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【人】 厨房担当 ゲイザー( ……、今の私なら、にぃにも信頼してもらえるかな。 でもあんな「言い過ぎる」私見てたら、そりゃ、無理か。 ) [これまで瑞野が聞き手になってくれることに甘えて、ことあるごとにバックヤードで家や地元の田舎について愚痴を零していた。その中には自身の「女じゃないけれど男でもない、はっきりしない、ふわっとした感じ」という性自認の話もあったのだけれど――。 そんな璥が、瑞野にさえも零さずに口を噤んでいることがある。 それが、二番目の兄の、おそらく未だに秘密のままの恋。 仔細は割愛するが、次兄が貰ったラブレターをある切欠で偶然見つけてしまったまま、相手からはその事実をまだ打ち明けられていない、ということ。 法事で久々に顔を合わせた時>>3:44だって、パンツスーツの璥に対して特に何も打ち明けない、「平常運転」の次兄のままだったのだ。] (435) 2023/03/17(Fri) 17:05:51 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 夏の夜の夢でも、盗まれたタルトの裁判でもなく ― [多分それは、藤の花も散ってしまった頃の。 けれども梅雨の湿り気も盛夏の苛烈さもない、からっとした暑さが大気を占める日の夜のこと。] (447) 2023/03/17(Fri) 18:46:01 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[未だ寒さ残る頃に、ゲイザーが挙げていた「ハートの女王のタルト」>>0:54。 あの神田ですら知らなかった>>0:138このタルトは、去年の夏前ごろに企画として考えてはいたものの、諸般の事情により没になったデザートメニューだった。主に味付けに難航して。 以前に別の客からちらっと話に挙げられた覚えがあった所為か、常連の神田に対してもついこう言ってしまっていたのだが――。 この没タルトの制作と販売は、この夏になって漸く叶う。 フィリングのクリームチーズの控えめな甘さの中に、粗挽きの黒胡椒がピリっと効いた、スイーツというよりはおつまみ的なタルト。 そのフィリングは真っ黒に見えるが――全部黒胡椒、ということはないのでご心配なく。ただ「ほとんど胡椒」に見えるように、竹炭パウダーでクリームチーズを着色しているだけである。 タルト生地とチーズに含める糖蜜と、黒胡椒のバランスを如何するか……という相談をフィエに、そして大咲に持ちかけて。 試行錯誤の末に、「ハートの女王」ならぬ店長からも漸くお墨付きがついた一品である。] (448) 2023/03/17(Fri) 18:47:06 |
【人】 厨房担当 ゲイザーアンジー、お待たせしちゃいました〜! こちら、ハートの女王のタルト、 ウィスキーのお供にしちゃってくださいねん。 [タルトの上からラズベリーソースでハート模様を描いた皿を、以前にも二人連れでこの店を訪れたそのお客様>>6:26に、いつも通りの笑顔でサーブ。 「ありがとう」を告げるハスキーボイスに、「スーパーゲイザー」な速崎もにっこり。 その後、タルトの皿を下げてもらうために呼び止められたのは、フロアのフィエでも嘉数でもなく――再び、速崎だった。 この時丁度手が空いていたこともあり、速崎は特に何の疑問もなく、「アンジー」ことアンジュが座るカウンター端へと向かったのだが――。] (449) 2023/03/17(Fri) 18:48:03 |
【人】 厨房担当 ゲイザー「あの、ゲイザーさん、……ケイ、さん。」 [アンジュの声が小声になり、速崎はその小声を聞き拾おうと顔を近づける。 やがて相手が、幾らかの逡巡の素振りを挟んでから、その話を切り出した。] 「あたしのこと、……オレの、こと。 覚えて、ます、か。」 [囁くハスキーボイスの声調は、幾らか、低いトーンに変調する。 それと共に何故か変化した一人称に、速崎はぱちぱちと瞬くも。 何かそういう気分なのかな、程度にしかこの時は捉えず] ――…もっちろん! ムール貝と蛤の日に リリやんと一緒に来てくれましたよね。 ばっちり覚えてますよ〜。 「そ、そうじゃなくて。その……」 (450) 2023/03/17(Fri) 18:49:06 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[春先の来店時と同じテイストの、身体のラインを見せないふわっとした装いとウェーブヘアーからは、その人なのだとは全く分からなかった。 ただ、その名を間近に告げられて、漸く――。 化粧越しの目じりや鼻筋、顎の面影。 ハスキーボイスの声の中のクセ。 そうしたものが、過去のその人の記憶>>1:430>>1:431>>1:432>>1:433と一致する。] テン、ちゃん? 「流石に、判んなかった、ですよね……。 すみません、驚かせて、その。 ……その。 オレ、迷惑、だった、かな。」 [初来店の夜にまるで気づくこともなければ、この時打ち明けられたことも不意打ち。 今から思えば、ぱちぱちと瞬いていたその時点で、その人は既に「ケイさん」に気づいていたのだろう(「ゲイザー」のあだ名も、料理部の頃からそのままだった)。 まさかの邂逅――再会に、カウンターの前で暫く思考停止していた。] (452) 2023/03/17(Fri) 18:51:13 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[アンジュ――「テンちゃん」は璥のこの無言を前に、同じように言葉を見失ってか、黙って俯いてしまったけれど。 ややあって、璥は漸く、その一言を絞り出した。] ごめん。テンちゃん。 あの時、何にも話、聞かないで、 教室に置き去りになんかして。 [相手の戸惑いと逡巡を挟んでのこの謝罪は、葉月のような「開口一番」よりも、勇敢さに欠けていたかもしれない、けれど。] 私はそういう性質だから、なんて言い訳はしない。 テンちゃんバッサリ切り捨てて、一方的に 距離取って、別れて……傷つけた。 [実際のところ、どちらから「なんとなく」>>1:433距離を置いてしまったのかは判らないけれど、それでも。 春先の失態を鑑みて、それこそ『出来過ぎ』な平静を保とうと努めながら――。] (453) 2023/03/17(Fri) 18:52:15 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[璥が言葉を止めてから少しして、「テンちゃん」が、躊躇いを苦笑いに崩して、口を開いた。] 「嬉しかったよ、オレは。 ケイさんが、オレと付き合えない理由、 はっきり言ってくれたこと。 それに――… 女の子じゃないってこと、 オレになら言ってもいいって思ってくれた、こと。」 ………、……そう、だったん、だ。 [今以上に尖っていたあの当時の璥は、おそらく、天岩安樹という人に「信頼ゆえに」己のことをしゃべった訳ではなかった。 ともすれば未成年特有の自己主張とも曲解されてしまうような、そんな愚直さ。 それでも、「テンちゃん」は信頼>>434からの「嬉しかった」をここで伝えたのだと、璥は認識する。] (454) 2023/03/17(Fri) 18:53:23 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[それから小声で、あの当時の話が告げられる。 あの当時の天岩の立場と知識では「一人の女の子として」>>1:432としか言い様が無かった、ということ。 天岩もまた、速崎を傷つけていたのではと思いながらも、謝罪にまで踏み込めず距離を作ってしまっていたこと。 そんな心残りを抱えたまま、上京してからの生活に追われるうちに、昔の想いも曖昧になってしまったということ。 下手したら上京タイミングは同時だったかもしれないが、そのことも互いに知らないまま!] 「だからその、……オレこそ、ごめん。 でも、この店でケイさんと会えて――。 大分悩んだけど、一言だけでも、謝りたかったんだ。」 ……なんか、お互い様、だな。 うん。謝るのはお互い様、ってことで。いいよ。 [今は営業中だ。泣いたりはしない。泣いたりは――。 それでも目頭が熱くなることくらいは、許されるだろうか。] (455) 2023/03/17(Fri) 18:55:26 |
【人】 厨房担当 ゲイザー「それで、さ。 ケイさんが、迷惑じゃなかったら。 また『Madam March Hare』、来てもいいかな。」 勿論だよ、テンちゃん。 お一人様でも、リリやんやお友達連れでも。 私もみんなも歓迎しちゃうぜい。 ね? [「ね?」なんて、ふたりの間のひそひそ話を聞き拾えてもいないだろうスタッフたちに突然振る辺りが速崎である。 そう、一旦謎の同意を店内に求めたところで――璥はひとつ、「テンちゃん」に小声で言い添える。] (456) 2023/03/17(Fri) 18:56:06 |
【人】 厨房担当 ゲイザー だからテンちゃん、私の前で、 無理して「オレ」なんて言わなくていいよ。 今のキミは、アンジュさん、なんでしょ? ……私こそ。 「テンちゃん」だって話して貰えて、 嬉しいよ。ありがと、アンジー。 [この「ケイさん」と「テンちゃん」、「ゲイザー」と「アンジュ」の今後がどうなるかは、キャロルの描いたハートの女王にも、シェイクスピアの描いた妖精たちにも、きっとまだ、判らない。] (457) 2023/03/17(Fri) 18:56:26 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 3月生まれのおひつじ座たち ― [『なんでもない日』>>52よりも前、そして美澄が錬成してくれた>>a23ハギス会、もとい自身の誕生日>>443よりも5日だけ前。 嘉数の誕生日の時の賄いの場に、過度に豪勢にならない程度のささやかな料理を持ち寄った。 具体的には――嘉数からアイデアを貰った浅漬のごま油添えを、セロリではなくキャベツでアレンジしたもの。 いつかその人の目の前で告げた苦手>>5:134を克服した証、という意味合いも少し含めて。 「味方」ができた、と遠藤から伝えられた>>5:149、あの日以降。 あれから遠藤とはどうなのか、なんてことを自分から尋ねることは、当然のように無かったわけで。 自己嫌悪の材料にどんな変化があったか>>6:+358とかも、気付いてはいなかったけれど――。 ひとまずは、同じキッチンに立てること――栗花落との映画会の時のような他愛無い賑わいが交わせるだけで、良くて] (502) 2023/03/17(Fri) 21:23:40 |
【人】 厨房担当 ゲイザーってかさ……早生まれもそうなんだけどー、 学校で祝ってもらえない同志でもあるんじゃね? [他に同志と言えるのは7月末とか8月の生まれとか、年末年始の生まれとか――。 年末年始のような「プレゼントひとまとめ」が無いだけ、春生まれや夏生まれはマシだったかもしれないが。 まあ、こんな話は実に些細で他愛ないこととしてしまおう――。] (503) 2023/03/17(Fri) 21:24:09 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[まずはウィスキー無しで一口。 ハギス肉だけを掬って一口含んだのは、特にGI値を気にした訳ではなく、単純にまずハギスそのものを味わおうとして。 粗みじんのモツ肉と玉ねぎ、アイリッシュオーツが混ざり合った感触が歯に伝い、口の中でほろほろとほどけていく。 鼻を抜けるローズマリーの爽やかさと、適正量のナツメグの刺激的な甘さ、微かなタイムとガーリック、ペッパー。 臭みを抑えられた牛の臓物の風味を、さらに食べやすくするスパイスワークは、まさに匠のそれ――匠だ! 間違いない!] 沁みる……しあわせ……。 [なおこの速崎璥、スコットランドはおろかUK自体に一度も渡航したことがない。アイルランドだけではなかった。 実際のところの本場の味を恐らく実体験する機会が無かった故に、日本で集められる限りの材料で作られたそれに対しとやかく言うことはない。 本場の味を知っていたとしても、きっと、ここまでの努力そのものをスパイスとして味わっていただろうけれど。] (506) 2023/03/17(Fri) 21:25:26 |
【人】 厨房担当 ゲイザー[それから、淡い甘みと苦味を帯びたパースニップのクリームと合わせて食べてみたり。 マッシュポテトのタルトの、バターのコクとヨーグルトの爽やかさの混じった風味を、ハギスの旨味とともに舌に染み込ませたり。ぽってりしたポテトと肉とをまた合わせて食べたり――。 そして残りが少なくなってきた辺りで、スコッチウィスキーの辛さとスモーキーな香りを振りかけて、匂いごと食べ尽くして――。 それこそ野生動物のように、もくもくと無心にケーキのピースを食し続ける時間が流れていく。] 最 ッ高 。 おかわり!! [満面の笑みで「ごちそうさま」を美澄に告げるまでには、もう少しだけ時間がかかりそうで――。 一回りくらいの年の差のあるその新人に対し、完全に末っ子の顔で「美味しかった」を告げることになる(実際、末っ子である) ……これでも一応、他の料理をお菓子をお腹に収めるためのセーブはしている心算だ。**] (507) 2023/03/17(Fri) 21:25:53 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 二色花見の、なんでもないアンバースデー ― [さてスプリングラムの過日には、スペシャルパーティーは肉パいいかもなどと宣っていた速崎であったが――。 作る側としてのこの日の本命メニューは、真白と連名でのクッキー三種>>493。 真白のキャラメルアーモンドフロランタンに相対するような、いつか最後までサーブしきれなかったアイスボックスクッキー。 そして二人で交互に生地を作り型を抜いた、文字通り共作の、桜のプレーンクッキーだ。] うん。私も、楽しいよ。 [藤の芳香と桜の花びらが交差するこのうららかな日に。 お互いに「信じたいし、信じてる」――仲間であり友達であるその人と>>509。 同じ速さの足取りで、璥も料理やお菓子を運んでいった>>494。] (576) 2023/03/18(Sat) 11:28:30 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 回想:ところで ― あ。 えっと。…………日本の、XX県出身です。 [その問い>>513には一瞬、冗談を見抜けない者の真顔になり、きまり悪さ故に思わず丁寧語でこう返していた。 己の大分紛らわしい差し入れの所為でこうなったのだから仕方ないが。 ともあれ、「嘘だって」と真白に笑われてほっとした、そんな璥がいた。 ただの惚気というより、人生の巡り合わせとしての恋を示すような――ひそかに教えて貰った宝物のような>>512。 そんな言葉の後のこの問いが実は照れ隠しだったのではと思い当るには、少しだけ時間がかかったという。] (577) 2023/03/18(Sat) 11:28:45 |
【人】 厨房担当 ゲイザー― 再び、花見会 ― [作る側とはいえ、食べたい側にもなる花見会のラインナップ。 「うさぎ」たちのラインナップだけでなく、お客様側からの手土産も込みのよりどりみどり。しかもお酒も! ひとまず遠藤からのビリヤニ>>298をひとよそいして、もぐもぐ……。 少し和風でインターナショナルな、爽やかな米の複雑な味わいを噛みしめて。] うん? [瑞野の一言>>488に、ぱちりと瞬いてその人のほうを向く。 「紹介したい人」について告げる様>>489を、うん、と穏やかに笑って見守っていたのは――瑞野の手が隣にいる高野と絡められるのに気づく前まで。 そして、「今更」と言い添えられながらもはっきりその名が発された時>>490まで。] (578) 2023/03/18(Sat) 11:29:08 |
【人】 厨房担当 ゲイザーえ? ( マジ?? ) [まさかその相手が、ついこの前葉月の記事で「恋人同士のよう」なんて文章を交えながら取り上げられていた新生のスター(この時にはもう、漸くそう把握できていた)だとは思っていなかった。 店員とお客様の縁なれば不自然ではなかろうが――それでも。 そんなドラマか漫画のようなことがある?! と一瞬思わなかった訳ではないが、現実には確かにこういうことがある。元芸能人、というのであれば、“ローレライ”だった人と、ダチになった人との縁だって既に知っている。 故にこの報告だけなら、ああ、とすとんと受け止めて。 そのまま瑞野と、照れたような仕草の「大切な人」>>491>>539を笑顔で祝福するだけだったけれど――] (579) 2023/03/18(Sat) 11:30:12 |
【人】 厨房担当 ゲイザー『どこかでさ、東京遊びに来ない? 原宿とか銀座とか、お台場とかアキバとかもいいんだけど、 うちの店とかいっぺん見に来てほしいし。 おにーさんは家業で忙しいけど、にぃなら比較的 休み都合つけられるだろうから、 にぃも気乗りするようなら連れて来てよ。』 [後日、そんなLINEが、璥の母親の元に届くことになる。**] (582) 2023/03/18(Sat) 11:31:41 |
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