(Tue) 18:16:13 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>497 サダル 「トラックに轢かれて何でここに来たのか。 俺ゲームに詳しくはないけど、 沙羅がおかしいのだけは分かる。何してんだ?」 続く言葉にさすがのメレフもこれには呆れと溜息だ。 「お礼を言われてもどう反応すればいいのかわからないが」 「『前向きになってよかったな』って言う状況じゃないし、 今呑気に喋ってる場合なのか?って気もするし…… 『引きこもり止めてみる』ってこんな所で聞きたくなかった」 ジト目になりながら、握られた手を握り返した。 大体は前向きな言葉を返していたメレフとは言え、 いとこが轢かれていると聞いた上でこれはコメントに困った。 困ったので、強く握っておいた。死ぬなと言いたげに。 (503) 2021/05/04(Tue) 18:24:41 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>502 キファ 「もったいぶってる気はないが、 厳重なのはそうだな。」 最深部の底は、眩い光が射したりはしない。 蛍のような光以外にも、淡い色取り取りの光。 自ら輝きを放つ植物に似た何かの花畑。 「もし、妹が外を生きるのを拒んだのなら。 ここでずっと生きていける様に。 永遠に美しい物だけ見て死ねる様に。」 薄暗くても陰気ではない。 清涼な空気は奥を流れる滝の水を更に澄ませる。 透き通る環境音として、鳥と虫の声が相互に囀る。 「誰にも侵されない場所。 自ら閉じこもるなら、目を塞げる場所。 何を選んでも全てを叶えられる準備はした。」 空は、見る度に色を変える。 星空を望むなら、世界は暗く瞳に座が囁き掛ける。 青空を望むなら、世界は明るく己の姿を蒼に染める。 中央の棺は、黒髪の眠り姫が目覚めを待ち続けている。 ──彼が妹の為に作った、永久機関。 ここは小さな水槽であり、楽園であり、箱舟であった。 (505) 2021/05/04(Tue) 18:38:21 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>499 ニア 「変とは言われる時はあるが、そもそも親が変。 片親が外国人だから、距離感がおかしいんだとさ。 俺はそれに慣れ切ってたから、昔はよく怒られた」 要するにハーフと言う奴らしい。 一部の国の人は、自分達の国よりスキンシップが激しい。 きっとニアも知っているだろうから想像し易いだろう。 「俺の?構わないが『落ち着いたら』って、 そんなに忙しくなる予定でもあるのか? ……シトゥラ?」 同い年ならそう追われることもないと思っていたが、 思い当たる要因が自分にはそれしかなかった。 『名月 廉』と書かれたメモと携帯の番号。 それからアカウント名(メレフと読める)を手渡した。 (507) 2021/05/04(Tue) 18:52:35 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>508 >>509 キファ 「なら、ここで死んでくれてもいいぜ?」 まるで“天国”と思うなら、と。 彼女の恐れる死の怖さを知らない男は、 皮肉めいた口調でそう笑う。 「現実は、もっと良いモノがあるのは知っている。 同じ数だけ見たくないモノも蔓延っている。」 美しい物のそれぞれに、魔法が掛けられている。 “外を生きる為の知識”“兄からの妹への言葉” 存在するあらゆる物にそれは星の数だけ込められている。 「俺は鳥籠や監獄を作りたかった訳じゃないからな。 ここは“不可侵”の領域だが…… 出たいと思うなら、いつでも出られる。 アイツにそれを聞く時間も、それを選ばせる感性も、 俺はあの時、与える事が出来なかった。 だから全てを用意した。……さて。」 貴方に問われて、棺を覗き込む。 ずっと変わらない、7歳にすらなれなかった少女を。 “ここ”に置いていくべきなのか、まだ迷いがあった。 (510) 2021/05/04(Tue) 19:22:57 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>506 カウス 「ほう、言うじゃねェか。改心したカウスくん? お前の成績表とやらがどうなってるかが見ものだな?」 病気の度合いによっては、貰った事もないかも知れないが。 だとしてもこの時代、学校に通う手段は幾らでもある。 成績表が良くても悪くても弄ってやろう。そう決めた。 「よし、んじゃお前の意識が目覚めたら、 お前から連絡しろ。見舞いに行ってやる。」 本名の『名月 廉』と住所、携帯番号を渡す。 相当珍しい部類の名前だ。都道府県さえ覚えていれば、 貴方が本気になればもし忘れても探すのは容易だろう。 「お前の成績が俺より良かったらな。 生き延びた先が終わりじゃないぜ?頑張りな。」 そう言って、貴方に手を振って去ろうとするだろう。 最も成績の話だって、いつまでとは言及していない。 貴方が頑張ればいつでもバイクに乗せてやれる未来はある。 (513) 2021/05/04(Tue) 19:48:30 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>511 >>514 >>515 キファ 貴方から手渡した鍵を受け取って見つめる。 けれど首を振って返した。 「最初は、骨だった。 髪を集めて乗せただけの粗末な物だった。 そこから皮を被せる真似を。 服で飾り付けられる程度の稼ぎを。 血色が見える程に血を流す方法を。 瞳に俺と同じ赤を宿す術を。」 繰り返し繰り返し、何度も試行錯誤の繰り返し。 妹の遺体が今の様に綺麗なモノになるために、 見せられる物になる為だけに、どれだけ掛けたのか。 200年をデータと言われてしまった今、知るのは己のみ。 「でもそれが幾ら精密で精巧であろうと。 ──“中身”が戻って来てはくれなかった。」 「ゲーム中、俺は今回が終われば、それに足りると そう思っていたけれど、きっとその日は来ない。」 “メレフ”という男はきっと、それを理解した上で、 ずっとこれを続けていたのだろう。 妹が目を覚ます事はない事に薄々気づきながらも、 それでも決して諦めるコトはない、そう言う人物だった。→ (529) 2021/05/04(Tue) 21:38:48 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>511 >>514 >>515 キファ 「でも、“俺”は違う」 「『名月 廉』は現実に帰るって決めた。 だからメレフと妹の物語もこれで終わりだ。」 「ここから先の、妹の行方は、物語は。 メレフじゃなくて“俺”が決める。」 そっと、入れ物でしかない彼女に口付けを落とす。 『名月 廉』が贈る、最初で最後の魔法。 「俺のすべての魔力をここに置いていく。 蘇生には届かないかもしれない。 けれど、“妹を助けられずに消える” その結末だけは、最期まで見せない。」 「どうなったかは、“俺”が引き継ぐよ。 眠ったのか、俺の魔力と共に朽ちたのか、 或いは──奇跡が起きて、目覚めるのか。」 「それが俺の答え。」 ここは消さない。終わらない。 メレフと妹が生きた痕跡は全て、 消す事もなく、忘れられる事もないように、 全てをここに置いていく決断をした。 (532) 2021/05/04(Tue) 21:49:08 |
【人】 車輪銀河 メレフ>>521 >>522 >>523 サダル 「わからねェよ。 お前の言うコト、いつもわからない。」 「でも、そう決めたならそれでいい。」 一緒にログアウト、について。 “押さねえよ”、と呆れが漏れた。 「お前の台本がどうであれ、何を言おうが。 今出来る限りの事をやったならそれは受け入れる。 ……“今度こそ”俺は受け入れる。 後悔しないようにな。」 だから、貴方の呟きが聞こえようが聞こえなかろうが、 手を握り締めてこう告げるのだ。“あの時”と同じ様に。 「絶対に助ける。待っててくれ、沙羅。」 貴方が演じなくても、信じても信じなくても、 何をしようと理想のエンドロールは訪れるのだと。 『名月 廉』は『夢見路 沙羅』を信じ続けるだろう。 (539) 2021/05/04(Tue) 21:58:32 |
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