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【人】 澤邑おいで、よしよし [ >>#0桜の見頃に催される三日間のうちの中日。子猫と庭の散歩やら、店の前などを共に歩いて数日練習して、今日はとうとう花見をしに行こうと思っている。 毎日半刻ほどだったが、装具をつけられる事に子猫の様子はどうだったろう。外に行けると思えば我慢できただろうか、それとも嫌なことだと覚えていただろうか。 息子がついていかなくても良いかと聞いてきたが、そんなに弱っちゃいないよと答えて。そしたら猫が心配なんですと言われてしまった。しっかり紐は離さないし、雑踏は抱えておくからと言えば安心したようだ。 店の前から墨染神社の方へと足を向ける。**] (3) 2022/04/11(Mon) 18:34:45 |
【人】 澤邑悪いことを教えてしまった [ こゆきが外の興味深さを知ってしまったせいで、襖をカリカリするようになってしまった。力が足りないせいで開きはしないが、もっと大人の猫になったらそのうち開けられるようになるかもしれない。 とりあえず外につながる出入り口の施錠だけは徹底せねばと考えたりする。 外に行けると覚えてからは、こゆきはしばらくの間は大人しくされるがままになった。澤邑も手慣れてきて子猫が飽きる前に全部を完了できるようになっている。] じゃあ行ってくるね お土産を買ってこよう [ 見送りにそんな声をかけて、自分を見送るというよりは、こゆきに皆目線が向いている。大人しく抱っこされている様などが可愛らしいのだろう。 なんとなく自分までふふんと誇らしげな気持ちになるのはなんでだろうか。] (5) 2022/04/11(Mon) 19:51:33 |
【人】 澤邑[ 食べ物飲み物は途中の屋台で買うことにして、猫と小銭入れだけを持って出かけた。財布を落としたりのトラブルが起きたら、商店街の各々は顔見知りばかりだし、電話など借りたらいいなんて思っている。 おもたげな音を立てながら上がり下がりするゴンドラも見慣れた風景だ。 鉄と蒸気とその合間に緑の木々や今は桜が多く目立って島中薄紅色をしているような錯覚がする。] ちょっと見せて [ こゆきを歩かせたり抱っこしたりと、状況に合わせて今は墨染神社の社務所の前。今はこゆきは腕の中にいるが、前脚を突っ張って肩から伸びをして周囲を眺めている。 お守り鈴でもないかと思ったのだがどうだろうか。**] (6) 2022/04/11(Mon) 19:56:13 |
【人】 澤邑[ 住まいとしている呉服屋の店舗前から見渡せる通り一帯はこゆきももう慣れたもので、腕の中からもがいて地面に降りて、澤邑を先導してみせる。 尻尾をたててすらりとした様子で歩く様は子猫も楽しいのだろうとわかる。] 今日は神社まで行こうとおもってね [ 良い天気だね>>12なんて声をかけられたら返答を返し。子猫が家の中で退屈して暴れるんだなんてことを言い訳にしているが、己の出不精も改善するかもしれない。] ごめんね、おいで [ 見慣れた道から外れて神社が近くなれば人通りも増えて、こゆきが立ち止まってしまったから手を伸ばした。当然だと言う様子で腕の中に収まりしばらくは大人しくしていた。 だんだんと、屋台の呼び込みや食べ物の匂い、祭囃子がきこえはじめてきたころにはすっかり元に戻って当たりを見渡していたからほっとする。 あまりに怯えるなら戻るのも手かと思っていたのだがよかった。] あれ、気に入ったのかな [ 社務所の前でお守り鈴を眺めていたのだが、急にこゆきがじたばたはじめてしまった。花びらを追いかけているんですよと、対面した売り子の一人に言われて顔が緩む。 紐を少し緩くしたら、こゆきが上手に勘定台に飛び乗る。これで財布が扱いやすいだろうと言われてるような気持ちになってしまったのだ。] (14) 2022/04/11(Mon) 22:57:40 |
【人】 澤邑これにしよう [ 姫櫻にあやかって、桜の花びらを透かし彫りした意匠の鈴を選ぶ。他にも違う形のものがいくつかあったのだが目についたのがそれだったから直感を信じよう。 鈴なんて人間の自己満足なのだろうけど、歩くたびにリロリロ鳴るのはきっと可愛いだろう。子猫が待っている間に支払いを済ませ、再び手を伸ばせば大人しく腕の中に戻ってくれたろうか。 地面に降り立つようならしばらくは子猫の先導で歩いてもいい。**] (15) 2022/04/11(Mon) 22:58:42 |
【人】 澤邑あ、すみません [ こゆきがタシタシと悪戯を嗜めようとした手を叩いているのが見えてそんな言葉を。爪を立てたりしてなくてよかった。 初穂料?を収めて、お守り鈴を授かった。家に戻ってから、うまいこと首輪に繋いでしまおう。 こゆきを再び抱き抱えようとしたら、するりと手のうちから逃れてしまう。さすが猫の子だなあと感心してしまうが、とりあえず台の上から下ろさなければと無理やりに抱えたら前足を突っ張って収まらないぞと抵抗するし、果ては後ろ足で澤邑の腕を蹴る始末。 ペコリと頭を下げて社務所を離れてしばらく格闘していたのだがそのうち落ち着いて肩に登って収まった。こゆきの腰あたりに手を添え、紐を短く握って背後に飛び降りられないように気をつけておく。] あれ、懐かしいな [ 少し移動したら、>>11ラムネを売った屋台が目に止まる。子供の頃飲んだきりだ。帰り道に買ってみようかななんて考える。 それから>>13狐面の舞手が目に入った。] 昔のままだ [ 人垣の間に立って、踊りを見てそんな感嘆の言葉が漏れた。桜の時期は観光客も多くて繁忙期だから、現役時代は忙しくて、こんなにゆっくり見たのは何十年かぶりだ。 なのに何にも変わっていない狐面の舞手になんだか思い出がそっくり現実に現れたような気持ちにさせられる。*] (27) 2022/04/12(Tue) 19:33:19 |
【人】 澤邑少し惜しいが、今日はもう帰るかな [ 三年に一度の娘神楽が奉納されるはずだが、ここよりももっと神楽殿は人が多いはずで、こゆきもすっかり疲れて見える。 澤邑も人混みに疲れたのをこゆきに重ねたのかもしれない。] 包みもなく申し訳ない [ 小さな子猫だ、片腕でなんとか抱えて袂から小銭入れを取り出し、舞手へ折りたたんだ札の一枚を捧げた。もしかしたら綺麗な封筒に入れたりするのが正解なんだろうか?なんて考えたりもしたが、準備できるほどの前情報を持たなかった。 それから来た道を戻るのだが、ラムネも買い食いもお土産も、子猫を抱っこしていたらどうでも良くなってしまった。不精なものだ。自宅そばのいつもの和菓子屋で団子を人数分購入するという、目新しさのないことになって、家人に呆れられたかもしれない。**] (36) 2022/04/12(Tue) 20:50:58 |
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