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【人】 爽快ブラスト チアキ「はい、先生。ごきげんよう。」 >>0:23どこかそわそわし始めた先生…どうなさったのかしら? まさか魔力に気付いたとは思わないけれど。 私は私で、今の姿のままか細い魔力を辿ってみる。 屋上のものは、リッコーリスのもの。 それ以外の魔力を辿れば、或いは。 そう思ったから、私は立ち去る先生に挨拶した後、風の音色を聞きながら辺りの魔力を辿ろうとしていたの。 サアヤが訪れやすい場所を一つ一つ歩きながら。* (1) 2023/10/12(Thu) 22:01:10 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「──!」 これは。この、魔力の感覚は。 その魔力の流れに、私はハッと目を見開いた。 もしかして。まさか。そんな。 「ユスターシュ様…!?」 まさか、本当にそうなの? ここにいらっしゃるの? もしかして加勢しにきてくださったのかしら。 それとも、もっと別の理由…? 私はいても立ってもいられずに窓から飛び出した。 (8) 2023/10/12(Thu) 22:19:33 |
【人】 爽快ブラスト チアキそのままの姿ではもどかしくて、途中で変身魔法を解除して本来の──ここでは魔法少女と呼ばれる姿に戻る。 多分、誰にもみられてない。そのはず。 みられていたとしても構わない! 私にとっては、彼の方が…ユスターシュ様がご無事なら、それを確認する方が大事だから! 私はそのまま、武器を展開させないで魔力で足場を作り校舎外を駆け上がる。 屋上までたどり着くのも、もう直ぐ。** (9) 2023/10/12(Thu) 22:20:00 |
【人】 爽快ブラスト チアキリッコーリスの静止の声は耳にこそ届きましたが、私はそれを振り払うように屋上へと辿り着きました。 けれど、私は武器を取り出すことはありません。だって、私の視線がとらえたのは。 「ユスターシュ様…!」 探し求めていた彼の姿そのものだったのです。 歓喜に胸が震え視界が滲みます。 けれど、その彼の後ろには女性の姿。 ──いいえ。あれは精霊。 (18) 2023/10/13(Fri) 6:37:28 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「ユスターシュ様…?」 どうして、ミュジークの騎士であったユスターシュ様が精霊を使っているのでしょう。 直ぐに行動に移せるように武器のうち、バチだけは手にしましたが…戸惑いに心が揺れ、ユスターシュ様を見つめます。 裏切り?それとも、何かの陰謀でしょうか。 けれど、姿を模っただけではないと分かります。 だって長い間共にいたのです。 あの魔力の波動は、絶対に──。 「ユスターシュ様…、私をお忘れですか?」 だから私は、無防備な姿のままリッコーリス側より彼の方へと歩き出しました。 胸元に手を当て、懐かしさに潤む瞳を向けたのです。* (19) 2023/10/13(Fri) 6:37:53 |
【人】 爽快ブラスト チアキユスターシュ様が真っ直ぐに私に向かってきた。 剣を持ち殺意を向けられたことに呆然としてしまったけれど、リッコーリスの機転で何とか剣を避ける事ができた。 嘘。ユスターシュ様が私に剣を向けるだなんて。 そんな…と悲しみに暮れそうになっていた所でリッコーリスの声に我にかえる。 そうです。私は戦わなければなりません。 どうしてユスターシュ様が敵対なさっているのか、私たちを──私を忘れてしまっているのか。 理由はわかりませんが、敵対するならば戦いは避けられません。 難しいでしょうが、彼を無力化して捕える事が先でしょう。 調べるにしても語るにしても、そちらが先ですから。 バチを両手に構えます。 (31) 2023/10/13(Fri) 21:15:31 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「すいませんリッコ。もう大丈夫です。 ──でも彼の方は、確かに ユスターシュ様で間違いありません。」 断言しながら私も魔具を召喚します。 ドラム型のそれは機動性はありませんが、その分彼女を支援できるでしょう。 飛んでくる泡に対しても私はドラムを叩き自身とリッコの前にシールドを貼りました。 泡は相手を窒息させるか、その中に閉じ込めたりして機動性を失わせることの多い技。 その為、まともに受けるよりも防いで様子を見るべきだったのですが──。 「リッコ!?」* (32) 2023/10/13(Fri) 21:15:53 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「リッコ…! 今助けます!」 バチを振り上げる。 泡を防ぎながら、リッコを捉えた泡を無効化させれば良いのだと考え、私はさらにドラムを叩こうとしていた。 そこに、一般人が来ているなんて知らないまま。** (34) 2023/10/13(Fri) 21:17:22 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「リッコ!!」 油断してしまったのでしょう。リッコは予測通り泡に捉えられてしまいました。 ドラムを叩いて次の魔法を展開しようとしましたが、ユスターシュ様は素早くこちらと距離を詰めてきます。 だからドラムを叩く手が止まりました。 そして戯言の続きを、などと言うのです。 ズキリと胸が痛みました。 けれど、──私にとっては戯言なんかではありません。 「ユスターシュ様。私が チアキローズ・ピゥロイド・ミュジークである事も 貴方が私の…婚約者である事も お忘れになってしまわれているのですか?」 或いは、何か理由があって演技しているのでしょうか? 口には出しませんでしたが、そんな希望が頭をもたげます。 泣きそうになるのを堪えて眉を寄せました。 そしてバチ同士を軽く合わせて音を響かせ、ぱしゅん、と自分の前のシールドを消しました。 そんな時でしょうか。 屋上へ一般人が入ってきたのは。 (44) 2023/10/13(Fri) 23:05:05 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「…! 彼は一般人です。 危害を加えることはなりません。」 眉を寄せ、片腕を横に開きユスターシュ様が学生の彼の方へと行かないようにと制します。 それが効果があるかはわかりませんが。* (45) 2023/10/13(Fri) 23:05:24 |
【人】 爽快ブラスト チアキ初めはただ年上のお兄様のような方だと想っていました。 "婚約者"と言われても──大人同士、親同士が決めたもの。 王族とは言え王位継承権も低い私に、彼は何も思わなかったのでしょうか? 初めは兄に懐く妹のように。 傷を癒すときは母のように彼を抱きしめて。 彼が無理をしたなら姉のように叱り。 時には娘のように甘えて。 デビュタントの時はドキドキしたものです。 ファーストダンスを貴方と踊って。 大人の仲間入りをしたのだと誇らしく感じながら、ドレスに身を纏い身を寄せ踊って。 私はいつしか貴方のことを、ただの大人の決め事だけではなく愛していました。 恋焦がれていました。 だから、彼が消えてしまった時には信じられなくて、今も信じられなくて。 貴方の姿をいつだって追い求めていたのです。 (53) 2023/10/14(Sat) 12:46:27 |
【人】 爽快ブラスト チアキ彼の様子が変わりました。 伸ばした手を強引に撮れば良かったのでしょうか。 けれど、一般人が来てしまいましたから彼は引き、私も危害を加えないようにと口にしてしまいました。 …悔やんでも仕方がありません。魔力の痕跡を追いましたが、おそらく校舎に逃げ込んだあたりで魔力を隠したのでしょう。 小さくため息を吐きます。 そして。 「リッコ。 ユスターシュ様をできる限り追ってください。」 微かな声で命令します。──そう、これはお願いや、仲間としての言葉ではありません。 王族としての命令でした。 「私は彼を診なければなりませんから。」 (54) 2023/10/14(Sat) 12:46:52 |
【人】 爽快ブラスト チアキ私は倒れた一般人、リッコが滝沢と呼んだ人物の元に近づいていきます。 バチを鳴らして起こした音波でリッコを捉えた枷を壊すと、学生としての姿に戻りました。これでも魔力は使えますから。 そして、抱きしめるのは躊躇われましたから、膝枕の形で癒しの魔力を注いでいきます。* (55) 2023/10/14(Sat) 12:47:10 |
【人】 爽快ブラスト チアキ一応リッコーリスの名誉のために言いますと、お尻を丸出しにはしておらずスカート越しではありましたが…その辺の誤解はお互い気づけないかもしれません。 癒しの魔力を注いでいると目を覚ましたらしい男子生徒がこちらに注意喚起してくれました。 きっと、根は優しい方なのでしょうね。 「大丈夫ですよ、滝沢先輩。 確かにほら…あの、魔法少女アムニャック? 彼女たちが戦闘していたようですが …それに巻き込まれてしまったようですね。 彼女たちはそれを止められなかったことを 悔やんでいましたよ。」 混乱している彼に、嘘にならないように説明します。 手を伸ばして肩に軽く触れ、他に異常がないか微かな魔力で確認します。多分大丈夫だと思うのですが。 (66) 2023/10/14(Sat) 23:04:30 |
【人】 爽快ブラスト チアキ「どこか痛いところはありませんか? もし怪我しているなら、 保健室で治療してから帰りましょう。」 こっそり、ミュジークの薬を使えばこちらのものより回復も早いでしょう。 巻き込んでしまって申し訳ないのは本当ですから、そんな提案をしてみました。** (67) 2023/10/14(Sat) 23:04:46 |
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