【人】 プラチナー 翌日 ― [さて、知っての通りプラチナは朝に弱い。 特に体を繋げた次の日は強い倦怠感もあり、 基本的に昼を過ぎ、テレベルムに起こされて ようやく起きるのが常である。 が、その日のプラチナは 昼近くとは言え自主的な覚醒に至った。 というのは生理欲求が睡眠を妨げたからだ。 夕方に用を足して以降延々抱かれっぱなしで ちょくちょく水分は摂っていたものの そのまま寝落ちてしまった。 尿意で目が覚めるのも自然なことである。] …… むにゃ……… トイレ…… [不機嫌そうに眠い目を擦り、 いつも通り自身を抱いているだろう テレベルムの腕の中からもぞもぞ抜け出そうとして。] (4) 2024/02/02(Fri) 17:01:41 |
【人】 プラチナ………ん………??? [違和感。 自身を包み込む腕がない。 テレベルムがいない……? 先に起きているのか、と一瞬思ったが その代わり、自身にしがみついて眠る温かい何かがいる。] …………?????? [視線を落とす。 すやすやと寝息を立てる見知らぬこども。 寝ぼけているのだろうかと二度三度、 目を擦ってみるが目の前の光景は変わらない。 ぺたぺたとこどもの顔に触れてみる。 温かい。どうやら夢幻の類ではないらしいが…] (5) 2024/02/02(Fri) 17:02:27 |
【人】 プラチナ……なん……??? [感じていた生理現象もどこかに飛んでしまい、 まじまじとこどもを凝視する。 歳は何歳くらいだろう…青みがかった白い髪。褐色の肌。 ぶかぶかの服はテレベルムが着ていたものと同じもので…… そして、何より。 自分はこの仔の顔を知っているのだ。 何度か夢に見る前世の記憶の中、 プラチナ・ライドが「テレベルム」と呼んでいたこども。 しかし………いや、まさか……そんなことあるか? とにもかくにも確かめて見ねば始まらない。 はー―ーー……と深くため息をつき。] (6) 2024/02/02(Fri) 17:05:25 |
【人】 プラチナ["テレベルム"は揺さぶられても 暫く嫌がるようにぐずっていたが 程なくして目を開ける。 まだ覚醒しきっていない両の眼が ぼんやりとこちらを見て――] んにっ [おもむろに頬を摘ままれた。 幼子に良いようにむにむにされながら 聞き覚えのない言語を耳にする。] (12) 2024/02/02(Fri) 18:16:47 |
【人】 プラチナええいやめろ! なにかって……こっちが聞きたいんだが…… [ともあれ手を掴んで止めさせる。 一体どうしたものだろう。 この"テレベルム"、自分の知っているそれとは少し違うようだ。 見た目もだが、中身も随分と。 困惑のまま言葉に詰まっていると くしゃみと共に照明がぱちぱちと点滅する。 元々の着物は大きすぎるのだろう。 取りあえず風邪をひかないように これでも羽織っていろと手元にあった毛布を被せて。] (13) 2024/02/02(Fri) 18:17:59 |
【人】 プラチナええとだな。ひとまずは… 状況を共有しよう。 キミの名前と歳は?昨日まで何をしていた? ここがどこで、俺が誰だか分かるか? [ベッドの上に胡坐をかいて座り込み、 彼を見下ろして矢継ぎ早に質問をする。 彼の方からも何かあれば答えるつもりで。**] (14) 2024/02/02(Fri) 18:18:46 |
【人】 プラチナ[尋ねれば、おずおずとテレベルムが答える。 その答えを聞きながらふむ、と思案した。 聞く限り彼に自分と過ごした "テレベルム"としての記憶はないように思える。 プラチナと過ごして4年、か。 どうも身体だけではなく記憶の方も この時相応に戻ってしまっているらしい。 気になるのは原因だが……予兆があったとも思えない。 昨日の情事に何か…いやまさかそんなことは……… …と、そこまで考えを巡らせたところで テレベルムが表情に不安を滲ませて 自分の様子を窺っていることに気づいた。 どうも怯えさせてしまっているらしい。] あ―――……いや…… プラチナ…ではあるんだが……… [恐らくは彼の知る"プラチナ"ではない。 どう説明したものかと少し悩む。 今の彼に現状をすんなり理解するかどうかは怪しいし、 かといってここで無用に疑念を買っても面倒な…] (19) 2024/02/02(Fri) 20:56:11 |
【人】 プラチナ未来…… そう、俺は未来のプラチナなんだ。 今、どういうわけか 数百年ほどの時空を超えて、キミは未来に来ている。 家の様子が少し違うだろう?それはそのせいさ。 [咄嗟に口走った言葉はまるきり嘘というわけではない。 プラチナ・ライドは確か数百歳の魔術師だった筈だから 姿が変わらなくとも不自然ではない筈だし。 未来と言っても一度死んで転生した姿である、なんて事実は ショックが大きそうなので伏せておく。] …つまり俺の目から見れば 昨日まで大人だったキミが、 何故か今朝急に子供になっているというわけだ。 とは言え、俺にも原因は分からん。 朝起きたらこうなっていたんだ。 何か心当たりはあるかい? [さて、テレベルムの警戒を解くことは叶っただろうか。**] (20) 2024/02/02(Fri) 20:56:55 |
【人】 プラチナ[端的に説明すれば、テレベルムがぽかんと呆け。 その後きょろきょろとあたりを見回す。 戸惑っているような、それでいてどこか納得したような彼が 近寄ってきてすんすんと匂いを嗅ぐ。 匂いの差までは自分には流石に分からないが その仕草は何だか動物のようで微笑ましかった。 ……というか。 寄って来るテレベルムを見下ろして気づいた。 動転していて今の今まで飛んでいたが あるじゃないか、もっと簡単な証明が。] (27) 2024/02/02(Fri) 22:46:36 |
【人】 プラチナほら、見ろ。背に紋があるだろう。 俺とキミの魂を繋ぐ、唯一無二の契約だ。 俺が偽物じゃないと言う証明になると思うが? [くるりと背中を向け、契約紋を見せる。 テレベルムによって火傷が治癒された今は はっきりそれが見える筈。 勿論テレベルムの背にも同じものがある。 "テレベルム"と"プラチナ"を繋ぐそれは 本人であることを信じさせるには十分だろう。 まあ、昨日テレベルムがつけた噛み跡やらキスマークやら ]あまりこどもの情操教育に良く無さげなものも もしかしたら一緒に見えたかもしれないが。 そもそも二人とも全裸のままだ。 (28) 2024/02/02(Fri) 22:46:53 |
【人】 プラチナ[ともあれ、色々と不明点も多いながらに テレベルムは納得してくれたらしい。 じっとこちらを見つめる幼子にん?と首を傾げ。] …………… [無邪気に微笑む彼に、一瞬口ごもった。 きっとこの頃の彼は想像だにしていないのだろう、 ”プラチナ"との悲しい死別が待っていることを。 若干の罪悪感めいたものは募ったが――……] ……ああ。 俺にとって、キミは…テレベルムは、 とても大事な存在だからね。 [小さく微笑んで、そう告げるに留めた。 もし彼が聞きたがるのであれば 大人になった彼のことや今の時代のことも 差し障りがなさそうな範囲で一通り説明はしたことだろう。] (29) 2024/02/02(Fri) 22:48:42 |
【人】 プラチナ(とはいえ……困ったな) [結局彼がこうなった原因は分からないままだ。 どうしたものか…と何か着るものを探してやりながら尋ねる (その過程で自分の服も着た) クローゼットの奥底から 恐らく彼が子供の頃に来ていただろう服を引っ張り出し 手渡していたところで、テレベルムが何かを話しだす。] ……ふむ。 生まれが少々特殊だからかな、 キミの生態については俺にもまだ 分からないことが多いのだよな。 どうも魔力的な影響をうけるようだし…… キミがそう言うのなら、少し様子を見てみるか。 そのうち何事もなく戻るのかもしれん。 [本人がそう言うのならそのうち治るのかもしれない。 このまま2.3日様子を見てみるか。と思っていると 何だか気恥ずかしそうに耳打ちをされた。] (30) 2024/02/02(Fri) 22:50:53 |
【人】 プラチナ[紋を見せれば一気に信用度が上がったらしく テレベルムの表情が分かりやすく明るくなり こちらに抱き着いてくる。 無邪気な屈託のなさが 自分の知っているテレベルムとは離れているように思え 記憶としては予め見ていても少々面食らった。] (いや、甘えたがる所は同じなのかな…) [表現方法が変わっただけで。 ともあれ、テレベルムが納得したようだったので 服を探しながら幾つかのことをぽつぽつと話した。 何故裸だったのかについては もし問われたなら歯切れ悪く誤魔化しただろう。 そうして互いに少し落ち着いたところで 改めて切り出されること。] (34) 2024/02/03(Sat) 11:16:07 |
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