白い大蜘蛛 カガリビは、メモを貼った。 (a9) 2022/03/20(Sun) 21:15:56 |
【人】 白い大蜘蛛 カガリビー本殿の裏ー [萌々子と別れてから、随分と長い時間ここで一人佇んでいる。 今年の送り雛も、終わりが近づきつつあり、程なく皆何事もなく現世へ帰っていくだろう。 隠り世に囚われてしまっていなければ、だが。 提灯に火を灯す。 この提灯は、迷い人を寄せる光を放つ。 もし、現世と隠り世に迷う者がいるなら、この光に気付くはず。]* (33) 2022/03/21(Mon) 8:04:05 |
【人】 白い大蜘蛛 カガリビ―夢の終わりへ― 「――…隣、貰うよ。」 宴の隅で、ようやく目当ての人物>>56を見つけ出し、となりに座り込む。 彼女とは、話をつけなければならない。 彼女の夢の終わらせ方を、見届けなければならないから。 「君は、雛として愛でられるのは好きかい? こちらの世界は、好きかい? ――僕を、恨んでいるかい?」 ずっと、聞くことが出来なかった。 彼女を、雛として仕立てた事が、果たして正しかったのか。 別の生き方があったのではないか。 (59) 2022/03/21(Mon) 23:48:20 |
【人】 白い大蜘蛛 カガリビ「僕は、人の愛し方がわからない。 僕は、最初から人ではないから。 だから、君を「雛」として愛した。 ――心のどこかで、間違っていると気づきながらね。」 だからこそ、これは夢だと何度も繰り返した。 忘れるように仕向け続けた。 その結果が、現世で彼女を不幸にした。 自分の弱さの代償を、彼女に払わせてしまった。 「――なぁ、咲夜。 現実の世界に、君の幸せはあるかい? 幸せに生きていけるかい? もしも違うなら、僕は――…」 その先は、言葉にならなかった。 ただ黙って、彼女の答えを待っていた。* (60) 2022/03/21(Mon) 23:48:28 |
(a27) 2022/03/21(Mon) 23:50:47 |
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